JP5927631B2 - 水平スクリュー式サイロ - Google Patents

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Description

この発明は、粉体、細粒、塊状又はペレット状、高水分含有物等の貨物を積載する水平スクリュー式サイロに関する。
近年、粉体、細粒、塊状、高水分含有物等の貨物を積み付け効率良く、且つ荷役効率高く積載するサイロが提案されている(特許文献1,2)。このようなサイロは、例えば陸上に設置され、円筒形の貨物倉を有する構造を備え、この貨物倉内に貨物をばら積み状態で積載することが可能である。
しかし、擬似固化する性質を有するような貨物の場合、経時変化や自重圧力により簡単に擬似固化する傾向が強く、このような場合には貨物倉内の貨物を払出荷役し難くなることが予想される。このような問題は、特に、上記のようなサイロのうち、貨物を貨物倉内で水平搬送する水平スクリューを有し、貨物倉内を旋回動作する水平搬送装置を備えた水平スクリュー式サイロにおいても顕著な問題となる。
すなわち、貨物が擬似固化した場合は、水平スクリューで貨物を上手く掻き取れず、水平搬送装置の旋回抵抗が大きくなることが予想される。また、貨物倉の径方向の長さが長い場合は、水平スクリューのスクリュー軸をその中間部において軸受部で分割した構造が採用されるが、この場合は軸受部の部分において貨物を掻き取れないため、水平スクリューによる貨物の水平搬送抵抗が増加してしまうことが予想される。
特開平7−277521号公報 特開平7−267374号公報
この発明は、貨物倉内の貨物の水平搬送抵抗及び旋回動作に伴う旋回抵抗が小さい水平搬送装置を有し、安定した払出荷役を行うことができる水平スクリュー式サイロを提供することを目的とする。
本発明に係る水平スクリュー式サイロは、上部に貨物の供給口を有し粉状、粒状、塊状又はペレット状の貨物を収容する内部に円筒壁面を有する貨物倉と、前記貨物倉の中心に上下方向に延びるように固定配置され、前記貨物が落下することにより前記貨物倉の下方に移動可能に構成されたセンターコラムと、前記貨物倉の内部の上部位置に配置されて前記円筒壁面の中心軸を旋回軸として旋回駆動され、先端が前記円筒壁面まで径方向に延びて前記円筒壁面に沿って移動可能に支持される旋回フレームと、前記中心軸を旋回軸とし前記旋回フレームに吊下げワイヤを介して吊り下げられて前記旋回フレームの旋回動作に従動して旋回移動すると共に、前記吊下げワイヤの巻き上げ又は繰り出し動作によって上下方向に移動し、前記貨物を前記貨物倉の中心部と前記円筒壁面との間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うスクリュー式の水平搬送装置とを備え、前記水平搬送装置によって集荷された前記貨物を前記センターコラムを介して前記貨物倉の外部に排出する水平スクリュー式サイロにおいて、前記水平搬送装置は、前記中心軸から前記円筒壁面に向かって径方向に延びるスクリューフレーム部と、前記スクリューフレーム部に旋回方向に間隔を空けて互いに平行となるように支持されて前記貨物を水平方向に搬送する複数の水平スクリューと、前記スクリューフレーム部の前記円筒壁面の近傍における前記旋回方向の先行側に配置され、前記貨物倉に収容された貨物を掻き取る掻き取り部材とを有し、前記複数の水平スクリューは、それぞれ前記スクリューフレーム部に配置された径方向に延びるスクリュー軸と、前記スクリュー軸に設けられたスクリュー羽根と、前記スクリューフレーム部に配置されて前記スクリュー軸の少なくとも両端部を支持する複数の軸受部とを有し、前記複数の軸受部のうちの少なくとも前記円筒壁面の近傍に配置された軸受部は、一方の水平スクリューと他方の水平スクリューとで径方向の異なる位置に設けられ、前記集荷時の旋回方向の後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置が、先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置よりも前記貨物倉の下方側に位置するように形成され、且つ前記先行側に配置された水平スクリューは、前記後続側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根が、その外周の下端位置が前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と略同一水平面上に位置するように形成されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記先行側に配置された水平スクリューが、前記後続側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根の先端部に突起部が設けられ、前記スクリュー羽根が、前記突起部を含む外周の下端位置が前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と略同一水平面上に位置するように形成される。
本発明の他の実施形態においては、前記後続側に配置された水平スクリューが、前記先行側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根が、その外周の下端位置が前記先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と前記貨物の表面位置との差分距離に略等しい距離だけ、前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置より下方側に位置するように形成される。
本発明の更に他の実施形態においては、前記後続側に配置された水平スクリューが、前記先行側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根の先端部に突起部が設けられ、前記スクリュー羽根が、前記突起部を含む外周の下端位置が前記先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と前記貨物の表面位置との差分距離に略等しい距離だけ、前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置より下方側に位置するように形成される。
本発明の更に他の実施形態においては、前記掻き取り部材が、スクレーパである。
本発明に係る他の水平スクリュー式サイロは、上部に貨物の供給口を有し粉状、粒状、塊状又はペレット状の貨物を収容する内部に円筒壁面を有する貨物倉と、前記貨物倉の中心に上下方向に延びるように固定配置され、前記貨物が落下することにより前記貨物倉の下方に移動可能に構成されたセンターコラムと、前記貨物倉の内部の上部位置に配置されて前記円筒壁面の中心軸を旋回軸として旋回駆動され、先端が前記円筒壁面まで径方向に延びて前記円筒壁面に沿って移動可能に支持される旋回フレームと、前記中心軸を旋回軸とし前記旋回フレームに吊下げワイヤを介して吊り下げられて前記旋回フレームの旋回動作に従動して旋回移動すると共に、前記吊下げワイヤの巻き上げ又は繰り出し動作によって上下方向に移動し、前記貨物を前記貨物倉の中心部と前記円筒壁面との間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うスクリュー式の水平搬送装置とを備え、前記水平搬送装置によって集荷された前記貨物を前記センターコラムを介して前記貨物倉の外部に排出する水平スクリュー式サイロにおいて、前記水平搬送装置は、前記中心軸から前記円筒壁面に向かって径方向に延びるスクリューフレーム部と、前記スクリューフレーム部に旋回方向に間隔を空けて互いに平行となるように支持されて前記貨物を水平方向に搬送する複数の水平スクリューと、前記スクリューフレーム部の前記円筒壁面の近傍における前記旋回方向の先行側に配置され、前記貨物倉に収容された貨物を掻き取る補助水平スクリューとを有することを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記複数の水平スクリューは、それぞれ前記スクリューフレーム部に配置された径方向に延びるスクリュー軸と、前記スクリュー軸に設けられたスクリュー羽根と、前記スクリューフレーム部に配置されて前記スクリュー軸の少なくとも両端部を支持する複数の軸受部とを有し、前記複数の軸受部のうちの少なくとも前記円筒壁面の近傍に配置された軸受部は、一方の水平スクリューと他方の水平スクリューとで径方向の異なる位置に設けられ、前記集荷時の旋回方向の後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置が、先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置よりも前記貨物倉の下方側に位置するように形成されている。
本発明によれば、貨物倉内の貨物の水平搬送抵抗及び旋回動作に伴う旋回抵抗が小さい水平搬送装置を有し、安定した払出荷役を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。 図1のB−B’拡大上面図である。 図1のB−B’簡易上面図である。 図3のC−C’拡大断面図である。 図3のD−D’拡大断面図である。 図5の他の態様を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロの水平搬送装置の一部構成を示す簡易上面図である。 図7のF−F’拡大断面図である。 図7のG−G’拡大断面図である。 図7のJ−J’拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。 図11のH−H’拡大上面図である。 図11のH−H’簡易上面図である。 図13のI−I’拡大断面図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係る水平スクリュー式サイロを詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。また、図2は図1のB−B’拡大上面図、図3は図1のB−B’簡易上面図である。更に、図4は図3のC−C’拡大断面図、図5は図3のD−D’拡大断面図、図6は図5の他の態様を示す図である。図1及び図2に示すように、水平スクリュー式サイロ10は、粉体、細粒、塊状、ペレット状、高水分含有物等の擬似固化する性質を有する貨物Cを積載可能なサイロであり、円筒型に形成されている。
図1に示すように、水平スクリュー式サイロ10は、円筒形の貨物倉20を備える。貨物倉20の内部の中心部には、垂直方向に延びるセンターコラム14が固定され、その上部に貨物倉20の上部中央まで延びる旋回筒11が設けられている。貨物倉20の内部の上部位置には、旋回筒11と共に旋回して先端が貨物倉20の内壁面まで延びる旋回フレーム30が設けられている。旋回フレーム30には、水平搬送装置40が吊り下げられている。水平搬送装置40は、貨物Cの上面高さに応じて旋回フレーム30からの吊り下げ量の制御によって上下方向の位置を制御されると共に旋回フレーム30と共に旋回する。
旋回筒11の上端には、上から貨物Cを投入するための供給シュート11cが設けられている。供給シュート11cの下方には、水平スクリューコンベア12が配置され、水平スクリューコンベア12の排出部には、上下方向に伸縮するテレスコピックシュート13が配置されている。テレスコピックシュート13の排出口は、水平搬送装置40の旋回中心側端部上に位置している。水平搬送装置40は、供給シュート11c、水平スクリューコンベア12、テレスコピックシュート13を介して受け入れた貨物Cを径方向の外側に向けて搬送し、その過程で貨物Cを径方向に平均的に散布する。
また、水平搬送装置40は、旋回フレーム30による旋回動作で貨物Cを周方向に均一に散布する。また、水平搬送装置40は、貨物Cを掻き取って径方向の内側に搬送し、センターコラム14を介して貨物倉20の中央下端に払い出す。貨物倉20から払い出された貨物Cは、排出コンベア18を介して外部に排出される。なお、付着性が低い貨物Cを取り扱う場合には、上記供給シュート11c及び水平スクリューコンベア12を、図示しない傾斜シュートに置き換えることも可能である。なお、水平スクリュー式サイロ10は、図示しない貨物運搬船に搭載したり船体の一部として組み込んだりすることもできる。
次に、各部の詳細について説明する。
貨物倉20は、円筒側壁部20aと、この円筒側壁部20aの下端を塞ぐ底面部20bと、円筒側壁部20aの上端を塞ぐ上面部20cとを備えて構成されている。円筒側壁部20aの内面は、円筒壁面20dを形成している。底面部20b及び上面部20cは、平面形状の円板形の部材からなる。なお、底面部20bは、図示のように水平に形成することもできるが、貨物倉20からの排水性を考慮する場合には、外周側から中央側に向かって下がる構造となるように形成するようにしても良い。
水平スクリュー式サイロ10の上面部20cには、貨物を受け入れるための穴が形成されており、この穴の部分に旋回筒11の上端が旋回軸受11aを介して回転可能に取り付けられている。旋回筒11の中央には、固定の貨物供給口11bから続く旋回筒11と共に旋回する供給シュート11cが配置されている。センターコラム14は、旋回筒11の下端部に軸受11dを介して接続されている。センターコラム14は、旋回筒11の下端部から貨物倉20の中心を通り底面部20bまで延びており、底面部20bに固定されている。図示は省略するが、センターコラム14は、ほぼ全周にわたって開口し、上下方向に多段に並んで形成された受入部(受入口)を有し、後述する水平搬送装置40でセンターコラム14側に搬送されてくる貨物Cをその内部に搬入できるように構成されている。
円筒側壁部20aの円筒壁面20dの上部には、円筒壁面20dを一周するように円筒壁面20dから断続的又は連続的に突出したレール受け部20fが形成されている。このレール受け部20fの上面には円筒壁面20dに沿ったレール部20eが設けられている。旋回フレーム30は、中央部を旋回筒11に支持され、円筒壁面20d側の端部が円筒壁面20dのレール部20eに支持されている。旋回フレーム30は、旋回筒11と共に旋回駆動される。なお、図1に示す構成では、レール部20eを円筒壁面20dのレール受け部20fに設けているが、例えば上面部20cに設けられたレール受け部20fに対して設けるようにしても良い。
また、旋回フレーム30の円筒壁面20d側の端部には、レール部20e上を移動するための走行車輪31や、例えばこの走行車輪31に直結された減速機及び駆動機を有する駆動装置32が設けられている。駆動装置32は、車輪軸により支持され、また駆動装置32と旋回フレーム30は直結されて(図示せず)、駆動反力により駆動装置32が転倒しないように構成されている。走行車輪31は、旋回フレーム30の一部の荷重を支持しながら駆動装置32によって転動可能に旋回フレーム30に設けられている。また、旋回フレーム30の上部には、吊下げワイヤ34を巻き取るためのウィンチ35やワイヤシーブ36が設けられている。
水平搬送装置40は、旋回フレーム30に水平状態を維持した状態で複数の接続点34a,34b(図2参照)で吊下げワイヤ34に接続され、この吊下げワイヤ34によって吊り下げられている。旋回フレーム30は、ウィンチ35によりこの吊下げワイヤ34を旋回フレーム30上のワイヤシーブ36を介して巻き取ったり、繰り出したりすることで、水平搬送装置40全体を上下移動可能に支持している。
しかし、この場合も、置き去りにされた解砕層は既に解砕等されているので、図5に示した場合と同様に、水平搬送装置40が一周することによって、軸受部62a,62bの範囲の貨物Cも、水平搬送装置40により容易に水平搬送することが可能である。
水平搬送装置40は、図2に示すように、例えばセンターコラム14の周囲に配置された旋回ローラユニット45と上記吊下げワイヤ34とを介して、貨物倉20内を旋回及び上下移動可能に取り付けられている。水平搬送装置40は、貨物倉20内の貨物Cを、貨物倉20の中心部(ここでは、センターコラム14)と円筒壁面20dとの間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うものである。なお、旋回ローラユニット45は、本例ではセンターコラム14に対して水平方向に加わる力のみを支持する構造であるため、上下方向には自在に動けるように構成されている。
水平搬送装置40は、貨物倉20の中心軸から円筒壁面20dに向かって径方向に延びるスクリューフレーム部48を有する。スクリューフレーム部48は、例えば旋回ローラユニット45に一体接合されている。スクリューフレーム部48は、貨物倉20内の貨物Cを水平方向に搬送するための、水平搬送装置40の長手方向に延びてその短手方向に並設された一対の水平スクリュー41,42を支持する。また、スクリューフレーム部48は、水平スクリュー41,42を駆動するための駆動機43,44を円筒壁面20d側の端部に備える。
駆動機43,44は、更にそれぞれ水平スクリュー41,42の後述するスクリュー軸41a,42aに取り付けられており、これにより、駆動機43,44が作動することにより発生する転倒反力をスクリューフレーム部48が受け止めて駆動機43,44が転倒しないように構成されている。更に、スクリューフレーム部48は、円筒壁面20dの近傍における払出荷役(集荷)時の旋回方向Tの先行側(前方側)に配置された、貨物倉20内の貨物Cを掻き取るスクレーパ46を備える。スクレーパ46は、貨物Cと接する下端や旋回方向T側の前面が、鋸歯状やノミ歯状に形成されている。
各水平スクリュー41,42は、図3に示すように、例えばスクリューフレーム部48に径方向に沿って互いに平行となるように配置されたスクリュー軸41a,42aと、スクリュー軸41a,42aに設けられたスクリュー羽根41b,42bと、スクリュー軸41a,42aの両端部側及びその中間部に配置された軸受部61a,61b,61c,62a,62b,62cと、軸受部61a,62aに隣設された駆動機43,44とをそれぞれ有する。なお、本発明における軸受部は、軸受のみの部分と、軸受及び駆動機を含む部分とを指すものであり、以降においては軸受部61a,62aには駆動機43,44も含まれているとする。
なお、各水平スクリュー41,42の軸受部のうち、センターコラム14の近傍に配置された軸受部61c,62cを除く軸受部61a,61b,62a,62bは、各水平スクリュー41,42においてスクリューフレーム部48の払出荷役時の旋回方向Tの円周上に重ならない範囲を形成するように、径方向の異なる位置にそれぞれ設けられている。
また、図4に示すように、各水平スクリュー41,42のうち、旋回方向Tの後続側(後方側)に配置された水平スクリュー(以下、「後続スクリュー」と呼ぶ。)42のスクリュー羽根42bの外周の下端位置72aは、旋回方向Tの先行側(前方側)に配置された水平スクリュー(以下、「先行スクリュー」と呼ぶ。)41のスクリュー羽根41bの外周の下端位置71aよりも貨物倉20の下方側に位置するように形成されている。
この場合、各スクリュー41,42のスクリュー軸41a,42aの回転軸心は、水平方向に同一レベルに配置される必要はなく、例えば同一寸法のスクリュー羽根41b,42bを備え、回転軸心のレベルをずらせて下端位置71a,72aが上記のような関係となるように構成しても良い。
これにより、貨物倉20内の貨物Cに対し、払出荷役時に水平搬送装置40が旋回方向Tに旋回して解砕や掘削(以下、「掘削等」と表記する。)を行うと、先行スクリュー41側が貨物Cの上面CSから深さAdに相当する厚みの貨物層を掘削等し、後続スクリュー42側が深さAdの下端から深さBdに相当する厚みの貨物層を掘削等する構成とすることができる。従って、この水平搬送装置40は、一度の掘削で深さAd+Bdに相当する厚みの貨物層を貨物Cの上面CSから掘削等して水平方向に搬送可能な構成となっている。
そして、図5に示すように、先行スクリュー41は、例えば後続スクリュー42の軸受部62a,62bに重なる範囲に設けられたスクリュー羽根41bが、その外周の下端位置71bが後続スクリュー42のスクリュー羽根42bの外周の下端位置72aとほぼ同一の水平面F上に位置するように、例えば羽根径を大きくして形成される。すなわち、下端位置71bは、軸受部62a,62bに重ならない範囲のスクリュー羽根41bの外周の下端位置71aよりも貨物倉20の下方側に位置する。
これにより、軸受部62a,62bが配置された後続スクリュー42で解砕や掘削できない範囲の貨物Cを、先行スクリュー41で予め掘削等することができるので、払出荷役時の貨物倉20において各スクリュー41,42のいずれにも解砕或いは掘削されない擬似固化した貨物Cが存在しないようにすることができる。
例えば、軸受部62a側においては、貨物Cを後続スクリュー42で掘削等できないが、それを先行スクリュー41が行うので、掘削等された貨物Cの一部は各スクリュー41,42によって水平搬送され、残りは厚さCr相当の解砕層として上面CS上に残ることとなる。しかし、水平搬送装置40が貨物倉20内を一周した場合、解砕層は既に解砕されているので、スクレーパ46によって円筒壁面20d側から容易に掻き寄せ、先行スクリュー41により容易に水平搬送することが可能となる。
また、軸受部62b側においては、後続スクリュー42によって掘削等されない貨物Cが凸状に残るが、その部分も先行スクリュー41により既に掘削等されているので、後続スクリュー42により貨物Cを水平搬送する場合の水平搬送抵抗は、掘削等されずに擬似固化した貨物Cが存在する場合に比べて小さくなる。
また、軸受部62aの範囲ではスクリュー羽根42bがないので、一部の貨物Cが置き去りにされるが、水平搬送装置40が貨物倉20内を一周したとき、新たに掘削等する層(新規層)と共に先行スクリュー41によって貨物倉20の中心側に水平搬送されるので、凸状部分の上面CSからの高さが順次増加することはない。
従って、本例の水平搬送装置40においては、貨物倉20内の擬似固化した貨物Cを集荷する場合に貨物Cの水平搬送抵抗を小さくし、且つスクリューフレーム部48の旋回動作に伴う旋回抵抗を小さくすることができるので、安定した荷役を行うことが可能となる。
なお、上記のように先行スクリュー41のスクリュー羽根41bの羽根径を大きくする代わりに、図6に示すように、スクリュー羽根41bの先端部に突起部41cを設け、この突起部41cを含む外周の下端位置71bが後続スクリュー42のスクリュー羽根42bの外周の下端位置72aとほぼ同一の水平面F上に位置するように形成しても良い。
このように構成することにより、突起部41cに接触する擬似固化した貨物Cは、そのほとんどが水平搬送されずに深さBrに相当する解砕層として残存し、先行スクリュー41のスクリュー羽根41bで掘削等された貨物Cの深さAr相当の残存分と合わせて、Ar+Br相当の厚さの解砕層が置き去りにされることとなる。
上記各接続点34a,34bは、図2に示すように、水平搬送装置40の長手方向の両端の2箇所において、それぞれ短手方向に2箇所ずつ設けられている。具体的には、接続点34aはスクリューフレーム部48の円筒壁面20d側端部に、接続点34bはスクリューフレーム部48のセンターコラム14側端部に、それぞれ設けられている。
水平搬送装置40の各スクリュー41,42は、貨物Cを貨物倉20の中心と円筒壁面20dとの間で水平方向に搬送し、散布や分散、集荷や収集を行うものである。これらは、相互に逆方向に回転するように駆動機43,44により駆動される。各スクリュー41,42は、例えば正回転では貨物Cが円筒壁面20d側に移動し、逆回転では貨物Cがセンターコラム14側に移動するように構成されている。
テレスコピックシュート13は、水平スクリューコンベア12からの貨物Cを、水平搬送装置40に対して貨物Cの自由落下により供給するものであり、水平搬送装置40の上下移動に伴って、伸縮するように構成されている。水平スクリューコンベア12は、旋回フレーム30の旋回に伴って旋回し、この水平スクリューコンベア12の一端側が供給シュート11cの下方に配置され、他端側がテレスコピックシュート13の上方に配置されている。
テレスコピックシュート13の下端は、先行及び後続スクリュー41,42間のセンターコラム14の近傍位置に配置される。従って、テレスコピックシュート13は、積荷役の際に貨物Cを旋回する水平搬送装置40の上に確実に落とすためのフィーダの役割を担っている。
また、図1に示すように、水平スクリュー式サイロ10の外部の払出荷役設備として、一端側がセンターコラム14の排出口29の下方に配置された水平方向搬送を行う排出コンベア18を備える。払出荷役設備は、その他、図示は省略するが、排出コンベア18と接続される上方向搬送装置や他の荷役設備と接続される接続用搬送装置等を備えて構成される。
排出コンベア18は、例えばスクリューコンベアやベルトコンベア等で構成される。接続用搬送装置は、例えば排出コンベア18及び上方向搬送装置で搬送された貨物Cを接続部を介して、他の荷役設備に搬送する装置である。一方、水平スクリュー式サイロ10の外部の積荷役設備は、図示及び詳述は省略するが、他の荷役設備から搬送された貨物Cを、水平スクリュー式サイロ10に適宜供給するものである。
ここで、水平スクリュー式サイロ10を利用した積荷役について説明する。積荷役は、貨物Cを、他の荷役設備、接続用搬送装置、水平スクリュー式サイロ10への搬送装置、貨物供給口11b、供給シュート11c、水平スクリューコンベア12、テレスコピックシュート13、水平搬送装置40を経由して、貨物倉20内に収容する荷役である。
すなわち、まず、他の荷役設備から搬送された貨物Cを、接続用搬送装置や水平スクリュー式サイロ10への搬送装置を介して水平スクリュー式サイロ10の貨物倉20の上部に設けられた貨物供給口11bに供給する。
貨物供給口11bに供給された貨物Cは、供給シュート11cから水平スクリューコンベア12に落下し、水平方向に搬送されてテレスコピックシュート13に供給される。テレスコピックシュート13に供給された貨物Cは、テレスコピックシュート13内を自由落下等することにより、水平搬送装置40のセンターコラム14側に搬送される。
水平搬送装置40は、水平搬送装置40に搬送された貨物Cが、例えば先行及び後続スクリュー41,42をそれぞれに設定された正回転させることにより、水平搬送装置40のセンターコラム14側から円筒壁面20d側に水平搬送されるように構成されている。また、積荷役開始前に、水平搬送装置40は、予め設定されている水平搬送装置40の貨物倉20内における下限位置レベルから所定の高さを維持する位置に移動される。
このような状態となった水平搬送装置40に搬送された貨物Cは、水平搬送され、先行及び後続スクリュー41,42の近傍、下方の空間に、センターコラム14側から円筒壁面20d側に向かって水平搬送装置40に沿って順次収容される。このように、貨物Cは、貨物倉20の遠心方向(放射方向)に散布される。
そして、この遠心方向の一帯に貨物Cが均されて収容されると、旋回フレーム30を予定の角度だけ旋回させて水平搬送装置40を円周方向(積荷役時の旋回方向T’、図2及び3中矢印参照)に移動させ、更にその遠心方向の一帯に貨物Cを均して収容する。この処理を繰り返し或いは連続的に行って、水平搬送装置40を中心軸Pを中心に360°旋回させて一周させると、その高さにおける貨物Cの均し及び収容の積荷が終了する。積荷役では、このような水平搬送装置40の旋回によって、貨物Cを貨物倉20の円周方向に均等に散布して収容する。
そして、円筒形の貨物倉20における一周分の貨物Cの均し及び収容が終了した後、旋回フレーム30のウィンチ35により水平搬送装置40を吊り下げている吊下げワイヤ34を巻き上げて、水平搬送装置40の高さを所定量高くする。その後、この高さにおける一周分の貨物Cの均し及び収容が終了したら、更に水平搬送装置40の高さを所定量高くする。このような処理を繰り返して、貨物Cの均し及び収容を底面部20bの直上から所望の位置或いは満載状態まで行うことで貨物倉20内に貨物Cを積載し、積荷役を終了する。
次に、水平スクリュー式サイロ10を利用した払出荷役について説明する。払出荷役は、水平スクリュー式サイロ10の貨物倉20内に積載された貨物Cを、水平搬送装置40、センターコラム14、排出コンベア18、上方向搬送装置及び接続用搬送装置等を経由して、他の荷役設備に払い出す荷役である。
すなわち、まず、図示しない接続部により他の荷役設備と接続用搬送装置とを接続する。次に、水平搬送装置40の先行及び後続スクリュー41,42を積荷役のときとは逆回転させ、その後、旋回フレーム30から水平搬送装置40を吊り下げている吊下げワイヤ34をウィンチ35により繰り出して、水平搬送装置40を、その高さが搭載している原料Cの上面CSに対して、所定の相対高さとなるように移動させる。
次に、旋回フレーム30を所定の旋回速度で旋回させ、水平搬送装置40を積荷役のときとは反対の旋回方向に旋回させることにより、貨物Cを水平搬送装置40の円筒壁面20d側からセンターコラム14側へ上記のように解砕、掘削して掻き取りながら水平搬送する。この水平搬送により、貨物Cは、水平搬送装置40の排出端から、センターコラム14の受入部を通ってセンターコラム14内に搬入され、内部で落下してセンターコラム14の下部に搬送される。
そして、旋回フレーム30を連続的に旋回させ、水平搬送装置40を中心軸P周りに360°旋回させると、その高さにおける貨物Cのセンターコラム14への搬送が終了する。払出荷役では、このような水平搬送装置40の旋回によって、貨物Cを貨物倉20からセンターコラム14に集荷する。なお、旋回フレーム30の旋回速度を制御することによって、時間当たりの揚荷量を制御することができる。
そして、円筒形の貨物倉20における一周分の貨物Cの集荷が終了すると、旋回フレーム30から水平搬送装置40を吊り下げている吊下げワイヤ34を繰り出して、水平搬送装置40の高さを所定量低くする。その後、この高さにおける一周分の貨物Cの集荷が終了したら、更に水平搬送装置40の高さを所定量低くする。
このような処理を繰り返して、貨物Cの集荷を貨物倉20内に積載された貨物Cの上面CSから所望位置或いは底面部20bの直上まで行うことで、貨物倉20内の貨物Cをセンターコラム14内に集荷する。センターコラム14の下方の排出口29から排出された貨物Cを、水平スクリュー式サイロ10の下方に配置された排出コンベア18により水平方向に搬送する。
そして、この排出コンベア18により搬送された貨物Cを、上方向搬送装置、接続用搬送装置及び接続部等を介して他の荷役設備に搬送する。これにより、水平スクリュー式サイロ10の払出荷役を完了する。
このように、本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10では、水平搬送装置40の先行スクリュー41を、後続スクリュー42の軸受部62a,62bに重なる範囲に設けられたスクリュー羽根41bが、その外周の下端位置71bが後続スクリュー42のスクリュー羽根42bの外周の下端位置72aとほぼ同一の水平面F上に位置するように構成する。
これにより、後続スクリュー42の軸受部62a,62bに相当する箇所で、貨物Cを掘削等できない範囲を先行スクリュー41がカバーし、貨物倉20内で積載されて擬似固化した貨物Cであっても確実に掘削、解砕して擬似固化した貨物Cが後続スクリュー42の水平搬送を妨げることがない状態にすることができるので、水平搬送抵抗及び旋回抵抗が小さい水平搬送装置40による安定した払出荷役を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロの水平搬送装置の一部構成を示す簡易上面図である。また、図8は図7のF−F’拡大断面図、図9は図7のG−G’拡大断面図、図10は図7のJ−J’拡大断面図である。なお、既に説明した部分と重複する箇所には同一の符号を附して説明を割愛する。第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロは、第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロの水平搬送装置40に、更に他の構成を組み合わせたものである。
具体的には、図7〜図9に示すように、先行スクリュー41は、後続スクリュー42の軸受部62a,62bに重なる範囲に設けられたスクリュー羽根41bが、その外周の下端位置71bが後続スクリュー42のスクリュー羽根42bの外周の下端位置72aとほぼ同一の水平面F上に位置するように形成される。
また、後続スクリュー42は、先行スクリュー41の軸受部61a,61bに重なる範囲に設けられたスクリュー羽根42bが、その外周の下端位置72bが先行スクリュー41のスクリュー羽根41bの外周の下端位置71aと貨物Cの上面(表面)CSとの上述した差分距離h1にほぼ等しい距離だけ、後続スクリュー42のスクリュー羽根42bの外周の下端位置72aより貨物倉20の下方側に位置するように形成される。これにより、先行及び後続スクリュー41,42の水平搬送抵抗及び水平搬送装置40の旋回抵抗が小さく安定した払出荷役が可能となる。
なお、図10に示すように、先行及び後続スクリュー41,42のスクリュー羽根41b,42bの羽根径を大きくする代わりに、スクリュー羽根41b,42bの先端部に突起部41c,42cをそれぞれ設けた構成としても、上記と同様の作用効果を奏することができる。
[第3の実施形態]
図11は、本発明の第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。また、図12は図11のH−H’拡大上面図、図13は図11のH−H’簡易上面図、図14は図13のI−I’拡大断面図である。第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロは、水平搬送装置40のスクリューフレーム部48に取り付けられたスクレーパ46の代わりに、補助水平スクリュー47が取り付けられた水平搬送装置40Aを採用し、先行及び後続スクリュー41,42が、例えば先行スクリュー41のスクリュー外径が後続スクリュー42のスクリュー外径よりも小さくなるように異径のスクリュー外径を備えた構造のみで構成されている点が、第1及び第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロと相違している。なお、図11〜図14においては、先行及び後続スクリュー41,42に、上記第1及び第2の実施形態において説明した本発明に係る構成を適用しても良いことは言うまでもない。スクリュー外径を異径に構成することにより、第1の実施形態において図4を用いて説明した作用効果を奏することができるが、同径のスクリュー外径を有する先行及び後続スクリュー41,42を備えて、軸心の取付高さを調整しても同等の作用効果を得ることが可能である。
水平搬送装置40Aは、スクリューフレーム部48の円筒壁面20dの近傍における上述した旋回方向Tの先行側に配置された、貨物倉20内の貨物Cを掘削、解砕する補助水平スクリュー47を備える。補助水平スクリュー47は、軸心の延長線がセンターコラム14の中心にほぼ合致するように設けられたスクリュー軸47aと、スクリュー軸47aに設けられたスクリュー羽根47bと、スクリュー軸47aを少なくとも2箇所で支持する軸受部と、補助水平スクリュー47を回転駆動する駆動機47dとを備えて構成されている。なお、軸受部は、駆動機47d近傍の軸受部47cと軸受部47eを図示している。また、駆動機47dは、スクリューフレーム部48に対して図示しないステーを介して、駆動機43,44と同様に駆動反力により転倒しないように取付固定されている。
補助水平スクリュー47は、旋回方向Tにおいてスクリュー羽根47bがカバーする範囲が、少なくとも先行スクリュー41の円筒壁面20d側の端部から駆動機43の直近の軸受部61aを含む範囲となるように設置されている。補助水平スクリュー47の回転方向は、先行スクリュー41の回転方向と逆回転となるように構成され、例えば払出荷役時には円筒壁面20dから貨物倉20の中心側へ貨物Cを水平搬送可能なように回転する。
このように構成された第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロでは、水平搬送装置40Aに設けられた補助水平スクリュー47が、水平搬送装置40が旋回駆動されることにより各スクリュー41,42により掘削等されたて、円筒壁面20d側において貨物Cの上面CSの上に残留するAr’+Bdに相当する厚みの貨物層を掘削等して水平方向に搬送する。
このため、円筒壁面20d側において貨物Cが貨物Cの上面CS上に残存することなく、確実に水平搬送することが可能となる。水平搬送装置40Aは、補助水平スクリュー47を備えることで、スクレーパ46を採用した場合と比較して貨物Cの掻き寄せ抵抗を小さく構成することが可能となる。これにより、水平搬送装置40Aの旋回を旋回フレーム30の旋回に合わせてスムーズに行うことが可能となる。
すなわち、補助水平スクリュー47の回転方向は後続スクリュー42と同一方向であり、補助水平スクリュー47が掘削等する貨物Cの層厚も後続スクリュー42が担当するはずの層厚とほぼ同一(Ar’+Bd)であるため、後続スクリュー42によって掘削等すると仮定した場合の旋回抵抗とほぼ同一とすることができる。
また、吊下げワイヤ34をウィンチ35から繰り出して、スクリューフレーム部48を貨物倉20の下方へ下げる動作においても、補助水平スクリュー47により貨物Cの垂直方向(鉛直方向)の掘削等が実施されるので、鉛直方向の過度の掘削抵抗が発生することなく、吊下げワイヤ34が緩むこともないので、各スクリュー41,42による鉛直方向の掘削等と同様に良好に行うことが可能である。
更に、補助水平スクリュー47は、スクリュー軸47aの軸心が延長線上において貨物倉20のほぼ中心を通るように配置されているので、スクリュー軸47a及びスクリュー羽根47bの端部を円筒壁面20dの直近に配置することができ、円筒壁面20d側に残留する貨物Cの存在を最少にすることが可能となる。
10 水平スクリュー式サイロ
11 旋回筒
12 水平スクリューコンベア
13 テレスコピックシュート
14 センターコラム
20 貨物倉
30 旋回フレーム
34 吊下げワイヤ
40 水平搬送装置
41,42 水平スクリュー
43,44 駆動機
45 旋回ローラユニット
46 スクレーパ
47 補助水平スクリュー
48 スクリューフレーム部

Claims (7)

  1. 上部に貨物の供給口を有し粉状、粒状、塊状又はペレット状の貨物を収容する内部に円筒壁面を有する貨物倉と、
    前記貨物倉の中心に上下方向に延びるように固定配置され、前記貨物が落下することにより前記貨物倉の下方に移動可能に構成されたセンターコラムと、
    前記貨物倉の内部の上部位置に配置されて前記円筒壁面の中心軸を旋回軸として旋回駆動され、先端が前記円筒壁面まで径方向に延びて前記円筒壁面に沿って移動可能に支持される旋回フレームと、
    前記中心軸を旋回軸とし前記旋回フレームに吊下げワイヤを介して吊り下げられて前記旋回フレームの旋回動作に従動して旋回移動すると共に、前記吊下げワイヤの巻き上げ又は繰り出し動作によって上下方向に移動し、前記貨物を前記貨物倉の中心部と前記円筒壁面との間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うスクリュー式の水平搬送装置とを備え、
    前記水平搬送装置によって集荷された前記貨物を前記センターコラムを介して前記貨物倉の外部に排出する水平スクリュー式サイロにおいて、
    前記水平搬送装置は、
    前記中心軸から前記円筒壁面に向かって径方向に延びるスクリューフレーム部と、
    前記スクリューフレーム部に旋回方向に間隔を空けて互いに平行となるように支持されて前記貨物を水平方向に搬送する複数の水平スクリューと、
    前記スクリューフレーム部の前記円筒壁面の近傍における前記旋回方向の先行側に配置され、前記貨物倉に収容された貨物を掻き取る掻き取り部材とを有し、
    前記複数の水平スクリューは、それぞれ
    前記スクリューフレーム部に配置された径方向に延びるスクリュー軸と、
    前記スクリュー軸に設けられたスクリュー羽根と、
    前記スクリューフレーム部に配置されて前記スクリュー軸の少なくとも両端部を支持する複数の軸受部とを有し、
    前記複数の軸受部のうちの少なくとも前記円筒壁面の近傍に配置された軸受部は、一方の水平スクリューと他方の水平スクリューとで前記円筒壁面を有する貨物倉の径方向異なる位置に設けられ、
    前記集荷時の旋回方向の後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置が、先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置よりも前記貨物倉の下方側に位置するように形成され、且つ
    前記先行側に配置された水平スクリューは、前記後続側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根が、その外周の下端位置が前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と略同一水平面上に位置するように形成されている
    ことを特徴とする水平スクリュー式サイロ。
  2. 前記先行側に配置された水平スクリューは、前記後続側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根の先端部に突起部が設けられ、前記スクリュー羽根は、前記突起部を含む外周の下端位置が前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と略同一水平面上に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の水平スクリュー式サイロ。
  3. 前記後続側に配置された水平スクリューは、前記先行側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根が、その外周の下端位置が前記先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と前記貨物の表面位置との差分距離に略等しい距離だけ、前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置より下方側に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の水平スクリュー式サイロ。
  4. 前記後続側に配置された水平スクリューは、前記先行側に配置された水平スクリューの軸受部に重なる範囲に設けられたスクリュー羽根の先端部に突起部が設けられ、前記スクリュー羽根は、前記突起部を含む外周の下端位置が前記先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置と前記貨物の表面位置との差分距離に略等しい距離だけ、前記後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置より下方側に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の水平スクリュー式サイロ。
  5. 前記掻き取り部材は、スクレーパである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の水平スクリュー式サイロ。
  6. 上部に貨物の供給口を有し粉状、粒状、塊状又はペレット状の貨物を収容する内部に円筒壁面を有する貨物倉と、
    前記貨物倉の中心に上下方向に延びるように固定配置され、前記貨物が落下することにより前記貨物倉の下方に移動可能に構成されたセンターコラムと、
    前記貨物倉の内部の上部位置に配置されて前記円筒壁面の中心軸を旋回軸として旋回駆動され、先端が前記円筒壁面まで径方向に延びて前記円筒壁面に沿って移動可能に支持される旋回フレームと、
    前記中心軸を旋回軸とし前記旋回フレームに吊下げワイヤを介して吊り下げられて前記旋回フレームの旋回動作に従動して旋回移動すると共に、前記吊下げワイヤの巻き上げ又は繰り出し動作によって上下方向に移動し、前記貨物を前記貨物倉の中心部と前記円筒壁面との間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うスクリュー式の水平搬送装置とを備え、
    前記水平搬送装置によって集荷された前記貨物を前記センターコラムを介して前記貨物倉の外部に排出する水平スクリュー式サイロにおいて、
    前記水平搬送装置は、
    前記中心軸から前記円筒壁面に向かって径方向に延びるスクリューフレーム部と、
    前記スクリューフレーム部に旋回方向に間隔を空けて互いに平行となるように支持されて前記貨物を水平方向に搬送する複数の水平スクリューと、
    前記スクリューフレーム部の前記円筒壁面の近傍における前記旋回方向の先行側に配置され、前記貨物倉に収容された貨物を掻き取る補助水平スクリューとを有する
    ことを特徴とする水平スクリュー式サイロ。
  7. 前記複数の水平スクリューは、それぞれ
    前記スクリューフレーム部に配置された径方向に延びるスクリュー軸と、
    前記スクリュー軸に設けられたスクリュー羽根と、
    前記スクリューフレーム部に配置されて前記スクリュー軸の少なくとも両端部を支持する複数の軸受部とを有し、
    前記複数の軸受部のうちの少なくとも前記円筒壁面の近傍に配置された軸受部は、一方の水平スクリューと他方の水平スクリューとで前記円筒壁面を有する貨物倉の径方向異なる位置に設けられ、
    前記集荷時の旋回方向の後続側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置が、先行側に配置された水平スクリューのスクリュー羽根の外周の下端位置よりも前記貨物倉の下方側に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項6記載の水平スクリュー式サイロ。
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