JP5901702B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真レーザービームプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置(定着器)に関する。
電子写真式の複写機やプリンタに搭載される定着装置として、フィルム加熱方式のものが知られている。このフィルム加熱方式の定着装置は、セラミックス製の基板上に発熱抵抗体を有するヒータと、ヒータと接触しつつ回転する筒状のフィルムと、ヒータと共にフィルムを挟んでニップ部を形成する加圧ローラなどを有する。未定着トナー画像を担持する記録材はニップ部で搬送されつつ加熱され、これにより記録材上のトナー画像は記録材に加熱定着される。
この定着器は、ヒータへの通電を開始し定着可能温度まで昇温するのに要する時間が短いというメリットを有する。従って、この定着器を搭載するプリンタは、プリント指令の入力後、1枚目の画像を出力するまでの時間(FPOT:First Print Out Time)を短くできる。またこのタイプの定着器は、プリント指令を待つ待機中の消費電力が少ないというメリットもある。
ところで、フィルムを用いた定着器を搭載するプリンタで小サイズの記録材を大サイズの記録材と同じプリント間隔で連続プリントすると、ヒータの記録材が通過しない領域(非通過部)が過度に昇温することが知られている。ヒータの非通過部が過昇温すると(非通過部昇温)、フィルム、ヒータを支持するホルダ、加圧ローラなどの部材が熱により損傷する場合がある。そこで、フィルムを用いた定着器を搭載するプリンタは、小サイズの記録材に連続プリントする場合、大サイズの記録材に連続プリントする場合よりもプリント間隔を広げる制御を行いヒータの非通過部の過昇温を抑えている。
しかしながら、プリント間隔を広げる制御は単位時間当りの出力枚数を減らすものであり、小サイズの記録材の単位時間当りの出力枚数を大サイズの記録材の場合と同等にすることが望まれる。
そこで、特許文献1には、図11に示すように、ヒータ12と断熱支持部材11との間に金属板14aを配置した加熱装置が開示されている。熱伝導部材である金属板14aを断熱支持部材11とヒータ12との間に介在させることによってヒータの温度の偏りを解消することができる。従って、非通紙部昇温が発生した際に、ヒータの記録材が通過しない領域(非通過部)と記録材が通過する領域(通過部)との温度差を小さくすることができる。
ただし、金属板14aを図11のようにヒータ全域に設けてしまうと、ヒータのフィルム母線方向の通過部端部で温度ダレ(フィルムの温度低下)が発生してしまい、定着不良が発生する可能性がある。
また、特許文献1には、金属板14aを分割して設ける例も提案されており、断熱支持部材11のザグリ部に金属板を埋め込む構成としている。
特開平11−84919号公報
本発明の目的は、部品公差によらず、ヒータと熱伝導部材との接触性を高めることができて、ヒータの温度分布を均一化する効果を発揮することが可能な定着装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の構成は、
記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着装置であって、
筒状のフィルムと、
前記フィルムの内面と接触する面である第1の面を有するヒータと、
前記フィルムを介して前記ヒータと共に圧接部を形成する対向部材と、
前記ヒータの前記第1の面と反対側の面である第2の面を支持する支持部材と、
前記第2の面に接触する熱伝導部材と、
を有し、
前記フィルムの母線方向において、前記熱伝導部材の前記第2の面に接触する接触領域の端部は、前記圧接部の端部と同じ位置もしくは前記圧接部の端部よりも内側に位置し、
前記母線方向において、前記支持部材は、前記接触領域の端部から前記圧接部の端部よりも外側まで亘る領域であって前記第2の面に接触しない第1の領域と、前記第1の領域よりも外側で前記第2の面と接触する第2の領域と、を有することを特徴とする。
本発明の他の構成は、
記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着装置であって、
筒状のフィルムと、
前記フィルムの内面と接触する面である第1の面を有するヒータと、
前記フィルムを介して前記ヒータと共に第1の圧接部を形成する第1の対向部材と、
前記フィルムの母線方向において前記第1の対向部材の端部よりも外側に前記第1の対向部材の端部と接触しないように設けられ、前記ヒータと前記フィルムを介して第2の圧接部を形成する第2の対向部材と、
前記ヒータの前記第1の面と反対側の面である第2の面を支持する支持部材と、
前記第2の面に接触する熱伝導部材と、
を有し、
前記母線方向において、前記熱伝導部材の前記第2の面に接触する接触領域の端部は、前記第1の圧接部の端部と同じ位置もしくは前記第1の圧接部の端部よりも内側に位置し、
前記母線方向において、前記支持部材は、前記接触領域の端部から前記第2の圧接部の端部よりも外側まで亘る領域であって前記第2の面に接触しない第1の領域と、前記第1の領域よりも外側で前記第2の面と接触する第2の領域と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、部品公差によらず、ヒータと熱伝導部材との接触性を高めることができて、ヒータの温度分布を均一化する効果を発揮することが可能な定着装置の提供を実現できる。
実施例1に係る定着装置の長手方向中央断面図 実施例1に係る定着装置の長手方向中央部切り欠き正面図 ヒータのフィルム摺動面側の正面図 支持部材、熱伝導部材、サーミスタ、及び温度ヒューズの関係を表す図 (a)は図1のI−I線矢視断面図、(b)は熱伝導部材が取り付けられた支持部材をヒータ側から観た図、(c)は支持部材と、熱伝導部材と、ヒータと、フィルムと、加圧ローラの長手方向端部の関係を説明するための図 (a)はフィルムの母線方向におけるヒータと熱伝導部材の熱の流れを説明するための図、(b)はフィルムの母線方向におけるヒータと熱伝導部材端部の熱の流れを説明するための図 (a)は給電コネクタの説明図、(b)はクリップの説明図 (a)は実施例1に係る定着装置において熱伝導部材端部付近のヒータの接触状態を説明するための図、(b)は比較例に係る定着装置において熱伝導部材の端部付近のヒータの接触状態を説明するための図 実施例3に係るヒータと、支持部材と、熱伝導部材と、加圧ローラと、の長手方向の端部の構成を示した図 実施例2に係る定着装置の特徴を説明するための図 従来例に係る定着装置のヒータと熱伝導部材の構成を説明するための図 (a)は実施例1に係る加圧ステイと、支持部材と、熱伝導部材と、ヒータと、フランジと、を記録材搬送方向から見た構成を示した図、(b)は実施例1に係る加圧ステイと、支持部材と、熱伝導部材と、ヒータと、の長手方向の中央部の横断面を示した図 実施例1の変形例の定着装置の模式断面図
以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明する。本発明の好適な実施形態は、本発明における最良の実施形態の一例ではあるものの、本発明は以下の実施例により限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内において種々の構成を他の公知の構成に置き換えることは可能である。
[実施例1]
本実施例では、電子写真記録技術を用いたプリンタや複写機などの画像形成装置に搭載されるフィルム加熱方式の定着装置(定着器)を説明する。
(1)定着装置30の構成
図1は本実施例に係る定着装置30の長手方向中央断面図である。図2は本実施例に係る定着装置30の長手方向中央部切り欠き正面図である。図2では、説明の便宜上、フィルム36を透視してフィルムの内側にある部材を実線にて表し、更にフレーム33の側板34,35を実線にて表している。図3はヒータ37のフィルム摺動面側の正面図である。図4は支持部材38、熱伝導部材39、サーミスタ42、及び温度ヒューズ43の関係を表す図である。
定着装置30は、フィルムユニット31と、加圧部材としての加圧ローラ32と、を有する。フィルムユニット31は、筒状の回転部材としての筒状のフィルム36と、加熱体としての板状のヒータ37と、ヒータ37を支持する支持部材38と、を有する。更にフィルムユニット31は、ヒータ37と支持部材38との間に設けられた熱伝導部材39と、支持部材を補強する補強部材としての加圧ステイ40と、フィルム36の長手方向の移動を規制する規制部材としてのフランジ41,42と、を有する。
加圧ローラ32と、フィルム36と、ヒータ37と、支持部材38と、熱伝導部材39と、加圧ステイ40は、何れも記録材搬送方向と直交する方向(以下、長手方向と記す)に長い部材である。フィルム36は加圧ローラ32と並列に配設されている。ヒータ37と支持部材38と熱伝導部材39と加圧ステイ40はフィルム36に内包されている。フランジ41,42はフィルム36の長手方向両側に配設されている。
支持部材38は、記録材搬送方向と平行な方向(以下、短手方向と記す)の断面形状が略半円状樋型となるように形成され(図1参照)、剛性・耐熱性・断熱性を有する部材である。支持部材38の材質は液晶ポリマー樹脂である。この支持部材38は、加圧ローラ32側の平面に支持部材の長手方向に沿って形成された溝38aを有し、この溝で熱伝導部材39とヒータ37を支持している。更に支持部材38は、加圧ローラ32とは反対側の平面において記録材搬送方向上流側と記録材搬送方向下流側に弧状のガイド部38b,38cを有し、このガイド部でフィルム36の回転を適正に保持するようになっている。
加圧ステイ(補強部材)40は、フィルムユニット31の曲げ剛性を高めるために用いられ、短手方向の断面形状がU字形状となるように板厚1.6mmのステンレス鋼を曲げ加工して形成されている。この加圧ステイ40は、支持部材38のガイド部38bとガイド部38cとの間に配置されている。
図3に示すように、ヒータ37はフィルム36の母線方向に長い基板37aを有する。ここでフィルム36の母線方向とは、図2において符号Lにて示す方向であり、上述の長手方向と同じ方向である。基板37aの材質はアルミナ、窒化アルミ等のセラミックである。基板37aのフィルム36内面側の面(以下、フィルム摺動面と記す)には、銀・パラジウム合金等により細い帯状の一対の発熱抵抗体37bが基板の長手方向に沿ってスクリーン印刷等により形成されている。
更に基板37aのフィルム摺動面には、各発熱抵抗体37bに銀等により電気接点部37cが電気的に接続して形成してある。各発熱抵抗体37bは銀等からなる導体パターン37eを介して直列に接続されている。
更に基板37aのフィルム摺動面には、各発熱抵抗体37b、導体パターン37e、及び電気接点部37cの一部を覆うように保護層としてのガラスコート37dが形成されている。このガラスコート37dにより発熱抵抗体37bを保護すると共にフィルム36内面との摺動性を向上させている。
上記ヒータ37は、支持部材38の溝38aにフィルム36の母線方向に沿って配設され、ガラスコート37dがフィルム36内面と接触するようになっている。
ヒータ37の基板37aは、長さが270.0mm、幅が5.8mm、厚みが1.0mmの直方体の形状である。基板37aの材質はアルミナである。発熱抵抗体37bの基板37a長手方向の長さは222.0mmである。各発熱抵抗体37bの抵抗値は18Ωである。
図4に示されるように、支持部材38の長手方向中央の近傍には貫通孔38a,38bが形成されている。貫通孔38a,38bのうち、一方の貫通孔38aには温度検知素子としてのサーミスタ42が熱伝導部材39と接触するように配置されている。他方の貫通孔38bには通電遮断素子としての温度ヒューズ43が熱伝導部材39と接触するように配置されている。つまり、熱伝導部材39を介してヒータ37の熱を感熱するように熱伝導部材39にサーミスタ42と温度ヒューズ43を接触させてある。
サーミスタ42は、サーミスタの筐体に、ヒータ37への接触状態を安定させるためのセラミックペーパー等を介してサーミスタ素子を配し、更にポリイミドテープ等の絶縁物で被覆されている。
温度ヒューズ43は、ヒータ37が異常昇温した際に、ヒータの異常発熱を感知し、ヒータへの通電を遮断する部品である。この温度ヒューズ43は、円筒状の金属筐体内に所定温度で溶融するヒューズエレメントが搭載され、ヒータ37の異常昇温によりヒューズエレメントが溶断した際にヒータ37へ通電するための電気回路EC(図3参照)を遮断する。温度ヒューズ43は熱伝導部材39に熱伝導グリスを介して設置されており、温度ヒューズがヒータ37に対して浮いてしまうことで起こる動作不良の発生を抑制している。
ヒータ37、熱伝導部材39、及び加圧ステイ40を備える支持部材38にはフィルム36がルーズに外嵌されている。フィルム36は、筒状の基層と、基層の外周面上に形成された弾性層と、弾性層の外周面上に形成された離型層と、を有する。本実施例のフィルム36は内径が18.0mmである。基層として厚み60μmのポリイミドの基材を用いている。弾性層として厚み約150μmのシリコーンゴム層を用いている。離型層として厚み15μmのPFA樹脂チューブを用いている。
フランジ41,42の材質は液晶ポリマー樹脂である。フランジ41は、フィルム36の長手方向の一端部が接触することによりフィルムの長手方向への移動を規制する板状の規制部41aを有する(図2参照)。規制部41aには加圧ステイ40と支持部材38の長手方向の一端部を支持させている。規制部41aの記録材搬送方向上流側と記録材搬送方向下流側の端面には縦溝41a1が形成してあり、この縦溝をフレーム33の一方の側板34に嵌め込むことでフランジ41を加圧ローラ32に対し移動可能に取り付けている。
更にフランジ41は、規制部41aのフィルム36側の内側面に弧状のガイド部41bを有する。このガイド部41bは、加圧ステイ40と支持部材38の長手方向の一端部を支持すると共にガイド部の外周面でフィルム36の回転をガイドするようになっている。更にフランジ41は、規制部41aのフィルム36側とは反対側の外側面にバネ受け部41cを有する。
一方、フランジ41は、フィルム36の長手方向の他端部が接触することによりフィルムの長手方向への移動を規制する板状の規制部42aを有する(図2参照)。規制部42aには加圧ステイ40と支持部材38の長手方向の他端部を支持させている。規制部42aの記録材搬送方向上流側と記録材搬送方向下流側の端面には縦溝42a1が形成してあり、この縦溝をフレーム33の他方の側板35に嵌め込むことでフランジ42を加圧ローラ32に対し移動可能に取り付けている。
更にフランジ42は、規制部42aのフィルム36側の内側面に弧状のガイド部42bを有する。このガイド部42bは、加圧ステイ40と支持部材38の長手方向の一端部を支持すると共にガイド部の外周面でフィルム36の回転をガイドするようになっている。更にフランジ42は、規制部41aのフィルム36側とは反対側の外側面にバネ受け部42cを有する。
加圧ローラ32は、芯金32aと、芯金の長手方向両端部の軸部32a1,32a2間の外周面上に形成された弾性層32bと、弾性層の外周面上に形成された離型性層32cと、を有する。弾性層32bの材質としてはシリコーンゴムやフッ素ゴム等が用いられる。離型層32cの材質としてはPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、又はFEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)等が用いられる。
本実施例では、加圧ローラ32として下記の構成のものを用いた。ステンレス鋼製の外径11.0mmの芯金32a上に第一の弾性部材としての弾性層32bを形成し、その弾性層上に離型層32cを形成したものを加圧ローラ32として用いた。弾性層32bは芯金32a上に射出成形により厚み約3.5mmのシリコーンゴム層を形成したものである。離型層32cは弾性層32b上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブを被覆して形成したものである。
加圧ローラ32の外径は18.0mmである。加圧ローラ32の硬度は、ASKER−C硬度計で9.8Nの加重において、ニップ部Nの確保や耐久性などの観点から、40°〜70°の範囲が望ましい。本実施例においては加圧ローラ32の硬度を54°にしている。加圧ローラ32の弾性層32bの長さは226.0mmである。
図2に示されるように、加圧ローラ32は芯金32aの軸部32a1,32a2が軸受部材50,51を介して側板34,35に回転可能に支持されている。芯金32aの32a2には駆動ギアGが固定されている。
図12(a)に、加圧ステイ40と、支持部材38と、熱伝導部材39と、ヒータ37と、フランジ41のバネ受け部41c、フランジ42のバネ受け部42cと、を記録材搬送方向から見た構成を示す。
バネ受け部41c,42cは加圧アーム52,53との間に配設された加圧バネ54,55でフィルム36の母線方向と直交する垂直方向へ加圧されている。バネ受け部41c,42cは、加圧バネ54,55から受けたバネ力を加圧ステイ40を介して支持部材38に伝達する。そして、支持部材38は、熱伝導部材39を介してヒータ37を加圧ローラ32の外周面にフィルム36を挟んで押圧し、ニップ部N(図1参照)が形成される。
加圧ステイ40は、支持部材38に長手方向に亘って接触し、その接触領域の長手方向の端部は、ニップ部Nの端部よりも外側にある。
尚、支持部材38は、ヒータ37のフィルム36と接触する面と反対側の面と、接触面38bを除いて接触しない。図12(b)に、加圧ステイ40と、支持部材38と、熱伝導部材39と、ヒータ37と、の長手方向における接触面38bを除いた部分の断面図を示す。図12(b)に示すように、支持部材38は、ヒータ37とヒータ37の短手方向の側面を除いて接触しない構成である。この構成によって、熱伝導部材39とヒータ37との接触性を高めることができる。
本実施例では、加圧ローラ32表面とフィルム36表面との圧接力を総圧で180Nとし、ニップ部Nの幅を6.2mm程度とした。また本実施例では、フィルム36内面に耐熱性を有するグリスを塗布することにより、ヒータ37及び支持部材38とフィルム内面との摺動性の向上を図っている。
(2)定着装置30の加熱定着処理動作
モータMの出力軸の回転力が駆動ギアGに伝達され、これにより加圧ローラ32は図1に示す矢印方向へ回転する。フィルム36は、フィルム内面がヒータ37のガラスコート層37dと摺動しながら加圧ローラ32の回転に追従して図1に示す矢印方向へ回転する。
CPUとRAMやROMなどのメモリとからなる制御部100(図3参照)がトライアック101をオンする。すると、商用電源102より温度ヒューズ43と後述の給電コネクタ46を介してヒータ37の発熱抵抗体37bに通電され、これにより発熱抵抗体37bが発熱してヒータは昇温する。基板37aの温度をモニタするサーミスタ42の検知温度が所定の定着温度(目標温度)を維持するようにトライアック101は制御部100によって制御される。
未定着トナー画像tを担持する記録材P(図1参照)は入り口ガイド60でガイドされてニップ部Nに導入される。ニップ部Nでは記録材Pを挟持搬送しつつヒータ37の熱とニップ部の圧力をトナー画像tに印加し、これによりトナー画像は記録材上に加熱定着される。トナー画像が加熱定着された記録材Pはニップ部Nから排出される。本実施例の定着装置30における記録材Pの最大通過可能幅(図2参照)は216.0mmである。
(3)加圧ローラ32、ヒータ37、熱伝導部材39、及び支持部材38の端部位置の説明
図5を参照して、本実施例の定着装置30の特徴について詳細に説明する。図5の(a)は図1のI−I線矢視断面図である。(b)は熱伝導部材39が取り付けられた支持部材38をヒータ37側から観た図である。(c)は支持部材38と、熱伝導部材39と、ヒータ37と、フィルム36と、加圧ローラ32の長手方向端部の関係を説明するための図である。図5の(a)では、説明の便宜上、給電コネクタ46とクリップ47を実線にて表している。図5(b)では、説明の都合上、給電コネクタ46の図示を省略してある。
ここで、ヒータ37のフィルム36と接触する面を第1の面、第1の面と反対側の面を第2の面とする。定着装置30は、図5(c)に示すように、フィルム36の母線方向において、前記熱伝導部材39のうち前記ヒータの第2の面と接触する接触領域の端部Cが、ニップ部Nの端部Dよりも内側に位置するように構成されている。
更に、定着装置30は、支持部材38のうちヒータ37の第2の面と接触する接触面38b(第2の領域)の内側の端部Eが、ニップ部の端部Dよりも外側に位置するように構成されている。支持部材38のうち端部Cから端部Eまでの領域(第1の領域)はヒータ37の第2の面と接触しないように構成されている。尚、ニップ部Nの端部Dは、加圧ローラ32の端部に一致する。
本実施例では、熱伝導部材39として、厚みが0.3mmで一定であるアルミニウム板を用いている。小サイズの記録材Pを連続プリントした際に、ヒータ37の非通過部(図2参照)が過昇温する非通過部昇温を緩和するために、熱伝導部材39がヒータ37と当接する長さはヒータの発熱抵抗体37bと同等以上であることが望ましい。しかしながら、熱伝導部材39がヒータ37と当接する長さはヒータ37の通過部(図2参照)の端部で発生する温度ダレの観点からは長すぎない方がよい。
本実施例では、熱伝導部材39とヒータ37が当接する領域の形状を、フィルム36の母線方向の長さがヒータの発熱抵抗体37bと同じ長さの222.0mm、フィルム36の母線方向と直交する方向の幅が5.0mmのストレート形状としている。加圧ローラ32の長さは226.0mmであるので、熱伝導部材39の端部Cは、端部Dよりも2.0mm内側に位置する。
熱伝導部材39はフィルム36の母線方向の両端部に1.5mmの曲げ部39a1,39a2を有する。これらの曲げ部39a1,39a2は、それぞれ、支持部材38のフィルム36の母線方向の両側に形成された対応する孔38a1,38a2に差し込まれている。この孔38a1,38a2は熱伝導部材39と支持部材38の線膨張係数の違いを吸収するために、熱伝導部材に対して若干大きめに形成されている。熱伝導部材39の材質はアルミニウムや銅などの金属の他、グラファイトなど、ヒータ37の基板37aよりも熱伝導率の高いものを用いることができる。
ここで、熱伝導部材39の役割について説明する。熱伝導部材39の役割は、小サイズの記録材Pを連続プリントし非通過部昇温が発生した際に、ヒータ37を均熱化することによって、ヒータ37、フィルム36、支持部材38、加圧ローラ32などの部材が熱的なダメージを受けることを抑制することにある。
このヒータ37の均熱化について図6を用いて説明する。図6の(a)はフィルム36の母線方向におけるヒータ37と熱伝導部材39の熱の流れを説明するための図、(b)はフィルム36の母線方向におけるヒータ37と熱伝導部材39端部の熱の流れを説明するための図である。
本実施例でヒータ37の基板37aとして用いたアルミナの熱伝導率はおよそ26W/mKである。それに対し、熱伝導部材39として用いたアルミニウムの熱伝導率はおよそ230W/mKであり、基板37aよりも高い。
ここで、図6(a)のように、基板37aのフィルム36の母線方向のある部分Hが他の部分に比べて高温になった場合を考える。基板37a内部におけるフィルム36の母線方向の熱の流れAに加えて、基板37aのうち熱伝導部材39と接触している部分で基板37aから熱伝導部材39への熱の流れが生じる。更に、熱伝導部材39内でフィルム36の母線方向に向かって再び基板37aに戻る熱の流れBが発生する。この作用によってヒータ37が均熱化される。それによって非通過部昇温が緩和される。
ただしこの均熱化は最大通過可能幅と同じ幅の大サイズの記録材(最大通紙幅の記録材とも記す)Pの通過時にも発生する。仮に、熱伝導部材39をヒータ37のフィルム36と接触しない面全域に設けると、ヒータ37の発熱抵抗体37bがある領域から発熱抵抗体37bがない領域に熱が逃げやすくなってしまい、通過部の端部の温度ダレが発生しやすくなる。その結果、最大通過可能幅と同じ幅の大サイズの記録材Pをニップ部Nに通過させた際に、記録材端部のトナー画像に定着不良が発生してしまう恐れがある。
図6(b)のように熱伝導部材39の端部近傍に対応するヒータ37の部分が局所的に高温になった場合には、熱伝導部材39は片側(図の左側)にしかないため、熱の流れも主に片側のみに流れる。つまり、熱伝導部材39が配置された領域外には熱が逃げにくくなる。そのため、熱伝導部材39をヒータの基板37aのフィルム非摺動面全域に設けるのではなく、本実施例のように加圧ローラの加圧領域端Dよりも内側に設けることによって、ヒータの通過部端部の温度ダレを抑制しつつ、非通過部昇温を緩和することができる。
次に、保持部材としての給電コネクタ46及びクリップ47の構成について図7を用いて説明する。図7の(a)は給電コネクタ46の説明図、(b)はクリップ47の説明図である。
本実施例においては、給電コネクタ46又はクリップ47を用いて、ヒータ37のフィルム36の母線方向の両端部がそれぞれ支持部材38に保持される。
図7(a)に示すように、給電コネクタ46は、コの字形状の樹脂で形成されたハウジング部46aと、ハウジング部と一体に形成されたコンタクト端子46bと、を有する。
ハウジング部46aは、ヒータ37と支持部材38とを外側から挟むことで、ヒータ37のフィルム36の母線方向の端部が支持部材38に対してヒータ37の厚み方向に移動しないように保持する。更に、コンタクト端子46bは弾性的に所定の接触圧でヒータ37の電気接点部37cと接触して電気的な接続を保つ。また、コンタクト端子46bは束線48に接続されており、束線48は不図示の商用電源及びトライアックに接続されている。
本実施例では給電コネクタ46においてハウジング部46aとコンタクト端子46bを一体に構成した例を説明したが、ハウジング部とコンタクト端子はこれに限らず別体に構成してもよい。
図7(b)に示すように、クリップ47は、コの字形状に成型加工された金属板である。このクリップ47は、ヒータ37と支持部材38とを外側から弾性的に挟み込み、ヒータのフィルム36の母線方向の両端部が支持部材に対してヒータの厚み方向に移動しないように保持する。
また、給電コネクタ46及びクリップ47は、ヒータ37のフィルム36の母線方向の両端部が支持部材38に対してフィルムの厚み方向に移動しないよう規制するものであって、ヒータの基板37aのフィルム摺動面と平行な方向には移動可能に構成されている。従って、ヒータ37の熱膨張や、加圧及び離間時の撓み発生時に、ヒータに不必要な応力がかかることを防止している。
本実施例では、給電コネクタ46及びクリップ47によってヒータ37が支持部材38に支持される端部支持面38bの幅は7.0mmである。そしてこの端部支持面38bの位置Eは、フィルム36の母線方向において、加圧ローラ32によるニップ部Nの領域外に加圧ローラ32の加圧領域端Dから15.0mm間隔をあけて配置される。また端部支持面38bのヒータ37の厚み方向の高さは0.3mmである。
次に、図8を参照して、本実施例の定着装置が支持部材38や熱伝導部材39の部品公差によらずヒータと熱伝導部材39の長手方向の端部の接触性を確保できるメカニズムについて説明する。
図8(a)は本実施例に係る定着装置30において熱伝導部材39端部付近のヒータ37の接触状態を説明するための図で、図8(b)は比較例に係る定着装置において熱伝導部材39端部付近のヒータ37の接触状態を説明するための図である。図8(a)、(b)では、説明の都合上、給電コネクタ46の図示を省略してある。
本実施例においては、ヒータ37の長手方向の中央部分は熱伝導部材39に接触して支持され、ヒータ37の長手方向の両端部は支持部材38の接触面38bに接触して支持される。支持部材38の熱伝導部材39と接触する面38s(図5(c)参照)に対して、接触面38bは0.3mm加圧ローラ32に近づく方向に突出させている。熱伝導部材39の厚みは0.3mmであるので、部品公差がない状態においては、図5(c)に示すように、端部支持面38bは熱伝導部材39のヒータ37と接触する面39sと同じ高さとなる。
ここで、図8(a)のように、部品公差によって支持部材38の接触面38bの方が、熱伝導部材39のヒータ37と接触する面39sよりも0.1mm加圧ローラ32に近づく方向に突出する段差が生じた場合について考える。
比較例として、熱伝導部材39の外側端Cが加圧ローラ32の加圧領域端Dよりも内側に配置され、支持部材38の接触領域38bの内側の端部Eが熱伝導部材39の外側の端Cとニップ部の端部Dとの間に配置された構成を図8(b)に示す。
図8(b)に示すように、支持部材38の接触領域38bがヒータ37を加圧ローラ32に近づく方向にヒータ37を変形させる。ヒータ37は、熱伝導部材39の長手方向の端部Cに対応する部分にまで変形が及び、熱伝導部材39から離れてしまう場合がある。このように、熱伝導部材39の端部がヒータ37と接触しない場合は、熱伝導部材39は非通過部昇温が発生した際に熱伝導部材39の長手方向の端部付近の熱を十分に均すことができなくなるという課題が生じる。
次に、本実施例の図5(c)で説明した定着装置において、上記段差が生じた場合について図8(a)を用いて説明する。ヒータ37は、接触面38bによって加圧ローラ32に近づく方向に力が加えられた時に、ニップ部の端部Dを支持点にして変形する。その理由の一つは、支持部材38のうち端部Cから端部Eまでの領域(第1の領域)はヒータ37の第2の面と接触しないように構成されているので変形しやすいからである。
2つ目の理由は、ヒータ37は、ニップ部Nの端部Dよりも内側においては図8(a)に示す力Fを受けて変形に抗することができるが、端部Dよりも外側では力Fを受けないので変形しやすいからである。よって、ヒータ37は、熱伝導部材39の長手方向の端部Cに対応する位置まで変形が及ばないので、熱伝導部材39の端部とヒータ37との接触性が確保される。尚、図8(a)においては、部品公差を考慮して熱伝導部材39の端部Cはニップ部Nの端部Dよりも内側に設けられているが、端部Cは端部Dに一致させても良い。
以上述べたように本実施例によると、部品公差によらず、ヒータ37と熱伝導部材39との接触性を高めることができて、ヒータ37の温度分布を均一化する効果をより発揮することが可能になるという効果を奏する。
尚、本実施例では熱伝導部材39を単一の部材として説明したが、複数に分割されている構成であっても良い。
また、本実施例は、ヒータ37はフィルム36を介して加圧ローラ32とニップ部Nを形成する構成であったが、図13のようにヒータ37が定着ローラ(第1の対向部材)300と共にフィルム36を介して加熱圧接部Xを形成する構成であっても良い(変形例)。この実施例1の変形例においては、定着ローラ300は加熱圧接部においてフィルム36によって加熱される。そして、定着ローラ300は加圧ローラ(バックアップ部材)400と接触して記録材を搬送するためのニップ部Nを形成する。
[実施例2]
定着装置30の他の例を説明する。本実施例の定着装置30は、実施例1の定着装置30と加圧ローラ32の構成が異なる点を除き、実施例1の定着装置と同じ構成としてある。
図10は本実施例に係る定着装置30の特徴を説明するための図であって、支持部材38と、熱伝導部材39と、ヒータ37と、フィルム36と、加圧ローラ32の長手方向端部の関係を説明するための図である。図10では、説明の都合上、給電コネクタ46の図示を省略してある。
加圧ローラ32は、図10に示すように、ニップ部Nを形成する弾性層32b(第1の対向部材)の長手方向の端部の外側に第2の対向部材としてのゴム輪32dを形成したものである。長手方向において、弾性層32bとゴム輪32dとの間には隙間32a1を設けてある。
ゴム輪32dは、弾性層32bと同様の材質を用い、外径18mm、幅5mmのリング状に形成してある。そしてこのゴム輪32dが熱伝導部材39の外側の端部Cと接触面38bの内側の端部Eとの間でヒータ37を加圧するため、ヒータ37に図中Fの力が働く。この力Fによって、ヒータ37が熱伝導部材39の端部C近傍で変形することを抑制し、熱伝導部材39の長手方向の端部におけるヒータとの接触性を向上させることができる。
熱伝導部材39の端部Cは、長手方向において、ニップ部(弾性層32b)の端部と同じ位置もしくはニップ部(弾性層32b)の端部よりも内側にある。また、支持部材38は、熱伝導部材39の端部Cからゴム輪32dの端部Dよりも外側まで亘る領域であってヒータ37の第2の面に接触しない第1の領域と、第1の領域よりも外側で第2の面と接触する第2の領域と、を有する。ここで言うヒータの第2の面とは、ヒータ37の面のうちフィルム36と接触する面である第1の面と反対側の面である。
本実施例の定着装置30は、加圧ローラ32に弾性層32bとは別にゴム輪32dを形成することで、より安定的にヒータ37を熱伝導部材39に接触させることができる。また、本実施例の定着装置30は、ゴム輪32dの外径を調整することで、ヒータ37の変形を抑制する力Fを任意に設定することができる。その結果、本実施例の定着装置30において、部品公差が大きい場合であってもゴム輪32dの外径の調整によってヒータ37と熱伝導部材39との接触性を向上させることができる。
本実施例の定着装置30の特有の効果について説明する。加圧ローラ32は、加圧ローラ表面の離型層32cから弾性層32b、芯金32aを通して、加圧ローラの長手方向端部から熱が逃げやすい。つまり、ゴム輪32dを形成するために加圧ローラ32の弾性層32bを単純に長手方向に伸ばした場合には、加圧ローラ端部付近で温度ダレが発生しやすくなり、特に最大通紙幅の記録材を通過させた際に、記録材端部の定着性が確保できなくなる可能性がある。
これに対して、本実施例では、加圧ローラ32の弾性層32bとゴム輪32dとの間に隙間32a1が設けられて弾性層32bとゴム輪32dとが接触しない。この構成によって、弾性層32bの長さを単純に伸ばした構成に比べて、弾性層32bの端部の熱が逃げにくいので端部温度ダレが発生し難くなる。
以上のように、本実施例によると、加圧ローラ32長手方向の端部付近の温度低下を抑えつつ、ヒータ37と熱伝導部材39との接触性を高めて、ヒータの均熱効果をより発揮するようにすることができる。
尚、本実施例の隙間32a1の代わりに芯金32aの外径を大きくして形成した段部を設けても良い。
[実施例3]
本実施例の定着装置は次に説明する構成を除いて実施例1と構成は同じであるので説明を省略する。図9は本実施例に係る定着装置30の変形例を表す図であって、支持部材38と、熱伝導部材39と、ヒータ37と、フィルム36と、加圧ローラ32の長手方向端部の関係を説明するための図である。図9では、説明の都合上、給電コネクタ46の図示を省略してある。
支持部材38の接触面38b(第2の領域)の内側の端部Eが熱伝導部材39の端部Cとニップ部の端部Dとの間に配置された構成において、次のような構成にしても良い。図9のように、支持部材38の接触面38bの面が熱伝導部材39のヒータ37と接触する面よりも加圧ローラ32から遠ざかる方向にオフセットしている構成である。部品公差をオフセット量で吸収し、ヒータ37と熱伝導部材39との接触性を確保できる。
以上述べたことから、本実施例に係る定着装置30は、部品公差によらずヒータ37と熱伝導部材39との接触性を高めることができて、熱伝導部材39によってヒータ37の温度分布を均一化する効果をより発揮することが可能になるという効果を奏する。
尚、実施例1、2、3では記録材Pが担持する未定着トナー画像tを加熱して記録材上に定着する定着装置を説明したが、この定着装置は次のような装置にも同様に適用することが可能である。例えば、記録材に仮定着されたトナー画像を加熱し再定着することにより画像のグロス(光沢度)を増大させる像加熱装置にも適用することが可能である。
30 定着装置、32 加圧ローラ(対向部材、及び第1の対向部材)、
32d ゴム輪(第2の対向部材)、36 フィルム、
37 ヒータ、37a 基板、37b 発熱抵抗体、
38 支持部材、
38b 支持部材のヒータの第2の面と接触する接触面(第2の領域)
39 熱伝導部材、
39s 熱伝導部材のヒータ37の第2の面と接触する面(接触領域)
40 加圧ステイ(補強部材)、
300 定着ローラ(第1の対向部材)、
400 加圧ローラ(バックアップ部材)
C 熱伝導部材のヒータの第2の面と接触する面の端部
N ニップ部(圧接部)、P 記録材、t トナー画像(トナー像)
X 加熱圧接部(圧接部)

Claims (9)

  1. 記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着装置であって、
    筒状のフィルムと、
    前記フィルムの内面と接触する面である第1の面を有するヒータと、
    前記フィルムを介して前記ヒータと共に圧接部を形成する対向部材と、
    前記ヒータの前記第1の面と反対側の面である第2の面を支持する支持部材と、
    前記第2の面に接触する熱伝導部材と、
    を有し、
    前記フィルムの母線方向において、前記熱伝導部材の前記第2の面に接触する接触領域の端部は、前記圧接部の端部と同じ位置もしくは前記圧接部の端部よりも内側に位置し、
    前記母線方向において、前記支持部材は、前記接触領域の端部から前記圧接部の端部よりも外側まで亘る領域であって前記第2の面に接触しない第1の領域と、前記第1の領域よりも外側で前記第2の面と接触する第2の領域と、を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ヒータは、基板と、前記基板の上に形成された発熱抵抗体と、を有し、前記熱伝導部材の熱伝導率は、前記基板の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記支持部材は、前記ヒータと前記第2の領域を除いて前記第2の面と接触しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記圧接部は記録材を搬送するためのニップ部であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の定着装置。
    記載の定着装置。
  5. 更に、バックアップ部材を有し、前記対向部材はローラであり、前記バックアップ部材は、前記ローラのうち前記フィルムが接触する部分とは異なる部分に接触して記録材を搬送するための前記圧接部を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記熱伝導部材の材質は、金属もしくはグラファイトであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 更に、補強部材を有し、前記補強部材は、前記支持部材のうち前記熱伝導部材と接触する面と反対側の面に接触して前記支持部材を補強することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の定着装置。
  8. 前記母線方向において前記補強部材が前記支持部材と接触する領域の端部は、前記圧接部の端部よりも外側にあることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着装置であって、
    筒状のフィルムと、
    前記フィルムの内面と接触する面である第1の面を有するヒータと、
    前記フィルムを介して前記ヒータと共に第1の圧接部を形成する第1の対向部材と、
    前記フィルムの母線方向において前記第1の対向部材の端部よりも外側に前記第1の対向部材の端部と接触しないように設けられ、前記ヒータと前記フィルムを介して第2の圧接部を形成する第2の対向部材と、
    前記ヒータの前記第1の面と反対側の面である第2の面を支持する支持部材と、
    前記第2の面に接触する熱伝導部材と、
    を有し、
    前記母線方向において、前記熱伝導部材の前記第2の面に接触する接触領域の端部は、前記第1の圧接部の端部と同じ位置もしくは前記第1の圧接部の端部よりも内側に位置し、
    前記母線方向において、前記支持部材は、前記接触領域の端部から前記第2の圧接部の端部よりも外側まで亘る領域であって前記第2の面に接触しない第1の領域と、前記第1の領域よりも外側で前記第2の面と接触する第2の領域と、を有することを特徴とする定着装置。
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