JP5899519B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板にpnフォトダイオード等からなる受光部が複数個配置された固体撮像装置に関し、特に、半導体基板の一方の面側に形成された配線層と、半導体基板の他方の面から入射される光を光電変換する受光部とを有する裏面照射型の固体撮像装置に関する。
近年、固体撮像装置は高画質化や小型化が要望され、画素サイズの微細化が盛んに行われている。しかし、画素サイズの微細化には物理的な限界があり、画素サイズが小さくなればなるほど、光を電気信号に変換するためのフォトダイオードの面積も小さくせざるを得ず、光に対する感度が小さくなるという問題が生じている。
一般的な固体撮像装置では、複数個のフォトダイオードが形成された半導体基板上に、各フォトダイオードで変換された信号を外部に出力するための配線が形成されている。光は固体撮像装置の配線が形成された面側から入射されるため、入射される光が配線間を通るようにマイクロレンズなどを用いて集光する。しかし、配線が複雑となり、多層配線となると、マイクロレンズで光を集光したとしても、配線などの障害物により入射光のケラレが生じ、十分な感度を得ることが出来なくなる。
そこで、最近では、配線が形成される面とは反対側の面から光を入射させる裏面照射型の固体撮像装置が提案されている。裏面照射型の構造であれば、各画素の開口率を理想的には100%にすることが可能であり、画素サイズを微細化しても、感度を確保することが出来る。しかし、裏面照射型の固体撮像装置は、配線が形成される面とは反対側の面から光を入射させるように構成されているので、裏面照射型の固体撮像装置を製造するためには、受光部を形成する半導体基板の厚みを薄くするための特異な製造プロセスが必要となる。
裏面照射型の固体撮像装置の製造方法としては、一般的には、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いて、SOI基板上に受光部や配線等の各層を形成した後、支持基板を貼り合せて、支持基板の裏面側のシリコン基板を除去する方法が知られている。ただし、シリコン基板を除去する際、受光部に対してダメージが加わり、このダメージによって受光部に基板界面の欠陥準位が生じてしまう。この場合、固体撮像装置が暗時状態(受光部で光電変換される信号電荷がない状態)でも、受光部の基板界面の欠陥準位によって電荷が検知され、暗電流(ノイズ電流)が発生してしまうという問題があった。このため、たとえ裏面照射型の固体撮像装置を採用して入射光に対する感度を高くすることができたとしても、一方で暗電流が増えてしまうと、実用上固体撮像装置として用いることができなくなる。
従来、この暗電流を防止するための技術が提案されている(特許文献1,特許文献2及び特許文献3参照)。以下、暗電流を防止するための2つの従来技術について図面を用いて説明する。
図8は、特許文献1に開示された第1の従来技術に係る固体撮像装置の断面図である。
図8に示すように、第1の従来技術に係る固体撮像装置800は、p型半導体基板801と、p型半導体基板801上に形成された第1のn型半導体層802及び第2のn型半導体層803と、p型半導体基板801上に形成されたp型半導体層804と、第1及び第2のn型半導体層802,803とp型半導体層804の上に形成されたシリコン酸化膜805と、第2のn型半導体層803とp型半導体層804の上方のシリコン酸化膜805上に形成されたゲート電極806とを備える。
さらに、第1の従来技術に係る固体撮像装置800では、シリコン酸化膜805中にアルミイオンを注入することによって負の固定電荷を埋め込み、負電荷領域807が形成されている。すなわち、p型半導体基板801の表面のポテンシャルを持ち上げることによってホール蓄積層としての負電荷領域807を形成している。このように、第1の従来技術に係る固体撮像装置は、ホール蓄積層を形成することによって、p型半導体基板801とシリコン酸化膜805との間における絶縁膜界面を非空乏化し、これにより、界面準位で発生する電子を抑制して暗電流の発生を防止している。
次に、特許文献2,3に開示される第2の従来技術に係る固体撮像装置について説明する。
図9は、第2の従来技術に係る固体撮像装置900の断面図である。
第2の従来技術に係る固体撮像装置900は、裏面照射型の固体撮像装置であり、図9に示すように、半導体基板901と、半導体基板901に形成された受光部902と周辺回路部903とを備え、受光部902上に界面準位を下げる膜904と負の固定電荷を有する膜905が形成されている。負の固定電荷を有する膜905の上には絶縁膜906が形成されており、周辺回路部903上の当該絶縁膜906上には遮光膜907が形成されている。さらに、受光部902上の負の固定電荷を有する膜905の上には入射光に対して透過性を有する絶縁膜908が形成されている。さらに、絶縁膜908上にはカラーフィルター層909及び集光レンズ910が形成されている。
第2の従来技術に係る固体撮像装置900では、界面準位を下げる膜904上に負の固定電荷を有する膜905が形成されているので、負の固定電荷に起因した電界により、受光部902の受光面側にホール蓄積層911が形成される。これにより、界面からの電荷の発生が抑制され、界面準位起因の暗電流を抑制することができる。
このように、第1及び第2の従来技術に係る固体撮像装置800,900は、負の固定電荷を用いることによってホール蓄積層を形成し、これにより界面準位に起因した暗電流を抑制するものである。
特開平4−38872号公報 特開2008−306154号公報 特開2008−306160号公報
しかしながら、第1の従来技術に係る固体撮像装置800は、アルミイオンの注入によって絶縁膜中に負の固定電荷を埋め込むものであるので、アルミイオンを注入するための追加の製造プロセスが必要となる。しかも、この追加の製造プロセスでは、高エネルギーでアルミイオンを注入する必要があり、この製造プロセスによってフォトダイオードに対してダメージを与えてしまうという問題がある。
また、第2の従来技術に係る固体撮像装置900は、負の固定電荷を有する膜905を形成するものであるため、第1の従来技術のようなイオン注入によるフォトダイオードへのダメージはないものの、ホール蓄積層を負の固定電荷に起因した電界で形成している。負の固定電荷量は、絶縁膜中及び絶縁膜と受光部との界面に起因した準位によって大きく変化するため、ホール蓄積層を十分に形成するための電界を負の固定電荷を有する膜で制御することは非常に困難である。
さらに、負の固定電荷は、水分や熱処理などの製造プロセスによって消滅しやすいため、十分なホール蓄積層を形成するための負の固定電荷量を制御することも困難である。
このように、負の固定電荷を有する膜には困難な制御が伴うため、仮に、ある画素領域でホール蓄積層を十分に形成することができたとしても、別の画素領域ではホール蓄積層が十分に形成できないということがある。このため、画素間の特性ばらつきが大きくなり、固体撮像装置としては十分な特性を得ることが出来ないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、受光部の受光面に、画素間のばらつきなく均一にホール蓄積層を形成して、界面準位に起因した暗電流を抑制することが可能な裏面照射型の固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置の一態様は、半導体基板の第1面側に形成された配線層と、前記第1面側とは反対側の第2面側から入射される光を光電変換する受光部とを有する裏面照射型の固体撮像装置であって、前記受光部の受光面上に自発分極を有する材料からなる自発分極膜が形成されているものである。
この構成により、自発分極膜の自発分極によって受光部の受光面に画素間のばらつきなく均一にホール蓄積層を容易に形成することができる。従って、受光部の界面準位に起因した電荷による暗電流を撮像領域全域において均一に抑制することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記自発分極膜の分極の向きが、前記第1面から前記第2面に向かう向きであることが好ましい。
この構成により、自発分極膜の受光面側に負の電荷を存在させることができるので、受光部の受光面の界面に画素間のばらつきなく均一にホール蓄積層を形成することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記自発分極膜は、結晶が配向している材料であることが好ましい。
この構成により、自発分極膜の結晶配向によって分極を発生させることができるので、水分や熱処理などの製造プロセスによる影響をなくすことができる。従って、負の固定電荷の製造プロセスによる変化をほぼなくすことができるので、さらに画素間のばらつきなく均一にホール蓄積層を形成することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記結晶が配向している材料は、ZnO、GaN、AlN、SrTiO3、Pb(Zr,Ti)O3、SrBi2Ta29、(Bi,La)4Ti312、BaTiO3、BiFeO3、BaxSr(1-x)TiO3の中から選ばれるいずれか1つであることが好ましい。
この構成により、自発分極膜の自発分極量を大きくすることができるので、さらに、受光面に十分なホール蓄積層を形成することができ、効果的に暗電流を抑制することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記結晶が配向している材料が、400℃以下の成膜温度で形成されることが好ましい。
これにより、配線形成後でも自発分極膜の成膜が可能であり、製造プロセスを簡易化することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記結晶が配向している材料がZnOであり、前記ZnOの導電型がp型であることが好ましい。
これにより、ZnO膜と当該ZnO膜が形成される半導体基板とのバンド構造によってホール蓄積層を形成しやすくなり、効果的に暗電流を抑制することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記結晶が配向している材料がZnOであり、前記ZnOの酸素欠陥濃度が1×1017(/cm3)以下であることが好ましい。
これにより、ZnO膜と当該ZnO膜が形成される半導体基板とのバンド構造によってホール蓄積層を形成しやすくなり、効果的に暗電流を抑制することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記自発分極膜は、分極を有する有機材料からなり、当該有機材料の配向によって、当該有機材料の分極電荷が当該有機材料の膜の成長方向に発生していることが好ましい。
この構成により、自発分極膜を低温の製造プロセスで形成することができるので、自発分極の量を大きくすることができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記自発分極膜は、フッ素重合体であることが好ましい。
この構成により、自発分極膜を低分子量体からなる低分子材料で構成することができるので、膜厚や配向性の制御が比較的容易に行える真空蒸着法等を用いた成膜が可能となる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記自発分極膜は、水素バリア膜によって覆われていることが好ましい。
この構成により、自発分極膜の自発分極特性を劣化させる水素の侵入を抑制することができる。従って、水分や水素アニールなどの製造プロセスにおいて、自発分極膜の自発分極特性の劣化を抑制することができ、受光面に十分なホール蓄積層を形成することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記自発分極膜は、水素バリア膜によって挟まれていることが好ましい。
これにより、さらに、自発分極膜の自発分極特性の劣化を防止することができる。
さらに、上記の本発明に係る固体撮像装置において、前記自発分極膜は、2層以上の自発分極膜が積層して形成されたものであることが好ましい。
この構成により、単層で形成する場合と比べて、自発分極膜に形成されるグレインの境界によりホール蓄積層が十分に形成できない領域を低減することができるので、さらに画素間のばらつきがなく均一にホール蓄積層を形成することができる。
本発明に係る固体撮像装置は、受光部の受光面に対して画素間のばらつきなく均一にホール蓄積層を形成することができる。従って、効率的に界面準位に起因した暗電流を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の回路構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置における画素の断面を模式的に表した図である。 図3は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る固体撮像装置における画素の断面を模式的に表した図である。 図4は、ZnOの結晶構造を模式的に表した図である。 図5は、PVDFの分子鎖構造を模式的に表した図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置における画素の断面を模式的に表した図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置における画素の断面を模式的に表した図である。 図8は、第1の従来技術に係る固体撮像装置の断面図である。 図9は、第2の従来技術に係る固体撮像装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る固体撮像装置について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100の回路構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100は、複数個の画素101がマトリクス状に配置された撮像領域102と、画素101を選択するための垂直シフトレジスタ103と、出力信号線104を介して画素101から出力された信号を伝達する水平シフトレジスタ105とを備えている。
画素101は、例えばフォトダイオードである光電変換素子106と、光電変換素子106で生じた電荷をフローティングディフュージョン部(FD部)に転送する転送トランジスタ107と、FD部に蓄積された電荷信号を増幅して出力信号線104に出力する増幅トランジスタ108と、一端が電源電圧供給部109に接続され、FD部の状態をリセットするリセットトランジスタ110と、増幅トランジスタ108によって増幅された信号を出力信号線104に出力するか否かを制御する選択トランジスタ111とで構成されている。転送トランジスタ107のゲート電極、リセットトランジスタ110のゲート電極、および選択トランジスタ111のゲート電極は、各々垂直シフトレジスタ103により制御される出力パルス線112,113,114に接続されている。
なお、上記の画素101の構成は一例であり、少なくとも画素101内に1つ以上の光電変換素子106が配置された回路構成であれば本発明に係る固体撮像装置に適用することができる。また、本実施形態の光電変換素子106の構造をMOS型固体撮像装置に適用することにより、周辺回路(垂直シフトレジスタ103、水平シフトレジスタ105、信号出力回路、カラムアンプ等)を撮像領域102と同一チップ上に設けることもできる。この場合、小面積化や信号処理時間の短縮等を図ることができる。また、本実施形態の光電変換素子106の構造をCCD型固体撮像装置に適用することも可能である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100における画素101の断面を模式的に表した図である。本実施形態に係る固体撮像装置は、裏面照射型の固体撮像装置であり、配線層が形成されている面とは反対側の面から光が入射される構造を有する。
図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100は、半導体基板201と、半導体基板201に形成されたpnフォトダイオード等からなる受光部202と、半導体基板201の第1面201a(表面)に形成された配線層203と、半導体基板201上の少なくとも受光部202の受光面側に形成された自発分極膜204とを有する。また、半導体基板201内には受光部202を分離する素子分離部205が形成されている。配線層203の光が入射する側の反対側には、シリコン基板またはガラス基板からなる支持基板206が設けられている。
本実施形態において、受光部202は、図1に示す撮像領域102の各画素101に対応して形成されるものであり、半導体基板201の第1面201aとは反対側の面である第2面201b(裏面)から入射される光(入射光)を光電変換する。受光部202は、入射光の受光量に応じて生成された電荷に基づく画素信号を出力する。受光部202は、例えば、半導体基板にpn接合を形成することにより構成することができる。具体的には、半導体基板201としてn型シリコン基板を用い、n型シリコン基板にp型の半導体ウェル領域を形成するとともに当該p型の半導体ウェル領域内にn型の半導体領域を形成することにより、pnフォトダイオードを形成することができる。
配線層203は、受光部202で生成された画素信号を外部に出力等するための複数の配線207a,207bと、複数の配線207a,207bを絶縁するための層間絶縁膜208とで構成される。配線207a、207bは、例えば、アルミニウムからなるアルミニウム配線で構成される。なお、図2に示す固体撮像装置においては、配線207a,207bは2層構造にしたが、これに限らず、3つ以上の複数種類の配線を2層以上の多層配線構造として形成しても構わない。例えば、図1に示す出力信号線104又は出力パルス線112,113,114を多層配線構造として配線を形成しても構わない。
自発分極膜204は、受光部202の受光面上に形成されており、本実施形態では、受光部202の受光面側である半導体基板201の第2面201b側に形成されている。この自発分極膜204は、自発分極を有する膜のことであり、自発的に正と負の電荷の重心が分かれる電気双極子を有する材料で構成される。受光部がn型シリコン基板を用いたpnフォトダイオードである場合、自発分極膜204は、自発分極膜204の光入射側がプラスに、受光部202側がマイナスになるように分極されている。これにより、受光部202の受光面側(n型半導体領域)の界面に正孔が誘起されてホール蓄積層が形成される。
本実施形態において、裏面照射型の固体撮像装置100は、基板上の絶縁膜上にシリコン基板を形成してなるSOI基板を用いて製造した。この場合、SOI基板の絶縁膜上のシリコン基板上に、受光部202と配線層203を形成し、配線層203上にシリコン基板からなる支持基板206を貼り合せた後に、SOI基板の他方の基板を除去した。他方の基板の除去は、SOI基板の絶縁膜をエッチングストップ層としてドライエッチングやウェットエッチングを行う方法や物理研磨を行う方法を用いて行うことができる。なお、一例としてSOI基板を用いた方法を説明したが、SOI基板を用いない従来の基板を用いた方法でも製造することが可能である。
また、本実施形態において、支持基板206としてはシリコン基板を用いたが、ガラス基板を支持基板206として用いることもできる。なお、支持基板206は、シリコン基板またはガラス基板に限るものではない。支持基板206は、受光部等のデバイスが形成される基板が薄くなった場合に、ハンドリングに対する基板の強度を保つことが出来る材料であれば代用することができる。
このように、裏面照射型の固体撮像装置を製造するためには、SOI基板等を用いるために基板除去の工程が必要となる。この基板除去の工程では、物理研磨、ドライエッチング、ウェットエッチングなどを行うため、受光部の光が入射する面は、表面照射型の固体撮像装置では生じないようなダメージを受ける。これにより、受光部には、この基板除去工程のダメージによる界面準位が存在し、暗電流が生じることになる。
これに対し、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100は、受光部202の光が入射する面側に自発分極膜204が形成されているので、自発分極膜204が有する自発分極によって、受光部202の光が入射する面側にホール蓄積層を形成することができる。これにより、界面準位に発生するノイズ電荷を低減することができるので、暗電流を抑制することができる。しかも、自発分極膜204は、各画素に対して容易に均一に成膜することができるので、各画素の受光部に対して同一の分極を有する自発分極膜を形成することができる。従って、画素間のばらつきがなく均一に受光部にホール蓄積層を形成することができるので、撮像領域全域の暗電流を効率的に抑制することができる。
なお、図2は、本実施形態に係る固体撮像装置の特徴的な構成のみを例示して描かれたものであり、カラーフィルターやマイクロレンズなどの他の構成は省略している。また、図2に図示された構成についての形状はこれに限定されるものではなく、基板が除去され、配線層が形成されている面とは反対側から入射する光を受光する構成である裏面照射型の固体撮像装置であれば、上述した効果と同じ効果を奏する。
また、図2に示す固体撮像装置100では、自発分極膜204は、半導体基板201の受光部202上に直接形成したが、図3に示すように、自発分極膜204は受光部202上に形成されていれば、絶縁膜301を介して形成してもよい。すなわち、図3に示すように、受光部202上の半導体基板201上に絶縁膜301を形成し、絶縁膜301上に自発分極膜204を形成してもよい。絶縁膜301は、例えば、SiO2膜、SiN膜、SiON膜などで形成することができる。
図3に示す固体撮像装置150では、分極を有する自発分極膜204によって、受光部202の絶縁膜301との界面に正孔が誘起される。これにより、受光部202の受光面側にホール蓄積層が誘起される。従って、図2に示す固体撮像装置100と同様に、界面準位に発生するノイズ電荷を低減し、暗電流を抑制することができる。また、同様に、自発分極膜204は各画素に対して容易に均一に成膜することができるので、画素間のばらつきがなく暗電流を抑制することもできる。
以上説明した図2及び図3に示す固体撮像装置100,150においては、自発分極膜204は、その分極の向きが、半導体基板201の第1面201aから第2面201bに向かう向きと同じであることが好ましい。すなわち、半導体基板201の主面に対して垂直方向であって、半導体基板201の配線層203が形成される側から光が入射する側に向かう方向とすることが好ましい。
このように、自発分極膜204の分極の向きを、第1面201aから第2面201bに向かう向きとすることにより、分極の向きは分極のベクトルで負電荷側から正電荷側に示される。これにより、自発分極膜204の受光部202側に負の電荷を形成することができるとともに、自発分極膜204の光入射側には正の電荷を集めることができる。よって、受光部202の受光面の界面に画素間のばらつきなく均一にホール蓄積層を形成することができ、効率的に暗電流を抑制することができる。
また、図2及び図3に示す固体撮像装置100,150において、自発分極膜204は、結晶が配向している材料であることが好ましい。
このように、自発分極膜204の材料を結晶が配向している材料とすることによって、配向している結晶によって分極を維持することができる。これにより、水分や熱処理などの製造プロセスによって受ける自発分極膜の分極量の変化をほぼなくすことができる。従って、受光部202の界面に、画素間のばらつきなく均一に、なおかつ外部の影響を受けにくい安定したホール蓄積層を形成することができるので、効率的に暗電流を抑制することができる。
ここで、結晶が配向している材料としては、例えば、ZnO(酸化亜鉛)、GaN(窒化ガリウム)、AlN(窒化アルミニウム)、SrTiO3(チタン酸ストロンチウム)、Pb(Zr,Ti)O3(チタン酸ジルコン酸鉛)、SrBi2Ta29(タンタル酸ビスマスストロンチウム)、(Bi,La)4Ti312(チタン酸ビスマスランタン)、BaTiO3(チタン酸バリウム)、BiFeO3(鉄酸ビスマス)、BaXSr(1-X)TiO3BST(チタン酸バリウムとチタン酸ストロンチウムの固溶体)の中から選ばれるいずれか1つとすることができる。
上記の材料で形成された自発分極膜204は、自発分極の量が大きいので、より安定したホール蓄積層を形成することができ、一層効果的に暗電流を抑制することができる。
なお、上記の材料で形成される自発分極膜204は、上記材料を、スパッタリング、ゾル・ゲル法、電子ビーム蒸着法等によって成膜することにより、形成することができる。さらに、自発分極膜204の形成中又は自発分極膜204の形成後に、高温処理等の結晶性を高くする処理を施すことによって、自発分極膜204の分極量を大きくすることができる。
また、上記の材料の中から選ばれた材料は、400℃以下で成膜されることが望ましい。これにより、配線形成後に、上記の結晶が配向している材料を成膜することができるので、製造プロセスを簡易化することができる。
一例として、自発分極膜204をZnOによって形成した場合について説明する。図4は、ZnOの結晶構造を模式的に表した図である。図4に示すように、ZnOは、ウルツ型構造であり、Zn原子とO原子との配向によって、上向き(矢印A方向)の自発分極ベクトルを示す。ZnOの自発分極の電荷量密度は約5(μC/cm2)であるので、このZnOの自発分極によって受光部202に誘起されるホール数は約3×1013(個/cm2)となる。従って、安定した十分なホール蓄積層を受光部202に形成することができ、所望に暗電流を抑制することができる。
なお、結晶が配向している材料がZnOの場合、ZnOの導電型はp型であることが望ましい。これにより、ZnOと半導体基板201のSiとの接合部におけるポテンシャルが、ホールを蓄積しやすい構造となり、効果的に暗電流を抑制することができる。また、結晶が配向している材料がZnOの場合、ZnOの酸素欠損濃度が1×1017(/cm3)以下であることが望ましい。これにより、ZnOと半導体基板201のSiとの接合部におけるポテンシャルが、ホールを蓄積しやすい構造となり、効果的に暗電流を抑制することができる。
また、図2及び図3に示す固体撮像装置100,150において、自発分極膜204を、分極を有する有機材料で構成するとともに、当該有機材料の配向によって有機材料の分極電荷が有機材料の膜の成長方向に発生するように形成してもかまわない。
自発分極膜204をこのように構成することにより、自発分極膜204を低温で形成することができるので、自発分極の量を大きくすることができる。従って、暗電流を抑制するに足りる十分なホール蓄積層を形成することができる。
このような自発分極膜204は、フッ素重合体を用いて形成することができる。
一例として、自発分極膜204をフッ素重合体であるPVDF(ポリフッ化ビニリデン)によって形成した場合について説明する。図5は、PVDFの分子鎖構造を模式的に表した図である。図5に示すように、PVDFは、(−CH2CF2−)をモノマー単位とする低分子量体からなる低分子材料であるため、分子鎖の熱分解などが起きにくく、なおかつ不純物の混入が少ない。このため、膜厚や配向性の制御が比較的容易に行える方法、例えば真空蒸着法等を用いた成膜が可能となる。従って、本実施形態に係る固体撮像装置のように、配線層形成後に自発分極膜の形成を行うような裏面照射型の固体撮像装置の製造に特に適している。また、PVDFの自発分極の電荷量密度は約13(μC/cm2)であるので、このPVDFの自発分極によって受光部に誘起されるホール数は約1×1014(個/cm2)となる。従って、十分なホール蓄積層を形成することができ、暗電流を所望に抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置200について図6を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置200における画素の断面を模式的に表した図である。
なお、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置200の全体的な構成は、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100と同様であるため、その説明は省略する。また、図6に示す本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置200の基本的な構成は、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100と同様であるので、同じ符号の構成については説明を簡略化または省略し、特徴部分の構成について詳述する。
図6に示すように、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置200は、自発分極膜204がSiNからなる水素バリア膜601,602で挟まれた構成となっている。すなわち、図6に示すように、半導体基板201の少なくとも受光部202上に水素バリア膜601を形成し、この水素バリア膜601上に自発分極膜204を形成し、さらに、自発分極膜204上に水素バリア膜602を形成した構成である。
このように、自発分極膜204を水素バリア膜601,602で挟んだ構成とすることにより、水分や水素アニールなどの製造プロセスにおいて自発分極膜204の自発分極量が低下することを抑制することができる。
従って、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置200は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100よりも、受光部202の光が入射する面側に、より安定したホール蓄積層を撮像領域全域に均一に形成することができる。これにより、界面準位に発生するノイズ電荷を画素間のばらつきなく一様に低減することができるので、撮像領域全域において均一に暗電流を抑制することができる。
なお、本実施形態では、水素バリア膜601,602をSiN膜で形成したが、TiN膜、Al23膜、TiAlO膜、TaAlO膜、TiSiO膜、TaSiO膜の中から選ばれるいずれか1つで形成してもよい。
また、上記の材料の中から選ばれた材料は、400℃以下で成膜されることが望ましい。これにより、配線形成後に、結晶が配向している材料を成膜することができるので、製造プロセスを簡易化することができる。
また、本実施形態では、自発分極膜204を挟むように、自発分極膜204の上下に水素バリア膜601,602を形成したが、自発分極膜204を上側から覆うように、自発分極膜204の上側にのみ水素バリア膜602を形成してもかまわない。なお、自発分極膜204の上側にのみ水素バリア膜602を形成した場合、半導体基板201の受光部202と自発分極膜204との間には、SiN膜等からなる絶縁膜(図示せず)を形成することが好ましい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置300について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置300における画素の断面を模式的に表した図である。
なお、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置300の全体的な構成は、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100と同様であるため、その説明は省略する。また、図7に示す本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置300の基本的な構成は、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置100と同様であるので、同じ符号の構成については説明を簡略化または省略し、特徴部分の構成について詳述する。
図7に示すように、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置300は、自発分極膜204が2層の自発分極膜を積層して形成した構成となっている。すなわち、図7に示すように、本実施形態において、自発分極膜204は、半導体基板201の少なくとも受光部202上に第1の自発分極膜204aを形成し、さらに、当該第1の自発分極膜204a上に第2の自発分極膜204bを形成したものである。なお、図7に示す固体撮像装置においては、自発分極膜204は2層構造としたが、2層以上の複数層で自発分極膜204を構成してもかまわない。
このように、自発分極膜204を複数層で構成することにより、1層で形成する場合と比べて、撮像領域全域の画素の受光部に対して均一にかつ十分なホール蓄積層を形成することができるので、画素間のばらつきがなく、効果的に暗電流を抑制することができる。
これは、自発分極膜204を複数層とすることにより、自発分極膜204にグレインの境界によりホール蓄積層が十分に形成できない領域を低減することができるからである。この点について、以下詳述する。
グレイン(粒界)は結晶が不連続に形成されている領域であり、自発分極膜のグレインの境界では、自発分極の効果が小さく、十分にホール蓄積層を形成することが出来ない。このため、受光部の上にグレインの境界が形成された場合、自発分極によって形成されるホール蓄積層の濃度が画素間でばらつき、暗電流を均一に抑制することが出来なくなる。しかし、本実施形態のように、自発分極膜を2層以上の積層構造にすると、仮に1層目の自発分極膜にグレインの境界が形成されたとしても、この1層目の自発分極膜のグレインの境界上には2層目の自発分極膜が形成され、2層目の自発分極膜によりホール蓄積層が形成されるので、自発分極膜が1層の場合と比べて、2層の場合は、グレインの境界によりホール蓄積層が十分に形成できない領域が存在する可能性は低くなる。従って、自発分極膜の層数が多くなればなるほど、十分なホール蓄積層が形成できる。
このように本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置300は、自発分極膜204を複数層の積層構造とすることにより、自発分極膜204に形成されるグレインの境界によりホール蓄積層が十分に形成できない領域を低減でき、自発分極膜204によって誘起されるホール蓄積層の濃度は撮像領域全域の画素間で均一にすることができる。従って、画素間のばらつきがなく均一に暗電流を抑制することが出来る。なお、自発分極膜204は、積層する自発分極膜の数が多くなればなるほど、画素間のばらつきをなくすことができ、撮像領域全域におけるホール蓄積層形成の均一性を高めることができる。
以上、本実施形態において、複数層の自発分極膜を構成する膜は同一の材料で構成したが、異なる材料で構成しても同様の効果を奏することができる。複数層の自発分極膜204を構成する膜の材料としては、例えば、ZnO、GaN、AlN、SrTiO3、Pb(Zr,Ti)O3、SrBi2Ta29、(Bi,La)4Ti312、BaTiO3、BiFeO3、BaxSr(1-x)TiO3があり、この中から1つ選んで構成しても構わないし、複数種類を組み合わせて構成しても構わない。
以上、本発明の3つの実施形態に係る固体撮像装置について説明したが、本発明に係る固体撮像装置は、これに限るものではない。また、各実施形態に係る固体撮像装置で説明した特徴構成を互いに適用することもできる。例えば、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置における水素バリア膜を本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置に適用しても構わない。
また、本発明の実施形態に係る固体撮像装置は、光電変換する受光部周辺の構成に特徴を有しており、回路構成としては、一般的なMOS型固体撮像装置の回路構成を適用することができる。また、支持基板の貼り合せや基板除去の製造プロセスについては、一般的な裏面照射型の固体撮像装置における製造プロセスを適用することができる。
なお、本明細書中において「固体撮像装置」とは、半導体チップ上に設けられた光電変換素子を備え、画像信号を外部に出力するための装置を指すものとし、「撮像装置」とはデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話用カメラ、監視カメラ等、固体撮像装置を備えた撮像機器のことを指すものとする。
本発明に係る固体撮像装置は、画像撮影機能を有するデジタルカメラや携帯電話、ビデオカメラ、監視カメラ等の種々の撮像装置に有用である。
100,150,200,300 固体撮像装置
101 画素
102 撮像領域
103 垂直シフトレジスタ
104 出力信号線
105 水平シフトレジスタ
106 光電変換素子
107 転送トランジスタ
108 増幅トランジスタ
109 電源電圧供給部
110 リセットトランジスタ
111 選択トランジスタ
112,113,114 出力パルス線
201 半導体基板
201a 第1面
201b 第2面
202 受光部
203 配線層
204 自発分極膜
205 素子分離部
206 支持基板
207a,207b 配線
208 層間絶縁膜
301 絶縁膜
601,602 水素バリア膜
204a 第1の自発分極膜
204b 第2の自発分極膜
800,900 固体撮像装置
801 p型半導体基板
802 第1のn型半導体層
803 第2のn型半導体層
804 p型半導体層
805 シリコン酸化膜
806 ゲート電極
807 負電荷領域
901 半導体基板
902 受光部
903 周辺回路部
904 界面準位を下げる膜
905 負の固定電荷を有する膜
906,908 絶縁膜
907 遮光膜
909 カラーフィルター層
910 集光レンズ
911 ホール蓄積層

Claims (9)

  1. 半導体基板の第1面側に形成された配線層と、前記第1面側とは反対側の第2面側から入射される光を光電変換する受光部とを有する裏面照射型の固体撮像装置であって、
    前記受光部の受光面上に自発分極を有する材料からなる第1の自発分極膜が形成され、
    前記第1の自発分極膜の上に自発分極を有する材料からなる第2の自発分極膜が形成され、
    前記第1の自発分極膜及び前記第2の自発分極膜はそれぞれ、第1の領域及び前記第1の領域よりも分極の強い第2の領域を有し、
    前記第1の自発分極膜及び前記第2の自発分極膜の分極の向きが、前記第1面から前記第2面に向かう向きであること
    を特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1の自発分極膜及び前記第2の自発分極膜は、結晶が配向している材料であること
    を特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記結晶が配向している材料は、
    ZnO、GaN、AlN、SrTiO3、Pb(Zr,Ti)O3、SrBi2Ta29、(Bi,La)4Ti312、BaTiO3、BiFeO3、BaxSr(1-x)TiO3の中
    から選ばれるいずれか1つであること
    を特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記結晶が配向している材料がZnOであり、
    前記ZnOの導電型がp型であること
    を特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  5. 前記結晶が配向している材料がZnOであり、
    前記ZnOの酸素欠陥濃度が1×1017(/cm3)以下であること
    を特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1の自発分極膜及び前記第2の自発分極膜は、分極を有する有機材料からなり、
    当該有機材料の配向によって、当該有機材料の分極電荷が当該有機材料の膜の成長方向に発生していること
    を特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1の自発分極膜及び前記第2の自発分極膜は、フッ素重合体であること
    を特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1の自発分極膜及び前記第2の自発分極膜は、水素バリア膜によって覆われていること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第1の自発分極膜及び前記第2の自発分極膜は、水素バリア膜によって挟まれていること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
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