JP5929948B2 - 溶接部の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は溶接部の検査の検査方法に係り、レーザ光で複数のワーク同士を溶接する際に形成される溶接部の溶接状態を検査する検査方法に関する。
従来から、たとえば二枚の鋼板を重ね合わせてレーザ溶接する際には、そのレーザ溶接によって形成される溶接部の品質評価が行われている。このようなレーザ溶接による溶接部の品質評価を行う方法(溶接部の検査方法)の一例として、たとえば特許文献1には、レーザ光の反射光を用いて溶接部の検査を行う方法が開示されている。
ここでは、レーザトーチから例えばYAGレーザを照射し、第1の受光出力手段によってレーザ反射光を溶接進行方向の前方斜め上方から受光し、第2の受光出力手段によって蒸気発光(プルーム)やレーザ反射光を含む溶接光をレーザ光の照射方向と同軸方向にて受光し、この所定の2方向から同時に受光されたレーザ反射光と溶接光をそれらの強度に応じた電気信号に変換し、この電気信号の信号強度またはその変化に基づいて溶接品質を判定している。
特開2008−87056号公報
しかしながら、特許文献1に示す溶接部の検査方法では、溶接時のレーザ光の反射光等の装置に戻る戻り光(ワークから放出される放出光)を利用して溶接部の検査を行っているが、溶接用レーザ光の照射後、連続して溶接後の溶融部に溶接用レーザ光よりも出力の低い検査用レーザ光を照射して検査を行った場合、溶接部の検査の信頼性をより高めることができると考えられる。
この際、溶接後の溶融部の状態は変化しやすいことから、溶接から検査に移行する時間は短い方が好ましく、溶接および検査の時間がさらに短くなった場合には、溶接用レーザ光から検査用レーザ光に照射を切り替えるタイミングに合わせて、検査用レーザ光照射時の放出光を特定して受光を開始することは難しい。したがって、検査用レーザ光を照射する前(溶接用レーザの照射時)から受光を開始することになる。
しかしながら、このような受光方法を採用した場合、溶接用レーザ光を照射した時のワークからの放出光をも受光してしまうため、このワークからの放出光をも含む強度の波形に基づいて溶接状態を検査することになる。この結果溶接状態を正確に検査ができない場合がある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、検査用レーザ光を照射したときの溶融部からの放出光を精度良く特定し、これにより、より信頼性の高い検査を行うことができる溶接部の検査方法に関する。
前記課題を解決すべく本発明に係る溶接部の検査方法は、複数のワーク同士を溶接する際に形成される溶接部の溶接状態を検査する溶接部の検査方法であって、ワーク同士を溶接するために該ワークに設定された溶接軌跡に沿って溶接用レーザ光を照射する第1の照射工程と、該溶接用レーザ光によって溶融したワークの溶融部に設定された走査軌跡に沿って検査用レーザ光を照射する第2の照射工程と、前記第1の照射工程における溶接用レーザ光の照射時から、前記第2の照射工程が終了するまでの間、前記溶接用レーザ光および検査用レーザ光をワークに照射することに起因して前記ワークから放出される放出光を受光する受光工程と、受光した前記放出光の強度の波形に基づいて、前記溶接部の溶接状態を検査する検査工程と、を少なくとも含み、前記第1の照射工程から第2の照射工程に移行する際に、前記溶接用レーザ光の照射を中断した後、ワークに照射するレーザ光を前記検査用レーザ光に切り替え、前記検査工程において、前記放出光の強度の波形から、前記放出光の強度が一定の閾値以下となる2つの時点を検査開始時点と検査終了時点として抽出し、該検査開始時点から検査終了時点までを前記検査用レーザ光を照射した照射期間と推定し、該照射期間における放出光の強度の波形に基づいて、前記溶接状態の検査を行うことを特徴とする。
本発明によれば、第1の照射工程において、ワークに設定された溶接軌跡に沿って溶接用レーザ光を照射するので、この溶接軌跡に沿って溶融部(いわゆる溶融池)が生成される。第1の照射工程から第2の照射工程に移行する際に、溶接用レーザ光の照射の中断後、溶接用レーザ光から検査用レーザ光に切り替え、第2の照射工程において溶融部に設定された走査軌跡に沿って検査用レーザ光を照射する。
このような第1の照射工程と第2の照射工程とからなる一連の工程において、第1の照射工程における溶接用レーザ光の照射時から、第2の照射工程が終了するまでの間、ワークからの放出光を受光する。ここで「第1の照射工程における溶接用レーザ光の照射時」とは、第1の照射工程の開始時点またはその工程の途中の時点のことをいい、少なくとも第2の照射工程の開始前の時点を前提とした第1の照射工程内の時点である。
このように、第2の照射工程の開始よりも以前からワークからの放出光を受光するので、第2の照射工程の開始時点を含む放出光の強度の波形を得ることができる。また、第2の照射工程の開始タイミングに放出光の受光開始のタイミングを合わせる必要がないので、迅速に第1の照射工程から第2の照射工程に移行することができる。
このようして、受光した前記放出光の強度の波形に基づいて、前記溶接部の溶接状態を検査する。ここで、本発明では、検査工程において、放出光の強度の波形から、放出光の強度が一定の閾値以下となる2つの時点を検査開始時点と検査終了時点として抽出し、検査開始時点から検査終了時点までを検査用レーザ光を照射した照射期間と推定し、照射期間における放出光の強度の波形に基づいて、前記溶接状態の検査を行う。
本発明では、溶接用レーザ光から検査用レーザ光との切り替える前に(換言すると第1の照射工程から第2の照射工程に移行する時点)、溶接用レーザ光の照射を中断することによりワークからの放出光の強度が低下する。さらに、検査用レーザ光を照射終了後も放出光の強度が低下する。この放出光の低下を利用して放出光の強度が低下する2つの時点に応じた閾値を設けることにより、検査用レーザ光による検査開始時点と検査終了時点とを正確に特定することができる。これにより、検査用レーザ光を照射した照射期間を正確に特定することができ、この照射期間における放出光の強度の波形を用いることで、信頼性の高い溶接部の検査を行うことができる。
なお「ワークに照射することに起因して前記ワークから放出される放出光」とは、前記溶接用レーザ光および検査用レーザ光による前記溶融部からの反射光、ワークの溶融蒸発によって生じる蒸気発光、およびワークの溶融部から放射される熱放射光の少なくとも一つを含む光(戻り光)のことをいい、この放出光の強度の波形に基づいた溶接の検査方法については、後述する実施の形態でその詳細を説明する。
上述した如く、通常、第1の照射工程から第2の照射工程に移行する際に、溶接用レーザ光の照射を中断することによりワークからの放出光の強度が低下するのであれば、前記受光工程は、第1の照射工程の開始から第2の照射工程の終了まで連続的に行ってもよく、第1の照射工程の途中から開始してもよい。
しかしながら、発明者らの実験から、ワークの素材が一般的な金属材料よりも熱伝導率が高い材質の場合、または溶接条件として高い出力の溶接用レーザ光を照射しなければならない場合、第1の照射工程から第2の照射工程に移行する際も溶融部は発熱し続けることがある。このため、第1の照射工程から第2の照射工程に移行する際に、溶接用レーザ光の照射を中断してもワークからの放出光の強度が低下しないことがある。
そこで、本発明のより好ましい態様としては、前記受光工程において、前記第1の照射工程から第2の照射工程に移行する際に、前記溶接用レーザ光の照射を中断後、前記ワークの溶融部から外れた領域の光を受光する。この態様によれば、前記受光工程において、前記第1の照射工程から第2の照射工程に移行する時点で前記ワークの溶融部から外れた領域を受光するので、この時点で放出光の強度を上述した閾値まで低下させることができる。このような結果、より正確に検査用レーザ光を照射した照射期間の開始時点を正確に特定することができる。
また、前記ワーク同士を溶接する際に、第1の照射工程と第2の照射工程とを繰り返すとともに、第1および第2の照射工程ごとに、受光工程および検査工程を行い、かつ、第2の照射工程から移行した第1の照射工程において、先の工程で生成された溶融部または溶融部近傍に設定された溶接軌跡に沿って溶接用レーザ光を照射した場合、その前の第2の照射工程の終了時点における放出光が十分に低下しないことが想定される。
従って、このような場合の好ましい態様としては、前記受光工程において、前記第2の照射工程から第1の照射工程に移行する際に、前記ワークの溶融部から外れた領域の光を受光する。この態様によれば、前記受光工程において、前記第2の照射工程から第1の照射工程に移行する時点で前記ワークの溶融部から外れた領域を受光するので、この時点で放出光の強度を上述した閾値まで低下させることができる。このような結果、より正確に検査用レーザ光を照射した照射期間の終了時点を正確に特定することができる。
本発明によれば、検査用レーザ光を照射したときの溶融部からの放出光を精度良く特定し、これにより、より信頼性の高い検査を行うことができる。
本発明の実施形態に係る溶接部の検査方法を行うための検査装置の全体構成を模式的に示した図である。 第1実施形態に係る検査方法を説明するためのフロー図である。 図2に示す検査方法におけるワーク表面のレーザ光および放出光の状態を説明した図であり、(a)は第1の照射工程におけるレーザ光および放出光の状態を示した図、(b)は第1の照射工程から第2の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(c)は第2の照射工程を説明するための図である。 図2に示す受光工程により受光された放出光の強度の波形の一例を示した図である。 第2実施形態に係る検査方法を説明するためのフロー図である。 図5に示す検査方法におけるワーク表面のレーザ光および放出光の状態を説明した図であり、(a)は第1の照射工程におけるレーザ光および放出光の状態を示した図、(b)は第1の照射工程から第2の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(c)は第2の照射工程を説明するための図である。 (a)は第1実施形態に係る受光工程により受光された放出光の強度の波形の一例を示した図、(b)は第2実施形態に係る受光工程により受光された放出光の強度の波形の一例を示した図である。 第3実施形態に係る検査方法を説明するためのフロー図である。 図8に示す検査方法におけるワーク表面のレーザ光および放出光の状態を説明した図であり、(a)は第1の照射工程におけるレーザ光および放出光の状態を示した図、(b)は第1の照射工程から第2の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(c)は第2の照射工程を説明するための図、(d)は第2の照射工程から第1の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(e)は第1の照射工程を説明するための図である。
本発明の本実施形態に係る溶接部の検査方法を以下に示す。
1.装置構成について
図1は、本発明の実施形態に係る溶接部の検査方法を行うための検査装置の全体構成を模式的に示した図である。
図1に示す検査装置100は、主に、レーザ光照射部1、変換部3、アンプ4、検査部6、から構成されている。以下に各構成を説明するとともに、その検査方法も合わせて説明する。
レーザ光照射部1は、溶接用レーザ光L1と、溶接用レーザ光L1よりも出力の低い検査用レーザ光L5のいずれかを選択して出力し、重ね合わされた若しくは僅かに離間して配置された二枚のワーク(たとえば鋼板など)W1、W2に対して、選択したレーザ光を照射する装置である。
具体的には、溶接用レーザ光L1および検査用レーザ光L5のうち選択されたレーザ光は、光学系である固定ミラー7および駆動ミラー8を順次反射し、二枚のワークW1、W2に対して照射される。ここで駆動ミラー8を駆動制御させることにより、駆動ミラー8に入射した溶接用レーザ光L1(または検査用レーザ光L5)の反射方向を制御し、所望の位置に溶接用レーザ光L1(または検査用レーザ光L5)を照射することができる。
溶接用レーザ光L1(または検査用レーザ光L5)をワークに照射したことにより、ワークから放出される放出光L2(L6)、すなわち検査装置に戻る戻り光は、ワークから駆動ミラー8を反射し、固定ミラー7を通過するように、駆動ミラー8および固定ミラー7は構成されている。固定ミラー7を通過した放出光L2(L6)は、変換部3に入力されるようになっている。
ここで放出光L2(L6)とは、溶接用レーザ光L1もしくは検査用レーザ光L5による溶融部からの反射光、ワークの溶融蒸発によって生じる蒸気発光、およびワークの溶融部から放射される熱放射光の少なくとも一つを含む光である。なお、本実施形態では、溶接用レーザ光L1の照射に起因してワークから放出される放出光をL2の符号で表し、検査用レーザ光L5の照射に起因してワークから放出される放出光をL6の符号で表す。
変換部3は、固定ミラー7を通過した放出光L2(L6)を電気信号へ変換するフォトセンサなどのセンサであり、変化された電気信号はアンプ4へ出力される。アンプ4は、変換部3から出力された電気信号の信号強度を増幅する機器であり、アンプ4により増幅された電気信号は検査部6へ送信される。
検査部6は、アンプ4から送信された電気信号を信号処理してワークW1、W2に形成される溶接部の溶接状態を検査する。具体的には、検査部6は、後述するように、得られた放出光L2、L6の波形から、検査用レーザ光L5の照射の際に受光される放出光L6を推定してこれを抽出し、抽出した受光される放出光L6の波形に基づいて、溶接部の溶接状態を検査する。なお、検査部6における具体的な戻り波形の抽出方法については、後述する検査方法を説明する際に合わせて説明する。
ここで、溶接とその検査とを分けて行った場合、溶接の時間、溶接から検査に移行する時間、および検査の時間をより短くすることが好ましい。したがって、本実施形態では、変換部3は、溶接用レーザ光L1および検査用レーザ光L5を照射したときのすべての放出光L2、L6を受光し、検査用レーザ光L5の照射の際に受光された放出光L6を推定し、これを抽出するようになっている。
例えば、抽出された放出光L6に対して、その強度変化(時間的な強度の変化)の周期性に基づいてワークW1、W2に形成される溶接部の溶接状態を検査する。具体的には、抽出された放出光L6の強度変化が、溶接部の溶接状態が正常である場合には相対的に小さく、溶接部の溶接状態が不良である場合には相対的に大きくなる。
そのため、放出光L6の強度変化の周期性を検査部6で検出することによって、たとえば放出光L2から得られる電気信号が微弱となる場合や放出光L2の強度がワーク温度の変化に応じて変化する場合であっても、溶接不良部が形成されるか否かを検査することができる。
また、別の検査方法として、たとえば、検査部6は、受光された放出光L2の平均強度に基づいて、接部の溶接状態を検査してもよい。たとえば、溶接部の溶接状態が不良である場合(ワークW1、W2の一部が欠落しているような場合)、ワーク温度の上昇が抑制されるため、放出光L2の強度は溶接部の溶接状態が正常である場合の放出光の強度よりも低下する。従って正常な場合の放出光の強度と対比することにより、溶接不良部を検査することができる。
2.溶接部の検査方法について
以下に上述した溶接部の検査装置100を用いた第1実施形態から第3実施形態の溶接部の検査方法を説明する。
〔第1実施形態〕
図2は、第1実施形態に係る検査方法を説明するためのフロー図である。図3は、図2に示す検査方法におけるワーク表面のレーザ光および放出光の状態を説明した図であり、(a)は第1の照射工程におけるレーザ光および放出光の状態を示した図、(b)は第1の照射工程から第2の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(c)は第2の照射工程を説明するための図である。図4は、図2に示す受光工程により受光された放出光の強度の波形の一例を示した図である。
2−1.第1の照射工程
まず、図に示すように第1の照射工程S21を行う。具体的には、第1の照射工程S21では、レーザ光照射部1で溶接用レーザ光L1を選択して、重ね合わせた若しくは僅かに離間して配置した二枚のワーク(たとえば鋼板など)W1、W2に対して溶接用レーザ光(たとえば所定のレーザ光の波長を有するYAGレーザ)L1を照射する。これにより、二枚のワークW1、W2同士の溶接(溶接接合)を行う。
より具体的には、レーザ光照射部1で生成された溶接用レーザ光L1を、光学系である固定ミラー7および駆動ミラー8を順次反射させ、二枚のワークW1、W2に対して照射する。具体的には、駆動ミラー8を駆動させることにより溶接用レーザ光L1の反射方向を制御する。これにより、図3(a)で示すように、ワークW1に設定された半径を有する略円形状の溶接軌跡C1に沿って溶接用レーザ光L1の焦点F1を回転させて、その溶接軌跡C1上で溶接用レーザ光L1を照射する。この際、焦点F1を複数回回転させてもよい。
このようにして、レーザ光照射部1による溶接軌跡C1に沿った溶接用レーザ光L1の照射によって、溶接用レーザ光L1の進行方向に対して当該溶接用レーザ光L1の左右や後方には、ワークW1、W2が溶融したリング状の溶融部(溶融池)Y1が形成される(図1および図3(b)参照)。具体的には溶接軌跡C1に沿って溶接用レーザ光L1を照射することにより円形状の溶融部Y1が形成され、溶融部Y1が冷却されて溶接部となり、二枚のワークW1、W2が接合(溶接接合)される。
本実施形態では溶接軌跡C1により溶接を行ったが、駆動ミラー8を駆動させることにより、溶接用レーザ光L1の焦点F1を溶接軌跡C1の内側へ移動させ、溶接軌跡C1の半径R1よりも小さい半径を有し且つ溶接軌跡C1と同心である略円形状の溶接軌跡に沿って溶接用レーザ光L1の焦点F1をさらに照射してもよい。
2−2.レーザ光の切り替え工程
次に、図2に示すように、レーザ光の切り替え工程S22を行う。この切り替え工程S22では、この溶融部に検査用レーザ光L5を照射する前に(第1の照射工程S21から第2の照射工程S23に移行する際に)、溶接用レーザ光L1から検査用レーザ光L5への切り替えを行う。この際、溶接用レーザ光L1の照射を中断した後、溶接用レーザ光L1の照射から検査用レーザ光L5の照射に切り替える。なお、検査用レーザ光L5は、溶接用レーザ光L1よりも出力の小さいレーザ光である。
このようにして、溶接用レーザ光L1の照射が一旦中断される(図3(b)参照)ので、後述する受光工程において、受光される放出光の強度を低下させることができ、この受光の強度を検出することにより、第2の照射工程の検査開始時点を抽出することができる。図3(c)で示すように、ワークW1に設定された半径を有する略円形状の溶接軌跡C1に沿って溶接用レーザ光L1の焦点F1を回転させて、その溶接軌跡C1上で溶接用レーザ光L1を照射する。この際、焦点F1を複数回回転させてもよい。
2−3.第2の照射工程
次に、図2に示すように、第2の照射工程S23を行う。第2の照射工程S23では、レーザ光照射部1により溶接軌跡C1に沿った溶接用レーザ光L1の照射後に形成された溶融部に対してレーザ光照射部1で検査用レーザ光L5を照射する。
具体的には、レーザ光照射部1により、図3(c)に示すように、溶接軌跡C1に沿って溶接用レーザ光L1を照射した後に、切り替えられた検査用レーザ光L5を、ワークW1の溶融部Yに設定された走査軌跡C5に沿って照射する。検査用レーザ光L5は、図1に示すように、溶接用レーザ光L1と同様に、光学系である固定ミラー7および駆動ミラー8を順次反射し、二枚のワークW1,W2に対して照射される。
より具体的には、第1の照射工程S21と同様に、駆動ミラー8を駆動させることにより検査用レーザ光L5の反射方向を調整することにより、図3で示すように、溶融部Y1の外縁の内側に設定された半径R5を有する略円形状の走査軌跡C5に沿って検査用レーザ光L5の焦点F5を略一定速度で回転させ、その走査軌跡C5上で検査用レーザ光L5を照射する。検査用レーザ光L5を照射後は、検査用レーザ光L5の照射を中断する。ここで、溶接軌跡C1と走査軌跡C5との中心を一致させることにより、溶接軌跡C1と同心円上の内側を、検査用レーザ光L5で走査することができる。
2−4.受光工程
図2に示すように、受光工程S24では、第1の照射工程S21における溶接用レーザ光L1の照射時から、第2の照射工程S23が終了するまでの間、溶接用レーザ光L1および検査用レーザ光L5を照射したときにワークW1から放出される放出光を、検査装置100に戻る光(放出光L2,L6)として変換部3で受光し、その強度を検出する。本実施形態では、第1の照射工程S21の開始の時点から放出光L2を受光する。
具体的には、溶接用レーザ光L1を照射したときには、溶接用レーザ光L1による溶融部からの反射光、ワークW1,W2の溶融蒸発によって生じる蒸気発光(プラズマ光)、およびワークの溶融部から放射される熱放射光(赤外線光)が発生し、これらの少なくとも一つを含む光を放出光L2として検出する。検出する際に、これらの放出光の波長は異なるので、溶接部の検査に要する特定の光を抽出するようにフィルタ等をさらに設けてもよい。
同様に、検査用レーザ光L5を照射したときには、検査用レーザ光L5による溶融部からの反射光、ワークW1,W2の溶融蒸発によって生じる蒸気発光、およびワークの溶融部から放射される熱放射光が発生し、これらの少なくとも一つを含む光を放出光L6として検出する。このような結果、図4に示すような放出光の波形を得ることができる。
このようにして、受光工程S24では、第2の照射工程S23の開始よりも以前から放出光を受光するので、第2の照射工程の開始時点を含む放出光の強度の波形を得ることができる。また、第2の照射工程の開始タイミングに放出光の受光開始のタイミングを合わせる必要がない(タイミングを同期させる必要がない)ので、迅速に第1の照射工程S21から第2の照射工程S23に移行することができる。
2−5.検査工程
次に、図2に示すように、検査工程S25を行う。検査工程S25では、受光工程S24により得られた放出光の強度の波形に基づいて、溶接部の溶接状態を検査する。具体的には、図4に示すように、放出光の強度の波形から、放出光の強度が一定の閾値以下となる2つの時点を検査開始時点Aと検査終了時点Bして抽出する。
次に、検査開始時点Aから検査終了時点Bまでを検査用レーザ光を照射した照射期間(すなわち検査区間)と推定し、照射期間における放出光の強度の波形に基づいて、溶接状態の検査を行う。溶接状態の検査方法は、上述した検査部6において、詳細な説明をしたので、ここではその説明を省略する。
上述したように、溶接用レーザ光L1と検査用レーザ光L5との切り替え時(換言すると第1の照射工程から第2の照射工程に移行する時点)では、溶接用レーザ光L1の照射を中断するので、図4に示すように放出光の強度が低下する。また、検査用レーザ光L5を照射終了後も放出光の強度が低下する。
このようにして、この放出光の強度が低下する2つの時点に応じた閾値を設けることにより、検査用レーザ光L5による検査開始時点Aと検査終了時点Bとを正確に特定することができる。これにより、検査用レーザ光L5を照射した照射期間(検査区間)を正確に特定することができ、この照射期間における放出光の強度の波形を用いることで、信頼性の高い溶接部の検査を行うことができる。
ところで、ワークW1,W2の素材が一般的な金属材料よりも熱伝導率が高い材質の場合、または溶接条件として高い出力の溶接用レーザ光L1を照射しなければならない場合、第1の照射工程S21から第2の照射工程S23に移行する際、溶接用レーザ光の照射を中断しても、放出光の強度が低下しないことがある。これにより、後述する図7(a)に示すように、溶融部は発熱し続け、放出光の強度が低下しないことがある。これにより、正確な検査開始時点を抽出することができない場合がある。このような点を鑑みた実施形態として、本発明の第2実施形態を以下に説明する。
〔第2実施形態〕
図5は、第2実施形態に係る検査方法を説明するためのフロー図である。図6は、図5に示す検査方法におけるワーク表面のレーザ光および放出光の状態を説明した図であり、(a)は第1の照射工程におけるレーザ光および放出光の状態を示した図、(b)は第1の照射工程から第2の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(c)は第2の照射工程を説明するための図である。図7は、(a)は第1実施形態に係る受光工程により受光された放出光の強度の波形の一例を示した図、(b)は第2実施形態に係る受光工程により受光された放出光の強度の波形の一例を示した図である。
第2実施形態が第1実施形態と相違する点は、受光工程である。したがって、以下に、この相違する点のみを説明し、その他の点についてはその詳細な説明を省略する。なお、
本実施形態では、受光工程S54において、第1の照射工程S51から第2の照射工程S53に移行する際に、溶接用レーザ光L1の照射を中断後(図5のS52参照)、ワークの溶融部から外れた領域の光を受光し、その後、溶接用レーザ光L1から検査用レーザ光L5に切り替える。
図6(a)に示すように、第1実施形態と同様に溶接軌跡C1に沿って溶接用レーザ光L1を照射終了(図5のS51参照)後、本実施形態の特徴点である、レーザ光照射部1で図6(b)に示すように溶接用レーザ光L1の照射を中断し、駆動ミラー8を制御することにより、ワークの溶融部から外れた領域(たとえばワークから外れた領域)Sの光を受光する。その後、第1実施形態と同様に、溶接用レーザ光L1の照射から検査用レーザ光L5の照射に切り替える(図5のS52参照)。そして、第1実施形態と同様に、図6(c)に示すように、第2の照射工程と検査工程を行う(図5のS53,S55参照)。
このように、受光工程S54において、第1の照射工程S51から第2の照射工程S53に移行する時点で前ワークの溶融部から外れた領域Sを受光するので、図7(b)に示すように、この時点で放出光の強度を上述した閾値まで低下させることができる。このような結果、より正確に検査用レーザ光を照射した照射期間の開始時点Gを正確に特定することができる。
このようにして、図7(a)に示すように、放出光の強度が低下しない場合には、溶接用レーザ光による放出光の強度も加味して、溶接部の状態を検査されるところ、本実施形態では、検査用レーザ光による放出光の強度の波形のみを抽出するので、溶接部の状態をより正確に検査することができる。さらに、駆動ミラー8を制御することにより、より迅速にワークの溶融部から外れた領域の光を受光することができる。
ここで、第2実施形態による効果を確認すべく、ワークとして、溶融化亜鉛メッキ鋼板(板厚0.7mm)、SPC590DU(板厚1.8mm)、SPC440(板厚1.2mm)を準備して、上述した第1実施形態による溶接部の検査方法と、第2実施形態による溶接部の検査方法とを実施した。
結果、第1実施形態の場合には、検査用レーザ光による照射の開始時点を誤って抽出したものは、1000回中19回あったが、本実施形態の場合には、10000回すべて検査用レーザ光による照射の開始時点を正確に抽出することができた。すなわち、上述したワークは、板厚が厚いため、溶接用レーザ光による投入熱量が高くなるため、第1実施形態の検査方法を採用した場合には、溶接用レーザ光の照射を中断したとしても、図7(a)に示すように、放出光の強度が十分に下がらなかったからであると考えられる。
ところで、第1および第2の実施形態のように、第1の照射工程S21(S51)から第2の照射工程S23(S53)行った後、再度、溶融部またはその近傍で、第1の照射工程を繰り返す場合には、第2の照射工程の検査用レーザ光の終了が確認できない場合もある。このような点を鑑みた実施形態として、本発明の第3実施形態を以下に説明する。なお、後述する第3の実施形態は、第2の実施形態を前提としているが、第1の実施形態を前提として行ってもよい。
〔第3実施形態〕
図8は、第3実施形態に係る検査方法を説明するためのフロー図である。図9は、図8に示す検査方法におけるワーク表面のレーザ光および放出光の状態を説明した図であり、(a)は第1の照射工程におけるレーザ光および放出光の状態を示した図、(b)は第1の照射工程から第2の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(c)は第2の照射工程を説明するための図、(d)は第2の照射工程から第1の照射工程の切り替え時のレーザ光および放出光の状態を説明した図、(e)は第1の照射工程を説明するための図である。
第3実施形態が第2実施形態と相違する点は、第1の照射工程と第2の照射工程とを繰り返した点、これに伴う受光工程である。したがって、以下に、この相違する点のみを説明し、その他の点についてはその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態では、ワーク同士を溶接する際に、第1の照射工程S81と第2の照射工程S83とを繰り返すとともに、各第1および第2の照射工程ごとに、受光工程S86および検査工程を行う。本実施形態では、繰り返して第1の照射工程S81と第2の照射工程S83を行った後に、各第1および第2の照射工程ごとの検査工程を行うが、受光工程において、各第1および第2の照射工程における放出光を受光するたびに、検査工程を受光工程と並行して行ってもよい。
本実施形態では、第2実施形態同様に、図9(a)に示すように、第1の照射工程S81で溶接軌跡C1に沿って溶接用レーザ光L1を照射終了(図8のS81参照)後、レーザ光照射部1で図9(b)に示すように溶接用レーザ光L1の照射を中断し(図8のS82参照)、駆動ミラー8を制御することにより、ワークの溶融部から外れた領域(ワークから外れた領域)Sの光を受光する(図8のS86参照)。その後、第1実施形態と同様に、溶接用レーザ光L1の照射から検査用レーザ光L5の照射に切り替える(図8のS82参照)。その後、図9(c)に示すように、第2の照射工程を行う(図8のS83参照)。
次に、第2の照射工程S83からに第1の照射工程S81移行する際に、検査用レーザ光L5の照射を中断し(図8のS84参照)、図9(d)に示すように、駆動ミラー8を制御することにより、ワークの溶融部から外れた領域Sの光を受光する。本実施形態では、検査用レーザ光L5の照射を中断後、ワークの溶融部から外れた領域Sの光を受光したが、検査用レーザ光L5は、ワークを溶融するようなレーザ強度はないため、ワークの溶融部から外れた領域の光を受光した後、検査用レーザ光L5の照射を中断し、その後、溶接用レーザ光L1に切り替えてもよい。
その後、第2の照射工程S83から移行した第1の照射工程S81において、溶融部Y1または溶融部Y1近傍に設定された溶接軌跡C1に沿って溶接用レーザ光L1を照射し、以降上述した一連の工程S81〜S84を繰り返す。
これにより、受光工程S86において、第2の照射工程S83から第1の照射工程S81に移行する時点でワークの溶融部Y1から外れた領域を受光するので、この時点で放出光の強度を上述した閾値まで低下させることができる。このような結果、より正確に検査用レーザ光を照射した照射期間の終了時点を正確に特定することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1…レーザ光照射部、3…変換部、4…アンプ、6…検査部、7…固定ミラー、8…駆動ミラー、9…集光レンズ、100…検査装置、C0…溶接中心、C1…溶接軌跡、C5…走査軌跡、F1…溶接用レーザ光の焦点、F5…検査用レーザ光の焦点、L1…溶接用レーザ光、L2…検査用レーザ光、L5…放出光、L6…放出光、W1、W2…ワーク、Y1…溶融部

Claims (2)

  1. 複数のワーク同士を溶接する際に形成される溶接部の溶接状態を検査する溶接部の検査方法であって、
    ワーク同士を溶接するために該ワークに設定された溶接軌跡に沿って溶接用レーザ光を照射する第1の照射工程と、
    該溶接用レーザ光によって溶融したワークの溶融部に設定された走査軌跡に沿って検査用レーザ光を照射する第2の照射工程と、
    前記第1の照射工程における溶接用レーザ光の照射時から、前記第2の照射工程が終了するまでの間、前記溶接用レーザ光および前記検査用レーザ光を前記ワークに照射することに起因して前記ワークから放出される放出光を受光する受光工程と、
    受光した前記放出光の強度の波形に基づいて、前記溶接部の溶接状態を検査する検査工程と、を少なくとも含み、
    前記第1の照射工程から第2の照射工程に移行する際に、前記溶接用レーザ光の照射を中断した後、ワークに照射するレーザ光を前記検査用レーザ光に切り替え、
    前記検査工程において、前記放出光の強度の波形から、前記放出光の強度が一定の閾値以下となる2つの時点を検査開始時点と検査終了時点として抽出し、前記検査開始時点から前記検査終了時点までを前記検査用レーザ光を照射した照射期間と推定し、該照射期間における放出光の強度の波形に基づいて、前記溶接状態の検査を行うものであり、
    前記受光工程において、前記第1の照射工程から前記第2の照射工程に移行する際に、前記溶接用レーザ光の照射を中断後、前記ワークの溶融部から外れた領域の光を受光することを特徴とする溶接部の検査方法。
  2. 前記ワーク同士を溶接する際に、前記第1の照射工程と前記第2の照射工程とを繰り返すとともに、前記各第1および第2の照射工程ごとに、前記受光工程および前記検査工程を行うものであり、
    前記第2の照射工程から移行した前記第1の照射工程において、前記溶融部または溶融部近傍に設定された溶接軌跡に沿って前記溶接用レーザ光を照射し、
    前記受光工程において、前記第2の照射工程から第1の照射工程に移行する際に、前記ワークの溶融部から外れた領域の光を受光することを特徴とする請求項1記載の溶接部の検査方法。
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