JP5903914B2 - 多面付けサスペンション用基板シート及びサスペンション用基板 - Google Patents

多面付けサスペンション用基板シート及びサスペンション用基板 Download PDF

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Description

本発明は、複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートと、多面付けサスペンション用基板シートから切り出されて得られるサスペンション用基板に関する。
従来から、データが記憶されるプラッターに対してデータの書き込み及び読み取りを行う磁気ヘッドサスペンションを備えたハードディスクドライブ(HDD)が知られている。この磁気ヘッドサスペンションは、フレキシブルプリント基板(FPC基板)等からなる外部接続基板と、一つのプラッターを挟み込む一対のサスペンション用基板と、各サスペンション用基板に設けられた磁気ヘッドと、を有している。このうち、サスペンション用基板は、磁気ヘッドが実装されるヘッド部と、外部接続基板が接続される接続端子を含むテール部と、ヘッド部からテール部にかけて延在する延在部と、を有している。層構成で言うと、サスペンション用基板は、絶縁層と、絶縁層の表面に設けられた配線を含む配線層と、絶縁層の裏面に設けられた金属支持層と、を有している。
また、上述したサスペンション用基板に用いられる、複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートも知られている。この多面付けサスペンション用基板シートは、枠体と、並列配置された複数のサスペンション用基板と、を備えている。また、サスペンション用基板と枠体との間には、サスペンション用基板の長手方向においてサスペンション用基板と枠体とを連結する連結部が設けられている。より具体的には、連結部は、サスペンション用基板のヘッド部の上方の端部とサスペンション用基板のテール部の下方の端部で、サスペンション用基板と枠体とを連結している(例えば特許文献1参照)。なお、この連結部は、サスペンション用基板の金属支持層と一体に形成されている。
特開2011−66147号公報
近年、フレキシブルプリント基板等の外部接続基板の接続端子数が増加している。これに伴い、サスペンション用基板の金属支持層の総面積は減少する傾向にある。このため、従来技術のように連結部をサスペンション用基板のテール部の下方に配置すると、枠体からサスペンション用基板を切り離す際、加わる応力によってテール部がサスペンション用基板の長手方向で湾曲してしまい、外部接続基板にサスペンション用基板を接続する際に不具合(とりわけ半田接続時における不具合)が発生してしまう。これは、連結部の大きさが小さく応力が集中しやすいことと、長手方向にはサスペンション用基板を支持する部材(例えば隣接するサスペンション用基板との間に設けられた繋ぎ部)が設けられておらずサスペンション用基板が変形を受けやすいことに起因している。
また、従来技術のように連結部をサスペンション用基板のテール部の下方に配置すると、サスペンション用基板の長手方向における、多面付けサスペンション用基板シートでのサスペンション用基板の面付け効率を向上させることの妨げとなる。
以上のような点に鑑み、本発明は、枠体からサスペンション用基板を切り離す際、加わる応力によってテール部が湾曲しにくく、かつ、サスペンション用基板の長手方向において、サスペンション用基板の面付け効率を向上させることができる多面付けサスペンション用基板シートと、このような多面付けサスペンション用基板シートから切り出されて得られるサスペンション用基板を提供することを目的とする。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートは、
複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
枠体と、
並列配置された複数のサスペンション用基板と、
前記枠体と前記サスペンション用基板とを連結する連結部と、を備え、
サスペンション用基板が、磁気ヘッドが実装されるヘッド部と、外部接続基板が接続されるテール部とを有し、
前記連結部が、前記テール部の前記サスペンション用基板の短手方向における端部と前記枠体とを連結する。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
前記テール部は、絶縁層と、該絶縁層の表面に設けられた配線を含む配線層と、該絶縁層の裏面に設けられた金属支持層とを有し、
前記連結部は、前記金属支持層に形成されてもよい。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートは、
前記ヘッド部と前記テール部との間で延びる延在部をさらに備え、
前記サスペンション用基板が、前記延在部と前記テール部との間に、折り曲げ可能な折り曲げ箇所を有し、
前記連結部が、前記テール部の短手方向の端部のうち前記折り曲げ箇所側の端部に設けられてもよい。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
前記連結部は、前記テール部から前記サスペンション用基板の短手方向に延びた短手方向延在部と、該短手方向延在部と前記枠体との間で延びた長手方向延在部とを有してもよい。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
前記短手方向延在部は、2つの短手方向延在要素からなってもよい。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
前記短手方向延在部は、3つ以上の短手方向延在要素を有してもよい。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
前記短手方向延在部は、1つの短手方向延在要素からなってもよい。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートは、
前記テール部の前記サスペンション用基板の短手方向における端部に設けられ、前記短手方向延在要素の延びる方向と平行に延びる突出部をさらに備えてもよい。
本発明による多面付けサスペンション用基板シートは、
前記ヘッド部と前記テール部との間で延びる延在部と、
前記延在部と、隣接するサスペンション用基板の延在部とを連結する繋ぎ部と、をさらに備えてもよい。
本発明によるサスペンション用基板は、
複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートから製造されるサスペンション用基板であって、
磁気ヘッドが実装されるヘッド部と、
外部接続基板が接続されるテール部と、を備え、
前記テール部の前記サスペンション用基板の短手方向における端部に、多面付けサスペンション用基板シートの枠体と該テール部とを連結していた連結部の一部が残存している。
本発明によれば、連結部がテール部のサスペンション用基板の短手方向における端部と枠体とを連結する。このため、枠体からサスペンション用基板を切り離す際、加わる応力によってテール部が湾曲することを防止することができる。
また、連結部がサスペンション用基板の短手方向に設けられているので、サスペンション用基板の長手方向において、サスペンション用基板の面付け効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートを上方から見た上方平面図と、従来技術による多面付けサスペンション用基板シートを示した上方平面図。 本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部を示した上方平面図と、従来技術による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部を示した上方平面図。 本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部の金属支持層のみを示した上方平面図と、従来技術による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部の金属支持層のみを示した上方平面図。 図2(a)のIII-III’でサスペンション基板を切断した横断面図。 本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートのテール部と連結部を拡大した上方平面図。 切断された後のサスペンション用基板を治具で整列させる態様を示した図。 本発明の実施の形態によるハードディスクドライブを示した斜視図。 本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートの連結部の変形例を示した上方平面図。
実施の形態
≪構成≫
以下、本発明に係る多面付けサスペンション用基板シート及びサスペンション用基板の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図8は本発明の実施の形態を示す図である。このうち、図1(a)は本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートを上方から見た上方平面図であり、図1(b)は従来技術による多面付けサスペンション用基板シートを示した上方平面図である。図2(a)は本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部を示した上方平面図であり、図2(b)は従来技術による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部を示した上方平面図である。図3(a)は本発明の実施の形態による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部の金属支持層のみを示した上方平面図であり、図3(b)は従来技術による多面付けサスペンション用基板シートの一つのサスペンション用基板と連結部の金属支持層のみを示した上方平面図である。
図7に示すように、ハードディスクドライブ(HDD)90は、磁気ディスクDを回転させるスピンドルモータ92と、データが記憶されるプラッター(図示せず)に対してデータの書き込み及び読み取りを行う磁気ヘッド96を有する磁気ヘッドサスペンション95と、磁気ヘッドサスペンション95を駆動するアクチュエータ(例えばボイスコイルモータ)91とを備えている。このアクチュエータ91は、プラッター上の所望のデータトラックに磁気ヘッド96を移動させるために、サーボコントロールシステム(図示せず)によって制御される。
各サスペンション用基板10は、図2(a)に示すように、磁気ヘッド96が実装されるヘッド部11と、フレキシブルプリント基板等の外部接続基板が接続される接続端子を含むテール部12と、ヘッド部11からテール部12にかけて延在する延在部14と、を有している。なお、多面付けサスペンション用基板シートには複数の治具孔H1−H4が設けられている。これらの治具孔H1−H4のうち、治具孔H3は横位置合わせ用の治具孔であり、治具孔H4は個片用の治具孔である。
枠体30からサスペンション用基板10を切り離す際、サスペンション用基板10は断裁箇所(図1(a)参照)で切断される。なお、サスペンション用基板10を枠体30から切り離す前の多面付けサスペンション用基板シートにおいて、サスペンション用基板10は、ヘッド部11とテール部12で枠体30に連結され、延在部14で繋ぎ部40を介して隣接するサスペンション用基板の延在部14に連結されている。
層構成で言うと、図4に示すように、各サスペンション用基板10は、絶縁層16と、絶縁層16の表面(図4の上側の面)に設けられた配線を含む配線層17と、絶縁層16の裏面(図4の下側の面)に設けられた金属支持層15と、を有している。なお、図4は、図2(a)のIV-IV’でサスペンション用基板10を切断した横断面図である。
図3(a)に示すように、本実施の形態の連結部20はサスペンション用基板10の金属支持層15と一体になって形成されている。
図4に示すように、絶縁層16及び配線層17の上には、これらを覆う保護層18が設けられている。なお、図面を簡略化するために、保護層18は、図4のみで示し他の図面では示していない。
図示していないが、絶縁層16と配線層17との間には、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)からなり、約300nmの厚さを有するシード層(図示せず)が介在されてよい。このようなシード層を用いることで、絶縁層16と配線層17との間の密着性を向上させることができる。
絶縁層16の材料としては、所望の絶縁性を有する材料であれば特に限定されることはないが、例えばポリイミド(PI)を用いることが好適である。なお、絶縁層16の材料は感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。絶縁層16の厚さは例えば5μm〜30μmとなっている。
各配線は、電気信号を伝送するための導体として構成されている。各配線を構成する配線層17の材料としては、所望の導電性を有する材料であれば特に限定されることはないが、銅(Cu)を用いることが好適である。銅以外にも純銅に準ずる電気特性を有する材料であれば用いることもできる。配線層17の厚さは例えば1μm〜18μmとなっている。
金属支持層15の材料としては、所望の導電性、弾力性及び強度を有するものであれば特に限定されることはない。金属支持層15の材料としては、例えば、ステンレス、アルミニウム、ベリリウム銅又はその他の銅合金を用いることができるが、ステンレスを用いることが好適である。金属支持層15の厚さは例えば10μm〜30μmとなっている。
図1(a)に示すように、本実施の形態の多面付けサスペンション用基板シートでは、複数のサスペンション用基板10が並列配置されている。具体的には、図2(a)に示すように、多面付けサスペンション用基板シートは、枠体30と、並列配置された複数のサスペンション用基板10と、枠体30とサスペンション用基板10とを連結する連結部20と、を備えている。
本実施の形態の連結部20は、テール部12のサスペンション用基板10の短手方向(図2(a)のX方向)における端部と枠体30とを連結している。
図2に示すように、サスペンション用基板10は、延在部14とテール部12との間に、約90度に折り曲げ可能な折り曲げ箇所を有している。そして、サスペンション用基板10を外部接続基板に取り付けるのに先立ち、当該折り曲げ箇所でサスペンション用基板10を約90度で折り曲げることとなる。
そして、本実施の形態では、連結部20がテール部12の短手方向の端部のうち折り曲げ箇所側(図2(a)の右側、すなわちX方向の正方向)の端部に設けられている。なお、もちろん、連結部20は、テール部12の短手方向の端部のうち折り曲げ箇所側と反対側(図2(a)の左側、すなわちX方向の負方向)に設けられてもよい。但し、図2(a)に示すように連結部20がテール部12の短手方向の端部のうち折り曲げ箇所側に設けられていれば、連結部20が延在部14側と反対側に突出しないため、X方向のスペースを有効利用することができ好ましい。
テール部12と連結部20を拡大して示した図5に示すように、本実施の形態の連結部20は、テール部12からサスペンション用基板10の短手方向に延びる短手方向延在部21と、短手方向延在部21と枠体30との間でサスペンション用基板10の長手方向に延びた長手方向延在部22とを有する。このうち、本実施の形態の短手方向延在部21は2つの短手方向延在要素21aから構成されている。
本実施の形態では短手方向延在部21が2つの短手方向延在要素21aから構成されている態様を用いて説明しているが、これに限られることはない。例えば、図8(a)(b)に示すように、短手方向延在部21が1つの短手方向延在要素21aから構成されてもよいし、図8(c)に示すように、短手方向延在部21が3つの短手方向延在要素21aから構成されてもよい。もちろん、短手方向延在部21は4つ以上の短手方向延在要素21aから構成されていてもよい。
また、本実施の形態では、連結部20が、短手方向延在部21と長手方向延在部22を有する態様を用いて説明したが、これに限られることはない。例えば、連結部は、上方から見た場合に、テール部12から円弧を描くようにして枠体30まで延びるような態様であってもよい。
≪作用・効果≫
次に、上述した構成からなる多面付けサスペンション用基板シートの作用・効果について説明する。
まず、複数のサスペンション用基板10が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートが製造される(図1(a)参照)。
このようにして製造された多面付けサスペンション用基板シートにおいて、本実施の形態によれば、サスペンション用基板10の長手方向(図2(b)のY方向)におけるサスペンション用基板10の面付け効率を向上させることができる。
すなわち、図1(b)、図2(b)及び図3(b)に示す従来技術のように、連結部20がサスペンション用基板10のテール部12の下方に配置されていると、サスペンション用基板10の長手方向(図2(b)のY方向)における、多面付けサスペンション用基板シートでのサスペンション用基板10の面付け効率を上げることはできない。
これに対して、本実施の形態によれば、連結部20がテール部12のサスペンション用基板10の短手方向に設けられているので、サスペンション用基板10と連結部20からなる組合体の長手方向の距離を短くすることができる。具体的は、図2(b)に示した従来技術の構成と比較して、図2(a)に示した本実施の形態の構成によれば、サスペンション用基板10と連結部20からなる組合体の長手方向の距離が「D」だけ短くなっている(図2(a)参照)。このため、上述したように、サスペンション用基板10の長手方向(図2(b)のY方向)におけるサスペンション用基板10の面付け効率を向上させることができる。
なお、配線付きサスペンション基板では、ジンバル領域において配線が左右に分かれる。このため、サスペンション用基板10の短手方向(図2(a)のX方向)における面積を最も用いる。従って、本実施の形態のように、連結部20がテール部12のサスペンション用基板10の短手方向に設けられも、サスペンション用基板10の短手方向における、多面付けサスペンション用基板シートの面付け効率は落ちない。
上述の多面付けサスペンション用基板シートは、次に断裁箇所(図1(a)参照)で切断され、各サスペンション用基板10が製造される。なお、切断された後のテール部12のサスペンション用基板10の短手方向における端部には、枠体30とテール部12とを連結していた連結部20の一部、すなわち短手方向延在要素21aが残存している(図6(a)参照)。
本実施の形態によれば、連結部20がテール部12のサスペンション用基板10の短手方向(図2(a)のX方向の正方向)における端部と枠体30とを連結する。このため、枠体30からサスペンション用基板10を切り離す際、加わる応力によってテール部12が湾曲することを防止することができる。
すなわち、図1(b)、図2(b)及び図3(b)に示す従来技術のように、連結部20がサスペンション用基板10のテール部12の下方に配置されていると、連結部20の大きさが小さく応力が集中しやすいことと、長手方向にはサスペンション用基板10を支持する繋ぎ部40のような部材が設けられていないことから、サスペンション用基板10は長手方向で変形を受けやすい。このため、枠体30からサスペンション用基板10を切り離す際に加わる応力によって、テール部12がサスペンション用基板10の長手方向で湾曲してしまう。このため、フレキシブルプリント基板等の外部接続基板にサスペンション用基板10を接続する際に不具合、とりわけ半田接続時における不具合が発生してしまう。
これに対して、本実施の形態によれば、連結部20がテール部12のサスペンション用基板10の短手方向に設けられているので、連結部20の大きさを大きくすることができ応力が集中することを防止することができる。また、サスペンション用基板10の短手方向には繋ぎ部40のようにサスペンション用基板10を支持する部材が設けられているので、サスペンション用基板10が変形を受けにくい。これらのことから、上述したように、枠体30からサスペンション用基板10を切り離す際、加わる応力によってテール部12が湾曲することを防止することができる。
また、大きな応力が加わってテール部12がたとえ変形したとしても、変形方向がテール部12の短手方向(図2(a)のX方向)であるため、外部接続基板にサスペンション用基板10を接続する際に接点が減少する可能性はあるものの断線を防止することができ、外部接続基板にサスペンション用基板10を接続する際の半田接続時における接続不良を低減することができる。
上述のようにサスペンション用基板10が切断されると、各サスペンション用基板10が折り曲げ箇所において約90度で折り曲げられる。
この際、各サスペンション用基板10は外部接続基板の接続端子に対して整列していない。このため、続いて、サスペンション用基板10の例えばフライングリードからなる接続端子が、外部接続基板の例えばFPC端子からなる接続端子に対して位置合わせされる。
このような位置合わせのために、サスペンション用基板10をピンセットで揃えることもできる。しかしながら、アライメント性を向上するためには、図6(b)で示すようなサスペンション用基板10を整列させるための治具80を用いることが好ましい。
本実施の形態では連結部20がテール部12のサスペンション用基板10の短手方向に設けられ、連結部20の短手方向延在部21が2つの短手方向延在要素21aから構成されているので、切断された後のテール部12の2つの短手方向延在要素21aの間に治具80を容易に引っかけて整列させることができる。すなわち、本実施の形態によれば、バラバラで整列していないサスペンション用基板10(図6(a)参照)の2つの短手方向延在要素21aの間に凸形状からなる治具80を挿入し(図6(b)参照)、テール部12又は治具80をサスペンション用基板10の短手方向に移動させることでテール部12を整列させることができる(図6(c)参照)。このため、本実施の形態によれば、たとえサスペンション用基板10が全く整列されていない場合であっても、治具80を用いてサスペンション用基板10を容易に整列させることができ、ひいては、各サスペンション用基板10の外部接続基板の接続端子に対する位置決めを容易にすることができる。
他方、図1(b)、図2(b)及び図3(b)に示す従来技術のように連結部20がサスペンション用基板10のテール部12の下方に配置されていると、サスペンション用基板10が全く整列されていないときには、切断された後のテール部12に治具80を引っかけることが非常に困難である。
このため、本実施の形態の多面付けサスペンション用基板シートは、折り曲げ箇所で折り曲げた後のサスペンション用基板10を整列させる上でも、従来技術の多面付けサスペンション用基板シートと比較して優れている。
なお、短手方向延在部21が3つ以上の短手方向延在要素21aから構成されている場合(図8(c)参照)にも、同様の効果を奏することは当然である。他方、短手方向延在部21が1つの短手方向延在要素21aから構成されている場合には、図8(b)に示すように、テール部12に設けられ、短手方向延在要素21aの延びる方向と平行で延びる突出部23を設けてもよい。この場合には、短手方向延在部21が1つの短手方向延在要素21aから構成されている場合でも、上述した態様と同様の効果を奏することができる。
なお、たとえ短手方向延在部21が1つの短手方向延在要素21aから構成されている場合であっても、治具80を図6(b)に示すような凸形状からなるものではなく、凹形状からなるものを用いれば、当然、上述した態様と同様の効果を奏することができる。
ところで、本願の特許請求の範囲では短手方向延在要素21aの延びる方向と「平行」に延びると記載しているが、この「平行」は完全に平行であることを意味するのではなく、概ね平行である場合も含んでいる点、留意すべきである。
上述したように、サスペンション用基板10の接続端子が外部接続基板の接続端子に対して位置合わせされると、図示しないボンディングツールによって、サスペンション用基板10の接続端子が外部接続基板の接続端子に対して押圧される。その後、ボンディングツールが超音波振動することで、サスペンション用基板10の接続端子と外部接続基板の接続端子とが超音波接合される。
この際、本実施の形態の切断された後のテール部12の2つの短手方向延在要素21aを、サスペンション用基板10を外部接続基板に固定する際の固定領域としても機能させることができる。
10 サスペンション用基板
11 ヘッド部
12 テール部
14 延在部
15 金属支持層
16 絶縁層
17 配線層
20 連結部
21 短手方向延在部
21a 短手方向延在要素
22 長手方向延在部
23 突出部
30 枠体
40 繋ぎ部
80 治具

Claims (9)

  1. 複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
    枠体と、
    並列配置された複数のサスペンション用基板と、
    前記枠体と前記サスペンション用基板とを連結する連結部と、を備え、
    サスペンション用基板は、磁気ヘッドが実装されるヘッド部と、外部接続基板が接続されるテール部とを有し、
    前記連結部は、前記テール部の前記サスペンション用基板の短手方向における端部と前記枠体のうち短手方向に延びる部分とを連結することを特徴とする多面付けサスペンション用基板シート。
  2. 前記ヘッド部と前記テール部との間で延びる延在部をさらに備え、
    前記サスペンション用基板は、前記延在部と前記テール部との間に、折り曲げ可能な折り曲げ箇所を有し、
    前記連結部は、前記テール部の短手方向の端部のうち前記折り曲げ箇所側の端部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の多面付けサスペンション用基板シート。
  3. 複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートにおいて、
    枠体と、
    並列配置された複数のサスペンション用基板と、
    前記枠体と前記サスペンション用基板とを連結する連結部と、を備え、
    サスペンション用基板は、磁気ヘッドが実装されるヘッド部と、外部接続基板が接続されるテール部と、前記ヘッド部と前記テール部との間で延びる延在部と、前記延在部と前記テール部との間に、折り曲げ可能な折り曲げ箇所と、を有し、
    前記テール部は、前記折り曲げ箇所よりも前記サスペンション用基板の短手方向に配置されるとともに、前記折り曲げ箇所から前記ヘッド部側と反対側の長手方向に延び、
    前記連結部は、前記テール部の前記サスペンション用基板の短手方向端部のうち前記折り曲げ箇所側の端部と前記枠体とを連結することを特徴とする多面付けサスペンション用基板シート。
  4. 前記テール部は、絶縁層と、該絶縁層の表面に設けられた配線を含む配線層と、該絶縁層の裏面に設けられた金属支持層とを有し、
    前記連結部は、前記金属支持層に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多面付けサスペンション用基板シート。
  5. 前記連結部は、前記テール部から前記サスペンション用基板の短手方向に延びた短手方向延在部と、該短手方向延在部と前記枠体との間で延びた長手方向延在部とを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の多面付けサスペンション用基板シート。
  6. 前記短手方向延在部は、2つの短手方向延在要素からなることを特徴とする請求項に記載の多面付けサスペンション用基板シート。
  7. 前記ヘッド部と前記テール部との間で延びる延在部と、
    前記延在部と、隣接するサスペンション用基板の延在部とを連結する繋ぎ部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の多面付けサスペンション用基板シート。
  8. 複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートから製造されるサスペンション用基板であって、
    磁気ヘッドが実装されるヘッド部と、
    外部接続基板が接続されるテール部と、を備え、
    前記テール部の前記サスペンション用基板の短手方向における端部に、多面付けサスペンション用基板シートの枠体のうち短手方向に延びる部分と該テール部とを連結していた連結部の一部が残存していることを特徴とするサスペンション用基板。
  9. 複数のサスペンション用基板が並列配置された多面付けサスペンション用基板シートから製造されるサスペンション用基板であって、
    磁気ヘッドが実装されるヘッド部と、
    外部接続基板が接続されるテール部と、
    前記ヘッド部と前記テール部との間で延びる延在部と、
    前記延在部と前記テール部との間に、折り曲げ可能な折り曲げ箇所と、を備え、
    前記テール部は、前記折り曲げ箇所よりも前記サスペンション用基板の短手方向に配置されるとともに、前記折り曲げ箇所から前記ヘッド部側と反対側の長手方向に延び、
    前記テール部の前記サスペンション用基板の短手方向端部のうち前記折り曲げ箇所側の端部に、多面付けサスペンション用基板シートの枠体と該テール部とを連結していた連結部の一部が残存していることを特徴とするサスペンション用基板。
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