JP5902109B2 - 車両用フード構造 - Google Patents

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Description

本発明は車両用フード構造に係り、特に、衝突体に対する衝撃緩和性能を損なうことなくフードの横剛性を確保する技術に関するものである。
(a) 車両の外表面を構成するアウタパネルと、(b) そのアウタパネルの下側に配設されてそのアウタパネルに一体的に固設されるとともに、下方に開口するハット断面で車両前後方向に延びる梁部を車両幅方向に離間して複数備えているインナパネルと、を有し、(c) 車両のフロント部分を覆蓋する車両用フード構造が知られている。特許文献1に記載の車両用フード構造はその一例である。また、特許文献2には、車両幅方向に補強部材(横梁部材20)を配設し、所定の横剛性(車両幅方向の面剛性)を確保する技術が提案されている。
特開2004−136810号公報 特開2007−223414号公報
しかしながら、上記補強部材はアウタパネルとインナパネルとの間に配設され、インナパネルの梁部およびアウタパネルの双方に一体的に固定されているため、高い横剛性が得られるものの衝突体に対する衝撃緩和性能が損なわれる可能性があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、衝突体に対する衝撃緩和性能を損なうことなくフードの横剛性を向上させることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) 車両の外表面を構成するアウタパネルと、(b) そのアウタパネルの下側に配設されてそのアウタパネルに一体的に固設されるとともに、下方に開口するハット断面で車両前後方向に延びる梁部を車両幅方向に離間して複数備えているインナパネルと、を有し、(c) 車両のフロント部分を覆蓋する車両用フード構造において、(d) 前記インナパネルの下側に前記梁部との間に隙間を有するように車両幅方向に配設されるとともに、その車両幅方向において上方へ凸状に湾曲させられた湾曲形状を成しており、その車両幅方向の両端部においてそのインナパネルに一体的に固定された補強部材を有することを特徴とする。
第2発明は、第1発明の車両用フード構造において、前記補強部材には、車両幅方向となるその補強部材の長手方向に沿って上方または下方へ突き出すビードが設けられていることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の車両用フード構造において、前記補強部材は、車両幅方向となるその補強部材の長手方向と直角な断面が上方に開口する皿形状を成しており、その皿形状の両側の側壁の変形を促進する変形促進部がその皿形状の角部(側壁の根元部分)に設けられていることを特徴とする。
第4発明は、第1発明〜第3発明の何れかの車両用フード構造において、前記補強部材は、車両前後方向において前記梁部との間の隙間の大きさが変化する傾斜姿勢で配置されていることを特徴とする。
第5発明は、第1発明〜第4発明の何れかの車両用フード構造において、前記車両用フードの左右両側部には、それぞれフードロック用のストライカが前記補強部材または前記インナパネルに取り付けられていることを特徴とする。
第6発明は、第1発明〜第5発明の何れかの車両用フード構造において、前記補強部材には、車両幅方向となる該補強部材の長手方向の両端部にそれぞれフード開閉用ダンパの連結部が設けられていることを特徴とする。
このような車両用フード構造においては、車両幅方向において上方へ凸状に湾曲させられた湾曲形状を成している補強部材が、インナパネルの下側に梁部との間に所定の隙間を有するように配設され、車両幅方向の両端部においてインナパネルに一体的に固定されているため、車両用フードの横剛性が高くなる。これにより、アウタパネルやインナパネルの板厚を薄くして軽量化を図ることができる。
一方、衝突体がフードに衝突した場合には、アウタパネルやインナパネルと共に補強部材も下方へ押圧されて撓み変形させられるとともに、梁部の開口部が補強部材に押圧されることにより、フード内のエンジン等の部品に当接する前においても、ハット断面の開口側が補強部材に沿ってスムーズに拡開変形させられるようになり、それ等の変形で衝突エネルギーが適切に吸収される。また、インナパネルと補強部材との間には所定の隙間が設けられており、補強部材に当接するまではアウタパネルおよびインナパネルのみが変形させられ、軽微な衝突時の衝撃が適切に緩和されるとともに、インナパネルが補強部材に当接させられた後においても両者の間である程度の相対変位(スライド)が許容されるため、衝突体の衝突位置や荷重方向等に応じて相対変位させられることにより、衝突荷重が逃がされて衝撃が適切に緩和される。また、フードの変形が進行してエンジン等の部品と干渉しても、部品との間に補強部材が介在しているため、梁部が部品に引っ掛かるなどして変形が阻害される可能性が低く、梁部の変形による所定の衝撃緩和性能が確保される。すなわち、横剛性を高くするために配設される補強部材の存在に拘らず、各部の変形で衝突エネルギーが適切に吸収され、優れた衝撃緩和性能が得られるのである。
第2発明では、補強部材にビードが設けられているため、補強部材の剛性が高くなり、横剛性を一層向上させることができるとともに、衝突体の衝突時にビードを含めて補強部材が変形させられることにより、衝突エネルギーの吸収性能が一層高くなる。
第3発明では、補強部材の断面が上方に開口する皿形状を成しているため、補強部材の剛性が高くなり、横剛性を一層向上させることができるとともに、衝突体の衝突時にインナパネルの梁部が補強部材に押圧されて皿形状の側壁が変形させられることにより、衝突エネルギーの吸収性能が一層高くなる。また、皿形状の角部には側壁の変形を促進する変形促進部が設けられているため、衝突体の衝突時にインナパネルの梁部が補強部材に押圧される際に側壁が容易に倒れ変形させられるようになり、初期荷重が低く抑えられるとともに、側壁が倒れた状態では補強部材が比較的容易に撓み変形させられるため、剛性増加に拘らず衝突体に過大な衝撃が加わることが抑制される。
第4発明では、補強部材が梁部に対して傾斜姿勢で配置されているため、衝突体の衝突時にインナパネルの梁部が補強部材に押圧される際に片当たりし、初期荷重が低減されて補強部材による反力が徐々に増大させられるようになり、衝突体に加えられる衝撃が適切に緩和される。
第5発明では、車両用フードの左右両側部にそれぞれフードロック用のストライカが取り付けられており、エプロンアッパメンバ等の車体側部材に配設されたフードロック装置に係止されることにより車両用フードが閉状態に保持(ロック)されるが、このように車両用フードの左右両側部が車体側部材に固定されることにより、車両用フードの横剛性が一層向上するとともに、左右の何れか一方の側部に加えられた衝突荷重が補強部材を介して他方の側部に伝達されるようになり、荷重が分散されて局部的な損傷が抑制される。
第6発明では、補強部材の両端部にフード開閉用ダンパが連結されるため、フード開閉時にダンパから受ける反力が補強部材を介してインナパネルに伝達されるようになり、その反力によるインナパネルの変形を抑制しつつ板厚の薄肉化や軽量化を図ることができる。
本発明が適用された車両用フードを内面側から見た正面図である。 図1におけるII−II矢視部分、すなわち補強部材が取り付けられた部分の断面図である。 図2の III−III 矢視部分の断面の斜視図である。 図1の車両用フードに取り付けられている補強部材を単独で示す斜視図である。 図1の車両用フードに衝突体が衝突した際の各部の形状変化を段階的に示した図で、図2に相当する断面図である。 本発明の他の実施例を説明する図で、補強部材が梁部に対して傾斜姿勢で配置された場合の図3に対応する斜視図である。 補強部材の更に別の例を説明する図で、ビードが設けられた場合の図4に対応する斜視図である。 補強部材の更に別の例を説明する図で、断面が皿形状の場合の図4に対応する斜視図である。 図8におけるIX−IX矢視部分の拡大断面図で、インナパネルと共に示した図である。 図8の補強部材が梁部に対して傾斜姿勢で配置された場合の図3に対応する斜視図である。 補強部材の更に別の例を説明する図で、ビードに切込みが設けられた場合の図4に対応する斜視図である。 図11における XII−XII 矢視部分の拡大断面図である。 本発明の更に別の実施例を説明する図で、図1に対応する車両用フードの正面図である。 図13における XIV−XIV 矢視部分の断面図で、車体側に配設されたフードロック装置と共に示した図である。 図13におけるXV−XV矢視部分の断面図である。 図14のフードロック装置の概略斜視図である。 図13の車両用フードに設けられた3つのストライカの姿勢を説明する概略正面図である。 ストライカがブラケットを介して取り付けられる場合の一例を示す斜視図である。 3つのフードロック装置を単一のラッチ操作レバーで機械的に解除する解除機構を説明するブロック線図である。 本発明の更に別の実施例を説明する図で、補強部材にフード開閉用ダンパが連結された場合の図15に対応する断面図である。
本発明は、車両のフロント部分に略水平乃至は前端へ向かうに従って下方へ傾斜する傾斜姿勢で配設される車両用フードに好適に適用される。アウタパネルおよびインナパネルは、例えば車両幅方向において上方へ凸状に湾曲させられた湾曲形状乃至は逆皿形状、或いは略平坦な平坦形状など種々の態様が可能で、外周縁部においてかしめや溶接等により互いに一体的に固定される。インナパネルの梁部とアウタパネルとの間には隙間があっても良いが、互いに接するように密着させても良く、必要に応じてシール剤などで部分的に一体的に固着することもできる。複数の梁部は、例えば車両前側程相互の間隔が狭くなるように平面視において放射状に設けられるが、互いに略平行になるように設けることもできるなど、車両用フードの形状に応じて適宜定められる。
下方に開口するハット断面の梁部は、開口側程間隔が広い台形断面が望ましいが、幅寸法が略等しい矩形(正方形或いは長方形)断面であっても良い。複数の梁部は、その前後方向の両端において連結部を介して互いに連結されてインナパネルの一部を構成する。補強部材は、例えば細長い金属板材にて構成され、車両幅方向に帯状に設けられる。車両前後方向において梁部の中間部分に1本設けるだけでも良いが、車両前後方向に離間して互いに略平行に複数設けることも可能である。この補強部材は、かしめや溶接、接着剤、ねじなどの固定手段を用いてインナパネルに直接または間接的に一体的に固定される。
第2発明のビードは、断面がU字形状やV字形状、半円弧形状など種々の態様が可能で、例えば帯板状の補強部材の幅方向(車両前後方向)の中央部分に長手方向の全長に亘って設けられる。このビードを、補強部材の幅方向に離間して互いに平行に2本以上設けることも可能である。このようなビードは、例えばプレスによる曲げ加工や絞り加工などで塑性変形させることによって形成することができる。他の発明の実施に際しては、ビードが無い平坦な補強部材を採用することもできる。
第3発明の補強部材は、断面が皿形状すなわち比較的浅い角張ったU字形状を成しているとともに、その角部に変形促進部が設けられるが、他の発明の実施に際しては変形促進部を省略することもできる。変形促進部は、側壁が皿形状の外側或いは内側へ倒れ易くするためのもので、溝や破線状のスリットなどの脆弱部が適当である。皿形状の両側の一対の側壁は、先端側程互いに離間するように外側へ傾斜させることが望ましいが、略直角に立ち上がるように互いに平行に設けることもできる。この皿形状の底部に、第2発明のビードを設けることも可能である。
第4発明では、車両前後方向において補強部材と梁部との間の隙間寸法が変化するように、梁部に対して補強部材が傾斜姿勢で配置されるが、他の発明の実施に際しては、車両前後方向において補強部材と梁部との間の隙間寸法が略一定になるように、梁部に対して補強部材を略平行に配置しても良い。補強部材の傾斜姿勢は、車両前後方向において車両前側の隙間が小さくなる場合でも、車両後側の隙間が小さくなる場合でも良い。車両幅方向の複数の梁部と補強部材との間の隙間寸法は、湾曲形状の補強部材とインナパネルの形状に応じて定まり、略一定であっても良いし、例えば幅方向の中央部分で狭く、両側で広くなるなど、種々の態様が可能である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用フード10を内側(裏面側)から見た正面図で、上側が車両前側である。図2は、図1におけるII−II矢視部分、すなわち補強部材12が取り付けられた部分の断面図で、図3は図2における III−III 矢視部分の断面の斜視図で、図4は補強部材12を単独で示す斜視図である。この車両用フード10は、車両前方の原動機室の上部を覆蓋するためのもので、車両前側へ向かうに従ってやや下方へ傾斜する姿勢で配設される。車両用フード10によって覆蓋される原動機室内には、エンジン等の部品18が配置されている。図2は模式的に示した断面図で、車両幅方向において円弧状に湾曲しているが、全体として凸状の湾曲形状を成していれば良く、部分的に平坦部や凹凸などがあっても良い。
車両用フード10は、車両の外表面を構成するアウタパネル14と、そのアウタパネル14の下側に配設されるインナパネル16とを備えている。アウタパネル14は、車両幅方向において中央部分が車両上方へ膨出するように凸状に湾曲させられた湾曲形状を成しており、インナパネル16は、そのアウタパネル14の湾曲形状に沿ってアウタパネル14の下側に略平行に配設されている。これ等のアウタパネル14、インナパネル16は何れも金属板材にて構成されており、外周縁部において互いに重ね合わされてかしめや溶接等により互いに一体的に固定されることにより、閉断面構造とされている。
インナパネル16は、下方に開口するハット断面で車両前後方向に延びる梁部20を複数(実施例では5本)備えており、梁部20とアウタパネル14との間には僅かな隙間が形成されている。複数の梁部20は、複数の穴21により車両幅方向において互いに離間して設けられているとともに、車両前後方向の両端部においてインナパネル16の前側連結部22、後側連結部24に一体に連結されている。複数の穴21は、梁部20がハット断面となるように、すなわち一対の側壁部の先端から外側へ曲げられたフランジ部が所定の幅寸法で残るように、設けられている。また、図1の正面図において、複数の梁部20は車両前側程間隔がやや狭くなるように放射状に設けられているとともに、下方に開口するハット断面は開口側程間隔が広くなる台形断面とされている。このようなアウタパネル14およびインナパネル16は、何れもプレスによる打ち抜き加工や曲げ加工、絞り加工などによって製造される。
補強部材12は、細長い帯状の金属板材にて構成されており、インナパネル16の下側に前記梁部20との間に隙間を有する状態で前記湾曲形状に沿って車両幅方向に配設されている。そして、その車両幅方向の両端部においてそれぞれねじ26によりインナパネル16の外周縁部、すなわちアウタパネル14との接合部の近傍部分に一体的に固定されている。インナパネル16の上面、すなわちアウタパネル14側の面には、ナット28が溶接等によって一体的に固設されており、このナット28にねじ26が螺合されることにより、補強部材12の両端部がインナパネル16に一体的に固定される。補強部材12は、図4の斜視図から明らかなように、インナパネル16の湾曲形状に沿って湾曲させられた湾曲部30と、その湾曲部30の両端部に設けられた平坦な取付部32とを備えており、その取付部32にはねじ26を挿通させる挿通穴34が設けられている。湾曲部30は、略円弧形状を成すようにアーチ状に湾曲させられているとともに、図3から明らかなように車両前後方向においてインナパネル16と略平行になるように、すなわち梁部20との隙間が略一定となるように成形されている。このような補強部材12は、例えばプレスによる打ち抜き加工や曲げ加工によって簡便に製造される。この補強部材12は、本実施例では車両前後方向において梁部20の中間位置に1本だけ設けられている。
このような車両用フード10においては、湾曲形状の補強部材12がインナパネル16の下側に梁部20との間に所定の隙間を有するように配設され、車両幅方向の両端部においてインナパネル16に一体的に固定されているため、車両用フード10の横剛性が高くなる。これにより、アウタパネル14やインナパネル16の板厚を薄くして軽量化を図ることができる。
一方、図5に示すように衝突体36が車両用フード10に衝突した場合には、アウタパネル14やインナパネル16と共に補強部材12も下方へ押圧されて撓み変形させられるとともに、梁部20の開口部が補強部材12に押圧されることにより、フード内のエンジン等の部品18に当接する前においても、梁部20のハット断面の開口側が補強部材12に沿ってスムーズに拡開変形させられるようになり、それ等の変形で衝突エネルギーが適切に吸収される。また、インナパネル16と補強部材12との間には所定の隙間が設けられており、補強部材12に当接するまではアウタパネル14およびインナパネル16のみが変形させられ、軽微な衝突時の衝撃が適切に緩和されるとともに、インナパネル16が補強部材12に当接させられた後においても両者の間である程度の相対変位(スライド)が許容されるため、衝突体36の衝突位置や荷重方向等に応じて相対変位させられることにより、衝突荷重が逃がされて衝撃が適切に緩和される。また、フード10の変形が進行してエンジン等の部品18と干渉しても、部品18との間に補強部材12が介在しているため、梁部20が部品18に引っ掛かるなどして変形が阻害される可能性が低く、梁部20の変形による所定の衝撃緩和性能が確保される。すなわち、横剛性を高くするために配設される補強部材12の存在に拘らず、各部の変形で衝突エネルギーが適切に吸収され、優れた衝撃緩和性能が得られるのである。
図5は、車両用フード10に車両上側から衝突体36が衝突させられた場合の各部の形状変化の一例を段階的に示した図で、衝突体36内の黒塗り矢印は衝突荷重である。(a) は車両用フード10のアウタパネル14上に衝突体36が接触した段階で、車両用フード10は図2に示す元の形状と同じである。(b) は、アウタパネル14の中央部分が下方へ撓み変形させられるとともに、その変形に伴ってインナパネル16も下方へ変形させられ、中央部分の梁部20のハット断面の開口側が補強部材12に押圧された状態で、これ等のアウタパネル14、インナパネル16の変形で衝突体36に加わる衝撃が緩和される。この(a) 〜(b) の段階では、アウタパネル14およびインナパネル16のみが変形させられるため、軽微な衝突時の衝撃が適切に緩和される。
図5の(c) は、衝突体36によってアウタパネル14が更に下方へ変形させられ、インナパネル16と共に補強部材12が逆向きに湾曲するように変形させられた状態で、それ等のアウタパネル14、インナパネル16、および補強部材12の変形で衝撃を緩和しつつ衝突エネルギーが吸収される。特に、(b) から(c) への変形過程、或いは(c) の状態で、梁部20のハット断面の開口側が補強部材12に沿って外側へ拡開するように変形させられ、この変形により衝突エネルギーが適切に吸収される。また、インナパネル16の中央部分すなわち梁部20が設けられた部分は、補強部材12に対して相対変位が可能であるため、衝突体36の衝突位置や荷重方向等に応じて相対変位させられることにより、衝突荷重が逃がされて衝撃が緩和される。
また、図5の(c) に示す状態が車両用フード10の最大変形状態であるとすると、この時のラウンド寸法Aを、車両用フード10内の部品18に当接しないように設定すれば、その部品18との衝突による衝撃が回避される。車両用フード10が最大変形になる前に部品18と衝突する場合でも、補強部材12の存在でインナパネル16が部品18と接触する可能性が低いため、そのインナパネル16の梁部20が部品18に引っ掛かるなどして変形が阻害される可能性が低く、梁部20の変形による衝撃吸収性能が適切に確保される。図5(c) の二点鎖線は、アウタパネル14の表面の初期形状である。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図6は、前記図3に対応する斜視図で、この補強部材40は、車両前後方向において梁部20との間の隙間の大きさが変化する傾斜姿勢で配置されている。具体的には、車両幅方向においてインナパネル16の湾曲形状に対応して湾曲させられた湾曲部42が、車両前側に比較して車両後側で梁部20との間の隙間が大きくなるように傾斜させられている。この場合には、衝突体36の衝突時にインナパネル16の梁部20が補強部材40に押圧される際に片当たりし、初期荷重が低減されて補強部材40による反力が徐々に増大させられるようになり、衝突体36に加えられる衝撃が適切に緩和される。
図7は、前記図4に対応する斜視図で、この補強部材50は、前記湾曲部30或いは42と同様に湾曲形状に成形された湾曲部52を有し、その湾曲部52の両端部には前記取付部32が一体に設けられている。湾曲部52には、下方へ突き出す断面半円弧状のビード54が車両幅方向となる長手方向に沿って設けられている。ビード54は、長手形状の湾曲部52の幅方向(車両前後方向)の中央部分に1本だけ、湾曲部52の長手方向の全長に亘って設けられており、プレスによる絞り加工などで簡便に成形できる。この場合には、ビード54によって補強部材50の剛性が高くなるため、車両用フード10の横剛性を一層向上させることができるとともに、衝突体36の衝突時にビード54を含めて補強部材50の湾曲部52が変形させられることにより、衝突エネルギーの吸収性能が一層高くなる。
図8は、前記図4に対応する斜視図で、この補強部材60は、前記湾曲部30或いは42と同様に湾曲形状に成形された湾曲部62と、前記取付部32と同様に挿通穴34が設けられた一対の取付部64とを一体に備えている。この補強部材60の長手方向と直角な幅方向の両側部、すなわち車両前後方向の両側部には、湾曲部62および取付部64の全長に亘って、それぞれ上方へ向かって突き出すように側壁66が設けられており、断面が皿形状を成している。一対の側壁66は、先端側へ向かうに従って拡開するように外側へ傾斜して設けられているとともに、その側壁66の根元部分の内側の角部には溝68が設けられている。溝68は変形促進部に相当し、側壁66が前記梁部20に当接した際に、図10に点線で示すように外側へ倒れ変形し易くなる。図10は、前記図3に対応する斜視図で、湾曲部62が前記湾曲部42のように傾斜姿勢で設けられている場合であり、車両前側の側壁66が先に梁部20に当接させられて倒れ変形させられる。
図9は、図8のIX−IX矢視部分の断面図で、インナパネル16を併せて示した図であり、ねじ26により取付部64が取り付けられる部分には、側壁66と干渉しないように下方へ台形状に突き出す台座部70が一体に設けられている。台座部70の上面側、すなわち補強部材60が取り付けられる側と反対側には、前記ナット28が一体的に固設されており、前記挿通穴34を挿通させられたねじ26が螺合されることにより、側壁66がインナパネル16と干渉することがないように補強部材60の端部すなわち取付部64がインナパネル16に一体的に固定される。
このような補強部材60によれば、断面が上方に開口する皿形状を成すように一対の側壁66が設けられているため剛性が高くなり、車両用フード10の横剛性を一層向上させることができるとともに、衝突体36の衝突時にインナパネル16の梁部20が補強部材60に押圧されて皿形状の側壁66が変形させられることにより、衝突エネルギーの吸収性能が一層高くなる。
また、皿形状の角部には側壁66の変形を促進する溝68が設けられているため、衝突体36の衝突時にインナパネル16の梁部20が補強部材60に押圧される際に側壁66が容易に外側へ倒れ変形させられるようになり、初期荷重が低く抑えられるとともに、側壁66が外側へ倒れた状態では前記補強部材12と同様に湾曲部62が比較的容易に撓み変形させられるため、剛性増加に拘らず衝突体36に過大な衝撃が加わることが抑制される。特に、本実施例では湾曲部62が梁部20に対して車両前後方向において傾斜姿勢とされ、片当たりするようになっているとともに、側壁66が外側へ傾斜させられているため、梁部20が補強部材60に当接する際の初期荷重が効果的に低減される。
図11は前記図4に対応する斜視図で、図12は図11における XII−XII 矢視部分の拡大断面図である。この補強部材80は、前記湾曲部30或いは42と同様に湾曲形状に成形された湾曲部82を有し、その湾曲部82の両端部には前記取付部32が一体に設けられている。湾曲部82には、上方へ突き出す断面半円弧状のビード84が車両幅方向となる長手方向に沿って設けられている。ビード84は、長手形状の湾曲部82の幅方向(車両前後方向)の中央部分に1本だけ、湾曲部82の長手方向の全長に亘って設けられており、プレスによる絞り加工などで簡便に成形できる。また、このビード84の中央部分には、断面V字形状の溝状の切込み86が長手方向の略全長に亘って設けられている。
この場合には、前記補強部材50と同様にビード84によって補強部材80の剛性が高くなるため、車両用フード10の横剛性を一層向上させることができるとともに、衝突体36の衝突時にビード84を含めて補強部材80の湾曲部82が変形させられることにより、衝突エネルギーの吸収性能が一層高くなる。また、そのビード84の中央部分には切込み86が設けられているため、湾曲部82が比較的容易に変形させられるようになり、ビード84による剛性増加に拘らず衝突体36に過大な衝撃が加わることが抑制される。なお、切込み86の断面形状はU字状や円弧状、矩形状などでも良く、ビード84の長手方向の一部(中央部分など)に設けるだけでも良い。また、前記各実施例における湾曲部30、42、62やビード54にも、本実施例と同様に変形促進部として切込み86を設けることができる。
図13は前記図1に対応する正面図で、図14は図13における XIV−XIV 矢視部分の拡大断面図、図15は図13におけるXV−XV矢視部分の断面図である。この車両用フード90は、前記車両用フード10に比較して、前端部の中央付近に設けられたフードロック用のストライカ92とは別に、左右両側部の中央付近にも一対のフードロック用のストライカ94が設けられている点が相違する。ストライカ92は、インナパネル16に取り付けられている一方、ストライカ94は補強部材12の長手方向の両端部(厳密には湾曲部30の端部)に取り付けられている。これ等のストライカ92、94は、丸棒をハット断面形状に折り曲げたもので、両端部をアーク溶接等によりインナパネル16や補強部材12に直接固設しても良いが、例えば図18に示すように両端部92e、94eをブラケット96にアーク溶接等で固設し、そのブラケット96をインナパネル16や補強部材12の裏面側(上面側)に重ね合わせてスポット溶接等で固設するようにしても良い。ブラケット96には、断面半円弧状の収容部96wが設けられており、両端部92e、94eがその収容部96w内に収容されて位置決めされた状態で強固に固設される。インナパネル16および補強部材12には、ストライカ92、94の係止部92r、94rが下方へ突き出すことを許容する挿通穴が設けられる。
図17は、上記各ストライカ92、94の配設姿勢を説明する概略図で、図13に対応する正面図であり、前端部のストライカ92は、係止部92rが車両の幅方向と略平行になる姿勢で取り付けられている。左右両側部の一対のストライカ94は、係止部94rがそれぞれ車両の前後方向と略平行になる姿勢で取り付けられている。なお、車両用フード90の後端部の左右両側には、車両用フード90を車体に対して開閉可能に連結するヒンジが取り付けられる一対のヒンジ取付部材98が固設されている。
一方、車体側には、図14に示すようにフードロック装置100が配設され、上記ストライカ92、94がそのフードロック装置100に係止されることにより、車両用フード90が閉状態に保持(ロック)される。フードロック装置100は、3つのストライカ92、94に対応して3箇所に配設されるが、図14は図13における右側のストライカ94をロックするフードロック装置100を示した図で、フェンダ102等が取り付けられるエプロンアッパメンバ104に固定されている。図16は、フードロック装置100の概略斜視図で、一対の取付部106が設けられており、その取付部106を介してボルト等によりエプロンアッパメンバ104に固定される。フードロック装置100には、ガイド溝108が設けられたガイド110が上方へ突き出すように設けられており、ストライカ92、94の係止部92r、94rは、そのガイド溝108内に挿入される。フードロック装置100にはまた、図16では省略されているが、図14に示されるようにラッチ112を回動可能に備えており、図示しない付勢手段(スプリング等)の付勢力に従って係止部92r、94rに引っ掛けられることにより、その係止部92r、94rがガイド溝108から上方へ抜け出すことを阻止する。
上記ラッチ112は、係止部92r、94rが上方からガイド溝108内に挿入される際には、その係止部92r、94rとの係合で付勢手段の付勢力に抗して図14の左方向へ回動するように退避させられて、その挿入を許容する。そして、係止部92r、94rが完全にガイド溝108内に挿入されると、付勢手段の付勢力に従って右方向へ回動させられ、図14に示すようにそれ等の係止部92r、94rに係止される。また、図19に示すように、ストライカ92に対応する前端部のフードロック装置100fは、ラッチ操作レバー114を備えており、車室内に設けられたフードロック解除レバーが操作された後に、そのラッチ操作レバー114が操作されることにより、ラッチ112fを機械的に回動させて係止部92rのロックを解除できるようになっている。ラッチ操作レバー114は、例えばラッチ112fから突き出すように一体に設けられる。これに対し、一対のストライカ94に対応する左右両側部のフードロック装置100r、100lには上記ラッチ操作レバー114が無く、前端部のフードロック装置100fのラッチ操作レバー114が操作されることにより、ケーブル等の機械的な連動装置116r、116lを介してラッチ112r、112lがそれぞれ連動して回動させられ、係止部94rのロックが解除されるようになっている。すなわち、前端部のフードロック装置100fのラッチ操作レバー114を操作するだけで、3つのフードロック装置100f、100r、100lの総てのロックを解除でき、車両用フード90を上方へ持ち上げて開くことができる。図19では、3つのフードロック装置100およびラッチ112を区別して説明するため、f、r、lの符号が付けられている。
なお、左右両側部のフードロック装置100r、100lのラッチ112r、112lを、電動モータ等を用いて前端部のフードロック装置100fのラッチ操作レバー114の操作に連動して回動させてロックを解除するようにしても良い。また、車室内のフードロック解除レバーが操作された時に、左右両側部のフードロック装置100r、100lのラッチ112r、112lが機械的に或いは電気的に回動させられて、係止部94rのロックが解除されるようにすることもできる。
本実施例の車両用フード90によれば、車両用フード90の左右両側部にそれぞれフードロック用のストライカ94が取り付けられており、エプロンアッパメンバ104に配設されたフードロック装置100に係止されることにより車両用フード90が閉状態に保持(ロック)されるが、このように車両用フード90の左右両側部が車体側部材に固定されることにより、車両用フード90の横剛性が一層向上するとともに、左右の何れか一方の側部(フェンダ102等)に加えられた衝突荷重が補強部材12を介して他方の側部に伝達されるようになり、荷重が分散されて局部的な損傷が抑制される。特に、本実施例では一対のストライカ94が補強部材12に取り付けられているため、一方の側部に加えられた衝突荷重が補強部材12を介して一層適切に他方の側部に伝達される。なお、これ等のストライカ94をインナパネル16に取り付けることも可能であるが、補強部材12を介して衝突荷重が適切に伝達されるようにする上で、その補強部材12の近傍、例えば図13に斜線で示す範囲に取り付けることが望ましい。
また、左右両側部の一対のストライカ94は、係止部94rがそれぞれ車両の前後方向と略平行になる姿勢で取り付けられており、その係止部94rがガイド110のガイド溝108内に挿入されることにより、そのストライカ94の車両幅方向の変位が規制されるため、車両用フード90の横剛性が一層向上する。
一方、前端部のストライカ92は、係止部92rが車両の幅方向と略平行になる姿勢で取り付けられており、その係止部92rがガイド110のガイド溝108内に挿入されることにより、そのストライカ92の車両前後方向の変位が規制されるため、後部側のヒンジ取付部材98にヒンジが連結されることと相まって、車両用フード90の縦剛性(車両前後方向の面剛性)が一層向上する。すなわち、上記横剛性の向上と合わせて車両用フード90の剛性が全体として適切に向上させられる。なお、図1の車両用フード10は、前端部に設けられた単一のストライカ120によってロックされるようになっており、そのストライカ120は、従来と同様に係止部が縦向き、すなわち車両前後方向と略平行になる姿勢で取り付けられている。
図20は、前記図15に対応する断面図で、前記車両用フード10が開かれた状態を示す図であり、補強部材12の長手方向の両端部(厳密には湾曲部30の端部)には、それぞれダンパ連結ブラケット152がボルトや溶接等によって一体的に固設されている。このダンパ連結ブラケット152は、フード開閉用ダンパ150を連結するための連結部で、一端部が前記エプロンアッパメンバ104等の車体側部材154に連結されたフード開閉用ダンパ150の他端部が連結される。フード開閉用ダンパ150の両端部は、何れも略水平で且つ車両幅方向と略平行な連結軸まわりに回動可能に連結されており、車両用フード10は、フード開閉用ダンパ150がガス圧等の付勢力によって伸長させられることにより、図に示されるように自動的に上方へ開かれる。また、その付勢力に抗してフード開閉用ダンパ150を短縮させつつ、車両用フード10の先端部を下方へ回動させることにより、その車両用フード10が略水平になるように閉じて前記フードロック装置100によりロックできる。
この場合には、補強部材12の両端部に一対のダンパ連結ブラケット152が固設されてフード開閉用ダンパ150が連結されるため、フード開閉時にダンパ150から受ける反力が補強部材12を介してインナパネル16に伝達されるようになり、その反力によるインナパネル16の変形を抑制しつつ板厚の薄肉化や軽量化を図ることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、90:車両用フード 12、40、50、60、80:補強部材 14:アウタパネル 16:インナパネル 20:梁部 36:衝突体 54、84:ビード 66:側壁 68:溝(変形促進部) 94:ストライカ 100:フードロック装置 150:フード開閉用ダンパ 152:ダンパ連結ブラケット(連結部)

Claims (6)

  1. 車両の外表面を構成するアウタパネルと、
    該アウタパネルの下側に配設されて該アウタパネルに一体的に固設されるとともに、下方に開口するハット断面で車両前後方向に延びる梁部を車両幅方向に離間して複数備えているインナパネルと、
    を有し、車両のフロント部分を覆蓋する車両用フード構造において、
    前記インナパネルの下側に前記梁部との間に隙間を有するように車両幅方向に配設されるとともに、該車両幅方向において上方へ凸状に湾曲させられた湾曲形状を成しており、該車両幅方向の両端部において該インナパネルに一体的に固定された補強部材を有する
    ことを特徴とする車両用フード構造。
  2. 前記補強部材には、車両幅方向となる該補強部材の長手方向に沿って上方または下方へ突き出すビードが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用フード構造。
  3. 前記補強部材は、車両幅方向となる該補強部材の長手方向と直角な断面が上方に開口する皿形状を成しており、該皿形状の両側の側壁の変形を促進する変形促進部が該皿形状の角部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用フード構造。
  4. 前記補強部材は、車両前後方向において前記梁部との間の隙間の大きさが変化する傾斜姿勢で配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用フード構造。
  5. 前記車両用フードの左右両側部には、それぞれフードロック用のストライカが前記補強部材または前記インナパネルに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用フード構造。
  6. 前記補強部材には、車両幅方向となる該補強部材の長手方向の両端部にそれぞれフード開閉用ダンパの連結部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用フード構造。
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