JP5924491B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気ガスの窒素酸化物(NOx)を低減する排気浄化装置に関する。
内燃機関(エンジン)の排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減する技術として、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムを用いた排気浄化装置が知られている(特許文献1参照)。尿素SCRシステムを用いた排気浄化装置は、選択還元触媒排(SCR触媒)が設けられた排気通路内に尿素水が噴射されることで、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成され、アンモニアがSCR触媒に吸着されて排気ガス中のNOxと反応し、NOxが窒素と水に還元(浄化)される装置である。
そして、尿素SCRシステムを用いた排気浄化装置では、NOxの浄化の際に排出される虞のあるアンモニアを無害化するため、SCR触媒の後段にはアンモニア酸化触媒が備えられている。一般に、触媒は高価な貴金属が使用されるため、排気浄化装置のコストは抑制するには限界があるのが現状である。近年、車両のコスト低減が求められるようになってきているが、一方で、排気ガスの規制も厳しくなってきているのも現状であり、コスト低減のために排気浄化装置の性能を低下させることは許されない。
特開2009−24655号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、排気ガスの浄化性能を低下させることなく、コストを抑制することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、前記排気通路内の排気に添加剤を供給する添加剤供給手段と、前記添加剤供給手段の下流側の排気通路に設けられ、添加剤が供給された前記排気からNOxを浄化するNOx浄化触媒と、水が貯留される水貯留タンクと、前記NOx浄化触媒の下流側の前記排気通路の排気ガスを前記水貯留タンクの前記水に接触させる導入通路と、前記水貯留タンクの前記水に接触した前記排気ガスを前記排気通路に戻す戻り通路と、前記導入通路と前記排気通路の接続点より下流側かつ前記戻り通路と前記排気通路の接続点より上流側の前記排気通路に位置し、該排気通路を開閉する排気シャッタ弁とを備え、前記排気シャッタ弁は、前記添加剤供給手段から添加剤が供給される際に閉じられることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、排気通路内に添加剤供給手段から添加剤が供給されて生成物が生成される。生成物はNOx浄化触媒に吸着されて排気ガス中のNOxと反応し、NOxが浄化される。NOx浄化触媒を通過した排気ガスは、導入通路から水貯留タンクに送られて水に接触し、NOxの浄化の際に生成物が排出されていても、排出された生成物が水に吸収され、ガスが戻り通路から排気通路に戻される。
添加剤供給手段としては、添加剤として尿素を噴射する尿素噴射手段が適用され、尿素水噴射手段から尿素水が噴射され、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成される。生成されたアンモニアはNOx浄化触媒(SCR触媒)に吸着されて排気ガス中のNOxと反応し、NOxが窒素と水に還元(浄化)される。NOx浄化触媒を通過した排気ガスは、導入通路から水貯留タンクに送られて水に接触し、NOxの浄化の際にアンモニアが排出されていても、排出されたアンモニアが吸収・中和されて無害化され、ガスが戻り通路から排気通路に戻される。
これにより、高価な貴金属を使用した生成物浄化触媒(アンモニア酸化触媒)を用いることなく、NOxの浄化の際に生成物(アンモニア)が排出されていても、排出された生成物(アンモニア)を無害化することが可能になり、大気中に生成物(アンモニア)が排出されることがない。
添加剤としては、水に可溶なものとして、尿素水の他に、固体アンモニア塩から生じるアンモニア、メタノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、ガソリン中の低分子炭化水素等を適用することが可能である。また、水としては、エンジンの冷却水、ウォッシャー液、エアコンの凝縮水、EGRクーラの凝縮水等、エンジンの系内の水を適用することができる。また、外部からアンモニアの吸収・中和に適した水を供給することも可能である。
従って、排気ガスの浄化性能を低下させることなく、コストを抑制することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1に記載の内燃機
関の排気浄化装置において、前記内燃機関の排気通路の排気により吸気通路の吸気を過給する過給手段と、前記過給手段よりも下流側の前記排気通路の排気ガスを、前記過給手段よりも上流側の前記吸気通路に還流する低圧EGR手段と、前記内燃機関の吸気通路に設けられ、前記過給手段よりも下流側の前記吸気通路の吸気の冷却を行う冷却手段を備え、前記水貯留タンク内に貯留されて前記排気ガスが接触する前記水は酸性であって、前記水貯留タンクには、前記冷却手段の下流側に生じた酸性の凝縮水が貯留されることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、内燃機関の系内の冷却手段の下流側に生じた凝縮水を水として適用することができる。即ち、低圧EGR手段を使用した際に、過給手段で過給された吸気を冷却する冷却手段(インタークーラ)の下流側に生じた酸性の凝縮水を水として適用することができる。
また、請求項3に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1もしくは請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記水貯留タンクには貯留される水の水位の下限が設定され、前記導入通路の導入口は、前記下限より下側に配置されることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、導入通路の導入口が水位の下限より下側に配置されるので、排気ガスを確実に水中に導入することができる。
また、請求項4に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置において、上下方向で前記導入通路の導入口と同じ位置もしくは上側には、気泡を作る孔が多数形成された多孔板が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、水中に導入した排気ガスが多孔板の多数の孔を通過し、多数の気泡が形成されて排気ガスの水との接触面積を増加させることができる。尚、多孔板を波型にすることが可能である。また、導入通路の導入口と対向する部位を最下部として多孔板を傾斜して備えることが可能である。
また、請求項5に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記戻り通路の戻り口は、前記水貯留タンクの上部に開口し、前記多孔板と前記戻り口の間には、前記気泡が下面に接触して移動すると共に所定箇所から気泡が浮上するガイド板が設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、気泡がガイド板の下面に接触して移動し所定箇所から浮上するので、気泡が水に接触する時間を十分に確保することができる。尚、ガイド板を波型にして気泡を板材に衝突させて細かい気泡に分断することが可能である。また、気泡が浮上する所定の箇所を最上部としてガイド板を傾斜して備えることが可能である。
また、請求項6に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記水貯留タンクの前記下限より下側には、貯留水を攪拌する攪拌手段が備えられていることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、攪拌手段で貯留水を攪拌することで、水貯留タンクに貯留された水の性状を均等にすることができる。
また、前記水貯留タンクの内壁面に、腐食を抑止するコーティングを施すことが好ましい。腐食を抑止するコーティングにより、水の性状に拘わらず水貯留タンクの内壁面の腐食を防止することができる。尚、腐食を抑止するコーティングを多孔板やガイド板に施すことができる。また、音を吸収する吸音材をコーティングすることができる。
また、請求項7に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記導入通路には、前記水貯留タンク側へのガスの流通だけを許容する逆止弁が備えられていることを特徴とする。
請求項7に係る本発明では、導入通路から排気通路への排気ガスの逆流を防止することができる。
車両に水貯留タンクを搭載する場合、水貯留タンクの本体が車体側に支持され、導入通路と戻り通路が排気通路(排気管)に連結されることになる。この場合、弾性体を介して水貯留タンクの本体の支持を行うことができ、導入通路と戻り通路の一部を排気ガスの熱に耐えられる弾性体で構成することができる。
本発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気ガスの浄化性能を低下させることなく、高価な貴金属が使用される生成物浄化触媒(アンモニア酸化触媒)を省略することができ、コストを抑制することが可能になる。
本発明の一実施例に係る内燃機関の排気浄化装置の系統を表す概略構成図である。 凝縮水タンクの断面図である。 水貯留タンクの断面図である。 排気シャッタ弁の動作状況を表すフローチャートである。 水貯留タンクの水補給の動作状況を表すフローチャートである。 スクリューの動作状況を表すフローチャートである。 水貯留タンクの水の排出状況のフローチャートである。 凝縮水を水貯留タンクに送る状況のフローチャートである。 エンジンを停止させる状況のフローチャートである。 エンジンを停止させる状況のフローチャートである。 エンジンを停止させる状況のフローチャートである。 エンジンを停止させる状況のフローチャートである。
本実施例の内燃機関の排気浄化装置は、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムを用いた排気浄化装置である。即ち、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減するため、NOx浄化触媒(選択還元触媒:SCR触媒)が備えられ、排気通路内に添加剤として尿素水が噴射されることで、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成され、アンモニアがSCR触媒に吸着されて排気ガス中のNOxと反応し、NOxが窒素と水に還元(浄化)される装置である。
そして、NOxの浄化の際に排出される虞のあるアンモニアを無害化するため、SCR触媒の下流に酸性の凝縮水が貯留される水貯留タンクを設け、排気ガスを酸性の凝縮水に接触させてアンモニアを吸収・中和して無害化し、排出するようにしている。
これにより、高価な貴金属を使用したアンモニア酸化触媒を用いることなく、NOxの浄化の際にアンモニアが排出されていても、排出されたアンモニアを無害化することが可能になり、大気中にアンモニアが排出されることがない。従って、本実施例の内燃機関の排気浄化装置では、排気ガスの浄化性能を低下させることなく、コストを抑制することが可能になる。
図1から図3に基づいて本発明の一実施例に係る内燃機関の排気浄化装置の構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係る内燃機関の排気浄化装置の系統を表す概略構成、図2には凝縮水タンクの断面、図3には水貯留タンクの断面を示してある。
図1、図2に基づいて排気浄化装置を備えた内燃機関の全体の系統を説明する。
図1に示すように、車両に搭載される内燃機関としての多気筒ディーゼルエンジン(エンジン)1の排気管2には排気浄化装置3が備えられている。エンジン1のシリンダブロック4のボア内にはピストン5が往復動自在に備えられ、ピストン5とシリンダヘッド6との間で燃焼室7が形成されている。ピストン5はコンロッド8を介してクランクシャフト9に接続され、ピストン5の往復運動によってクランクシャフト9が駆動される。
シリンダヘッド6には吸気ポートを介して吸気マニホールド11を含む吸気管(吸気通路)12が接続されている。吸気ポートは吸気バルブにより開閉される。また、シリンダヘッド6には排気ポートを介して排気マニホールド13を含む排気管(排気通路)14が接続されている。排気ポートは排気バルブにより開閉される。
シリンダヘッド6には各気筒の燃焼室7に燃料を直接噴射する電子制御式の燃料噴射弁10が設けられ、燃料噴射弁10には図示しないコモンレールから燃料が供給される。コモンレールでは燃料が所定の燃圧に調整され、燃料噴射弁10には所定の燃圧に制御された高圧燃料が供給される。
吸気管12及び排気管2の途中部には過給機としてターボチャージャ15が設けられ、ターボチャージャ15は排気管14側にタービンが備えられ、タービンに連結されたコンプレッサが吸気管12側に備えられている。エンジン1の排気ガスが排気管14からターボチャージャ15に送られると、排気ガスの流れによりタービンが回転し、タービンの回転に伴ってコンプレッサが回転して吸気管12内の吸気が過給される。
ターボチャージャ15の下流側の吸気管12には冷却手段としてのインタークーラ16が配され、過給された吸気はインタークーラ16で冷却されて燃焼室7に送られる。インタークーラ16の下流側の吸気管12には、上流側から、吸気管12を開閉するスロットルバルブ17、吸気の温度を検出する吸気温度センサ18、吸気マニホールド11内の圧力を検出するインマニ圧センサ19が備えられている。
ターボチャージャ15の下流側の排気管2には、排気浄化装置3として、ディーゼル酸化触媒(酸化触媒)21及び排気浄化用のディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter:フィルタ)22を備えた浄化装置23が備えられている。酸化触媒21に排気ガスが流入すると、排気ガス中の一酸化窒素(NO)が酸化されて二酸化窒素(NO)が生成される。また、排気ガス中の微粒子状物質(PM)がDPF22で捕集される。
DPF22で捕集されたPMは、排気ガス中のNOによって酸化(燃焼)されCOとして排出され、DPF22に残存するNOはNに分解されて排出される。即ち、浄化装置23では、排気ガスが浄化されてPM及びNOxの排出量を低減することができる。
浄化装置23の下流側には、排気浄化装置3として、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムが備えられている。即ち、浄化装置23の下流側の排気管14には選択還元触媒排(SCR触媒)24が設けられ、SCR触媒24の上流側の排気管14には、排気管14内に尿素水タンク27から供給される添加剤としての尿素水を噴射する(供給する)添加剤供給手段としての尿素水噴射ノズル28が設けられている。
尿素水噴射ノズル28から排気管14内に尿素水が噴射されることで、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成され、生成されたアンモニアがSCR触媒24に吸着されて排気ガス中のNOxと反応し、NOxが窒素と水に還元(浄化)される。NOxの浄化の際に排出される虞のあるアンモニアを無害化するため、SCR触媒の後段には水貯留タンク29が設けられている。排気ガスを水貯留タンク29の水に接触させることでアンモニアが吸収・中和され、排気ガス中のアンモニアを無害化して排出する。
水貯留タンク29には排出路40が接続され、排出路40には排出弁45が設けられている。水貯留タンク29の水が中性とされていることを条件に排出弁45を開くことで、水貯留タンク29の水が外部に排出される。
SCR触媒24の出口側にはNOxセンサ26が設けられている。また、SCR触媒24の入口側、出口側には、必要に応じて温度センサやA/Fセンサが設けられている。SCR触媒24の下流側の排気管14には排気シャッタ弁25が設けられ、排気シャッタ弁25が閉じられることで、排気管14を流通する排気ガスが水貯留タンク29に送られる。例えば、尿素水噴射ノズル28から排気管14内に尿素水が噴射される際に、排気シャッタ弁25が閉じられる。
尚、水貯留タンク29の具体的な構成は後述する。
一方、インタークーラ16とスロットルバルブ17の間における吸気管12の鉛直方向の下側には、水タンクとしての凝縮水タンク41が設けられ(図2参照)、凝縮水タンク41には冷却によって凝縮した水が自重により貯められる。凝縮水タンク41に貯められた凝縮水は水通路42から水貯留タンク29に送られて貯留される。水通路42には開閉弁43が設けられ、凝縮水タンク41の凝縮水が満水状態になった際に開閉弁43が開いて凝縮水が水貯留タンク29に送られる。
ターボチャージャ15の上流側の排気管14には高圧EGR手段として高圧EGR管31の一端が接続され、高圧EGR管31の他端はスロットルバルブ17の下流側(ターボチャージャ15の下流側)の吸気管12に連通している。高圧EGR管31には高圧EGRクーラ32が設けられ、高圧EGR管31の吸気管12との接続部には高圧EGRバルブ33が設けられている。
高圧EGRバルブ33を開くことで、ターボチャージャ15の上流側の排気管14を流れる排気ガスの一部が高圧EGR管31に導入され、高圧EGR管31に導入された排気ガスは高圧EGRクーラ32で冷却されてターボチャージャ15の下流側の吸気管12に供給される。
浄化装置23の下流側で尿素水噴射ノズル28の上流側(ターボチャージャ15の下流側)の排気管14には低圧EGR手段として低圧EGR管35の一端が接続され、低圧EGR管35の他端はターボチャージャ15の上流側の吸気管12に連通している。低圧EGR管35には低圧EGRクーラ36が設けられ、低圧EGR管35の排気管14との接続部の近傍には低圧EGRバルブ37が設けられている。
低圧EGRバルブ37を開くことで、ターボチャージャ15の下流側の排気管14を流れる排気ガスの一部が低圧EGR管35に導入され、低圧EGR管35に導入された排気ガスは低圧EGRクーラ36で冷却されてターボチャージャ15の上流側の吸気管12に供給される。
高圧EGR手段及び低圧EGR手段により排気ガスの一部を吸気に還流させることで、エンジン1の燃焼室7内の燃焼温度を低下させ、NOxの排出量を低減させることができる。高圧EGR手段はターボチャージャ15の上流側の排気ガスの一部を循環させるため、ターボチャージャ15による過給が十分に必要となる運転状態(空気量を確保する必要がある運転状態)の場合、低圧EGR手段を用いてNOxの排出量を低減する。
低圧EGR管35との接続部の上流側の吸気管12には低圧スロットルバルブ38が設けられ、低圧スロットルバルブ38の上流側の吸気管12にはエアクリーナ39が設けられている。エアクリーナ39を通過した吸気の流量はエアフローセンサ(温度センサ付き)30により検出される。
車両には、制御手段として電子制御ユニット(ECU)50が備えられ、ECU50には入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類が備えられている。ECU50には上述したセンサ類(吸気温度センサ18、インマニ圧センサ19、NOxセンサ26、エアフローセンサ30等)や水貯留タンク29に関する後述のセンサ類からの情報が入力され、センサ類の情報に基づいて排気浄化装置3、高圧EGR手段及び低圧EGR手段を含むエンジン1の総合的な制御がECU50により行われる。
図3に基づいて水貯留タンク29の具体的な構成を説明する。
図3に示すように、水貯留タンク29は車体側の部材51に対して弾性体の吊具52を介して支持されている。水貯留タンク29の底部の近傍(水位の下限よりも下側)には中和検出手段としてのpHセンサ55及び温度センサ56が設けられている。pHセンサ55により水貯留タンク29内の水のpHが検出され、温度センサ56水貯留タンク29内の水の温度が検出される。
また、pHセンサ55及び温度センサ56と同じ高さの部位(水位の下限よりも下側)における水貯留タンク29には、攪拌部材としてのスクリュー57が設けられ、スクリュー57を駆動することにより水貯留タンク29に貯留された水が攪拌されて水の性状が均等にされる。
pHセンサ55の上側における水貯留タンク29は、水位の下限位置の水の存在を検出する下限水位センサ58が設けられ、下限水位センサ58で水を検出できなかった際に、水貯留タンク29の水位が下限を下回っていると判断される。また、水貯留タンク29の上部の近傍(水位の上限)には、水位の上限位置の水の存在を検出する上限水位センサ59が設けられ、上限水位センサ59で水を検出した際に、水貯留タンク29の水位が上限を上回って満水状態であると判断される。
下限水位センサ58よりも下側(水位の下限よりも下側)の水貯留タンク29の内部には、多孔板であるパンチングメタル61が配されている。パンチングメタル61は、気泡を作る孔62が多数形成されている。
SCR触媒24(図1参照)と排気シャッタ弁25の間の排気管14には導入通路63の基端が接続され、排気シャッタ弁25が閉じられた際に排気ガスが導入通路63に導入される。導入通路63の先端の開口(導入口)63aはパンチングメタル61の上面に当接している。つまり、導入通路63の先端の開口63aは、水貯留タンク29の水位の下限より下側に配置されている。
水貯留タンク29には戻り通路64が設けられ、戻り通路64の戻り口64aは水貯留タンク29の上部に開口している。戻り通路64の上部は排気シャッタ弁25の下流の排気管14に接続されている。水貯留タンク29の水に接触してアンモニアが除去された排気ガスが浮上し、戻り口64aから戻り通路64を通り排気管14に戻され、アンモニアが除去された排気ガスが排出される。
導入通路63の先端の開口(導入口)63aはパンチングメタル61の上面に当接しているため、導入通路63の先端の開口63aが水貯留タンク29の水位の下限より下側に配置され、排気ガスを確実に水中に導入することができる。そして、水中に導入した排気ガスがパンチングメタル61の多数の孔62を通過して浮上し、多数の気泡が形成されて排気ガスの水との接触面積を増加させることができる。
水貯留タンク29の内部のパンチングメタル61と戻り通路64の戻り口64aの間には、複数枚(図示例では3枚)のガイド板66a、66b、66cが配されている。ガイド板66a、66b、66cの一端側には、気泡が浮上するための通気口67が形成されている。ガイド板66a、66b、66cは、通気口67が交互に逆側に配され、パンチングメタル61の多数の孔62を通過して形成された気泡がガイド板66a、66b、66c下面に接触して移動する。
ガイド板66a、66b、66cを設けたことにより、パンチングメタル61の多数の孔62を通過して形成された気泡がガイド板66a、66b、66c下面に接触して移動し、通気口67(所定箇所)から浮上するので、気泡が水に接触する時間を十分に確保することができる。
パンチングメタル61の多数の孔62、及び、ガイド板66a、66b、66cの通気口67の面積A2は、導入通路63の先端の開口(導入口)63aの面積A1に対し、排気ガスがスムーズに流通できる状態に設定されている。
つまり、面積A1に加わる最高圧力をP1とし、面積A2に加わる最低圧力をP2とした場合、
A2>A1×P1/P2の関係とする。
これにより、導入通路63に排気ガスを流す際に圧力損失をなくすことができる。また、排気ガスの持つエネルギーによって水貯留タンク29の水が押し上げられ、導入通路63から逆流して排出されてしまうことが防止される。
尚、パンチングメタル61に導入通路63の先端を貫通させ、導入通路63の先端の開口(導入口)63aをパンチングメタル61の下部に配置することにより、多数の孔62の径、ガイド板66a、66b、66cの通気口67の面積を適宜変更することができる。
導入通路63、戻り通路64の一部には、排気ガスの熱に耐えられる弾性体ホース71が備えられている。また、導入通路63の弾性体ホース71の下部には水貯留タンク29側への流体の流通だけを許容する逆止弁72が備えられている。
弾性体ホース71を設けたことにより、水貯留タンク29の内部で気泡が液体中を移動する際の音(ブクブク音)が他の排気系の部品に伝播して騒音となることを防止することができる。また、逆止弁72を設けたことにより、排気脈動等で水貯留タンク29の水が排気管14に逆流することが防止され、触媒やエンジンを破損することがない。また、弾性体ホース71を酸やアルカリの液体から保護することができる。
また、水貯留タンク29の内壁面に、腐食を抑止するコーティングを施すことができる。また、水貯留タンク29の内壁と外壁との間に音を吸収する吸音材をコーティングすることができる。また、パンチングメタル61やガイド板66に腐食を抑止するコーティングを施したり、音を吸収する吸音材をコーティングしたりすることができる。
更に、パンチングメタル61やガイド板66を傾斜して備えることが可能である。パンチングメタル61を傾斜させる場合、導入通路63の先端の開口(導入口)63aと対向する部位を最下部とする。ガイド板66を傾斜させる場合、通気口67(気泡が浮上する所定の箇所)を最上部とする。パンチングメタル61やガイド板66を傾斜して備えることで、気泡の滞留を防止することができる。
また、パンチングメタル61やガイド板66を波型にすることが可能である。パンチングメタル61やガイド板66を波型にすることで、気泡を板材に衝突させて細かい気泡に分断することができ、また、水中の滞在時間(水との接触時間)を長くすることが可能になる。
尚、図中の符号で48は水貯留タンク29に水を吸水するための水補給路である。
上述した構成の排気浄化装置3の作用を説明する。
尿素水噴射ノズル28から排気管14の内部に尿素水が噴射され、尿素水が排気ガスの熱により分解されてアンモニアが生成される。生成されたアンモニアはSCR触媒24に吸着され、排気ガス中のNOxと反応してNOxが窒素と水に還元(浄化)される。NOxの浄化の際にSCR触媒24から排出されたアンモニアは、水貯留タンク29の水(酸性の凝縮水)に吸収されて除去される。
つまり、尿素水噴射ノズル28から尿素水が噴射された際に、排気シャッタ弁25が閉じられ、アンモニアを含んだ排気ガスが導入通路63から水貯留タンク29に導入され、パンチングメタル61の孔62を通って細かい気泡とされる。気泡はガイド板66a、66b、66cの裏面に接触して水中を移動し、通気口67から順次浮上する。気泡が凝縮水に接触して移動する過程で、アンモニアが酸性の凝縮水に吸収・中和される。アンモニアが除去された(無害化された)ガスは戻り通路64から排気管14に戻される。
これにより、高価な貴金属を使用したアンモニア酸化触媒を用いることなく、NOxの浄化の際にアンモニアが排出されていても、排出されたアンモニアを無害化することが可能になり、大気中にアンモニアが排出されることがない。従って、排気ガスの浄化性能を低下させることなく、コストを抑制することが可能になる。
尚、水貯留タンク29の水としては、エンジン1の冷却水、ウォッシャー液、エアコンの凝縮水、EGRクーラの凝縮水等、エンジン1の系内の水を適用することができる。また、外部からアンモニアの吸収・中和に適した水を供給することも可能である。
図4から図6に基づいて上述した排気浄化装置3における部材の基本的な動作状況を説明する。
図4には排気シャッタ弁25の動作状況を表すフローチャート、図5には水貯留タンク29の水補給の動作状況を表すフローチャート、図6にはスクリュー57の動作状況を表すフローチャートを示してある。
図4に基づいて排気シャッタ弁25の動作を説明する。
排気シャッタ弁25の開閉の条件が設定されている。導入通路63は、主流の排気管14よりも圧力損失が大きいため、常時は排気シャッタ弁25を開き状態にして排気管14に排気ガスを流通させ、尿素水が噴射されている期間だけ排気シャッタ弁25を閉じ状態にして導入通路63に排気ガスを流通させる。
図4に示すように、動作が開始されると、ステップS1で排気シャッタ弁25が開かれていることが確認され、ステップS2で温度センサ56の検出値(水温)が0℃以上か否かが判断される。ステップS2で水温が0℃以上であると判断された場合、即ち、水貯留タンク29内の水が凍結していない状態であると判断された場合、ステップS3で、尿素SCRシステムの制御の一環として、尿素水噴射ノズル28から尿素水が噴射されているか否かが判断される。
ステップS3で、尿素SCRシステムの制御の一環として、尿素水が噴射されていると判断された場合、ステップS4で排気シャッタ弁25を閉じ導入通路63に排気ガスを流通させる。その後、ステップS2以降の処理を継続する。
ステップS2で水温が0℃未満であると判断された場合、即ち、水貯留タンク29内の水が凍結している可能性があると判断された場合、及び、ステップS3で尿素水が噴射されていないと判断された場合、ステップS1に移行して排気シャッタ弁25を開き、主流の排気管14に排気ガスを流通させる。その後、ステップS2以降の処理を継続する。
上述したように、水貯留タンク29内の水が凍結しておらず、尿素SCRシステムの制御の一環として尿素水が噴射されている場合に、排気シャッタ弁25が閉じられて導入通路63に排気ガスが送られ、排気ガス中のアンモニアが水貯留タンク29の中で吸収・中和されて浄化される。
図5に基づいて水の補給状況の動作(インジケータの点灯動作)を説明する。
水貯留タンク29の水位が下限以下になると、排気ガス中のアンモニアを浄化できなくなるため、水位が低下した場合に水補給のインジケータを点灯させる制御を実施する。例えば、車両を長期保管した場合等、水貯留タンク29の水が蒸発により減少し、下限水位センサ58が水位を検出できない時に、水補給インジケータを点灯させ、運転者に水の補給を促す(例えば、水補給路48からの水の補給)。
図5に示すように、動作が開始されると、ステップS5で水補給インジケータが消灯され、ステップS6で下限水位センサ58による水位の検出の状況を判断する。ステップS6で下限水位センサ58による水位の検出がないと判断された場合、即ち、水を検知しておらず水位が下限水位センサ58の位置よりも低いと判断された場合、ステップS7で水補給インジケータを点灯させる。その後、ステップS6以降の処理を継続する。
ステップS6で下限水位センサ58による水位の検出があると判断された場合、即ち、水を検知して水位が下限水位センサ58の位置よりも高いと判断された場合、ステップS5以降の処理を継続する。
これにより、水貯留タンク29の水位が下限以下になった時に、水補給インジケータを点灯させて運転者に水の補給を促すことができる。
図6に基づいてスクリュー57の動作を説明する。
水貯留タンク29内に、排気ガス中のアンモニアや、凝縮水タンク41からの凝縮水が流入する場合、貯留された水の性状(pH)を均等にするためスクリュー57を動作させて貯留された水を攪拌する。
図6に示すように、動作が開始されると、ステップS11でスクリュー57が停止していることが確認され、ステップS12で排気シャッタ弁25が閉じられているか否かが判断される。ステップS12で排気シャッタ弁25が閉じられていると判断された場合、即ち、排気ガスが導入通路63から水貯留タンク29に導入されていると判断された場合、ステップS13でスクリュー57を作動させる。その後、ステップS12以降の処理を継続する。
このため、排気ガス中のアンモニアが水貯留タンク29に流入する場合、スクリュー57が動作して貯留された水が攪拌される。
ステップS12で排気シャッタ弁25が閉じられていないと判断された場合、ステップS14で水通路42の開閉弁43が開いているか否かが判断される。ステップS14で水通路42の開閉弁43が開いていると判断された場合、即ち、凝縮水タンク41の凝縮水が水通路42から水貯留タンク29に導入されていると判断されている場合、ステップS13でスクリュー57を作動させる。ステップS14で開閉弁43が開いていないと判断された場合、ステップS11以降の処理を継続する。
このため、凝縮水タンク41の凝縮水が水貯留タンク29に流入する場合、スクリュー57が動作して貯留された水が攪拌される。
これにより、凝縮水タンク41からの凝縮水や、排気ガス中のアンモニアが水貯留タンク29内に流入する場合、スクリュー57を動作させて貯留された水が攪拌され、水貯留タンク29内水の性状(pH)を均等にすることができる。
上記構成のエンジン1の排気浄化装置3では、水貯留タンク29内の水が中和されている場合には、即ち、中和検出手段であるpHセンサ55により水貯留タンク29内の水の中和が検出された際に、排出手段としての排出路40の排出弁45を開いて、中和されて無害となった水を外部に排出する制御が実施される。
図7に基づいて水貯留タンク29から水を排出する制御を説明する。図7には水貯留タンク29の水の排出状況のフローチャートを示してある。
図7に示すように、動作が開始されると、ステップS15で排出路40の排出弁45が閉じられていることが確認され、ステップS16で下限水位センサ58による水位の検出の状況(水貯留タンク29の水位の状況)を判断する。ステップS16で下限水位センサ58による水位の検出があると判断された場合、即ち、水を検出して水貯留タンク29内の水位が下限水位センサ58の位置よりも高いと判断された場合、ステップS17でスクリュー57が作動しているか否かが判断される。ステップS17でスクリュー57が作動していると判断された場合、ステップS18でpHジャンプが発生したか否かが判断される。
中和に必要な酸(排気ガスの窒素酸化物、硫黄酸化物)またはアルカリ(アンモニア)が水貯留タンク29に供給される条件は、スクリュー57が作動する時であるため(図6参照)、ステップS17でスクリュー57が作動しているか否かが判断される。また、pHセンサ55によりpHを検出する場合、中和点ではpHが急激に変化するpHジャンプが発生する。このため、pHジャンプが発生したことが判断された後でなければ水の中和状態を検出できない虞があるため、ステップS18でpHジャンプが発生したか否かが判断される。
尚、スクリュー57が備えられていない装置の場合、排気シャッタ弁25が閉じている、もしくは、開閉弁43が開いていることを判断し、中和に必要な酸(排気ガス)またはアルカリ(アンモニア)が水貯留タンク29に供給されていることを認識することも可能である。
ステップS18でpHジャンプが発生したと判断された場合、ステップS19で、pHセンサ55により水のpHが中性(pH=7)を示しているか否かが判断される。つまり、ステップS19で水貯留タンク29内の水が中和されているか否かが判断される。ステップS19で水貯留タンク29内の水が中和されていると判断された場合、ステップS20で排出路40の排出弁45を開き、水貯留タンク29内の水を外部に排出する。
ステップS16で下限水位センサ58による水位の検出がないと判断された場合、ステップS17でスクリュー57が作動していないと判断された場合、ステップS18でpHジャンプが発生していないと判断された場合、ステップS19で水貯留タンク29内の水が中和されていないと判断された場合、ステップS15に移行して排出路40の排出弁45を閉じる。
ステップS20で排出路40の排出弁45を開き、水貯留タンク29内の水を外部に排出した後、ステップS21で水貯留タンク29内の水が中和されているか否かが判断される。つまり、水を排出している際にpHが変化していないかを判断する。
ステップS21で水貯留タンク29内の水が中和されていると判断された場合、ステップS22で下限水位センサ58による水位の検出の状況を判断する。下限水位センサ58による水位の検出があると判断された場合、即ち、水を検出して水位が下限水位センサ58の位置よりも高いと判断された場合、ステップS21で水貯留タンク29内の水が中和されているか否かの判断を繰り返す。
ステップS21で水貯留タンク29内の水が中和されていないと判断された場合、下限水位センサ58による水位の検出がないと判断された場合、即ち、水が検出されずに水位が下限水位センサ58の位置よりも低いと判断された場合、ステップS15に移行して排出路40の排出弁45を閉じて水貯留タンク29からの水の排出を停止する。
これにより、水貯留タンク29内の水が中和されている場合には、排出路40の排出弁45を開いて、中和されて無害となった水を外部に排出することができ、水貯留タンク29が空になる割合を高くすることができる。
また、上記構成のエンジン1の排気浄化装置3では、水タンクとしての凝縮水タンク41の凝縮水が満水になった際に、水流通手段としての水通路42の開閉弁43を開いて、凝縮水を水貯留タンク29に送る制御が実施される。この場合、水貯留タンク29の水位が上限を超えていないことを条件に凝縮水が送られる。
図8に基づいて凝縮水タンク41の貯水量が設定値を超えた際に凝縮水を水貯留タンク29に送る制御を説明する。図8には凝縮水を水貯留タンク29に送る状況のフローチャートを示してある。
図8に示すように、動作が開始されると、ステップS24で水通路42の開閉弁43が閉じられていることが確認され、ステップS25で上限水位センサ59による水位の検出の状況(水貯留タンク29の水位の状況)を判断する(満水検出手段)。ステップS25で上限水位センサ59による水位の検出がないと判断された場合、即ち、水が検出されずに水貯留タンク29の水位が上限水位センサ59の位置よりも低い(満水ではない)と判断された場合、ステップS26で凝縮水タンク41の貯水量を判断する。
ステップS26では、凝縮水タンク41の貯水量が許容量の8割以上か否かが判断される。凝縮水タンク41の貯水量は、運転状況に応じた凝縮水の量がマップ化され、運転状況の変化に応じてマップ値が積算されることで求められる。許容量は凝縮水タンク41の形状により満水状態の水量として設定される。そして、凝縮水タンク41の現在の貯水量は、マップから積算されて求められた凝縮水の生成量から、水通路42を流通した凝縮水の通過流量を減じた量で設定される。
ステップS26で凝縮水タンク41の貯水量が許容量の8割以上であるか否かが判断され、ステップS26で凝縮水タンク41の貯水量が許容量の8割以上であると判断された場合、ステップS27でインマニ圧(インマニ圧センサ19の検出値)が水貯留タンク29の内圧よりも高いか否かが判断される。つまり、水通路42の入口と出口の圧力の状況が判断され、凝縮水タンク41の貯水量が許容量の8割以上である場合、水通路42の入口の圧力が高い場合に凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送ることができると判断される。
尚、水貯留タンク29の内圧は、圧力センサを用いて直接検出したり、マップにより演算で求めたりすることができる。
ステップS27でインマニ圧が水貯留タンク29の内圧よりも高い(水通路42の入口の圧力が高い)と判断された場合、ステップS28で負荷に余裕があるか否か、即ち、運転状態が全負荷であるか否かが判断される。凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送る場合、基本的には凝縮水だけが水通路42を流通するが、運転状態が全負荷である場合、吸気量が多く、凝縮水と共に吸気が水通路42に送られて出力が低下する虞がある。このため、負荷に余裕がある場合にだけ(運転状態が全負荷ではない場合にだけ)凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送ることができるようにする。
ステップS28で負荷に余裕があると判断された場合、ステップS29で加速要求の状況が判断される。加速要求が強い場合、吸気量が多く、凝縮水と共に吸気が水通路42に送られて出力が低下する虞がある。このため、加速要求が強くない時にだけ凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送ることができるようにする。
加速要求が強いとの判断は、要求トルクから実トルクを減じた値を、要求トルクで除した値が、例えば、0.8を超えた場合に、実トルクと要求トルクの差が大きいので加速要求が強いとされる。要求トルクは、アクセル開度から算出することができる。
ステップS29で加速要求が強くないと判断された場合、ステップS30で所定時間Tの間、開閉弁43を開いて凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送る。所定時間Tの設定は、凝縮水タンク41に溜まっている水量を、水通路42を通る流量で除すことで、凝縮水タンク41が空になる時間が求まり、所定のインターバル時間を加算して設定する。水通路42を通る流量は、水通路42の入口圧と出口圧の差圧から、エネルギー保存の法則を用いて水通路42の出口の流速を算出し、水通路42の断面積を乗じることで求めることができる。
つまり、凝縮水タンク41の貯水量が多く、水通路42の入口の圧力が高く、運転状態の負荷に余裕があり、加速要求が強くない場合に、所定時間Tの間、開閉弁43を開いて凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送るようにしている。
ステップS25で上限水位センサ59による水位の検出がある(水貯留タンク29が満水である)と判断された場合、ステップS26で凝縮水タンク41の貯水量が許容量の8割以上ではないと判断された場合、ステップS27でインマニ圧が水貯留タンク29の内圧よりも低いと判断された場合、ステップS28で負荷に余裕がない(運転状態が全負荷である)と判断された場合、ステップS29で加速要求が強いと判断された場合、ステップS24に移行して水通路42の開閉弁43を閉じて凝縮水タンク41の凝縮水の水貯留タンク29への送りを停止する。
これにより、凝縮水タンク41の貯水量が設定値を超えた際に、凝縮水を送る条件が整っていることを前提にして、凝縮水を水貯留タンク29に送ることができる。
更に、上記構成のエンジン1の排気浄化装置3では、車両が停止してキーオフとなる場合であっても、凝縮水が凍結して吸気管12が閉塞しないように、凝縮水タンク41に凝縮水を残留させないための制御が実施される。つまり、キーオフとなる場合に、水貯留タンク29内の水を中和処理手段により積極的に中和して外部に排出し、凝縮水タンク41の全ての凝縮水を水貯留タンク29に送り、凝縮水タンク41に凝縮水を残留させない状態でエンジン1を停止させるようにする制御が実施される。
図9から図12に基づいて凝縮水タンク41に凝縮水を残留させないための制御を説明する。図9から図12には凝縮水タンク41に凝縮水を残留させない状態でエンジン1を停止させる状況のフローチャートを示してある。
図9に示すように、動作が開始されると、ステップS41で排気シャッタ弁25が開いていることが確認され、ステップS42で温度センサ56の検出値(水温)が0℃以上か否かが判断される。ステップS42で水温が0℃以上であると判断された場合、即ち、水貯留タンク29内の水が凍結していない状態であると判断された場合、ステップS43で、下限水位センサ58による水位の検出の状況を判断する。
ステップS43で下限水位センサ58による水位の検出があると判断された場合、即ち、水を検出して水位が下限水位センサ58の位置よりも高いと判断された場合、ステップS44で水補給のインジケータを消灯させる。ステップS43で下限水位センサ58による水位の検出がないと判断された場合、即ち、水を検出しておらず水位が下限水位センサ58の位置よりも低いと判断された場合、ステップS45で水補給のインジケータを点灯させ、水貯留タンク29への水の補給を促して終了する。
ステップS44で水補給のインジケータを消灯させた後、ステップS46で凝縮水タンク41の貯水量を判断する。ステップS46では、凝縮水タンク41の貯水量が許容量の9割に満たないか否かが判断される。ステップS46で凝縮水タンク41の貯水量が許容量の9割以上であると判断された場合、ステップS47で凝縮水タンク41の貯水量が最大であるインジケータを点灯させ、満水であることを知らせて停車を促し、図10に示したステップS51の処理に移行する(A)。ステップS46で凝縮水タンク41の貯水量が許容量の9割に満たないと判断された場合、図10に示したステップS51の処理に移行する(A)。
図10に示すように、ステップS51では、車速が停止状態で、且つ、キーオフか否かが判断される。ステップS51で、車速が停止状態で、且つ、キーオフではないと判断された場合、即ち、エンジン1を停止する意思がないと判断された場合、ステップS52で、尿素SCRシステムの制御の一環として、尿素水噴射ノズル28から尿素水が噴射されているか否かが判断される。
ステップS52で、尿素SCRシステムの制御の一環として、尿素水が噴射されていると判断された場合、ステップS53で排気シャッタ弁25を閉じ導入通路63に排気ガスを流通させる。ステップS52で尿素水が噴射されていないと判断された場合、ステップS54で排気シャッタ弁25を開き、主流の排気管14に排気ガスを流通させる。ステップS53で排気シャッタ弁25を閉じた後、もしくは、ステップS54で排気シャッタ弁25を開いた後、図9に示したステップS42に移行する(B)。
ステップS51で、車速が停止状態で、且つ、キーオフであると判断された場合、即ち、エンジン1を停止する意思があると判断された場合、ステップS55で、排気シャッタ弁25を開くと共に、アイドル状態を継続する。つまり、すぐにエンジン1を停止せずに、水貯留タンク29が満水でなければ凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送り、水貯留タンク29が満水であれば水を中和して排出し、凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送る制御が実施される。
ステップS55で、排気シャッタ弁25を開き、アイドル状態を継続した後、ステップS56で上限水位センサ59による水位の検出の状況(水貯留タンク29の水位の状況)を判断する。ステップS56で上限水位センサ59による水位の検出がないとされた場合、即ち、水が検出されずに水貯留タンク29の水位が上限水位センサ59の位置よりも低い(満水ではない)と判断された場合、図12のステップS81以降の処理(凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送る処理)に移行する(C)。
ステップS56で上限水位センサ59による水位の検出があるとされた場合、即ち、水が検出されて水貯留タンク29の水位が上限水位センサ59の位置よりも高い(満水である)と判断された場合、ステップS57以降の処理(水貯留タンク29の水を排出する処理)に移行する。
ステップS57では、ブースト圧を凝縮水タンク41の内圧よりも高くする制御(圧力調整)を解除し、水貯留タンク29の水の中和処理を行っている表示(水処理インジケータ)を点灯し、開閉弁43を閉じ、スクリュー57を作動させる。そして、ステップS57で排出弁45を閉じて、図11のステップS61以降の処理(水貯留タンク29の水を中和して排出する処理)に移行する(D)。
ブースト圧を凝縮水タンク41の内圧よりも高くする制御(圧力調整)は、ターボチャージャ15の吸気入口ガイド弁、または、排気入口ガイド弁を絞る制御、スロットルバルブ17(高圧スロットル)を絞る制御、燃料噴射量を増加する制御の少なくとも一つを実行する。
図11に示すように、ステップS61で、pHセンサ55により水貯留タンク29内の水のpHが中性(pH=7)を示しているか否かが判断される。つまり、ステップS61で水貯留タンク29内の水が中和されているか否かが判断される。ステップS61で水貯留タンク29内の水が中和されていると判断された場合、ステップS62で尿素水の噴射を停止し、ステップ63で排気シャッタ弁25を開き、ステップ64で排出弁45を開く。
つまり、水貯留タンク29内の水が中和されていると判断された場合、排気ガスを水貯留タンク29に流通させずに排出路40から水貯留タンク29内の水を排出する。水を排出している最中は、ステップS65で、水が中和されているか否かが確認される。ステップS65で水が中和されていることが確認された後、ステップS66で、下限水位センサ58による水位の検出の状況を判断する。ステップS65で水が中和されていないと判断された場合、図10のステップS58以降の処理に移行する(E)。
ステップS66で下限水位センサ58による水位の検出がないと判断された場合、即ち、水を検出せずに水位が下限水位センサ58の位置よりも低いと判断された場合、水貯留タンク29内の水の排出が完了していると判断する。ステップS65による水の中和の確認は、ステップS66で水の排出が完了したと判断されるまで繰り返される。
ステップS66で下限水位センサ58による水位の検出がないと判断された場合、即ち、水貯留タンク29内の水の排出が完了していると判断された場合、ステップS67で排出弁45を閉じ、ステップS68でスクリュー57を停止する。そして、図12のステップS81以降の処理(凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送る処理)に移行する(C)。
ステップS61で水貯留タンク29内の水が中和されていないと判断された場合、ステップS71でpHセンサ55により水貯留タンク29内の水のpHが酸性(pH<7)を示しているか否かが判断される。
ステップS71で水が酸性を示していると判断された場合、ステップS72で排気シャッタ弁25を閉じると共に、尿素水を噴射する。これにより、尿素水が供給されて塩基性成分を有する排気ガスが水貯留タンク29に送られ、酸性の水に塩基性のガスが接触し、水貯留タンク29内の酸性の水が中和される。
ステップS71で水が酸性を示していないと判断された場合、水貯留タンク29内の水が中和されておらず酸性を示していないので、pHセンサ55による水のpHが塩基性(pH>7)を示していると判断される。
ステップS71で水が酸性を示していないと判断された場合、ステップS73で排気シャッタ弁25を閉じる。これにより、窒素酸化物、硫黄酸化物を含む酸性の排気ガスが水貯留タンク29に送られ、塩基性の水に酸性のガスが接触し、水貯留タンク29内の塩基性の水が中和される。
塩基性の排気ガスもしくは酸性の排気ガスが水貯留タンク29に送られている状態で、ステップS74でpHジャンプが発生したか否かが判断され、pHジャンプが発生するまで判断が繰り返される。ステップS74でpHジャンプが発生したことが判断されると、ステップS75で排気シャッタ弁25が開かれ、尿素水が噴射されている場合にはステップS76で尿素水の噴射を停止する。そして、図10のステップS58以降の処理に移行し(E)、中和された水が水貯留タンク29から排出される。
一方、図10のステップS56で上限水位センサ59による水位の検出がないと判断された場合、即ち、水貯留タンク29が満水ではないと判断された場合、もしくは、図11のステップS68を経て、水貯留タンク29から中和された水が排出されたと判断された場合、図12のステップS81以降の処理に移行し(C)、凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送ってエンジン1を停止させる処理を実行する。
図12に示すように、ステップS81で凝縮水タンク41に凝縮水が貯められているか否かが判断され、ステップS81で貯水量が0を超えている(貯められている)と判断された場合、ステップS82で、凝縮水処理中のインジケータを点灯し、凝縮水タンク41の貯水量が最大であるインジケータを消灯させる。
ステップS83でブースト圧を凝縮水タンク41の内圧よりも高くする制御(圧力調整)を実施し、ステップS84で開閉弁43を開く。ステップS85で過給圧の値がブースト抜けの値であるか否かが判断され、ステップS85で過給圧の値がブースト抜けの値ではないと判断された場合、図10のステップS56の処理に移行する(F)。
ステップS85で過給圧の値がブースト抜けの値であると判断された場合、もしくは、ステップS81で凝縮水タンク41に凝縮水が貯められていないと判断された場合、ステップS86に移行してエンジン1を停止する処理を実行する。凝縮水タンク41に凝縮水が貯められていない場合、凝縮水を水貯留タンク29に送る処理を実行することなく、エンジン1を停止させる処理を実行することができる。
ステップS86では、開閉弁43を閉じ、ブースト圧を凝縮水タンク41の内圧よりも高くする制御(圧力調整)を解除し、凝縮水処理中のインジケータを消灯し、凝縮水生成量のカウンタを0にする。そして、ステップS87でエンジン1を停止して処理が終了する。
図9から図12処理では、キーオフとなる場合に、水貯留タンク29内の水が満水でなければ、凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送ることができる。また、水貯留タンク29内の水が満水の場合、中和処理手段により積極的に水貯留タンク29内の水を中和して外部に排出し、凝縮水タンク41の凝縮水を水貯留タンク29に送ることができる。このため、キーオフとなってエンジン1を停止させる場合、凝縮水タンク41の全ての凝縮水を水貯留タンク29に送り、凝縮水タンク41に凝縮水を残留させないことができる。これにより、凝縮水が凍結して吸気管12が閉塞することを確実に回避することが可能になる。
上述したエンジン1の排気浄化装置3は、SCR触媒の下流に酸性の凝縮水が貯留される水貯留タンクを設け、排気ガスを酸性の凝縮水に接触させてアンモニアを吸収・中和して無害化し、排出するようにしたので、高価な貴金属を使用したアンモニア酸化触媒を用いることなく、NOxの浄化の際にアンモニアが排出されていても、排出されたアンモニアを無害化することが可能になり、大気中にアンモニアが排出されることがない。従って、排気ガスの浄化性能を低下させることなく、コストを抑制することが可能になる。
本発明は、内燃機関の排気ガスの窒素酸化物(NOx)を低減する排気浄化装置の産業分野で利用することができる。
1 多気筒ディーゼルエンジン(エンジン)
3 排気浄化装置
4 シリンダブロック
5 ピストン
6 シリンダヘッド
7 燃焼室
8 コンロッド
9 クランクシャフト
10 燃料噴射弁
11 吸気マニホールド
12 吸気管
13 排気マニホールド
14 排気管
15 ターボチャージャ
16 インタークーラ
17 スロットルバルブ
18 吸気温度センサ
19 インマニ圧センサ
21 ディーゼル酸化触媒(酸化触媒)
22 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
23 浄化装置
24 選択還元触媒(SCR触媒)
25 排気シャッタ弁
26 NOxセンサ
30 エアフローセンサ
31 高圧EGR管
32 高圧EGRクーラ
33 高圧EGRバルブ
35 低圧EGR管
36 低圧EGRクーラ
37 低圧EGRバルブ
38 低圧スロットルバルブ
39 エアクリーナ
40 排出路
41 凝縮水タンク
42 水通路
43 開閉弁
45 排出弁
48 水補給路
50 電子制御ユニット(ECU)
51 部材
52 吊具
55 pHセンサ
56 温度センサ
57 スクリュー
58 下限水位センサ
59 上限水位センサ
61 パンチングメタル
62 孔
63 導入通路
64 戻り通路
66 ガイド板
67 通気口
71 弾性体ホース
72 逆止弁

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、前記排気通路内の排気に添加剤を供給する添加剤供給手段と、
    前記添加剤供給手段の下流側の排気通路に設けられ、添加剤が供給された前記排気からNOxを浄化するNOx浄化触媒と、
    水が貯留される水貯留タンクと、
    前記NOx浄化触媒の下流側の前記排気通路の排気ガスを前記水貯留タンクの前記水に接触させる導入通路と、
    前記水貯留タンクの前記水に接触した前記排気ガスを前記排気通路に戻す戻り通路と
    前記導入通路と前記排気通路の接続点より下流側かつ前記戻り通路と前記排気通路の接続点より上流側の前記排気通路に位置し、該排気通路を開閉する排気シャッタ弁とを備え、
    前記排気シャッタ弁は、前記添加剤供給手段から添加剤が供給される際に閉じられる
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記内燃機関の排気通路の排気により吸気通路の吸気を過給する過給手段と、
    前記過給手段よりも下流側の前記排気通路の排気ガスを、前記過給手段よりも上流側の前記吸気通路に還流する低圧EGR手段と、
    前記内燃機関の吸気通路に設けられ、前記過給手段よりも下流側の前記吸気通路の吸気の冷却を行う冷却手段を備え、
    前記水貯留タンク内に貯留されて前記排気ガスが接触する前記水は酸性であって、
    前記水貯留タンクには、前記冷却手段の下流側に生じた酸性の凝縮水が貯留される
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記水貯留タンクには貯留される水の水位の下限が設定され、
    前記導入通路の導入口は、前記下限より下側に配置される
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    上下方向で前記導入通路の導入口と同じ位置もしくは上側には、気泡を作る孔が多数形成された多孔板が設けられている
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記戻り通路の戻り口は、前記水貯留タンクの上部に開口し、
    前記多孔板と前記戻り口の間には、前記気泡が下面に接触して移動すると共に所定箇所から気泡が浮上するガイド板が設けられている
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記水貯留タンクの前記下限より下側には、貯留水を攪拌する攪拌手段が備えられて
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記導入通路には、前記水貯留タンク側へのガスの流通だけを許容する逆止弁が備えられている
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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