JP5918963B2 - 防火・防煙シャッターの自重降下制御システム - Google Patents
防火・防煙シャッターの自重降下制御システム Download PDFInfo
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Description
防災盤から出力される起動信号の入力により開閉機のブレーキを解放させるように作動して、シャッターカーテンを自重降下させる自動閉鎖装置と、
手動でシャッターカーテンを自重降下させるための非常作動スイッチを備えた手動閉鎖装置と、
シャッターカーテンの自重降下時に障害物を検知した場合に障害物検知信号を出力する障害物検知手段と、
を備え、
前記手動閉鎖装置は、信号を送受信可能なように前記自動閉鎖装置と電気的に接続されており、
前記手動閉鎖装置は、前記障害物検知信号を受信可能なように前記障害物検知手段と電気的に接続されており、
前記手動閉鎖装置は、バッテリを備えており、前記バッテリを電源として、前記自動閉鎖装置に作動信号を送信可能となっており、防災盤からの起動信号の出力後における自重降下するシャッターカーテンの停止・再降下は、当該手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置に送信される作動信号によって行われる、防火・防煙シャッターの自重降下制御システム、である。
後述する実施形態では、作動信号は、ブレーキ解放信号、ブレーキ復帰信号であり、自動閉鎖装置は、手動閉鎖装置からブレーキ解放信号を受信するとブレーキを解放させるように作動し、ブレーキ復帰信号を受信するとブレーキを復帰させるように作動する。
1つの態様では、前記手動閉鎖装置は、前記非常作動スイッチの押し操作によって、前記バッテリを電源として、前記自動閉鎖装置に作動信号としてのブレーキ解放信号を送信し、
前記ブレーキ解放信号を受信した自動閉鎖装置が、開閉機のブレーキを解放させるように作動して、シャッターカーテンを自重降下させ、
前記非常作動スイッチの押し操作により自重降下するシャッターカーテンの停止・再降下は、当該手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置に送信される作動信号によって行われる。
前記ブレーキ復帰信号を受信した自動閉鎖装置が、開閉機のブレーキを復帰させるように作動して、自重降下するシャッターカーテンを停止させ、
前記手動閉鎖装置は、障害物非検知状態となると、前記自動閉鎖装置にブレーキ解放信号を送信し、
作動信号としてのブレーキ解放信号を受信した自動閉鎖装置が、開閉機のブレーキを解放させるように作動して、停止しているシャッターカーテンを再降下させる。
1つの態様では、作動確認信号は、自動閉鎖装置の作動機構の可動要素が開閉機のブレーキを解放させるように移動したことを、当該可動要素に機械的に接触するスイッチがONとなることによって出力される。
1つの態様では、前記手動閉鎖装置は、前記起動信号出力後に、前記自動閉鎖装置から作動確認信号が受信されない時には、当該手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置に作動信号としてのブレーキ解放信号を送信する。
1つの態様では、前記手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置への作動信号としてのブレーキ解放信号の送信は、当該手動閉鎖装置が前記作動確認信号を受信した時に停止される。前記手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置へのブレーキ解放信号が送信される場合としては、自重降下後に一旦停止したシャッターカーテンを再降下させる場合、起動信号出力後に、手動閉鎖装置が自動閉鎖装置からの作動確認信号を受信できない場合、非常作動スイッチが押された場合、がある。
1つの態様では、前記起動信号あるいは当該起動信号に基づく信号は、前記自動閉鎖装置を介して前記手動閉鎖装置に送信される。
手動閉鎖装置は操作し易い高さに位置して設けてあるので、バッテリ交換(汎用バッテリを用いるように設計することができる)を容易に手元で行うことができ、メンテナンス性を向上することができる。
従来の手動閉鎖装置に改良を加えることで、本発明に係る手動閉鎖装置を構成することができるため、危害防止用連動中継器を設ける場合に比べて、部品点数の削減、低コスト化を図ることができる。
本発明に係る防火・防煙シャッターの自重降下制御システムについて、図3、図4を参照しつつ説明する。図3は本発明に係る制御システムの概略図であり、図4は本発明に係る制御システムのブロック図である。防火・防煙シャッター自体の基本構成は従来技術に記載したものと同様である。図3に示すように、防火・防煙シャッターは、開口部を開閉するシャッターカーテン1と、開口部両側に設けたガイドレール2と、を備え、シャッターカーテン1は、幅方向両端部をガイドレール2に案内された状態で上下昇降可能となっており、通常時は開口部上方の天井裏内の巻取シャフト(図示せず)に巻装されて開口部を開放する収納姿勢にあり、火災時に自重降下し、シャッターカーテン1の最下端の座板1aが着床して開口部を閉鎖する閉鎖姿勢となる。開閉機4には、煙感知器5の火災検知により防災盤6から出力される起動信号に基づいてシャッターカーテン1を自重降下させる自動閉鎖装置8が設けてある。防災盤6は非停電時には商用電源を電源とし、停電時には非常用バッテリを電源として、起動信号を出力する。
感知器5が火災を検知すると、火災検知信号が防災盤6に送信され、防災盤6からの起動信号に基づくDC24V信号が自動閉鎖装置8に入力されると、自動閉鎖装置8が作動し、自動閉鎖装置8のブレーキ解放機構によって開閉機4のブレーキ部を解放させることでシャッターカーテン1が降下して防火区域を区画する。自動閉鎖装置8は、モータ80の回転に連動して作動する複数の機械要素によって開閉機4のブレーキ部を解放させ、ブレーキ解放後には、直ちにモータ80への通電を遮断する。自重降下するシャッターカーテン1が障害物に当たったことを座板スイッチ1cが検知すると、コードリール10から障害物検知信号を受信した手動閉鎖装置9からブレーキ復帰信号としての作動信号が自動閉鎖装置8に送信されて、開閉機4のブレーキを復帰させて自重降下するシャッターカーテン1を停止させる。
第1の方向あるいは第2の方向に正逆回転可能なモータ軸を備えたモータ80;
モータ軸が第1の方向に回転した時にのみ当該モータ軸と回転伝達状態となる駆動軸を備え、モータ軸の第2の方向の回転により該回転伝達状態が解除されるように構成されたワンウェイクラッチ81;
ワンウェイクラッチ81の駆動軸と一体で回転するピニオン82;
ピニオン82と噛合され、ピニオン82の回転と共に往復動可能なラック83;
ブレーキを解放する方向あるいはブレーキを復帰させる方向に往復動可能であるブレーキ解放体84;
ラック83及びブレーキ解放体84の往復動を案内するための主軸85;
ブレーキ解放体84を挟んでそれぞれ主軸85に外装された2本の圧縮バネ(緩衝用スプリング86A、復帰用スプリング86B);
ブレーキ解放体84がブレーキ解放方向に移動してブレーキを解放した時にモータへの通電を遮断する手段(ブレーキ解放レバー解放後に入る3つのマイクロスイッチ87A、87B、87C)。
手動閉鎖装置9は、開口部近傍の壁面の操作し易い高さに位置して、取り付けないし埋設された箱状のケーシングを備え、ケーシング内には市販の汎用バッテリが交換可能に設けられる。手動閉鎖装置9の前面パネルには、非常作動スイッチ90、復旧スイッチ、電源容量点検スイッチ、異常表示灯91が配設されている。ケーシング前面には蓋92が設けてあり、復旧スイッチ(図3には図示せず)、電源容量点検スイッチ(図3には図示せず)は、蓋92を開放することで押し操作が可能となっている。なお、図3において、符号93は鍵孔である。非常作動スイッチ90は蓋92が閉鎖された状態で押し操作可能であり、異常表示灯91は蓋体92に設けた透明窓から蓋92が閉鎖された状態で視認可能である。
図8に基づいて本実施形態に係るシャッターカーテンの自重降下の制御について説明する。火災時に、感知器5が熱・煙を検知すると防災盤6から起動信号(DC24V)が出力される。防災盤6から出力された起動信号は、直接自動閉鎖装置8に送信され、自動閉鎖装置8が起動信号を受信すると、モータ80が第1の方向に回転し、ラック83がブレーキ解放方向に移動して、ブレーキ解放体84が開閉機4のブレーキ解放レバー40を揺動させることで、開閉機4のブレーキが解放され、シャッターカーテン1が自重降下を開始する。自動閉鎖装置8がブレーキ解放作動すると、当該自動閉鎖装置8から手動閉鎖装置9に作動確認信号が送信される。
1a 座板
1b 信号線
1c 座板スイッチ
4 開閉機
8 自動閉鎖装置
9 手動閉鎖装置
90 非常作動スイッチ
10 コードリール
Claims (6)
- 防災盤から出力される起動信号の入力により開閉機のブレーキを解放させるように作動して、シャッターカーテンを自重降下させる自動閉鎖装置と、
手動でシャッターカーテンを自重降下させるための非常作動スイッチと、バッテリと、信号入力部と、信号出力部と、信号の入出力を制御する制御部と、を備えた手動閉鎖装置と、
シャッターカーテンの自重降下時に障害物を検知した場合に障害物検知信号を出力する障害物検知手段と、
を備え、
前記手動閉鎖装置は、信号を送受信可能なように前記自動閉鎖装置と電気的に接続されており、前記信号には、当該手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置に送信されるブレーキ解放信号、ブレーキ復帰信号が含まれ、
前記手動閉鎖装置は、前記障害物検知信号を受信可能なように前記障害物検知手段と電気的に接続されており、
前記自動閉鎖装置は、前記起動信号、あるいは、前記手動閉鎖装置から送信されるブレーキ解放信号の受信によって、開閉機のブレーキを解放させるように作動し、前記手動閉鎖装置から送信されるブレーキ復帰信号の受信によって、開閉機のブレーキを復帰させるように作動し、
前記手動閉鎖装置は、前記非常作動スイッチが押し操作された場合には、前記バッテリを電源として、前記自動閉鎖装置にブレーキ解放信号を送信し、シャッターカーテン自重降下中ないし自重再降下中に前記障害物検知信号を受信した場合には、前記自動閉鎖装置にブレーキ復帰信号を送信し、障害物非検知状態となると、前記自動閉鎖装置にブレーキ解放信号を送信するように制御される、
防火・防煙シャッターの自重降下制御システム。 - 前記自動閉鎖装置が開閉機のブレーキを解放させるように作動した時には、作動確認信号が当該自動閉鎖装置から前記手動閉鎖装置に送信される、請求項1に記載の防火・防煙シャッターの自重降下制御システム。
- 前記手動閉鎖装置は、前記起動信号出力後に、前記自動閉鎖装置から作動確認信号が受信されない時には、当該手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置に作動信号としてのブレーキ解放信号を送信する、請求項2に記載の防火・防煙シャッターの自重降下制御システム。
- 前記手動閉鎖装置から前記自動閉鎖装置への作動信号としてのブレーキ解放信号の送信は、当該手動閉鎖装置が前記作動確認信号を受信した時に停止される、請求項2、3いずれかに記載の防火・防煙シャッターの自重降下制御システム。
- 前記手動閉鎖装置は通常時にはスリープモードにあり、前記防災盤から出力される前記起動信号あるいは当該起動信号に基づく信号を受信することでスリープモードから作動モードとなる、請求項1〜4いずれか1項に記載の防火・防煙シャッターの自重降下制御システム。
- 前記起動信号あるいは当該起動信号に基づく信号は、前記自動閉鎖装置を介して前記手動閉鎖装置に送信される、請求項5に記載の防火・防煙シャッターの自重降下制御システム。
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Family Applications (1)
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