JP5921263B2 - 鉄筋籠の建て込み装置及び建て込み方法 - Google Patents

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Description

この発明は、鉄筋籠の建て込み装置及び建て込み方法に関し、より詳細には、例えば駅プラットホームの下方の地盤に場所打ち杭を築造する場合などのように、空頭が制限された施工現場で杭穴に鉄筋籠を建て込む技術に関する。
例えば駅構内において、プラットホーム下方の地盤に大径の場所打ち杭を築造する場合、ホーム上屋などの障害物があることから空頭が極度に制限される。このため、場所打ち杭築造に伴う鉄筋籠の搬入、杭穴への建て込みが困難となる。
従来の施工方法として、施工条件に応じて電動チェーンブロックを組み合わせて使用する方法がある(類似の工法として提示する特許文献1参照)。しかしながら、電動チェーンブロックを使用した方法では、チェーンの巻きしろが必要となるため、頭上空間を有効に利用できない。すなわち、大径杭の場合は鉄筋籠重量が大きくなるため、吊り上げ能力が大きいチェーンブロックが必要となり、それに伴ってチェーンブロック長が長くなるため、吊り上げ可能高は小さくなってしまう。
また、チェーンブロックを使用する場合は、鉄筋籠を横取りする装置を別途設置する必要があるが、ホーム上のように作業エリアが限定される場所では、頻繁な装置類の撤去・移動が要求されることから、作業効率が低下する。
特開平11−147690号公報
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、駅プラットホーム下方の地盤に大径の場所打ち杭を築造する場合のように、空頭が制限されている施工現場において、限られた空間を有効に利用し、しかも作業を効率よく行うことができる鉄筋籠の建て込み装置及び建て込み方法を提供することにある。
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、掘削した円形の杭穴に分割した円筒状の鉄筋籠ユニットを建て込む装置であって、前記鉄筋籠ユニットを把持して下降させる昇降装置と、下降させた鉄筋籠ユニットを杭穴の周縁で把持する下部把持装置とからなり、
前記昇降装置は、杭穴を挟むように互いに平行に配置される走行可能な1対のベースと、これらベース上に間隔を置いて各1対設けられたポストとを備え、
各ポストの頂部はフレームによって互いに連結されるとともに、前記ポストには前記鉄筋籠ユニットの外周を包囲して鉛直方向に昇降する矩形の可動フレームが設けられ、
この可動フレームにはその周方向に間隔を置いて、可動フレームの内方に突出し、前記鉄筋籠ユニットに係合可能なピンを有する複数の把持具が設けられ、
前記下部把持装置は杭穴の周縁に環状に配置されたベースを有し、
このベースにはその周方向に間隔を置いて、ベースの内方に突出し、前記鉄筋籠ユニットに係合可能なピンを有する複数の把持具が設けられていることを特徴とする鉄筋籠の建て込み装置にある。
より具体的には、前記昇降装置の各ポストは伸縮自在な多重管からなり、その最内側管がベースに固定され、伸縮駆動機構により伸長して最外側管が最上昇位置に達するようになっており、
互いに対向する各1対の最外側管間に、昇降駆動機構により最外側管に沿って昇降する可動ビームが設けられ、
これら可動ビーム間に1対の連結ビームが設けられ、これら可動及び連結ビームによって前記矩形の可動フレームが構成されている。
また、前記可動フレームの各把持具と前記下部把持装置の各把持具とは、周方向に関して互いに位置ずれが生じるように配置され、前記可動フレームが最下降位置に下降したとき、該可動フレームの把持具のピンと前記下部把持装置の把持具のピンとが略同一レベルとなるように構成されている。
さらに、前記伸縮駆動機構は多段液圧ジャッキからなり、前記多重管の内部に鉛直向きに設置されている。さらに、前記昇降駆動機構は、前記可動ビームの両端部に設けられ、前記最外側管の外周に移動自在に嵌合された嵌合部と、前記最外側管の外部にロッド先端が上方を向くように鉛直向きに設けられ、そのロッド先端にスプロケットを有する液圧ジャッキと、前記スプロケットに巻き掛けられて、一端が前記嵌合部に他端が前記最外側管にそれぞれ固定されたチェーンとを備えてなる。
さらに、前記昇降装置の各ベースには互いに間隔を置いて、該昇降装置の杭穴に対するセンタリング機能を有する1対のアウトリガー装置が設けられ、このアウトリガー装置は、前記ベースにロッド先端が該ベースから下方に突出するように鉛直向きに設けられた液圧ジャッキと、そのロッド先端に水平方向に回転自在に連結されたコロ装置と、このコロ装置を収容して水平方向に移動自在に案内する接地シューと、この接地シューに水平向きに設けられ、前記コロ装置に連結された液圧ジャッキとを備えてなる。
また、この発明は上記建て込み装置を使用した、杭穴への鉄筋籠の建て込み方法であって、
先行して杭穴に建て込まれた鉄筋籠ユニットを前記下部把持装置の把持具により把持する工程と、
前記昇降装置を杭穴に隣接した鉄筋籠ユニットの待機位置に移動させ、新たな鉄筋籠ユニットを昇降装置の把持具により把持する工程と、
前記昇降装置を杭穴上に移動させ、新たな鉄筋籠ユニットの下端と先行する鉄筋籠ユニットの上端とを接合する工程と、
前記下部把持装置の把持具による先行する鉄筋籠ユニットの把持を解除し、前記可動フレームを下降させて新たな鉄筋籠ユニットを杭穴に建て込む工程と、
前記可動フレームの下降位置で新たな鉄筋籠ユニットを下部把持装置の把持具により把持するとともに、前記昇降装置の把持具による把持を解除する工程とを備え、
上記各工程を繰り返して鉄筋籠を杭穴に建て込むことを特徴とする鉄筋籠の建て込み方法にある。
この発明によれば、鉛直方向に昇降する可動フレームに把持具を設け、この把持具によって把持した鉄筋籠ユニットを可動フレームの下降によって杭穴に建て込むものであるので、駅プラットホーム下方の地盤に大径の場所打ち杭を築造する場合のように、空頭が制限されている施工現場において、限られた空間を有効に利用することができ、しかも作業を効率よく行うことができる。
この発明の鉄筋籠建て込み装置における、昇降装置の実施形態を示す平面図である。 同実施形態のものの正面図である。 ポストを短縮させた状態での可動ビームの昇降を示す正面図である。 ポストを短縮させた状態の昇降装置の側面図である。 鉄筋籠の上部把持具を示す側面図である。 同把持具の正面図である。 同把持具の背面図である。 同把持具の平面図である。 可動ビームの昇降駆動機構を示す平面図である。 同昇降駆動機構の側面図である。 下部把持装置の実施形態を示す平面図である。 鉄筋籠の建て込み方法を工程ごとに示す図である。 図12に引き続く工程を示す図である。 図13に引き続く工程を示す図である。 図14に引き続く工程を示す図である。 図15に引き続く工程を示す図である。 センタリング機能を有するアウトリガー装置の実施形態を示す正面図である。 同実施形態のものの側面図である。 同実施形態のものの平面図である。 同実施形態のものの接地状態を示す側面図である。
この発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。鉄筋籠の建て込み装置は、昇降装置(図1〜図10)と下部把持装置(図11)とからなる。昇降装置1は、杭穴31を挟むように互いに平行に配置される1対のベース2,2を備えている。各ベース2の両端下部には走行輪3が設けられ、昇降装置1は走行可能となっている。また各ベース2にはベースを設置面に固定するための1対のアウトリガー装置4が設けられている(図4,図11参照)。アウトリガー装置4はベース2に設けられた油圧ジャッキ4aと、その先端に設けられた接地シュー5とからなり、油圧ジャッキ4aが作動して接地シュー5が地面を押し付けることによりベース2が固定される。なお、アウトリガー装置4に昇降装置のセンタリング機能を持たせることができ、これについては後述する。
各ベース2の両端上には、すなわちベースの長さ方向に間隔を置いて1対のポスト6が設けられている。したがって、ポスト6は計4本あり、これらのポスト6は平面視で四角形の四隅部にそれぞれ配置されている。ポスト6は内側管6a、中間管6b及び外側管6cの三重管からなり(図2参照)、伸縮自在となっている。内側管6a、中間管6b及び外側管6cはいずれも断面四角形の角形管からなり、内側管6aの下端部がベース2に固定されている。内側管6aの内部には図面の複雑化を回避するために図示を省略するが、ポスト6を伸縮駆動する2段式油圧ジャッキが収容されている。この2段式油圧ジャッキが伸長作動すると、それに伴って中間管6b及び外側管6cが順次上昇し、すなわちポスト3が伸長し、この伸長時には外側管6cが最上昇位置に達する。
各ポスト6の外側管6cの頂部間はフレーム7によって互いに連結されている。互いに反対側のベース2,2上にあって、互いに対向するポスト6,6の外側管6c,6c間には、外側管6cに沿って昇降する可動ビーム8,8がそれぞれ設けられている。この可動ビーム8,8の端部間は連結ビーム9によって連結され、可動ビーム8,8及び連結ビーム9,9は全体として矩形の可動フレーム10を構成している。
可動フレーム10の四隅部にはブラケット11が設けられている。これらブラケット11には鉄筋籠12の把持具13が設けられている。図5〜図8は、把持具13の詳細を示している。把持具13は、ブラケット11の下面に固定される本体プレート14を有し、この本体プレート14には把持ピン15のガイド筒16が設けられている。把持ピン15はガイド筒16に遊嵌され、可動フレーム10の内方に突出及び引き込み自在となっている。
把持ピン15の後端部には握り部17が設けられ、作業者はこの握り部17を掴んで把持ピン15を出し入れする。ガイド筒16の後端部には抜け止めピン18が設けられている。この抜け止めピン18は把持ピン15の外周にピン軸直角方向に設けられた穴に嵌入し、ガイド筒16から突出した把持ピン15が後退しないようになっている。一方、鉄筋籠12は周知のように周方向に配置された多数の杭軸方向鉄筋27を有し(図5及び図8参照)、これらの杭軸方向鉄筋27は多段に配置された環状の形状保持プレート28によって全体形状が筒状に保持されている。具体的には、各杭軸方向鉄筋27は形状保持プレート28に周方向に間隔を置いて設けられた穴を貫通して配置されている。ガイド筒16から突出した把持ピン15は、この形状保持プレート28の下面に係合して鉄筋籠12を把持する。
ここで、把持ピン15は前記のようにガイド筒16に遊嵌され、また、その突出時には抜け止めピン18に軸支されている。したがって、把持ピン15はガイド筒16内の範囲で水平方向に回動可能である。このようにすることにより、鉄筋籠12の杭軸方向鉄筋27,27間の隙間が把持ピン15に対して周方向のズレを生じていても、把持ピン15を隙間に差し込むことができる。
図9及び図10は、可動ビーム8の昇降機構を示している。可動ビーム8の両端部にはポスト6の外側管6cの外周に嵌合する嵌合部20が設けられている。外側管6cの上下端にはストッパ21a,21bが設けられ、嵌合部20はこれらストッパ21a,21b間をスライド可能となっている。嵌合部20の内周には外側管6cの外周に接して、可動ビーム8の昇降時にがたや揺れを防止するための複数のガイドローラ(カムフォロワ)22が設けられている。
下部ストッパ21bは外側管6cの外方に延出され、ジャッキケース23の底部を形成している。ジャッキケース23にはロッド先端が上方を向き、そのロッド先端にスプロケット24を有する油圧ジャッキ25が収容されている。スプロケット24にはチェーン26が巻き掛けられ、このチェーン26は一端が嵌合部20に、他端が下部ストッパ21bにそれぞれ固定されている。これにより、油圧ジャッキ25が伸縮作動するとスプロケット24が回転し、チェーン26を介して嵌合部20すなわち可動ビーム8が外側管6cに沿って昇降する。
図3はポスト6を短縮させた状態を示す正面図である。可動ビーム8はポスト6の短縮状態において外側管6cの長さ範囲で昇降することにより、下降位置が昇降装置の設置面近くに達する第1の昇降ストロークAを得ることができる。一方、図2はポスト6を伸長させた状態を示している。このポスト6の伸縮により、可動ビーム8は図3の上昇位置から図2の上昇位置までの第2の昇降ストロークBを得ることができ、合計ではA+Bの昇降ストロークを得ることができる。このように、可動ビーム8はポスト6の伸縮による昇降のみならず、ポスト6に沿っても昇降することができるので、空頭が制限された施工現場において可動ビーム8すなわち可動フレーム10の昇降ストロークを極力大きなものとすることができる。
図11は、杭穴31に建て込まれた鉄筋籠12を杭穴の周縁部で把持するための下部把持装置30を示している。下部把持装置30は、杭穴31の周縁部に配置される環状(図示では八角形に形成されている)のベース32を有し、このベース32に複数の把持具33が周方向に間隔を置いて設けられている。把持具33は上記した昇降装置の把持具13と同様のもので、環状のベース32の中心に向けてその半径方向に突出及び引き込み可能な把持ピン34を有し、鉄筋籠12に係合可能となっている。
これらの把持具33(以下、下部把持具という)及び、可動フレーム10に設けた把持具13(以下、上部把持具という)は、周方向に関して互いに位置ずれが生じるように配置されている。したがって、可動フレーム10が最下降位置に下降したとき、これら上部把持具13と下部把持具33とは干渉することがないので、それらの把持ピン15,34が同一レベルとなるようにすることができる(図3参照)。これによって、建て込み済みの鉄筋籠ユニット12aの把持固定レベルを極力低くすることができ、空頭が限られた施工現場で順次接合される鉄筋籠ユニットの長さを最大限確保することができる。なお、図1,図4において符号29はフレーム7に取り付けられた油圧ユニットを示している。
次に上記建て込み装置を使用した鉄筋籠の建て込みについて説明する。図12〜図16は、鉄筋籠の建て込みの工程を示している。ステップ1からステップ9までの工程を示す各図において、(a)は平面図、(b)は側面図である。実施形態は駅構内でプラットホーム下に場所打ち杭を築造する例であり、符号40はホーム端を示している。掘削施工された杭穴3の周囲は仮囲い41で囲われ、その一部が開放されて杭穴位置と軌道(中心線のみを示す)42との間には鉄筋籠12の移動用のレール43が敷設されている。
<ステップ1(図12)>
鉄筋籠12は複数に分割されて杭穴31に建て込まれる。先行して杭穴31に建て込まれた鉄筋籠ユニット12aは、下部把持具33から突出する把持ピン34に係合し、把持されている(図2も併せて参照)。先行する鉄筋籠ユニット12aの建て込み後は、昇降装置1の可動フレーム10は最上昇位置に上昇させる。先行する鉄筋籠ユニット12aに継ぎ足すための、新たな鉄筋籠ユニット12bを台車(図示せず)に搭載し、軌陸車44を使用して杭施工現場に運搬する。
<ステップ2(図12)>
新たな鉄筋籠ユニット12bが搭載された台車をレール43を介して移動させ、鉄筋籠ユニット12bを杭穴32に隣接した待機位置に取り込む。
<ステップ3(図13)>
昇降装置1を鉄筋籠ユニット12bの待機位置に移動させる。
<ステップ4(図13)
昇降装置1の可動フレーム10を鉄筋籠ユニット12bの上部位置まで若干下降させる。そして、上部把持具13の把持ピン15を突出させて鉄筋籠ユニット12bに係合・把持し、可動フレーム10を上昇させる。
<ステップ5(図14)>
新たな鉄筋籠ユニット12bを把持した昇降装置1を杭穴32上に移動させる。
<ステップ6(図14)>
可動フレーム10を若干下降させ、先行する鉄筋籠ユニット12aの上端に新たな鉄筋籠ユニット12bの下端を溶接あるいは継手等を用いて接合する(図2も併せて参照)。
<ステップ7(図15)>
鉄筋籠ユニット12bの接合後、下部把持具33による把持を解除する。そして、ポスト6を短縮させることによって可動フレーム10を下降させ(昇降ストロークB)、鉄筋籠ユニット12bを杭穴31に建て込む。
<ステップ8(図15)>
次いで、短縮したポスト6に沿って可動フレーム10を下降させ(昇降ストロークA)、鉄筋籠ユニット12bをさらに杭穴31に建て込む。この結果、可動フレーム10は昇降ストロークA+B分だけ下降し、可動フレーム10は昇降装置1の設置面近くの最下降位置に達する。この最下降位置で、新たな鉄筋籠ユニット12bを下部把持具33によって把持するとともに、上部把持具13による把持を解除する。可動フレーム10の下降は、上記のように、ポスト6の短縮による下降次いで可動フレーム10のみの下降の順で行うが、逆の順で行ってもよい。
<ステップ9(図16)>
そして、可動フレーム10を上昇させ、以下ステップ1〜ステップ9の工程を繰り返し、鉄筋籠12を杭穴31に建て込む。
図17〜図20はアウトリガー装置の別の実施形態を示している。このアウトリガー装置50は昇降装置1の杭穴31に対するセンタリング機能を持たせたものである。アウトリガー50は、前記実施形態で示したものと同様に各ベースに1対設けられ、それぞれベース2に固定される油圧ジャッキ51を有している。油圧ジャッキ51はロッド52の先端がベース2から下方に突出するように設けられ(図20参照)、このロッド52の先端にはコロ装置53が連結されている。
実施形態で用いられているコロ装置53は、チルタンク(商品名)として知られている周知のもので、そのトッププレートに連結ブロック54が付加的に設けられている。連結ブロック54の上面には球面状凹部55が設けられ、連結ブロック54は球面座を形成している。一方、油圧ジャッキ51のロッド52の先端には球体56が設けられ、この球体56は連結ブロック54から抜け出ないように球面状凹部55に嵌まり込んでいる。これにより、油圧ジャッキ51のロッド52とコロ装置53とが連結され、しかもコロ装置53は図19に矢印で示すように水平方向に回転自在である。
コロ装置53はケース状に形成された接地シュー57に収容されている。接地シュー57は、コロ装置53を水平方向に移動自在に案内するガイドあるいはレールの機能を兼ね備えている。接地シュー57内には油圧ジャッキ58が水平向きに設けられ、この油圧ジャッキ58とコロ装置53とは継手部材59を介して連結されている。この油圧ジャッキ58の作動により、コロ装置53が接地シュー57に案内されて水平方向に移動する。
接地シュー57には、その上部の一部を覆うプレート60が、油圧ジャッキ58側に設けられている。このプレート60にはコロ装置53とともに水平方向に回転する接地シュー57の方向角(ベース2に対する角度)を示すための目盛板61が設けられている(図19参照)。一方、ベース2にはプレート60の直上に位置するようにレーザポインタ62が設けられている。このレーザポインタ62が指し示す目盛板61の目盛りを目視することにより、コロ装置53すなわち接地シュー57の方向角を把握することができる。接地シュー57の端部には、作業者が掴んで接地シュー57を水平回転させるためのハンドル63が設けられている。
昇降装置1は、その移動時には図18に示すように、油圧ジャッキ51が短縮状態にあり、接地シュー57は地面から浮いた状態にある。杭穴31の上方で昇降装置1のセンタリングをするには、まずセンタリングに必要な方向角を測量し、その計測値に基いて各アウトリガー装置の接地シュー57を図19に矢印で示すように水平方向に回転させる。次いで、図20に示すように油圧ジャッキ51を伸長作動させて、接地シュー57を接地させる。
この状態で、昇降装置1の荷重はコロ装置53に作用している。そして、油圧ジャッキ58をセンタリングに必要なストローク分作動させる。これにより、コロ装置53が接地シュー57内を図20に矢印で示すように水平移動し、すなわち昇降装置1が設定された方向に水平移動し、センタリングがなされる。
上記実施形態は例示にすぎず、この発明は種々の形態を採ることができる。例えば、可動ビームの昇降駆動機構は、上記実施形態で示したものに限らず、ラック・ピニオン機構などを用いることも可能である。
1 昇降装置
2 ベース
3 走行輪
6 ポスト
6a 内側管
6b 中間管
6c 外側管
8 可動ビーム
9 連結ビーム
10 可動フレーム
12 鉄筋籠
12a,12b 鉄筋籠ユニット
13 上部把持具
15 把持ピン
20 嵌合部
24 スプロケット
31 杭穴
33 下部把持具
34 把持ピン

Claims (7)

  1. 掘削した円形の杭穴に分割した円筒状の鉄筋籠ユニットを建て込む装置であって、前記鉄筋籠ユニットを把持して下降させる昇降装置と、下降させた鉄筋籠ユニットを杭穴の周縁で把持する下部把持装置とからなり、
    前記昇降装置は、杭穴を挟むように互いに平行に配置される走行可能な1対のベースと、これらベース上に間隔を置いて各1対設けられたポストとを備え、
    各ポストの頂部はフレームによって互いに連結されるとともに、前記ポストには前記鉄筋籠ユニットの外周を包囲して鉛直方向に昇降する矩形の可動フレームが設けられ、
    この可動フレームにはその周方向に間隔を置いて、可動フレームの内方に突出し、前記鉄筋籠ユニットに係合可能なピンを有する複数の把持具が設けられ、
    前記下部把持装置は杭穴の周縁に環状に配置されたベースを有し、
    このベースにはその周方向に間隔を置いて、ベースの内方に突出し、前記鉄筋籠ユニットに係合可能なピンを有する複数の把持具が設けられていることを特徴とする鉄筋籠の建て込み装置。
  2. 前記昇降装置の各ポストは伸縮自在な多重管からなり、その最内側管がベースに固定され、伸縮駆動機構により伸長して最外側管が最上昇位置に達するようになっており、
    互いに対向する各1対の最外側管間に、昇降駆動機構により最外側管に沿って昇降する可動ビームが設けられ、
    これら可動ビーム間に1対の連結ビームが設けられ、これら可動及び連結ビームによって前記矩形の可動フレームが構成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄筋籠の建て込み装置。
  3. 前記可動フレームの各把持具と前記下部把持装置の各把持具とは、周方向に関して互いに位置ずれが生じるように配置され、前記可動フレームが最下降位置に下降したとき、該可動フレームの把持具のピンと前記下部把持装置の把持具のピンとが略同一レベルとなることを特徴とする請求項1又は2記載の鉄筋籠の建て込み装置。
  4. 前記伸縮駆動機構は多段液圧ジャッキからなり、前記多重管の内部に鉛直向きに設置されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の鉄筋籠の建て込み装置。
  5. 前記昇降駆動機構は、前記可動ビームの両端部に設けられ、前記最外側管の外周に移動自在に嵌合された嵌合部と、前記最外側管の外部にロッド先端が上方を向くように鉛直向きに設けられ、そのロッド先端にスプロケットを有する液圧ジャッキと、前記スプロケットに巻き掛けられて、一端が前記嵌合部に他端が前記最外側管にそれぞれ固定されたチェーンとを備えてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載の鉄筋籠の建て込み装置。
  6. 前記昇降装置の各ベースには互いに間隔を置いて、該昇降装置の杭穴に対するセンタリング機能を有する1対のアウトリガー装置が設けられ、このアウトリガー装置は、前記ベースにロッド先端が該ベースから下方に突出するように鉛直向きに設けられた液圧ジャッキと、そのロッド先端に水平方向に回転自在に連結されたコロ装置と、このコロ装置を収容して水平方向に移動自在に案内する接地シューと、この接地シューに水平向きに設けられ、前記コロ装置に連結された液圧ジャッキとを備えてなる請求項1〜5のいずれか1記載の鉄筋籠の建て込み装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1記載の建て込み装置を使用した、杭穴への鉄筋籠の建て込み方法であって、
    先行して杭穴に建て込まれた鉄筋籠ユニットを前記下部把持装置の把持具により把持する工程と、
    前記昇降装置を杭穴に隣接した鉄筋籠ユニットの待機位置に移動させ、新たな鉄筋籠ユニットを昇降装置の把持具により把持する工程と、
    前記昇降装置を杭穴上に移動させ、新たな鉄筋籠ユニットの下端と先行する鉄筋籠ユニットの上端とを接合する工程と、
    前記下部把持装置の把持具による先行する鉄筋籠ユニットの把持を解除し、前記可動フレームを下降させて新たな鉄筋籠ユニットを杭穴に建て込む工程と、
    前記可動フレームの下降位置で新たな鉄筋籠ユニットを下部把持装置の把持具により把持するとともに、前記昇降装置の把持具による把持を解除する工程とを備え、
    上記各工程を繰り返して鉄筋籠を杭穴に建て込むことを特徴とする鉄筋籠の建て込み方法。
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