JP5930127B2 - 加速度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、ピエゾ抵抗素子を用いた加速度センサに関する。
加速度センサにおいて、ピエゾ抵抗素子が設けられている検出梁と、検出梁を支持する固定部と、検出梁によって支持される錘部と、を備える構成が用いられることがある。このような構成の加速度センサにおいては、製造中に検出梁の破断が発生する恐れがあり、検出梁の故障を検出するために、ピエゾ抵抗素子の周辺を回り込むように故障検出用の抵抗配線が設けられることがあった(例えば特許文献1および2参照)。
特開平7‐43381号公報 特開平7‐325105号公報
加速度センサにおいては、振動特性などの調整のために、検出梁とは別に錘部を支持する支持梁を設けることがある。その場合、加速度センサの製造中に支持梁に破損などが発生すると、加速度センサの特性変動が発生してしまう。梁の破損に伴う特性変動は、検出梁におけるピエゾ抵抗素子の出力変動により検出することも可能であるが、ピエゾ抵抗素子の出力変動から加速度センサの特性選別作業を行うことは煩雑であり、また、特性不良が生じている加速度センサを確実に選別することが難しかった。
そこで、本発明の目的は、加速度センサの特性選別作業が容易であり、特性不良が生じている加速度センサを確実に選別することができる加速度センサを提供することにある。
本発明に係る加速度センサは、固定部と、錘部と、検出梁と、支持梁と、配線部と、を備えている。錘部は、固定部に対して変位自在に支持されている。検出梁は、固定部と錘部とに接続されており、ピエゾ抵抗素子が設けられている。支持梁は、検出梁とは別に設けられ、固定部と錘部とに接続されている。配線部は、両端が固定部に引き出され、支持梁を通過するように配線されている。
この構成では、支持梁に設けられている配線部を用いて加速度センサの特性選別を行うことができる。即ち、支持梁の破損により振動特性などの特性変動が生じている加速度センサを選別することができる。したがって、加速度センサの特性選別をピエゾ抵抗素子の出力変動から行う煩雑な作業が不要であり、また、支持梁の破損により特性不良が生じている加速度センサをより確実に選別することが可能になる。
上述の加速度センサにおいて、固定部と錘部と検出梁と支持梁とのうちの、少なくとも支持梁はシリコン基板からなり、配線部は、シリコン基板に不純物が注入されてなる注入配線を備えると好適である。
この構成では、配線部から支持梁に不要な応力が作用することが無い。仮に、配線部を金属配線で構成する場合には、膜応力が支持梁に作用するとともに、温度によって膜応力の変動が生じてしまい、加速度センサの特性変動が引き起こされることがある。しかしながら、支持梁上の配線部を注入配線で構成する場合には、そのような加速度センサの特性変動が引き起こされることがない。
上述の加速度センサにおいて、配線部は、支持梁上での配線幅が局所的に広いと好適である。
この構成では、注入配線の配線抵抗が低減できる。また、支持梁の幅が広くても、支持梁の幅方向の全域で破損を検出することが可能になる。
上述の加速度センサにおいて、配線部は、ピエゾ抵抗素子が接続されていてもよい。
この構成では、ピエゾ抵抗素子の出力特性を測定するのと同時に、梁の破損に伴う特性変動を検出することができ、製造工程を簡易化することができる。
本発明によれば、支持梁に設けられている配線部を用いて加速度センサの特性選別を行うことができ、ピエゾ抵抗素子の出力変動から、支持梁の破損に伴う加速度センサの特性変動が生じている加速度センサを選別する煩雑な作業が不要となる。また、支持梁に設けられている配線部を用いた加速度センサの特性選別によって、特性不良が生じている加速度センサをより確実に選別することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る加速度センサの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る加速度センサの平面図および断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る加速度センサの配線構造を説明するための平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る加速度センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る加速度センサの配線構造を説明するための平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る加速度センサの配線構造を説明するための平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る加速度センサの配線構造を説明するための平面図である。
≪第1の実施形態≫
次に、本発明の第1の実施形態に係る加速度センサについて、図1〜4を参照して説明する。各図には、加速度センサの厚み方向に沿うZ軸と、加速度センサの平面方向に沿いZ軸に直交するY軸と、Z軸およびY軸に直交する軸であるX軸と、を付記している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る加速度センサ11の斜視図である。図2(A)は、加速度センサ11のX−Y面平面図である。図2(B)は、図2(A)に示すVA−VA線を通る加速度センサ11のX−Z面断面図である。図2(C)は、図2(A)に示すVB−VB線を通る加速度センサ11のX−Z面断面図である。
加速度センサ11は、SOI(Silicon On Insulator)基板に対してエッチング処理等の後述する微細加工を行うことで形成されたMEMS(Micro−Electro−MechanicalSystems)ピエゾ抵抗型加速度センサである。
加速度センサ11は、X−Z面を基準に面対称な形状である。加速度センサ11は、固定部12と、錘部13と、検出梁14Aと、支持梁14B,14Cと、加速度検出回路(不図示)と、を備えている。検出梁14Aは、詳細については後述するが、ピエゾ抵抗素子からなるホイートストンブリッジが設けられている。支持梁14B,14Cは、詳細は後述するが、特性選別用の配線部が設けられている。
図2(A)に示すX−Y面を視て、固定部12はX軸正方向側に配置されている。固定部12における錘部13に対向するX軸負方向側の面は、中央が錘部13側(X軸負方向側)に突出する凸形状である。換言すれば、固定部12は、錘部13側に突出する部分を含む領域である凸部12Aと、凸部12AよりもY軸負方向側の領域である凹部12Bと、凸部12AよりもY軸正方向側の領域である凹部12Cと、を備えている。
図2(A)に示すX−Y面を視て、錘部13は、X軸負方向側に配置されている。錘部13における固定部12に対向するX軸正方向側の面は、中央が固定部12側とは反対側(X軸負方向側)に凹む凹形状である。換言すれば、錘部13は、固定部12側とは反対側に凹む部分を含む領域である凹部13Aと、凹部13AよりもY軸負方向側の領域である凸部13Bと、凹部13AよりもY軸正方向側の領域である凸部13Cと、を備えている。錘部13におけるX軸負方向側の面は、どのような形状であってもよいが、ここでは、中央が突出する凸形状としている。
また、ここでは図2(A)に示すX−Y面を視て、錘部13と固定部12とは、それぞれ、凹凸構造が相手側に入り込むことが無いように設けられている。すなわち、錘部13の凸部13B,13CにおけるX軸正方向側の先端は、固定部12の凸部12AにおけるX軸負方向側の先端よりも、X軸負方向側すなわち錘部13側に位置している。また、固定部12の凸部12AにおけるX軸負方向側の先端は、錘部13の凸部13B,13CにおけるX軸正方向側の先端よりも、X軸正方向側すなわち固定部12側に位置している。なお、固定部12および錘部13は、凹凸構造が相手側に入り込むことが無いように構成する他、凹凸構造が相手側に入り込むように構成してもよい。また、凹凸構造の凸部および凹部が、それぞれ対向したり隣り合う凹部または凸部と干渉することが無ければ、各凸部および各凹部のY軸方向の幅や位置は、どのようなものであってもよい。
図2(A)に示すX−Y面を視て、検出梁14Aおよび支持梁14B,14Cは、X軸上で錘部13と固定部12との間に設けられており、それぞれ錘部13と固定部12とに接続されている。より具体的には、検出梁14Aは、Y軸上で支持梁14Bと支持梁14Cとの間に配置されており、固定部12の凸部12Aと、錘部13の凹部13Aとに接続されている。支持梁14Bは、検出梁14AよりもY軸負方向側に配置されており、固定部12の凹部12Bと、錘部13の凸部13Bとに接続されている。支持梁14Cは、検出梁14AよりもY軸正方向側に配置されており、固定部12の凹部12Cと、錘部13の凸部13Cとに接続されている。
また、図2(B)、図2(C)に示すX−Z面を視て、錘部13と固定部12とは、X軸に平行な短辺と、Z軸に平行な長辺とを有する長方形状を有している。検出梁14Aおよび支持梁14B,14Cは、それぞれ、Z軸方向を厚み方向とする平板状であり、Z軸方向に可撓性を有しており、錘部13および固定部12のZ軸負方向側の端部に接続されている。
次に、加速度センサ11におけるピエゾ抵抗素子の配置構造と配線構造とについて説明する。
図3は、ピエゾ抵抗素子の配置構造と配線構造とを例示した加速度センサ11のX−Y面平面図である。
加速度センサ11は、金属配線15A,15B,15C,15D,15Eと、ピエゾ抵抗素子16A,16B,16C,16Dと、注入配線17と、を備えている。
ピエゾ抵抗素子16A,16B,16C,16Dは、ホイートストンブリッジを構成するものであり、検出梁14Aにおける最大応力がかかる領域に配置している。ピエゾ抵抗素子16A,16Dは、X軸に沿う方向が長手方向となるように配置されている。ピエゾ抵抗素子16B,16Cは、Y軸に沿う方向が長手方向となるように配置されている。ピエゾ抵抗素子16A,16B,16C,16Dは、検出梁14Aの撓みによる応力が作用することで、長手方向に伸長または短縮し、抵抗値が変化する。
ピエゾ抵抗素子16A,16B,16C,16Dそれぞれの長手方向の両端には、注入配線17が電気的に接続されている。そして、ピエゾ抵抗素子16Aは、注入配線17を介して金属配線15Bと金属配線15Dとの間に電気的に接続されている。ピエゾ抵抗素子16Bは、注入配線17を介して金属配線15Cと金属配線15Dとの間に電気的に接続されている。ピエゾ抵抗素子16Cは、注入配線17を介して金属配線15Bと金属配線15Eとの間に電気的に接続されている。ピエゾ抵抗素子16Dは、注入配線17を介して金属配線15Cと金属配線15Eとの間に電気的に接続されている。金属配線15B,15C,15D,15Eは、それぞれ、加速度検出回路の端子Vp1,Vp2,Vp3,Vp4に接続されている。
また、金属配線15Aは、固定部12から、支持梁14C、錘部13、支持梁14B、を順に通過して、再び固定部12に戻るような経路で配線されている。そして、金属配線15Aの両端は、特性選別用の回路端子Vr1,Vr2に接続されている。この金属配線15Aは、特性選別用の配線部として設けられており、金属配線15Aの配線抵抗を検出することにより、金属配線15Aが通過する支持梁14B,14Cの破損状態を把握することができるようになっている。
次に、本発明の第1の実施形態に係る加速度センサ11の製造方法について説明する。図4は、加速度センサ11の製造方法を説明するためのY−Z面断面図である。図4に示す製造方法では、加速度センサ11を含む装置が製造される。また、図4に示すY−Z面断面図は、上述の図2(B)に示すY−Z面断面図に相当している。なお、以下では、ピエゾ抵抗素子16A〜16Dを代表してピエゾ抵抗素子16と称して説明する。また、金属配線15A〜15Eを代表して金属配線15と称して説明する。
まず、図4(A)に示すように、SOI基板100を用意する。SOI基板100は、シリコン基板101とシリコン基板102と、これらの間に介在する、例えばSiOやSiNからなる絶縁層103と、を備えている。シリコン基板101,102は、Siを主成分とする絶縁性基板である。さらに、本実施形態では、シリコン基板101の表面に絶縁層104が形成されている。ここで、シリコン基板101および絶縁層103,104を重ねた厚みは、検出梁14Aおよび支持梁14B,14Cの厚みに略一致することが望ましい。
次に、シリコン基板101の表面側に、フォトリソグラフィ技術および不純物注入技術を用いて、ピエゾ抵抗素子16(p+層)を形成する。そして、さらに、シリコン基板101の表面側に、フォトリソグラフィ技術および不純物注入技術を用いて、注入配線17(p++層)を所定パターンで形成する。
次に、図4(B)に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、SOI基板100の裏面側(シリコン基板102側)からフッ素系ガス(CF,C,SF等)や塩素系ガス(Cl)を用いたドライエッチングを行う。これにより、後に錘部13と固定部12との間の空間となる空間18A、並びに、錘部13を変位可能にする空間となる空間18Bを形成する。
続いて、図4(C)に示すように、SOI基板100の裏面側(シリコン基板102側)に蓋材19を接合する。蓋材19は、空間18A,18Bに連通する空間18Cが形成されている。なお、蓋材19は、シリコン基板102と同じ材質であると好ましい。
次に、図4(D)に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、SOI基板100の表面側(絶縁層104側)からドライエッチングを行い、空間18Bに連通する空間18Dを形成する。また、絶縁層104の表面、すなわちSOI基板100の表面に、金属配線15を形成する。この金属配線15は、シリコン基板101の注入配線17と接続されるように形成される。その後、SOI基板100の表面側から、絶縁層104、シリコン基板101、絶縁層103の一部をドライエッチングで除去し、錘部13、固定部12、検出梁14A、支持梁14B,14Cに相当する部分を残す。この工程により、錘部13が、変位可能に支持された構造が実現される。
その後、前述の特性選別用の配線部である金属配線15Aの配線抵抗を検出することにより、支持梁14B,14Cの破損状態が把握されることになる。支持梁14B,14Cの破損状態に応じて、加速度センサ11に作用する加速度に対する振動特性などが変化するので、金属配線15Aの配線抵抗から、加速度センサ11の加速度に対する振動特性などが良好か不良かを把握することが可能である。したがって、加速度センサ11の特性選別をピエゾ抵抗素子16A〜16Dの出力変動などから行う煩雑な作業が不要となり、また、特性不良が生じている加速度センサ11を確実に選別することが可能になる。
≪第2の実施形態≫
次に、第2の実施形態に係る加速度センサ21における配線構造について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なる配線構造としている。
図5は、加速度センサ21のX−Y面平面図である。
加速度センサ21は、第1の実施形態と同様な構成として、固定部12と、錘部13と、検出梁14Aと、支持梁14B,14Cと、金属配線15B,15C,15D,15Eと、ピエゾ抵抗素子16A,16B,16C,16Dと、注入配線17と、を備えている。また、加速度センサ21は、第1の実施形態と異なる構成として、金属配線25と、注入配線27と、を備えている。
金属配線25と注入配線27とは、互いに電気的に接続されており、固定部12から、支持梁14C、錘部13、支持梁14B、を順に通過して、再び固定部12に戻るような経路で配線されている。そして、金属配線25は、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域には設けられておらず、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域には金属配線25にかえて注入配線27が形成されている。
このように、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域で、金属配線25に替えて注入配線27を設けることにより、金属配線25が支持梁14B,14Cに膜応力を与えることを防いでいる。仮に、金属配線25から支持梁14B,14Cに膜応力が与えられる場合には、膜応力が温度によって変動するために、振動特性の変動が招かれてしまう。そのため、この実施形態で示すように、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域では、金属配線25ではなく注入配線27を設けることにより、そのような振動特性の変動が生じることを防ぐことができる。
≪第3の実施形態≫
次に、第3の実施形態に係る加速度センサ31における配線構造について説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態とは異なる配線構造としている。
図6は、加速度センサ31のX−Y面平面図である。
加速度センサ31は、第2の実施形態と同様な構成として、固定部12と、錘部13と、検出梁14Aと、支持梁14B,14Cと、金属配線15B,15C,15D,15Eと、ピエゾ抵抗素子16A,16B,16C,16Dと、注入配線17と、を備えている。また、加速度センサ31は、第2の実施形態と異なる構成として、金属配線35と、注入配線37と、を備えている。
金属配線35と注入配線37とは、互いに電気的に接続されており、固定部12から、支持梁14C、錘部13、支持梁14B、を順に通過して、再び固定部12に戻るような経路で配線されている。そして、金属配線35は、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域には設けられておらず、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域には金属配線35にかえて注入配線37が形成されている。注入配線37は、検出梁14Aに設けられている注入配線17に比べて、検出梁14Aおよび支持梁14B,14Cの延伸方向に直交する方向、すなわち、Y軸方向の幅が、著しく広くなっている。また、注入配線37は、金属配線35に比べても、Y軸方向の幅が著しく広くなっている。なお、金属配線35は、注入配線37との接続端のみ、Y軸方向の幅を注入配線37と等しくしている。
このように、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域に設ける注入配線37の幅を広くすることによって、注入配線37の配線抵抗を低減することができる。また、支持梁14B,14Cが幅広であっても、注入配線37が支持梁14B,14Cの幅方向の略全域に重なるようにすることができ、支持梁14B,14Cの破損の検出が、より確実かつ容易となる。
なお、この実施形態では、注入配線37の幅を広くする例を示したが、第1の実施形態のように、金属配線を設ける場合には、その金属配線の幅を支持梁14B,14Cに重なる領域で広くするようにするとよい。その場合にも、この実施形態で示す効果と同様な効果を得ることができる。
また、この実施形態では、注入配線37に接続される金属配線35を、注入配線37との接続端でのみ注入配線37と等しい幅とし、その他で注入配線37よりも細い幅としたが、金属配線35の形状はこのような形状に限られるものではない。例えば、注入配線37との接続端も注入配線37よりも細い幅で構成したり、注入配線37との接続端以外も注入配線37と等しい幅としたりしてもよい。
≪第4の実施形態≫
次に、第4の実施形態に係る加速度センサ41における配線構造について説明する。第4の実施形態は、第3の実施形態とは異なる配線構造としている。
図7は、加速度センサ41のX−Y面平面図である。
加速度センサ41は、第3の実施形態と同様な構成として、固定部12と、錘部13と、検出梁14Aと、支持梁14B,14Cと、ピエゾ抵抗素子16A,16B,16C,16Dと、注入配線37を備えている。また、加速度センサ41は、第3の実施形態と異なる構成として、金属配線45A,45B,45C,45D,45E,45Fと、注入配線47と、を備えている。
金属配線45A,45B,45C,45Dは、固定部12に設けられている。金属配線45Aは、支持梁14Bの注入配線37に一端が接続されている。金属配線45Bは、検出梁14Aの注入配線47を介してピエゾ抵抗素子16Aおよびピエゾ抵抗素子16Cに一端が接続されている。金属配線45Cは、検出梁14Aの注入配線47を介してピエゾ抵抗素子16Bおよびピエゾ抵抗素子16Dに一端が接続されている。金属配線45Dは、支持梁14Cの注入配線37に一端が接続されている。
金属配線45E,45Fは錘部13に設けられている。金属配線45Eは、支持梁14Bの注入配線37に一端が接続されており、検出梁14Aの注入配線47を介してピエゾ抵抗素子16Aおよびピエゾ抵抗素子16Bに他端が接続されている。金属配線45Fは、支持梁14Cの注入配線37に一端が接続されており、検出梁14Aの注入配線47を介してピエゾ抵抗素子16Cおよびピエゾ抵抗素子16Dに他端が接続されている。
すなわち、加速度センサ41においては、ピエゾ抵抗素子16A〜16Dと、注入配線37,47と、金属配線45A〜45Fとが接続されており、支持梁14B,14Cの破損を検出するための配線部が、ホイートストンブリッジの配線としての機能を兼ね備えている。このような配線構造を採用することにより、ホイートストンブリッジでピエゾ抵抗素子16A〜16Dの出力特性(抵抗測定、感度測定)を測定する際に、同時に支持梁の破損状態や振動特性についての特性選別を実施することができる。
なお、この実施形態では、第3の実施形態と同様に、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域に設ける注入配線37の幅を広くする例を示したが、第2の実施形態のように、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域に設ける注入配線の幅は狭くても良い。また、第1の実施形態のように、支持梁14Bと支持梁14Cに重なる領域に金属配線を設けてもよい。そのような場合にも、この実施形態で示す効果と同様な効果を得ることができる。
また、上述の各実施形態では、固定部および錘部としてそれぞれ凸状と凹状とを組み合わせる構成を採用したが、固定部および錘部の形状はこれに限られるものではない。例えば、凸状および凹状の組み合わせを逆にして、固定部を凹状にし、錘部を凸状にしてもよい。また、固定部および錘部を六面体状など他の形状としてもよい。
また、上述の各実施形態では、2つの支持梁を1つの検出梁の両脇に配置する構成を採用したが、検出梁および支持梁の数や配置はこれに限られるものではない。例えば、検出梁と支持梁とをそれぞれ一つ設けたり、それぞれ複数設けるようにしてもよい。また、支持梁を中央に配置し、その両脇に検出梁を配置するようにしてもよい。
以上、本発明に係る加速度センサについて具体的に説明したが、加速度センサの具体的構成などは、適宜設計変更可能であり、上述の実施形態に記載された作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、上述の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
11,21,31,41…加速度センサ
12…固定部
13…錘部
12A,13B,13C…凸部
12B,12C.13A…凹部
14A…検出梁
14B,14C…支持梁
15,15A,15B,15C,15D,15E,25,35,45A,45B,45C,45D,45E,45F…金属配線
16,16A,16B,16C,16D…ピエゾ抵抗素子
17,27,37,47…注入配線
18A,18B,18C,18D…空間
19…蓋材
100…SOI基板
101,102…シリコン基板
103,104…絶縁層

Claims (4)

  1. 固定部と、
    前記固定部に対して変位自在に支持されている錘部と、
    前記固定部と前記錘部とに接続されており、ピエゾ抵抗素子が設けられている検出梁と、
    前記検出梁とは別に前記固定部と前記錘部とに接続されている支持梁と、
    両端が前記固定部に引き出され、前記支持梁を通過するように配線されている配線部と、
    を備える加速度センサ。
  2. 前記固定部と前記錘部と前記検出梁と前記支持梁とのうちの、少なくとも前記支持梁はシリコン基板からなり、前記配線部は、前記シリコン基板に不純物が注入されてなる注入配線を備える、請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 前記配線部は、前記支持梁上での配線幅が局所的に広い、請求項1または2に記載の加速度センサ。
  4. 前記配線部は、前記ピエゾ抵抗素子が接続されている、請求項1〜3のいずれかに記載の加速度センサ。
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