JP5899631B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転するロータを有する送風装置に関する。
この種の送風装置として、特許文献1,2に示すようなファンモータの遠心ファンを用い、回転する遠心ファンのスラスト方向に吸気口を有し、遠心ファンのラジアル方向に排気口を設けたものが知られている。
上記のようなファンモータを駆動する方法として、従来は二相方式のDC(直流)ブラシレスモータが使用されてきた。二相方式の場合は、モータの構造上、電気角で180°毎に回転トルクがゼロとなるため、固定子磁極と回転子マグネットにより発生するコギングトルクを合成して、回転トルクがゼロにならないように工夫がなされていた。
特開平11−141499号公報 特開2008−255865号公報
しかし、上述した従来の送風装置ではトルク変動が大きく、ファンモータの振動や騒音が大きくなる。またファンモータとしての効率が悪く、消費電力が大きいことも問題とされてきた。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、低振動および低騒音であり、しかも低消費電力を実現した送風装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、送風装置として三相モータを採用することにより、従来のものよりもトルク変動を小さくして、送風装置の振動や騒音を低減させることができる。また送風装置としての効率が向上するため、消費電力の低減を図ることが可能になる。さらに、位置検知素子を不要にすることで、送風装置として部品点数を削減できる。また、ベースに形成され、親水性を有する金属または樹脂からなる突条部と、遠心ファンに形成される突条部と、ベースに形成される突条部の先端に装着され、撥水性を有する樹脂からなる防水リングとにより、迷路状のラビリンス構造を形成することで、送風装置の外部から侵入する水などの侵入物から駆動回路を保護することができる。
請求項の発明では、固定子と外郭との間に駆動回路を配置することで、装置全体の形状を極力大型化させずに、固定子の巻線を駆動回路に最短の経路で接続することが可能になる。
請求項1の発明によれば、低振動および低騒音であり、しかも低消費電力を実現できると共に、部品点数の削減も可能で、かつ外部の侵入物から駆動回路を保護する送風装置を提供することができる。
請求項の発明によれば、全体形状を極力大型化させずに、固定子の巻線を駆動回路に最短の経路で接続することが可能な送風装置を提供することができる。
本発明の第1実施例を示す送風装置の縦断面図である。 同上、送風装置の平面図である。 同上、送風装置の底面図である。 同上、モータとその駆動回路に関する回路図である。 同上、プリント基板の平面図である。 本発明の第2実施例を示す送風装置の平面図である。 同上、送風装置の側面図である。 同上、送風装置の縦断面図である。 同上、防水リングの斜視図である。 同上、遠心ファンの底面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明における送風装置の好ましい実施例を説明する。なお、以下に示す各実施例で、共通する箇所には共通する符号を付し、共通する部分の説明は重複を避けるため極力省略する。
図1〜図5は、本発明の第1実施例における送風装置を、ノートパソコンなどの薄型電子機器に適用した例を示している。これらの各図において、送風装置としてのファンモータ1は全体として扁平な外郭形状をなし、薄型電子機器内に収容される。また、ファンモータ1の内部には、羽根車としての遠心ファン2と、この遠心ファン2に回転力を与える駆動源としてのモータ3とを備えている。ファンモータ1の外郭をなすケーシング5は、例えば熱伝導性に優れた部材からなる有底状のベース6と、このベース6の上部開口を覆うカバー7とにより構成されるが、機器の薄型化を図るために、ケーシング5そのものを薄型電子機器の筐体の一部として形成してもよい。
モータ3は、ベース6に直立固定される有底筒状のスリーブ11と、このスリーブ11の外周部に設けられ、巻線12を巻装した成層鉄心を有する固定子13と、固定子13からの磁力を受けて回転する回転子14と、巻線12の両端部に電気的に接続され、制御用IC15,抵抗16およびコンデンサ17などの各種電子部品を実装して、これらの電子部品と共にモータ3の駆動回路18を形成するプリント基板19とを備えて構成される。またここでのモータ3は、固定子13の外周に回転子14を配置したアウターロータ型を採用している。スリーブ11の内部には、円筒状の軸受21が挿入され、この軸受21によりスリーブ11内で回動自在に支承される回転軸としてのシャフト22が、前記回転子14の中心に取付け固定される。プリント基板19は、ファンモータ1の外部から固定子13や駆動回路18に動作電圧などを供給するために、先端にコネクタ23を繋げた線材24がはんだ付けなどで接続される。
回転子14は、固定子13を取り囲むように配置されるヨーク27と、ヨーク27の内周面に設けられるマグネットとしての永久磁石28とを備え、回転子14ひいてはヨーク27の外周面に前記遠心ファン2が設けられる。この遠心ファン2は樹脂製で、ヨーク27に嵌合装着されるファンカップ29と、ファンカップ29の外周面にシャフト22を中心として放射状に配置して構成される複数枚のブレード30とを有する。そして本実施例では、プリント基板19を介して固定子13の巻線12に所定の電流を与えることにより、固定子13に対向する回転子14の永久磁石28との間に吸引力および反発力を生じ、シャフト22を中心として回転子14と共に遠心ファン2が回転するようになっている。
前記ケーシング5には、遠心ファン2の吸込み方向でもある回転子14の軸方向の両側に、吸気部としての吸気口31,32が開口形成される。本実施例では、ケーシング5を構成するベース6とカバー7のそれぞれに吸気口31,32を設けているが、例えば一方の吸気口31だけを設けても構わない。またこれらの吸気口31,32に直交して、遠心ファン2の吐出し方向でもある回転子14の放射方向に、排気部としての排気口33が開口形成される。この排気口33の配設数も、特に限定されない。
図4は、モータ3とその駆動回路18の電気的な構成を示している。本実施例におけるモータ3は、前記巻線12を巻回してなる駆動コイル35A,35B,35Cを、U,V,Wの各相に対応して3組備えた三相モータとして、ファンモータ1に組み込まれている。駆動コイル35A,35B,35Cは星形結線され、それぞれの駆動コイル35A,35B,35Cの一端と星形結線の中性点が制御用IC15のモータ制御端子に接続される。これにより各駆動コイル35A,35B,35Cにおいて、一方向と他方向に電流を供給することができる。
一方、モータ3はいわゆる整流子を備えないDCブラシレスモータであって、その代わりに制御用IC15には、所定のタイミングで各駆動コイル35A,35B,35Cを流れるコイル電流の向きを切替えるための半導体スイッチ(図示せず)が内蔵される。また、コイル電流の切替タイミングを決定するために、回転子14の位置(位相)を検知する必要があるが、本実施例の駆動回路18では、回転する永久磁石28からの磁界の変化を捕える例えばホール素子などの位置検知素子は備えていない。回転子14の位置検知手段は制御用IC15に内蔵されており、例えば前記モータ制御端子を利用して、駆動コイル35A,35B,35Cの誘起電圧の変化を監視することで、回転子14の位置を検知して内蔵する半導体スイッチをスイッチング動作させ、各駆動コイル35A,35B,35Cへのコイル電流を適切なタイミングで切替えるようになっている。
その他、制御用IC15には、抵抗16やコンデンサ17などの例えば時定数を決定する素子が、前記駆動コイル35A,35B,35Cと共に、プリント基板19に形成された配線パターン37によって接続される。プリント基板19は図5に示すように、平面視で円形に形成され、その中心にはスリーブ11の挿通孔38が設けられる。また、プリント基板19の外周径φは35mm以下で、全体でカップ状をなすファンカップ29の外径とほぼ同一に形成される。このようにプリント基板19を小型化できるのは、駆動回路18に独立した位置検知素子を設けていないことに起因している。
また駆動回路18は、プリント基板19に実装収納された状態で、巻線12を施した固定子13とケーシング5の底面をなすベース6との間に配置される。この場合、駆動回路18は固定子13の直下に配設されることになり、プリント基板19にメッキスルーホール39を形成し、巻線12の端部に接続したピン40をメッキスルーホール39に挿入して、そこに図示しない半田を埋設することで、巻線12が駆動回路18に最短の経路で接続される。また、ファンモータ1の外形をなすケーシング5を極力大型化させずに、プリント基板19をケーシング5内に収納することができる。
そして上記ファンモータ1では、線材24を通して駆動回路18に動作電圧が与えられ、それにより制御用IC15が起動して、モータ3の駆動コイル35A,35B,35Cに120°の位相差でコイル電流が供給される。制御用IC15は、永久磁石28との間の電磁気作用によって生じる駆動コイル35A,35B,35Cの誘起電圧を監視し、それにより回転子14の位置を検知して、各駆動コイル35A,35B,35Cへのコイル電流を適切なタイミングで切り替えることで、固定子13から回転子14に取付けられた永久磁石29に回転駆動力を付与する。
このとき、一方の吸気口31を通過して、遠心ファン2の一側からブレード30に薄型電子機器内部の発熱部品(図示せず)から熱を奪い取った空気が吸気されると共に、他方の吸気口32からも、遠心ファン2の他側からブレード30に同様の空気が吸気される。それぞれのブレード30間において、ケーシング5内の空気は遠心ファン2の内周側から外周側に送り出され、吸気口31,32と直交する方向にあるケーシング5の排気口33から薄型電子機器の外部に排気される。
以上のように本実施例では、アウターロータ型のDCブラシレスモータ3の回転子14外周に、複数枚のブレード30を一体に形成した遠心ファン2を装着し、遠心ファン2の回転軸方向であるスラスト方向に吸気口31,32を有し、遠心ファン2の放射方向であるラジアル方向に排気口33を有してなる送風装置としてのファンモータ1において、モータ3は三相の駆動コイル35A,35B,35Cを鉄芯に巻装してなる三相モータであり、且つモータ3の駆動コイル35A,35B,35Cに駆動電流としてのコイル電流を供給する駆動回路18を内蔵し、この駆動回路18は回転子14の位置検知素子を不要にするために、モータ3を制御する制御用IC15に回転子14の位置検知手段を内蔵させる構成を有している。
この場合、ファンモータ1のモータ3として三相モータを採用することにより、従来のものよりもトルク変動を小さくして、ファンモータ1の振動や騒音を低減させることができる。またファンモータ1としての効率が向上するため、消費電力の低減を図ることが可能になる。さらに、位置検知素子を不要にすることで、ファンモータ1として部品点数を削減できる。したがって、低振動および低騒音であり、しかも低消費電力を実現できると共に、部品点数の削減も可能なファンモータ1を提供できる。
また本実施例では、駆動回路18を収納する制御基板としてのプリント基板19を備え、そのプリント基板19の外径サイズφが35mm以下となるように、当該プリント基板19を形成している。
この場合、駆動回路18を収納するプリント基板19の外径サイズφを35mm以下とすることで、三相モータの駆動回路18を小さなプリント基板19に全て収納し、ファンモータ1に内蔵させることができ、コンパクトな構造を実現できる。
また、特に本実施例の駆動回路18は、巻線12を施した固定子13とモータ3を収納するケーシング5との間に配置される。
この場合、固定子13とケーシングとの間に駆動回路を配置することで、ファンモータ1全体の形状を極力大型化させずに、固定子13の巻線12を駆動回路18に最短の経路で接続することが可能になる。
図6〜図10は、本発明の第2実施例における送風装置としてのファンモータ1を示している。なお本実施例の特徴を、上記第1実施例で説明したものと組み合わせてもよい。
これらの各図において、ファンモータ1の内部には、羽根車としての遠心ファン2と、この遠心ファン2に回転力を与える駆動源としてのモータ3とを備えている。ファンモータ1の外郭をなすケーシング5は、前述したように有底状のベース6とカバー7とにより構成される。
モータ3は、ベース6の略中央に直立固定される有底筒状のスリーブ11と、このスリーブ11の外周部に設けられ、巻線12を巻装した成層鉄心を有する固定子13と、固定子13からの磁力を受けて回転する回転子14と、巻線12の両端部に電気的に接続され、モータ3の駆動回路などの電気回路を形成するプリント基板19とを備えて構成される。またここでのモータ3は、固定子13の外周に回転子14を配置したアウターロータ型を採用している。スリーブ11の内部には、円筒状の軸受21が挿入され、ケーシング6の略中央に軸受21が固定されると共に、この軸受21によりスリーブ11内で回動自在に支承される回転軸としてのシャフト22が、前記回転子14の中心に取付け固定される。
回転子14は、固定子13を取り囲むように配置されるヨーク27と、ヨーク27の内周面に設けられるマグネットとしての永久磁石28とを備え、ヨーク27の外周面に前記遠心ファン2を備えて構成される。この遠心ファン2は樹脂製で、ヨーク27に嵌合装着されるボスとしてのファンカップ29と、シャフト22を中心として放射状に配置して構成される複数枚のブレード50,51と、ファンカップ29とブレード50,51との間を繋ぐ連結部52とを有する。ここでのブレード50,51はそれぞれが同一形状で、且つ何れも円弧状をなし、ファンカップ29の外周側に互い違いに配置されるが、第1実施例のブレード30のような形状を採用してもよい。そして本実施例でも、プリント基板19を介して固定子13の巻線12に所定の電流を与えることにより、固定子13に対向する回転子14の永久磁石28との間に吸引力および反発力を生じ、シャフト22を中心として回転子14と共に遠心ファン2が回転するようになっている。
前記ケーシング5には、遠心ファン2の吸込み方向でもある回転子14の軸方向の両側に、吸気部としての吸気口31,32が開口形成される。本実施例では、ケーシング5を構成するベース6とカバー7のそれぞれに吸気口31,32を設けているが、例えば一方の吸気口31だけを設けても構わない。またこれらの吸気口31,32に直交して、遠心ファン2の吐出し方向でもある回転子14の放射方向に、排気部としての排気口33が開口形成される。この排気口33の配設数も、特に限定されない。
本実施例では、モータ3を構成する軸受21と電気回路を含むプリント基板19を、ファンモータ1の外部から侵入する水などの侵入物から保護するために、モータ3を吸気口31,32と排気口33から実質的に取り囲む迷路状のラビリンス構造55を形成している。このラビリンス構造55は、ベース6の底面より遠心ファン2に向けて形成される第1の突条部56と第3の突条部58と、遠心ファン2のファンカップ29とブレード50,51との間からベース6に向けて形成される第2の突条部57と第4の突条部59と、第3の突条部58の先端に装着される防水リング60とより構成され、これらの第1の突条部56〜第4の突条部59は、回転子14の回転を妨げないように互い違いに周方向に並べて配置される。なお、円筒状のリブである第1の突条部56〜第4の突条部59は、本実施例のように4つに限定されるものではなく、また防水リング60は、第1の突部56〜第4の突条部59の端部に設けてもよい。
第2の突条部57は、遠心ファン2の連結部52からベース6の第1の突条部56と第3の突条部58との間の凹部に向けて突設され、また防水リング60を装着した第3の突条部58は、ベース6の底面から遠心ファン2の第2の突条部57と第4の突条部59との間の凹部に向けて突設される。遠心ファン2の第4の突条部59は、ファンカップ29の側面部を兼用するもので、第4の突条部59の内面側に、前記永久磁石28を保持するヨーク27が装着される。
防水リング60は例えば接着などによって第3の突条部58に固着され、それによりラビリンス構造55に、第2の突条部57と第3の突条部58との間の広い空間と、第2の突条部57と防水リング60との間の狭い空間をそれぞれ形成する。そして防水リング60の材質は、例えば撥水性の良好なフッ素樹脂などからなり、また第3の突条部58は親水性の良好なアルミニウムなどの金属または樹脂からなる。
また、ラビリンス構造55が軸受21に達するのを防ぐために、別な円筒状のリブである第5の突条部61と、第6の突条部62と、第7の突条部63と、第8の突条部64と、第9の突条部65と、第10の突条部66を、遠心ファン2の内側面に周方向に並べて突設する。第5の突条部61〜第9の突条部65は、何れも固定子13に向けて形成される一方、第10の突条部66は、軸受21を挿入固定するスリーブ11の上端に向けて形成される。そして、第10の突条部66は第5の突条部61〜第9の突条部65よりも高く(長く)突出している。
なお、プリント基板19を含む電気回路には、適切な防水処理が施してある。また、第5の突条部61〜第10の突条部66の数も、本実施例のように6つに限定されない。
図8には、水の侵入経路となる矢印Wが示されているが、ファンモータ1への水の噴流や水の浸漬に伴い、ケーシング5内の水が遠心ファン2とケース6との間から、ラビリンス構造55の内部に侵入する。このとき、第3の突条部58の先端に防水リング60を設けているため、その防水リング60と第2の突条部57との間の狭い空間によって、水の侵入を阻み、さらには防水リング60自体の撥水性によって、防水リング60に達した水を撥いて、ラビリンス構造55の第3の突条部58と第4の突条部59との間の領域への水の侵入を防ぐことができる。そのため水は、第2の突条部57と第3の突条部58との間の広い空間に沿って流れ、開放されている第1の突条部56と第2の突条部57との間の通路からラビリンス構造55の外部に放出される。
こうして、ラビリンス構造55の第1の突条部56〜第4の突条部59からなる領域にまで侵入する水は僅かであるが、そこから軸受21までの水の侵入経路には、別な第5の突条部61〜第10の突条部66があるので、軸受21への水の侵入を防止できる。仮に水が、第5の突条部61〜第9の突条部65を乗り越えたとしても、さらに高く突出した第10の突条部66により、軸受21への侵入を確実に防止できる。
またJIS C 0920やIEC 60529では、電気機械器具の外郭による保護等級の概要を、保護等級1〜8でそれぞれ定めているが、本実施例のようなラビリンス構造55と、さらには第5の突条部61〜第9の突条部65を設けることにより、ここで規定される保護等級5(噴流に対して保護する)や保護等級7(水に浸しても影響がないように保護する)の条件で、軸受21や電気回路への水の侵入を確実に阻止することができる。
ところで従来のファンモータでは、薄型で効率よく冷却することが可能な両面吸気の遠心ファンが用いられていたが、吸気部が遠心ファンの両面に配置され、しかも遠心ファンやモータの高さを低く抑えているため水が浸入しやすい。そして、水のかかる環境下で使用すると、侵入した水が電気回路や軸受にまで達する場合があった。
こうした問題に対し、例えば特許第3694224号公報には防水構造を備えた遠心ファンが開示されている。しかし、遠心ファンの高さ方向が高くなってケーシングに収容できず、また防水性も不十分であった。
その点本実施例では、遠心ファン2の両面に対向して吸気口31,32を備えた両面吸気型のものでありながら、防水性に優れたファンモータ1を提供するために、ヨーク27とブレード50,51との間に複数の突条部56〜59からなるラビリンス構造55を形成すると共に、第3の突条部58の先端に防水リング60を設け、この防水リング60が第3の突条部58よりも撥水性の良好な材料で形成されている。
このようにすると、ラビリンス構造55を形成するための第3の突条部58の先端に防水リング60を設けるだけで、その防水リング60自体の撥水性によって、ファンモータ1の外部から防水リング60に達した水を効果的に撥くことができる。そのため、両面吸気型のファンモータ1でありながら、遠心ファン2全体の厚さを薄くしても十分な防水性を得ることができる。
また好ましくは、本実施例では防水リング60を設けることで、ラビリンス構造55の隙間に広い部分と狭い部分を形成し、狭い部分への水の侵入を効果的に防いでいる。しかも、防水リング60の材料をフッ素樹脂とすることで、より効果的に水を撥いて、さらに十分な防水性を得ることができる。
また本実施例では、ヨーク27とブレード50,51との間に複数の突条部56〜59からなるラビリンス構造55を形成し、第3の突条部58の先端に防水リング60を設けることで、ラビリンス構造55の隙間に広い部分と狭い部分を形成すると共に、第3の突条部58をアルミニウムなどの親水性を有する金属とし、防水リング60の材料を樹脂としている。
このようにすると、上述のようにラビリンス構造55の隙間の狭い部分への水の侵入を効果的に防ぐことができる他、防水リング60自体の撥水性によって、ファンモータ1の外部から防水リング60に達した水を効果的に撥くことができ、さらにはその撥いた水を、第3の突条部58自体の親水性によって、容易にラビリンス構造55の外部に放出させることができる。
さらに本実施例では、遠心ファン2の両面に対向して吸気口31,32を備えた両面吸気型のものでありながら、防水性に優れたファンモータ1を提供するために、ヨーク27とブレード50,51との間に複数の突条部56〜59からなるラビリンス構造55を形成すると共に、ヨーク27とシャフト22との間にも、複数の円筒状の突条部61〜66を形成している。
このようにすると、特にシャフト22を軸支する軸受21に対して、第5の突条部61〜第10の突条部66により水などの侵入物を防止することが可能になる。そのため、両面吸気型のファンモータ1でありながら、遠心ファン2全体の厚さを薄くしても十分な防水性を得ることができる。
さらに、シャフト22の近傍に位置する第10の突条部66が、他の第6の突条部61〜第9の突条部69よりも高く突出して形成されるので、ファンモータ1に侵入した水が、第5の突条部61〜第9の突条部65を乗り越えたとしても、さらに高く突出した第10の突条部66により、軸受21への侵入を確実に防止できる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。
1 ファンモータ(送風装置)
3 モータ
5 ケーシング
6 ベース(外郭)
7 カバー(外郭)
12 巻線
13 固定子
18 駆動回路
31,32 吸気口
33排気口
56 第1の突条部(突条部)
57 第2の突条部(突条部)
58 第3の突条部(突条部)
59 第4の突条部(突条部)
60 防水リン

Claims (2)

  1. 外郭をなすベースとカバーとを形成し、DCブラシレスモータの回転子外周に遠心ファンを装着し、前記遠心ファンのスラスト方向に吸気口を有し、前記遠心ファンのラジアル方向に排気口を有してなる送風装置において、
    前記DCブラシレスモータは三相モータであり、且つ前記DCブラシレスモータの駆動回路を内蔵し、
    前記駆動回路は、誘起電圧を監視して前記回転子位置を検知し、前記回転子の位置検知素子を不要にし、
    前記ベースに形成される突条部と、前記遠心ファンに形成される突条部とを備え、
    前記ベースに形成される突条部の先端に防水リングを装着し
    前記ベースに形成される突条部は親水性を有する金属または樹脂からなり、
    前記防水リングは撥水性を有する樹脂からなることを特徴とする送風装置。
  2. 前記駆動回路は、巻線を施した固定子と前記DCブラシレスモータを収納する前記外郭との間に配置されることを特徴とする請求項1記載の送風装置。
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