JP5914776B1 - シートカセット、給送装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
シートカセット(1)は、第1収容部(3)、第2収容部(5)、及び規制部(7)を備える。規制部(7)は、レバー部(70)、第1係合部(38a)、及び第2係合部(78a)を含む。レバー部(70)は、第2底部(50)にシートが積載されていない状態で、先端部(76)が第2底部(50)のシート積載面(F2)から突出し、第1係合部(38a)と第2係合部(78a)とが係合する第1係合位置と、第2底部(50)に積載されるシートの枚数に応じて、先端部(76)が第1係合位置から下方に押し下げられ、第1係合部(38a)と第2係合部(78a)とが係合する第2係合位置と、第1係合部(38a)と第2係合部(78a)との係合が解除される解除位置との間を変位可能である。第1係合部(38a)と第2係合部(78a)との係合力は、第1係合位置よりも第2係合位置の方が大きくなるように設定されている。
Description
本発明は、複数のシートが積載されるシートカセット、給送装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1に開示された給紙カセットは、カセット本体とカセット伸縮部とを備える。シートのサイズに応じてカセット伸縮部をスライドさせ、給紙カセットのサイズを調整する。
給紙カセットはロック機構を備える。ロック機構は、係止穴とロックボタンとを含む。係止穴はカセット本体に設けられる。ロックボタンはカセット伸縮部に設けられる。
ロック状態では、ロックボタンが係止穴に嵌合している。そして、ロックボタンを押し下げることによって、ロックボタンが係止穴から抜ける。従って、カセット本体とカセット伸縮部との間のロック状態が解除される。その結果、カセット伸縮部は、カセット本体に対してスライド可能となる。
しかしながら、特許文献1に開示された給紙カセットには、次のような課題がある。すなわち、ロックボタンを操作しただけでは、カセット伸縮部はスライドしないため、ユーザーには、カセット伸縮部の任意の部位を把持して、カセット伸縮部をスライドさせることが要求される。従って、ロック状態の解除からカセット伸縮部のスライドまでには、少なくとも2つの部位の操作が要求される。また、一般的には、シートの積載後では、カセット本体(メインカセット)とカセット伸縮部(スライドカセット)とのロック状態が解除され難いことが要求される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な操作によりサイズを調整可能にしつつ、シートの積載後にメインカセットとスライドカセットとのロック状態が解除されることを抑制できるシートカセット、給送装置、及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の第1の観点によれば、シートカセットには、複数のシートが積載され、サイズの調整が可能である。シートカセットは、第1収容部と、第2収容部と、規制部とを備える。第1収容部は、前記複数のシートが積載される第1底部を有する。第2収容部は、前記複数のシートが積載される第2底部を有し、前記第1収容部に収納された収納位置と、前記第1収容部から拡張方向に引き出された拡張位置との間をスライド可能に、前記第1収容部に装着される。規制部は、前記収納位置における前記第2収容部のスライドを規制する。前記規制部は、レバー部と、第1係合部と、第2係合部とを含む。レバー部は、前記第2底部から前記拡張方向に延びており、レバー部の前記拡張方向における先端部が上下方向に遥動可能である。第1係合部は、前記第1底部に設けられる。第2係合部は、前記レバー部に設けられ、前記第1係合部と係合可能である。前記レバー部は、前記収納位置において、前記第2底部にシートが積載されていない状態で、前記先端部が前記第2底部のシート積載面から突出し、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第1係合位置と、前記収納位置において、前記第2底部に積載されるシートの枚数に応じて、前記先端部が前記第1係合位置から下方に押し下げられ、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第2係合位置と、前記収納位置において、前記第1係合位置から前記レバー部が持ち上げられることにより、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除される解除位置との間を変位可能である。前記第1係合部と前記第2係合部との係合力は、前記第1係合位置よりも前記第2係合位置の方が大きくなるように設定されている。
本発明の第2の観点によれば、給送装置は、上記第1の観点によるシートカセットと、給送部とを備える。給送部は、前記シートカセットに積載された前記シートを給送する。
本発明の第3の観点によれば、画像形成装置は、上記第2の観点による給送装置と、画像形成部とを備える。画像形成部は、前記給送装置が給送した前記シートに画像を形成する。
本発明によれば、ユーザーは、レバー部を持ち上げて係合を解除し、続けて、レバー部を第1収容部から離れる方向に引き、又はレバー部を第1収容部に近づく方向に押すことによって、第2収容部をスライドさせることが可能である。つまり、レバー部の一連の操作によって係合の解除とスライドとを実行できる。加えて、シートの積載によってレバー部の先端部が押し下げられ、レバー部は第1係合位置から第2係合位置に変位するため、第1係合部と第2係合部との係合力が大きくなる。その結果、簡易な操作によりシートカセットのサイズを調整可能にしつつ、シートの積載後にメインカセットとスライドカセットとのロック状態が解除されることを抑制できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
(実施形態1)
[基本原理]
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態1に係るシートカセット1の基本原理について説明する。図1は、シートカセット1の斜視図である。シートカセット1には、複数のシート(図示せず)が積載され、サイズの調整が可能である。シートカセット1は、メインカセット3(第1収容部)と、スライドカセット5(第2収容部)と、第1規制部7(規制部)とを備える。メインカセット3は、複数のシートが積載される底部30(第1底部)を有する。底部30はシート積載面F1を有する。
[基本原理]
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態1に係るシートカセット1の基本原理について説明する。図1は、シートカセット1の斜視図である。シートカセット1には、複数のシート(図示せず)が積載され、サイズの調整が可能である。シートカセット1は、メインカセット3(第1収容部)と、スライドカセット5(第2収容部)と、第1規制部7(規制部)とを備える。メインカセット3は、複数のシートが積載される底部30(第1底部)を有する。底部30はシート積載面F1を有する。
スライドカセット5は、複数のシートが積載される底部50(第2底部)を有する。底部50はシート積載面F2を有する。スライドカセット5は、メインカセット3に対してスライド可能に装着される。具体的には、スライドカセット5は、スライドカセット5がメインカセット3に収納された収納位置と、スライドカセット5がメインカセット3から離れる方向A1(以下、「拡張方向A1」と記載する。)にメインカセット3から引き出された拡張位置との間をスライド可能に、メインカセット3に装着される。図1では、スライドカセット5は収納位置に配置される。第1規制部7は、収納位置におけるスライドカセット5のスライドを規制する。
図2は、シートカセット1の第1規制部7を拡大する斜視図である。図3は、第1規制部7の係合状態を示し、図2のIII−III線に沿った断面図である(第1係合位置)。図3では、スライドカセット5は収納位置に配置されている。また、図3では、シートカセット1にシートは積載されていないし、凸部76に外力は作用していない。図4は、第1規制部7の係合解除状態を示す断面図である(解除位置)。
第1規制部7は、係合爪38a(第1係合部)と、レバー部70と、被係合爪78a(第2係合部)とを含む。係合爪38aは、メインカセット3の底部30に設けられる。レバー部70は、スライドカセット5の底部50に設けられる。レバー部70は、底部50から拡張方向A1に延びている。被係合爪78aは、レバー部70に設けられ、係合爪38aと係合可能である。係合爪38aと被係合爪78aとの係合は、レバー部70が持ち上げられることによって解除可能である。
レバー部70は、基端部72と、低部75と、凸部76(先端部)とを含む。基端部72は底部50に連結される。そして、レバー部70は、基端部72から拡張方向A1に延びている。低部75は、基端部72に連続して形成され、底部50のシート積載面F2よりも低い位置に配置される。凸部76は、レバー部70の拡張方向A1における先端部である。凸部76は、低部75に連続して形成され、シート積載面F2よりも上方に突出する。基端部72が弾性を有するため、凸部76は、上下方向(上方向B1又は下方向B2)に遥動可能である。
レバー部70は、操作されることによって、第1係合位置(図3)から解除位置(図4)へ変位可能である。第2係合位置については後述する。図3に示すように、第1係合位置は、収納位置において、スライドカセット5の底部50にシートが積載されていない状態で、凸部76が底部50のシート積載面F2から突出し、係合爪38aと被係合爪78aとが係合する位置である。第1係合位置に位置するレバー部70の姿勢を第1姿勢と記載する場合がある。図4に示すように、解除位置は、収納位置において、第1係合位置からレバー部70が持ち上げられることにより、係合爪38aと被係合爪78aとの係合が解除される位置である。解除位置に位置するレバー部70の姿勢を第3姿勢と記載する場合がある。
第1係合位置から解除位置へのレバー部70の変位に応じて、係合爪38aと被係合爪78aとの係合が解除されると共に、レバー部70が拡張方向A1に引っ張られることによって、スライドカセット5がスライドし、シートカセット1のサイズが拡張される。その結果、スライドカセット5は、収納位置から拡張位置までスライドする。
すなわち、収納位置に配置されたスライドカセット5において、レバー部70が持ち上げられて係合爪38aと被係合爪78aとの係合が解除された状態で、つまり、レバー部70が解除位置に位置するときに、レバー部70が拡張方向A1に引っ張られることにより、スライドカセット5は拡張位置までスライドすることが可能である。
図5は、シートカセット1の第2規制部21を示し、図1の係合孔41を通るV−V線に沿った断面を示す。図5では、スライドカセット5は、拡張位置に配置されている。図1及び図5に示すように、シートカセット1は第2規制部21をさらに備える。第2規制部21は、拡張位置におけるスライドカセット5のスライドを規制する。
第2規制部21は、一対の係合孔41及び一対の係合突起61を含む。係合孔41は、貫通孔であり、スライドカセット5の底部50に形成される。実施形態1では、係合孔41は、矩形状であり、底部50のうち前端部32の側の領域に形成される。
係合突起61は、スライドカセット5が拡張位置に配置されたときに、係合突起61が係合孔41に嵌合するように、メインカセット3の底部30に形成される。実施形態1では、係合突起61は、底部30のうち後端部52の側の領域に形成される。係合突起61は、断面三角形状であり、シート積載面F1から突出している。係合突起61は、係合面62及び傾斜面63を有する。傾斜面63は、シート積載面F1から縮小方向A2に向かって上方に傾斜する。拡張方向A1と逆の縮小方向A2は、スライドカセット5がメインカセット3に近づく方向である。
スライドカセット5が拡張方向A1に引き出されて拡張位置に配置されると、係合突起61が係合孔41に嵌合する。そして、係合突起61の係合面62が、係合孔41を形成する係合面42に係合する。その結果、拡張位置において、スライドカセット5のスライドが規制される。
一方、傾斜面63は縮小方向A2に向かって上方に傾斜しているため、スライドカセット5を縮小方向A2に押し込むだけで、係合突起61と係合孔41との係合(嵌合)を解除し、スライドカセット5を収納位置に配置できる。従って、スライドカセット5を拡張位置から収納位置に変更するための特別な係合(嵌合)解除機構が不要である。
以上、図4に示すように、ユーザーは、レバー部70を第1係合位置から解除位置に変位させて係合を解除し、続けて、レバー部70を拡張方向A1に引き、又はレバー部70を縮小方向A2に押すことによって、スライドカセット5をスライドさせることが可能である。つまり、レバー部70の一連の操作によって係合の解除とスライドとを実行できる。その結果、簡易な操作によりシートカセット1のサイズを調整できる。
図6は、第1規制部7の係合状態を示し、レバー部70は第2係合位置に位置している。図6では、シートカセット1に多数枚のシートPが積載されている。第2係合位置は、収納位置において、スライドカセット5の底部50に積載されるシートPの枚数に応じて、凸部76が第1係合位置から下方に押し下げられ、係合爪38aと被係合爪78aとが係合する位置である。第2係合位置に位置するレバー部70の姿勢を第2姿勢と記載する場合がある。係合爪38aと被係合爪78aとの係合力は、第1係合位置よりも第2係合位置の方が大きくなるように設定されている。図6では、凸部76がシート積載面F2から退避しており、最も係合力が大きい状態が示される。
シートPの積載によって凸部76が押し下げられ、レバー部70は第1係合位置から第2係合位置に変位するため、係合爪38aと被係合爪78aとの係合力が大きくなる。その結果、シートPの積載後にメインカセット3とスライドカセット5とのロック状態が解除されることを抑制できる。
以上、図3、図4、及び図6に示すように、レバー部70は、収納位置において、第1係合位置(図3)と第2係合位置(図6)と解除位置(図4)との間を変位可能である。
[シートカセット1の全体構成]
図1を参照して、シートカセット1の全体構成を説明する。実施形態1では、X軸及びY軸は互いに直交した水平軸であり、Z軸は鉛直軸である。拡張方向A1及び縮小方向A2はX軸に略平行である。また、シートカセット1におけるシートの搬送方向は縮小方向A2と略同一であり、シートの搬送方向の逆方向は拡張方向A1と略同一である。本発明の実施形態において、各部材及び各部の前端又は前端部は、各部材及び各部における縮小方向A2の前端又は前端部、つまり、各部材及び各部におけるシートの搬送方向の前端又は前端部を示す。また、各部材及び各部の後端又は後端部は、各部材及び各部における縮小方向A2の後端又は後端部、つまり、各部材及び各部におけるシートの搬送方向の後端又は後端部を示す。また、Z軸の正方向は上方向B1であり、Z軸の負方向は下方向B2である(図3参照)。図1は、スライドカセット5が縮小方向A2に最大限押し込まれ、シートカセット1のサイズが最も小さい状態を示している。
図1を参照して、シートカセット1の全体構成を説明する。実施形態1では、X軸及びY軸は互いに直交した水平軸であり、Z軸は鉛直軸である。拡張方向A1及び縮小方向A2はX軸に略平行である。また、シートカセット1におけるシートの搬送方向は縮小方向A2と略同一であり、シートの搬送方向の逆方向は拡張方向A1と略同一である。本発明の実施形態において、各部材及び各部の前端又は前端部は、各部材及び各部における縮小方向A2の前端又は前端部、つまり、各部材及び各部におけるシートの搬送方向の前端又は前端部を示す。また、各部材及び各部の後端又は後端部は、各部材及び各部における縮小方向A2の後端又は後端部、つまり、各部材及び各部におけるシートの搬送方向の後端又は後端部を示す。また、Z軸の正方向は上方向B1であり、Z軸の負方向は下方向B2である(図3参照)。図1は、スライドカセット5が縮小方向A2に最大限押し込まれ、シートカセット1のサイズが最も小さい状態を示している。
スライドカセット5はメインカセット3に対して拡張方向A1にスライド可能である。従って、スライドカセット5の拡張方向A1へのスライドによって、シートカセット1のサイズが拡張され、シートカセット1へ積載可能なシートPのサイズが拡張される。また、スライドカセット5はメインカセット3に対して縮小方向A2にスライド可能である。従って、スライドカセット5の縮小方向A2へのスライドによって、シートカセット1のサイズが縮小され、シートカセット1へ積載可能なシートPのサイズが縮小される。実施形態1では、シートカセット1は、スライドカセット5を最大限押し込んだ状態の通常サイズと最大限引き出した状態の拡張サイズとのいずれかに設定されることができる。拡張サイズは、シートカセット1に積載可能なシートPの最大サイズを規定している。
メインカセット3は、主に合成樹脂により形成される。合成樹脂は、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂である。メインカセット3は、板状の底部30、一対の側端部31、前端部32、パネル33、リフト板35、一対の軸36、及び一対の側端ガイド34を含む。メインカセット3の後端は開放されている。前端部32は、底部30から立設され、Y軸に沿って延びる。前端部32には、シート搬送ガイド8及びリタードローラー6aが配置される。前端部32の最前面にはパネル33が配置される。一対の側端部31は、互いに対向し、底部30から立設され、X軸に沿って延びる。
一対の軸36は一対の側端部31に対応して設けられる。リフト板35は、底部30のシート積載面F1に配置される。リフト板35の基端部の両端部には、軸36が貫通する支持孔(図示せず)が設けられる。リフト板35の基端部の両端部は、それぞれ、軸36によって回転可能に支持される。従って、リフト板35の先端部は、軸36を中心に回転し、昇降可能である。
一対の側端ガイド34は、互いに対向し、一対の側端部31に対応して設けられる。側端ガイド34は、対応する側端部31に沿って起立している。一対の側端ガイド34には、ラック及びピニオン機構(図示せず)が連結されている。従って、一対の側端ガイド34は、互いに連動し、Y軸に沿って、互いに近づく方向又は互いに離れる方向に移動可能である。
スライドカセット5は、主に合成樹脂(例えば、ABS樹脂)により形成される。スライドカセット5は、第1規制部7、板状の底部50、一対の側端部51、後端部52、後端ガイド53、一対のレール54、及び複数のラチェット歯55を含む。第1規制部7は、底部50に設けられる。スライドカセット5の前端は開放されている。一対の側端部31は、互いに対向し、底部50から立設され、X軸に沿って延びる。後端部52は、底部30から立設され、Y軸に沿って延びる。
一対のレール54は、底部50に形成され、X軸に沿って延びる。複数のラチェット歯55は、一対のレール54の間において、X軸に沿って設けられる。後端ガイド53は、後端部52に沿って起立している。後端ガイド53は、レール54に沿って移動可能である。後端ガイド53の下部には係合爪56が形成される。係合爪56は、ラチェット歯55に連結及びラチェット歯55から解除可能である。従って、後端ガイド53は、レール54に沿った任意の位置で固定可能である。
スライドカセット5は、メインカセット3との重複領域において底部50が底部30よりも上方に配置されるように、メインカセット3に装着される。複数のシートPは、底部30のシート積載面F1、リフト板35の上面、及び底部50のシート積載面F2に、Z軸の正方向に積載される。具体的には、シートPの前端側がシート積載面F1及びリフト板35の上面に位置し、シートPの後端側がシート積載面F2に位置するように、シートPは積載される。一対の側端ガイド34及び後端ガイド53は、積載するシートPのサイズに応じて移動される。
[レバー部70の構造]
図2及び図3を参照して、レバー部70の詳細構造について説明する。図2及び図3では、レバー部70は第1係合位置に位置している。レバー部70は底部50に一体的に形成される。レバー部70は板状である。レバー部70は、弾性を有する素材により形成され、弾性を有するように成形されている。従って、上方及び下方に変位可能なレバー部70を簡易に形成できる。
図2及び図3を参照して、レバー部70の詳細構造について説明する。図2及び図3では、レバー部70は第1係合位置に位置している。レバー部70は底部50に一体的に形成される。レバー部70は板状である。レバー部70は、弾性を有する素材により形成され、弾性を有するように成形されている。従って、上方及び下方に変位可能なレバー部70を簡易に形成できる。
レバー部70の低部75は、底部30よりも上で底部50よりも下に配置され、底部50及び底部30に略平行である。レバー部70の凸部76の外縁は曲線状である。凸部76は低部75の一方端部(具体的には後端部)に連続して形成される。凸部76は、低部75に対して傾斜し、低部75から拡張方向A1に向かって斜め上方に突出する。凸部76は、底部50のシート積載面F2に対して距離d1だけ突出している。
レバー部70は、ユーザーの手指を掛ける円筒状の貫通穴74を有する。貫通穴74において凸部76の側に手指が掛けられる。具体的には、レバー部70には、低部75と凸部76とに跨って貫通穴74が形成される。貫通穴74は、レバー部70の上面から下面まで貫通する。
レバー部70は、レバー部70の位置に応じて第1対向領域37に対向する第2対向領域77を有する。レバー部70の低部75の下面は、第2対向領域77である。被係合爪78aは第2対向領域77に形成される。なお、メインカセット3は、レバー部70の位置に応じてレバー部70と対向する第1対向領域37を有する。係合爪38aは第1対向領域37に形成される。
基端部72の一方端部(具体的には後端部)は、低部75の他方端部(具体的には前端部)と連結される。基端部72の他方端部(具体的には前端部)は、底部50と連結される。基端部72は、底部50から低部75に向けて下降するように傾斜している。従って、低部75は、底部50のシート積載面F2よりも距離d2だけ低い位置に配置される。
[レバー部70の変位]
図3及び図4を参照して、レバー部70の変位について説明する。図3に示すように、シートカセット1にシートPが載置されていない状態において、凸部76に外力が作用していない場合に、レバー部70は第1係合位置に位置する。図4に示すように、凸部76に上方向B1への外力が作用し、凸部76が引き上げられると、レバー部70は、第1係合位置から解除位置へ変位する。つまり、シートカセット1にシートPが載置されていない状態において、凸部76に上方向B1への外力が作用している場合に、レバー部70は解除位置に変位する。
図3及び図4を参照して、レバー部70の変位について説明する。図3に示すように、シートカセット1にシートPが載置されていない状態において、凸部76に外力が作用していない場合に、レバー部70は第1係合位置に位置する。図4に示すように、凸部76に上方向B1への外力が作用し、凸部76が引き上げられると、レバー部70は、第1係合位置から解除位置へ変位する。つまり、シートカセット1にシートPが載置されていない状態において、凸部76に上方向B1への外力が作用している場合に、レバー部70は解除位置に変位する。
具体的には、凸部76は自由端部である。従って、レバー部70は、外力によって基端部72を軸として上方向B1に変位し、第1係合位置から解除位置へ変位する。一方、レバー部70が解除位置に位置しているときに、外力が解除されると、基端部72の弾性によって凸部76が下降して、レバー部70は第1係合位置に戻る。
ユーザーは、貫通穴74に指を差し込み、凸部76に指を引っ掛け、上方向B1に凸部76を引き上げることができる。その結果、ユーザーは、レバー部70を解除位置に変位させることができる。そして、ユーザーが、レバー部70から指を離すことによって、又は力を緩めることによって、凸部76が下方向B2に下降し、解除位置から第1係合位置にレバー部70を戻すことができる。
[係合爪38a及び被係合爪78aの構造]
図3を参照して、係合爪38a及び被係合爪78aの構造について説明する。係合爪38aは、メインカセット3の底部30から突出する。具体的には、係合爪38aは、第1対向領域37から突出する。係合爪38aは、係合面38c及び傾斜面38dを有する。傾斜面38dは係合面38cに対向する。傾斜面38dは、第1対向領域37から縮小方向A2に向かって上方に傾斜する。
図3を参照して、係合爪38a及び被係合爪78aの構造について説明する。係合爪38aは、メインカセット3の底部30から突出する。具体的には、係合爪38aは、第1対向領域37から突出する。係合爪38aは、係合面38c及び傾斜面38dを有する。傾斜面38dは係合面38cに対向する。傾斜面38dは、第1対向領域37から縮小方向A2に向かって上方に傾斜する。
被係合爪78aは、スライドカセット5のレバー部70から突出する。具体的には、被係合爪78aは、第2対向領域77から突出する。被係合爪78aは、係合面78c及び傾斜面78dを有する。傾斜面78dは係合面78cに対向する。傾斜面78dは、第2対向領域77から拡張方向A1に向かって下方に傾斜する。
[スライドカセット5のスライドの規制]
図3及び図6を参照して、スライドカセット5のスライドの規制について説明する。まず、レバー部70が第1係合位置に位置しているときのスライドの規制について説明する。レバー部70が係合場所で第1係合位置に位置している状態では、係合爪38aと被係合爪78aとが係合する。係合場所は、係合爪38aと被係合爪78aとの対向位置である。具体的には、係合面38cと係合面78cとが係合する。従って、スライドカセット5の拡張方向A1へのスライドが規制される。係合爪38aと被係合爪78aとが係合したときのスライドカセット5の位置は、縮小方向A2に最大限押し込まれた位置であり、収納位置である。従って、スライドカセット5は、シートカセット1のサイズの最も小さい位置でロックされる。
図3及び図6を参照して、スライドカセット5のスライドの規制について説明する。まず、レバー部70が第1係合位置に位置しているときのスライドの規制について説明する。レバー部70が係合場所で第1係合位置に位置している状態では、係合爪38aと被係合爪78aとが係合する。係合場所は、係合爪38aと被係合爪78aとの対向位置である。具体的には、係合面38cと係合面78cとが係合する。従って、スライドカセット5の拡張方向A1へのスライドが規制される。係合爪38aと被係合爪78aとが係合したときのスライドカセット5の位置は、縮小方向A2に最大限押し込まれた位置であり、収納位置である。従って、スライドカセット5は、シートカセット1のサイズの最も小さい位置でロックされる。
次に、シートカセット1にシートPが積載された場合のスライドの規制について説明する。シートカセット1にシートPが積載される前では、レバー部70は第1係合位置に位置するが、シートカセット1に複数のシートPが積載されると、シートPに当接する凸部76には複数のシートPの重量がかかる。従って、レバー部70は、複数のシートPによって押し下げられ、第2係合位置へ変位する。つまり、レバー部70は、複数のシートPの重みによって基端部72を軸として下方向B2に変位し、第2係合位置に位置する。レバー部70の変位長は、距離d1(図3参照)を限度として、シート積載量の増加に伴って大きくなる。従って、係合爪38aと被係合爪78aとの係合は、シート積載量の増加に伴って強固になる。係合を強固にする理由は次の通りである。
一般的に、シートカセットの画像形成装置への挿入時において、シートカセットに積載されているシートは、シートカセットの移動方向に動く。動いたシートは、スライドカセットの後端部及び後端ガイドで受け止められる。従って、後端部及び後端ガイドには、シートの重量に応じた負荷がかかる。特に、シートの積載枚数が多い場合、又はシートのサイズが大きい場合、後端部及び後端ガイドにかかる負荷が大きくなる。その結果、スライドカセットの意図しないロックの解除が発生する可能性もある。
実施形態1では、レバー部70が第2係合位置に変位することによって、係合爪38aと被係合爪78aとの係合をシート積載量の増加に伴って強固にし、シートPの移動に基づく負荷によってスライドカセット5のロックが解除されることを抑制する。
また、レバー部70の凸部76の下方向B2への変位長が距離d1になると、スライドカセット5のシート積載面F2が複数のシートPを支持するため、距離d1を超える凸部76の下方向B2への変位を防止できる。その結果、レバー部70の第1係合位置に戻らないような変形又は破損を抑制できる。
[スライドカセット5のスライドの規制解除]
図3及び図4を参照して、スライドカセット5のスライドの規制解除について説明する。係合爪38aと被係合爪78aとが係合している状態から、レバー部70の凸部76に上方向B1の外力が加えられ、レバー部70が解除位置に変位した場合、被係合爪78aは、係合爪38aから離れ、係合が解除される。従って、スライドカセット5のスライドの規制が解除される。つまり、スライドカセット5のロックが解除される。そして、レバー部70に拡張方向A1の外力が加えられた場合、スライドカセット5は、拡張方向A1にスライドする。スライドカセット5は、拡張方向A1に最大限引き出され、第2規制部21によって、シートカセット1のサイズの最も大きい位置、つまり、拡張位置でロックされる。
図3及び図4を参照して、スライドカセット5のスライドの規制解除について説明する。係合爪38aと被係合爪78aとが係合している状態から、レバー部70の凸部76に上方向B1の外力が加えられ、レバー部70が解除位置に変位した場合、被係合爪78aは、係合爪38aから離れ、係合が解除される。従って、スライドカセット5のスライドの規制が解除される。つまり、スライドカセット5のロックが解除される。そして、レバー部70に拡張方向A1の外力が加えられた場合、スライドカセット5は、拡張方向A1にスライドする。スライドカセット5は、拡張方向A1に最大限引き出され、第2規制部21によって、シートカセット1のサイズの最も大きい位置、つまり、拡張位置でロックされる。
ユーザーは、例えば、次の手順で、シートカセット1のサイズを拡張する。ユーザーは、貫通穴74に指を差し込み、レバー部70の凸部76に指を引っ掛け、凸部76を引き上げる。その結果、レバー部70は解除位置に変位し、係合が解除されて、スライドの規制が解除される。スライドの規制の解除に続けて、ユーザーは、貫通穴74の後端側開口縁部に引っ掛けた指を拡張方向A1に引っ張る。その結果、スライドカセット5を引き出すことができ、シートカセット1のサイズを拡張することができる。スライドカセット5は、規定距離だけ引き出され、第2規制部21によって停止及びロックされる。
ユーザーは、例えば、次の手順で、シートカセット1のサイズを縮小する。ユーザーは、被係合爪78aが係合爪38aに係合するまで、スライドカセット5を縮小方向A2に押し込む。係合爪38aが傾斜面38dを有し、被係合爪78aが傾斜面78dを有するため、縮小方向A2へのスライドカセット5のスライドによって、被係合爪78aを係合爪38aに円滑に係合させることができる。
[切欠き部39の構造]
図2及び図3を参照して、切欠き部39の構造について説明する。メインカセット3の底部30には切欠き部39が形成されている。具体的には、切欠き部39は、底部30の規定位置から、底部30の後端まで形成され、拡張方向A1に延びている。切欠き部39は、底部30の後端部をU字状に切り欠くことにより形成される。また、切欠き部39は、スライドカセット5のスライドに伴う貫通穴74の移動領域に対応して形成される。従って、貫通穴74は、拡張方向A1又は縮小方向A2へのスライドカセット5のスライドに伴って切欠き部39の上方を移動する。その結果、指がメインカセット3の底部30に接触することを回避でき、ユーザーは、貫通穴74に差し込んだ指を抜くことなく、スライドカセット5をスライドさせることができる。実施形態1では、切欠き部39は、底部30の後端部をU字状に切り欠くことにより形成される。
図2及び図3を参照して、切欠き部39の構造について説明する。メインカセット3の底部30には切欠き部39が形成されている。具体的には、切欠き部39は、底部30の規定位置から、底部30の後端まで形成され、拡張方向A1に延びている。切欠き部39は、底部30の後端部をU字状に切り欠くことにより形成される。また、切欠き部39は、スライドカセット5のスライドに伴う貫通穴74の移動領域に対応して形成される。従って、貫通穴74は、拡張方向A1又は縮小方向A2へのスライドカセット5のスライドに伴って切欠き部39の上方を移動する。その結果、指がメインカセット3の底部30に接触することを回避でき、ユーザーは、貫通穴74に差し込んだ指を抜くことなく、スライドカセット5をスライドさせることができる。実施形態1では、切欠き部39は、底部30の後端部をU字状に切り欠くことにより形成される。
以上、図1〜図6を参照して説明したように、実施形態1によれば、簡易な操作によりシートカセット1のサイズを調整可能にしつつ、シートPの積載後にメインカセット3とスライドカセット5とのロック状態が解除されることを抑制できる。
また、図2及び図3を参照して説明したように、実施形態1によれば、係合爪38aはメインカセット3と一体成形可能であり、レバー部70及び被係合爪78aはスライドカセット5と一体成形可能である。従って、部品点数を削減しつつ、スライドカセット5のロックを解除するための機構を形成できる。
さらに、図3及び図4を参照して説明したように、実施形態1によれば、係合爪38a及び被係合爪78aにより、スライドカセット5のロックとロックの解除とを簡易に実現できる。
さらに、図2を参照して説明したように、実施形態1によれば、レバー部70は貫通穴74を有する。従って、ユーザーは、貫通穴74に指を差し込み、レバー部70を引き上げることによって、スライドカセット5のロックを容易に解除できる。
(実施形態2)
図1、図2、図7〜図9を参照して、本発明の実施形態2に係るシートカセット1について説明する。実施形態2に係るシートカセット1の構成は、第1規制部7の一部を除き、実施形態1に係るシートカセット1の構成と同様である。従って、図1及び図2に示すシートカセット1を実施形態2に係るシートカセット1として説明する。以下、主に実施形態2と実施形態1との相違点について説明する。
図1、図2、図7〜図9を参照して、本発明の実施形態2に係るシートカセット1について説明する。実施形態2に係るシートカセット1の構成は、第1規制部7の一部を除き、実施形態1に係るシートカセット1の構成と同様である。従って、図1及び図2に示すシートカセット1を実施形態2に係るシートカセット1として説明する。以下、主に実施形態2と実施形態1との相違点について説明する。
図7は、シートカセット1が小サイズに設定された場合の第1規制部7の係合状態を示し、図2のVII−VII線に沿った断面図である。図7では、スライドカセット5は収納位置に配置され、レバー部70は第1係合位置に位置している。第1規制部7(規制部)は、複数の係合孔38b(複数の第1係合部)と、レバー部70と、係合突起78b(第2係合部)とを含む。実施形態2では、実施形態1の係合爪38a(図3参照)に代えて、複数の係合孔38bが設けられ、実施形態1の被係合爪78a(図3参照)に代えて、係合突起78bが設けられる。
係合孔38bは係止部として機能する。複数の係合孔38bは、実施形態2では、3つの係合孔38bである。3つの係合孔38bのうち、底部30の最も後端側の係合孔38bを係合孔38b1と記載し、係合孔38b1と隣り合う係合孔38bを係合孔38b2と記載し、底部30の後端から最も離れた係合孔38bを係合孔38b3と記載する場合もある。レバー部70の構成は、実施形態1のレバー部70(図3参照)の構成と同様である。
実施形態2において、第1係合位置は、収納位置において、スライドカセット5の底部50にシートが積載されていない状態で、凸部76が底部50のシート積載面F2から突出し、係合孔38bと係合突起78bとが係合する位置である。第2係合位置は、収納位置において、スライドカセット5の底部50に積載されるシートの枚数に応じて、凸部76が第1係合位置から下方に押し下げられ、係合孔38bと係合突起78bとが係合する位置である。解除位置は、収納位置において、第1係合位置からレバー部70が持ち上げられることにより、係合孔38bと係合突起78bとの係合が解除される位置である。
複数の係合孔38bは、メインカセット3の底部30に形成される。具体的には、複数の係合孔38bは、第1対向領域37に形成される。実施形態2では、複数の係合孔38bの各々は、円筒状の貫通孔である。ただし、貫通しない凹部でもよい。複数の係合孔38bは、拡張方向A1に沿って配置される。
係合孔38bの位置は、係合突起78bと係合孔38bとが嵌合したときのシートカセット1に積載可能なシートPの最大サイズに応じて定められる。係合突起78bは、スライドカセット5のレバー部70から突出する。具体的には、係合突起78bは、第2対向領域77から突出する。係合突起78bは、係合孔38bに嵌合可能な円筒状である。従って、係合孔38bの直径は、係合突起78bの直径よりも若干大きい。
まず、レバー部70が第1係合位置に位置しているときの係合孔38bと係合突起78bとの係合(嵌合)によるスライドの規制について説明する。レバー部70が係合場所で第1係合位置に位置している状態では、係合突起78bがいずれかの係合孔38bに係合する。係合場所は、係合孔38bと係合突起78bとの対向位置である。具体的には、係合突起78bが係合孔38bに嵌合する。従って、スライドカセット5の拡張方向A1及び縮小方向A2へのスライドが規制され、スライドカセット5がロックされる。なお、実施形態2では、係合と嵌合とは同義である。
次に、シートカセット1にシートPが積載された場合のスライドの規制について説明する。図8は、第1規制部7の断面を示し、レバー部70が第2係合位置に位置している。図8では、シートカセット1に多数枚のシートPが積載されており、スライドカセット5は収納位置に配置されている。
実施形態1と同様に、複数のシートPの重みによって凸部76が押し下げられ、レバー部70は、基端部72を軸として下方向B2に変位し、第2係合位置に位置している。係合孔38bと係合突起78bとの係合力は、第1係合位置よりも第2係合位置の方が大きくなるように設定されている。図8では、凸部76がシート積載面F2から退避しており、最も係合力が大きい状態が示される。
詳細には、レバー部70の変位長は、距離d1(図7参照)を限度として、シート積載量の増加に伴って大きくなる。従って、第2係合位置では、レバー部70が第1係合位置に位置している場合と比較して、係合突起78bは係合孔38bに更に深く嵌り込み、係合孔38bと係合突起78bとの係合は、シート積載量の増加に伴って強固になる。その結果、実施形態1と同様に、シートPの移動に基づく負荷によってスライドカセット5のロックが解除されることを抑制できる。また、実施形態1と同様に、凸部76は距離d1を超えて下方に変位しないため、レバー部70の第1係合位置に戻らないような変形又は破損を抑制できる。
次に、シートカセット1のサイズの調整について説明する。実施形態2では、3つの係合孔38b1〜係合孔38b3を有しているため、シートカセット1のサイズを3段階で調整できる。3段階のサイズは、大サイズ、中サイズ、及び小サイズである。スライドカセット5は、小サイズでは収納位置に配置され、中サイズでは第1拡張位置に配置され、大サイズでは第2拡張位置に配置される。
図7及び図8を参照して、シートカセット1の小サイズについて説明する。レバー部70が第1係合位置又は第2係合位置に位置することによって、係合孔38b3に、係合突起78bが嵌合している。従って、スライドカセット5の位置は、縮小方向A2に最大限押し込まれた位置である。その結果、スライドカセット5は、シートカセット1の小サイズの位置でロックされている。
図示を省略したが、レバー部70が第1係合位置又は第2係合位置に位置することによって、係合孔38b2に係合突起78bが嵌合された場合、スライドカセット5はシートカセット1の中サイズの位置でロックされ、係合孔38b1に係合突起78bが嵌合された場合、スライドカセット5はシートカセット1の大サイズの位置でロックされる。
なお、実施形態2では、第2規制部21(図1及び図5参照)において、係合孔38b2の位置に応じて、一対の係合孔41及び一対の係合突起61が形成され、係合孔38b1の位置に応じて、さらに一対の係合孔41及び一対の係合突起61が形成される。従って、係合孔38b2に係合突起78bが嵌合されると共に、係合孔38b2の位置に応じて形成された一対の係合孔41と一対の係合突起61とが嵌合し、スライドカセット5はシートカセット1の中サイズの位置でロックされる。また、係合孔38b1に係合突起78bが嵌合されると共に、係合孔38b1の位置に応じて形成された一対の係合孔41と一対の係合突起61とが嵌合し、スライドカセット5はシートカセット1の大サイズの位置でロックされる。
次に、係合孔38bと係合突起78bとの係合解除(嵌合解除)によるスライドの規制解除について説明する。図9は係合解除状態を示す断面図である。図9では、レバー部70は解除位置に位置している。第1係合位置において係合突起78bが係合孔38bに嵌合している状態(図7参照)から、レバー部70の凸部76に上方向B1の外力が加えられ、レバー部70が解除位置に変位した場合、係合突起78bは、係合孔38bから引き抜かれ、嵌合が解除される。従って、スライドカセット5のスライドの規制が解除される。つまり、スライドカセット5のロックが解除される。
そして、レバー部70に拡張方向A1の外力が加えられた場合、スライドカセット5は、拡張方向A1にスライドする。スライドカセット5は、拡張方向A1に引き出され、レバー部70が第1係合位置に変位することによって、係合突起78bは、他の係合孔38bのいずれかに嵌合される。その結果、再び、スライドが規制され、スライドカセット5はロックされる。
さらに、嵌合が解除され、レバー部70に縮小方向A2の外力が加えられた場合、スライドカセット5は、縮小方向A2にスライドする。スライドカセット5は、縮小方向A2に押し込まれ、レバー部70が第1係合位置に変位することによって、係合突起78bは、さらに他の係合孔38bのいずれかに嵌合される。その結果、再び、スライドが規制され、スライドカセット5はロックされる。
ユーザーは、例えば、次の手順で、シートカセット1のサイズを拡張又は縮小する。ユーザーは、貫通穴74に指を差し込み、レバー部70の凸部76に指を引っ掛け凸部76を引き上げる。その結果、レバー部70は解除位置へ変位し、係合突起78bの係合孔38bへの嵌合が解除されて、スライドの規制が解除される。スライドの規制の解除に続けて、ユーザーは、貫通穴74の後端側開口縁部に引っ掛けた指を拡張方向A1に引っ張り、又はレバー部70の凸部76を縮小方向A2に押す。その結果、スライドカセット5が引き出され、又は押し込まれる。さらに、続けて、ユーザーは、係合突起78bを他の係合孔38bに嵌合させることにより、スライドカセット5をロックし、シートカセット1のサイズを拡張又は縮小する。
以上、図1、図2、図7〜図9を参照して説明したように、実施形態2によれば、簡易な操作によりシートカセット1のサイズを調整可能にしつつ、シートPの積載後にメインカセット3とスライドカセット5とのロック状態が解除されることを抑制できる。その他、実施形態2では、実施形態1と同様の効果に加えて、次の効果を奏する。
すなわち、図7を参照して説明したように、実施形態2によれば、係合孔38bはメインカセット3を加工して形成され、レバー部70及び係合突起78bはスライドカセット5と一体成形可能である。従って、部品点数を削減しつつ、スライドカセット5のロックを解除するための機構を形成できる。
また、実施形態2によれば、複数の係合孔38bが設けられる。そして、複数の係合孔38bは、拡張方向A1に沿って配置される。従って、シートカセット1のサイズを複数段階で調整できる。
さらに、実施形態2によれば、係合突起78bと係合孔38bとにより、スライドカセット5のロックとロックの解除とを簡易に実現できる。
(実施形態3)
図1、図2、及び図10を参照して、本発明の実施形態3に係るシートカセット1について説明する。実施形態3に係るシートカセット1の構成は、第1規制部7の一部を除き、実施形態1に係るシートカセット1の構成と同様である。従って、図1及び図2に示すシートカセット1を実施形態3に係るシートカセット1として説明する。以下、主に実施形態3と実施形態1との相違点について説明する。
図1、図2、及び図10を参照して、本発明の実施形態3に係るシートカセット1について説明する。実施形態3に係るシートカセット1の構成は、第1規制部7の一部を除き、実施形態1に係るシートカセット1の構成と同様である。従って、図1及び図2に示すシートカセット1を実施形態3に係るシートカセット1として説明する。以下、主に実施形態3と実施形態1との相違点について説明する。
図10(a)は、第1規制部7(規制部)の係合状態を示す断面図である。図10(a)は、第1係合位置に位置するレバー部70を示す。
実施形態3では、実施形態1の係合爪38a(図3参照)に代えて、複数の係合爪38e(複数の第1係合部)が設けられる。また、メインカセット3はラック73を含む。ラック73はメインカセット3の底部30に配置され、スライドカセット5のスライド方向に沿ってメインカセット3に対して移動可能である。スライド方向は、拡張方向A1又は縮小方向A2である。ラック73には、スライドカセット5のスライド方向に沿って複数の係合爪38eが形成される。このように、被係合爪78aと係合可能な係合構造は、スライド方向に複数の係合爪38eが形成されたラック73で構成されている。なお、ラック73は、レバー部70の位置に応じてレバー部70と対向する第1対向領域37を有する。係合爪38eは第1対向領域37に形成される。
図10(b)は、ラック73を説明する模式図である。係合爪38eの先端から第1係合位置での被係合爪78aの先端までの長さ(以下、「係合長」と記載する。)は、係合爪38eごとに異なる。実施形態3では、複数の係合爪38eの突出量は、拡張方向A1に向けて段階的に高くなっている。具体的には次の通りである。
実施形態3では、複数の係合爪38eとして係合爪38e1〜係合爪38e3が設けられる。係合長D1〜係合長D3のうち、係合爪38e1の係合長D1が最も長く、係合爪38e3の係合長D3が最も短く、係合爪38e2の係合長D2は係合長D1と係合長D3との中間の長さである。
係合爪38eの係合長が長いほど、係合爪38eと被係合爪78aとの係合が強固になり、スライドカセット5のロックが強くなる。一方、係合爪38eの係合長が短いほど、スライドカセット5のロックは弱くなるが、スライドカセット5の操作性は良くなる。つまり、ロックを解除して、スライドカセット5をスライドさせる操作が容易になる。
ラック73は、係合爪38e1〜係合爪38e3のいずれかの係合面38cが係合場所Eに位置したときに、底部30に固定される。従って、実施形態3では、ユーザーは、ラック73を移動させることにより、使用状況に応じてスライドカセット5のロックの強さと操作性とを複数段階で設定できる。
例えば、ユーザーは、シートカセット1に最大サイズのシートPを満載して頻繁に使用する場合、ロックが強くなるようにラック73の位置を調整する。例えば、係合場所Eに係合爪38e1が位置するようにラック73を固定する。一方、例えば、ユーザーは、シートカセット1に最大サイズのシートPを満載する頻度が少ない場合、操作性を優先してロックが弱くなるようにラック73の位置を調整する。例えば、係合場所Eに係合爪38e3が位置するようにラック73を固定する。
また、実施形態3では、実施形態1と同様のレバー部70を有するため、簡易な操作によりシートカセット1のサイズを調整可能にしつつ、シートPの積載後にメインカセット3とスライドカセット5とのロック状態が解除されることを抑制できる。
実施形態3において、第1係合位置は、収納位置において、スライドカセット5の底部50にシートが積載されていない状態で、凸部76が底部50のシート積載面F2から突出し、係合爪38eと被係合爪78aとが係合する位置である。第2係合位置は、収納位置において、スライドカセット5の底部50に積載されるシートの枚数に応じて、凸部76が第1係合位置から下方に押し下げられ、係合爪38eと被係合爪78aとが係合する位置である。解除位置は、収納位置において、第1係合位置からレバー部70が持ち上げられることにより、係合爪38eと被係合爪78aとの係合が解除される位置である。
(実施形態4)
図11を参照して、本発明の実施形態4における画像形成装置100について説明する。図11は、画像形成装置100の概略を説明するための模式的断面図である。画像形成装置100は、例えば、複写機、プリンター、又は複合機である。複合機は、例えば、複写機、プリンター、及びファクシミリのうち少なくとも2つの機器を備える。以下、画像形成装置100がプリンターである例を説明する。
図11を参照して、本発明の実施形態4における画像形成装置100について説明する。図11は、画像形成装置100の概略を説明するための模式的断面図である。画像形成装置100は、例えば、複写機、プリンター、又は複合機である。複合機は、例えば、複写機、プリンター、及びファクシミリのうち少なくとも2つの機器を備える。以下、画像形成装置100がプリンターである例を説明する。
画像形成装置100は、給送装置10、画像形成部80、及び排出部90を備える。また、画像形成装置100は搬送路Lを有する。搬送路Lは、搬送路L1〜搬送路L3、及び搬送路Lbを含む。
給送装置10は、シートカセット1、給送部2、及び手差しトレイ9を含む。シートカセット1は、実施形態1に係るシートカセット1(図3参照)、実施形態2に係るシートカセット1(図7参照)、又は実施形態3に係るシートカセット1(図10参照)である。シートカセット1は、画像形成装置100の下部に配置される。シートカセット1は、画像形成装置100の前面からX軸に沿ってX軸の負方向に引き出し可能である。シートカセット1のパネル33は、画像形成装置100の前面の一部を形成する。
給送部2はシートカセット1に積載されたシートPを給送する。具体的には、給送部2は、ピックアップローラー4及び給送ローラー対6を含む。給送ローラー対6はリタードローラー6a及びフィードローラー6bを含む。ピックアップローラー4は、回転し、シートカセット1に積載されたシートPを給送ローラー対6に送る。
給送ローラー対6は、シートPの重送を抑制して、シートPを1枚ずつ搬送路L1に送り出す。具体的には、フィードローラー6bは回転し、シートPを送出する。リタードローラー6aは、1枚のシートPが送られた場合、フィードローラー6bに従動して回転する。一方、複数枚のシートPが重なって送られた場合、リタードローラー6aは、シートPを送出する方向の逆方向に回転して、又は停止して、フィードローラー6bに接触しているシートPから他のシートPを分離する。その結果、1枚のシートPがフィードローラー6bによって送り出される。シートPは搬送路L1を経由して画像形成部80に搬送される。また、手差しトレイ9にはシートPが載置される。シートPは、手差しトレイ9から搬送路L2に送り出され、さらに搬送路L1に送り出される。シートPは搬送路L1を経由して画像形成部80に搬送される。
画像形成部80は、給送装置10が給送したシートPに画像を形成する。具体的には、画像形成部80は、感光体ドラム81、帯電部82、現像部83、転写部84、クリーニング部85、露光部86、トナーカートリッジ87、及び定着部88を含む。
感光体ドラム81はシートPの搬送方向Cに沿った方向に回転する。帯電部82は感光体ドラム81の表面を帯電する。露光部86は、画像データに基づく光を感光体ドラム81の表面に照射する。その結果、感光体ドラム81の表面には画像データに対応した静電潜像が形成される。現像部83は、静電潜像にトナーを付着させて、感光体ドラム81の表面にトナー像を形成する。トナーカートリッジ87は、トナーを収容し、現像部83にトナーを供給する。
転写部84は、感光体ドラム81の表面にシートPを押し当てることによって、トナー像をシートPに転写させる。トナー像が転写されたシートPは、搬送路L2を経由して定着部88に搬送される。定着部88は、シートPを加熱及び加圧して、シートPにトナー像を定着させる。定着部88によりトナー像が定着されたシートPは、搬送路L3を経由して、排出部90に送り出される。クリーニング部85は、感光体ドラム81の表面に残留しているトナーを除去する。
排出部90は、排出ローラー対91及び排出トレイ92を含む。排出ローラー対91は、搬送路L3によって搬送されたシートPを排出トレイ92に排出する。両面印刷を実行する場合は、搬送路L3に送り出されたシートPは、搬送路Lbを経由して、搬送路L1に戻される。なお、シートPは、例えば、普通紙、再生紙、薄紙、厚紙、又はOHP(Overhead Projector)シートである。
以上、実施形態4によれば、画像形成装置100は、実施形態1に係るシートカセット1、実施形態2に係るシートカセット1、又は実施形態3に係るシートカセット1を備える。従って、簡易な操作によりシートカセット1のサイズを調整可能にしつつ、シートPの積載後にメインカセット3とスライドカセット5とのロック状態が解除されることを抑制できる。その他、実施形態3では、実施形態1、実施形態2、又は実施形態3と同様の効果を奏する。
以上、図1〜図11を参照して本発明の実施形態を説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。
(1)実施形態1では、単一の係合爪38aが設けられた。ただし、複数の係合爪38aを設けてもよい。この場合、実施形態2に係る複数の係合孔38bと同様に、複数の係合爪38aは、拡張方向A1に沿って配置される。従って、シートカセット1のサイズを複数段階で調整できる。また、実施形態2において、単一の係合孔38bを設けてもよい。
(2)実施形態1〜実施形態3では、レバー部70を上方向B1に引き上げることによって、係合爪38aと被係合爪78aとの係合を解除し、係合孔38bと係合突起78bとの係合を解除し、又は係合爪38eと被係合爪78aとの係合を解除した。ただし、係合を解除できれば、レバー部70を下方向B2に押し下げる構成を採用することもできる。
(3)実施形態2において、複数の係合孔38bに代えて複数の突出部を設け、係合突起78bに代えて係合孔を設けてもよい。
(4)実施形態1〜実施形態3では、メインカセット3の底部30に切欠き部39を形成した。ただし、メインカセット3は、切欠き部39に代えて、貫通穴を有してもよい。具体的には、貫通穴は、スライドカセット5のスライドに伴う貫通穴74の移動領域に対応して底部30に形成される。従って、ユーザーは、貫通穴74に差し込んだ指を抜くことなく、スライドカセット5をスライドさせることができる。
(5)実施形態1〜実施形態3では、凸部76は、低部75から拡張方向A1に向かって斜め上方に突出したが、低部75から縮小方向A2に向かって斜め上方に突出してもよいし、低部75から鉛直上方に突出してもよい。
(6)実施形態3では、ラック73は、スライドカセット5のスライド方向に沿ってメインカセット3に対して移動可能であったが、ラック73はメインカセット3に対して移動不可能なように底部30に固定されてもよい。そして、レバー部70は、スライドカセット5のスライド方向に沿ってスライドカセット5に対して移動可能なようにスライドカセット5に設けられる。その結果、実施形態3と同様に、使用状況に応じてスライドカセット5のロックの強さと操作性とを複数段階で設定できる。
(7)実施形態1〜実施形態3において、レバー部70は、弾性を有する素材により形成され、又は弾性を有するように成形されてもよい。また、レバー部70は、スライドカセット5とは別部材として形成されて、底部50に連結されてもよい。弾性を有する素材は、例えば、合成樹脂又は金属である。弾性を有するように成形されたレバー部70は、例えば、板ばねである。
(8)実施形態1〜実施形態4では、シートカセット1におけるシートの搬送方向は縮小方向A2と略同一であったが、シートの搬送方向は縮小方向A2と異なっていてもよい。例えば、シートの搬送方向は縮小方向A2と略直交する。
本発明は、複数のシートを積載するシートカセット、並びにシートカセットを搭載する給送装置及び画像形成装置の分野に利用可能である。
Claims (10)
- 複数のシートが積載され、サイズの調整が可能なシートカセットであって、
前記複数のシートが積載される第1底部を有する第1収容部と、
前記複数のシートが積載される第2底部を有し、前記第1収容部に収納された収納位置と、前記第1収容部から拡張方向に引き出された拡張位置との間をスライド可能に、前記第1収容部に装着される第2収容部と、
前記収納位置における前記第2収容部のスライドを規制する規制部と
を備え、
前記規制部は、
前記第2底部から前記拡張方向に延びており、前記拡張方向の先端部が上下方向に遥動可能なレバー部と、
前記第1底部に設けられる第1係合部と、
前記レバー部に設けられ、前記第1係合部と係合可能な第2係合部と
を含み、
前記レバー部は、前記収納位置において、前記第2底部にシートが積載されていない状態で、前記先端部が前記第2底部のシート積載面から突出し、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第1係合位置と、前記収納位置において、前記第2底部に積載されるシートの枚数に応じて、前記先端部が前記第1係合位置から下方に押し下げられ、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第2係合位置と、前記収納位置において、前記第1係合位置から前記レバー部が持ち上げられることにより、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除される解除位置との間を変位可能であり、
前記第1係合部と前記第2係合部との係合力は、前記第1係合位置よりも前記第2係合位置の方が大きくなるように設定され、
前記レバー部が前記解除位置に位置するときに、前記レバー部が前記拡張方向に引っ張られることにより、前記第2収容部は前記拡張位置までスライドすることが可能である、シートカセット。 - 前記第1係合部は、前記第1底部から突出する係合爪であり、
前記第2係合部は、前記レバー部から突出する被係合爪である、請求項1に記載のシートカセット。 - 前記第1係合部は、前記第1底部に形成される係合孔であり、
前記第2係合部は、前記レバー部から突出する係合突起であり、前記係合孔に嵌合可能である、請求項1に記載のシートカセット。 - 前記レバー部は、前記先端部の側に手指を掛ける貫通穴を有し、
前記第1収容部の前記第1底部には、前記第2収容部のスライドに伴う前記貫通穴の移動領域に対応して前記拡張方向に延びる切欠き部が形成されている、請求項1に記載のシートカセット。 - 前記第1係合部は、前記拡張方向に沿って複数配置される、請求項1に記載のシートカセット。
- 前記複数の第1係合部の突出量は、前記拡張方向に向けて段階的に高くなっている、請求項5に記載のシートカセット。
- 前記複数の第1係合部は、複数の係合爪であり、
前記第2係合部と係合可能な係合構造は、前記拡張方向に前記複数の係合爪が形成されたラックで構成されている、請求項5に記載のシートカセット。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のシートカセットと、
前記シートカセットに積載された前記シートを給送する給送部と
を備える、給送装置。 - 請求項8に記載の給送装置と、
前記給送装置が給送した前記シートに画像を形成する画像形成部と
を備える、画像形成装置。 - 複数のシートが積載され、サイズの調整が可能なシートカセットであって、
前記複数のシートが積載される第1底部を有する第1収容部と、
前記複数のシートが積載される第2底部を有し、前記第1収容部に収納された収納位置と、前記第1収容部から拡張方向に引き出された拡張位置との間をスライド可能に、前記第1収容部に装着される第2収容部と、
前記収納位置における前記第2収容部のスライドを規制する規制部と
を備え、
前記規制部は、
前記第2底部から前記拡張方向に延びており、前記拡張方向の先端部が上下方向に遥動可能なレバー部と、
前記第1底部に設けられる第1係合部と、
前記レバー部に設けられ、前記第1係合部と係合可能な第2係合部と
を含み、
前記レバー部は、前記収納位置において、前記第2底部にシートが積載されていない状態で、前記先端部が前記第2底部のシート積載面から突出し、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第1係合位置と、前記収納位置において、前記第2底部に積載されるシートの枚数に応じて、前記先端部が前記第1係合位置から下方に押し下げられ、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第2係合位置と、前記収納位置において、前記第1係合位置から前記レバー部が持ち上げられることにより、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除される解除位置との間を変位可能であり、
前記第1係合部と前記第2係合部との係合力は、前記第1係合位置よりも前記第2係合位置の方が大きくなるように設定され、
前記レバー部は、前記先端部の側に手指を掛ける貫通穴を有し、
前記第1収容部の前記第1底部には、前記第2収容部のスライドに伴う前記貫通穴の移動領域に対応して前記拡張方向に延びる切欠き部が形成されている、シートカセット。
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