JP5919176B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明はトナーを用いて静電潜像の現像を行う現像装置、この現像装置を含む画像形成装置に関する。
複合機、複写機、プリンター、ファクシミリのような画像形成装置には、トナーを用いて静電潜像を現像して印刷を行うものがある。そして、画像形成装置には、磁性体からなるキャリアとトナーを含む現像剤(いわゆる二成分現像剤)を用いるものがある。そして、二成分現像剤を用いるとき、キャリアによる磁気ブラシを感光体ドラムに直接接触させることは画質などの点で好ましくない。そこで、特許文献1に記載されるように、感光体ドラムに対向してトナーを担持する現像ローラーを配し、現像ローラーに対向させた磁気ローラーで磁気ブラシを形成し、磁気ブラシによりトナーのみを現像ローラーに移行させ、磁気ブラシを感光体ドラムに当接させずに静電潜像を現像する方式(「タッチダウン現像」や「ハイブリッド現像」と称することもある)の現像装置を有する画像形成装置が提供されている。この方式によれば、画質、印刷速度、トナーの寿命、キャリアの飛散防止のような様々な点で、一成分現像方式や従来の二成分現像方式に対して有利である。
具体的に、特許文献1には、トナーの薄層を表面に形成する現像ローラーと、磁性キャリアによりトナーを現像ローラーに供給する磁気ローラーとを使用し、静電潜像を現像ローラーにより次々に現像して用紙上に画像形成を行なう画像形成方法や画像形成装置が記載されている(特許文献1:請求項1、図1等参照)。
特開2006−221107号公報
上述のようなタッチダウン現像方式では、現像ローラーに交流電圧(例えば、ピーク間電圧が1〜2kV程度)を印加する。そして、現像ローラーから帯電したトナーを飛翔させて静電潜像の現像が行われる。そして、トランジスタのようなスイッチング素子を用いて通電のON/OFFを示す信号をトランスに入力し、現像ローラーに印加する交流電圧を得る場合がある。
ここで、感光体ドラムと現像ローラー間でのリーク発生の防止(放電発生の防止)や、トナー像のムラの発生の防止の観点から、画像形成装置の状態に応じて(モードに応じて)、スイッチングでのデューティ比を可変させたい場合がある。しかし、スイッチングでのデューティ比を変化させることは、トランスに均衡のとれていない電圧(エネルギーに偏りがある電圧)を印加することになり、トランスで偏磁が生ずる。
そして、偏磁が生じ磁束が偏ると、トランスが直流でバイアスされたような状態になる。定格よりも大きな電流(過電流)が流れることによって、スイッチング素子破壊の可能性が高くなる。特に、瞬間的なデューティ比の変化量が大きいほど、より大きな偏磁が生ずる。そして、偏磁が生じた状態でのトランスへの交流電圧印加などにより磁気飽和が生ずると、トランスのインピーダンスが大きく低下し、スイッチング素子にかなり大きな電流が流れる可能性がある。従って、デューティ比を変化させるとき、スイッチング素子の破壊が生ずるほどの大電流が流れないようにすべきであるという問題がある。
尚、従来、知られている現像装置としては、上述した高速で小型のハイブリッド現像装置がある。しかし、デューティ比を変化させるときスイッチング素子に大電流が流れる可能性が有る点については考慮されていなかった。従って、従来の技術では、上記の問題を解決できない。
本発明は、上記問題点を鑑み、スイッチング素子に大きな電流が流れることを防いで、問題なくデューティ比を変化できるようにし、的確なリーク発生の防止や、トナー像のムラの発生の防止を図ることを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に係る現像装置は、現像ローラーと、磁気ローラーと、トランスと、出力制御部と、スイッチング部と、コンデンサーを含む。前記現像ローラーはトナーを担持し感光体ドラムに対向される。前記磁気ローラーは前記現像ローラーに対向して配され、磁気ブラシにより前記現像ローラーへのトナーの供給及び前記現像ローラーからのトナーの剥離を行う。前記トランスは前記現像ローラーに印加する交流電圧を生成する。前記スイッチング部は前記トランスへの通電、遮断を行う。前記出力制御部は前記スイッチング部によるスイッチングでのデューティ比を第1デューティ比から第2デューティ比にまで変化させるとき、前記第1デューティ比から前記第2デューティ比まで段階的に、デューティ比を複数回変化させる。前記コンデンサーは、一端が前記トランスに接続されるとともに他端が前記スイッチング部に接続される。前記出力制御部は、前記感光体ドラムに形成された静電潜像の現像を行う現像実行モードでのデューティ比と、前記感光体ドラムに形成された静電潜像の現像を行わない現像未実行モードでのデューティ比を異ならせる。前記現像実行モードでのデューティ比は、前記現像未実行モードでのデューティ比よりも大きい。複数ページに連続して印刷を行うときの紙間で前記現像実行モードから前記現像未実行モードに移行して前記現像ローラーの表面のトナーの薄層を整えてから前記現像実行モードに戻すとき、前記出力制御部は、前記現像実行モードから前記現像未実行モードに移行する際に、前記出力制御部は前記現像実行モードでのデューティ比を前記第1デューティ比とするとともに前記現像未実行モードでのデューティ比を前記第2デューティ比としてデューティ比を変化させ、前記現像未実行モードから前記現像実行モードに移行する際に、前記出力制御部は前記現像未実行モードでのデューティ比を前記第1デューティ比とするとともに前記現像実行モードでのデューティ比を前記第2デューティ比としてデューティ比を変化させる
コンデンサーとトランスによるエネルギーの振動はあるものの、デューティ比を変化させることにより生じたトランスでの偏磁(磁束の偏り)は時間の経過により減少し、時間とともに収束する傾向(偏磁が解消される傾向)を示す。そこで、この構成によれば、スイッチング部は、第1デューティ比から第2デューティ比にまでスイッチングでのデューティ比を変化させるとき、第1デューティ比から第2デューティ比まで段階的に、デューティ比を複数回変化させる。これにより、デューティ比を小刻みに(段階的に)時間をかけつつ変化させることができる。従って、第1デューティ比から第2デューティ比に一気にデューティ比を変化させる場合に比べてトランスでの偏磁の程度を抑えることができる。又、トランスのインピーダンスの低下を抑え、スイッチング部に大きな電流(過電流)が流れることを防ぐことができ、スイッチング部を壊すことが無い。
更に、トナー像のムラの発生の防止するうえで適切なデューティ比としたり、現像ローラーと感光体ドラムの間でリークが生じないデューティ比としたりするため、任意にデューティ比を問題なく可変させることができる。従って、リークがなく、トナー像のムラの発生が抑えられた高画質の現像装置を提供することができる。また、印刷中、大き目のデューティ比である方がトナー像のムラを適切に解消できる場合がある。一方で、印刷していない状態では、トナーの剥離による現像ローラーの表面の露出などにより、小さめのデューティ比である方が、リークが生じにくくなる場合がある。そこで、この構成によれば、現像実行モードから現像未実行モードに移行するとき、出力制御部は現像実行モードでのデューティ比を第1デューティ比とするとともに現像未実行モードでのデューティ比を第2デューティ比としてデューティ比を変化させ、現像未実行モードから現像実行モードに移行するとき、出力制御部は現像未実行モードでのデューティ比を第1デューティ比とするとともに現像実行モードでのデューティ比を第2デューティ比としてデューティ比を変化させる。これにより、トナー像のムラを適切に解消しつつ、リークを発生し難くすることができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記出力制御部は、数ミリ秒の予め定められた時間を確保しつつデューティ比を変化させても前記トランスで磁気飽和が生じないように予め定められた刻み幅で、前記第1デューティ比から前記第2デューティ比にまでデューティ比を変化させることとした。
この構成によれば、出力制御部はデューティ比を変化させるとき、トランスで磁気飽和が生じない刻み幅で、予め定められた時間を確保しつつ第1デューティ比から第2デューティ比にデューティ比を変化させる。これにより、確実にトランスで磁気飽和が生じないようにデューティ比を変化させることができる。又、デューティ比を変化させてから、少なくとも予め定められた時間経過してから次の段階的なデューティ比の変化がなされるので、デューティ比の変化により発生した偏磁の程度が収まるまで時間が確保される。従って、デューティ比の変化によって大きな電流が流れてスイッチング部が壊れることを確実に無くすことができる。また、デューティ比の変化に起因する大電流によりスイッチング部が壊れることがない間隔で段階的にデューティ比が切り替えられる。
又、請求項に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記現像ローラーに直流電圧を印加してバイアスさせる現像ローラーバイアス部と、前記磁気ローラーに直流電圧を印加してバイアスさせる磁気ローラーバイアス部と、を含み、前記現像未実行モードには、前記現像ローラーバイアス部と前記磁気ローラーバイアス部は出力を変化させることにより、前記現像ローラーへのトナーの供給を行いつつトナーの剥離を行う第1モードと、前記第1モードよりも前記現像ローラーへのトナー供給量を減らし前記現像ローラーからのトナーの剥離を重視する第2モードが設けられ、前記現像ローラーバイアス部と前記磁気ローラーバイアス部は、印刷完了時、又は、予め定められた枚数連続して現像を行ったとき、前記第2モードで電圧を印加し、前記現像実行モードの移行前に前記第1モードで電圧を印加することとした。
この構成によれば、現像ローラーバイアス部と磁気ローラーバイアス部は、印刷完了時、又は、予め定められた枚数連続して現像を行ったとき、第2モードで電圧を印加し、現像実行モードの移行前に第1モードで電圧を印加する。これにより、印刷完了時点や予め定められた枚数連続して現像を行った時点で、第2モードによって、一端、現像ローラー上のトナーを除去してリフレッシュすることができる。従って、現像ローラーへのトナーの固着などが無くなり、高画質を維持することができる。
又、請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項の発明において、前記スイッチング部は、トランジスタを含むこととした。
この構成によれば、スイッチング部は、トランジスタである。これにより、デューティ比を変化させてもトランジスタに大電流は流れない。従って、トランジスタが壊れることを無くすことができる。
又、請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項の発明において、第1デューティ比から第2デューティ比にまでスイッチングでのデューティ比を変化させるとき、第1デューティ比から第2デューティ比までの段階数は5段階以上、20段階以下であることとした。これにより、デューティ比の変化に起因する大電流によりスイッチング部が壊れることがない。
又、請求項に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の現像装置を含むこととした。
この構成によれば、現像装置の故障が無く、トナー像のムラが無くて高画質であり、リーク発生による問題が生じない画像形成装置を提供することができる。
本発明の現像装置によれば、デューティ比を変化させてもスイッチに大きな電流が流れることを防ぎ、問題なくデューティ比を変化させることができる。又、状態(モード)に応じて変化させるべきデューティ比の量が大きくても、問題なくデューティ比を変化させることができるので、的確なリーク発生の防止や、トナー像のムラの発生の防止を図ることができる。
プリンターの構成を示す断面図である。 画像形成ユニットの断面図である。 プリンターのハードウェア構成を示すブロック図である。 現像装置を示すブロック図である。 電圧印加のモードの遷移を示す説明図である。 デューティ比の差による影響を説明するための説明図である。 デューティ比の段階的な変化を説明するための説明図である。 デューティ比を小さくする処理の流れを示すフローチャートである。 デューティ比を大きくする処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9を用いて説明する。以下の説明では、現像装置1を含む電子写真方式のタンデム型のプリンター100(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置のような各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略)
まず、図1、図2を用いて、実施形態に係るプリンター100の概略を説明する。図1はプリンター100の構成を示す断面図である。図2は画像形成ユニット40の断面図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンター100は本体内に、給紙部2、搬送部3、画像形成部4、中間転写部5、定着部6等を含む。
給紙部2は普通紙(OA用紙)、OHPシート、ラベル用紙のような各種シートを収容する。給紙部2には、モーターのような駆動機構(不図示)により回転し、1枚ずつ用紙を搬送部3に送り出す給紙ローラー21が設けられる。そして、搬送部3は給紙部2から供給されたシートを、中間転写部5、定着部6を経て排出トレイ31まで導く。搬送部3には、搬送ローラー対32やガイド33及び搬送されてくるシートを中間転写部5の手前で待機させ、タイミングをあわせて送り出すレジストローラー対34や排出ローラー対35等が設けられる。
画像形成部4は形成すべき画像の画像データに基づき、トナー像を形成する。そして、画像形成部4は4色分の画像形成ユニット40Bk〜40Mと露光装置41を含む。具体的に、画像形成部4はブラックの画像を形成する画像形成ユニット40Bkと、イエローの画像を形成する画像形成ユニット40Yと、シアンの画像を形成する画像形成ユニット40Cと、マゼンタの画像を形成する画像形成ユニット40M、を含む。
図2に基づき、各画像形成ユニット40Bk〜40Mを詳述する。尚、各画像形成ユニット40Bk〜40Mは形成するトナー像の色が異なるが、いずれも基本的に同様の構成である。そこで、以下では画像形成ユニット40Bkを例に挙げて説明するが、以下の説明では、色を示すBk、Y、C、Mの符号は特に説明する場合を除き省略する。又、共通する部材には、画像形成ユニット40で共通の符号を付して説明する。
画像形成ユニット40は感光体ドラム42を含む。感光体ドラム42は回転可能に支持される。感光体ドラム42はモーター74(図3参照)の駆動力を受け、所定の周速度で回転駆動される。例えば、感光体ドラム42はアルミニウムのような金属を基体とし、OPC(アモルファスシリコン等でもよい)からなる感光層を外周面に有する。そして、感光体ドラム42は帯電、露光、現像のプロセスを経て周面にトナー像を担持する(像担持体)。尚、本実施形態の感光体ドラム42は正帯電型である。そのため、トナーも正帯電するものを用いる。
画像形成ユニット40の帯電装置43は帯電ローラー43aを有する。帯電ローラー43aは対応する感光体ドラム42に接する。又、帯電ローラー43aには、感光体ドラム42を帯電させるための電圧が印加される。そして、帯電装置43は感光体ドラム42の表面を一定の電位で帯電させる。尚、帯電装置43はコロナ放電式や、ブラシ等を用いて感光体ドラム42を帯電させるものでも良い。
画像形成ユニット40の下方の露光装置41は感光体ドラム42に向けてレーザー光を出力する。露光装置41は内部に、半導体レーザー装置(レーザーダイオード)、ポリゴンミラー、ポリゴンモーター、fθレンズ、ミラー(不図示)などの光学系部材を含む。露光装置41はこれらの光学系の部材を用いて、画像データをカラー色分解した画像信号に基づいた光信号(レーザー光、破線で図示)を、帯電した感光体ドラム42に照射する。露光装置41は感光体ドラム42の走査露光を行うことで感光体ドラム42の周面に静電潜像を形成する。具体的に、本実施形態の感光体ドラム42は正帯電し、光の照射部分は電位が下がる。感光体ドラム42の電位の低下部分に正帯電トナーが付着する。尚、アレイ状のLEDを用いたもの等、レーザー方式以外の露光装置41を用いてもよい。
画像形成ユニット40の現像装置1はトナーと磁性体からなるキャリアを含む現像剤(いわゆる2成分現像剤)を収納する。画像形成ユニット40Bkのものブラック、画像形成ユニット40Yのものはイエロー、画像形成ユニット40Cのものはシアン、画像形成ユニット40Mのものはマゼンタの現像剤を収納する。尚、現像装置1は現像剤を収容するコンテナー(不図示)と接続され、トナーの消費に伴い、トナーの補給が現像装置1に対してなされる。
現像装置1は現像ローラー11と、磁気ローラー12と、搬送部材13を含む。そして、現像ローラー11は対応する感光体ドラム42と対向し、互いの軸線が平行とされる。又、現像ローラー11と対応する感光体ドラム42との間に、ギャップ(隙間)が設けられる。ギャップは所定の長さとされる(1mm以下)。
印刷の際、現像ローラー11の周面にはトナーの薄層が形成される。そして、現像ローラー11は帯電するトナーを担持する。感光体ドラム42に向けてトナーを飛翔させ、トナーで静電潜像を現像するため、電圧が現像ローラー11に印加される(図4など参照、詳細は後述)。
現像装置1の磁気ローラー12は対応する現像ローラー11と対向し、互いの軸線が平行とされる。現像ローラー11へのトナーの供給や、現像ローラー11からトナーを除去するために、磁気ローラー12には、電圧が印加される(図4等参照、詳細は後述)。
本実施形態の現像装置1には、搬送部材13が2本設けられる。搬送部材13は磁気ローラー12の下方に設けられる。2本の搬送部材13は回転方向がそれぞれ異なる。例えば、搬送部材13は螺旋状の羽根を有し、トナーとキャリアを含む現像剤を攪拌しつつ搬送する。この搬送に伴うキャリアとの摩擦によりトナーが帯電する。
現像ローラー11のローラー軸11aと磁気ローラー12のローラー軸12aは、支軸部材(不図示)などで固定して支持される。そして、現像ローラー11のローラー軸11aには、軸線方向にのび、断面略矩形の磁石11bが取り付けられる。又、磁気ローラー12のローラー軸12aにも軸線方向にのび、断面略扇形の磁石12bが取り付けられる。又、現像ローラー11と磁気ローラー12はそれぞれ、磁石11b、磁石12bを覆う円筒状のスリーブ11c、12cを有する。スリーブ11c、12cは不図示の駆動機構により回転される。
そして、現像ローラー11の磁石11bと磁気ローラー12の磁石12bとは、現像ローラー11と磁気ローラー12の対向位置で異極が向かい合う。これにより、現像ローラー11と、磁気ローラー12間に、磁性体のキャリアによる磁気ブラシが形成される。磁気ブラシを担持した磁気ローラー12のスリーブ12cの回転や磁気ローラー12への電圧印加等で、トナーが現像ローラー11に供給され、現像ローラー11にトナーの薄層が形成される。又、磁気ブラシは現像ローラー11表面に残るトナーを引き剥がして回収する。
清掃装置44は感光体ドラム42の清掃を行う。各清掃装置44は感光体ドラム42の軸線方向に延び、樹脂で形成されるブレード45や、感光体ドラム42表面を擦って残トナー等を除去する摺擦ローラー46を有する。ブレード45や摺擦ローラー46は感光体ドラム42に当接し、感光体ドラム42上の残留トナーのような汚れを掻き取って除去する。又、清掃装置44の上方に感光体ドラム42に対し光を照射して除電を行う除電装置47(例えば、アレイ状のLED)が設けられる。
図1に戻り説明を続ける。中間転写部5は感光体ドラム42からトナー像の1次転写を受けて、シートに2次転写を行う。中間転写部5は複数の1次転写ローラー51Bk〜51M、中間転写ベルト52、駆動ローラー53、従動ローラー54、55、56、2次転写ローラー57、ベルト清掃装置58等を含む。
中間転写ベルト52は誘電体樹脂等で構成される。又、中間転写ベルト52は1次転写ローラー51Bk〜51M、駆動ローラー53、従動ローラー54、55、56に張架される。そして、モーター74のような駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラー53の回転駆動により、中間転写ベルト52は図1の紙面時計方向に周回する。各1次転写ローラー51Bk〜51Mと対応する感光体ドラム42は無端状の中間転写ベルト52を挟み込む。各1次転写ローラー51Bk〜51Mには、1次転写を行うための電圧が印加される。画像形成ユニット40で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)はずれなく順次重畳されつつ中間転写ベルト52に1次転写される。
又、駆動ローラー53と2次転写ローラー57は中間転写ベルト52を挟み、ニップ(2次転写部)を形成する。2次転写ローラー57には所定の電圧が印加される。そして、各色重ね合わされた中間転写ベルト52上のトナー像はシートに2次転写される。尚、2次転写後の中間転写ベルト52上の残トナー等はベルト清掃装置58で除去されて回収される。
定着部6は2次転写部よりもシート搬送方向下流側に配される。定着部6は発熱源を内蔵する定着ローラー61と、これに圧接される加圧ローラー62を含む。定着部6は定着ローラー61と加圧ローラー62のニップに、トナー像が転写されたシートを通過させる。ニップを通過するとトナー像は加熱・加圧され、その結果、トナー像がシートに定着する。定着後のシートは排出トレイ31に排出され、1枚の用紙の印刷が完了する。
(プリンター100のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、実施形態に係るプリンター100のハードウェア構成を説明する。図3はプリンター100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係るプリンター100は制御部7を有する。制御部7は装置の各部を制御する。制御部7はCPU71、画像処理部72のような処理を行うための回路、素子を含む。又、プリンター100には、記憶部73が設けられる。記憶部73はROM、RAM、フラッシュROMのような不揮発性と揮発性の記憶装置の組み合わせである。尚、本実施形態の説明では、制御部7が印刷の制御を行う例を説明するが、印刷を行う部分を制御するエンジン制御部や、全体制御や画像処理を行うメイン制御部等、機能、役割に応じて制御を行う部分(基板)を複数種、分割して設けてもよい。
CPU71は中央演算処理装置であり、プリンター100の各部の制御を行い、記憶部73に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算を行う。記憶部73はプリンター100の制御プログラムのほか、制御データ等、各種データを記憶できる。更に、現像ローラー11や磁気ローラー12への電圧印加でのデューティ比や直流バイアス電圧の設定値等、現像ローラー11や磁気ローラー12に対する電圧印加設定に関するプログラムやデータも記憶部73に記憶される。
そして、制御部7は給紙部2、搬送部3、画像形成部4、中間転写部5、定着部6等と接続され、記憶部73の制御プログラムやデータに基づき適切に画像形成が行われるように各部の動作を制御する。又、制御部7はプリンター100内に1又は複数個設けられるモーター74を制御する。制御部7はモーター74を回転させて感光体ドラム42、現像ローラー11、磁気ローラー12のような各種回転体を回転させる。このモーター74の駆動を利用して、現像ローラー11及び磁気ローラー12の各スリーブは回転する。
又、制御部7には、I/F部75(インターフェイス部)を介し、コンピューター200(パーソナルコンピュータ等)が接続される。コンピューター200はプリンター100に印刷を行わせる内容を含む印刷用データの送信元である。例えば、印刷用データには、印刷の設定データや画像データなどが含まれる。制御部7は受信した印刷用データに基づき画像処理部72に画像処理を行わせて、露光装置41用の画像データを生成する。露光装置41はその画像データを受信し、感光体ドラム42に静電潜像を形成する。
(現像装置1での電圧印加)
次に、図4を用いて、現像装置1での電圧印加を説明する。図4は現像装置1を示すブロック図である。
上述のように、本実施形態の現像装置1には現像ローラー11と磁気ローラー12が設けられる。トナーによる静電潜像の現像や、現像ローラー11へのトナーの供給や、現像ローラー11からのトナーの剥離のため現像ローラー11と磁気ローラー12には電圧が印加される。言い換えると、トナーを適切に移動させるため、現像ローラー11と磁気ローラー12には電圧が印加される。
現像装置1には現像ローラー11と磁気ローラー12に電圧を印加するために高圧電源部8が含まれる。高圧電源部8は供給される電圧の昇圧を行い、現像ローラー11や磁気ローラー12に電圧を印加(出力)する。
本実施形態の高圧電源部8はトランジスタ81(npn型、スイッチング部に相当)、コンデンサー82、トランス83、現像ローラーバイアス部84、磁気ローラーバイアス部85、出力制御部80を含む。各現像装置1が現像を開始し、終了するタイミングは異なるので、1つの現像装置1に対し(現像ローラー11と磁気ローラー12の1つの組み合わせに対し)、1つの高圧電源部8が設けられる。
トランジスタ81のコレクタは電源装置9と接続される。電源装置9はプリンター100の内部に設けられ、商用電源が入力される。電源装置9は整流、平滑等を行って直流電圧を出力する。例えば、電源装置9はDC24Vを出力し、トランジスタ81に印加する。
トランジスタ81のベースには出力制御部80が接続される。出力制御部80はクロック信号をトランジスタ81のベースに入力する。出力制御部80はクロック信号によりトランジスタ81のスイッチングを行う。出力制御部80によるトランジスタ81のスイッチング周波数は固定してもよい。スイッチング周波数は、数kHz程度とできる(3〜5kHz程度)
トランジスタ81のエミッタはコンデンサー82と接続される。又、コンデンサー82はトランス83の一次側に接続される。コンデンサー82は出力制御部80が出力するクロック信号を増幅した波形から直流成分を除去した信号(電圧)をトランス83に入力する。言い換えると、トランス83に交流波形を入力する。
トランス83は一次側に入力された電圧を昇圧した電圧を出力する。そして、二次側は少なくとも2系統の出力を有し、一方が現像ローラー11、他方が磁気ローラー12に接続される。尚、昇圧比は各出力で異なっていてもよい。又、現像ローラー11側の出力には、現像ローラー11に印加する交流電圧をバイアスする現像ローラーバイアス部84が設けられる。同様に、又、磁気ローラー12側の出力にも、磁気ローラー12に印加する交流電圧をバイアスする磁気ローラーバイアス部85が設けられる。現像ローラーバイアス部84により直流電圧でバイアスされた交流電圧が現像ローラー11に印加される。又、磁気ローラーバイアス部85により、直流電圧でバイアスされた交流電圧が磁気ローラー12に印加される。
現像ローラーバイアス部84や磁気ローラーバイアス部85は電源装置9の出力電圧を受けて昇圧を行うコンバーターである。そして、現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85は出力を変化させることができる回路である。言い換えると、現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85はバイアスする電圧の大きさを変えられる。
(現像装置1での電圧印加のモード)
次に、図5を用いて、本実施形態の現像装置1での電圧印加のモードを説明する。図5は電圧印加のモードの遷移を示す説明図である。
本実施形態の現像装置1はモードとして、トナーにより静電潜像の現像を行う現像実行モードと、静電潜像の現像を行わない現像不実行モードを有する。又、現像不実行モードは第1モード、第2モードを含む。高圧電源部8はモードに応じて、現像ローラー11や磁気ローラー12に印加する直流電圧(バイアス)の大きさや、トランジスタ81のスイッチングのデューティ比を変化させる。尚、印刷を行わないのであれば現像ローラー11や磁気ローラー12に電圧を印加する必要は無い。そのため、現像装置1の状態(モード)としては、上記の3つのモード(現像実行モード、第1モード、第2モード)の他に、現像ローラー11や磁気ローラー12に電圧を印加しない印加無しの状態もある。
現像実行モードは現像ローラー11にトナーを補給しつつ、トナーを飛翔させ、感光体ドラム42上の静電潜像の現像を行うときのモードである。第1モード(現像未実行モードの一種)は現像実行モードに移行する前のモードであり、現像ローラー11にトナーを供給し現像ローラー11表面(スリーブ11c)のトナーの薄層を整えるモードである。第2モード(現像未実行モードの一種)は現像ローラー11の表面からトナーを剥離、回収するモードであり、現像ローラー11の表面のトナーを入れ替え、現像ローラー11へのトナーの固着を防ぐモードである。
まず、現像実行モードでは、高圧電源部8は予め定められたピーク間電圧の交流電圧を現像ローラー11に印加する。又、現像実行モードでは、現像ローラー11にトナーを補給するため、現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85は現像ローラーバイアス部84の出力電圧値が磁気ローラーバイアス部85の出力電圧値よりも小さくなるように、直流電圧を出力する。言い換えると、「磁気ローラーバイアス部85の出力電圧>現像ローラーバイアス部84の出力電圧」とする。これにより、正帯電しているトナーは磁気ローラー12から現像ローラー11方向に移動しやすくする。
次に、第1モードは印刷前に現像ローラー11の周面にトナーの薄層を形成するモードである。そのため、磁気ローラー12から現像ローラー11に帯電したトナーが移動するようにバイアスを印加する必要がある。そのため、現像実行モードと同様に、現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85は、現像ローラーバイアス部84の出力電圧値が磁気ローラーバイアス部85の出力電圧値よりも小さくなるように、直流電圧を出力する。又、第1モードでは、第1モード用のピーク間電圧の交流電圧を現像ローラー11に印加してもよい。
又、第2モードは現像ローラー11の周面からトナーを剥離し、磁気ローラー12側にトナーを回収してしまうモードである。そのため、現像ローラー11から磁気ローラー12に向けてトナーが移動しやすくなるようにバイアスを印加する必要がある。そのため、第2モードでは、現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85は現像ローラーバイアス部84の出力電圧値が磁気ローラーバイアス部85の出力電圧値よりも大きくなるように、直流電圧を出力する。これにより、正帯電しているトナーは現像ローラー11から磁気ローラー12方向に向けて移動する。又、第2モードでも、第2モード用のピーク間電圧の交流電圧を現像ローラー11に印加してもよい。
尚、第1モードや第2モードになってから現像ローラー11が1周する時間が経過した後に他のモードに移行する。言い換えると、少なくとも現像ローラー11が1周する間、第1モードや第2モードは継続する。
制御部7はプリンター100の状態に応じて、出力制御部80や、現像ローラーバイアス部84や、磁気ローラーバイアス部85にモードを指示する信号を入力する。現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85は指示されたモードに応じて出力電圧値の大きさを切り替える。
そして、図5では3種類のモード遷移例を示している。まず、図5のうち最上段には、1枚のみ印刷するときの状態遷移を示している。1枚のみ印刷するとき、制御部7は高圧電源部8を制御して、現像開始前の印加無しの状態から、現像装置1を第1モードとし、トナーの薄層を現像ローラー11の表面(スリーブ11c)に形成させる。その後、制御部7は高圧電源部8を制御して、現像装置1を現像実行モードとし、磁気ローラー12から現像ローラー11へのトナー補給を継続させる。そして、現像完了(印刷完了)に伴い、制御部7は高圧電源部8を制御して、現像装置1を第2モードとし、現像ローラー11からトナーを回収させる。その後、現像装置1は印加無しの状態となる。
次に、図5のうち中段には、25枚未満の範囲で、複数ページに連続して印刷を行うときの状態遷移を示している。現像開始までは1枚のみ印刷するときと同様である。そして、1ページ目に対応するトナー像の現像が開始されると、制御部7は高圧電源部8を制御して、紙間では現像装置1を第1モードとする。そのため、第1モードと現像実行モードが繰り返される。そして、ジョブでの現像(印刷)が完了すると、制御部7は高圧電源部8を制御して、現像装置1を第2モードとする。その後、現像装置1は印加無しの状態となる。
次に、図5のうち下段には、25枚以上複数ページに連続して印刷を行うときの状態遷移を示している。現像開始までは1枚のみ印刷するときと同様である。そして、1ページ目に対応するトナー像の現像が開始されると、原則、制御部7は高圧電源部8を制御して、紙間では現像装置1を第1モードとする。そのため、第1モードと現像実行モードが繰り返される。そして、25枚印刷を実行すると、制御部7は高圧電源部8を制御して、現像装置1を第2モードとし、現像ローラー11の周面のトナーをリフレッシュする(取り除く)。尚、51枚以上連続して印刷するとき、25枚印刷するごとに第2モードが行われる。第2モードの後、再び、制御部7は高圧電源部8を制御して、現像装置1を第1モードとした後、現像が再開される。現像(印刷)完了したとき、制御部7は高圧電源部8を制御して、現像装置1を第2モードとし、その後、現像装置1は印加無しの状態となる。尚、本説明では、25枚を基準として第2モードを実行する例を示すが25枚に限られず、基準は26枚以上でもよいし、24枚以下でもよい。
(各モードでのデューティ比)
次に、図6を用い、本実施形態の現像装置1での電圧印加のモードとデューティ比の変更を説明する。図6はデューティ比の差による影響を説明するための説明図である。
本実施形態のプリンター100では、現像ローラー11に印加する交流電圧のデューティ比が変化する。具体的には、出力制御部80は現像装置1のモードによってトランジスタ81のスイッチングのデューティ比を変化させる。そして、出力制御部80は現像実行モードでは第1モード、第2モードよりもトランジスタ81のスイッチングでのデューティ比を大きくする。又、出力制御部80は第1モード、第2モードでのデューティ比を現像実行モードでのデューティ比よりも小さくする。
まず、図6を用いて、デューティ比によってトナーの飛翔が異なる点を説明する。図6での上側のタイミングチャートのデューティ比は下側のタイミングチャートのデューティ比よりも大きい。尚、図6では、上側のタイミングチャートのデューティ比は40%程度であり、下側のタイミングチャートのデューティ比は30%程度である。
まず、図6の各タイミングチャートでの実線は現像ローラー11に印加される電圧変動を示す波形である(出力制御部80のトランジスタ81のスイッチングにより生成される波形を昇圧した波形)。従って、各タイミングチャートでの縦軸は電圧の振幅を示す。この波形でのピーク間電圧は1kV〜2kVの範囲で設定される。そして、図6のV0(破線で示すライン)は、0V(グランド)である。
コンデンサー82は直流成分を除去する。そのため、現像ローラー11に印加される電圧変動を示す波形のピーク間電圧のうち、V0のラインの位置は、1周期でのHighである時間と振幅の積とLowである時間と振幅の積が等しくなるような位置となる(面積中心)。例えば、矩形波でデューティ比が50%であり、ピーク間電圧が1000Vであれば、V0のラインからプラス側のピークまでの電位差とV0のラインからマイナス側のピークまでの電位差は、いずれも500Vとなる。又、矩形波でデューティ比が40%であり、ピーク間電圧が1000Vであれば、V0のラインからプラス側のピークまでの電位差は600Vとなり、V0のラインからマイナス側のピークまでの電位差は400Vとなる。
又、図6の各タイミングチャートでのVLのライン(二点鎖線で示すライン)は露光後の感光体ドラム42の電位(例えば、100〜200V程度)を示す。又、図6の各タイミングチャートでのVaのライン(一点鎖線で示すライン)は、帯電時の感光体ドラム42の電位を示す(例えば、400〜600V程度)。さらに、図6の各タイミングチャートでのVmaxのライン(間隔が広い破線のうち上方のライン)は現像ローラーバイアス部84によりバイアスしたときの現像ローラー11に印加される電圧のプラス側のピーク値を示す。図6の各タイミングチャートでのVminのライン(間隔が広い破線のうち下方のライン)は、現像ローラーバイアス部84によりバイアスしたときの現像ローラー11に印加される電圧のマイナス側のピーク値を示す。
現像のとき、現像ローラー11から感光体ドラム42で露光された部分に正帯電されたトナーが飛翔する。そのため、露光後の感光体ドラム42の電位(VL)とVmaxの電位差が大きいほどトナーに働く静電力は大きくなり、トナーが動く速度が速くなる。
ここで、図6示すように、面積中心の考え方から、デューティ比が大きいときの露光後の感光体ドラム42の電位(VL)とVmaxの電位差(図6に白抜矢印A1で示す)よりも、デューティ比が小さいときの露光後の感光体ドラム42の電位(VL)とVmaxの電位差(図6に実線矢印A2で示す)の方が大きくなる。従って、デューティ比が小さいほど急峻にトナーを飛翔させて素早く露光されたドットにトナーを載せることができる。このため、デューティ比が小さいほど、1ドットの再現性は高くなると言われる。
しかし、デューティ比が小さいほど、経験上、現像されたトナー像にムラが現れやすくなることが知られている。例えば、同濃度のベタ画像を印刷したとき、デューティ比が小さいほど、印刷結果に濃淡のムラが表れやすい(「現像駆動ムラ」と呼ばれることもある)。現像駆動ムラの発生メカニズムは完全に解明されているわけではないが、現像ローラー11や感光体ドラム42には製造上の誤差や取付誤差があり、感光体ドラム42と現像ローラー11間のギャップの長さは軸線方向のどの場所でも同じではなく、更に回転に伴いギャップが変動する。そして、1ドットの再現性が高くなるほど(デューティ比を小さくするほど)、ギャップのフレが形成した画像のムラとなって現れると考えられている。
一方、デューティ比を大きくすれば、経験上、リーク(放電)が発生しやすくなることも知られている。感光体ドラム42と現像ローラー11のギャップは微少(1mm以下)であり、感光体ドラム42と現像ローラー11の電位差が大きくなるほど、リークは生じやすくなる。
ここで、本実施形態の現像装置1では、現像ローラー11に印加される電圧が小さくなったときにリークが発生しやすい。そして、現像ローラー11に印加されるマイナス側のピーク電圧がより小さいほど(よりマイナスほど)、リークが発生しやすくなる。尚、トナーの帯電特性や感光体ドラム42の帯電特性などにより、現像ローラー11に印加される電圧が大きいほどリークが発生しやすくなることもあり得る。
そして、図6に示すように、面積中心の考え方から、デューティ比が大きいときの帯電後の感光体ドラム42の電位(Va)と現像ローラー11に印加される電圧がマイナス側のピーク時の電位(Vmin)との差(図6に白抜矢印A3で示す)はデューティ比が小さいときの帯電後の感光体ドラム42の電位(Va)と現像ローラー11に印加される電圧がマイナス側のピーク時の電位(Vmin)との差(図6に実線矢印A4で示す)よりも大きい。言い換えると、デューティ比が大きいほど、本実施形態の現像装置1ではリーク(放電)が生じやすい。
リークが生ずれば、感光体ドラム42の電位が低下してトナーが付着してしまうことがある。現像実行時以外に感光体ドラム42にトナーが付着すると、中間転写ベルト52や2次転写ローラー57をトナーで汚してしまうことがある。これにより用紙にトナーが付着して用紙が汚れることがある。又、リーク時の電流が大きければ、感光体ドラム42に微少な穴が開くことがあり、以後に形成されるトナー像の画質を低下させてしまうこともある。
そこで、本実施形態のプリンター100では、高圧電源部8の出力制御部80は現像実行モードのとき、トナー像のムラを抑え画質を向上させるため、第1モードや第2モードの時よりもデューティ比を大きくする。一方、高圧電源部8の出力制御部80はリークの発生を防ぐため第1モード、第2モードでは現像実行モードよりもデューティ比を小さくする。このように、現像実行モード、第1モード、第2モードでのデューティ比が予め定められる。
制御部7は印刷過程や、プリンター100の状態や、印刷枚数等に応じて、出力制御部80に現像装置1のモードを指示する。制御部7は露光装置41での露光開始に伴い出力制御部80に現像実行モードへの移行を指示する。又、制御部7は露光装置41での露光終了に伴い出力制御部80に第1モードや第2モードへの移行を指示する。出力制御部80は制御部7のモード指示に応じ、デューティ比を変化させる。あるいは、制御部7はデューティ比そのものを指示する信号を出力制御部80に与え、出力制御部80は指示に応じてデューティ比を変化させても良い。
(デューティ比の段階的変化)
次に、図7〜図9を用いて、本実施形態でのデューティ比の段階的変化を説明する。図7はデューティ比の段階的な変化を説明するための説明図である。図8はデューティ比を小さくするときの処理の流れを示すフローチャートである。図9はデューティ比を大きくするときの処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態では、モードに応じてデューティ比を変化させる。本実施形態のプリンター100では、出力制御部80は現像実行モードのときデューティ比を40%程度とし、紙間や現像実行前や現像完了後の第1モードや第2モードのときデューティ比を30%程度とする。尚、本実施形態の説明では、第1モードと第2モードのデューティ比は同じであるが、差を設けても良い。
しかし、トランス83(コイル)を用いている場合、デューティ比の変更は正と負が非対称な電圧をトランス83に印加することになる。正と負が非対称な電圧をトランス83に印加すると、トランス83に偏磁が生じ、直流のバイアスを印加したような状態となる。
特に、偏磁が生じている状態でトランス83に交流電圧を印加すると、磁気飽和が生じやすくなる。磁気飽和が生ずると、通常、トランス83のインピーダンスは巻線抵抗分のみとなり大きな電流が流れる。そうすると、コンデンサー82を介してトランス83に接続されるトランジスタ81に大きな電流が流れ、トランジスタ81を壊すことがある。
デューティ比の変化量(1回あたりの変化幅)が大きいほどトランス83での偏磁の程度は大きくなる。偏磁の程度が大きな状態では磁気飽和が生じやすい。例えば、本実施形態の現像装置1では、現像実行モードと第1モードや第2モードで10%程度、デューティ比が異なる。そして、デューティ比を一気に10%変化させると偏磁の程度が大きくなる。
一方、デューティ比の変化により偏磁が生ずると、トランス83はバイアスされたような状態となり、一時的にコンデンサー82とトランス83間の電位は変化する。そして、コンデンサー82とトランス83の共振により、コンデンサー82とトランス83間の電位は振動しながら時間の経過とともに偏磁が収まってゆく。従って、トランス83の偏磁は時間の経過とともに収まる傾向を示す。又、偏磁の程度が小さいほど、偏磁は早く収束する傾向がある。
そこで、本実施形態の現像装置1では、出力制御部80は段階的にデューティ比を変更して、1回あたりのデューティ比の変化量を抑えつつ、時間をかけて偏磁を収めつつ、目標のデューティ比にまで変化させる。これにより、出力制御部80はトランジスタ81を過電流で壊すことなくデューティ比を変更できる。
そこで、図7を用いてデューティ比の変化を説明する。図7の例は連続して用紙に印刷を行い、紙間での現像実行モード→第1モード→現像実行モードとモードを遷移させるときのデューティ比の変化を示している。尚、図7の例では、現像実行モードのデューティ比を40%として示し、第1モードのデューティ比を30%として示している。尚、デューティ比は上記の例に限られない。
ここで、遷移前のモードでのデューティ比を「第1デューティ比」と称する。又、目標とするデューティ比(遷移後のモードのデューティ比)を「第2デューティ比」と称する。図7の例では、現像実行モードから第1モードへの遷移に伴うデューティ比の変更では、第1デューティ比が40%であり、第2デューティ比が30%である。又、第1モードから現像実行モードへの復帰に伴うデューティ比の変更では、第1デューティ比が30%であり、第2デューティ比が40%である。
図7に示すように、第1デューティ比(現在のモードで第1デューティ比)をから第2デューティ比(目標とするデューティ比)に変化させるとき、出力制御部80はトランス83で磁気飽和が生じない刻み幅(図7で刻み幅をΔDとして図示)で、予め定められた時間(図7で予め定められた時間をΔTとして図示)を確保しつつデューティ比を変化させる。
図7の例では、刻み幅は2%である。この刻み幅は予め実験を行う等により、トランス83に磁気飽和が生じないような値に定めることができる予め定められた時間は数ミリ秒(2ミリ秒)程度と定めることができる(紙間の時間は250ミリ秒程度)。
図7に示すように、第1デューティ比と第2デューティ比の差が10%であり、刻み幅が2%であれば、出力制御部80はデューティ比を5段階に分けて(5回変化させて)第1デューティ比を第2デューティ比にまで変化させる。この段階数は6段階以上でもよいし、2段階〜4段階でもよいが、段階数が多いほどトランス83に磁気飽和が生じ難くなるので、5段階以上にすることが好ましい。又、第1デューティ比から第2デューティ比に変化させるのに時間を要しすぎると、次のモードに遷移するまでに現像ローラー11でのトナーの薄層の形成や調整などのモード間の処理ができなくなるので、20段階以下とすることが好ましい。
次に、図8を用いて、デューティ比を小さくするときの処理の流れを説明する。尚、本実施形態の現像装置1では、現像実行モードから第1モード又は第2モードに移行するときが、デューティ比を小さくするときに該当する。この場合、第1デューティ比は現像実行モードのデューティ比(40%程度)であり、第2デューティ比は第1モード又は第2モードのデューティ比(30%程度)である。
そのため、図8のスタートは制御部7から出力制御部80や現像ローラーバイアス部84や磁気ローラーバイアス部85に現像実行モードから第1モードや第2モードへの遷移の指示が入力された時点である。
第1モードや第2モードへの遷移が指示されたとき、現像ローラーバイアス部84は現像ローラー11に印加する直流電圧を変化させ、磁気ローラーバイアス部85は磁気ローラー12に印加する直流電圧を変化させる(ステップ♯11)。尚、現像実行モードと第1モードとでバイアスを変化させないならば、ステップ♯11は必要ない場合がある。
続いて、出力制御部80はクロック信号のデューティ比を予め定められた刻み幅だけ小さくする(ステップ♯12)。尚、第1デューティ比から第2デューティ比に到るまで刻み幅は変動させてもよい。そして、出力制御部80は目標とするデューティ比(第2デューティ比)に到達したか否かを確認する(ステップ♯13)。
もし、デューティ比が第2デューティ比に到達していれば(ステップ♯13のYes)、本フローは終了する(エンド)。そして、出力制御部80はモードの遷移や印加無の指示を制御部7から受けるまでデューティ比を維持しつつトランジスタ81のスイッチングを行う。一方、デューティ比が第2デューティ比に到達していなければ(ステップ♯13のNo)、出力制御部80は次にデューティ比を刻み幅だけ変化させる(段階的に変化させる)時点に到達したか否かの確認を続ける(ステップ♯14、ステップ♯14のNo→ステップ♯14)。出力制御部80は内部にタイマーを有し計時機能を含む。そして、出力制御部80は先にデューティ比を変化させてから次に刻み幅だけデューティ比を変化させるべき時点に到ったか否かを確認する。このとき、先にデューティ比を変化させてから次に刻み幅だけデューティ比を変化させるまでの間隔は、磁気飽和が生じないように、予め定められた時間以上とされる。もし、次にデューティ比を刻み幅だけ変化させる時点に到れば(ステップ♯14のYes)、フローはステップ♯12に戻る。
次に、図9を用いて、デューティ比を大きくするときの処理の流れを説明する。尚、本実施形態の現像装置1では、第1モードから現像実行モードに移行するときが、デューティ比を大きくするときに該当する。そして、デューティ比を大きくするとき、第1デューティ比は第1モードのデューティ比(30%程度)であり、第2デューティ比は現像実行モードのデューティ比(40%程度)である。
そのため、図9のスタートは制御部7から出力制御部80や現像ローラーバイアス部84や磁気ローラーバイアス部85に第1モードから現像実行モードへの遷移の指示が入力された時点である。
現像実行モードへの遷移が指示されたとき、現像ローラーバイアス部84は現像ローラー11に印加する直流電圧を変化させ、磁気ローラーバイアス部85は磁気ローラー12に印加する直流電圧を変化させる(ステップ♯21)。尚、現像実行モードと第1モードとで直流電圧(バイアス)を変化させないならば、ステップ♯21は必要ない。
続いて、出力制御部80はクロック信号のデューティ比を予め定められた刻み幅だけ大きくする(ステップ♯22)。尚、第1デューティ比から第2デューティ比に到るまで刻み幅は変動させてもよい。又、デューティ比を大きくするときと小さくするときでは、偏磁の程度が異なり得るので、デューティ比を大きくするときと小さくするときとで刻み幅の大きさ(1段階あたりのデューティ比の変化量)を変えてもよい。そして、出力制御部80は目標とするデューティ比(第2デューティ比)に到達したか否かを確認する(ステップ♯23)。
もし、デューティ比が第2デューティ比に到達していれば(ステップ♯23のYes)、本フローは終了する(エンド)。そして、出力制御部80はモードの遷移の指示を制御部7から受けるまでデューティ比を維持しつつトランジスタ81のスイッチングを行う。一方、デューティ比が第2デューティ比に到達していなければ(ステップ♯23のNo)、出力制御部80は次にデューティ比を刻み幅だけ変化させる(段階的に変化させる)時点に到達したか否かの確認を続ける(ステップ♯24、ステップ♯24のNo→ステップ♯24)。この点はステップ♯14と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、本実施形態の現像装置1は、トナーを担持し感光体ドラム42に対向される現像ローラー11と、現像ローラー11に対向して配され、磁気ブラシにより現像ローラー11へのトナーの供給及び現像ローラー11からのトナーの剥離を行う磁気ローラー12と、現像ローラー11に印加する交流電圧を生成するトランス83と、トランス83への通電、遮断を行うスイッチング部(トランジスタ81)と、スイッチング部によるスイッチングでのデューティ比を第1デューティ比から第2デューティ比にまで変化させるとき、第1デューティ比から第2デューティ比まで段階的にデューティ比を複数回変化させる出力制御部80と、一端がトランス83に接続されるとともに他端がスイッチング部に接続されるコンデンサー82と、を含む。
コンデンサー82とトランス83によるエネルギーの振動はあるものの、デューティ比を変化させることにより生じたトランス83での偏磁(磁束の偏り)は時間の経過とともに減少し、収束する傾向(偏磁が解消される傾向)を示す。又、デューティ比の変化量が小さい方が偏磁の程度が小さく、収束までに要する時間も短い。
そこで、出力制御部80は、第1デューティ比から第2デューティ比にまでスイッチングでのデューティ比を変化させるとき、第1デューティ比から第2デューティ比まで段階的に、デューティ比を複数回変化させる。これにより、デューティ比を小刻みに(段階的に)変化させることができる。従って、第1デューティ比から第2デューティ比に一気にデューティ比を変化させる場合に比べてトランス83での偏磁の程度を抑えることができる。又、トランス83のインピーダンスの低下を抑え、スイッチング部に大きな電流(過電流)が流れることを防ぐことができ、スイッチング部を壊すことが無い。
更に、トナー像のムラの発生を防止するうえで適切なデューティ比としたり、現像ローラー11と感光体ドラム42の間でリークが生じないデューティ比としたりするため、任意にデューティ比を問題なく変化させることができる。従って、リークがなく、トナー像のムラの発生が抑えられた現像装置1を提供することができる。
又、出力制御部80はトランス83で磁気飽和が生じない刻み幅で、予め定められた時間を確保しつつ第1デューティ比から第2デューティ比にまでデューティ比を変化させる。これにより、確実にトランス83で磁気飽和が生じないようにデューティ比を変化させることができる。又、デューティ比を変化させてから、少なくとも予め定められた時間が経過してから次の段階的なデューティ比の変化がなされるので、デューティ比の変化により発生した偏磁が収まるまでの時間が確保される。従って、デューティ比の変化によって大きな電流が流れてスイッチング部が壊れることを確実に無くすことができる。
又、印刷中、大き目のデューティ比である方がトナー像のムラを適切に解消できる場合がある。一方で、印刷していない状態では、トナーの剥離による現像ローラー11の表面の露出などにより、小さめのデューティ比である方が、リークが生じにくくなる場合がある。そこで、制御部7(出力制御部80)は、感光体ドラム42に形成された静電潜像の現像を行う現像実行モードでのデューティ比と、感光体ドラム42に形成された静電潜像の現像を行わない現像未実行モードでのデューティ比を異ならせる。現像実行モードでのデューティ比は、現像未実行モードでのデューティ比よりも大きい。現像実行モードから現像未実行モードに移行する際に、出力制御部80は、現像実行モードでのデューティ比を第1デューティ比とするとともに現像未実行モードでのデューティ比を第2デューティ比としてデューティ比を変化させる。現像未実行モードから現像実行モードに移行する際に、出力制御部80は、現像未実行モードでのデューティ比を第1デューティ比とするとともに現像実行モードでのデューティ比を第2デューティ比としてデューティ比を変化させる。これにより、トナー像のムラを適切に解消しつつ、リークを発生し難くすることができる。
又、本実施形態の現像装置1は、現像ローラー11に直流電圧を印加してバイアスさせる現像ローラーバイアス部84と、磁気ローラー12に直流電圧を印加してバイアスさせる磁気ローラーバイアス部85と、を含み、現像未実行モードには、現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85は出力を変化させることにより、現像ローラー11へのトナーの供給を行いつつ現像ローラー11からのトナーの剥離を行う第1モードと、第1モードよりも現像ローラー11へのトナー供給量を減らし現像ローラー11からのトナーの剥離を重視する第2モードが設けられている。現像ローラーバイアス部84と磁気ローラーバイアス部85は、印刷完了時、又は、予め定められた枚数連続して現像を行ったとき、第2モードで電圧を印加し、現像実行モードの移行前に第1モードで電圧を印加する。これにより、印刷完了時点や予め定められた枚数連続して現像を行った時点で、第2モードによって、一端、現像ローラー11上のトナーを除去してリフレッシュすることができる。従って、現像ローラー11へのトナーの固着などが無くなり、高画質を維持することができる。
又、本実施形態では、スイッチング部はトランジスタ81である。これにより、デューティ比を変化させてもトランジスタ81に大電流は流れない。従って、トランジスタ81が壊れることを無くすことができる。
又、第1デューティ比から第2デューティ比にまでスイッチングでのデューティ比を変化させるとき、第1デューティ比から第2デューティ比までの段階数は5段階以上、20段階以下である。言い換えると、出力制御部80は第1デューティ比から第2デューティ比にまでスイッチングでのデューティ比を変化させるとき、5段階以上、20段階以下の範囲の段階数で段階的にデューティ比を変化させる。これにより、デューティ比の変化に起因する大電流によりスイッチング部が壊れることがない。
又、画像形成装置(プリンター100)は、本実施形態に示す現像装置1を含む。これにより、現像装置1の故障が無く、トナー像のムラが無くて高画質であり、リーク発生による問題が生じない画像形成装置を提供することができる。
又、本発明は現像装置の制御方法の発明としても捉えることができる。
尚、上記の実施形態では、正帯電の感光体ドラム42やトナーを例に挙げて説明したが、負帯電の感光体ドラム42やトナーを用いた場合にも適用することができる。このとき、負帯電用に現像を実行している状態(現像実行モード)では、ムラが少なくなるようにデューティ比を定め、現像を実行していない状態(現像不実行モード)ではリークが生じないようにデューティ比を定めればよい。
以上、本実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、感光体ドラムと現像ローラーとを有し、現像ローラーに印加する電圧のデューティ比を変化させる画像形成装置に利用可能である。
100 プリンター(画像形成装置) 1 現像装置
11 現像ローラー 12 磁気ローラー
42 感光体ドラム 81 トランジスタ(スイッチング部)
82 コンデンサー 83 トランス
84 現像ローラーバイアス部 85 磁気ローラーバイアス部

Claims (6)

  1. トナーを担持し感光体ドラムに対向される現像ローラーと、
    前記現像ローラーに対向して配され、磁気ブラシにより前記現像ローラーへのトナーの供給及び前記現像ローラーからのトナーの剥離を行う磁気ローラーと、
    前記現像ローラーに印加する交流電圧を生成するトランスと、
    前記トランスへの通電、遮断を行うスイッチング部と、
    前記スイッチング部によるスイッチングでのデューティ比を第1デューティ比から第2デューティ比にまで変化させるとき、前記第1デューティ比から前記第2デューティ比まで段階的に、デューティ比を複数回変化させる出力制御部と、
    一端が前記トランスに接続されるとともに他端が前記スイッチング部に接続されるコンデンサーを含み、
    前記出力制御部は、前記感光体ドラムに形成された静電潜像の現像を行う現像実行モードでのデューティ比と、前記感光体ドラムに形成された静電潜像の現像を行わない現像未実行モードでのデューティ比を異ならせ、
    前記現像実行モードでのデューティ比は、前記現像未実行モードでのデューティ比よりも大きく、
    複数ページに連続して印刷を行うときの紙間で前記現像実行モードから前記現像未実行モードに移行して前記現像ローラーの表面のトナーの薄層を整えてから前記現像実行モードに戻すとき、
    前記出力制御部は、前記現像実行モードから前記現像未実行モードに移行する際に、前記出力制御部は前記現像実行モードでのデューティ比を前記第1デューティ比とするとともに前記現像未実行モードでのデューティ比を前記第2デューティ比としてデューティ比を変化させ、
    前記現像未実行モードから前記現像実行モードに移行する際に、前記出力制御部は前記現像未実行モードでのデューティ比を前記第1デューティ比とするとともに前記現像実行モードでのデューティ比を前記第2デューティ比としてデューティ比を変化させることを特徴とする現像装置。
  2. 前記出力制御部は、数ミリ秒の予め定められた時間を確保しつつデューティ比を変化させても前記トランスで磁気飽和が生じないように予め定められた刻み幅で、前記第1デューティ比から前記第2デューティ比にまでデューティ比を変化させることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像ローラーに直流電圧を印加してバイアスさせる現像ローラーバイアス部と、
    前記磁気ローラーに直流電圧を印加してバイアスさせる磁気ローラーバイアス部と、を含み、
    前記現像未実行モードには、前記現像ローラーバイアス部と前記磁気ローラーバイアス部は出力を変化させることにより、前記現像ローラーへのトナーの供給を行いつつトナーの剥離を行う第1モードと、前記第1モードよりも前記現像ローラーへのトナー供給量を減らし前記現像ローラーからのトナーの剥離を重視する第2モードが設けられ、
    前記現像ローラーバイアス部と前記磁気ローラーバイアス部は、印刷完了時、又は、予め定められた枚数連続して現像を行ったとき、前記第2モードで電圧を印加し、前記現像実行モードの移行前に前記第1モードで電圧を印加することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記スイッチング部は、トランジスタを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の現像装置。
  5. 前記第1デューティ比から前記第2デューティ比にまでスイッチングでのデューティ比を変化させるとき、前記第1デューティ比から前記第2デューティ比までの段階数は5段階以上、20段階以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の現像装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の現像装置を含む画像形成装置。
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