JP5914103B2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は油圧緩衝器に関する。
油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、ダンパチューブの一端開口部にロッドガイドが設けられ、ダンパチューブの内部に挿入されるシリンダが上記ロッドガイドとダンパチューブの他端に設けた支持ピースとの間で軸方向に挟み固定され、上記シリンダが2個の外筒と内筒を互いに挿嵌した二重状をなし、上記ロッドガイドを貫通するピストンロッドが上記内筒の内部に摺動自在に挿入されてなるものがある。
特開2001-12738
特許文献1に記載の如くの油圧緩衝器にあっては、圧縮強度保持、耐振動、ガタ打音発生の抑止等から、ダンパチューブの内部に挿入される二重シリンダたる外筒と内筒をロッドガイドと支持ピースの間で、双方の筒に圧縮荷重を付与して挟み固定することが理想である。ところが、外筒と内筒の寸法精度上長さのバラツキがあり、双方の筒に圧縮荷重を付与することに困難がある。
二重シリンダたる外筒と内筒の端部に弾性体を介してガタを吸収することはできるが、余分な弾性体という部品が増えてしまう不都合があるし、通常考えられるばね、ゴム等の弾性体では必要な圧縮強度を分担するほどの剛性を確保することに困難がある。
本発明の課題は、油圧緩衝器において、ダンパチューブの内部に挿入される多重シリンダたる複数個の筒(外筒と内筒)を、ロッドガイドと支持ピースの間で、全ての筒に圧縮荷重を付与して挟み固定することにある。
請求項1に係る発明は、ダンパチューブの一端開口部にロッドガイドが設けられ、前記ダンパチューブの内部に挿入されるシリンダが前記ロッドガイドと前記ダンパチューブの他端に設けた支持ピースとの間で軸方向に挟み固定され、前記シリンダがN個の筒を互いに挿嵌した多重状をなし、前記ロッドガイドを貫通するピストンロッドが前記シリンダの最も内側の前記筒の内部に摺動自在に挿入されてなる油圧緩衝器において、前記シリンダの各前記筒の挟み込み固定状態で、前記シリンダの各前記筒のうちの(N−1)個の前記筒の少なくとも一方の端面と、前記ロッドガイドと前記支持ピースの少なくとも一方の座面とが軸方向で当接する接触面を、当該筒の当該端面の周方向複数箇所に限定的に形成してなるようにしたものである。
さらに、請求項1に係る発明は、前記接触面を限定的に形成する前記筒の端面が、前記シリンダの各前記筒の挟み込み過程で、当該接触面を形成することのない前記筒の端面よりも先に、対応する前記ロッドガイド又は前記支持ピースの座面に当接するように、各前記筒の長さが互いに設定されてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記接触面を限定的に形成する前記筒の端面と、対応する前記ロッドガイド又は前記支持ピースの少なくとも一方の座面との座屈荷重が、前記ダンパチューブに設けられる前記ロッドガイドと前記支持ピースが前記シリンダに付与する挟み込み固定荷重よりも小さく設定されてなるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において更に、前記接触面を限定的に形成する前記筒の端面のうち、対応する前記ロッドガイド又は前記支持ピースの座面と当接していない非接触部に、当該筒の内外をつなぐオイル流路を形成してなるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記ダンパチューブの内部に外筒と内筒の二重管からなる前記シリンダを挿入してなり、前記内筒の内部に挿入された前記ピストンロッドにより、当該内筒の内部にピストン側油室とロッド側油室からなる油室を形成し、前記外筒と前記内筒の間の環状間隙により前記ピストン側油室と前記ロッド側油室を連通する外側流路を形成し、前記ダンパチューブと前記外筒の間の環状間隙を油溜室としてなるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において更に、前記ダンパチューブが前記ロッドガイドの頭部に挿着されて加締止めされ、前記ロッドガイドの頭部の下に設けた中外径部と小外径部のそれぞれに前記シリンダの前記外筒と前記内筒の各上端内周を挿着し、それらの前記外筒と前記内筒の上端面をそれらの前記中外径部と前記小外径部の外周側に設けた座面に当接してなり、前記ロッドガイドの前記小外径部の外周側に設けた座面がその周方向複数箇所からその外周に沿う突起部を立ち上げて備え、当該突起部の頂面が前記内筒の端面と軸方向で当接する接触面を形成し、前記ロッドガイドの前記小外径部と外周の相隣る前記突起部の間に縦溝が形成され、前記内筒の端面のうち当該突起部の頂面と当接していない非接触部がこの縦溝とともに前記ロッド側油室を前記外側流路に連通するオイル流路を形成するようにしたものである。
(請求項1)
(a)多重(二重)シリンダをなすN個(2個)の筒(外筒と内筒)の挟み込み固定状態で、シリンダのうちの(N−1)個(1個)の筒(内筒)の少なくとも一方の端面と、ロッドガイドと支持ピースの少なくとも一方の座面とが軸方向で当接する接触面を、当該筒(内筒)の当該端面の周方向複数箇所に限定的に形成した。
従って、ダンパチューブに設けられるロッドガイドと支持ピースとの間で上記のシリンダが軸方向に挟み固定されるとき、上記の接触面が限定的に形成された筒(内筒)の端面と、対応するロッドガイド(又は支持ピースの少なくとも一方)の座面との面圧が当該接触面の面積の限定による減縮効果によって高圧になり、筒(内筒)の端面及び/又は対応するロッドガイド(又は支持ピースの少なくとも一方)の座面が座屈、変形する。これにより、各筒(外筒と内筒)の長さのバラツキが吸収され、弾性体等の付加部品を用いることなく、全ての筒に圧縮荷重を付与できる。
(b)前記の接触面を限定的に形成する筒の端面が、前記シリンダの各筒の挟み込み過程で、当該接触面を形成することのない筒の端面よりも先に、対応するロッドガイド又は支持ピースの座面に当接するように、各筒の長さが互いに設定される。これにより、上(a)における筒(内筒)の端面及び/又は筒(内筒)の端面及び/又は対応するロッドガイド(又は支持ピースの少なくとも一方)の座面の座屈、変形の確実を図ることができる。
請求項2
(c)前記の接触面を限定的に形成する筒の端面と、対応するロッドガイド又は支持ピー
スの少なくとも一方の座面との座屈荷重が、前記ダンパチューブに設けられるロッドガイ
ドと支持ピースが前記シリンダに付与する挟み込み固定荷重よりも小さく設定される。こ
れにより、上述(a)における筒(内筒)の端面及び/又は対応するロッドガイド(又は支
持ピースの少なくとも一方)の座面の座屈、変形の確実を図ることができる。
請求項3
(d)前記の接触面を限定的に形成する筒の端面のうち、対応するロッドガイド(又は支持ピース)の座面と当接していない非接触部が当該座面との間に必然的に生ずる隙間を、該筒の内外をつなぐオイル流路として利用できる。
請求項4
(e)前記油圧緩衝器において、前記ダンパチューブの内部に外筒と内筒の二重管からなるシリンダを挿入してなり、内筒の内部に挿入されたピストンロッドにより、該内筒の内部にピストン側油室とロッド側油室からなる油室を形成し、外筒と内筒の間の環状間隙によりピストン側油室とロッド側油室を連通する外側流路を形成し、ダンパチューブと外筒の間の環状間隙を油溜室とした。従って、ダンパチューブの内部に挿入されて二重シリンダを構成する外筒と内筒を、ロッドガイドと支持ピースの間で、双方の筒に圧縮荷重を付与して挟み固定することができる。
請求項5
(f)前記油圧緩衝器において、前記ダンパチューブがロッドガイドの頭部に挿着されて加締止めされ、ロッドガイドの頭部の下に設けた中外径部と小外径部のそれぞれにシリンダの外筒と内筒の各上端内周を挿着し、それらの外筒と内筒の上端面をそれらの中外径部と小外径部の外周側に設けた座面に当接してなり、ロッドガイドの小外径部の外周側に設けた座面がその周方向複数箇所からその外周に沿う突起部を立ち上げて備え、該突起部の頂面が内筒の端面と軸方向で当接する接触面を形成し、ロッドガイドの小外径部と外周の相隣る突起部の間に縦溝が形成され、内筒の端面のうち該突起部の頂面と当接していない非接触部がこの縦溝とともに前記ロッド側油室を前記外側流路に連通するオイル流路を形成するものになる。
図1は油圧緩衝器の全体を示す断面図である。 図2は図1の上部断面図である。 図3は図1の下部断面図である。 図4は減衰力調整装置を示す断面図である。 図5は図4のV-V線に沿う断面図である。 図6はシリンダとロッドガイドとの固定構造を示す斜視図である。 図7はシリンダとロッドガイドとの固定構造を示す模式側面図である。 図8はシリンダとロッドガイドとの固定構造を示す模式断面図である。 図9は図8のIX-IX線に沿う模式端面図である。
油圧緩衝器10は、図1〜図3に示す如く、車軸側に取付けられるダンパケース11がダンパチューブ12を有し、ダンパチューブ12の内部にダンパシリンダ13を挿嵌している。そして、油圧緩衝器10は、車体側に取付けられるピストンロッド14をダンパケース11のダンパチューブ12、シリンダ13の中心部に摺動自在に挿入し、ダンパケース11とピストンロッド14の外側部に懸架スプリング15を介装している。
ダンパケース11はダンパチューブ12のボトムキャップ12Aの外面中央部に車軸側取付部材16を備え、ピストンロッド14は車体側取付部材17を備える。ダンパケース11におけるダンパチューブ12の外周部にはばね受18を備え、ピストンロッド14における車体側取付部材17の外周部にはばね受19を備える。懸架スプリング15は、ばね受18とばね受19の間に介装され、懸架スプリング15のばね力によって車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。尚、ばね受18はばね荷重調整装置20により昇降され、これによって懸架スプリング15のばね力を調整可能にしている。
ダンパケース11のダンパチューブ12は、ピストンロッド14が貫通するロッドガイド21をその開口部に備える。ロッドガイド21は、頭部21Aの大外径部をダンパチューブ12に液密に挿着され、オイルシール22、ブッシュ23を備える内径部に、ピストンロッド14を液密に摺動自在に挿入している。
油圧緩衝器10は、ダンパケース11がダンパチューブ12の内部にシリンダ13を挿嵌し、シリンダ13が外筒13Aと内筒13Bからなるものにし、ダンパケース11はカップ状ボトムキャップ12Aの外周にダンパチューブ12の下端内周を嵌合して溶接等により固定している。
ボトムキャップ12Aのカップ内周には、鋼板プレス製のカップ状ボトムプレート24の胴部24Aの外周が隙間嵌めされてセンタリング配置され(ボトムプレート24の底部24Bはボトムキャップ12Aのカップ底面との間に一定の隙間を介する)、ボトムキャップ12Aのカップ上端面に載るボトムプレート24のフランジ24Cの外周から立上がる嵌合筒部24Dの内周には、後述する第2のベースピストン60(支持ピース)の外周の大外径部が圧入されてセンタリング配置されている。第2のベースピストン60の下端面はボトムプレート24のフランジ24Cの上面に載る。そして、第2のベースピストン60の外周の中外径部と小外径部のそれぞれにシリンダ13の外筒13Aと内筒13Bの各下端内周が圧入等されて固定されている。
他方、シリンダ13の外筒13Aと内筒13Bの各上端内周はロッドガイド21の頭部21Aの下に設けた中外径部と小外径部のそれぞれに圧入等して固定されている。そして、ダンパチューブ12はロッドガイド21の頭部21Aを挿着され、頭部21Aの上のオイルシール22、オイルシール22の上面に設けたワッシャ22Aよりも上方に突出し、その突出端を加締部12Bとする。ダンパチューブ12は、ボトムキャップ12Aと加締部12Bの間に、ロッドガイド21、オイルシール22、ワッシャ22A、ボトムプレート24、第2のベースピストン60を介して、シリンダ13の外筒13A、内筒13Bを軸方向で挟み込み固定するものになる。
従って、油圧緩衝器10は、ダンパチューブ12の内部に挿入されるシリンダ13が該ダンパチューブ12の一端開口部に設けたロッドガイド21と、該ダンパチューブ12の他端に設けた第2のベースピストン60との間で軸方向に挟み固定される。そして、シリンダ13が2個の筒13A、13Bを互いに挿嵌した二重状をなし、ロッドガイド21を貫通するピストンロッド14がシリンダ13の内側の内筒13Bの内部に摺動自在に挿入される。
油圧緩衝器10は、以上により、ダンパケース11の全体を、ダンパチューブ12と、シリンダ13の二重管をなす外筒13A、内筒13Bとが同軸配置された三重管としている。そして、内筒13Bの内部にピストン側油室27Aとロッド側油室27Bからなる油室27を形成し、外筒13Aと内筒13Bの間の環状間隙によりピストン側油室27Aとロッド側油室27Bを連通する外側流路13Cを形成し、ダンパチューブ12と外筒13Aの間の環状間隙をエア室31と油溜室32とする。
即ち、油圧緩衝器10は、ピストンロッド14をダンパケース11のダンパチューブ12、シリンダ13の中心部に挿入するとき、ピストンロッド14の先端部に挿着したピストン25をナット26で固定し、内筒13Bの内周に摺動可能に挿入されたピストン25により、シリンダ13の油室27をピストン側油室27Aとロッド側油室27Bに区画する。28はリバウンドスプリング、29はバンプラバーである。
そして、油圧緩衝器10は、ダンパチューブ12と外筒13Aの環状間隙の上下にエア室31と油溜室32のそれぞれを設け、油溜室32をシリンダ13の油室27に連通するように設け、この油溜室32によりシリンダ13の油室27に進退するピストンロッド14の容積(油の温度膨張分の容積を含む)を補償する。
油圧緩衝器10は、シリンダ13のピストン側油室27Aとロッド側油室27Bの間に減衰力発生装置40を設ける。
減衰力発生装置40は、シリンダ13の軸方向に沿う2位置に固定されて並置される第1と第2のベースピストン50、60を有する。
減衰力発生装置40は、第1と第2のベースピストン50、60をボルト70まわりに固定的に設けたバルブユニット40Aの状態で、シリンダ13の外筒13Aと内筒13Bの各下端内周に挿着されて内蔵される。
減衰力発生装置40のバルブユニット40Aは、ボルト70の頭部71Aの側から順に、その棒状ねじ部71Bの外周に串刺し状に装填される、圧側チェックバルブ52、第2のベースピストン60、伸側減衰バルブ61、バルブストッパ72、圧側減衰バルブ51、第1のベースピストン50、伸側チェックバルブ62、バルブストッパ73を有し、これらを棒状ねじ部71Bに螺着されるナット71Cにより固定化する。
減衰力発生装置40のバルブユニット40Aは、ボトムキャップ12Aに隙間嵌めされるボトムプレート24のフランジ24C、嵌合筒部24Dに対し第2のベースピストン60の外周の大外径部を前述の如くに組付け、この第2のベースピストン60の外周の中外径部と小外径部のそれぞれにシリンダ13の外筒13Aと内筒13Bの各下端内周を前述の如くに組付ける。第1のベースピストン50は外周に設けたOリングを介してシリンダ13の内筒13Bの内周に液密に挿着される。これにより、バルブユニット40Aの第2のベースピストン60をシリンダ13の一端側の底部に固定化し、バルブユニット40Aの第1のベースピストン50をシリンダ13の内周に固定化する。
減衰力発生装置40は、内筒13Bの内部における第1のベースピストン50と第2のベースピストン60に挟まれる環状スペースを伸圧共用流路41とする。内筒13Bの内部における第1のベースピストン50の上側スペースをピストン側油室27Aとする。内筒13Bの内部における第2のベースピストン60の下側スペースは、第2のベースピストン60に穿設される孔状流路60C、シリンダ13の外筒13Aと内筒13Bの間の外側流路13Cを介してロッド側油室27Bに連通する伸圧共用流路42とされる。内筒13Bの上端側、本実施例ではロッドガイド21の小外径部には、ロッド側油室27Bを外側流路13Cに連通する伸圧共用流路43が切欠形成される。
減衰力発生装置40は、第1のベースピストン50に圧側減衰バルブ51により開閉される圧側流路50A(不図示)と伸側チェックバルブ62により開閉される伸側流路50Bを設けるとともに、第2のベースピストン60に圧側チェックバルブ52により開閉される圧側流路60B(不図示)と伸側減衰バルブ61により開閉される伸側流路60Aを設ける。減衰力発生装置40は、伸圧共用流路41、42、43と、第1のベースピストン50に設けた圧側流路50A、伸側流路50Bと、第2のベースピストン60に設けた圧側流路60B、伸側流路60A、孔状流路60Cと、シリンダ13の外筒13Aと内筒13Bの環状間隙に設けられる外側流路13Cを介して、シリンダ13のピストン側油室27Aとロッド側油室27Bを連通する(ピストン25はピストン側油室27Aとロッド側油室27Bを連通する流路を備えない)。
減衰力発生装置40は、第1のベースピストン50と第2のベースピストン60の各圧側流路50A、60Bに設けた圧側減衰バルブ51と圧側チェックバルブ52の中間部(伸圧共用流路41に連通する部分)を油溜室32に連通するとともに、第1のベースピストン50と第2のベースピストン60の各伸側流路50B、60Aに設けた伸側減衰バルブ61と伸側チェックバルブ62の中間部(伸圧共用流路41に連通する部分)を油溜室32に連通する連絡路44を第2のベースピストン60に設けた。
第2のベースピストン60は、ダンパケース11のダンパチューブ12、シリンダ13に前述の如くに組込まれたとき、ボトムプレート24の嵌合筒部24Dに圧入される大外径部の外周の一部を油溜室32に臨ませる。そして、第2のベースピストン60は、大外径部の上述の外周の一部から半径方向に向けて伸側流路60Aの中間部に達する横孔を穿設され、この横孔を連絡路44とする。
従って、油圧緩衝器10の減衰力発生装置40にあっては、圧側行程で、シリンダ13のピストン側油室27Aの油を、シリンダ13の外側流路13Cからロッド側油室27Bに向けて流す圧側流路(伸圧共用流路41、42、43、圧側流路50A、60B、孔状流路60C)を用い、この圧側流路(伸圧共用流路41、42、43、圧側流路50A、60B、孔状流路60C)の上流側に圧側減衰バルブ51を、下流側に圧側チェックバルブ52を設け、この圧側流路(伸圧共用流路41、42、43、圧側流路50A、60B、孔状流路60C)における圧側減衰バルブ51と圧側チェックバルブ52の中間部を、連絡路44を介して油溜室32に連通するものになる。
また、伸側行程で、シリンダ13のロッド側油室27Bの油を、シリンダ13の外側流路13Cからピストン側油室27Aに向けて流す伸側流路(伸圧共用流路41、42、43、伸側流路50B、60A、孔状流路60C)を用い、この伸側流路(伸圧共用流路41、42、43、伸側流路50B、60A、孔状流路60C)の上流側に伸側減衰バルブ61を、下流側に伸側チェックバルブ62を設け、この伸側流路(伸圧共用流路41、42、43、伸側流路50B、60A、孔状流路60C)における伸側減衰バルブ61と伸側チェックバルブ62の中間部を、連絡路44を介して油溜室32に連通するものになる。
油圧緩衝器10は、減衰力調整装置80を有する。
減衰力調整装置80は、ピストンロッド14にピストン側油室27Aとロッド側油室27Bを連通するバイパス流路81を形成し、このバイパス流路81をピストン側油室27Aに開口する縦孔とロッド側油室27Bに開口する横孔により形成している。減衰力調整装置80は、バイパス流路81の縦孔の開口端に弁シート82を設け、弁シート82に臨むニードル弁83Aを先端に形成した調整ロッド83を、ピストンロッド14の中空部に軸方向進退自在に、かつOリングを介して液密に挿入し、ニードル弁83Aにより弁シート82の開口面積を調整する。
減衰力調整装置80は、図4、図5に示す如く、調整ロッド83の基端部をピストンロッド14から車体側取付部材17(支持体)の側に延在している。そして、調整ロッド83は、ピストン側油室27Aの油圧に基づくスラスト力、及びピストンロッド14の中空部における調整ロッド83まわりに装填してあるばね83Bのばね力により、その基端部をアジャスタ90のカム91のカム面92に圧接させて当接せしめる。アジャスタ90は車体側取付部材17に設けた横向き枢支孔17AにOリング17Bを介して液密に枢支され、外界に臨む端面に操作部90Aを備える。尚、枢支孔17Aは単一孔径の一端開口他端有底状のストレート孔であり、Oリング17Bはアジャスタ90のカム91よりも操作部90A寄りの外周の環状溝93Aに装填される。
減衰力調整装置80は、アジャスタ90によるカム91の回転で調整ロッド83を軸方向に進退させ、調整ロッド83のニードル弁83Aによりバイパス流路81の弁シート82の開口面積を調整し、バイパス流路81を流れる油に絞り抵抗を付与することにより、圧側減衰力と伸側減衰力を調整する。
従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧側行程)
ピストン側油室27Aの油が昇圧し、減衰力発生装置40の第1のベースピストン50の圧側流路50Aの圧側減衰バルブ51を押し開いて圧側減衰力を発生する。この圧側減衰バルブ51から伸圧共用流路41に流出する油は第2のベースピストン60の伸側流路60Aにおいて2分し、一方の油は第2のベースピストン60の圧側流路60Bの圧側チェックバルブ52から伸圧共用流路42、第2のベースピストン60の孔状流路60C、シリンダ13の外側流路13C、伸圧共用流路43を通ってロッド側油室27Bに流出し、他方の油は第2のベースピストン60の連絡路44から油溜室32に排出される。この油溜室32に排出される他方の油は、ピストンロッド14の進入容積分の油を補償する。
また、ピストン側油室27Aの油がピストン25を迂回するバイパス流路81からロッド側油室27Bに流出する過程で、アジャスタ90により調整されたバイパス流路81の弁シート82の開口面積に基づく圧側減衰力を発生する。
(伸側行程)
ロッド側油室27Bの油が昇圧し、伸圧共用流路43、シリンダ13の外側流路13Cを通って減衰力発生装置40の第2のベースピストン60の孔状流路60C、伸圧共用流路42に流入し、第2のベースピストン60の伸側流路60Aの伸側減衰バルブ61を押し開いて伸側減衰力を発生する。この伸側減衰バルブ61から伸圧共用流路41に流出する油は、油溜室32から第2のベースピストン60の連絡路44、伸側流路60Aを介して補給される油と合流した後、第1のベースピストン50の伸側流路50Bの伸側チェックバルブ62を通ってピストン側油室27Aに流出する。油溜室32から補給される油はピストンロッド14の退出容積分の油を補償する。
また、ロッド側油室27Bの油がピストン25を迂回するバイパス流路81からピストン側油室27Aに流出する過程で、アジャスタ90により調整されたバイパス流路81の弁シート82の開口面積に基づく伸側減衰力を発生する。
以下、油圧緩衝器10において、ダンパチューブ12の内部に挿入されるシリンダ13(二重状をなす外筒13Aと内筒13B)が、ダンパチューブ12の一端開口部に設けられたロッドガイド21と、ダンパチューブ12の他端に設けられた第2のベースピストン60(支持ピース)との間で軸方向に挟み固定される構造について詳述する(図6〜図9)。
油圧緩衝器10にあっては、シリンダ13の2個の外筒13Aと内筒13Bの前述した挟み込み固定状態で、外筒13Aと内筒13Bの各下端内周が第2のベースピストン60の外周の中外径部と小外径部のそれぞれに圧入されるとともに、外筒13Aと内筒13Bの各下端面が第2のベースピストン60の上記の中外径部と小外径部の各外周側座面に軸方向で当接される。
また、油圧緩衝器10にあっては、シリンダ13の2個の外筒13Aと内筒13Bの前述した挟み込み固定状態で、図6〜図9に示す如く、外筒13Aと内筒13Bの各上端内周がロッドガイド21の頭部21Aの下に設けた中外径部100と小外径部200のそれぞれに圧入されるとともに、外筒13Aと内筒13Bの各上端面がロッドガイド21の上記の中外径部100と小外径部200の各外周側座面101、201(後述する外周側座面201の突起部202)に軸方向で当接される。
ここで、本実施例では、シリンダ13の2個の外筒13Aと内筒13Bのうちの1個の内筒13Bの上端面と、ロッドガイド21の小外径部200の外周側座面201とが軸方向で当接する接触面Pが、当該内筒13Bの上端面の周方向に連続することなく、その周方向複数箇所に一定間隔を介して断続配置され、限定的に形成される。外筒13Aの上端面と、ロッドガイド21の中外径部100の外周側座面101とが軸方向で当接する接触面は、当該外筒13Aの上端面の周方向に連続するものとされている。
具体的には、ロッドガイド21の頭部21Aの下に設けた小外径部200の外周側座面201が、その周方向複数箇所からその外周に沿う三角山状等の突起部202を立ち上げて備える。そして、この外周側座面201の突起部202の頂面が内筒13Bの上端面と軸方向で当接する接触面Pを形成する。
尚、本実施例では、シリンダ13の2個の外筒13Aと内筒13Bの各下端面と、第2のベースピストン60の中外径部と小外径部の各外周側座面とが軸方向で当接する接触面は、それらの外筒13Aと内筒13Bの各下端面の周方向に連続するものとされている。
ここで、上記の接触面Pを限定的に形成する内筒13Bの上端面が、ロッドガイド21と第2のベースピストン60によるシリンダ13の各筒13A、13Bの挟み込み過程で、当該接触面Pを形成することのない外筒13Aの上端面よりも先に、対応するロッドガイド21に設けた小外径部200の外周側座面201(本実施例では外周側座面201の突起部202の頂面)に当接するように、各筒13A、13Bの長さLa、Lbが互いに設定される。本実施例では、外筒13Aと内筒13Bの上述の挟み込み前(組付時)の外筒13Aの上端面が内筒13Bの上端面に対する突き出し長さL1よりも、外周側座面201に対する突起部202の頂面(接触面P)の長さL2を大きく設定する(L1<L2)(図7)。
更に、上記の接触面Pを限定的に形成する内筒13Bの上端面と、対応するロッドガイド21に設けた小外径部200の外周側座面201(本実施例では外周側座面201の突起部202の頂面)との座屈荷重F0が、ダンパチューブ12のボトムキャップ12Aと加締部12Bの間で挟圧されるロッドガイド21と第2のベースピストン60がシリンダ13(外筒13Aと内筒13B)に付与する挟み込み固定荷重Fsよりも小さく設定される。即ち、F0<Fsに設定される。
また、上記の接触面Pを限定的に形成する内筒13Bの上端面のうち、対応するロッドガイド21に設けた小外径部200の外周側座面201と当接していない非接触部Gに、内筒13Bの内外をつなぐオイル流路である前述の伸圧共用流路43を形成する。
具体的には、ロッドガイド21の小外径部200と、その外周側に備えられた外周側座面201の相隣る突起部202の間に縦溝204が形成される。そして、内筒13Bの上端面のうち、該突起部202の頂面と当接していない非接触部Gが、上記の縦溝204とともに、ロッド側油室27Bを外側流路13Cに連通する伸圧共用流路43を形成する。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)二重シリンダ13をなす2個の外筒13Aと内筒13Bの挟み固定状態で、シリンダ13のうちの1個の内筒13Bの端面と、ロッドガイド21の座面201とが軸方向で当接する接触面Pを、当該筒13Bの当該端面の周方向複数箇所に限定的に形成した。
従って、ダンパチューブ12に設けられるロッドガイド21と第2のベースピストン60との間で上記のシリンダ13が軸方向に挟み固定されるとき、上記の接触面Pが限定的に形成された内筒13Bの端面と、対応するロッドガイド21の座面201との面圧が当該接触面Pの面積の限定による減縮効果によって高圧になり、内筒13Bの端面及び/又は対応するロッドガイド21の座面201が座屈、変形する。これにより、各筒13A、13Bの長さLa、Lbのバラツキが吸収され、弾性体等の付加部品を用いることなく、全ての筒13A、13Bに圧縮荷重を付与できる。
(b)前記の接触面Pを限定的に形成する内筒13Bの端面が、前記シリンダ13の各筒13A、13Bの挟み込み過程で、当該接触面Pを形成することのない外筒13Aの端面よりも先に、対応するロッドガイド21の座面201に当接するように、各筒13A、13Bの長さLa、LbがL1<L2をなすように設定される。これにより、上述(a)における内筒13Bの端面及び/又は対応するロッドガイド21の座面201の座屈、変形の確実を図ることができる。
(c)前記の接触面Pを限定的に形成する内筒13Bの端面と、対応するロッドガイド21の座面201との座屈荷重F0が、前記ダンパチューブ12に設けられるロッドガイド21と第2のベースピストン60が前記シリンダ13に付与する挟み込み固定荷重Fsよりも小さく(F0<Fs)設定される。これにより、上述(a)における内筒13Bの端面及び/又は対応するロッドガイド21の座面201の座屈、変形の確実を図ることができる。
(d)前記の接触面Pを限定的に形成する内筒13Bの端面のうち、対応するロッドガイド21の座面201と当接していない非接触部Gが、該ロッドガイド21の座面201との間に必然的に形成する隙間を、該内筒13Bの内外をつなぐ伸圧共用流路43として利用できる。
(e)前記油圧緩衝器において、前記ダンパチューブ12の内部に外筒13Aと内筒13Bの二重管からなるシリンダ13を挿入してなり、内筒13Bの内部に挿入されたピストンロッド14により、該内筒13Bの内部にピストン側油室27Aとロッド側油室27Bからなる油室27を形成し、外筒13Aと内筒13Bの間の環状間隙によりピストン側油室27Aとロッド側油室27Bを連通する外側流路13Cを形成し、ダンパチューブ12と外筒13Aの間の環状間隙を油溜室32とした。従って、ダンパチューブ12の内部に挿入されて二重シリンダ13を構成する外筒13Aと内筒13Bを、ロッドガイド21と第2のベースピストン60の間で、双方の筒に圧縮荷重を付与して挟み固定することができる。
(f)前記油圧緩衝器において、前記ダンパチューブ12がロッドガイド21の頭部21Aに挿着されて加締止めされ、ロッドガイド21の頭部21Aの下に設けた中外径部100と小外径部200のそれぞれにシリンダ13の外筒13Aと内筒13Bの各上端内周を挿着し、それらの外筒13Aと内筒13Bの上端面をそれらの中外径部100と小外径部200の外周側に設けた座面101、201に当接してなり、ロッドガイド21の小外径部200の外周側に設けた座面201がその周方向複数箇所からその外周に沿う突起部202を立ち上げて備え、該突起部202の頂面が内筒13Bの端面と軸方向で当接する接触面Pを形成し、ロッドガイド21の小外径部200と外周の相隣る突起部202の間に縦溝204が形成され、内筒13Bの端面のうち該突起部202の頂面と当接していない非接触部Gがこの縦溝204とともに前記ロッド側油室27Bを前記外側流路13Cに連通するオイル流路43を形成するものになる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明は、シリンダが2個に限らず、3個以上のN個の筒を互いに挿嵌した多重状をなすものでも良い。
また、本発明は、シリンダのN個の筒がダンパチューブの一端側のロッドガイドと他端側の支持ピース(第2のベースピストン60等)との間で軸方向に挟み込み固定される状態下で、シリンダの各筒のうちの(N−1)個の筒の上下端面のうちの少なくとも一方の端面と、ロッドガイドと支持ピースのうちの少なくとも一方の座面とが軸方向で当接する接触面Pを、当該筒の当該端面の周方向複数箇所に限定的に形成してなるものであれば良い。
このとき、筒の端面とロッドガイドと支持ピースの少なくとも一方の座面とが軸方向で当接する接触面Pを、当該筒の端面の周方向複数箇所で限定的に形成する手段として、前記実施例の突起部202の如くの突起部を採用するとき、この突起部はロッドガイドと支持ピースの側に備えても良く、シリンダの側に備えても良い。
本発明は、ダンパチューブの一端開口部にロッドガイドが設けられ、ダンパチューブの内部に挿入されるシリンダが上記ロッドガイドとダンパチューブの他端に設けた支持ピースとの間で軸方向に挟み固定され、上記シリンダがN個の筒を互いに挿嵌した多重状をなし、上記ロッドガイドを貫通するピストンロッドが上記シリンダの最も内側の筒の内部に摺動自在に挿入されてなる油圧緩衝器において、前記シリンダの各筒の挟み込み固定状態で、前記シリンダの各筒のうちの(N−1)個の筒の少なくとも一方の端面と、前記ロッドガイドと支持ピースの少なくとも一方の座面とが軸方向で当接する接触面を、当該筒の当該端面の周方向複数箇所に限定的に形成した。これにより、油圧緩衝器において、ダンパチューブの内部に挿入される多重シリンダたる複数個の筒(外筒と内筒)を、ロッドガイドと支持ピースの間で、全ての筒に圧縮荷重を付与して挟み固定することができる。
10 油圧緩衝器
12 ダンパチューブ
13 シリンダ
13A 外筒
13B 内筒
13C 外側流路
14 ピストンロッド
21 ロッドガイド
21A 頭部
27 油室
27A ピストン側油室
27B ロッド側油室
32 油溜室
60 第2のベースピストン(支持ピース)
100 中外径部
101 外周側座面
200 小外径部
201 外周側座面
202 突起部
204 縦溝

Claims (5)

  1. ダンパチューブの一端開口部にロッドガイドが設けられ、前記ダンパチューブの内部に挿入されるシリンダが前記ロッドガイドと前記ダンパチューブの他端に設けた支持ピースとの間で軸方向に挟み固定され、
    前記シリンダがN個の筒を互いに挿嵌した多重状をなし、
    前記ロッドガイドを貫通するピストンロッドが前記シリンダの最も内側の前記筒の内部に摺動自在に挿入されてなる油圧緩衝器において、
    前記シリンダの各前記筒の挟み込み固定状態で、前記シリンダの各前記筒のうちの(N−1)個の前記筒の少なくとも一方の端面と、前記ロッドガイドと前記支持ピースの少なくとも一方の座面とが軸方向で当接する接触面を、当該筒の当該端面の周方向複数箇所に限定的に形成してなり、
    前記接触面を限定的に形成する前記筒の端面が、前記シリンダの各前記筒の挟み込み過程で、当該接触面を形成することのない前記筒の端面よりも先に、対応する前記ロッドガイド又は前記支持ピースの座面に当接するように、各前記筒の長さが互いに設定されてなることを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 記接触面を限定的に形成する前記筒の端面と、対応する前記ロッドガイド又は前記支持ピースの少なくとも一方の座面との座屈荷重が、前記ダンパチューブに設けられる前記ロッドガイドと前記支持ピースが前記シリンダに付与する挟み込み固定荷重よりも小さく設定されてなる請求項1記載の油圧緩衝器。
  3. 記接触面を限定的に形成する前記筒の端面のうち、対応する前記ロッドガイド又は前記支持ピースの座面と当接していない非接触部に、当該筒の内外をつなぐオイル流路を形成してなる請求項1又は2記載の油圧緩衝器。
  4. 前記ダンパチューブの内部に外筒と内筒の二重管からなる前記シリンダを挿入してなり、
    前記内筒の内部に挿入された前記ピストンロッドにより、当該内筒の内部にピストン側油室とロッド側油室からなる油室を形成し、
    前記外筒と前記内筒の間の環状間隙により前記ピストン側油室と前記ロッド側油室を連通する外側流路を形成し、
    前記ダンパチューブと前記外筒の間の環状間隙を油溜室としてなる請求項1乃至3のいずれか1項記載の油圧緩衝器。
  5. 前記ダンパチューブが前記ロッドガイドの頭部に挿着されて加締止めされ、
    前記ロッドガイドの頭部の下に設けた中外径部と小外径部のそれぞれに前記シリンダの前記外筒と前記内筒の各上端内周を挿着し、それらの前記外筒と前記内筒の上端面をそれらの前記中外径部と前記小外径部の外周側に設けた座面に当接してなり、
    前記ロッドガイドの前記小外径部の外周側に設けた座面がその周方向複数箇所からその外周に沿う突起部を立ち上げて備え、当該突起部の頂面が前記内筒の端面と軸方向で当接する接触面を形成し、
    前記ロッドガイドの前記小外径部と外周の相隣る前記突起部の間に縦溝が形成され、前記内筒の端面のうち当該突起部の頂面と当接していない非接触部がこの縦溝とともに前記ロッド側油室を前記外側流路に連通するオイル流路を形成する請求項4記載の油圧緩衝器。
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