JP5900962B2 - 撹拌翼付乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、上下水汚泥のような粘着性のある湿潤物質、その他粉体、粒体等の特に粘着性の高い物質等を破砕、撹拌を行い、蒸気又は触媒等を熱源として効率良く乾燥するために有効な撹拌翼付乾燥機に関するものである。
ケーシングの内部に互いに逆方向に回転する少なくとも2本の撹拌翼付回転軸を長手方向に配設し、ケーシングの一端側から供給された湿潤物質を回転軸に固定された撹拌翼により他端側へ搬送する間に乾燥させる撹拌翼付乾燥機は従来から知られている。従来の撹拌翼付乾燥機は、例えば、粘着性の高い湿潤物質を撹拌する場合、該湿潤物質が撹拌翼に貼着して硬い固着層を形成し易く、また、供給された固まった湿潤物質の破砕、撹拌がスムーズに行かず、該湿潤物質の移動及び該湿潤物質への熱伝達が妨げられ、ケーシング内での滞留時間の制御が不可能となったり、撹拌翼の寿命の低下、回転負荷の増大、乾燥の不均一等の様々な問題を生じていた。
本発明は、このような従来の問題点を解決し、粘着性の高い湿潤物質を処理する場合にも、撹拌翼への該湿潤物質の貼着を生じにくくし、しかも、該湿潤物質の移動や熱伝達を妨げることがなく湿潤物質のケーシング内での滞留時間の制御が行い易く、且つ湿潤物質の破砕、撹拌及び加熱乾燥が効率良く行える撹拌翼付乾燥機を目的としたものである。
下記の特許文献1は、逆方向に回転する2本の乾燥軸に固定した撹拌翼を交互に入り込ませ、且つ該撹拌翼は送り翼部と返し翼部とを備え、該送り翼部は乾燥軸に対して所定の送り角度をもたせ、該返し翼部は該送り翼部に対して120〜170度の相対角度をもって折り曲げ形成している。そして各々の撹拌翼の取り付け位置は隣接位置において該返し翼部が回転時において半ピッチずれて出現するように構成しているものである。
従って、該返し翼部による撹拌は半ピッチ毎の繰り返しとなり、湿潤物質を効率良く破砕、撹拌するには十分なものではなかった。また、撹拌翼はその本体を送り翼部としているため乾燥軸に対して所定の送り角度をもって固定する必要があり、製造時にはその精度を求められ、且つ返し翼部は送り翼部に対して120〜170度の鈍角状態で折り曲げて形成されており、湿潤物質を捉えて破砕、撹拌するには破砕力及び掻き揚げ力が不足し、乾燥効率が悪いものであった。
また、下記の特許文献2は、2本の中空軸に複数の撹拌ディスクを設け、撹拌羽根は対向する回転角180度の位置に設けられ、送りカット面及び戻しカット面は隣接位置で交互に出現するように構成しているが、その単純な繰り返しによる回転撹拌のため付着性粉体の破砕、撹拌が十分に行えず、乾燥効率の悪いものであった。
また、撹拌羽根は、撹拌ディスクに対して直交方向に設けられ、付着性粉体の送りや戻しは該撹拌ディスク本体の傾斜カット面とし、撹拌と送りや戻しとが別の構成のものとなっており、且つ送りや戻しが撹拌ディスクの端縁部の厚みのみのためその機能は小さく、十分なる破砕、撹拌及び乾燥機能を兼ねるものではなかった。
特開昭60−178284号公報 特開2000−199684号公報
本発明は、上記欠点を解決したもので、破砕、撹拌及び加熱乾燥のための送り羽根や戻し羽根が被乾燥物質の送り方向において小さな位相ずれ毎に順次繰り返し出現し、且つ波を打つような状態での破砕、撹拌及び加熱乾燥となるため、特定の水分を持つ領域で非常に強い粘着性を持つ被乾燥物質であっても破砕、撹拌機能を十分に得ることができ、且つ乾燥効率を大幅に向上させることを可能とした撹拌翼付乾燥機を提供するものである。
本発明は、ケーシングの内側に互いに逆方向に回転する少なくとも2本の回転軸を長手方向に平行に配設し、各回転軸には複数の撹拌翼を所定間隔を有して固定し、且つ一方の回転軸の撹拌翼の間に他方の回転軸の撹拌翼を入り込ませて該撹拌翼を千鳥状に配設した撹拌翼付乾燥機において、各回転軸の撹拌翼の切欠部の外縁部に送り羽根及び戻し羽根を設け、該送り羽根及び戻し羽根の頂点における出現位置を各回転軸の同一の回転方向の長手方向において隣接相互が30〜60度で順次位相をずらした位置となるように該撹拌翼を各回転軸に固定してなる撹拌翼付乾燥機を特徴とする。
また、上記送り羽根及び戻し羽根は、該撹拌翼の切欠部の外縁部の回転角180度の対向位置に各々取着され、且つ撹拌翼の板面に対して該送り羽根にあっては送り方向側へ、戻し羽根にあっては戻し方向側へ各々所定角度を有して回転軸の軸芯方向に突出してなる撹拌翼付乾燥機を特徴とする。
更に、上記送り羽根及び戻し羽根は、撹拌翼の板面に対し該送り羽根にあっては送り方向側へ50〜70度、戻し羽根にあっては戻し方向側へ50〜70度の傾斜角度をもって取着してなる撹拌翼付乾燥機を特徴とする。
また、上記送り羽根及び戻し羽根には、その表面を平面状、湾曲状、凸状とし、場合によっては送り方向又は戻し方向側への傾斜角度又は/及び回転軸方向への傾斜角度の変更を可能とした大きさ、形状及び傾斜角度等の異なる別体の送り羽根又は戻し羽根を取着自在としてなる撹拌翼付乾燥機を特徴とする。
本発明は、回転軸に固定した撹拌翼には、その切欠部の外縁部に送り羽根及びその位置から回転角180度の対向する位置に戻し羽根を各々設け、その送り羽根及び戻し羽根の出現位置が同一回転方向の長手方向において順次位相をずらし、且つ隣接する他方の回転軸に固定した同様の撹拌翼の送り羽根及び戻し羽根も同一回転方向の長手方向において順次位相をずらし、その送り羽根及び戻し羽根が各々逆方向に回転することと送り羽根及び戻し羽根が鋭角状態の回転角の位相のずれにより出現するように構成することでケーシング内に投入された被乾燥物質を波を打つように移動させながら効率よく動力負担が小さくて十分な粉砕及び撹拌をすることができ、被乾燥物質の各部位への付着を少なくし、被乾燥物質への熱伝導率を高めることにより乾燥効率の優れた撹拌翼付乾燥機を得ることが可能となった。
また、被乾燥物質は、波を打つように移動する過程において、長手方向の各位置において伝熱面と有効に接触することができ、乾燥を促進することができた。従来型の撹拌翼の配置では切欠部が同一箇所に出現するため被乾燥物質に波は発生し得なかったが、本発明では波が発生し、破砕、撹拌及び乾燥機能が大幅に向上させることが可能となり、従来型の乾燥機における撹拌翼の配置と本発明による撹拌翼の配置における比較において20%以上の乾燥効率の向上を図ることが可能となった。
本発明の撹拌翼付乾燥機のケーシング内の回転軸と撹拌翼との関係を示す概略平面図。 本発明の撹拌翼付乾燥機本体の概略側断面図。 本発明の撹拌翼付乾燥機の各回転軸への各撹拌翼固定位置を示す分解側面図。 本発明の撹拌翼付乾燥機における1枚の撹拌翼の拡大側面図。 (a)乃至(e)本発明の撹拌翼付乾燥機における撹拌翼の送り羽根及び/又は戻し羽根へ別体の送り羽根及び/又は戻し羽根を取着した状態を示す側面図。 本発明の撹拌翼付乾燥機における各撹拌翼の固定位置を示した概略分解図。 本発明の撹拌翼付乾燥機における各撹拌翼の固定位置の他の実施例を示した概略分解図。
以下、図面に基づいて実施例を詳細に説明する。
図1、2は、本発明の撹拌翼付乾燥機の本体における撹拌部分の概略平面図及び側断面図を示し、該撹拌翼付乾燥機1は、ケーシング2、該ケーシング2の内側に平行に配設された複数の回転軸3a、3b、…と該各回転軸3a、3b、…に固定された複数枚のウェッジ型撹拌翼(回転軸側を薄くし、外周側を厚くしたテーパー状の撹拌翼。以下、単に撹拌翼という)4a、4b、4c、…よりなる破砕、撹拌手段及び加熱乾燥手段とより構成されている。
ケーシング2は、横長とされ、その一方端側に粘着性の高い湿潤物質或いは加水することにより湿潤物質とされた物質等の主として水分を含む被乾燥物質の供給口となる入口側、他方端側をその排出口となる出口側が各々形成され、該ケーシング2の外周壁部には加熱室、蒸気等の加熱乾燥手段の供給口及びその出口(不図示)等が構成されている。
該撹拌翼付乾燥機1は、上記蒸気等の加熱媒体が加熱室や中空の回転軸3a、3b、…、該回転軸3a、3b、…に連続した中空の撹拌翼4a、4b、4c、…等に供給され、ケーシング2内に投入された被乾燥物質を撹拌翼4a、4b、4c、…により破砕、撹拌させながら内側から被乾燥物質を乾燥させる構成となっている。
本実施例1では長手方向に平行して2本の回転軸3a、3bを設け、該各回転軸3a、3bは、互いに逆方向に同一速度で回転するように制御されている。各々の回転軸3a、3bには、一定の間隔を有して複数の撹拌翼4a、4b、4c、…が固定されている。該撹拌翼4a、4b、4c、…は、該回転軸3a、3b側を薄く、外周側を厚くしたテーパー状を有する円盤状とし、被乾燥物質の破砕、撹拌力が増加できる形状としている。その回転角180度の対向する位置に各々切欠部5を有し、該切欠部5を形成する外縁部には該被乾燥物質を破砕し、出口側へ送り出したり入口側へ戻したりして撹拌するための送り羽根6及び戻し羽根7を固定している。
該送り羽根6及び戻し羽根7は、図1乃至5に示すように、該撹拌翼4a、4b、4c、…に形成した切欠部5の外縁部で撹拌翼4a、4b、4c、…の回転方向の後端側の縁部の外周部の位置に各々取着され、撹拌翼4a、4b、4c、…の板面に対して各々一定の傾斜角度を有して取着されている。撹拌翼4a、4b、4c、…に対して回転軸3a、3bの軸芯方向に突出し、その突出した先端の平面状の板面が被乾燥物質の破砕や撹拌及び送り出し或いは戻すための作用をしている。
本実施例では該送り羽根6及び戻し羽根7の撹拌翼4a、4b、4c、…への取着は板面に対して50〜70度の傾斜角度をもって取着している。被乾燥物質の粘着性の度合等によって後述するように、適宜最適な大きさ、形状及び傾斜角度等のものを選定することができる。
上記したように、送り羽根6は、撹拌翼4a、4b、4c、…の回転により被乾燥物質を入口側から出口側へ押し出す方向に50〜70度傾斜した板面を有し、他方、戻し羽根7は、撹拌翼4a、4b、4c、…の板状方向に対して被乾燥物質を入口側へ戻す方向に50〜70度傾斜した板面を有するように構成し、その異なる傾斜を有した送り羽根6及び戻し羽根7が一つの撹拌翼4a、4b、4c、…の外周部の反対方向となる回転角180度となる対向位置に各々配設固定されている。
回転軸3a、3bの回転により該撹拌翼4a、4b、4c、…が該回転軸3a、3b間となるケーシング2の中心部側の位置において隣接する送り羽根6と戻し羽根7とが交互に出現するように長手方向において配設取着することにより、被乾燥物質を波を打つようにして移動させながら破砕、撹拌することになる。
該送り羽根6及び戻し羽根7の板面の長手方向の長さは隣接する他の撹拌翼4a、4b、4c、…の送り羽根6及び戻し羽根7と接触することのない長さとし、且つ被乾燥物質には粘着性の強いものから比較的弱いものまで様々なものが考えられるので、それに対応できるように板面を大きくする場合や形状を変える場合或いは傾斜角度を変える場合等にあっては、送り羽根6又は戻し羽根7に沿って他の送り羽根や戻し羽根を適宜添着固定できるようにしている。
図4に示す送り羽根6及び戻し羽根7に設けたボルト孔8を利用して他の送り羽根や戻し羽根となる別体の添着羽根を固定することができ、被乾燥物質の性質により大きさ、形状及び傾斜角度等を変えることが可能となる。
図5(a)乃至(e)は、撹拌翼4a、4b、4c、…に取着した送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…の表面側に、ボルト孔8を利用して別体の添着羽根となる送り羽根9a、9b、9c、…及び戻し羽根10a、10b、10c、…を取着した実施例を示している。
図5(a)に示すものは、送り羽根6a、6b、6c、…及び/又は戻し羽根7a、7b、7c、…の表面側に、ボルト孔8を利用してそれらより大きな別体の送り羽根9a、9b、9c、…及び/又は戻し羽根10a、10b、10c、…を着脱自在に取着したものである。
図5(b)に示すものは、送り羽根6a、6b、6c、…及び/又は戻し羽根7a、7b、7c、…の表面側に、ボルト孔8を利用して表面を湾曲状とした別体の送り羽根11a、11b、11c、…及び/又は戻し羽根12a、12b、12c、…を着脱自在に取着したものである。
図5(c)に示すものは、送り羽根6a、6b、6c、…及び/又は戻し羽根7a、7b、7c、…の表面側に、ボルト孔8を利用して表面を凸状又は変形凸状とした別体の送り羽根13a、13b、13c、…及び/又は戻し羽根14a、14b、14c、…を着脱自在に取着したものである。
図5(d)に示すものは、送り羽根6a、6b、6c、…及び/又は戻し羽根7a、7b、7c、…の表面側に、ボルト孔8を利用して送り方向側又は戻し方向側に向けてテーパー状とした別体の送り羽根15a、15b、15c、…及び/又は戻し羽根16a、16b、16c、…を着脱自在に取着したものである。
図5(e)に示すものは、送り羽根6a、6b、6c、…及び/又は戻し羽根7a、7b、7c、…の表面側に、ボルト孔8を利用して回転軸方向に向けてテーパー状又は湾曲状とした別体の送り羽根17a、17b、17c、…及び/又は戻し羽根18a、18b、18c、…を着脱自在に取着したものである。
上記図5(d)、(e)に示す送り羽根15a、15b、15c、…、17a、17b、17c、…及び/又は戻し羽根16a、16b、16c、…、18a、18b、18c、…によって送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…の撹拌翼の板面方向或いは回転方向に対する傾斜角度を別体の送り羽根や戻し羽根によって適宜変更させることが可能となる。
図5(a)乃至(e)に示す各実施例により、被乾燥物質の状況にあわせて最適な送り羽根及び戻し羽根を持った撹拌翼を得ることが可能となる。
図3は、各回転軸3a、3bに各々5枚の撹拌翼4a、4b、4c、…を固定している実施例を示している。被乾燥物質の入口側から出口側に向けて各々の撹拌翼4a、4b、4c、…の固定位置を分解した図を示している。以下、各撹拌翼4a、4b、4c、…を2本の回転軸3a、3bに各々固定した状態について説明する。なお、図3において、回転軸3a、3bに固定された各々の撹拌翼4a、4b、4c、…の送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…が図1、2における上部となる頂点に出現する位置を便宜上、12時の位置として以下に説明する。従って、回転軸3b側においては垂直位置の下部が12時の位置となる。
回転軸3aは時計回り方向に回転し、回転軸3bは反時計回り方向に回転し、各々の撹拌翼4a、4b、4c、…は千鳥状に交互に位置するように固定されている。撹拌翼4aは回転軸3aに固定され、被乾燥物質が投入される入口側に一番近い位置に固定される。該撹拌翼4aに設けられた切欠部5の回転方向となる後縁部となる外縁部の位置に送り羽根6aが取着されているが、その回転角は水平方向から15度の下方となる位置とする。他方、戻し羽根7aにあっては切欠部5の回転方向後縁部の位置で水平方向から15度の上方の位置になるように撹拌翼4aを固定している。
撹拌翼4bは、隣接する他の回転軸3bに上記した回転軸3aの撹拌翼4aの出口側に隣接して固定したもので、反時計回り方向に回転する該回転軸3bに送り羽根6b及び戻し羽根7bの位置が上記撹拌翼4aのそれらの位置とは位相がずれる位置となるように撹拌翼4bを固定している。
送り羽根6bにあっては垂直方向の12時の位置から時計回り方向に15度ずらした位置とし、戻し羽根7bにあっては垂直方向の位置から時計回り方向に15度ずらした切欠部5の後縁側となる外縁部の位置としている。従って、回転軸3aが回転して撹拌翼4aの送り羽根6aが12時の位置に到達すると、隣接する撹拌翼4bの戻し羽根7bは90度の位相遅れで12時の位置に到達することになる。その後、撹拌翼4aの戻し羽根7aが12時の位置に90度の位相遅れで到達し、更に撹拌翼4bの送り羽根6bが90度の位相遅れで12時の位置に到達することになる。
撹拌翼4cは、回転軸3aに上記した撹拌翼4bに隣接する位置に固定され、該撹拌翼4cの送り羽根6cは、12時の位置より反時計回り方向に150度ずらした位置に固定され、戻し羽根7cは、12時の位置より時計回り方向に30度ずらした位置に各々固定されている。隣接する回転軸3aの撹拌翼4aの送り羽根6a及び戻し羽根7aとは時計回り方向において45度ずれた位置に取着されている。従って、撹拌翼4aの送り羽根6a及び戻し羽根7aとは時計回り方向において45度の位相遅れで送り羽根6c及び戻し羽根7cとが12時の位置に到達することになる。
撹拌翼4dは、回転軸3bに、上記した撹拌翼4cに隣接して固定され、該撹拌翼4dの送り羽根6dは、水平位置より反時計回り方向に30度ずらした位置に固定され、戻し羽根7dは、水平位置より反時計回り方向に30度ずらした位置に各々固定されている。隣接する回転軸3bの撹拌翼4bの送り羽根6b及び戻し羽根7bとは反時計回り方向において45度の位相遅れで同一位置に到達することになる。
以下、回転軸3aにあっては撹拌翼4cの送り羽根6cに対して撹拌翼4eの送り羽根6eは時計回り方向に45度の位相遅れで12時の位置に到達するように取着され、戻し羽根7eも45度の位相遅れで同位置に到達することになる。以下、必要に応じて各回転軸3a、3bに固定された撹拌翼の枚数増加によって同様の位相ずれをもって順次送り羽根と戻し羽根とが同一位置に出現するように構成されることになる。
また、回転軸3bにあっては、上記撹拌翼4dの送り羽根6d及び戻し羽根7dに対して撹拌翼4fの送り羽根6f及び戻し羽根7fは45度の位相遅れで同一位置に到達するように撹拌翼4fが固定される。
同様に、回転軸3aにあっては、上記撹拌翼4eの送り羽根6e及び戻し羽根7eに対して撹拌翼4gの送り羽根6g及び戻し羽根7gは45度の位相遅れで同一位置に到達するように撹拌翼4gが固定される。
また、回転軸3bにあっては、上記撹拌翼4fの送り羽根6f及び戻し羽根7fに対して撹拌翼4hの送り羽根6h及び戻し羽根7hは45度の位相遅れで同一位置に到達するように撹拌翼4hが固定される。
同様に、回転軸3aにあっては、上記撹拌翼4gの送り羽根6g及び戻し羽根7gに対して撹拌翼4iの送り羽根6i及び戻し羽根7iは45度の位相遅れで同一位置に到達するように撹拌翼4iが固定される。
また、回転軸3bにあっては、上記撹拌翼4hの送り羽根6h及び戻し羽根7hに対して撹拌翼4jの送り羽根6j及び戻し羽根7jは45度の位相遅れで同一位置に到達するように撹拌翼4jが固定される。以下、必要に応じて各回転軸3a、3bに固定された撹拌翼の枚数増加によって同様の位相ずれをもって順次送り羽根と戻し羽根とが同一位置に出現するように構成されることになる。
図6は、上記撹拌翼4a、4b、4c、…における送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…の同一位置への出現状態を簡素化したものである。例えば、回転軸3aが時計回り方向に回転し、12時を示す位置(垂直の頂点位置)に撹拌翼4aの送り羽根6aが到達したとき、反時計回り方向に回転している回転軸3bに固定された撹拌翼4fの送り羽根6fは同12時(頂点)を示す位置に到達し、同回転軸3aに固定されている撹拌翼4iの戻し羽根7iは同12時を示す位置に到達している。
回転軸3aに固定された撹拌翼4a、4c、4e、…の送り羽根6a、6c、6e、…の取着位置が回転角45度毎に順次同一方向へずらして固定しているので、撹拌翼4aの4個先の出口側の撹拌翼4iの戻し羽根7iは該送り羽根6aと同一位置となる12時を示す位置に到達することになる。
他方、回転軸3bに固定された撹拌翼4b、4d、4f、…の送り羽根6b、6d、6f、…の取着位置も回転角45度毎に順次同一方向へずらして固定しているので、撹拌翼4bの4個先の出口側の撹拌翼4jの戻し羽根7jは該送り羽根6bと同一位置を示す位置に到達することになる。
回転軸3a、3bの同一速度で各々が逆方向に回転することにより、入口側から出口側に向けての長手方向において、該送り羽根6aが到達後、90度の位相遅れで戻し羽根7bが同一位置に到達し、45度の位相遅れで送り羽根6cが到達し、135度の位相遅れで戻し羽根7dが到達し、90度の位相遅れで送り羽根6eが到達し、送り羽根6fは同時に到達し、135度の位相遅れで送り羽根6gが到達し、45度の位相遅れで送り羽根6hが到達し、戻し羽根7iは同時に到達し、90度の位相遅れで送り羽根6jが各々同一位置に到達することになる。
上記のように、撹拌翼4a、4b、4c、…の送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…とが順次45度の倍数によって出現するため、被乾燥物質が波を打つようにして撹拌翼4a、4b、4c、…間に押し込まれて破砕及び伝熱撹拌が行われ、被乾燥物質は入口側から連続的に投入されることにより徐々に出口側に押されながら所要時間を経て早期に均一に乾燥された物質として排出されることが可能となった。
上記各回転軸3a、3bには各々撹拌翼4a、4c、4e、…及び撹拌翼4b、4d、4f、…が固定されることになるが、上記では送り羽根6a、6c、6e、…及び送り羽根6b、6d、6f、…並びに戻し羽根7a、7c、7e、…及び戻し羽根7b、7d、7f、…が同一回転軸3a、3bにおいて45度の回転角のずれが同一方向に生じるように撹拌翼を順次固定しているので、被乾燥物質は送り羽根6a、6b、6c、…、戻し羽根7a、7b、7c、…、各切欠部5への送り込みや戻し、撹拌翼4a、4b、4c、…や加熱室からの熱源の供給等により破砕、撹拌及び乾燥が極めて効率よく行えることが可能となった。
上記において、撹拌翼における送り羽根及び戻し羽根の取着位置を順次45度毎にずらして構成したが、その角度に限定されることなく、順次同一方向へ鋭角状態でずらすことにより被乾燥物質の破砕、撹拌及び乾燥された良好な均一状態のものを早期に得ることが可能となる。各羽根の適切なずらし範囲としては30〜60度のずれのものが望ましい。
また、上記実施例1の各回転軸3a、3bの撹拌翼4a、4b、4c、…の送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…が、回転時において交互に規則的に出現しない(不規則性)状態となる位置に各回転軸3a、3bの該撹拌翼4a、4b、4c、…が位置するように初期設定をして配設しているので、被乾燥物質の破砕、撹拌及び加熱乾燥も不規則な波状の変動状態により行われることになる。
図7に示すものは、各回転軸3a、3bへの撹拌翼4a、4b、4c、…の固定位置を、各々の送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…とが、隣接する位置において、逆方向への同一回転毎に交互に規則的に出現する(規則性)ように配設した実施例である。
回転軸3aの撹拌翼4aの送り羽根6aが12時(頂点)の位置に到達したとき、隣接する回転軸3bの撹拌翼4bの戻し羽根7bも12時(頂点)の位置に到達することになる。
同様に、回転軸3bの撹拌翼4bの戻し羽根7bが12時の位置に到達した後、45度の位相遅れで隣接する回転軸3aの撹拌翼4cの送り羽根6cが12時の位置に到達し、同時に、隣接する回転軸3bの撹拌翼4dの戻し羽根7dも12時の位置に到達することになる。
更に、回転軸3bの撹拌翼4dの戻し羽根7dが12時の位置に到達した後、45度の位相遅れで隣接する回転軸3aの撹拌翼4eの送り羽根6eが12時の位置に到達し、同時に、隣接する回転軸3bの撹拌翼4fの戻し羽根7fも12時の位置に到達することになる。
上記のように、実施例2における各回転軸3a、3bへの各撹拌翼4a、4b、4c、…の固定位置を、各々の送り羽根6a、6b、6c、…及び戻し羽根7a、7b、7c、…が、隣接する位置において逆方向への同一の回転毎に交互に規則的に出現する(規則性)ように初期設定して配設することにより、被乾燥物質の破砕、撹拌及び加熱乾燥は規則的な波状の変動状態により行われることになる。
また、上記実施例1、2では、2本の回転軸のもので説明したが、例えば4本とか他の複数本の回転軸を備え、また、各々の回転軸における撹拌翼の枚数も必要に応じて適宜選択でき、更に、各回転軸に固定された撹拌翼に取着された各々の送り羽根及び戻し羽根の同一位置への出現を規則的又は不規則的となる鋭角状態の回転角で出現する状態に適宜選択できるように各々の回転軸を初期設定できることは言うまでもない。
1 撹拌翼付乾燥機
2 ケーシング
3 回転軸
4 撹拌翼(ウェッジ型撹拌翼)
5 切欠部
6 送り羽根
7 戻し羽根
8 ボルト孔

Claims (4)

  1. ケーシングの内側に互いに逆方向に回転する少なくとも2本の回転軸を長手方向に平行に配設し、各回転軸には複数の撹拌翼を所定間隔を有して固定し、且つ一方の回転軸の撹拌翼の間に他方の回転軸の撹拌翼を入り込ませて該撹拌翼を千鳥状に配設した撹拌翼付乾燥機において、各回転軸の撹拌翼の切欠部の外縁部に送り羽根及び戻し羽根を設け、該送り羽根及び戻し羽根の頂点における出現位置を各回転軸の同一の回転方向の長手方向において隣接相互が30〜60度で順次位相をずらした位置となるように該撹拌翼を各回転軸に固定してなることを特徴とする撹拌翼付乾燥機。
  2. 送り羽根及び戻し羽根は、該撹拌翼の切欠部の外縁部の回転角180度の対向位置に各々取着され、且つ撹拌翼の板面に対して該送り羽根にあっては送り方向側へ、戻し羽根にあっては戻し方向側へ各々所定角度を有して回転軸の軸芯方向に突出してなることを特徴とする請求項1記載の撹拌翼付乾燥機。
  3. 送り羽根及び戻し羽根は、撹拌翼の板面に対し該送り羽根にあっては送り方向側へ50〜70度、戻し羽根にあっては戻し方向側へ50〜70度の傾斜角度をもって取着してなることを特徴とする請求項1又は2記載の撹拌翼付乾燥機。
  4. 送り羽根及び戻し羽根には、その表面を平面状、湾曲状、凸状とし、場合によっては送り方向又は戻し方向側への傾斜角度又は/及び回転軸方向への傾斜角度の変更を可能とした大きさ、形状及び傾斜角度等の異なる別体の送り羽根又は戻し羽根を取着自在としてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の撹拌翼付乾燥機。
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