JP5896477B2 - グラブボックス - Google Patents

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Description

本発明は車載用のグラブボックスに関する。
車両のインストルメントパネルに配設されるグラブボックスとしては、回動型のものや引き出し型のものが知られている。
一般的なグラブボックスは、外ケースと内ケースとを備える。外ケースは内ケースを収容可能であり、内ケースには、種々の荷物を収容可能な収容空間が形成されている。外ケースには内ケースの出入り口となる出入口が設けられ、内ケースの収容空間は上方に開口している。内ケースは、外ケースに対して回動またはスライドして、外ケースの内部である前側から、外ケースの出入口を経て、外ケースの外部である後側(車室内側)に引き出される。したがって、内ケースは外ケースの出入口を閉じる閉位置と出入口を開き収容空間の少なくとも一部が後側(車室内)に露出する開位置と、の間を位置変化する(例えば、特許文献1参照)。なお、本明細書でいう前側とは車両進行方向の前側を指し、後側とは車両進行方向の後側を指す。
ところで、近年車両のインストルメントパネルの下部は前側かつ下側から後側かつ上側に向けて傾斜している場合が多い。内ケースの後面はインストルメントパネルと面一となるように設計されている場合が多く、インストルメントパネルの傾斜角度が大きければ、内ケースの後面もまた大きく傾斜する。この場合、露出させ、乗員が内ケースに物品を出し入れし易いよう、内ケースの収容空間を車室内に十分に露出するためには、内ケースの回動角度を大きくするか、または、内ケースのスライド量を大きくする必要がある。しかし、例えば内ケースの回動角度を大きくすると、開位置において内ケースが後方に大きく傾き、収容空間内の物品が車室内に飛び出す恐れがある。また、内ケースのスライド量を大きくすると、開位置において内ケースが車室内に大きく張り出すために、乗員に不快感を与える恐れがある。
内ケースを斜め下方向に引き出せば、上記した内ケースの開動作時に収容空間内の物品が飛び出す問題や、内ケースの収容空間が車室内に十分に露出しない問題が生じ難いと考えられる。例えば、既知のスライドレール機構や既知のリンク機構を用いれば、内ケースのスライド方向を斜め下方向に案内し得る。しかし、スライドレール機構やリンク機構のみによって内ケースを斜め下方向に案内する場合には、内ケースの重心が大きく変動する。特に、上下方向に重心が大きく変動すると、内ケースの開閉操作に比較的大きな力を要する問題があった。
特開平09-317316号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、上下方向における重心の大きな変動を抑制しつつ、内ケースを斜め下方向に開動作させ得るグラブボックスを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のグラブボックスは、後方に開口する出入口を持つ箱状をなす外ケースと、
上方に開口する収容空間を内部に持ち、前記外ケース内に収容され前記出入口を閉じる閉位置と、少なくとも一部が前記外ケースの前記出入口から前記外ケースの後側かつ下側に引き出されて前記出入口を開く開位置と、の間をスライドかつ揺動する内ケースと、
前記内ケースに設けられているガイド軸と、
前記外ケースに設けられ前記ガイド軸をスライド可能かつ回転可能に支持して前記内ケースを少なくとも前後方向に案内するスライドガイド部と、
前記外ケースに軸支される第1リンク軸と、前記内ケースに軸支される第2リンク軸と、を持ち、前記外ケースと前記内ケースとを接続するリンク部材と、を持ち、
前記ガイド軸は前記内ケースの前部に設けられ、前記第1リンク軸は前記外ケースにおいて前記内ケースの上部に設けられ、前記第2リンク軸は前記内ケースの後部に設けられているものである。
本発明のグラブボックスは、以下の(1)〜()の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜()の複数を備えるのがより好ましい。なお、(1)および(3)を同時に備えることはなく、(1)〜(7)のなかで特定のものと組み合わせることが記載されている場合には、その組み合わせを必須とする。
(1)前記外ケースは、前方に開口する連絡口を持ち、
前記第2リンク軸は、前記内ケースに脱着可能に軸支され、
前記ガイド軸は前記内ケースの前部かつ下部に設けられ、
前記開位置において、前記内ケースが前記第2リンク軸から脱離すると、前記内ケースは前記ガイド軸を中心として回転可能になる
(2)(1)の場合、前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側である。
(3)前記内ケースは前記内ケースの前部かつ下部に設けられている開回転軸を持ち、
前記外ケースは、前方に開口する連絡口と、前記開回転軸に対して離接可能であり前記開位置において前記開回転軸を枢支する枢支部と、を持ち、
前記第2リンク軸は、前記内ケースに脱着可能に軸支され、
前記ガイド軸は前記スライドガイド部に脱着可能に支持され、
前記開位置において、前記内ケースが前記第2リンク軸から脱離すると、前記内ケースは前記枢支部に枢支された前記開回転軸を中心として回転可能になり、かつ、前記ガイド軸が前記スライドガイド部から脱離する。
(4)(3)の場合、前記開回転軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側である。
(5)前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/4位置よりもさらに前側である。
(6)前記第2リンク軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/3位置よりも後側である。
(7)(1)または(3)の場合、前記開位置において、前記第2リンク軸は前記出入口の後側において前記内ケースから脱離する。
本発明のグラブボックスにおいては、内ケースの開閉動作を案内するための機構として、ガイド軸およびスライドガイド部を含む機構(スライド機構と呼ぶ)と、リンク部材を含む機構(リンク機構と呼ぶ)と、の2種を用いている。そして、スライド機構により内ケースを前後方向に案内し、かつ、リンク機構により内ケースの後部が下方に揺動するよう案内する。内ケースの後部(つまり車室内側の部分)を下方に揺動させれば、内ケース全体を下方に移動させなくても、内ケースの開口を下げることができ、収容空間を車室内に十分に露出させ得る。このため、スライド機構は内ケースを下方に移動させなくても良い。つまり、内ケースは実質的に斜め下方向に開動作するが、内ケース自体の上下方向の移動量は小さい。
このため、本発明のグラブボックスにおいては、スライド機構によって内ケースを前後方向に案内し、リンク機構によって内ケースの後部を下方に揺動させることにより、内ケースを斜め下方向に開動作させる。したがって、内ケース全体を斜め下方向にスライドさせたり、内ケースを大きく揺動させる場合と比べて、上下方向における内ケースの重心の変動量を低減できる。さらに、本発明のグラブボックスでは、スライド機構における支点(ガイド軸)と、リンク機構における支点(特に第2リンク軸)とを内ケースの前後に離間させている。このことによっても、内ケースは安定して開動作する。
ところで、車両の整備や点検等を行なう際に、整備等すべき車両構成要素と内装品との位置関係によっては、車両構成要素を露出させるために内装品を取り外す必要がある場合がある。例えば内装品の一種であるグラブボックスの前側(インストルメントパネルの奥側)には、一般に、車両構成要素の一種である空調装置が配設されている。この場合、例えば空調装置のフィルタを交換するためには、グラブボックスの少なくとも内ケースを取り外す必要がある。しかし、一般的なグラブボックスにおいては、内ケースは外ケースおよび/またはインストルメントパネルに対して簡単に脱離しないよう組み付けられている。このため、内ケースを外ケースおよび/またはインストルメントパネルから取り外す作業は繁雑であった。このような事情から、内ケースを外ケースおよびインストルメントパネルから取り外さなくても、内ケースの前側に位置する車両構成要素を容易に露出させ得るグラブボックスが望まれている。上記(1)を備える本発明のグラブボックスにおいては、開位置において、リンク機構との接続部(すなわち第2リンク軸)から内ケースを脱離させることで、内ケースは外ケースおよびインストルメントパネルに対して回転可能になる。内ケースは、内ケースの前部かつ下部に設けられている開回転軸を中心として回転する。このため、内ケースの上側には空間が形成され、外ケースの内部が露出する。また、外ケースは前側に開口する連絡口を持つ。この連絡口を通じて、車両構成要素が露出する。したがって、本発明のグラブボックスによると、内ケースを取り外さなくても車両構成要素を露出させ得る。そして、空調装置のフィルタ交換等を容易に行うことができる。
内ケースが閉位置にある実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 開動作時において内ケースが閉位置にありかつロック体が解除位置にある実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 開動作時において内ケースが半開位置にある実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが開位置にある実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 閉動作時において内ケースが半開位置にある実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 閉動作時において内ケースが半開位置から閉位置に至る途中の位置にある実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが閉位置にある実施例2のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが開位置にある実施例2のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが閉位置にある実施例3のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが開位置にある実施例3のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 開位置において内ケースが回転した実施例3のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが閉位置にある実施例4のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが開位置にある実施例4のグラブボックスを模式的に表す説明図である。 内ケースが回転した実施例4のグラブボックスを模式的に表す説明図である。
以下、本発明のグラブボックスを具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1のグラブボックスを模式的に表す説明図を図1〜図6に示す。具体的には、図1は内ケースが閉位置にあるグラブボックスを示し、図2は開動作時において内ケースが閉位置にありかつロック体が解除位置にあるグラブボックスを示す。図3は開動作時において内ケースが半開位置にあるグラブボックスを示し、図4は内ケースが開位置にあるグラブボックスを示す。図5は閉動作時において内ケースが半開位置にあるグラブボックスを示し、図6は閉動作時において内ケースが半開位置から閉位置に至る途中の位置にあるグラブボックスを示す。以下、実施例1において、上、下、前、後とは図1に示す上、下、前、後を指す。なお、前は車両進行方向の先側に相当する。後は車両進行方向の後側、つまり、車室内側に相当する。
図1に示すように、実施例1のグラブボックスは、外ケース1と、内ケース2と、閉ロック手段(図略)と、操作端部3と、第1ガイド部材4と、第2ガイド部材5と、開閉付勢手段6と、開閉ガイド部7と、ロック体8と、ロック付勢手段9と、定荷重バネ10と、リンク部材50と、を持つ。
外ケース1は、自動車のインストルメントパネル(図略)に組み付けられている。具体的には、外ケース1は出入口11を持つ箱状をなし、出入口11をインストルメントパネルの意匠面(後面、車室内に露出する面)に向け、出入口11に対向する側底部12をインストルメントパネルの奥側(前側、車両進行方向の先側)に向け、下底部13を下方に向けている。なお、実施例1においては、外ケース1はインストルメントパネルと別体であり、インストルメントパネルに組み付けられている。しかし、外ケース1は内部に内ケース2を収容可能であれば良く、この形状に限定されない。例えば、インストルメントパネル等の車両構成部材で外ケース1の少なくとも一部を構成しても良い。さらに、出入口11以外の開口を備えても良い。
内ケース2は、外ケース1の内部に収容可能な箱状をなす。内ケース2は、後述する第1ガイド部材4および第2ガイド部材5に案内されて、図1に示す閉位置と、図4に示す開位置との間を位置変化可能である。具体的には、第1ガイド部材4および第2ガイド部材5は、内ケース2のスライド移動を案内する。内ケース2の前壁14は、閉位置においてインストルメントパネルと面一である。
閉ロック手段は、既知のロック構造からなり、操作端部3によって駆動可能である。より具体的には、実施例1における閉ロック手段(図略)は、外ケース1に設けられている第1ロック部と、内ケース2に設けられている第2ロック部と、閉ロック付勢手段と、で構成されている。第2ロック部は第1ロック部に係合するロック位置と、当該係合が解除されるロック解除位置と、の間を位置変化または状態変化可能である。閉ロック付勢手段は、第2ロック部をロック位置に向けて付勢する。また、操作端部3は、閉ロック付勢手段の付勢力に抗して第2ロック部をロック解除位置に位置変化または状態変化させ得る。なお、操作端部3は、閉ロック部だけでなく後述するロック体8をも解除操作可能である。
第1ガイド部材4は、レール状をなすスライドガイド部15と、スライドガイド部15のやや下方に配置されているラック部16と、で構成されている。第1ガイド部材4は、外ケース1の内面に一体化されている。なお、スライドガイド部15はレール状に限定されず、例えば単なる長穴状等であっても良い。
第2ガイド部材5は、ラック部16に噛合するピニオン部17と、ピニオン部17と同軸的に配置されるとともにピニオン部17の軸方向に突出しスライドガイド部15にスライド可能に係合するガイド軸18と、で構成されている。ピニオン部17とガイド軸18とは同期して回転する。第2ガイド部材5は内ケース2の前端部分かつ下端部分に軸支されている。第1ガイド部材4と第2ガイド部材5とは、外ケース1と内ケース2との間に介在する。したがって、内ケース2はスライドガイド部15およびラック部16に沿って案内され、外ケース1に対して位置変化する。
リンク部材50は、リンクベース51と、リンクベース51に固定されている1リンク軸52および第2リンク軸53で構成されている。第1リンク軸52は外ケース1に軸支され、第2リンク軸53は内ケース2に軸支されている。より具体的には、第1リンク軸52は内ケース2の上方、かつ、外ケース1の後端部分(出入口11の近傍)で、外ケース1に軸支されている。また、第2リンク軸53は、内ケース2の後端部分かつ下端部分で、内ケース2に軸支されている。リンク部材50は、第1リンク軸52を中心として外ケース1に対して揺動する。また、内ケース2は第2リンク軸53を中心としてリンク部材50に対して揺動する。したがって、内ケース2は第1リンク軸52および第2リンク軸53を中心として、外ケース1に対して2軸的に揺動する。
開閉ガイド部7は、上下方向に延びる長溝状をなし、外ケース1の側面に設けられている。具体的には、外ケース1の側面には、板状をなすガイドプレート19が取り付けられており、開閉ガイド部7は当該ガイドプレート19に形成されている。開閉ガイド部7の下端部を第1ガイド端部20と呼び、上端部を第2ガイド端部21と呼ぶ。
開閉付勢手段6は、ガススプリングからなる。実施例1のグラブボックスにおける開閉付勢手段6は、伸長して付勢力を放出するとともに圧縮して付勢力を蓄積する。開閉付勢手段6の伸縮方向(長手方向)の一端部はスライド端部23であり、他端部は枢支端部24である。スライド端部23は略ピン状をなし、上述した開閉ガイド部7にスライド可能に係合している。具体的には、スライド端部23は開閉ガイド部7の長手方向に沿ってスライド可能である。したがって、開閉ガイド部7の両端部、つまり、第1ガイド端部20と第2ガイド端部21との間には、スライド端部23がスライドし得る領域、つまり、スライド領域が形成される。枢支端部24は内ケース2の前端側かつ下端側に設けられている枢支座部25に枢支されている。
なお、開閉付勢手段6は、伸縮可能であり、かつ、付勢力を蓄積および放出可能なものであれば良く、ガススプリングのようなダンパ機能を備えなくても良い。例えば、コイルスプリング等を開閉付勢手段6として用いても良い。また、実施例1においては、付勢機能とダンパ機能とを兼ね備えるガススプリングを開閉付勢手段6として用いている。しかし、例えば開閉付勢手段6として、付勢機能のみを備える付勢手段(コイルスプリング等)とダンパ機能のみを備えるダンパ手段(オイルダンパ等)とを組み合わせたものを用いても良い。この場合、付勢手段とダンパ手段とは一体であっても良いし、一体でなくても良い。
ロック体8は、テーパ面26と、テーパ面26に略背向する平坦面27を持つ干渉部28を持ち、全体として略柱状をなす。ロック体8は、テーパ面26を上方に向けつつ、外ケース1の側面に保持されるとともに、外ケース1に対してスライド可能である。ロック体8は、スライド方向(実施例1においては長手方向)を開閉ガイド部7の長手方向と交叉する方向(実施例1においては直交する方向)に向けて、開閉ガイド部7の前側に配置されている。より具体的には、ロック体8は、干渉部28を後側に向けている。
ロック体8は、図1に示すロック位置と、図2に示す退避位置と、の間をスライド可能である。より具体的には、ロック位置において、ロック体8の少なくとも干渉部28は開閉ガイド部7の下端部(第1ガイド端部20)と上端部(第2ガイド端部21)との間に形成されているスライド領域に突出する。つまり、ロック体8は、図1に示すロック位置においてスライド端部23のスライド領域に突出する。なお、このとき、干渉部28と第1ガイド端部20との間には、スライド端部23が配置され得る程度の隙間29(ロック領域29と呼ぶ)がある。また、このとき、干渉部28と第2ガイド端部21との間にも隙間30がある。ロック領域29は隙間30よりも遙かに短い。解除位置において、ロック体8の全体は開閉ガイド部7よりも前側に退避する。つまり、干渉部28はスライド領域の外部に退避し、スライド端部23に干渉しない。
後述するように、内ケース2の閉動作時においては、ロック体8がロック位置に配置され、開閉付勢手段6のスライド端部23はロック領域29にロックされる。
スライド端部23がロック領域29にロックされると、開閉付勢手段6は、枢支端部24とスライド端部23との距離に応じて伸長または圧縮する。なお、枢支端部24は内ケース2に枢支され、スライド端部23はロック領域29にロックされているため、枢支端部24とスライド端部23との距離は、内ケース2の位置に密接に関係する。
ロック体8は略板状をなすロックプレート31に固定されている。ロックプレート31は、外ケース1の側面に対して略平行になるように、外ケース1の側面に取り付けられている。ロックプレート31は外ケース1に対してスライド可能である。
ロック付勢手段9はコイルスプリングからなり、ロックプレート31と外ケース1とに取り付けられている。ロック付勢手段9は、ロックプレート31を後側に向けて付勢することで、ロック体8をロック位置に向けて付勢する。つまりロック体8の干渉部28は、ロック付勢手段9により開閉ガイド部7内に向けて付勢されている。ロック体8とロック付勢手段9とを総称して付勢ロック部と呼ぶ。
定荷重バネ10(所謂コンストンスプリング)の一端(巻き取り端部32)は、外ケース1の後端部分に固定され、他端(引き出し端部33)は内ケース2の前側部分に取り付けられている。内ケース2が開位置から閉位置に位置変化する際には、引き出し端部33と巻き取り端部32との距離は長くなる。また、内ケース2が閉位置から開位置に位置変化する際には、引き出し端部33と巻き取り端部32との距離は短くなる。したがって、定荷重バネ10は、内ケース2が開位置から閉位置に位置変化する際に展開され(伸長し)て付勢力を蓄積する。そして、内ケース2が閉位置から開位置に位置変化する際に巻き取られ(圧縮し)て付勢力を放出する。つまり、定荷重バネ10は内ケース2を閉位置から開位置に向けて付勢する。なお、定荷重バネ10の付勢力は、開閉付勢手段6の付勢力よりも小さい。
図1に示すように、内ケース2が閉位置に配置されている時には、定荷重バネ10は内ケース2を開方向に付勢する。また、このとき開閉付勢手段6は伸びきっていないために、開閉付勢手段6は内ケース2を閉方向に付勢する。開閉付勢手段6の付勢力は定荷重バネ10の付勢力よりも大きいため、このとき内ケース2は閉位置に向けて付勢される。また、内ケース2は、さらに閉ロック手段によって閉位置にロックされる。なお、実施例1のグラブボックスは閉ロック手段を備えるが、本発明のグラブボックスにおいては閉ロック手段は必須ではない。
実施例1のグラブボックスにおける内ケースの開閉動作を以下に説明する。
開動作時において、内ケース2は図1に示す閉位置から図4に示す開位置に位置変化する。このとき、ガイド軸18はスライドガイド部15内を、回転しつつ、前側から後側に向けてスライドする。実施例1において、スライドガイド部15は前後方向に直線的に延びる。このため、スライドガイド部15とガイド軸18とからなるスライド機構は、内ケース2を前後方向に直線的に案内する。なお、スライドガイド部15は内ケース2を全体として前後方向に案内できれば良く、傾斜していても良い。この傾斜角は小さい方が好ましく、具体的には、前後方向(水平方向)に対して±30°以内であるのが好ましい。
ガイド軸18は内ケース2の前端部分かつ下端部分に軸支されているため、少なくとも内ケース2の前端部分かつ下端部分は開閉動作時に平行移動に近い状態で前後方向にスライドする。なお、実施例1においては、ガイド軸18は内ケース2に軸支されているが、例えばピニオン部17を設けない場合等には、内ケース2に固定しても良いし、内ケース2に直接形成しても良い。
一方、リンク部材50は、2つの軸(第1リンク軸52、第2リンク軸53)を持つ。また、内ケース2は、リンク部材50を介して外ケース1に軸支されている。このため、内ケース2は外ケース1に対して2軸的に揺動する。第1リンク軸52および第2リンク軸53を持つリンク部材50(リンク機構)により内ケース2が2軸的に揺動するため、内ケース2は外ケースに対して種々の位置をとり得る。このため、上記したスライド機構によって内ケース2を後側に向けて直線的に案内しつつ、かつ、リンク機構によって内ケース2を揺動させ得る。また、リンク部材50の第2リンク軸53は内ケースの後部に枢支されている。このためリンク機構は、内ケース2を揺動させて、内ケース2の後部を下方に案内し得る。したがって、開動作時において、内ケース2の全体が後方に移動するとともに、内ケース2の少なくとも後部が下方に向けて揺動する。したがって内ケース2は、実質的に、斜め下方向に開動作する。換言すると、内ケース2の上下方向における重心の変動は小さい。よって、内ケース2は比較的小さな力で開動作する。なお、閉動作時には、内ケース2は開動作時とは逆方向に動作する。つまり、スライド機構によって内ケース2の全体が前方に移動するとともに、リンク機構によって内ケース2の少なくとも後部が上方に向けて揺動する。したがって、この場合にも内ケース2の上下方向における重心の大きな変動を抑制でき、内ケース2は比較的小さな力で閉動作する。
なお、実施例1のグラブボックスでは、スライド機構における支点(ガイド軸18)と、リンク機構における支点(第1リンク軸52および第2リンク軸53)とを、内ケース2の前、後および上方向に離間させている。具体的には、ガイド軸18の内ケース2に対する前後方向の位置を、内ケース2の前側1/4位置よりもさらに前側に設けている。そして、第2リンク軸53の前後方向の位置を内ケース2の前側1/3位置よりも後側に設けている。本発明のグラブボックスにおいては、第2リンク軸53とガイド軸18との距離が十分に大きければ、内ケース2の重心を第2リンク軸53とガイド軸18との間に配置でき、内ケース2は安定して開閉動作すると考えられる。つまり、内ケース2の動作安定性を考慮すると、第2リンク軸53とガイド軸18との距離は大きいのが好ましい。実施例1のグラブボックスにおいては、第2リンク軸53とガイド軸18とが前後方向(すなわち、上述したスライド機構による内ケース2の案内方向)に大きく離間している。このため、内ケース2は安定してスライドおよび揺動し、内ケース2の開閉に要する力は低減する。参考までに、前後方向における第2リンク軸53とガイド軸18との距離は、前後方向における内ケース2の全長の1/2以上であるのが好ましい。また、内ケース2の重心がガイド軸18よりも前方にあるのが好ましい。
実施例1においては、ガイド軸18を内ケース2の前部かつ上部に設けたが、ガイド部18の位置は内ケースの前部であれば良く、これに限定されない。例えば、ガイド部18を内ケースの前部かつ下部に設けても良い。この場合には、ガイド部18の位置に応じた位置にスライドガイド部15を設ければ良い。
実施例1のグラブボックスにおける開閉駆動機構の動作を以下に説明する。
(開動作)
図1に示すように、閉位置においては開閉付勢手段6のスライド端部23は付勢ロック部によってロック領域29にロックされている。このとき、スライド端部23はロック体8の平坦面27に当接している。平坦面27は、ロック体8のスライド方向に直交している。このため、スライド端部23が平坦面27を押圧してもロック体8はスライドせず、スライド端部23をロック領域29にロックする。
この状態で操作端部3を押操作すると、閉ロック手段が解除されて内ケース2が位置変化可能になる。またこのとき、図2に示すように、付勢ロック部のロック体8はロック付勢手段9の付勢力に抗して後側(車両進行方向の先側)に押圧される。したがって、このときロック体8の干渉部28とスライド端部23とのロックが解除され、スライド端部23は開閉ガイド部7内を第1ガイド端部20側から第2ガイド端部21側に向けてスライド可能になる。
上述したように、内ケース2は、定荷重バネ10によって開位置に付勢されている。このため、上述したように、付勢ロック部および閉ロック手段によるロックが解除されると、内ケース2は開位置に向けて位置変化する。このとき開閉付勢手段6には付勢力が僅かに蓄積されている。しかし、スライド端部23はこのとき開閉ガイド部7内をスライドできるため、開閉付勢手段6の付勢力は内ケース2に作用しない。つまり、このとき開閉付勢手段6は、開閉ガイド部7の第1ガイド端部20側から第2ガイド端部21側に向けてスライド端部23をスライドさせつつ、僅かに伸長する。換言すると、このときスライド端部23が開閉ガイド部7内をスライド可能であるため、開閉付勢手段6の付勢力は逃され、内ケース2に作用しない。
図2〜図3に示すように、内ケース2の開動作時において、内ケース2が閉位置と開位置との間の位置(すなわち半開位置)に至るまでは、スライド端部23が開閉ガイド部7内を第1ガイド端部20側から第2ガイド端部21側に向けてスライドする。このため、開閉付勢手段6の付勢力は内ケース2に作用せず、かつ、内ケース2の移動に伴う圧縮力は開閉付勢手段6に作用しない。つまりこのとき、開閉付勢手段6と内ケース2とは、物理的には接続された状態にあるものの、付勢力的には遮断された状態にあり、かつ、開閉付勢手段6には付勢力は蓄積されない。
図1に示す閉位置から図3に示す半開位置に向けた内ケース2の位置変化に伴って、開閉ガイド部7と枢支端部24との距離(より具体的にはロック領域29と枢支端部24との距離)は徐々に小さくなる。そして、図3および図5に示す半開位置において、両者の距離は最小になる。
一方、図3に示す半開位置から図4に示す開位置に向けた内ケース2の位置変化に伴って、開閉ガイド部7と枢支端部24との距離は徐々に大きくなる。このため、半開位置から開位置に向けて内ケース2が位置変化する際には、開閉付勢手段6には伸長方向の力が作用する。開閉ガイド部7は伸縮方向を上下方向に向け、かつ、半開位置において枢支端部24は開閉ガイド部7のさらに下側に位置する。このため、内ケース2が半開位置から開位置に位置変化する際には、開閉付勢手段6は下側に向けて引っ張られ、開閉ガイド部7内を下側に向けてスライドする。ロック体8の干渉部28の上面はテーパ面26になっているため、このときスライド端部23はテーパ面26を上側から下側に向けて押圧する。テーパ面26は、ロック体8のスライド方向と直交しない傾斜面である。このため、ロック体8にはスライド方向に向けた力が作用する。この力はロック付勢手段9の付勢力よりも大きいため、ロック体8は退避位置にスライドする。したがって、このときスライド端部23はロック体8に抗して開閉ガイド部7内をスライドし、ロック体8の下側、つまり、ロック領域29に配置される。スライド端部23がロック体8よりも下側に配置されると、スライド端部23はロック体8を押圧しないため、ロック体8はロック付勢手段9の付勢力によってロック位置に移動する。そして、スライド端部23は、干渉部28の平坦面27に当接して、ロック領域29にロックされる。
なお、内ケース2が半開位置から開位置に至るまで、開閉付勢手段6の伸縮方向の長さは殆ど変化しない。つまり実施例1において、内ケース2には、閉位置から開位置に至るまで開閉付勢手段6による付勢力は作用しない。また、内ケース2は、定荷重バネ10の付勢力によって閉位置から開位置に向けて付勢される。
上述したように、内ケース2が閉位置から開位置に至るまで、開閉付勢手段6の伸縮方向の長さは殆ど変化しない。このため、開位置においても、開閉付勢手段6には僅かに付勢力が蓄積されたままである。したがって、開閉付勢手段6は内ケース2を開位置に向けて付勢し、この付勢力によって内ケース2は開位置にロックされる。また、定荷重バネ10の付勢力によっても、内ケース2は開位置にロックされる。
(閉動作)
上述したように、図3および図5に示す半開位置において、ロック領域29と枢支端部24との距離は最小になる。そして、図5に示すように、閉動作時の半開位置におけるスライド端部23と枢支端部24との距離は、実施例1のグラブボックスにおいてスライド端部23と枢支端部24がとり得る距離の最小値となる。このため、閉動作時において、内ケース2が開位置から半開位置に至るまでは開閉付勢手段6に付勢力が蓄積され、半開位置から閉位置に至るまでは開閉付勢手段6に蓄積された付勢力が放出される。なお、半開位置においては、開閉付勢手段6には付勢力が蓄積されている。しかし、このときの開閉付勢手段6の付勢力の放出方向(上下方向)と内ケース2の開閉方向(前後方向)とが直交している。このため、半開位置において、開閉付勢手段6はロックされたような状態にあり、付勢力を放出しない。
より具体的には、内ケース2が開位置から半開位置に位置変化する際には、ロック領域29と枢支端部24との距離は徐々に短くなり、開閉付勢手段6には圧縮方向の力が作用する。したがって、このとき開閉付勢手段6のスライド端部23は、下方から上方に向けて開閉ガイド部7内をスライドしようとするが、付勢ロック部によりロックされ、それ以上上方にスライドできない。したがって、このとき開閉付勢手段6は圧縮され、開閉付勢手段6には付勢力が蓄積される。
また、定荷重バネ10は、このとき巻き取られて付勢力を蓄積する。したがって、開位置から半開位置に至るまでは、乗員が手動で内ケース2を駆動する必要がある。しかしこのとき、内ケース2は出入口11から引き出され、乗員の近くに位置している。このため、このとき乗員は余り負担を感じず内ケース2を閉駆動できる。また、実施例1における開閉付勢手段6はガススプリングからなり、ダンパとしての機能を併せ持つため、緩やかに動作する。したがって乗員は、内ケース2を開位置から半開位置に閉駆動するのにあまり負担を感じず、かつ、内ケース2が緩やかに動作することで、グラブボックスに高級感があるように感じる。
その後、半開位置から閉位置に至るまで、内ケース2は開閉付勢手段6により付勢される。つまり、このとき内ケース2は閉駆動され、自動的に閉動作する。また、ガススプリングからなる開閉付勢手段6により、内ケース2は閉位置に向けて緩やかに引き込まれるため、グラブボックスに高級感が付与される。
実施例1のグラブボックスによると、開閉付勢手段6の付勢力を用いて閉動作の一部分を駆動するため、手動で開閉駆動する場合に比べて、乗員に与える負担が少ない。また、開動作時には開閉付勢手段6が圧縮しない。このため、例え定荷重バネ10を設けなかったとしても、開動作時における内ケース2の操作荷重は軽い。
さらに、ダンパ機能を併せ持つガススプリングを開閉付勢手段6として用いたため、内ケース2が穏やかに動作し、グラブボックスに高級感を付与できる。なお、実施例1では付勢機能とダンパ機能とを併せ持つ開閉付勢手段6を用いているが、ダンパ機能のない弾性体(例えば単なるコイルスプリング等)を開閉付勢手段6として用いても良い。さらに、ダンパ機能のない弾性体と既知構造のダンパとを併用しても良い。この場合、当該弾性体とダンパとをくみあわせたものを開閉付勢手段6と見なせば良い。
実施例1において、内ケース2は開位置と閉位置との間を直線的にスライド移動したが、内ケース2の動作はこれに限定されず、外ケース1の出入口11から外部に引き出されれば良い。例えば、内ケース2はスライドしつつ回動しても良い。この場合には内ケース2は曲線的に移動する。
実施例1においては定荷重バネ10により内ケース2の開動作を付勢したが、定荷重バネ10を設けずユーザーの手動で開動作を行なっても良い。或いは、開閉ガイド部7を車両進行方向の先上方から後下方に向けて傾斜させ、内ケース2が自重で開動作するようにしても良い。何れの場合にも、開位置から半開位置に至るまでは開閉付勢手段6は圧縮せず、開閉付勢手段6の圧縮力に由来する荷重は、開動作時には内ケース2に作用しない。このため、内ケース2を比較的小さい力で引き出すことができる。
(実施例2)
実施例2のグラブボックスを模式的に表す説明図を図7および図8に示す。具体的には、図7は内ケースが閉位置にあるグラブボックスを示し、図8は内ケースが開位置にあるグラブボックスを示す。以下、実施例2において、上、下、前、後とは図7に示す上、下、前、後を指す。
実施例2のグラブボックスは、第1ガイド部材4および第2ガイド部材5の位置以外は実施例1のグラブボックスと略同じものである。第1ガイド部材4は、スライドガイド部15と、スライドガイド部15のやや下方に配置されているラック部16と、で構成されている。スライドガイド部15およびラック部16は実施例1のグラブボックスにおけるスライドガイド部15およびラック部16と略同形状である。第1ガイド部材4は、外ケース1の上側部分において、外ケース1の内面に一体化されている。
第2ガイド部材5は、ピニオン部17およびガイド軸18で構成されている。ピニオン部17およびガイド軸18は、実施例1のグラブボックスにおけるピニオン部17およびガイド軸18と略同形状である。ピニオン部17およびガイド軸18は、内ケース2の前端部分かつ上側部分で、内ケース2に軸支されている。
実施例2のグラブボックスは、実施例1のグラブボックスと同様に、図7に示す閉位置と図8に示す開位置との間を位置変化可能である。実施例2のグラブボックスにおいては、開動作時において、内ケース2は図7に示す閉位置から図8に示す開位置に位置変化する。実施例2のグラブボックスにおけるスライドガイド部15は、実施例1のグラブボックスにおけるスライドガイド部15と同様に、前後方向に直線的に延びる。このため、実施例2のグラブボックスにおいても、スライドガイド部15とガイド軸18とからなるスライド機構は、内ケース2を前後方向に直線的に案内する。実施例2のグラブボックスにおけるガイド軸18は、内ケース2の前端部分かつ上端部分に軸支されているため、少なくとも内ケース2の前端部分かつ上端部分は開閉動作時に平行移動に近い状態で前後方向にスライドする。リンク部材50は、実施例1のグラブボックスにおけるリンク部材50と同様に、2つの軸(第1リンク軸52、第2リンク軸53)を持ち、このうち第2リンク軸53は内ケース2の後部に枢支されている。このため、実施例2のグラブボックスにおいては、実施例1のグラブボックスと同様に、内ケース2は、実質的に、開動作時において斜め下方向に開動作する。したがって、内ケース2の上下方向における重心の変動は実施例1同様に小さい。換言すると、実施例2のグラブボックスにおける内ケース2は、実施例1同様に、比較的小さな力で開動作する。閉動作時においても同様に、内ケース2は比較的小さな力で閉動作する。
(実施例3)
実施例3のグラブボックスを模式的に表す説明図を図9〜図11に示す。詳しくは、図9は内ケースが閉位置にあるグラブボックスを示す。図10は内ケースが開位置にあるグラブボックスを示す。図11は内ケースが回転したグラブボックスを示す。以下、実施例において、上、下、前、後とは図9に示す上、下、前、後を指す。なお、前は車両進行方向の先側に相当する。後は車両進行方向の後側、つまり、車室内側に相当する。
図9に示すように、実施例3のグラブボックスは、外ケース1と、内ケース2と、閉ロック手段(図略)と、第1ガイド部材4と、第2ガイド部材5と、リンク部材50と、を持つ。
外ケース1は、自動車のインストルメントパネル(図略)に組み付けられている。具体的には、外ケース1は出入口11と連絡口12とを持つ箱状をなし、出入口11をインストルメントパネルの意匠面(後面、車室内に露出する面)に向け、連絡口12をインストルメントパネルの奥側(車両進行方向の前側)に向けている。なお、実施例3においては、外ケース1はインストルメントパネルと別体であり、インストルメントパネルに組み付けられている。しかし、外ケース1は内部に内ケース2を収容可能であれば良く、この形状に限定されない。例えば、インストルメントパネル等の車両構成部材で外ケース1の少なくとも一部を構成しても良い。さらに、出入口11および連絡口12以外の開口を備えても良い。連絡口12のさらに前側には図略の空調装置が配設されている。
内ケース2は、外ケース1の内部に収容可能な箱状をなす。内ケース2は、後述する第1ガイド部材4および第2ガイド部材5に案内されて、図9に示す閉位置と、図12に示す開位置との間を位置変化可能である。具体的には、第1ガイド部材4および第2ガイド部材5は、内ケース2のスライド移動を案内する。内ケース2の前壁14は、閉位置においてインストルメントパネルと面一である。
閉ロック手段は、既知のロック構造からなり、図略の操作端部により駆動可能である。より具体的には、実施例3における閉ロック手段(図略)は、外ケース1に設けられている第1ロック部と、内ケース2に設けられている第2ロック部と、閉ロック付勢手段と、操作端部とで構成されている。第2ロック部は第1ロック部に係合するロック位置と、当該係合が解除されるロック解除位置と、の間を位置変化または状態変化可能である。閉ロック付勢手段は、第2ロック部をロック位置に向けて付勢する。また、操作端部は、車室内に露出し、閉ロック付勢手段の付勢力に抗して第2ロック部をロック解除位置に位置変化または状態変化させ得る。
第1ガイド部材4は、レール状をなすスライドガイド部15と、スライドガイド部15よりもやや下方に配置されているラック部16と、で構成されている。第1ガイド部材4は、外ケース1の内面に一体化されている。なお、スライドガイド部15はレール状に限定されず、例えば単なる長穴状等であっても良い。
第2ガイド部材5は、ラック部16に噛合するピニオン部17と、ピニオン部17と同軸的に配置されるとともにピニオン部17の軸方向に突出しスライドガイド部15にスライド可能に係合するガイド軸18と、で構成されている。ピニオン部17とガイド軸18とは同期して回転する。第2ガイド部材5は内ケース2の前端部分かつ下端部分に軸支されている。第1ガイド部材4と第2ガイド部材5とは、外ケース1と内ケース2との間に介在する。したがって、内ケース2はスライドガイド部15およびラック部16に沿って案内され、外ケース1に対して位置変化する。なお、実施例3のグラブボックスにおける開回転軸はガイド軸18である。
ガイド軸18の内ケース2に対する前後方向の位置は、図9に示すように、内ケース2の前側1/4位置よりもさらに前側である。換言するとガイド軸18は、内ケース2に対して、前後方向における内ケース2の全長の前側1/4位置よりもさらに前側に配置されている。
また、図9に示すように、ガイド軸18の内ケース2に対する上下方向の位置は、内ケース2の下側1/4位置よりもさらに下側である。換言するとガイド軸18は、内ケース2に対して、上下方向における内ケース2の全長の下側1/4位置よりもさらに下側に配置されている。
リンク部材50は、リンクベース51と、リンクベース51に固定されている1リンク軸52および第2リンク軸53で構成されている。第1リンク軸52は外ケース1に軸支され、第2リンク軸53は内ケース2に軸支されている。より具体的には、第1リンク軸52は内ケース2の上方、かつ、外ケース1の後端部分(出入口11の近傍)で、外ケース1に軸支されている。また、第2リンク軸53は、内ケース2の後端部分かつ下端部分で、内ケース2に軸支されている。より具体的には、第2リンク軸53は内ケース2の側面に設けられているリンク係合部60と脱着可能に係合している。リンク部材50は、第1リンク軸52を中心として外ケース1に対して揺動する。また、内ケース2は第2リンク軸53を中心としてリンク部材50に対して揺動する。したがって、内ケース2は第1リンク軸52および第2リンク軸53を中心として、外ケース1に対して2軸的に揺動する。
実施例3のグラブボックスにおける内ケース2の開閉動作を以下に説明する。
開動作時において、内ケース2は図9に示す閉位置から図12に示す開位置に位置変化する。このとき、ガイド軸18はスライドガイド部15内を、回転しつつ、前側から後側に向けてスライドする。実施例3において、スライドガイド部15は前後方向に直線的に延びる。このため、スライドガイド部15とガイド軸18とからなるスライド機構は、内ケース2を前後方向に直線的に案内する。なお、スライドガイド部15は内ケース2を全体として前後方向に案内できれば良く、傾斜していても良い。この傾斜角は小さい方が好ましく、具体的には、前後方向(水平方向)に対して±30°以内であるのが好ましい。
ガイド軸18は内ケース2の前端部分かつ上端部分に軸支されているため、少なくとも内ケース2の前端部分かつ上端部分は開閉動作時に平行移動に近い状態で前後方向にスライドする。なお、実施例3においては、ガイド軸18は内ケース2に軸支されているが、例えばピニオン部17を設けない場合等には、内ケース2に固定しても良いし、内ケース2に直接形成しても良い。
一方、リンク部材50は、2つの軸(第1リンク軸52、第2リンク軸53)を持つ。また、内ケース2は、リンク部材50を介して外ケース1に軸支されている。このため、内ケース2は外ケース1に対して2軸的に揺動する。第1リンク軸52および第2リンク軸53を持つリンク部材50(リンク機構)により内ケース2が2軸的に揺動するため、内ケース2は外ケース1に対して種々の位置をとり得る。このため、上記したスライド機構によって内ケース2を後側に向けて直線的に案内しつつ、かつ、リンク機構によって内ケース2を揺動させ得る。また、リンク部材50の第2リンク軸53は内ケース2の後部に枢支されている。このためリンク機構は、内ケース2を揺動させて、内ケース2の後部を下方に案内し得る。つまり、開動作時において、内ケース2の全体が後方に移動するとともに、内ケース2の少なくとも後部が下方に向けて揺動する。したがって内ケース2は、実質的に、斜め下方向に開動作する(図10)。
上述したように内ケース2が斜め下方向に開動作し開位置に配置されると、第2リンク軸53は外ケース1の後側に配置される。第2リンク軸53と内ケース2とは脱着可能であるため、このとき内ケース2を第2リンク軸53から取り外すことができる。具体的には、実施例3においては、内ケース2の側面にリンク係合部60が設けられている。リンク係合部60は、略筒状をなし、内ケース2の側面から外ケース1側(つまり第2リンク軸53側)に向けて進退可能に突出している。そして図略の係合付勢手段によって、リンク係合部60は外ケース1側に付勢され、第2リンク軸53と係合する。換言すると、第2リンク軸53はリンク係合部60に枢支される。係合付勢手段の付勢力に抗してリンク係合部60を押圧すると、第2リンク軸53とリンク係合部60との係合が外れる。このため内ケース2を第2リンク軸53から取り外すことができる。
このとき、ガイド軸18はスライドガイド部15に支持されたままである。したがって、内ケース2は開回転軸(ガイド軸18)を中心として内ケース2が時計まわりに回転する。また、スライドガイド部18は内ケース2の前部かつ下部に位置する。このため、回転した内ケース2は図11に示すように出入口11の下側に配置される。このため、外ケース1の内部は出入口11を通じて露出する。また、外ケース1の前側は開口している(連絡口12)。このため、外ケース1の前側に設けられている図略の空調装置は、連絡口12および出入口11を通じて露出する。したがって、このとき空調装置のフィルタ交換等が可能になる。つまり、実施例3のグラブボックスによると、開位置に配置した内ケース2をさらに回転させることで、外ケース1の前側に設けられている車両構成要素に容易に接近できる。
なお、開位置において内ケース2を回転させ、外ケース1の内部を露出させることを考慮すると、開回転軸(実施例3においてはガイド軸18)を内ケース2の前部および下部に設ける必要がある。例えば開回転軸(ガイド軸18)を内ケース2の後部および/または上部に設けると、開回転軸(ガイド軸18)を中心に回転した内ケース2は、外ケース1に干渉するか、外ケース1の内部に入り込む。このため、これらの場合には外ケース1の内部を十分に露出させ難い。
閉動作時には、内ケース2を反時計回りに回転させ、第2リンク軸53とリンク係合部60とを再度係合させる。そして第2リンク軸53に内ケース2を装着する。そして内ケース2を開動作時とは逆方向に押し込むと、内ケース2は閉動作する。つまり、スライド機構によって内ケース2の全体が前方に移動するとともに、リンク機構によって内ケース2の少なくとも後部が上方に向けて揺動する。そして、内ケース2は図9に示す閉位置に再度配置される。
ところで、実施例3のグラブボックスにおいては、内ケース2の上下方向における重心の大きな変動を抑制でき、内ケース2は比較的小さな力で閉動作する。つまり、実施例3のグラブボックスにおいては、スライド機構によって内ケース2を前後方向に案内し、リンク機構によって内ケース2の後部を下方に揺動させることにより、内ケース2を斜め下方向に開動作させ得る。内ケース2を斜め下方に開動作させれば、例えば傾斜形状をなすインストルメントパネルに実施例3のグラブボックスを組み付けた場合にも、内ケース2の収容空間を車室内に大きく露出させ得る。また、内ケース2の全体を斜め下方向にスライドさせたり、内ケース2を大きく揺動させる場合と比べて、上下方向における内ケース2の重心の変動量を低減できる。
さらに、実施例3のグラブボックスでは、スライド機構における支点(ガイド軸18)と、リンク機構における支点(第1リンク軸52および第2リンク軸53)とを、内ケース2の前、後および上方向に離間させている。具体的には、ガイド軸18の内ケース2に対する前後方向の位置を、内ケース2の前側1/4位置よりもさらに前側に設けている。そして、第2リンク軸53の前後方向の位置を内ケース2の前側1/3よりも後側に設けている。本発明のグラブボックスにおいては、第2リンク軸53とガイド軸18との距離が十分に大きければ、内ケース2の重心を第2リンク軸53とガイド軸18との間に配置でき、内ケース2は安定して開閉動作すると考えられる。つまり、内ケース2の動作安定性を考慮すると、第2リンク軸53とガイド軸18との距離は大きいのが好ましい。実施例3のグラブボックスにおいては、ガイド軸18および第2リンク軸53が前後方向(すなわち、上述したスライド機構による内ケース2の案内方向)に大きく離間している。このため、内ケース2は安定してスライドおよび揺動し、内ケース2の開閉に要する力は低減される。参考までに、内ケース2の前後方向おけるガイド軸18および第2リンク軸53の距離は、前後方向における内ケース2の全長の1/2以上であるのが好ましい。また、内ケース2の重心がガイド軸18よりも前方にあるのが好ましい。
また、実施例3のグラブボックスにおいては、内ケース2の上下方向におけるガイド軸18の位置を、内ケース2の下側1/4位置よりもさらに下側に設けている。このことにより、内ケース2の上方に比較的大きな空間が形成され、連絡口12が大きく露出する。
実施例3においては、ガイド軸18を内ケース2の前部かつ上部に設けたが、ガイド部18の位置は内ケース2の前部であれば良く、これに限定されない。例えば、ガイド部18を内ケース2の前部かつ下部に設けても良い。この場合には、ガイド部18の位置に応じた位置にスライドガイド部15を設ければ良い。
(実施例4)
実施例4のグラブボックスは、ガイド軸18と別の開回転軸70を設けたこと、開回転軸70を枢支可能な枢支部71を外ケース1に設けたこと、ガイド軸18を内ケース2の前端かつ上端に設けたこと、第2ガイド部5を外ケース1の上部に設けたこと、および、第2ガイド部の形状以外は、実施例3のグラブボックスと略同じものである。実施例4のグラブボックスを模式的に表す説明図を図12〜図14に示す。詳しくは、図12は内ケース2が閉位置にあるグラブボックスを示す。図13は内ケース2が開位置にあるグラブボックスを示す。図14は内ケース2が回転したグラブボックスを示す。
実施例4のグラブボックスにおいて、ガイド軸18およびピニオン部17は内ケース2の後端かつ上端に設けられている。そして、ガイド軸18を案内するスライドガイド部15、および、ピニオン部17に噛合するラック部16もまた、外ケース1の上部に設けられている。なお、スライドガイド部15の後端部分、および、ラック部16の後端部分は、略円弧状に湾曲している。
開回転軸70は、ガイド軸18とは別に、内ケース2に設けられている。詳しくは、内ケース2の前端かつ下端には軸座部25が設けられている。開回転軸70はこの軸座部25に突設されている。開回転軸70は、実施例3の開回転軸(ガイド軸18)と同様に、内ケース2の下側1/4位置よりもさらに下側に設けられている。
枢支部71は外ケース1の側面に設けられている。枢支部71は、開回転軸70を枢支可能な軸受溝72を持つ。軸受溝72は前方かつ上方に開口している。図12に示す閉位置においては、枢支部71と開回転軸70とは前後方向に大きく離間している。しかし、内ケース2が開位置に向けて位置変化すると、内ケース2に設けられている開回転軸70が枢支部71に近接する。そして、図13に示す開位置においては、開回転軸70は枢支部71に枢支される。
このとき内ケース2は、実施例3と同様の操作で第2リンク軸53から取り外すことができる。第2リンク軸53から取り外された内ケース2は、ガイド軸18および開回転軸70を介して外ケース1に支持される。つまり、このときガイド軸18はスライドガイド部15に支持されたままであり、開回転軸70は枢支部71に枢支されたままである。上述したように、スライドガイド部15の後端部分は略円弧状に湾曲している。具体的には、スライドガイド部15の後端部分は、枢支部71に支持された開回転軸70を中心とした円弧状に湾曲している。したがって、このとき内ケース2は、開回転軸70を中心として回転可能である。また、スライドガイド部15の後端部分は、後側に開口している。したがって、図14に示すように、内ケース2が回転するとガイド軸18はスライドガイド部15から外れ、内ケース2は開回転軸70のみで外ケース1(具体的には枢支部71)に支持される。そして、内ケース2は外ケース1の下側(より具体的には出入口11の下側)に配置され、外ケース1の内部を露出する。このため、実施例4のグラブブックスにおいても、開位置に配置した内ケース2をさらに回転させることで、外ケース1の前側に設けられている車両構成要素に容易に接近できる。
なお実施例4のグラブボックスでは、閉位置においては、内ケース2のスライド方向におけるガイド軸18と第2リンク軸53との距離が、内ケース2の動作安定性に関与する。一方開位置においては、開回転軸70と第2リンク軸53との距離が、内ケース2の動作安定性に関与する。つまり、開位置において内ケース2が開回転軸70のみで外ケース1に支持される実施例4のグラブボックスにおいては、ガイド軸18および第2リンク軸53、および開回転軸70と第2リンク軸53との距離の両方を大きくするのが好ましい。具体的には、開回転軸70と第2リンク軸53との距離は前後方向における内ケース2の全長の1/2以上であるのが好ましい。また、内ケース2の重心は第2リンク軸53よりも前側にあるのが好ましい。ガイド軸18と第2リンク軸53との距離に関しては、実施例3と同様である。
本発明のグラブボックスは、各種車両用のグラブボックスとして好ましく使用できる。
1:外ケース 2:内ケース 3:操作端部
6:開閉付勢手段 7:開閉ガイド部 8:ロック体
9:ロック付勢手段 10:定荷重バネ 11:出入口
12:連絡口 15:スライドガイド部 18:ガイド軸
23:スライド端部 24:枢支端部 29:ロック領域
50:リンク部材 52:1リンク軸 53:第2リンク軸
70:開回転軸 71:枢支部

Claims (8)

  1. 後方に開口する出入口を持つ箱状をなす外ケースと、
    上方に開口する収容空間を内部に持ち、前記外ケース内に収容され前記出入口を閉じる閉位置と、少なくとも一部が前記外ケースの前記出入口から前記外ケースの後側かつ下側に引き出されて前記出入口を開く開位置と、の間をスライドかつ揺動する内ケースと、
    前記内ケースに設けられているガイド軸と、
    前記外ケースに設けられ前記ガイド軸をスライド可能かつ回転可能に支持して前記内ケースを少なくとも前後方向に案内するスライドガイド部と、
    前記外ケースに軸支される第1リンク軸と、前記内ケースに軸支される第2リンク軸と、を持ち、前記外ケースと前記内ケースとを接続するリンク部材と、を持ち、
    前記ガイド軸は前記内ケースの前部に設けられ、前記第1リンク軸は前記外ケースにおいて前記内ケースの上部に設けられ、前記第2リンク軸は前記内ケースの後部に設けられているグラブボックス。
  2. 前記外ケースは、前方に開口する連絡口を持ち、
    前記第2リンク軸は、前記内ケースに脱着可能に軸支され、
    前記ガイド軸は前記内ケースの前部かつ下部に設けられ、
    前記開位置において、前記内ケースが前記第2リンク軸から脱離すると、前記内ケースは前記ガイド軸を中心として回転可能になる請求項1に記載のグラブボックス。
  3. 前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側である請求項2に記載のグラブボックス。
  4. 前記内ケースは前記内ケースの前部かつ下部に設けられている開回転軸を持ち、
    前記外ケースは、前方に開口する連絡口と、前記開回転軸に対して離接可能であり前記開位置において前記開回転軸を枢支する枢支部と、を持ち、
    前記第2リンク軸は、前記内ケースに脱着可能に軸支され、
    前記ガイド軸は前記スライドガイド部に脱着可能に支持され、
    前記開位置において、前記内ケースが前記第2リンク軸から脱離すると、前記内ケースは前記枢支部に枢支された前記開回転軸を中心として回転可能になり、かつ、前記ガイド軸が前記スライドガイド部から脱離する請求項1に記載のグラブボックス。
  5. 前記開回転軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの下側1/4位置よりもさらに下側である請求項4に記載のグラブボックス。
  6. 前記ガイド軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/4位置よりもさらに前側である請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のグラブボックス。
  7. 前記第2リンク軸の前記内ケースに対する位置は、前記内ケースの前側1/3位置よりも後側である請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のグラブボックス。
  8. 前記開位置において、前記第2リンク軸は前記出入口の後側において前記内ケースから脱離する、請求項2または請求項4に記載のグラブボックス。
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