JP5922063B2 - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、車両のルーフサイドレールに取り付けられるカーテンエアバッグ装置に関する。
車両用のエアバッグ装置として、側面方向からの事故発生時において乗員の頭部がサイドウィンドウ等に激突することを防止するために、車両のルーフサイドレールからエアバッグをカーテン状に展開させるものが知られている。このようなエアバッグ装置は、カーテンエアバッグ装置とも称される。
カーテンエアバッグ装置では、エアバッグは細長く折り畳まれた状態で、ルーフサイドレールに沿って取り付けられる。また、エアバッグとルーフサイドレールとの間には、エアバッグを上方から保護する保護カバーが配置されている。保護カバーは、エアバッグがルーフサイドレール等に当たって破損することを防止するためのものである。
車両に取り付けられる前のカーテンエアバッグ装置は、細長く折り畳まれた状態のエアバッグと保護カバーとが一体となっているのが一般的である。例えば、カーテンエアバッグ装置は、エアバッグと保護カバーとが一体となった状態で、車両メーカーへと納入される。車両メーカーにおいては、エアバッグと保護カバーとは一旦分離されることなく、一体のままで同時に車両に取り付けられる(下記特許文献1を参照)。
特開2011−46349号公報
エアバッグは布によって形成されたものであるから、細長く折り畳まれた状態において捩じれてしまうことがある。特に、エアバッグのうち保護カバーで覆われていない部分は何ら固定がなされていないため、車両に取り付けられる前において捩じれが生じやすい。エアバッグが捩じれた状態のままカーテンエアバッグ装置が車両に取り付けられてしまうと、事故発生時等においてエアバッグが適切に展開せず、乗員の頭部を確実に保護することができなくなってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアバッグが捩じれた状態のまま車両に取り付けられてしまうことを防止することのできるカーテンエアバッグ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るカーテンエアバッグ装置は、車両のルーフサイドレールに取り付けられるカーテンエアバッグ装置であって、細長い状態となるように折り畳まれたエアバッグと、膨張ガスを発生させ、当該膨張ガスを前記エアバッグに供給するインフレータと、前記エアバッグを保護するように、前記ルーフサイドレールと前記エアバッグとの間に配置される保護カバーと、を備え、前記エアバッグには、その長手方向とは異なる方向に向けて突出する筒状の布片であって、前記インフレータから前記膨張ガスの供給を受ける部分であるガス導入部が形成されており、前記保護カバーは、前記エアバッグの長手方向において前記ガス導入部と隣り合う位置に配置され、前記保護カバーのうち前記ガス導入部側の端部には、前記ガス導入部側に向かって突出する突起が形成されており、前記保護カバーと前記ガス導入部との間において前記エアバッグを捩じると、前記突起が前記ガス導入部に当たるように構成されていることを特徴としている。
本発明に係るカーテンエアバッグ装置は、車両のルーフサイドレールに取り付けられる安全装置であり、エアバッグと、インフレータと、保護カバーと、を備えている。エアバッグは、側面方向からの事故発生時等において、ルーフサイドレールからカーテン状に展開し、乗員の頭部を保護するものである。通常時においては、エアバッグは細長い状態となるように折り畳まれており、その長手方向がルーフサイドレールに沿うように配置されている。
インフレータは、膨張ガスを発生させ、当該膨張ガスをエアバッグに供給するものである。エアバッグは、インフレータから膨張ガスの供給を受けることによって展開する。
保護カバーは、エアバッグを少なくとも上方もしくは側方から保護するものである。保護カバーは、ルーフサイドレールとエアバッグとの間に主に配置される。このため、エアバッグが展開する際において、エアバッグがルーフサイドレール等に当たって破損することが防止される。
エアバッグには、インフレータから膨張ガスの供給を受ける部分であるガス導入部が形成されている。ガス導入部は筒状の布片であって、細長く折り畳まれた状態のエアバッグから、その長手方向とは異なる方向(例えば上方向)に向けて突出している。
保護カバーは、エアバッグの上方全体に配置されているのではなく、エアバッグの長手方向において上記ガス導入部と隣り合う位置に配置されている。すなわち、ガス導入部よりも車両前方側となる位置か、ガス導入部よりも車両後方側となる位置、もしくはその両方に配置されている。
このような構成のカーテンエアバッグ装置では、エアバッグは、ガス導入部と保護カバーとの間となる位置において特に捩じれやすい。このため、例えばエアバッグのうちガス導入部が形成されている部分を動かさないまま、保護カバーで覆われた部分を(保護カバーと共に)周方向に沿って一回転させることができてしまうようにも思われる。更に、そのようにエアバッグが360度捩じれた状態のまま、カーテンエアバッグ装置を車両に取り付けることができてしまうようにも思われる。
しかしながら、本発明に係るカーテンエアバッグ装置では、保護カバーのうちガス導入部側の端部に突起が形成されており、当該突起によってエアバッグの捩じれが抑制されている。具体的には、突起は、エアバッグの長手方向に沿ってガス導入部側に向かって突出しており、保護カバーとガス導入部との間においてエアバッグを捩じると、突起がガス導入部に当たるような構成となっている。
このため、エアバッグのうちガス導入部が形成されている部分を動かさないまま、保護カバーで覆われた部分を周方向に沿って一回転させることは突起によって妨げられる。その結果、エアバッグが捩じれた状態のまま、カーテンエアバッグ装置が車両に取り付けられてしまうことが防止される。
また本発明に係るカーテンエアバッグ装置では、前記突起は板状に形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、突起は板状に形成されている。このため、エアバッグの捩じれを妨げるのに必要な突起の強度を十分に確保しながらも、エアバッグ近傍の限られた空間内に突起を配置することができ、カーテンエアバッグ装置の大型化を抑制することができる。
また本発明に係るカーテンエアバッグ装置では、前記突起は、前記エアバッグのうち車外側の側面に沿って伸びるように形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、突起が、エアバッグのうち車外側の側面に沿って伸びるように形成されている。このような構成により、板状の突起はエアバッグと車体との隙間内に配置され、車内側には露出しない。このため、カーテンエアバッグ装置の周囲に他の構造物を配置する際において、突起がその妨げとなってしまうことがない。
また本発明に係るカーテンエアバッグ装置では、前記突起の先端部が曲線状に形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、突起の先端部が曲線状に形成されている。このような構成により、エアバッグが捩じられて突起がエアバッグの一部(ガス導入部又はその近傍)に当たった際において、エアバッグが傷ついてしまうことが抑制される。
本発明によれば、エアバッグが捩じれた状態のまま車両に取り付けられてしまうことを防止することのできるカーテンエアバッグ装置が提供される。
本発明の一実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を車両に取り付けた状態を示す図である。 図1に示したカーテンエアバッグ装置の構成を説明するための分解組立図である。 図1に示したカーテンエアバッグ装置の保護カバーのうち、一部を拡大して示す図である。 図1に示したカーテンエアバッグ装置のうち、インフレータの近傍を拡大して示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態の一例について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施形態であるカーテンエアバッグ装置について、図1を参照しながら説明する。図1(A)は、カーテンエアバッグ装置AAを車両Cの進行方向右側に取り付けた状態を車内側からみた図である。図1(B)は、図1(A)の状態からカーテンエアバッグ装置AAを作動させてエアバッグ10を展開させた状態を示す斜視図である。図1においては、車両Cの前方から後方に向かう方向をx方向としてx軸を設定し、車両Cの下方から上方に向かう方向をy方向としてy軸を設定し、車両Cの進行方向右側から進行方向左側に向かう方向をz方向としてz軸を設定している。以降の図面においても、同様にしてx軸、y軸、z軸を設定している。
カーテンエアバッグ装置AAは、車両Cのサイドウィンドウ近傍にエアバッグ10を展開させる装置である。尚、以下全ての実施形態を車両Cの進行方向右側用のカーテンエアバッグ装置として説明するが、車両Cの進行方向左側用のカーテンエアバッグ装置も同様且つ対称な構造を有するものである。
図1(A)に示すように、カーテンエアバッグ装置AAは、車室側面上方に収納されるものである。カーテンエアバッグ装置AAは、車両CのルーフサイドレールSLに取り付けられている。車両Cには複数のピラーが設けられており、前方から順に、AピラーAP、BピラーBP、CピラーCP、及びDピラーDPとして設けられている。AピラーAP、BピラーBP、CピラーCP、及びDピラーDPの車内側は、樹脂等で成形されたピラートリムで覆われている。本実施形態の場合、カーテンエアバッグ装置AAは、AピラーAPからDピラーDPに亘って設けられている。
カーテンエアバッグ装置AAは、エアバッグ10と、保護カバー20と、インフレータ30とを備えている。エアバッグ10は、OPW(One−Piece Woven)を用いて紡織することにより袋状に形成されている。すなわち、二枚の基布を表裏で縫製することによって袋状に形成されているのではなく、当初から袋状の布であるエアバッグ10が紡織によって直接形成されている。
保護カバー20は、樹脂の射出成形により形成された板状のカバーであって、エアバッグ10とルーフサイドレールSLとの間に配置されている。保護カバー20は、エアバッグ10がルーフサイドレールSL等に当たって破損することを防止するために、エアバッグ10を少なくとも上方もしくは側方から保護している。尚、保護カバー20は、エアバッグ10を上方から保護する役割の他、エアバッグ10の展開方向を規制する役割をも担っている。
保護カバー20は、車両Cの前後方向に沿って複数個に分割されている。本実施形態では、車両Cの前後方向に沿って並ぶように取り付けられた二つの保護カバー21、22が、エアバッグ10を保護している。
インフレータ30は、シリンダー型のインフレータであって、エアバッグ10上端の好適に定められる位置(後に説明する)から、エアバッグ10に膨張ガスを供給する。車両Cに側面衝突やロールオーバー(横転)が発生すると、インフレータ30が作動するように構成されている。具体的には、側面衝突やロールオーバーが発生すると、車両Cに設けられたセンサー(図示せず)が衝撃を感知し、インフレータ30へと発火信号を送信する。そして、インフレータ30の火薬が燃焼し、発生した膨張ガスがエアバッグ10へと供給される。
カーテンエアバッグ装置AAの構成について、図2を参照しながら更に説明する。図2は、カーテンエアバッグ装置AAの構成を説明するための分解組立図である。図2においては、図1(A)に示した状態、すなわち、エアバッグ10が細長く折り畳まれた状態(展開していない状態)のカーテンエアバッグ装置AAを、分解して示している。
エアバッグ10のうち、細長く折り畳まれた状態において上部となる位置(本実施形態においては、展開した状態において上部となる位置に等しい)には、5枚の固定タブ110(111〜115)が車両Cの前後方向に沿って並ぶように形成されている。それぞれの固定タブ110は、エアバッグ10と同一の素材からなる略矩形の布片であって、OPW紡織時においてエアバッグ10と一体的に形成されている。固定タブ110は、エアバッグ10の上面から上方に向けて突出している。それぞれの固定タブ110は、車両Cの前後方向(x方向)に対して略平行となるように配置されている。換言すれば、全ての固定タブ110は、その法線方向がz方向に沿うように配置されている。
それぞれの固定タブ110には、その略中央を貫くように貫通孔HL1が形成されている。カーテンエアバッグ装置AAが取り付けられるルーフサイドレールSLには、それぞれの貫通孔HL1と対応する位置に、挿入孔が形成されている。カーテンエアバッグ装置AAを取り付ける際には、それぞれの貫通孔HL1と挿入孔とを重ね合わせた状態で、これらに樹脂性のクリップCLが車内側から(−z方向に)挿入される。その結果、それぞれの固定タブ110がルーフサイドレールSLに対して固定される。
保護カバー21のうち固定タブ112と対応する位置には、上方に向けて突出する固定板201が形成されている。固定板201は、固定タブ112よりも一回り大きな略矩形の板であり、その略中央を貫くように貫通孔HL2が形成されている。固定タブ112をルーフサイドレールSLに固定する際には、固定タブ112の外側(−z方向側)に固定板201を重ねた状態とし、固定タブ112の貫通孔HL1、固定板201の貫通孔HL2、及びルーフサイドレールSLの挿入孔を貫くように、クリップCLが車内側から(−z方向に向けて)挿入される。
また、保護カバー21のうち固定タブ113と対応する位置には、上方に向けて突出する固定板202が形成されている。固定板202は、固定タブ113よりも一回り大きな略矩形の板であり、その略中央を貫くように貫通孔HL2が形成されている。固定タブ113をルーフサイドレールSLに固定する際には、固定タブ113の外側(−z方向側)に固定板202を重ねた状態とし、固定タブ113の貫通孔HL1、固定板202の貫通孔HL2、及びルーフサイドレールSLの挿入孔を貫くように、クリップCLが車内側から(−z方向に向けて)挿入される。
このように、保護カバー21は、ルーフサイドレールSLに対してクリップCLによって固定される。
保護カバー22の固定についても、同様の構成となっている。保護カバー22のうち固定タブ114と対応する位置には、上方に向けて突出する固定板221が形成されている。固定板221は、固定タブ114よりも一回り大きな略矩形の板であり、それを貫くように貫通孔HL2が形成されている。固定タブ114をルーフサイドレールSLに固定する際には、固定タブ114の外側(−z方向側)に固定板221を重ねた状態とし、固定タブ114の貫通孔HL1、固定板221の貫通孔HL2、及びルーフサイドレールSLの挿入孔を貫くように、クリップCLが車内側から(−z方向に向けて)挿入される。
このように、保護カバー22も、クリップCLによってルーフサイドレールSLに対して固定される。
エアバッグ10の上部のうち、前後方向における略中央となる位置に配置された固定タブ113の後方側には、インフレータ30が挿入される部分であって、インフレータ30からのガスをエアバッグ10の内部に導くための部分であるガス導入部120が形成されている。ガス導入部120は、エアバッグ10と同一の素材からなる筒状の布片であって、OPW紡織時においてエアバッグ10と一体的に形成されている。その結果、エアバッグ10の上面から突出している。筒状であるガス導入部120は、その内部がエアバッグ10の内部に連通している。また、ガス導入部120の上端には開口121が形成されている。
エアバッグ10の上面からガス導入部120が突出する方向、すなわち、筒状であるガス導入部120の中心軸が向かう方向は、図2に示したように、上方側且つ車両後方側に向かう方向となっている。
開口121からガス導入部120の内側に向けて、インフレータ30の下端、すなわち、膨張ガスの噴射口31側の部分が挿入されている。また、インフレータ30の外周面とガス導入部120の内面との間は気密にシールされている。このため、インフレータ30から膨張ガスが噴射された際においては、当該膨張ガスは外部に流出することなく、ほぼ全てがエアバッグ10の内部に供給される。
保護カバー21と保護カバー22との間は離間している。ガス導入部120とインフレータ30は、保護カバー21と保護カバー22との間となる位置に配置されている。換言すれば、保護カバー22は、車両の前後方向に沿ってガス導入部120と隣り合う位置に配置されている。
図3を参照しながら、保護カバー22の具体的な形状について説明する。図3は、保護カバー22のうち前方側(−x方向側)の端部近傍となる部分を拡大して示す図である。図3に示したように、保護カバー22の前方側端部には、更に前方側(ガス導入部120側)に向かって突出する突起260が形成されている。突起260は板状の突起であり、車体(ルーフサイドレールSL又はその下方部分)とエアバッグ10との間の隙間を、車両前方側に向かって伸びるように形成されている。z方向に沿って見た場合において、突起260は、その先端261が曲線状(且つ凸状)に形成されている。また、突起260の根元262も曲線状(且つ凹状)に形成されている。
図4(A)は、カーテンエアバッグ装置AAのうち、インフレータ30の近傍を拡大して示す図である。図4(A)では、インフレータ30の近傍を車外側からz方向に沿って見た様子を描いている。
図4(A)に示したように、突起260はエアバッグ10の下側側面に沿って−x方向に伸びている。突起260の先端261の位置は、ガス導入部120の後方側端部の位置よりも僅かに前方側となっている。
突起260の根元262よりも僅かに後方側となる位置において、保護カバー22とエアバッグ10とには粘着テープTP1が外側から巻き付けられており、これらが互いに固定されている。また、ガス導入部120の根元近傍には粘着テープTP2が外側から巻き付けられており、ガス導入部120に一部が挿入されたインフレータ30とエアバッグ10とが互いに固定されている。尚、エアバッグ10が展開する際においては、粘着テープTP1、TP2は容易に開裂する。このため、粘着テープTP1、TP2がエアバッグ10の展開を妨げてしまうことはない。
このような構成のカーテンエアバッグ装置AAでは、エアバッグ10は、ガス導入部120と保護カバー22との間となる位置において特に捩じれやすい。換言すれば、粘着テープTP1と粘着テープTP2との間となる位置において特に捩じれやすい。このため、例えばエアバッグ10のうちガス導入部120が形成されている部分(粘着テープTP2から前方側の部分)を動かさないまま、保護カバー22で覆われた部分(粘着テープTP1から後方側の部分)を、周方向に沿って一回転させることができてしまうようにも思われる。更に、そのようにエアバッグ10が360度捩じれた状態のまま、カーテンエアバッグ装置AAを車両に取り付けることができてしまうようにも思われる。
しかしながら、本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置AAでは、保護カバー22に形成された突起260によって、エアバッグ10の捩じれが抑制されている。図4(B)を参照しながら、突起260の機能について説明する。
図4(B)は、カーテンエアバッグ装置AAのうち粘着テープTP2から前方側の部分を動かさないまま、粘着テープTP1から後方側の部分を周方向に沿って回転させようとしたときの様子を示している。回転の方向は、車両Cの前方側から見た場合において右回転となる方向、すなわち、図4(A)において矢印AR1で示した方向である。
図4(B)に示したように、回転に伴って突起260が上方に移動し、最終的にはガス導入部120の車外側側面に突起260が当たった状態となっている。その結果、これ以上保護カバー22を回転させる(エアバッグ10を捩じる)ことができなくなっている。従って、エアバッグ10は粘着テープTP1と粘着テープTP2との間となる部分において捩じれてはいるが、360度捩じれてしまうことはない。その結果、エアバッグ10が360度捩じれた状態で、カーテンエアバッグ装置AAが車両Cに取り付けられてしまうことが防止されている。
尚、以上の説明及び図4から明らかなように、エアバッグ10及び保護カバー22を矢印AR1で示した方向とは逆方向に回転させた場合であっても、エアバッグ10が360度捩じれてしまうことはない。エアバッグ10が360度捩じれてしまう前に、ガス導入部120の車内側側面に突起260が当たった状態となり、それ以上の回転(捩じれ)が抑制される。
本実施形態においては、突起260は板状に形成されており、その法線方向がz方向に沿うように配置されている。このため、エアバッグ10の捩じれを妨げるのに必要な突起260の強度を十分に確保しながらも、エアバッグ10近傍の限られた空間内に突起260を配置することが可能となっており、カーテンエアバッグ装置AAの大型化を抑制している。また、突起260はエアバッグ10のうち車外側の側面に沿って伸びるように形成されている。その結果、板状の突起260は、エアバッグ10と車体(ルーフサイドレールSL又はその下方部分)との隙間内に配置されており、車内側には露出していない。このため、カーテンエアバッグ装置AAの周囲に他の構造物を配置する際において、突起260がその妨げとなってしまうことが抑制されている。
また、突起260はその先端261が曲線状(且つ凸状)に形成されている。このため、エアバッグ10が捩じられて突起260がエアバッグ10の一部に当たった際において、エアバッグ10の当該部分が傷ついてしまうことが抑制されている。尚、突起260は、エアバッグ10に当たる可能性のある全ての角部を曲線状としておくことが望ましい。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
AA:カーテンエアバッグ装置
CL:クリップ
10:エアバッグ
HL1:貫通孔
110(111,112,113,114,115):固定タブ
120:ガス導入部
121:開口
20(21,22):保護カバー
201,202,221:固定板
260:突起
261:先端
262:根元
HL2:貫通孔
30:インフレータ
31:噴射口
TP1,TP2:粘着テープ
C:車両
AP,BP,CP,DP:ピラー
SL:ルーフサイドレール

Claims (4)

  1. 車両のルーフサイドレールに取り付けられるカーテンエアバッグ装置であって、
    細長い状態となるように折り畳まれたエアバッグと、
    膨張ガスを発生させ、当該膨張ガスを前記エアバッグに供給するインフレータと、
    前記エアバッグを保護するように、前記ルーフサイドレールと前記エアバッグとの間に配置される保護カバーと、を備え、
    前記エアバッグには、その長手方向とは異なる方向に向けて突出する筒状の布片であって、前記インフレータから前記膨張ガスの供給を受ける部分であるガス導入部が形成されており、
    前記保護カバーは、前記エアバッグの長手方向において前記ガス導入部と隣り合う位置に配置され、
    前記保護カバーのうち前記ガス導入部側の端部には、前記ガス導入部側に向かって突出する突起が形成されており、
    前記保護カバーと前記ガス導入部との間において前記エアバッグを捩じると、前記突起が前記ガス導入部に当たるように構成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. 前記突起は板状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置。
  3. 前記突起は、前記エアバッグのうち車外側の側面に沿って伸びるように形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置。
  4. 前記突起の先端部が曲線状に形成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載のカーテンエアバッグ装置。
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