JP5922748B1 - オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い放電容量を良好に維持することのできるリチウムイオン電池を得るための、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質を提供する。【解決手段】リチウム化合物、ケイ酸化合物、及び金属(M)化合物を水熱反応に付することにより得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物を、ブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬することによりリチウムが抜き取られてなり、かつ下記式(A):LiaMSiO4・・・(A)で表される、非晶質構造を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質。【選択図】図1

Description

本発明は、優れた電池特性を発現することのできる非晶質構造を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質及びその製造方法に関する。
リチウムイオン電池等の二次電池は、非水電解質電池の1種であり、携帯電話、デジタルカメラ、ノートPC、ハイブリッド自動車、電気自動車等広い分野に利用されている。リチウムイオン電池は、正極材料としてリチウム金属酸化物を用い、負極材料としてグラファイト等の炭素材を用いるものが主流となっている。
この正極材料としては、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMnO2)、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)、ケイ酸鉄リチウム(Li2FeSiO4)等、数多くのものが知られている。なかでも、オリビン構造を有するLi2FeSiO4等の、いわゆるオリビン型ケイ酸リチウム化合物は、高容量のリチウムイオン電池に用いる優れた正極材料として注目を浴びており、従来より種々の開発がなされている。
例えば、特許文献1には、CoやMnを含むオリビン型ケイ酸リチウム化合物である固溶体化合物を含む正極活物質が開示されており、原料混合物を仮焼と本焼成の複数の焼成工程を介する固相反応によって固溶体化合物を得ている。また、特許文献2には、原料を混合、加熱して溶融した後、溶融物を徐冷する工程を含むことにより得られるシリケート系化合物が開示されている。
特開2007−335325号公報 特開2008−218303号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、製造に長時間を要するだけでなく、得られる化合物は、高温での焼成によって粒径が増大しやすい傾向にある。また、特許文献2に記載の方法により得られる化合物は、冷却過程での結晶化を伴うため、組成や結晶種のばらつきや、結晶における偏析が生じやすい上に、塊状の冷却物を粉砕する際、粒子に歪みが大きく蓄積してしまうおそれがある。
そのため、これらの化合物を正極活物質として用いて電池を得た場合、1サイクル目では高い放電容量を示すことができても、2サイクル目以降の放電容量が良好に維持できなくなる可能性が高く、さらなる改善が求められている。
したがって、本発明の課題は、高い放電容量を良好に維持することのできるリチウムイオン電池を得るための、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、所定の化合物を水熱反応に付して得られるオリビン型ケイ酸リチウム化合物を化学反応によってリチウムを抜き取ることが可能な特定の液体に浸漬することにより得られる非晶質構造を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質であれば、優れた放電容量維持率を発揮することのできるリチウムイオン電池が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、リチウム化合物、ケイ酸化合物、及び金属(M)化合物を水熱反応に付することにより得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物を、ブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬することによりリチウムが抜き取られてなり、かつ
下記式(A):
LiaMSiO4 ・・・(A)
(式中、MはFe、Mn、及びZrから選ばれる1種又は2種以上の金属を示し、aは0.3≦a≦1を満たす数を示す。)
で表される、非晶質構造を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質を提供するものである。
また、本発明は、リチウム化合物、ケイ酸化合物、及び金属(M)化合物を水熱反応に付することにより、オリビン型ケイ酸リチウム化合物を得る工程(I)、及び
工程(I)で得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物をブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬する工程(II)
を備える、上記非晶質構造を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の製造方法を提供するものである。
本発明のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質によれば、これを用いることにより得られるリチウムイオン電池において、充放電サイクルが経る度毎に放電容量が低下するのを有効に抑制することができ、優れた電池特性を良好に維持することが可能である。
実施例1で得られたオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質のXRDパターン図を示す。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質は、リチウム化合物、ケイ酸化合物、及び金属(M)化合物を水熱反応に付することにより得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物を、ブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬することによりリチウムが抜き取られてなり、かつ
下記式(A):
LiaMSiO4 ・・・(A)
(式中、MはFe、Mn、及びZrから選ばれる1種又は2種以上の金属を示し、aは0.3≦a≦1を満たす数を示す。)
で表され、非晶質構造を有するものである。
本発明のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質は、まずリチウム化合物、ケイ酸化合物、及び金属(M)化合物を水熱反応に付することにより得られる(工程(I))、一次粒子としてのオリビン型ケイ酸リチウム化合物を用いる。具体的には、例えば、金属(M)化合物として、MSO4(式中、Mは、Fe、Mn、又はZrを示す)で表される金属硫酸塩又は(R)2M(式中、Rは有機酸残基を示し、Mは、Fe、Mn、又はZrを示す)で表される有機酸金属塩を用い、リチウム化合物及びケイ酸化合物、必要に応じ酸化防止剤を含有する塩基性水分散液を水熱反応させる。
リチウム化合物としては、水酸化リチウム(例えばLiOH・H2O)、炭酸リチウム(Li2CO3)、硫酸リチウム、酢酸リチウムが挙げられるが、水酸化リチウム、炭酸リチウムが特に好ましい。金属(M)化合物として金属硫酸塩(MSO4)を用いる場合における、塩基性水分散液中のリチウム化合物の濃度は、本発明のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子を適切な平均粒径に制御しつつ、かかる表面において炭素を堅固に担持させる観点から、0.30〜3.00mol/Lが好ましく、1.00〜2.80mol/Lがより好ましく、1.50〜2.80mol/Lがさらに好ましい。
ケイ酸化合物としては、反応性のあるシリカ化合物であれば特に限定されず、非晶質シリカ、Na4SiO4(例えばNa4SiO4・H2O)が好ましい。このうちNa4SiO4を用いた場合、水分散液が塩基性になるので、より好ましい。金属(M)化合物として金属硫酸塩(MSO4)を用いる場合における、塩基性水分散液中のケイ酸化合物の濃度は、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子を適切な平均粒径に制御しつつ、かかる表面において炭素を堅固に担持させる観点から、0.15〜1.50mol/Lが好ましく、0.50〜1.40mol/Lがより好ましく、0.80〜1.40mol/Lがさらに好ましい。
さらにこの塩基性水分散液には、副反応を防止する観点から、酸化防止剤を添加することが好ましい。酸化防止剤としては、ハイドロサルファイトナトリウム(Na224)、アンモニア水、亜硫酸ナトリウム等を使用することができる。金属(M)化合物として金属硫酸塩(MSO4)を用いる場合における、塩基性水分散液中の酸化防止剤の含有量は、多量に添加すると一次粒子としてのオリビン型ケイ酸リチウム化合物の生成を抑制してしまうため、金属(M)に対して等モル量以下が好ましく、金属(M)に対してモル比で0.5以下がさらに好ましい。
金属(M)化合物として金属硫酸塩MSO4(式中、Mは、Fe、Mn、又はZrを示す)を用いる場合、副反応を抑制する点から、金属硫酸塩とは別に、リチウム化合物及びケイ酸化合物を含有する塩基性水分散液を予め調製しておくのが好ましい。この場合、該塩基性水分散液と金属硫酸塩及び酸化防止剤とを混合し、水熱反応に付す。該塩基性水分散液の調製にあたって、リチウム化合物及びケイ酸化合物の添加順序は特に限定されず、これらの2成分を同時に水に添加してもよい。
金属硫酸塩MSO4の具体例としては、FeSO4、MnSO4、又はZr(SO42が挙げられ、これらは1種単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。金属硫酸塩(MSO4)の添加量は、得られるオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の表面において炭素を堅固に担持させ、電池において優れた放電容量を発揮しながらこれを良好に維持させる観点から、上記塩基性水分散液及び金属硫酸塩の双方を含む反応混合液全量中に、0.15〜1.50mol/Lとなる量が好ましく、0.50〜1.40mol/Lとなる量がより好ましく、0.80〜1.40mol/Lとなる量がさらに好ましい。
なお、この場合における反応混合液中のLiの含有量は、Mに対して2モル以上が好ましい。
金属(M)化合物として有機酸金属塩(R)2M(式中、Rは有機酸残基を示し、Mは、Fe、Mn、又はZrを示す)を用いる場合には、リチウム化合物、ケイ酸化合物及び酸化防止剤を含有し、さらに有機酸金属塩を含有する塩基性水分散液を調製する。この場合、リチウム化合物、ケイ酸化合物、酸化防止剤及び有機酸金属塩の添加順序は特に限定されない。また、大気条件下でもよい。金属(M)化合物として有機酸金属塩(R)2Mを用いる場合における、塩基性水分散液中(反応混合液全量中)のリチウム化合物の濃度は、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子を適切な平均粒径に制御しつつ、かかる表面において炭素を堅固に担持させ、電池において優れた放電容量を発揮しながらこれを良好に維持させる観点から、0.30〜3.00mol/Lが好ましく、1.00〜2.80mol/Lがより好ましく、1.50〜2.80mol/Lがさらに好ましい。また、塩基性水分散液中(反応混合液全量中)のケイ酸化合物の含有量は、同様の観点から、0.15〜1.50mol/Lが好ましく、0.50〜1.40mol/Lがより好ましく、0.80〜1.40mol/Lがさらに好ましい。さらに、塩基性水分散液中(反応混合液全量中)の酸化防止剤の濃度は、多量に添加すると一次粒子としてのオリビン型ケイ酸リチウム化合物の生成を抑制してしまうため、金属(M)に対して等モル量以下が好ましく、金属(M)に対してモル比で0.5以下がさらに好ましい。通常、有機酸塩は固相法に用いられる原料であるが、水熱反応に用いることにより副反応を抑制することができる。
なお、この場合における反応混合液中のLiは、金属に対してモル比で2倍以上用いることが好ましく、Li:Mが2.5:1〜3:1程度がより好ましい。
有機酸金属塩(R)2MのRで示される有機酸としては、炭素数1〜20の有機酸が好ましく、炭素数2〜12の有機酸がより好ましい。より具体的な有機酸としては、シュウ酸、フマル酸等のジカルボン酸、乳酸等のヒドロキシカルボン酸、酢酸等の脂肪酸が挙げられる。塩基性水分散液中(反応混合液全量中)の有機酸金属塩(R)2Mの濃度は、得られるオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の表面において炭素を堅固に担持させ、電池において優れた放電容量を発揮しながらこれを良好に維持させる観点から、0.15〜1.50mol/Lが好ましく、0.5〜1.40mol/Lがより好ましく、0.80〜1.40mol/Lがさらに好ましい。
該水分散液は塩基性とするのが、副反応を防止し、ケイ酸化合物を溶解するうえで重要である。具体的には、該塩基性水分散液のpHが12.0〜13.5であるのが副反応(Fe34の生成)の防止、ケイ酸化合物の溶解性及び反応の進行の点で特に好ましい。該塩基性水分散液のpHの調整は、塩基、例えば、水酸化ナトリウムを添加することにより行ってもよいが、ケイ酸化合物としてNa4SiO4を用いるのが特に好ましい。
水熱反応は、100℃以上であればよく、130〜200℃が好ましく、さらに140〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130〜200℃で反応を行う場合の圧力は0.3〜1.5MPaとなり、140〜180℃で反応を行う場合の圧力は0.4〜1.0MPaとなる。水熱反応時間は1〜24時間が好ましく、さらに3〜12時間が好ましい。
当該水熱反応により、一次粒子としてオリビン型ケイ酸リチウム化合物が高収率で得られ、その結晶度も高い。かかる粒子の平均粒径は、リチウムイオン電池の電池特性を高める観点から、好ましくは10〜500nmであり、より好ましくは10〜100nmである。
得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物(一次粒子)は、洗浄後にろ過し、次いで乾燥することにより、単離することができる。乾燥手段としては、噴霧乾燥、箱型乾燥、流動床乾燥、外熱式乾燥、凍結乾燥、真空乾燥が挙げられる。なかでも、凍結乾燥が好ましい。また、乾燥する際、予め一次粒子を用いて調製したスラリーを用いるのがよい。かかるスラリーにおけるオリビン型ケイ酸リチウム化合物の含有量(固形分濃度)は、表面に炭素を良好に担持することのできるオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質を得る観点から、好ましくは20〜60質量%であり、より好ましくは30〜50質量%であり、さらに好ましくは35〜45質量%である。
この際、分散剤や増粘剤をスラリーに少量添加しても良く、分散剤としては、例えば、ポリカルボン酸系、ポリエーテル系、ポリアクリル酸系などを用いることができる。
増粘剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、アンモニアなどの塩基や酢酸、クエン酸などの有機酸を用いることができる。
こうして得られる乾燥物については、乾燥時又は乾燥後にセパレータ、サイクロン、篩等で分級してもよく、また乳鉢ピンミル、ロールミル、クラッシャー等を用いて粉砕してもよい。
得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物の平均粒径は、表面に炭素を良好に担持する観点から、好ましくは3〜150μmであり、より好ましくは3〜100μmであり、さらに好ましくは5〜50μmである。
次に、上記得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物(一次粒子)をブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬する。用いるブロモアセトニトリル含有液は、溶媒としてのアセトニトリル、及び溶媒としての臭素を用いることにより得られ、ブロモアセトニトリルを含有する液体であればよく、かかるブロモアセトニトリルは、ブロモアセトニトリル含有液中においてイオン化していてもよく、塩として存在していてもよい。また、さらにアセトニトリルのほか、アセトニトリルと混和する極性溶媒、例えばエタノール等を含有していてもよい。例えば、かかるブロモアセトニトリル含有液におけるブロモアセトニトリルの含有量は、ブロモアセトニトリル含有液中に、臭素原子換算量で、好ましくは0.001〜10mol/Lであり、より好ましくは0.01〜5mol/Lであり、さらに好ましくは0.1〜3mol/Lである。
用いるテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液は、溶媒としてのアセトニトリルにテトラフルオロホウ酸ニトロニウムを溶解させることにより得られ、かかるテトラフルオロホウ酸ニトロニウムはアセトニトリル溶液中においてイオン化していてもよく、塩として存在していてもよい。また、さらにアセトニトリルのほか、かかるアセトニトリルと混和する極性溶媒、例えばエタノール等を含有していてもよい。例えば、かかるテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液におけるテトラフルオロホウ酸ニトロニウムの含有量は、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液中に、テトラフルオロホウ酸換算量で、好ましくは0.001〜10mol/Lであり、より好ましくは0.01〜5mol/Lであり、さらに好ましくは0.1〜3mol/Lである。
浸漬する際における、一次粒子としてのオリビン型ケイ酸リチウム化合物とブロモアセトニトリル含有液の質量比(オリビン型ケイ酸リチウム化合物:ブロモアセトニトリル含有液)、又は一次粒子としてのオリビン型ケイ酸リチウム化合物とテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液の質量比(オリビン型ケイ酸リチウム化合物:テトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液)は、好ましくは1:2〜1:300であり、より好ましくは1:5〜1:200である。
浸漬する際のブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液の温度は、好ましくは5〜50℃であり、より好ましくは10〜40℃である。また浸漬する時間は、好ましくは1〜48時間であり、より好ましくは6〜36時間である。
上記オリビン型ケイ酸リチウム化合物をブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬するにあたり、撹拌するのが好ましい。撹拌には、IKA製羽根式攪拌機EUROSTAR20digital等の装置を用いることができ、撹拌速度は、好ましくは50〜1500rpmであり、より好ましくは100〜1000rpmである。
得られたオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質は、洗浄後にろ過し、次いで乾燥することにより、単離することができる。洗浄には、アセトニトリルを用いるのが好ましく、具体的には、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質1質量部に対し、5〜50質量部のアセトニトリルを用いるのが好ましい。乾燥手段としては、上記オリビン型ケイ酸リチウム化合物と同様の方法を用いることができ、なかでも凍結乾燥が好ましい。
オリビン型ケイ酸リチウム化合物をブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬することにより得られる、本発明のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質は、リチウムが抜き取られてなり、下記式(A):
LiaMSiO4 ・・・(A)
(式中、MはFe、Mn、及びZrから選ばれる1種又は2種以上の金属を示し、aは0.3≦a≦1を満たす数を示す。)
で表されるものである。具体的には、例えば、以下のような態様が含まれる。
Li2FebZrcSiO4・・・(A1)
(式(A1)中、bは、b=1−2cであり、cは、0<c<0.5である)
Li2FedMn1-dSiO4・・・(A2)
(式(A2)中、dは、0≦d≦1である)
Li2FeeMnfZrgSiO4・・・(A3)
(式(A3)中、e及びfは、e+f=1−2gであり、gは、0<g<0.5である)
なかでも、優れた電池特性を良好に維持する観点から、式(A3)で表されるオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質が好ましい。
本発明のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子の平均粒径は、好ましくは1〜100μmであり、より好ましくは5〜50μmである。また、タップ密度は、好ましくは0.5g/mL以上であり、より好ましくは0.7g/mL以上である。
なお、上記オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質が非晶質構造を有することは、例えば図1にも示すように、XRDパターン図によって確認することができる。また、リチウムが有効に抜き取られる割合は、化学組成式より求めることができ、水熱反応直後に得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物(一次粒子)に存在するリチウムを基準として、好ましくは60%以上であり、より好ましくは65〜85%である。
その後、工程(II)で得られたオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子の表面に炭素を担持するのが好ましい(工程(III))。このようにすることで、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の電子伝導面積(電子伝導パス)が増加することとなり、より十分な電子伝導性を確保して優れた電池特性を発揮することができる。
炭素を担持する処理としては、例えば、炭素源として導電性炭素材料を用い、得られたオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質及び導電性炭素材料を含有するスラリーを調製し、造粒後に焼成する処理が挙げられる。スラリーには、適宜、有機バインダー、無機バインダーを含有させてもよい。かかる処理を施すことにより、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子の表面に炭素薄膜を形成することができ、より優れた電池特性を発揮することができる。
導電性炭素材料としては、グルコース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カーボンブラックが挙げられる。
バインダーとしては、導電性炭素材料としても用い得るグルコース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースのほか、フルクトース、ポリエチレングリコール、サッカロース、デンプン、デキストリン、クエン酸等が挙げられる。
なかでも、使用量を調整することによって炭素源としても機能し、導電性炭素材料としても用い得る点から、グルコース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースが好ましく、グルコースがより好ましい。
無機バインダーとしては、鱗片状シリカ(二酸化ケイ素)、シリカ−チタニア、ケイ素ガラス、コロイダルシリカ、シリカゾル、アルミナゾル等が挙げられる。
スラリーを調製し、造粒後に焼成する処理の際に用いる上記導電性炭素材料の添加量は、良好な充放電容量及び経済性の点から、スラリー中のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子100質量部に対し、炭素原子換算量で0.5〜20質量部であるのが好ましく、2〜10質量部であるのがより好ましい。
また、溶媒として、水又は有機溶媒を用いてもよく、経済性の観点から水が好ましい。スラリー中におけるオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質及び導電性炭素材料の含有量(スラリー濃度)は、30〜60質量%が好ましく、さらに45〜55質量%が好ましい。また、25℃におけるスラリー粘度は、3〜3000m・Paが好ましく、さらに10〜100m・Paが好ましい。さらにスラリーのpHは、好ましくは10.5〜11.2に調整するのがよい。
造粒処理は、所望の粒子径を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質が得られるものであれば特に制限されないが、噴霧乾燥によるものであるのが好ましく、なかでもスプレードライ法による噴霧乾燥によるものが最適である。造粒処理後に得られる粒子の平均粒径としては、1μm〜500μmが好ましく、さらに、20μm〜50μmが好ましい。
得られた粒子は、表面に堅固に炭素を担持させる観点から、次いで焼成するのがよい。
また、上記造粒処理のほか、粒子の表面に炭素を担持する処理として、例えば、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質及び導電性炭素材料を含む混合物を粉砕/複合化/混合処理する方法を用いてもよい。かかる処理を施すことにより、正極活物質と導電性炭素材料とが複合した粒子を形成することができ、より導電性を高めることができる。
粉砕処理の際に用いる導電性炭素材料としては、上記造粒する処理の際に用い得る導電性炭素材料と同様のものが挙げられる。なかでも、カーボンブラックが好ましく、そのうちアセチレンブラック、ケッチェンブラックがより好ましい。粉砕処理における導電性炭素材料の添加量は、良好な放電容量と経済性の点から、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質100質量部に対し、炭素原子換算量で0.5〜20質量部であるのが好ましく、2〜10質量部であるのがより好ましい。
オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質及び導電性炭素材料を含む混合物は、乾式にて、粉砕/複合化/混合処理を行う。この時、ジエチレングリコール、エタノールなどを助剤として少量添加してもよい。
粉砕/複合化/混合処理を施す装置としては、通常のボールミルでもよいが、自公転可能な遊星ボールミル(フリッチュ社製)が好ましく、ノビルタ(ホソカワミクロン社製)、マルチパーパスミキサ(日本コークス工業社製)、或いはハイブリタイザー(奈良機械社製)等、被処理物へのメカノケミカル作用/複合化処理を行えるものであれば何れでもよい。
遊星ボールミルで用いられる装置の容器としては、鋼、ステンレス、ナイロン製が挙げられ、内壁はアルミナ煉瓦、磁気質、天然ケイ石、ゴム、ウレタン等が挙げられる。ボールとしては、アルミナ球石、天然ケイ石、鉄球、ジルコニアボール等が用いられる。ボールの大きさは、0.1mm〜20mmが好ましく、さらには0.5mm〜5mmボールが好ましい。ボールの充填量は、使用するミルの内容積に対し、ボールの充填体積が5〜50%を占める割合とするのが好ましい。
遊星ボールミルを用いる混合は、例えば公転50〜800rpm、自転100〜1,600rpmの条件で、好ましくは5分〜24時間、より好ましくは0.5〜6時間、さらに好ましくは1〜3時間行う。
上記のようにオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子の表面に炭素を担持する処理を施した後、不活性ガス雰囲気下又は還元条件下に、好ましくは500〜800℃で10分〜24時間、より好ましくは600〜700℃で0.5〜3時間焼成するのが好ましい。かかる処理により、正極活物質の粒子の表面にさらに炭素が堅固に担持された粒子を得ることができる。焼成に用いる装置としては、焼成雰囲気及び温度の調整が可能なものであれば特に制限されず、バッチ式、連続式、加熱方式(間接又は直接)のいずれの方式のものも使用することができる。かかる装置としては、例えば、外熱キルンやローラーハース等の管状電気炉が挙げられる。
本発明のオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質を含むリチウムイオン電池用正極を適用できるリチウムイオン電池としては、正極と負極と電解液とセパレータを必須構成とするものであれば特に限定されない。
ここで、負極については、リチウムイオンを充電時には吸蔵し、かつ放電時には放出することができれば、その材料構成で特に限定されるものではなく、公知の材料構成のものを用いることができる。たとえば、リチウム金属、グラファイト又は非晶質炭素等の炭素材料等である。そしてリチウムを電気化学的に吸蔵・放出し得るインターカレート材料で形成された電極、特に炭素材料を用いることが好ましい。
電解液は、有機溶媒に支持塩を溶解させたものである。有機溶媒は、通常リチウムイオン二次電池の電解液の用いられる有機溶媒であれば特に限定されるものではなく、例えば、カーボネート類、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ラクトン類、オキソラン化合物等を用いることができる。
支持塩は、その種類が特に限定されるものではないが、LiPF6、LiBF4、LiClO4及びLiAsF6から選ばれる無機塩、該無機塩の誘導体、LiSO3CF3、LiC(SO3CF32及びLiN(SO3CF32、LiN(SO2252及びLiN(SO2CF3)(SO249)から選ばれる有機塩、並びに該有機塩の誘導体の少なくとも1種であることが好ましい。
セパレータは、正極及び負極を電気的に絶縁し、電解液を保持する役割を果たすものである。たとえば、多孔性合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン)の多孔膜を用いればよい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
LiOH・H2O 4.20g、Na4SiO4・nH2O 13.98gに超純水37.5mLを加えて混合した。この水分散液にFeSO4・7H2O 3.92g、MnSO4・5H2O 7.93g、及びZr(SO4・4H2O 0.53gを添加し、混合した(pH=約13)。
得られた混合液をオートクレーブに投入し、150℃で12hr水熱反応を行った。オートクレーブの圧力は0.4MPaであった。生成した結晶をろ過し、次いで結晶1質量部に対し、12質量部の水により洗浄した。洗浄した結晶を−50℃で12時間凍結乾燥してオリビン型ケイ酸リチウム化合物(Li2Fe0.28Mn0.66Zr0.03SiO4、平均粒径:40nm)を得た。
得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物1.0gを、25℃のブロモアセトニトリル含有液(ブロモアセトニトリル含有量:臭素原子換算量で0.3mol/L)100mlに、200rpmで撹拌しながら24時間浸漬し、次いで結晶1質量部に対して12質量部のアセトニトリルにより洗浄した。洗浄した結晶を−50℃で12時間凍結乾燥して、リチウムが抜き取られてなるオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質(Li0.5Fe0.28Mn0.66Zr0.03SiO4、平均粒径:50nm、水熱反応直後に得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物に存在するリチウムを基準とする抜き取られたリチウムの割合=75%)を得た。
なお、かかる正極活物質についての組成は、後述するように、これを用いて作製したコイン型リチウムイオン二次電池における充電容量から算出し、図1に示すXRDパターン図によっても、リチウムが有効に抜き取られていることが確認された。
続いて、得られたオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質8.4g、グルコース 2.3g(オリビン型ケイ酸リチウム化合物(一次粒子)100質量部に対する炭素量として10質量部に相当)、及び水 10mLを遊星ボールミル(媒体1mmΦ)にて400rpmで1時間粉砕・混合し、アルゴン水素雰囲気下(水素濃度3%)、650℃で1時間焼成して、オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の粒子の表面に炭素を均一に被覆した。
粒子の表面に炭素を被覆した上記オリビン型ケイ酸リチウム正極活物質を用い、リチウムイオン二次電池の正極を作製した。具体的には、得られたオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質、ケッチェンブラック、ポリフッ化ビニリデンを重量比75:15:10の配合割合で混合し、これにN−メチル−2−ピロリドンを加えて充分混練し、正極スラリーを調製した。正極スラリーを厚さ20μmのアルミニウム箔からなる集電体に塗工機を用いて塗布し、80℃で12時間の真空乾燥を行った。その後、φ14mmの円盤状に打ち抜いてハンドプレスを用いて16MPaで2分間プレスし、正極とした。
次いで、上記の正極を用いてコイン型リチウムイオン二次電池を構築した。負極には、φ15mmに打ち抜いたリチウム箔を用いた。電解液には、エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比1:1の割合で混合した混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解したものを用いた。セパレータには、ポリプロピレンなどの高分子多孔フィルムなど、公知のものを用いた。これらの電池部品を露点が−50℃以下の雰囲気で常法により組み込み収容し、コイン型リチウムイオン二次電池(CR−2032)を製造した。
[実施例2]
ブロモアセトニトリル含有液の代わりに、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液(テトラフルオロホウ酸ニトロニウムアセトニトリル含有量:テトラフルオロホウ酸換算量で0.3mol/L)を用いた以外、実施例1と同様にしてコイン型リチウムイオン二次電池(CR−2032)を製造した。
[比較例1]
実施例1で得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物をブロモアセトニトリル含有液等に浸漬することなく、そのまま正極活物質として用いた以外、実施例1と同様にしてコイン型リチウムイオン二次電池(CR−2032)を製造した。
《電池特性の評価》
実施例1及び比較例1で得られた電池を用い、電流0.1CA(33mA/g)で電圧4.3∨の定電流定電圧充電を行い、電流0.1CAで最終電圧1.5∨の定電流放電を行った。そして、1サイクル目の放電容量を元に、2〜4サイクル目の放電容量について、その容量維持率(%)を求めた。なお、本試験の温度は全て30℃で行った。
結果を表1に示す。
Figure 0005922748
上記結果より、実施例で用いたオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質は、良好にリチウムが抜き取られてなる非晶質構造を有しているため、得られたリチウム二次電池において、1サイクル目の放電容量が高く、さらに2サイクル目以降の容量維持率も高い値を示すことがわかる。

Claims (2)

  1. リチウム化合物、ケイ酸化合物、及び金属(M)化合物を水熱反応に付することにより、オリビン型ケイ酸リチウム化合物を得る工程(I)、及び
    工程(I)で得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物をブロモアセトニトリル含有液又はテトラフルオロホウ酸ニトロニウム含有アセトニトリル溶液に浸漬する工程(II)
    を備える、下記式(A):
    Li a MSiO 4 ・・・(A)
    (式中、MはFe、Mn、及びZrから選ばれる1種又は2種以上の金属を示し、aは0.3≦a≦1を満たす数を示す。)
    で表される非晶質構造を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の製造方法。
  2. さらに、工程(II)で得られたオリビン型ケイ酸リチウム化合物の表面に炭素を担持させる工程(III)を備える、請求項に記載の非晶質構造を有するオリビン型ケイ酸リチウム正極活物質の製造方法。
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