JP5924239B2 - 防振ブッシュ及び電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防振ブッシュ及び電子装置に関するものであり、特に車載用の電子装置に好適な防振ブッシュに関する。
従来、被取付体から伝わる振動を減衰させるために、電子装置のブラケットに取り付けられて、被取付体から電子装置に伝わる振動を減衰させる防振ブッシュが知られている。また、このような防振ブッシュとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載の防振ブッシュは、内筒部(剛性内筒)、及び、中央貫通孔を有し、内筒部に固着されたゴム製の外筒部(防振ゴム)を備えるとともに、中央貫通孔を隔てて配置された一対の押込み部材を備えている。
特開2012−92854号公報
特許文献1に記載の防振ブッシュでは、一対の押込み部材が、相互に対向するテーパ面を有している。そして押込み部材のテーパ面を、両押込み部材及び内筒部に貫通させて配置したボルトの締め込みにより、中央貫通孔内に押し込み、外筒部を拡径変形させる。これにより、囲繞ブラケットの内周面に外筒部を密着させて、ブラケットに取り付けるようになっている。
このように特許文献1によれば、接着剤を用いずとも、防振ブッシュをブラケットにしっかりと取り付けることができる。しかしながら、一対の押込み部材を要するため、部品点数が多くなるという問題がある。
また、外筒部を構成するゴムの劣化や、外力の印加などにより、内筒部の軸方向において外筒部に亀裂が生じると、内筒部と囲繞ブラケットとの間で、外筒部の少なくとも一部が抜け落ちる虞がある。すなわち、長期にわたって安定的に振動減衰機能を発揮することができない。
本発明は上記問題点に鑑み、部品点数を低減しつつブラケットに密着させることができ、且つ、長期にわたって安定的に振動減衰機能を発揮できる防振ブッシュ及び電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、被取付体(80)にねじ固定される電子装置(10)に対して、被取付体から伝わる振動を減衰させるために、電子装置のブラケット(30)に取り付けられる防振ブッシュであって、
金属を用いて形成され、ねじ(32)の柱部(32a)が挿入される貫通孔(44)を有する内筒部(42)と、
ゴムを用いて形成され、内筒部の外面に固定された外筒部(46)と、
外筒部におけるねじの頭部(32b)と対向する一面(46a)に固定された座金部(52)と、を備え、
外筒部は、外面に周方向に沿って設けられ、ブラケットが挿入配置される溝部(50)を有し、
座金部は、貫通孔にねじが配置された状態で、内筒部の軸方向に直交する直交方向において、外筒部の一面におけるねじの頭部とオーバーラップする領域全域に設けられるとともに、ブラケットとオーバーラップするように設けられ、
ねじの締結により、軸方向において、外筒部は、座金部を介してねじの頭部と被取付体の間で圧縮され、溝部の底壁面(50a)及び側壁面(50b,50c)のうち、側壁面がブラケットの両表面(30a,30b)に密着し、
溝部は、周方向の全周に設けられ、
直交方向のうちの一方向において、外筒部の両側に、同一のブラケットがそれぞれ配置され
ブラケットは、孔部(34)を有し、
外筒部は、周方向の全周で、ブラケットの孔部周縁に密着し、
外筒部は、
筒状をなして内筒部に固定されており、軸方向においてねじの頭部側に設けられる厚肉部(62)と、被取付体側に設けられる薄肉部(64)と、を有する第1部材(60)と、
筒状をなし、軸方向において、薄肉部における被取付体側の端部からの一部分のみと対向するように、薄肉部に装着される第2部材(66)と、を備え、
第1部材における厚肉部に座金部が固定され、
第1部材は、薄肉部における外面に第1凸部(70)を有し、第2部材は内面に第2凸部(72)を有し、軸方向において、第2凸部が第1凸部を乗りこえて、第1凸部よりも座金部に近い位置とされた状態で、第2部材が第1部材に装着され、
薄肉部の外面のうち、第2部材と対向しない部分が溝部の底壁面をなし、厚肉部における薄肉部側の端面及び第2部材における厚肉部側の端面が、溝部の側壁面をなし、
第1部材及び第2部材のうち、第1部材のみがブラケットの孔部内に配置され、第2部材は、孔部に対して被取体側の外で第1部材に装着されることを特徴とする。
これによれば、外筒部(46)はその外面に溝部(50)を有しており、溝部(50)にはブラケット(30)が配置される。また、外筒部(46)において、ねじ(32)の頭部(32b)との対向面(46a)には、座金部(52)が固定される。これにより、電子装置(10)を被取付体(80)にねじ固定する際に、外筒部(46)は、座金部(52)を介して頭部(32b)と被取付体(80)の間で軸方向に圧縮変形され、この圧縮変形により、溝部(50)の側壁面(50b,50c)がブラケットの両表面(30a,30b)に密着する。したがって、従来のように一対の押込み部材を用いなくとも、防振ブッシュ(40)をブラケットに密着させることができる。
また、座金部(52)は、直交方向において、外筒部(46)の一面(46a)におけるねじ(32)の頭部(32b)とオーバーラップする領域全域に設けられるとともに、ブラケット(30)とオーバーラップするように設けられる。したがって、外筒部(46)のうち、直交方向において、内筒部(42)とブラケット(30)の間に位置する部分は、座金部(52)を介してねじ(32)の頭部(32b)と被取付体(80)の間に、圧縮状態で保持される。これにより、ゴムの劣化や外力の印加などにより、軸方向において外筒部(46)に亀裂が生じても、外筒部(46)における振動減衰に寄与する部分の少なくとも一部が抜け落ちるのを抑制することができる。したがって、従来よりも、長期にわたって安定的に振動減衰機能を発揮することができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す平面図である。 電子装置を示す側面図である。便宜上、被取付体を省略して図示している。 図1のIII-III線に沿う断面図であり、電子装置の取付構造を示している。 防振ブッシュの概略構成を示す断面図であり、ねじの締結前の状態を示している。 防振ブッシュをブラケットに配置させた配置工程を示す断面図である。 第2実施形態に係る防振ブッシュの概略構成を示す断面図である。 図6に示す防振ブッシュを用いた電子装置の取付構造を示す断面図である。 第3実施形態に係る防振ブッシュを用いた電子装置の取付構造を示す断面図である。 第4実施形態に係る防振ブッシュを用いた電子装置の取付構造を示す断面図である。 図9に示す防振ブッシュを構成する外筒部のうち、第1部材を示す断面図である。 図9に示す防振ブッシュを構成する外筒部のうち、第2部材を示す断面図である。 第1部材と第2部材を組み付ける組み付け工程を示す断面図である。 第1変形例を示す平面図である。 第2変形例を示す平面図である。 図14のXV-XV線に沿う断面図である。 第3変形例を示す断面図である。 図16に示す防振ブッシュを用いた電子装置の取付構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。また、内筒部の軸方向を単に軸方向と示し、軸方向に直交する方向を直交方向と示す。
(第1実施形態)
先ず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る防振ブッシュを用いた電子装置の構造について説明する。
図1及び図2に示す電子装置10は、車両のエンジンを制御する電子制御装置(ECU)として構成されている。
電子装置10は、筐体12を有している。本実施形態では、筐体12が、上ケース14及び下ケース16の2つの部材からなり、ねじ18により、上ケース14と下ケース16とを組み付けることで筐体12が形成される。この筐体12の内部空間には、図示しない回路基板が収容されている。また、回路基板にはコネクタ20が実装されており、コネクタ20の一部は、筐体12から外部に露出されている。このコネクタ20には、車両側の外部コネクタ22を介して、ワイヤーハーネス24が電気的に接続される。
上ケース14は、一面が開口する箱形状を有しており、その底部に呼吸フィルタ26が取り付けられている。一方、下ケース16は、一面が開口する底の浅い箱形状を有している。上ケース14及び下ケース16は、開口周縁にフランジをそれぞれ有しており、フランジ同士を対向させた状態で、ねじ18により組み付けられている。また、電子装置10は、被取付体80に取り付けるためにブラケット30を有している。図1に示すように、下ケース16のフランジ16aは、上ケース14のフランジよりも外側に延設されており、この延設部分に、ねじ28により、ブラケット30が固定されている。
ブラケット30は、被取付体80であるエンジンのブロック上に配置され、ねじ32の締結により固定されている。このように、電子装置10は、ねじ32により、被取付体80に固定されている。また、ブラケット30には、被取付体80から電子装置10に伝わる振動を減衰させるために、防振ブッシュ40が取り付けられている。
次に、図3及び図4を用いて、防振ブッシュ40の構造、防振ブッシュ40の取付構造、及び電子装置10の取付構造について説明する。
図3及び図4に示すように、防振ブッシュ40は、要部として、内筒部42と外筒部46の2つの筒状部材を有している。内筒部42は、金属を用いて形成されており、金属カラーとも言われる。この内筒部42は、ねじ32の柱部32aが挿入される貫通孔44を有している。本実施形態では、貫通孔44の軸方向に直交する断面が円形となっている。
一方、外筒部46は、ゴムを用いて形成され、内筒部42の外面に接着固定される。この外筒部46も軸方向に延びる貫通孔48を有しており、この貫通孔48内に内筒部42が収容されるとも言える。
また、本実施形態では、図4に示すねじ32の締結前の状態(以下、締結前の状態と示す)で、軸方向において、内筒部42と外筒部46の長さはほぼ等しくなっている。また、図3に示すねじ32の締結状態(以下、締結状態と示す)でも、軸方向において、内筒部42と外筒部46がほぼ等しい長さとなっている。換言すれば、内筒部42の長さにより、ねじ32の締め付け量が規定されるとも言える。
外筒部46の外面には、周方向に沿って溝部50が設けられている。この溝部50には、図4に示すように、ブラケット30が挿入配置される。本実施形態では、図3及び図4に示すように、外筒部46の軸方向中央部分に溝部50が設けられている。そして、断面略コの字状の外筒部46において、溝部50を挟む両端部分の軸方向の長さは、互いにほぼ等しくなっている。本実施形態において、ブラケット30は、防振ブッシュ取り付け用の孔部34(貫通孔)を有している。外筒部46は、孔部34に対応して、周方向全周に溝部50を有している。したがって、ブラケット30の孔部34に防振ブッシュ40が配置されるとともに、ブラケット30の孔部周縁が全周で溝部50に配置される。
溝部50は、底壁面50aと側壁面50b,50cを有している。側壁面50bは、ブラケット30の軸方向に直交する両表面30a,30bのうち、一面30aの孔部周縁部位と対向する。また、側壁面50cは、裏面30bの孔部周縁部位と対向する。また、底壁面50aは、孔部34の内壁を構成するブラケット30の端面30cと対向する。
本実施形態では、締結前の状態で、軸方向における溝部50の幅W1が、ブラケット30の厚みT1よりも短くなっている。なお、図4では、参考として、ブラケット30を破線で示している。そして、締結状態では、外筒部46の軸方向の圧縮変形により、側壁面50bが一面30aに密着し、側壁面50cが裏面30bに密着している。すなわち、軸方向において、外筒部46によりブラケット30が挟まれている。
ここで、締結前の状態で、外筒部46の底壁面50aにおける外径の最大値をD1とする。一方、図3に示すように、ブラケット30の孔部34の直径をD2とする。すると、本実施形態では、締結前の状態で、底壁面50aの外径の最大値D1が孔部34の直径D2よりも小さくなっている。また、締結状態においても、底壁面50aの外径の最大値D1が孔部34の直径D2よりも小さくなっている。このため、ねじ32の締結前及び締結後のいずれの状態においても、底壁面50aは端面30cに対して非接触となる。
また、外筒部46において、ブラケット30との接触部分の表面粗さが、ブラケット30に接触しない部分の表面粗さよりも小さくなっている。具体的には、側壁面50b,50cの表面粗さが、底壁面50a及び溝部50の壁面以外の外面の表面粗さよりも小さくなっている。
さらに、本実施形態では、防振ブッシュ40が座金部52を有している。この座金部52は、外筒部46の端面である一面46a及び裏面46bのうち、ねじ32の頭部32bと対向する一面46aに固定されている。また、座金部52は、直交方向において、一面46aにおけるねじ32の頭部32bとオーバーラップする領域全域に設けられるとともに、溝部50に配置されるブラケット30と必ずオーバーラップするように設けられている。なお、座金部52は、溝部50に対するブラケット30の取り付け位置の公差の範囲内であれば、ブラケット30と必ずオーバーラップするように設けられている。
本実施形態では、座金部52が外筒部46の一面46aに接着固定されている。また、座金部52が円環状をなしており、締結前の状態で、その内周が内筒部42の内周面とほぼ一致し、外周が外筒部46の一面46aの外周端とほぼ一致している。すなわち、内筒部42の一端面全面と外筒部46の一面46a全面に座金部52が配置されている。なお、座金部52は、内筒部42の一端面にも接着固定されている。このような座金部52は、内筒部42と同一材料を用いて一体的に形成することもできる。
このように、防振ブッシュ40が座金部52を有するため、締結状態では、ねじ32の頭部32bが座金部52に接触する。また、外筒部46は、裏面46bを接触面として被取付体80上に配置されるとともに、座金部52を介して、頭部32bと被取付体80の間で圧縮変形される。これにより、外筒部46はブラケット30に密着し、ブラケット30に取り付けられる。なお、図3に示す符号82は、被取付体80に設けられたねじ32用のねじ孔である。
次に、上記した防振ブッシュ40の取付方法、換言すれば電子装置10の取付方法について図3〜図5を用いて説明する。
先ず、図4に示す防振ブッシュ40を準備する。この準備工程では、上記したように、内筒部42、外筒部46、及び座金部52を有する防振ブッシュ40を準備する。また、筐体12にブラケット30が固定された電子装置10を準備する。
次いで、図5に示すように、準備した防振ブッシュ40の溝部50に対して、ブラケット30を挿入配置する。この配置工程では、換言すれば、外筒部46を弾性変形させながら、防振ブッシュ40をブラケット30の孔部34に嵌め込む。本実施形態では、締結前の状態で、軸方向における溝部50の幅W1が、ブラケット30の厚みT1よりも短い。したがって、ブラケット30に防振ブッシュ40を取り付けると、ブラケット30により外筒部46が軸方向に押され、外筒部46は軸方向に変形する。そして、外筒部46の軸方向の長さが、内筒部42の軸方向の長さよりも長くなり、外筒部46は、内筒部42に対して軸方向に突出した状態となる。本実施形態では、外筒部46が軸方向に2mm長くなる。
次いで、ねじ32を締結して、電子装置10を被取付体80に固定する。この締結工程では、柱部32aが内筒部42の貫通孔44及び外筒部46の貫通孔48を挿通し、頭部32bが座金部52に接触するように、防振ブッシュ40に対してねじ32を配置する。そして、外筒部46の裏面46b側に突出する柱部32aの先端が、被取付体80のねじ孔82に挿入されるように位置決めする。この位置決め状態で、ねじ32を締め込む。この締め込みにともなって、頭部32bとともに座金部52も被取付体80側に変位し、座金部52と被取付体80の間で外筒部46が圧縮変形される。そして、外筒部46の軸方向の長さが内筒部42の長さとほぼ等しくなる、すなわち頭部32bと被取付体80の距離が内筒部42の長さ及び座金部52の厚みの和とほぼ等しくなると、締め付けが完了となる。すなわち、外筒部46は、ブラケット30への取り付けで伸びた2mm分が圧縮される。具体的には、主として、ブラケット30の一面30a上に位置する部分と裏面30b上に位置する部分が圧縮される。ねじ32の締結が完了した状態では、図3に示すように、側壁面50bが一面30aに密着し、側壁面50cが裏面30bに密着した状態となる。すなわち、軸方向において、断面略コの字状の外筒部46によりブラケット30が挟まれた状態となる。このようにして、防振ブッシュ40をブラケット30に取り付けるとともに、電子装置10を被取付体80に固定することができる。
なお、ブラケット30が一体化された防振ブッシュ40を、貫通孔44がねじ孔82と重なるように、被取付体80上に配置してから、ねじ32を貫通孔44を挿通しても良い。
次に、本実施形態の特徴部分の作用効果について説明する。
本実施形態では、外筒部46の外面に溝部50を設け、この溝部50にブラケット30を挿入配置する。また、外筒部46の一面46aに、座金部52を設ける。したがって、電子装置10を被取付体80にねじ固定する際に、外筒部46を、座金部52を介して、ねじ32の頭部32bと被取付体80との間で軸方向に圧縮変形させることができる。そして、この圧縮変形により、溝部50の側壁面50b,50cをブラケット30の両表面30a,30bに密着させることができる。したがって、従来のように一対の押込み部材を用いなくても、被取付体80への電子装置10の固定と、ブラケット30への防振ブッシュ40の密着を同一の工程で行うことができる。
また、座金部52が、直交方向において、外筒部46の一面46aにおけるねじ32の頭部32bとオーバーラップする領域全域に設けられるとともに、ブラケット30とオーバーラップするように設けられる。したがって、外筒部46のうち、直交方向において、内筒部42とブラケット30の間に位置する部分は、座金部52を介してねじ32の頭部32bと被取付体80の間に、圧縮状態で保持される。これにより、ゴムの劣化や外力の印加などにより、軸方向において外筒部46に亀裂が生じても、外筒部46における振動減衰に寄与する部分の少なくとも一部が抜け落ちるのを抑制することができる。したがって、従来よりも、長期にわたって安定的に振動減衰機能を発揮することができる。
なお、溝部50の幅W1をブラケット30の厚みT1よりも短くしているため、ブラケット30に防振ブッシュ40を取り付けた状態でも、外筒部46は軸方向に少なからず変形する。しかしながら、本実施形態では、さらにねじ32の締結を利用して、溝部50の側壁面50b,50cをブラケット30の両表面30a,30bに密着させる。したがって、ブラケット30に対する外筒部46の保持力を同じとするならば、ねじ32の締結の分、外筒部46自体の保持力を小さくすることができる。この場合、ブラケット30に対して防振ブッシュ40を取り付けやすくなる。一方、外筒部46自体の保持力を同じとするならば、ねじ32の締結の分、ブラケット30に対する外筒部46の保持力を大きくすることができる。この場合、図3に示すように、ブラケット30の端面30cが溝部50の底壁面50aに非接触であっても、被取付体80の直交方向の振動にともない、位相のずれによりブラケット30が外筒部46に対して微摺動するのを抑制することができる。また、接着剤を用いなくとも、ブラケット30に対して防振ブッシュ40をしっかりと固定することができる。
また、軸方向において、座金部52を介して、ねじ32の頭部32bと被取付体80により、両端側から外筒部46を挟んで保持する。このように、外筒部46の溝部50が拡がらないように、頭部32bと被取付体80によって押さえるので、これによっても、ブラケット30に対して防振ブッシュ40をしっかりと固定することができる。特に、T1>W1であるため、溝部50が開きやすいが、この開きを押さえることができる。
また、外筒部46は、断面略コの字状をなしており、ブラケット30との対向距離が長く、且つ、対向する方向も複数方向の組み合わせとなっている。したがって、外筒部46に亀裂等が生じても、防振ブッシュ40ごと電子装置10が抜け落ちるのを抑制することができる。
また、ブラケット30に孔部34を設け、外筒部46を、周方向全周でブラケット30の孔部周縁に密着させる。したがって、ねじ32の締結状態で、防振ブッシュ40とブラケット30との間に位置ずれが生じにくい。また、ブラケット30から防振ブッシュ40が抜け落ちる、換言すれば防振ブッシュ40からブラケット30を含む電子装置10が抜け落ちる、のを抑制することができる。
また、外筒部46において、ブラケット30との接触部分の表面粗さが、ブラケット30に接触しない部分の表面粗さよりも小さくなっている。したがって、上記したブラケット30の微摺動が生じたとしても、外筒部46の摩耗を抑制することができる。このため、防振ブッシュ40は、長期に渡り、所望の振動減衰性を確保することができる。しかしながら、ブラケット30との接触部分の表面粗さを、ブラケット30に接触しない部分の表面粗さと同じとしても良い。
(第2実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示した防振ブッシュ40、防振ブッシュ40の取付方法(電子装置10の取付方法)、及び防振ブッシュ40を備える電子装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、締結前の状態で、図6に示す外筒部46の底壁面50aにおける外径の最大値D1が、図7に示すブラケット30の孔部34の直径D2よりも大きくとなっている。それ以外の点は、第1実施形態と同じである。
このような外筒部46を有する防振ブッシュ40も、第1実施形態同様、外筒部46を弾性変形させながら、ブラケット30の孔部周縁に取り付けられる。上記したように、最大値D1>直径D2であるので、外筒部46の、ブラケット30の内周面と対向する部分は、直交方向に圧縮される。そして、ブラケット30に防振ブッシュ40を取り付けた状態において、底壁面50aは、ブラケット30の端面30cに密着する。したがって、外筒部46の底壁面50aにおける外径の最大値D1は、孔部34の直径D2とほぼ等しくなる。さらに、ねじ32の締結により、外筒部46は軸方向において圧縮変形し、直交方向に少なからず拡径しようとする。すなわち、ブラケット30の端面30cにより密着する。
このように、図7に示す締結状態、すなわち電子装置10を被取付体80に固定した状態で、外筒部46の底壁面50aに対応する薄肉部分は直交方向に圧縮変形しており、底壁面50aは、ブラケット30の端面30cに全周で密着する。したがって、本実施形態では、防振ブッシュ40が、ブラケット30の両表面30a,30b及び端面30cのそれぞれに、全周で密着する。これにより、第1実施形態に示す構成に較べて、直交方向におけるブラケット30の微摺動を、より効果的に抑制することができる。
(第3実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示した防振ブッシュ40、防振ブッシュ40の取付方法(電子装置10の取付方法)、及び防振ブッシュ40を備える電子装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態の特徴は、溝部50に突起部54,56a,56bが設けられていることにある。それ以外の点は、第2実施形態と同じである。
図8に示すように、外筒部46は、溝部50の底壁面50aの一部として、該底壁面50aの他の部分に対して突出する第1突起部54を有している。この第1突起部54は、ブラケット30の端面30cのうち、軸方向の両端から所定範囲の部分を除く中央部30caに、全周で接触するように設けられている。なお、外筒部46の底壁面50aにおける外径は、第1突起部54の先端面で最大となっており、その最大値D1は、第2実施形態同様、ブラケット30の孔部34の直径D2よりも大きくとなっている。したがって、第1突起部54は、締結前の状態、すなわち防振ブッシュ40をブラケット30に取り付けた状態で、ブラケット30の端面30cに密着する。
また、側壁面50b,50cの一部として、該側壁面50b,50cの他の部分に対して突出する第2突起部56a,56bを有している。第2突起部56aは、側壁面50bから突出しており、少なくとも締結状態で、ブラケット30の一面30aのうち、内周端から所定範囲の部分を除く部分に、全周で接触するように設けられている。また、第2突起部56bは、側壁面50cから突出しており、少なくとも締結状態で、ブラケット30の裏面30bのうち、内周端から所定範囲の部分を除く部分に、全周で接触するように設けられている。そして、外筒部46は、ブラケット30のエッジ30dに対応する部分に、第1突起部54と第2突起部56a,56bとを繋ぐ凹部58を有している。
本実施形態では、上記実施形態同様、溝部50の幅W1をブラケット30の厚みT1よりも短くしているため、ブラケット30に防振ブッシュ40を取り付けた状態で、第1突起部54は軸方向に圧縮変形し、ブラケット30の端面30cに密着する。また、第2突起部56a,56bも、同じく軸方向に圧縮変形し、ブラケット30の両表面30a,30bに密着する。一方、外筒部46は、ブラケット30のエッジ30dに対して離間される。言うなれば凹部58の部分が空隙である。さらに、ねじ32を締め込みにより、座金部52を介して、ねじ32の頭部32bと被取付体80の間で外筒部46が圧縮変形される。具体的には、主として、ブラケット30の一面30a上に位置する部分と裏面30b上に位置する部分が圧縮される。この締結状態でも、外筒部46は、ブラケット30のエッジ30dに対して離間される。
本実施形態によれば、応力が集中しやすいブラケット30のエッジ30dを避けて、ブラケット30の3面30a,30b,30cに外筒部46を密着させることができる。したがって、外筒部46をエッジ30dにも密着させる構成に較べて、外筒部46の耐久性を向上することができる。また、外筒部46をエッジ30dにも密着させる構成に較べて、外筒部46が変形しやすいため、振動減衰性を向上することができる。なお、第2実施形態同様、ブラケット30の3面30a,30b,30cに外筒部46を密着させるため、直交方向におけるブラケット30の微摺動を効果的に抑制することができる。
(第4実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示した防振ブッシュ40、防振ブッシュ40の取付方法(電子装置10の取付方法)、及び防振ブッシュ40を備える電子装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、図9に示すように、外筒部46が、第1部材60と第2部材66の2つの筒状部材からなる。第1部材60は、図9及び図10に示すように、上記した貫通孔48を有しており、内筒部42の外面に固定される。また、軸方向においてねじ32の頭部32b側に設けられた厚肉部62と、被取付体80側に設けられた薄肉部64と、を有している。なお、図10では、内筒部42と座金部52も図示している。
一方、第2部材66は、図9及び図11に示すように、貫通孔68を有しており、軸方向において、薄肉部64における被取付体80側の端部からの一部分のみと対向するように、薄肉部64の外面に装着される。
また、第1部材60は、薄肉部64における外面に第1凸部70を有している。一方、第2部材66は、その内面に第2凸部72を有している。これら第1部材70及び第二部材72は、第1部材60に第2部材66を装着するための突起である。本実施形態では、周方向全周に形成されている。そして、第2部材66の貫通孔68内に、第1部材60の薄肉部64を配置した状態で、第1部材60及び第2部材66を軸方向に相対的に移動させる。すると、軸方向において、第2凸部72が第1凸部70を乗りこえ、第1凸部70よりも座金部52に近い位置となり、第2部材66が第1部材60に装着されるようになっている。
また、第1部材60に第2部材66を装着した状態で、薄肉部64の外面のうち、第2部材66と対向しない部分が溝部50の底壁面50aをなし、厚肉部62における薄肉部64側の端面及び第2部材66における厚肉部62側の端面が、側壁面50b,50cをなす。それ以外の点は、第3実施形態と同じである。
すなわち、第1部材60の厚肉部62のうち、軸方向における頭部32b側の面が外筒部46の一面46aをなす。そして、一面46aに座金部52が固定されている。また、薄肉部64の外面のうち、第2部材66と対向せず、底壁面50aをなす部分に、第1突起部54が形成されている。また、厚肉部62において、側壁部50bをなす薄肉部64側の端面に、第2突起部56aが形成されている。また、第2部材66において、側壁部50cをなす厚肉部62側の端面に、第2突起部56bが形成されている。さらには、溝部50の幅W1がブラケット30の厚みT1よりも短くなっており、外筒部46の底壁面50aにおける外径の最大値D1が、ブラケット30の孔部34の直径D2よりも大きくなっている。
このような防振ブッシュ40は、第1部材60と第2部材66とを組み付けて外筒部46、ひいては防振ブッシュ40を形成した後、ブラケット30に取り付けることもできる。すなわち、第3実施形態(すなわち第1実施形態)と同様の取付方法を採用することもできる。しかしながら、以下に説明する取付方法を採用することが好ましい。
先ず、内筒部42に固定された第1部材60と、第2部材66をそれぞれ準備する。本実施形態では、一面46aに座金部52が固定された第1部材60を準備する。また、筐体12にブラケット30が固定された電子装置10を準備する。
次いで、溝部50内にブラケット30が位置するように、第1部材60と第2部材66を組み付ける。この組み付け工程では、溝部50内にブラケット30の孔部周縁が位置するように、第1部材60と第2部材66を組み付ける。具体的には、図12に示すように、第1突起部54に端面30cが密着し、第2突起部56aに一面30aが接触するように、ブラケット30を第1部材60に配置する。そして、第2部材66の貫通孔68内に、第1部材60の薄肉部64を配置した状態で、第2部材66が座金部52に近づくように、第1部材60及び第2部材66を軸方向に相対的に移動させる。
本実施形態では、ブラケット30の厚みT1>溝部50の幅W1であるため、外力を印加して、第2凸部72が第1凸部70よりも座金部52に近い位置となるようにしても、外力を除去すると、ゴムの反力により、第2凸部72が第1凸部70よりも座金部52に対して遠い位置まで戻る。すなわち、組み付け工程が完了した時点では、第1部材60と第2部材66は、仮装着の状態となる。したがって、第1突起部54は直交方向に圧縮変形されているものの、第2突起部56a,56bについては軸方向に圧縮変形されておらず、ブラケット30の表面30a,30bに接触した状態となる。
次いで、ねじ32により、電子装置10を被取付体80に固定する。この締結工程は、第1実施形態に示した締結工程と同じである。具体的には、ねじ32を締結して、電子装置10を被取付体80に固定する。この締結工程でも、ねじ32の締結により、頭部32bとともに座金部52が被取付体80側に変位し、座金部52と被取付体80の間で外筒部46が圧縮変形される。具体的には、軸方向において、第1部材60の主として第2突起部56a,56bが主として圧縮される。本実施形態では、軸方向にそれぞれ1mm圧縮される。これにより、第2凸部72が第1凸部70を乗り越え、第1凸部70よりも座金部52に近い位置となり、第2部材66が第1部材60に装着される。すなわち、外筒部46が形成される。また、軸方向において、外筒部46の長さが内筒部42の長さとほぼ等しくなる。換言すれば、頭部32bと被取付体80の距離が内筒部42の長さ及び座金部52の厚みの和とほぼ等しくなり、締め付けが完了となる。
ねじ32の締結が完了した状態では、図9に示すように、第1突起部54が端面50cに密着し、第2突起部56aが一面30aに密着し、第2突起部56bが裏面30bに密着した状態となる。このように、上記取付方法によれば、2つの部材60,66からなる外筒部46を採用しながらも、工程を増やさずに、取り付けることができる。
このように本実施形態によれば、第2部材66の貫通孔68内に、第1部材60の薄肉部64を配置した状態で、第1部材60及び第2部材66を軸方向に相対的に移動させることで、第1部材60に第2部材66を装着する。また、この装着時に、溝部50にブラケット30を配置して、ブラケット30に防振ブッシュ40を取り付ける。したがって、単一部品からなる外筒部46を備えた防振ブッシュ40をブラケット30に取り付ける場合のように、外筒部46を変形させなくとも良い。したがって、特に孔部34を有するブラケット30に対して、防振ブッシュ40を取り付けやすくすることができる。
なお、第1部材60及び第2部材66からなる外筒部46については、第1実施形態又は第2実施形態に示した構成についても適用することができる。第1実施形態又は第2実施形態に示した構成についても適用した場合には、ねじ32の締結時に、主として、ブラケット30の一面30a上に位置する部分と裏面30b上に位置する部分が圧縮される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1変形例)
溝部50が、外筒部46の外面において周方向の全周に設けられ、直交方向のうちの一方向において、外筒部46の両側に、同一のブラケット30がそれぞれ配置される構成としては、上記実施形態に限定されるものではない。例えば図13に示すように、切欠き74が形成されて2本の脚部76を備えた略U字状のブラケット30の場合、ねじ32の柱部32aの両側で、ブラケット30の脚部76が外筒部46に挟まれる構成となる。この場合も、複数箇所で、防振ブッシュ40がブラケット30に固定されるため、ブラケット30と防振ブッシュ40との間に相対的な位置ずれが生じにくくなる。また、直交方向のうちの一方向において、ブラケット30から防振ブッシュ40が抜け落ちにくくすることができる。
(第2変形例)
溝部50にブラケット30が挿入配置され、ねじ32の締結により、外筒部46が圧縮変形されてブラケット30に密着する構成としては、上記実施形態に限定されるものではない。図14及び図15に示す例では、ブラケット30が、軸方向に直交する1本の脚部76を有しており、外筒部46が、ブラケット30の脚部76に対応して、外面の周方向一部のみに溝部50を有している。なお、図15では、外筒部46が、第3実施形態同様、第1突起部54及び第2突起部56a,56bを有しているが、その他実施形態に示した構成にも適用することができる。
(第3変形例)
上記実施形態では、ブラケット30の厚みT1>溝部50の幅W1の例を示した。しかしながら、各実施形態において、ブラケット30の厚みT1≦溝部50の幅W1とすることもできる。例えば図16に示す例では、締結前の状態で、ブラケット30の厚みT1<溝部50の幅W1となっている。このような場合も、ねじ32の締結により、図17に示すように、筒部46を、座金部52を介して、ねじ32の頭部32bと被取付体80との間で軸方向に圧縮変形させることができる。そして、この圧縮変形により、溝部50の側壁面50b,50cをブラケット30の両表面30a,30bに密着させることができる。なお、図16及び図17では、第1実施形態に対して、ブラケット30の厚みT1<溝部50の幅W1とする例を示している。
なお、T1≦W1の場合、図16に示すように、ブラケット30に防振ブッシュ40を取り付けた状態で、外筒部46が軸方向に伸びない。したがって、ねじ32の締結時に、外筒部46の圧縮変形を妨げないように、内筒部42の長さを外筒部46の長さよりも短くする必要がある。図16では、締結前の状態で、外筒部46の両端から離れた中央部分に、内筒部42が位置している。また、座金部52は外筒部46の一面46a全面に設けられている。
このように、ブラケット30の厚みT1≦溝部50の幅W1とすることもできる。しかしながら、この構成では、締結前の状態で、溝50とブラケット30の隙間に異物が侵入し、締結状態で、異物を噛み込んだ箇所に応力が集中することも考えられる。これに対し、上記したブラケット30の厚みT1>溝部50の幅W1のほうが、異物の侵入を抑制することができるため好ましい。また、T1>幅W1とすると、ブラケット30に対する防振ブッシュ40を仮固定状態を、安定化させることができる。
(第4変形例)
上記実施形態では、座金部52が外筒部46に固定され、防振ブッシュ40が座金部52を備える例を示した。しかしながら、防振ブッシュ40と座金部52とを別部材とすることもできる。この場合、内筒部42と外筒部46からなる防振ブッシュ40の溝部50にブラケット30を配置した状態で、外筒部46の一面46a上に座金部52を配置し、ねじ32の締結を行なえば良い。
(第5変形例)
被取付体80として、車両のエンジンの例を示したが、上記例に限定されるものではない。エンジンとは別の車両構成要素を被取付体80とする場合にも、上記した防振ブッシュ40及びその取付方法、電子装置10を適用することができる。また、車両構成要素以外の被取付体80にも、上記した防振ブッシュ40及びその取付方法、電子装置10を適用することができる。また、電子装置10も、ECUに限定されるものではない。
(第6変形例)
第4実施形態では、2つの部材60,66からなる外筒部46の端面46a,46bのうち、一面46a側に座金部52が設けられ、裏面46bには特に何も配置されない例を示した。しかしながら、裏面46bに、貫通孔44,48を塞がないように、板状の金具が固定された構成を採用することもできる。これにより、外筒部(ゴム)が被取付体80に直接的に接触するのを防ぐことができる。なお、第1部材60及び第2部材66を軸方向に相対的に移動させることで外筒部46を形成するとともに、ブラケット30に外筒部46(防振ブッシュ40)を取り付けるので、裏面46bに金具を設けても、ブラケット30への取り付けが可能である。
10・・・電子装置、12・・・筐体、14・・・上ケース、16・・・下ケース、16a・・・フランジ、18・・・ねじ、20・・・コネクタ、22・・・外部コネクタ、24・・・ワイヤーハーネス、26・・・呼吸フィルタ、28・・・ねじ、30・・・ブラケット、30a・・・一面、30b・・・裏面、30c・・・端面、30ca・・・中央部、30d・・・エッジ、32・・・ねじ、32a・・・柱部、32b・・・頭部、34・・・孔部、40・・・防振ブッシュ、42・・・内筒部、44・・・貫通孔、46・・・外筒部、46a・・・一面、46b・・・裏面、48・・・貫通孔、50・・・溝部、50a・・・底壁面、50b,50c・・・側壁面、52・・・座金部、54・・・第1突起部、56a,56b・・・第2突起部、58・・・凹部、60・・・第1部材、62・・・厚肉部、64・・・薄肉部、66・・・第2部材、68・・・貫通孔、70・・・第1凸部、72・・・第2凸部、74・・・切欠き、76・・・脚部、80・・・被取付体、82・・・ねじ孔、

Claims (7)

  1. 被取付体(80)にねじ固定される電子装置(10)に対して、前記被取付体から伝わる振動を減衰させるために、前記電子装置のブラケット(30)に取り付けられる防振ブッシュであって、
    金属を用いて形成され、前記ねじ(32)の柱部(32a)が挿入される貫通孔(44)を有する内筒部(42)と、
    ゴムを用いて形成され、前記内筒部の外面に固定される外筒部(46)と、
    前記外筒部における前記ねじの頭部(32b)と対向する一面(46a)に固定される座金部(52)と、を備え、
    前記外筒部は、外面に周方向に沿って設けられ、前記ブラケットが挿入配置される溝部(50)を有し、
    前記座金部は、前記貫通孔に前記ねじが配置された状態で、前記内筒部の軸方向に直交する直交方向において、前記外筒部の一面における前記ねじの頭部とオーバーラップする領域全域に設けられるとともに、前記ブラケットとオーバーラップするように設けられ、
    前記ねじの締結により、前記外筒部は、前記軸方向において、前記座金部を介して前記ねじの頭部と前記被取付体の間で圧縮変形され、前記溝部の底壁面(50a)及び側壁面(50b,50c)のうち、前記側壁面が前記ブラケットの両表面(30a,30b)に密着し、
    前記溝部は、前記周方向の全周に設けられ、
    前記直交方向のうちの一方向において、前記外筒部の両側に、同一の前記ブラケットがそれぞれ配置され
    前記ブラケットは、孔部(34)を有し、
    前記外筒部は、前記周方向の全周で、前記ブラケットの孔部周縁に密着し、
    前記外筒部は、
    筒状をなして前記内筒部に固定されており、前記軸方向において前記ねじの頭部側に設けられる厚肉部(62)と、前記被取付体側に設けられる薄肉部(64)と、を有する第1部材(60)と、
    筒状をなし、前記軸方向において、前記薄肉部における前記被取付体側の端部からの一部分のみと対向するように、前記薄肉部に装着される第2部材(66)と、を備え、
    前記第1部材における前記厚肉部に前記座金部が固定され、
    前記第1部材は、前記薄肉部における外面に第1凸部(70)を有し、前記第2部材は内面に第2凸部(72)を有し、前記軸方向において、前記第2凸部が前記第1凸部を乗りこえて、前記第1凸部よりも前記座金部に近い位置とされた状態で、前記第2部材が前記第1部材に装着され、
    前記薄肉部の外面のうち、前記第2部材と対向しない部分が前記溝部の底壁面をなし、前記厚肉部における前記薄肉部側の端面及び前記第2部材における前記厚肉部側の端面が、前記溝部の側壁面をなし、
    前記第1部材及び前記第2部材のうち、前記第1部材のみが前記ブラケットの前記孔部内に配置され、前記第2部材は、前記孔部に対して前記被取体側の外で前記第1部材に装着されることを特徴とする防振ブッシュ。
  2. 前記底壁面における外径の最大値(D1)は、前記ねじの締結前の状態で、前記ブラケットの孔部の直径(D2)よりも大きくとされ、
    前記外筒部は、前記ブラケットにおける前記溝部の底壁面と対向する端面(30c)に、前記溝部の底壁面が全周で密着することを特徴とする請求項1に記載の防振ブッシュ。
  3. 前記外筒部は、
    前記底壁面の一部として、該底壁面の他の部分に対して突出し、前記底壁面と対向する前記ブラケットの端面のうち、前記軸方向の両端から所定範囲の部分を除く中央部(30ca)に全周で接触する第1突起部(54)を有するとともに、
    前記側壁面の一部として、該側壁面の他の部分に対して突出し、前記ブラケットの両表面のうち、内周端から所定範囲の部分を除く部分に全周でそれぞれ接触する第2突起部(56a,56b)を有しており、
    前記外筒部は、前記ねじが締結された状態で、前記ブラケットの両表面と端面とがなすエッジ(30d)に対して、離間されることを特徴とする請求項2に記載の防振ブッシュ。
  4. 前記軸方向において、前記溝部の幅(W1)は、前記ブラケットの厚み(T1)よりも短くされることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の防振ブッシュ。
  5. 前記外筒部において、前記ブラケットとの接触部分の表面粗さが、前記ブラケットに接触しない部分の表面粗さよりも小さいことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の防振ブッシュ。
  6. 前記被取付体は、車両のエンジンであることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の防振ブッシュ。
  7. 被取付体(80)にねじ固定される電子装置であって、
    回路基板が収容された筐体(12)と、
    前記筐体(12)に取り付けれたブラケット(30)と、
    前記被取付体から伝わる振動を減衰させるために前記ブラケットに取り付けられた、請求項1〜6いずれか1項に記載の防振ブッシュ(40)と、を備えることを特徴とする電子装置。
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