JP5937775B1 - Mems圧力センサとその位置決め方法 - Google Patents

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Abstract

ダイアフラムの圧力検出面側に第1の空間を有し、第1の空間に対面する圧力検出面を用いて圧力の検出を行うダイアフラムを有し、検出した圧力に対応する電気信号を出力するMEMS圧力センサと、MEMS圧力センサを支持して被測定部に接触して載置される第1のフィルムシートであって、第1の空間に連通しかつ第1の空間よりも大きな、圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第2の空間を有する第1のフィルムシートとを備えるMEMS圧力センサ装置であって、圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第3の空間を有する第2のフィルムシートであって、MEMS圧力センサ装置を被測定部に載置する前に、被測定部の部位が第3の空間に位置するように載置するための第2のフィルムシートをさらに備える。

Description

本発明は、マイクロ電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems;以下、MEMSという。)圧力センサ装置とそれを用いた圧力計測システム及びMEMS圧力センサの位置決め方法に関する。
例えば、特許文献1においては、光センサを用いて例えば橈骨動脈部の脈圧を測定する測定システムが開示されている。
特に、特許文献1に係る発明では、皮膚を介して血管に光を放射する発光素子と、血管からの反射光又は血管を介した透過光を皮膚を介して受光する受光素子とを含む光探触子と、入力される駆動信号に基づいて発光素子を駆動する駆動回路と、受光素子により受光された光を電気信号に変換して出力する検出回路とを備えた光探触子回路を用いて血管脈波測定を行う血管脈波測定システムにおいて、電気信号を駆動信号として駆動回路に直接に同期帰還することで、検出回路から自励発振信号を発生して、当該自励発振信号を血管脈波信号として測定する測定手段と、自励発振信号のレベルが実質的に最大となるように、検出回路及び駆動回路の少なくとも一方の動作点を制御する制御手段とを含むことを特徴としている。
図1は従来例に係る脈波血圧計システムの構成例を示す概略図であり、図1(a)はMEMS圧力センサ220の側面から見た縦断面図であり、図1(b)は手首への接触面から見た底面図であり、図2は図1のMEMS圧力センサ220を手首8の橈骨動脈部7に密着させたときの測定状態を示す縦断面図である(例えば、特許文献2参照)。
図1において、MEMS圧力センサ220はケーブルによりコネクタ211a,211bを介して脈波血圧計本体210に接続されて血管脈波信号に基づいて公知の方法により血圧を測定する。ここで、図2に示すように、MEMS圧力センサ220を手首8の橈骨動脈部7に密着させた後、MEMS圧力センサ220により検出した橈骨動脈圧の圧力変動を、圧力/電圧変換した電圧信号として検知し、あらかじめ測定した標準血圧値に電圧信号を対応させる方式で血圧に換算することで、被測定者の血圧を測定することができる。
特許第5017501号公報 国際出願公開第2012/101951号パンフレット
山越憲一、戸川達男共著、「生体用センサと計測装置」、日本生体医工学会編/ME教科書シリーズ、A−1、pp.49−50、コロナ社、2000年9月25日発行
しかしながら、MEMS圧力センサ220の圧力検知用空洞孔220hの直径が1mm程度と非常に小さいことから下記の問題点があった。
(1)MEMS圧力センサ220からの信号波形の振幅が小さく、雑音を多く含み、信号品質がきわめて悪く、信号対雑音電力比(S/N比)がきわめて小さい。
(2)橈骨動脈部7の部位が非常に狭いために、MEMS圧力センサ220の検知部を載置する位置範囲がきわめて狭い。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較してMEMS圧力センサの検知部を正確に例えば橈骨動脈部7の部位に位置決めすることができ、従来例に比較して大きなS/N比を得ることができるMEMS圧力センサとそれを用いた圧力計測システム、及びMEMS圧力センサの位置決め方法を提供することにある。
第1の発明に係るMEMS圧力センサは、
ダイアフラムの圧力検出面側に第1の空間を有し、上記第1の空間に対面する圧力検出面を用いて圧力の検出を行うダイアフラムを有し、検出した圧力に対応する電気信号を出力するMEMS圧力センサと、
上記MEMS圧力センサを支持して被測定部に接触して載置される第1のフィルムシートであって、上記第1の空間に連通しかつ上記第1の空間よりも大きな、上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第2の空間を有する第1のフィルムシートとを備えるMEMS圧力センサ装置であって、
上記MEMS圧力センサ装置を上記被測定部に位置決めするために上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第3の空間を有する第2のフィルムシートであって、上記MEMS圧力センサ装置を上記被測定部に載置する前に、上記被測定部の部位が上記第3の空間に位置するように載置するための第2のフィルムシートをさらに備えたことを特徴とする。
上記MEMS圧力センサにおいて、上記MEMS圧力センサ装置を上記第2のフィルムシートを介して上記被測定部に載置したときに上記第1の空間、上記第2の空間及び第3の空間が密閉されて密閉空間となり、上記被測定部の圧力が上記第1の空間、上記第2の空間及び上記第3の空間を介して上記MEMS圧力センサのダイアフラムに伝達されて上記MEMS圧力センサが圧力の検出を行うことを特徴とする。
また、上記MEMS圧力センサにおいて、上記第1の空間、上記第2の空間及び第3の空間はそれぞれ、上記ダイアフラムの圧力検出面に実質的に平行な底面を有し、かつ互いに同軸である実質的に円筒形状又は楕円筒形状を有することを特徴とする。
さらに、上記MEMS圧力センサにおいて、上記第3の空間の底面の直径は上記第2の空間の底面の直径よりも大きいことを特徴とする。
またさらに、上記MEMS圧力センサにおいて、上記第2の空間の底面の直径は上記第1の空間の底面の直径よりも大きいことを特徴とする。
また、上記MEMS圧力センサにおいて、上記第1及び第2のフィルムシートは粘着性シートであることを特徴とする。
第2の発明に係る圧力計測システムは、
上記MEMS圧力センサ装置と、
上記MEMS圧力センサ装置からの電気信号に基づいて、予め計測された電気信号レベルと圧力値との関係を参照して圧力値を算出して出力する圧力計測部とを備えることを特徴とする。
上記圧力計測システムにおいて、上記MEMS圧力センサ装置の第3の空間は上記被測定部の血管に、圧力検出可能に近接して設けられ、
上記圧力計測部は上記圧力値である脈圧値を算出して出力することを特徴とする。
第3の発明に係るMEMS圧力センサ装置の位置決め方法は、
ダイアフラムの圧力検出面側に第1の空間を有し、上記第1の空間に対面する圧力検出面を用いて圧力の検出を行うダイアフラムを有し、検出した圧力に対応する電気信号を出力するMEMS圧力センサと、
上記MEMS圧力センサを支持して被測定部に接触して載置される第1のフィルムシートであって、上記第1の空間に連通しかつ上記第1の空間よりも大きな、上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第2の空間を有する第1のフィルムシートとを備えるMEMS圧力センサ装置の位置決め方法であって、
上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第3の空間を有する第2のフィルムシートを用いて、上記被測定部の部位が上記第3の空間に位置するように、上記第2のフィルムシートを上記被測定部の部位上に載置するステップと、
次いで、上記第1のフィルムシートを有するMEMS圧力センサを、上記第2の空間が上記第3の空間に位置するように上記第2のフィルムシート上に載置することで、上記MEMS圧力センサ装置を上記被測定部に位置決めするステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係るMEMS圧力センサとそれを用いた圧力計測システム、及びMEMS圧力センサの位置決め方法によれば、従来例に比較してMEMS圧力センサの検知部を正確に橈骨動脈部7の部位に位置決めすることができ、従来例に比較して大きなS/N比を得ることができる。
従来例に係る脈波血圧計システムの構成例を示す概略図であり、(a)はMEMS圧力センサ220の側面から見た縦断面図であり、(b)は手首への接触面から見た底面図である。 図1のMEMS圧力センサ220を手首8の橈骨動脈部7に密着させたときの測定状態を示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る圧力センサ部40の構成を示す縦断面図である。 図3Aの圧力センサ部40の底面図である。 図3Aの圧力センサ部40を用いた脈圧計測システム100の構成を示すブロック図である。 図3Aの圧力センサ部40を被測定者6の橈骨動脈部7に取り付けた圧力センサ部40を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る圧力センサ部40Aの構成を示す縦断面図である。 図6の圧力センサ部40Aを被測定者6の橈骨動脈部7に取り付けた圧力センサ部40Aを示す縦断面図である。 従来例に係る図1のMEMS圧力センサ220を用いて橈骨動脈部の脈波信号を測定したときの実験結果の信号波形の写真であって、(a)はMEMS圧力センサ220の出力信号波形であり、(b)は当該出力信号を低域通過フィルタを通過させたときの信号波形である。 実施形態2に係る図6のMEMS圧力センサ部40Aを用いて橈骨動脈部の脈波信号を測定したときの実験結果の信号波形の写真であって、(a)はMEMS圧力センサ部40Aの出力信号波形であり、(b)は当該出力信号を低域通過フィルタを通過させたときの信号波形である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施形態1.
図3Aは本発明の実施形態1に係る圧力センサ部40の構成を示す縦断面図であり、図3Bは図3Aの圧力センサ部40の底面図である。
図3A及び図3Bにおいて、例えばガラス又はエポキシなどの誘電体にてなり、厚さt1及び幅d4の四角平板形状の誘電体基板(半導体基板であってもよい)10の下側中央部に、MEMS圧力センサ1が複数の半田ボール31を用いて固定される。半田ボール31の厚さ分だけの空間30が形成される。MEMS圧力センサ1は例えば幅d3の四角平板形状を有し、その中央部に例えば円形又は楕円形状を有する圧力検出面2aであるダイアフラム2を有する。ダイアフラム2の圧力検出面2aに対向する面2b側に上記空間30が形成される。ダイアフラム2はMEMS圧力センサ1の最上部の近傍においてMEMS圧力センサ1の厚さt2よりも薄い厚さt3を有し、当該ダイアフラム2の下側に例えば円筒形状又は楕円筒形状の孔である空間21が形成される。空間21はダイアフラム2に対して密閉されているが、下側方向は開放されており、空間21と空間30とは連通されていない。MEMS圧力センサ1は、ダイアフラム2の圧力検出面2a側に高さt2の空間21を有し、空間21に対面する圧力検出面2aを用いて圧力の検出を行い、検出した圧力に対応する電気信号を、誘電体基板10を貫通して挿入されたケーブル41を介して出力する。
誘電体基板10の下面の一部10a及びMEMS圧力センサ1の側面1a及び下面1bの一部に接触して例えば両面の粘着性シートである厚さt3のパッド11が貼付され、パッド11はMEMS圧力センサ1及び誘電体基板10を支持する。ここで、パッド11はその上部の厚さ(t3−t4)の中央部の空間の底面11b(中央部に後述する下方向の空間22の孔を有する)で支持する。そして、パッド11はその底面11aが例えば被測定者の手首8の橈骨動脈部7(図5参照)である被測定部に接触して載置され、パッド11の中央部において空間21に連通しかつ空間21よりも大きな、圧力検出面2aに平行な方向のサイズを有する貫通孔である空間22を有する。ここで、空間21及び空間22はそれぞれ、例えばダイアフラム2の圧力検出面2aに実質的に平行な底面を有し、かつ例えば互いに同軸である実質的に円筒形状又は楕円筒形状、あるいは正方形などの角形形状又は矩形形状等の形状を有する。実施形態では、空間22の底面の直径d2は空間21の底面の直径d1よりも大きくなるように構成されている。
以上のように構成された圧力センサ部40を、例えば被測定者の手首8の橈骨動脈部7(図5参照)である被測定部に接触して載置したときに、空間21及び空間22が密閉されて密閉空間となり、被測定部の圧力が空間21及び空間22を介してMEMS圧力センサ1のダイアフラム2に伝達されてMEMS圧力センサ1が圧力の検出を行う。MEMS圧力センサ1の圧力検出信号はケーブル41を介して出力される。
図4は図3Aの圧力センサ部40を用いた脈圧計測システム100の構成を示すブロック図である。
図4において、圧力センサ部40の空間22が被測定者6の例えば橈骨動脈部7に圧力検出可能に近接するように載置された圧力センサ部40からの圧力検出信号は、ケーブル41、コネクタ42a,42bを介して、信号中継部120の信号増幅器43に入力される。信号増幅器43は入力される圧力検出信号を増幅してケーブル44を介して脈圧計測部本体110のA/D変換器53に入力される。
脈圧計測部本体110は、例えばディジタル計算機で構成され血管脈圧測定処理モジュール51及び内部メモリ50mを有する装置コントローラ50と、例えば液晶ディスプレイなどの表示部52と、A/D変換器53とを備えて構成される。A/D変換器53は入力される圧力検出信号をディジタルデータにA/D変換した後、装置コントローラ50に出力する。装置コントローラ50は、血管脈圧測定処理モジュール51の処理を実行することにより、内部メモリ50mに予め測定されて格納された信号レベル対圧力値校正テーブル(圧力検出信号の電気信号レベルと圧力値との関係を示す)を用いて、圧力検出信号のディジタルデータを脈圧値に変換して表示部52に出力して表示する。ここで、装置コントローラ50は上記の血管脈圧測定処理をリアルタイムに実行することにより血管脈波信号を算出して表示部52に表示する。
図5は図3Aの圧力センサ部40を被測定者6の橈骨動脈部7に取り付けた圧力センサ部40を示す斜視図である。図5から明らかなように、圧力センサ部40を被測定者6の橈骨動脈部7に取り付けて脈圧を計測する。
発明者らは、本発明の実施形態に係る圧力センサ部40及び脈圧計測システム100を試作した。圧力センサ部40のMEMS圧力センサ1のダイアフラム2(空間21)の直径d1は1mm程度が最も好ましいという設計結果を得た。ここで、誘電体基板10及びパッド11の1辺の長さd4は3〜4mmとし、空間22の直径d2は2〜3mmとした。なお、MEMS圧力センサ1の厚さt2は400μmであり、パッド11の下部の厚さは0.5〜1mmであった。すなわち、従来技術のごとく空間22がないときは、MEMS圧力センサ1のダイアフラム2の直径d1の1mmの範囲で血管の位置決めをする必要があり、その位置がずれたときは脈圧を検出できなかった。しかし、本実施形態では、空間22を備えることにより、MEMS圧力センサ1のダイアフラム2が1〜1.5mm程度ずれても空間22の範囲にあれば、脈圧を確実に検出することができる。また、本実施形態のMEMS圧力センサ装置では、圧力を印加することなく、脈圧を検出できるので、長時間にわたって非観血的血圧脈波の測定を行うことができる。また、従来例のごとく、特許文献2の測定方法を用いて被測定者の血圧を測定することができる。
以上のように構成された本実施形態に係る圧力センサ部40を被測定部に載置したときに、空間21及び空間22が密閉されて密閉空間となり、被測定部の圧力が空間21及び空間22を介してMEMS圧力センサ1のダイアフラム2に伝達されてMEMS圧力センサ1が圧力の検出を行う。従って、MEMS圧力センサ1の位置が測定位置に対してずれていても、被測定部の圧力を正確に測定することができる。また、被測定部に対して圧力を印加する必要がないので、長時間にわたって、例えば非観血的血圧脈波の測定を行うことができる。
実施形態2.
図6は本発明の実施形態2に係る圧力センサ部40Aの構成を示す縦断面図である。図6において、実施形態2に係る圧力センサ部40Aは、図3Aの圧力センサ部40に比較して以下の点が異なる。
(1)パッド11の底面部を削除して厚さt4のフィルムシート12を接着させた。ここで、フィルムシート12はその中央部に圧力検知用空洞孔12hにより空間22を形成する。
(2)フィルムシート12を有する圧力センサ部40Aの位置決めのために、事前に手首8の橈骨動脈部7に接着するフィルムシート13をさらに備える。フィルムシート13はその中央部に圧力検知用空洞孔13hにより、圧力検出面に平行な方向のサイズを有する空間23を形成する。ここで、フィルムシート13の橈骨動脈部7への貼付を容易にするために、圧力検知用空洞孔13hの直径d5は、フィルムシート12の圧力検知用空洞孔12hの直径d2よりも大きい。構成例では、d5=5mm、d2=3mmである。また、空間21,22,23により実施形態1において説明した密閉空間を構成する。
(3)圧力センサ部40Aの誘電体基板10の上面の中央部に中央を示すマーク10Cを好ましくは描いておく。
次いで、圧力センサ部40A及びフィルムシート13を用いた圧力センサ部40Aの位置決め方法の手順を以下に説明する。
MEMS圧力センサの圧力センサ部40Aを用いた脈波測定システムにおいて、血管脈動をより高いS/N比で検知するために、被測定者の手首8の橈骨動脈部7上に圧力センサ部40Aを正確に配置する必要がある。この動作を効率良く実施するために図に示すように以下の手順を用いる。
(ステップA)最初に橈骨動脈部7の位置(最初に脈の取れる位置を確認しマーキングした箇所が好ましい)にフィルムシート13を貼付する。ここで、フィルムシート13の接着下面13bが橈骨動脈部7の皮膚表面に接着し、フィルムシート13の圧力検知用空洞孔13hの中央部が橈骨動脈部7に位置するようにフィルムシート13を位置決めして貼付する。
(ステップB)次いで、フィルムシート13の上面13aに、圧力センサ部40Aのフィルムシート12を貼付する。ここで、マーク10Cが圧力検知用空洞孔13hの中央部に位置するように、すなわち、フィルムシート12の圧力検知用空洞孔12hの中央部が圧力検知用空洞孔13hの中央部に位置するように、フィルムシート12を有する圧力センサ部40Aを位置決めする。

図7は図6の圧力センサ部40Aを被測定者6の橈骨動脈部7に取り付けた圧力センサ部40Aを示す縦断面図である。すなわち、図7は上記ステップBの後の状態を示す。
以上のように、二段階の貼り付けステップでMEMSセンサで脈動を検知するための密閉空間21,22,23を確実に形成することができる。なお、実施形態2の圧力センサ部40Aは実施形態1に係る圧力センサ部40と同様に、圧力センサ部40Aを被測定部に載置したときに、空間21,22,23が密閉されて密閉空間となり、被測定部の圧力が空間21,22,23を介してMEMS圧力センサ1のダイアフラム2に伝達されてMEMS圧力センサ1が圧力の検出を行う。従って、MEMS圧力センサ1の位置が測定位置に対してずれていても、被測定部の圧力を正確に測定することができる。また、被測定部に対して圧力を印加する必要がないので、長時間にわたって、例えば非観血的血圧脈波の測定を行うことができる。
図8は従来例に係る図1のMEMS圧力センサ220を用いて橈骨動脈部の脈波信号を測定したときの実験結果の信号波形の写真であって、図8(a)はMEMS圧力センサ220の出力信号波形であり、図8(b)は当該出力信号を低域通過フィルタを通過させたときの信号波形である。また、図9は実施形態2に係る図6のMEMS圧力センサ部40Aを用いて橈骨動脈部の脈波信号を測定したときの実験結果の信号波形の写真であって、図9(a)はMEMS圧力センサ部40Aの出力信号波形であり、図9(b)は当該出力信号を低域通過フィルタを通過させたときの信号波形である。
図8と図9の比較から明らかなように、実施形態2の信号波形は従来例の信号波形に比較して、センサの出力波形及び低域通過後の信号波形ともに、大幅にS/N比を増大させて測定できる。
以上の本実施形態においては、脈圧計測システム及び血圧測定システムについて説明しているが、本発明はこれに限らず、人間以外の動物の脈圧、及び一般的な圧力を計測する圧力計測システム及び血圧測定システムに適用することができる。また、圧力センサ部40,40Aは圧力センサ装置として用いることができ、血管の脈圧のみならず、人間以外の動物の脈圧、及び一般的な圧力を検出することができる。
また、各空洞孔が形成する空間21,22,23の形状は円筒形状のみならず、楕円筒形状であってもよい。
以上詳述したように、本発明によれば、MEMS圧力センサ装置を被測定部に載置したときに密閉空間となり、被測定部の圧力が2つ又は3つの空間を介してMEMS圧力センサのダイアフラムに伝達されてMEMS圧力センサが圧力の検出を行う。従って、MEMS圧力センサの位置が測定位置に対してずれていても、被測定部の圧力を正確に測定することができる。また、被測定部に対して圧力を印加する必要がないので、長時間にわたって、非観血的血圧脈波の測定を行うことができる。
また、本発明によれば、従来例に比較してMEMS圧力センサの検知部を正確に橈骨動脈部の部位に位置決めすることができ、従来例に比較して大きなS/N比を得ることができる。
1…MEMS圧力センサ、
2…ダイアフラム、
6…被測定者、
7…橈骨動脈部、
8…手首、
10…誘電体基板、
11…パッド、
12,12A,13…フィルムシート、
21,22,30…空間、
31…半田ボール、
40,40A…圧力センサ部、
41,44…ケーブル、
42a,42b…コネクタ、
43…信号増幅器、
50…装置コントローラ、
50m…内部メモリ、
51…血管脈圧測定処理モジュール、
52…表示部、
53…A/D変換器、
100…脈圧計測システム、
110…脈圧計測部本体、
120…信号中継部、
210…脈波血圧計本体、
211a,211b…コネクタ、
220…MEMS圧力センサ、
220h…圧力検知用空洞孔。

Claims (9)

  1. ダイアフラムの圧力検出面側に第1の空間を有し、上記第1の空間に対面する圧力検出面を用いて圧力の検出を行うダイアフラムを有し、検出した圧力に対応する電気信号を出力するMEMS圧力センサと、
    上記MEMS圧力センサを支持して被測定部に接触して載置される第1のフィルムシートであって、上記第1の空間に連通しかつ上記第1の空間よりも大きな、上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第2の空間を有する第1のフィルムシートとを備えるMEMS圧力センサ装置であって、
    上記MEMS圧力センサ装置を上記被測定部に位置決めするために上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第3の空間を有する第2のフィルムシートであって、上記MEMS圧力センサ装置を上記被測定部に載置する前に、上記被測定部の部位が上記第3の空間に位置するように載置するための第2のフィルムシートをさらに備えたことを特徴とするMEMS圧力センサ装置。
  2. 上記MEMS圧力センサ装置を上記第2のフィルムシートを介して上記被測定部に載置したときに上記第1の空間、上記第2の空間及び第3の空間が密閉されて密閉空間となり、上記被測定部の圧力が上記第1の空間、上記第2の空間及び上記第3の空間を介して上記MEMS圧力センサのダイアフラムに伝達されて上記MEMS圧力センサが圧力の検出を行うことを特徴とする請求項1記載のMEMS圧力センサ装置。
  3. 上記第1の空間、上記第2の空間及び第3の空間はそれぞれ、上記ダイアフラムの圧力検出面に実質的に平行な底面を有し、かつ互いに同軸である実質的に円筒形状又は楕円筒形状を有することを特徴とする請求項1又は2記載のMEMS圧力センサ装置。
  4. 上記第3の空間の底面の直径は上記第2の空間の底面の直径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のMEMS圧力センサ装置。
  5. 上記第2の空間の底面の直径は上記第1の空間の底面の直径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載のMEMS圧力センサ装置。
  6. 上記第1及び第2のフィルムシートは粘着性シートであることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のMEMS圧力センサ装置。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載のMEMS圧力センサ装置と、
    上記MEMS圧力センサ装置からの電気信号に基づいて、予め計測された電気信号レベルと圧力値との関係を参照して圧力値を算出して出力する圧力計測部とを備えることを特徴とする圧力計測システム。
  8. 上記MEMS圧力センサ装置の第3の空間は上記被測定部の血管に、圧力検出可能に近接して設けられ、
    上記圧力計測部は上記圧力値である脈圧値を算出して出力することを特徴とする請求項7記載の圧力計測システム。
  9. ダイアフラムの圧力検出面側に第1の空間を有し、上記第1の空間に対面する圧力検出面を用いて圧力の検出を行うダイアフラムを有し、検出した圧力に対応する電気信号を出力するMEMS圧力センサと、
    上記MEMS圧力センサを支持して被測定部に接触して載置される第1のフィルムシートであって、上記第1の空間に連通しかつ上記第1の空間よりも大きな、上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第2の空間を有する第1のフィルムシートとを備えるMEMS圧力センサ装置の位置決め方法であって、
    上記圧力検出面に平行な方向のサイズを有する第3の空間を有する第2のフィルムシートを用いて、上記被測定部の部位が上記第3の空間に位置するように、上記第2のフィルムシートを上記被測定部の部位上に載置するステップと、
    次いで、上記第1のフィルムシートを有するMEMS圧力センサを、上記第2の空間が上記第3の空間に位置するように上記第2のフィルムシート上に載置することで、上記MEMS圧力センサ装置を上記被測定部に位置決めするステップとを含むことを特徴とするMEMS圧力センサ装置の位置決め方法。
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