JP5894544B2 - 在宅訪問歯科診療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、在宅訪問歯科診療装置に関し、より詳しくは、在宅訪問先で使用するための歯科診療装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平9−75377号公報(特許文献1)に記載の技術が知られている。この公報には、携帯用歯科治療ユニット本体と、該ユニット本体に一体的に取り付けられたコンプレッサ及びバキューム装置と、該ユニット本体に対して着脱自在のマイクロエンジン,バキューム,シリンジ等の歯科治療用インスツルメント,気液分離タンク,及び、商用電源端子を有する、往診用歯科治療ユニットが開示されている。また、この往診用歯科治療ユニットのユニット本体は、薬品,器具等の小物を入れるための小物入れを一体的に有している。
特開平9−75377号公報
特許文献1に記載の技術では、在宅訪問先に往診用歯科治療ユニットを持って行けば、コンプレッサ、バキューム装置等を用いた歯科診療が可能になるとともに、薬品,器具等の小物を忘れる心配もなくなる。
しかしながら、特許文献1に記載の往診用歯科治療ユニットにおいては、コンプレッサ及びバキューム装置等の器具や小物入れがユニット本体に一体的に設けられているため、一部が故障または損傷した場合でも、往診用歯科治療ユニット全体を交換または修理する必要がある。このため、交換の場合には多大なコストが発生するとともに、修理の場合には故障や損傷のない部分の利用が制限されてしまうという問題がある。
また、在宅訪問先によっては往診用歯科治療ユニットの一部しか使用しない場合があるが、この場合でも、往診用歯科治療ユニット全体を在宅訪問先に持ち運ばなければならない。このため、運搬作業に余計な労力を要するとともに、在宅訪問先において往診用歯科治療ユニットによる余計な占有スペースが生じてしまうという問題もある。さらには、運搬途中に階段等の運搬困難な場所がある場合には、往診用歯科治療ユニット全体を運搬するのに多大な労力を要するという問題もある。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、在宅訪問先での歯科診療に使用する器材の全部を一括して運搬できるとともに、該器材の一部を交換、修理、運搬することが可能な在宅訪問歯科診療装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納するための複数のセルと、前記複数のセルの少なくとも一部を搬送するためのカートと、前記セルを前記カートに着脱自在に接続する接続部と、を備え前記カートは、キャスタが設けられたベース部を有する第1カート部と、該第1カート部の前記ベース部上に配置される第2カート部とを備える在宅訪問歯科診療装置であって、前記カートは、ベース部と、該ベース部上に備えられる支柱と、支柱の上部に備えられる取っ手とを有し、前記セルは、前記器材を内部に収容し得る開閉可能な空間を有し、前記セルは、予め定められた最小サイズの基準立体形状における正面視および/または側面視して横寸法および高さ寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されており、前記在宅訪問歯科診療装置は、前記複数のセルのうちの少なくとも2個以上のセルを連結する連結部をさらに備え、前記接続部は、前記連結部により連結された2個以上のセルを前記カートの支柱に対して一括して着脱自在に接続することを特徴とする在宅訪問歯科診療装置である。
この発明によれば、複数のセルの全部をカートに接続して装着することができるとともに、複数のセルの一部をカートに接続して装着することもできる。
したがって、例えば複数のセルの一部が故障または損傷した場合には該当するセルのみを分離させて交換または修理することができるため、多大な交換コストが生じたり、修理時に故障または損傷のないセルが利用できなかったりすることを防止できる。
また、例えば複数のセルの一部しか使用しない場合には使用予定のセルのみを在宅訪問先に持ち運べばよいため、運搬作業の労力を軽減できるとともに、在宅訪問先での在宅訪問歯科診療装置による占有スペースを縮小できる。さらには、在宅訪問歯科診療装置の運搬途中に階段等の運搬困難な場所があっても、複数のセルを分割して運搬できるため、運搬作業の労力を軽減できる。
このように、この発明によれば、在宅訪問先での歯科診療に使用する器材の全部を一括して運搬できるとともに、該器材の一部を交換、修理、運搬することが可能な在宅訪問歯科診療装置を提供できる。
また、セルに収納される例えばコンプレッサ等の特定の器材の種類が複数存在したり、新しい種類が開発されたりする場合には、現在使用しているセルと自在に交換することができる。また、カートに接続されるセルの配置を、必要に応じて容易に変更することができる。すなわち、在宅訪問歯科診療装置に搭載するセルを適宜選択して、自在に組合わせ、追加、変更、除去を行うことが可能となり、利便性が高まる。
また、カートに対して2個以上のセルを有するブロック単位でセルを着脱できるため、複数のセルをまとめて効率よく、在宅訪問歯科診療装置に対して搭載したり分離させたりすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の在宅訪問歯科診療装置であって、前記複数のセルのうちの一つは、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置のうちのコンプレッサのみを収納するセルであることを特徴とする。
このような構成によれば、特に重いコンプレッサを、モータおよび排唾用バキューム装置と分離したセルに収納することができる。これにより、コンプレッサが故障した場合には、該コンプレッサを収納するセルのみを交換等すればよいし、一方、モータまたは排唾用バキューム装置が故障した場合には、あわせてコンプレッサを収納するセルまで交換等しなくても済むため、交換コストを低減することができる。また、重いコンプレッサを収納するセルを他から分離して運搬することができるため、運搬作業の労力を軽減することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の在宅訪問歯科診療装置であって、前記セルの前記カートに対する移動ずれを抑える保持部材をさらに備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、カートに接続されたセルが例えば運搬時に移動ずれを起こして荷崩れしてしまうことを防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の在宅訪問歯科診療装置であって、前記カートには、コンセントを備え外部電源から電力を受けて前記コンセントに該電力を供給する電力供給部が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、コンプレッサ等の電力が必要な器材が収納されているセルにつながるプラグをカートに設けられたコンセントに接続することにより、電力が必要な器材が収納されているセルに対して容易に電力を供給して動作させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の在宅訪問歯科診療装置であって、前記カートは、キャスタが設けられたベース部を有する第1カート部と、該第1カート部の前記ベース部上に配置される第2カート部とを備え、前記接続部は、前記セルを前記第2カート部に着脱自在に接続することを特徴とする。
このような構成によれば、屋外では、第1カート部および第2カート部を備えるカートを使用して在宅訪問歯科診療装置を搬送し、一方、屋内では、第1カート部を取り外したカートを使用して在宅訪問歯科診療装置を搬送することができる。したがって、第1カート部に付着した汚れを在宅訪問先の屋内に持ち込むことを防止することが可能となり、屋内の衛生を保つことができる。
本発明によれば、在宅訪問先での歯科診療に使用する器材の全部を一括して運搬できるとともに、該器材の一部を交換、修理、運搬することが可能な在宅訪問歯科診療装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置の全体構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。 (a)は、図1に示される第1ブロックを示す斜視図であり、(b)は、図1に示される第2ブロックを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置の全体構成を示す斜視図である。 複数のセルが接続された第2カート部を第1カート部から分離した状態を示す斜視図である。 複数のセルが接続された第2カート部を後方から見た斜視図である。 (a)は、図3に示されるフック部材を示す斜視図であり、(b)は、支柱に取り付けられたフック部材の挿通孔が開いた状態を示す斜視図である。 カートから分離されたセルを示す斜視図である。 カートから分離された2個のセルを吊下げ部材を用いて運搬する様子を示す斜視図である。 複数のセルが接続された第2カート部を載置台上に載せる様子を示す斜視図である。 第2の実施形態の変形例に係る在宅訪問歯科診療装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置の全体構成を示す斜視図である。 1個のセルとともに示すカートの分解斜視図である。 第1支柱の上端に接続されるショートタイプ用継手を示す斜視図である。 第1カート部の拡大背面図であり、(a)はペダルが踏まれた状態を示し、(b)はペダルが踏まれていない状態を示す。 第1支柱および第2支柱に取り付けられる枝部材を示す拡大斜視図である。 第1支柱の最下方位置に取り付けられる枝部材を示す拡大斜視図である。 (a)は、図15のAから見た拡大図であり、(b)は、図17(a)のB−B線に沿う断面図である。 ロック機構の変形例を示す概略断面図である。 複数のセルがカバーで包まれる様子を示す斜視図である。 在宅訪問歯科診療装置に搭載されるセルを分割して運搬する様子を示す斜視図である。 2個のセルを運搬する様子を示す斜視図である。 電力供給部を説明するための斜視図である。 変形例に係る電力供給部を説明するための斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置の全体構成を示す斜視図である。 1個のセルとともに示すカートの斜視図である。 接続部の湾曲部材を示す拡大斜視図である。 セルを後方から見た斜視図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同一の部材または相当する部材には同一の参照符号を付している。また、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜のため、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
〔第1の実施形態〕
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置100について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置100の全体構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。図2(a)は、図1に示される第1ブロックを示す斜視図であり、図2(b)は、図1に示される第2ブロックを示す斜視図である。なお、説明を明確にするため、図1に示すように前後左右上下の方向を設定する(以降の図でも同様)。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置100は、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納するための複数のセル111〜113と、複数のセル111〜113の少なくとも一部を搬送するためのカート150と、セル111〜113をカート150に着脱自在に接続する接続部170と、を備えている。
在宅訪問歯科診療装置100は、在宅訪問先で使用するための歯科診療装置である。本発明において、「在宅訪問先」の用語は、歯科診療を受ける患者の自宅のほか、老人ホーム等の施設を含む各種往診先にも適用される概念として使用する。セル111〜113に収納される在宅訪問先での歯科診療に用いる器材としては、歯科治療用ハンドピース、モータ、コンプレッサ、排唾用バキューム装置、歯科材料、薬品、ポータブルレントゲン装置、照明器具、患者頭部保持装置、生体情報測定装置、レーザ装置、情報端末、訪問診療用マニュアル等が挙げられる。
セル111〜113は、予め定められた最小サイズの基準立体形状における前方から正面視して横寸法(左右方向の寸法)および高さ寸法(上下方向の寸法)をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されている。セルの最小サイズの基準立体形状は、ここでは直方体としているが、特に直方体に限定されるものではなく、例えば球体でもよく、多面体でもよい。
ここでは、セル111,113は、基準立体形状に対応したサイズに設定されており、セル112は、基準立体形状における高さ寸法を約2倍して規定される直方体に対応したサイズに設定されている。但し、セルのサイズは、前記サイズに限定されるものではなく、例えば、基準立体形状における横寸法を約2倍して規定される直方体に対応したサイズに設定されてもよく、基準立体形状における横寸法および高さ寸法の両方を約2倍して規定される直方体に対応したサイズに設定されてもよい。また、セルの形状は、特に直方体に限定されるものではなく、例えば球体でもよく、多面体でもよい。
本実施形態では、在宅訪問歯科診療装置100は、複数のセル111〜113のうちの少なくとも2個以上のセルを連結する連結部130をさらに備えている。そして、接続部170は、連結部130により連結された2個以上のセルをカート150に対して一括して着脱自在に接続するものである。ここでは、複数のセル111〜113は、連結部130により連結された4個のセル111を有する上方に配置される第1ブロック115と、同様に連結部130により連結された1個のセル112および2個のセル113を有する下方に配置される第2ブロック116とに分割可能とされている。
カート150は、キャスタ152が設けられ下部に配置されるベース部151と、該ベース部151に接続される略鉛直方向に延在する左右一対の支柱155と、一対の支柱155の上方端部同士を連結する取っ手156と、一対の支柱155の中間部同士を連結する上支持棒157および下支持棒158(図1(c)参照)とを有している。
ベース部151の下面には、複数の接地部153が設けられており、これにより、在宅訪問歯科診療装置100は、床(図示せず)上に安定的に支持される。
上支持棒157および下支持棒158上には、突出部171が設けられている。この突出部171は、上支持部132に形成された凹部172(図2も参照)に係合可能とされている。図1中の符号101は、第1ブロック115の上に覆うように配置されるヘッド部を示す。ヘッド部101は、器材等を置くトレーとしても使用できるし、在宅訪問先においてセル111〜113等を載せる載置台としても使用できる。
図2(a)に示すように、セル111は、引出しタイプのセルであり、前方が開口された箱状の本体ケース121と、本体ケース121の内部に医師や助手等のユーザが操作部123を持って出し入れできる内ケース122とを備えている。一方、図2(b)に示すように、セル112は、横方向開閉扉タイプのセルであり、前方が開口された箱状の本体ケース124(図1(b)参照)と、本体ケース124の開口をユーザが操作部126を持って右から左に横方向に回動して開閉できる扉125とを備えている。セル113は、縦方向開閉扉タイプのセルであり、前方が開口された箱状の本体ケース127と、本体ケース127の開口をユーザが操作部129を持って上から下に縦方向に回動して開閉できる扉128とを備えている。ただし、セル111〜113の構造は、前記した構造に特に限定されるものではなく、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納可能であれば、適宜変更可能である。
セル111〜113は、例えば樹脂製であるが、特にこれに限定されるものではなく、例えば布や皮等の柔軟材料を用いて形成されたソフトケースであってもよい。
複数のセル111〜113のうちの一つであるセル112は、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置(いずれも図示せず)のうちのコンプレッサのみを収納するセルである。セル112には、コンプレッサを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。また、セル113は、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置のうちの、モータおよび排唾用バキューム装置の一方のみを収納するセルである。モータを収納するセル113には、モータを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されており、排唾用バキューム装置を収納するセル113には、排唾用バキューム装置を使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。ただし、セル111〜113に収納される器材は、適宜変更して設定され得る。
連結部130は、連結対象の複数のセルの下に配置される下支持部131と、連結対象の複数のセルの上に配置される上支持部132と、下支持部131および上支持部132を例えばねじ等を用いて連結する連結バー133とを有している。下支持部131および上支持部132は、器材等を置くトレーとしても使用可能である。
上支持部132の後面(背面)には、上支持棒157、下支持棒158上に設置された突出部171(図1(c)参照)が挿入されて係合する凹部172が形成されている。凹部172に突出部171が係合された状態で図示しない弾性部材により付勢されて爪部173の先端が突出部171の側面に形成された穴部(図示せず)に入り込むことにより、第1ブロック115、第2ブロック116がカート150に着脱自在に接続されるように構成されている。図2中の符号174は、爪部173を突出部171(図1(c)参照)から離間させてカート150から第1ブロック115、第2ブロック116を取り外すための摘み部を示す。突出部171、凹部172、爪部173、および摘み部174は、接続部170の構成要素である。
ただし、接続部170の構造は、前記した構造に特に限定されるものではなく、セル111〜113をカート150に着脱自在に接続可能であれば、適宜変更可能である。
また、上支持部132の左右両端部近傍には、孔を有する一対の係合部134が設けられている。別途用意されたベルト102に取付けられた金具を係合部134の孔に係合させることにより、ベルト102を用いた第1ブロック115、第2ブロック116の運搬が可能となっている。
次に、前記のように構成された在宅訪問歯科診療装置100の作用について説明する。
在宅訪問先での歯科診療を行う場合、歯科医師や助手等のユーザは、まず、在宅訪問先で使用する器材を該在宅訪問先に応じて適切に選択した上で、これらを収納した複数のセル111〜113を準備する。
在宅訪問先に持ち運ぶセル111〜113が準備できると、ユーザは、準備できた複数のセル111〜113を連結部130により連結可能なブロック単位に分ける。この後、ユーザは、ブロックごとにそれぞれ連結部130により連結して、例えば図1および図2に示すような第1ブロック115および第2ブロック116を構成する。
続いて、ユーザは、第1ブロック115、第2ブロック116を、接続部170により、カート150に対して一括して着脱自在に接続する。これにより、特定の在宅訪問先に適合した在宅訪問歯科診療装置100が完成する。
続いて、ユーザは、カート150を用いて在宅訪問歯科診療装置100を在宅訪問先に搬送する。そして、在宅訪問歯科診療装置100を使用した在宅訪問先での歯科診療が行われる。
前記したように、本実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置100は、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納するための複数のセル111〜113と、複数のセル111〜113の少なくとも一部を搬送するためのカート150と、セル111〜113をカート150に着脱自在に接続する接続部170とを備えている。
本実施形態によれば、複数のセル111〜113の全部をカート150に接続して装着することができるとともに、複数のセル111〜113の一部をカート150に接続して装着することもできる。
したがって、例えば複数のセル111〜113の一部が故障または損傷した場合には該当するセルのみを分離させて交換または修理することができるため、多大な交換コストが生じたり、修理時に故障または損傷のないセルが利用できなかったりすることを防止できる。
また、例えば複数のセル111〜113の一部しか使用しない場合には使用予定のセルのみを在宅訪問先に持ち運べばよいため、運搬作業の労力を軽減できるとともに、在宅訪問先での在宅訪問歯科診療装置100による占有スペースを縮小できる。さらには、在宅訪問歯科診療装置100の運搬途中に階段等の運搬困難な場所があっても、複数のセル111〜113を分割して運搬できるため、運搬作業の労力を軽減できる。
このように、本実施形態によれば、在宅訪問先での歯科診療に使用する器材の全部を一括して運搬できるとともに、該器材の一部を交換、修理、運搬することが可能な在宅訪問歯科診療装置100を提供できる。
また、本実施形態では、セル111〜113は、予め定められた最小サイズの基準立体形状における正面視して横寸法および高さ寸法、すなわち左右方向寸法、および上下方向寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されている。ただし、セルは、基準立体形状における側面視して横寸法および高さ寸法、すなわち前後方向寸法、および上下方向寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されるように構成されてもよく、あるいは、基準立体形状における正面視および側面視して横寸法および高さ寸法、すなわち左右方向寸法、前後方向寸法、および上下方向寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されるように構成されてもよい。
このような構成によれば、セル111〜113に収納される例えばコンプレッサ等の特定の器材の種類が複数存在したり、新しい種類が開発されたりする場合には、現在使用しているセルと自在に交換することができる。また、カートに接続されるセル111〜113の配置を、必要に応じて容易に変更することができる。すなわち、在宅訪問歯科診療装置100に搭載するセル111〜113を適宜選択して、自在に組合わせ、追加、変更、除去を行うことが可能となり、利便性が高まる。
また、本実施形態では、在宅訪問歯科診療装置100は、複数のセル111〜113のうちの少なくとも2個以上のセルを連結する連結部130をさらに備えており、接続部170は、連結部130により連結された2個以上のセルをカート150に対して一括して着脱自在に接続する。
このような構成によれば、カート150に対して2個以上のセルを有するブロック単位でセルを着脱できるため、複数のセル111〜113をまとめて効率よく、在宅訪問歯科診療装置100に対して搭載したり分離させたりすることができる。
また、本実施形態では、複数のセル111〜113のうちの一つであるセル112は、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置のうちのコンプレッサのみを収納するセルである。
このような構成によれば、特に重いコンプレッサを、モータおよび排唾用バキューム装置と分離したセル112に収納することができる。これにより、コンプレッサが故障した場合には、該コンプレッサを収納するセル112のみを交換等すればよいし、一方、モータまたは排唾用バキューム装置が故障した場合には、あわせてコンプレッサを収納するセル112まで交換等しなくても済むため、交換コストを低減することができる。また、重いコンプレッサを収納するセル112を他から分離して運搬することができるため、運搬作業の労力を軽減することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
次に、図3〜図10を参照して、本発明の第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置200について、前記した第1の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置100と相違する点を中心に説明する。
第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置200は、接続部270がセル211,212をカート250に対して個々に着脱自在に接続する点で、第1の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置100と相違している。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置200の全体構成を示す斜視図である。図4は、複数のセルが接続された第2カート部を第1カート部から分離した状態を示す斜視図である。図5は、複数のセルが接続された第2カート部を後方から見た斜視図である。
図3および図4に示すように、本発明の第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置200は、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納するための複数のセル211,212と、複数のセル211,212の少なくとも一部を搬送するためのカート250と、セル211,212をカート250に着脱自在に接続する接続部270と、を備えている。
セル211,212に収納される在宅訪問先での歯科診療に用いる器材の具体例は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、セル211,212は、予め定められた最小サイズの基準立体形状における前方から正面視して横寸法および高さ寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されている。
第2の実施形態では、カート250は、キャスタ252が設けられ下部に配置されるベース部251を有する第1カート部261と、該第1カート部261のベース部251上に配置される第2カート部262とを備えている。
第1カート部261は、前記したベース部251と、該ベース部251に接続される略鉛直方向に延在する左右一対の支柱255と、一対の支柱255の両上方端部に対して上下方向に伸縮自在に接続される略逆U字形状の取っ手256とを有している。第2カート部262は、第1カート部261のベース部251上に載置されるベース部265と、該ベース部265に接続される略逆U字形状の支柱266とを有している。
ここでは、第2カート部262は、第1カート部261のベース部251上に載置されて運搬されるようになっている。ただし、第2カート部262が第1カート部261に対して着脱自在に連結されて、第2カート部262が第1カート部261に対して移動不能に保持されるように構成されてもよい。
セル211,212は、ここでは、布や皮等の柔軟材料を用いて形成されたソフトケースである。セル211は、縦方向開閉扉タイプのセルであり、直方体を呈している。セル211は、前方が開口された箱状の本体ケース227と、本体ケース227の開口をユーザが操作部229を持って上から下に縦方向に回動して開閉できる扉228とを備えている。扉228は、本体ケース227の開口端にファスナ(図示せず)により取り付けられるように構成されている。セル212は球体を呈している。セル212は、上方が開口された半球状の本体ケース224と、本体ケース224の開口を開閉できる半球状の蓋部225とを備えている。蓋部225は、本体ケース224の開口端にファスナ(図示せず)により取り付けられるように構成されている。
なお、セル211,212のサイズおよび形状は、図3等に示すものに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、同じサイズおよび形状のセル211が使用されてもよい。また、セル211,212の構造は、前記した構造に特に限定されるものではなく、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納可能であれば、例えば引出しタイプ等、適宜変更可能である。また、セル211,212の材質も、特に限定されるものではなく、例えば樹脂、金属等であってもよい。
複数のセル211,212のうちの一つである図3の左下のセル211は、ここでは、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置(いずれも図示せず)のうちのコンプレッサのみを収納するセルである。図3の左下のセル211には、コンプレッサを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。また、図3の右下のセル211は、ここでは、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置のうちの、モータおよび排唾用バキューム装置を収納するセルである。図3の右下のセル211には、モータを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材、および排唾用バキューム装置を使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。ただし、セル211,212に収納される器材は、適宜変更して設定され得る。
図5に示すように、在宅訪問歯科診療装置200は、セル211,212のカート250に対する移動ずれを抑える保持部材203をさらに備えている。保持部材203は、左右方向に延びる一対の帯状カバー204,205を有している。帯状カバー204,205の各々の開放時に互いに近接する一端が第2カート部262の支柱266に固定されており、帯状カバー204,205によりセル211,212を包むように覆って閉じた後に(図3および図4参照)、他端同士を留め具(図示せず)により留めることが可能とされている。
図3〜図5に示すように、接続部270は、セル211,212をカート250に対して個々に着脱自在に接続するものである。接続部270は、カート250に備えられた支柱266に取り付けられるフック部材271と、セル211,212に接続されフック部材271に引っ掛け可能な吊下げ部材272とを有している。
図6(a)は、図3に示されるフック部材を示す斜視図であり、図6(b)は、支柱に取り付けられたフック部材の挿通孔が開いた状態を示す斜視図である。
図6に示すように、フック部材271は、支柱266が挿入される孔部273が一端部に形成された本体部274と、本体部274にピン275のまわりで揺動可能に取り付けられる揺動片276とを有している。揺動片276は、弾性部材(図示せず)により図6の時計回りに回動する方向に付勢されており、ストッパ(図示せず)により回動が規制された状態において、図6(a)に示す挿通孔277が形成される。揺動片276が下方に押圧されると、図6(b)に示すように、フック部材271の挿通孔277が開放されて、吊下げ部材272を挿通孔277に挿通して引っ掛けることが可能となっている。なお、本体部274と揺動片276とが樹脂で一体成形されて、揺動片276が弾性変形するように構成されてもよい。
フック部材271の孔部273の内径は、これに挿入される支柱266の外径よりも所定寸法だけ大きく設定されている。そして、フック部材271に吊下げ部材272を介してセル211,212の自重がかかった場合に、フック部材271が傾いてフック部材271の孔部273の内面が支柱266の外面に強く押し当てられる結果生じる摩擦力によって、フック部材271が支柱266に係止されるようになっている。
図7は、カートから分離されたセルを示す斜視図である。図8は、カートから分離された2個のセルを吊下げ部材を用いて運搬する様子を示す斜視図である。
図7に示すように、セル211の本体ケース227の上側左右両端部には、孔を有する一対の係合部217が設けられている。吊下げ部材272を係合部217の孔に挿通して係合させることにより、吊下げ部材272をセル211に接続できる。したがって、吊下げ部材272をフック部材271に引っ掛けることができるとともに、吊下げ部材272を用いたセル211の運搬が可能となっている。また、セル211の本体ケース227の上面には、窪み部218が形成されており、窪み部218はトレー206を収容するために用いることができる。
図8に示すように、2個のセル211を上下に2個積み重ねて、吊下げ部材272を2個のセル211の係合部217の孔に挿通して係合させることにより、2個のセル211が連結され得る。したがって、2個のセルを吊下げ部材272を用いて運搬することができる。なお、吊下げ部材272の代わりに、別途用意された長尺のベルト部材を使用すると、2個のセル211を容易に連結できる観点から、より好ましい。
次に、前記のように構成された在宅訪問歯科診療装置200の作用について説明する。
在宅訪問先での歯科診療を行う場合、歯科医師や助手等のユーザは、まず、在宅訪問先で使用する器材を該在宅訪問先に応じて適切に選択した上で、これらを収納した複数のセル211,212を準備する。
在宅訪問先に持ち運ぶセル211,212が準備できると、ユーザは、準備できた複数のセル211,212を、接続部270により、カート250の第2カート部262に対して個々に着脱自在に接続する。
そして、複数のセル211,212が接続された第2カート部262が、第1カート部261のベース部251上に載置される。これにより、特定の在宅訪問先に適合した在宅訪問歯科診療装置200が完成する。
続いて、ユーザは、カート250を用いて在宅訪問歯科診療装置200を在宅訪問先に搬送する。在宅訪問先に到着すると、ユーザは、在宅訪問歯科診療装置200から第1カート部261を取り外して例えば玄関先の屋外に置いておき、複数のセル211,212が接続された第2カート部262を、第2カート部262を使用して屋内に搬送する。
図9は、複数のセルが接続された第2カート部を載置台上に載せる様子を示す斜視図である。ここでは、第2カート部262のベース部265の内部に、脚部を折畳み可能な載置台207が収納されており、ベース部265から取り出されて脚部を延伸させた状態の載置台207上に、複数のセル211,212が接続された第2カート部262を載置する。これにより、セル211,212の位置が程よい高さに設定される。そして、在宅訪問歯科診療装置200を使用した在宅訪問先での歯科診療が行われる。
このような第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置200によれば、複数のセル211,212の全部をカート250に接続して装着することができるとともに、複数のセル211,212の一部をカート250に接続して装着することもできる。
したがって、第2の実施形態によっても、前記第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができるため、前記第1の実施形態と共通の作用効果についての説明を省略する。そして、第2の実施形態によれば、さらに、前記第1の実施形態と異なる以下の作用効果を奏することができる。
すなわち、第2の実施形態では、接続部270は、セル211,212をカート250に対して個々に着脱自在に接続する。
このような構成によれば、カート250に対してセル単位でセル211,212を着脱できるため、所望するセルのみを在宅訪問歯科診療装置200に対して搭載したり分離させたりすることができる。
また、第2の実施形態では、接続部270は、カート250に備えられた支柱266に取り付けられるフック部材271と、セル211,212に接続されフック部材271に引っ掛け可能な吊下げ部材272とを有している。
このような構成によれば、簡易な構成により、カート250に対してセル単位でセル211,212を着脱することができる。また、セル211,212をカート250から取り外した際に、ユーザは、セル211,212に接続された吊下げ部材272を持ってセル211,212を運搬することができる。
また、第2の実施形態では、在宅訪問歯科診療装置200は、セル211,212のカート250に対する移動ずれを抑える保持部材203をさらに備えている。
このような構成によれば、カート250に接続されたセル211,212が例えば運搬時に移動ずれを起こして荷崩れしてしまうことを防止することができる。
また、第2の実施形態では、カート250は、キャスタ252が設けられたベース部251を有する第1カート部261と、該第1カート部261のベース部251上に配置される第2カート部262とを備えており、接続部270は、セル211,212を第2カート部262に着脱自在に接続する。
このような構成によれば、屋外では、第1カート部261および第2カート部262を備えるカート250を使用して在宅訪問歯科診療装置200を搬送し、一方、屋内では、第1カート部261を取り外したカート250を使用して在宅訪問歯科診療装置200を搬送することができる。したがって、第1カート部261に付着した汚れを在宅訪問先の屋内に持ち込むことを防止することが可能となり、屋内の衛生を保つことができる。
〔第3の実施形態〕
次に、図11〜図23を参照して、本発明の第3の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置300について、前記した第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置200と相違する点を中心に説明する。第3の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置300は、特に接続部370の構造が、第2の実施形態と相違している。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置300の全体構成を示す斜視図である。図12は、1個のセルとともに示すカートの分解斜視図である。
図11および図12に示すように、本発明の第3の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置300は、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納するための複数のセル311,312と、複数のセル311,312の少なくとも一部を搬送するためのカート350と、セル311,312をカート350に着脱自在に接続する接続部370と、を備えている。
セル311,312に収納される在宅訪問先での歯科診療に用いる器材の具体例は、第2の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
また、第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、セル311,312は、予め定められた最小サイズの基準立体形状における前方から正面視して横寸法および高さ寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されている。
ここでは、セル311は、基準立体形状に対応したサイズに設定されており、セル312は、基準立体形状における高さ寸法を約2倍して規定される直方体に対応したサイズに設定されている。但し、セルのサイズは、前記サイズに限定されるものではない。
カート350は、キャスタ352が設けられ下部に配置されるベース部351を有する第1カート部361と、該第1カート部361のベース部351上に配置される第2カート部362とを備えている。
第1カート部361は、前記したベース部351と、該ベース部351に設けられ第2カート部362を第1カート部361に対して着脱自在に連結する連結機構354とを有している。第2カート部362は、第1カート部361のベース部351上に載置されるベース部365と、該ベース部365に接続される支柱366とを有している。ベース部365にはキャスタ369が設けられている。第1カート部361のベース部351には、該ベース部351上に第2カート部362のベース部365が載置された場合にキャスタ369が入り込んで格納される穴部353が形成されている。
支柱366は、ベース部365側の第1支柱367(図12参照)と、第1支柱367の上端に接続される第2支柱368(図12参照)とを備える。例えば、第1支柱367の下端の円筒部の内面に、第1支柱367の上端の円筒部の外面が嵌め込まれて、固定部材(図示せず)により固定される。
第1支柱367の上部には、第1支柱367に接続される下方のセル311,312を運搬する際に使用可能な取っ手381が設けられている。また、第2支柱368の上部には、在宅訪問歯科診療装置300全体を運搬する際に使用可能な取っ手382(図12参照)が設けられている。
図13は、第1支柱の上端に接続されるショートタイプ用継手を示す斜視図である。
図13に示すように、ショートタイプ用継手369には、取っ手383が設けられている。第2支柱368に接続される上方の4個のセル311は不要であるというユーザは、第2支柱368の代わりにショートタイプ用継手369を第1支柱367の上端に接続して固定することにより、取っ手383を持って下方のセル311,312を運搬することができる。また、ショートタイプ用継手369を接続した軽量小型の在宅訪問歯科診療装置300を複数台揃えることにより、運搬作業を分割して、より軽減することも可能である。
図14は、第1カート部の拡大背面図であり、(a)はペダルが踏まれた状態を示し、(b)はペダルが踏まれていない状態を示す。
図14に示すように、連結機構354は、ベース部351に設けられたピン341のまわりで揺動可能な一対の係止片342と、ベース部351に設けられたピン343のまわりで揺動可能なペダル344とを有している。ペダル344が踏まれると、係止片342の一端に設けられた被押圧部345が下から上に押圧されて係止片342が揺動し、係止片342の他端に設けられた爪部346が外側に開く方に移動するように構成されている。そして、係止片342は、弾性部材(図示せず)により、常時爪部346が内側に閉じる方向に付勢されている。
したがって、第2カート部362(図12参照)が第1カート部361のベース部351上に載置されるように上から下に移動されると、係止片342の爪部346が第2カート部362のベース部365の底板に形成された係合穴363(図12参照)の端縁に接触して外側に開く方に移動させられた後、爪部346が係合穴363内に完全に入り込むと、弾性部材(図示せず)により係止片342が閉じる方に移動させられて、爪部346が係合穴363に係合する。これにより、第2カート部362が第1カート部361に対して着脱自在に連結され、第2カート部262が第1カート部261に対して移動不能に保持されるようになっている。
図11に示すように、セル311,312は、ここでは、布や皮等の柔軟材料を用いて形成されたソフトケースである。セル311は、縦方向開閉扉タイプのセルであり、直方体を呈している。セル311は、前方が開口された箱状の本体ケース327と、本体ケース327の開口をユーザが操作部329を持って上から下に縦方向に回動して開閉できる扉328とを備えている。扉328は、本体ケース327の開口端にファスナ(図示せず)により取り付けられるように構成されている。セル312は、横方向開閉扉タイプのセルであり、直方体を呈している。セル312は、前方が開口された箱状の本体ケース324と、本体ケース324の開口をユーザが操作部326を持って右から左に横方向に回動して開閉できる扉325とを備えている。扉325は、本体ケース324の開口端にファスナ(図示せず)により取り付けられるように構成されている。
なお、セル311,312のサイズおよび形状は、図11に示すものに限定されるものではない。例えば、同じサイズおよび形状のセル311が使用されてもよい。また、セル311,312の構造は、前記した構造に特に限定されるものではなく、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納可能であれば、例えば引出しタイプ等、適宜変更可能である。また、セル311,312の材質も、特に限定されるものではななく、例えば樹脂、金属等であってもよい。
複数のセル311,312のうちの一つであるセル312は、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置(いずれも図示せず)のうちのコンプレッサのみを収納するセルである。セル312には、コンプレッサを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。また、図11の右列最下段および下から2段目のセル311は、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置のうちの、モータおよび排唾用バキューム装置の一方のみを収納するセルである。モータを収納するセル311には、モータを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されており、排唾用バキューム装置を収納するセル311には、排唾用バキューム装置を使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。ただし、セル311,312に収納される器材は、適宜変更して設定され得る。
セル311の左右の両側面には、支柱366の外周面の径に対応した径を有する円筒の一部で構成された円弧面314が形成されている。このような構成によれば、セル311がカート350に接続された状態で、セル311の円弧面314が支柱366の外周面に当接されてセル311の移動が抑制されるため、セル311が支柱366により安定的に保持されることになる。また、セル312にも、セル311と同様な円弧面314が形成されている。なお、円弧面314は、セル311,312の左右いずれか片側の側面のみに形成されていてもよいが、左右の両側面に形成されていると、セル311,312を支柱366の両側いずれの側にもセットできるため、より好ましい。
接続部370は、セル311,312をカート350に対して個々に着脱自在に接続するものである。接続部370は、カート350に備えられた支柱366に対して水平方向に沿って取り付けられる棒状の枝部材371,372と、セル311,312の上面に設けられ枝部材371,372が挿入する円筒部材373とを有している。
図15は、第1支柱および第2支柱に取り付けられる枝部材を示す拡大斜視図である。図16は、第1支柱の最下方位置に取り付けられる枝部材を示す拡大斜視図である。図17(a)は、図15のAから見た拡大図であり、図17(b)は、図17(a)のB−B線に沿う断面図である。
図15に示すように、第1支柱367および第2支柱368に取り付けられる枝部材371は、第1支柱367、第2支柱368を貫通した状態で、第1支柱367、第2支柱368に固定して設けられている。また、図16に示すように、第1支柱367の最下方位置に取り付けられる枝部材372は、基端側に雄ねじ部374が形成されており、第1支柱367の最下方位置に取付け、取外しが可能とされている。したがって、枝部材372が第1支柱367に取り付けられている場合には、セル311を第1支柱367の最下方位置にセットでき、枝部材372が第1支柱367から取り外されている場合には、セル311の約2倍の高さ寸法を有するセル312を第1支柱367の最下方位置にセットできる。
図15および図16に示すように、枝部材371,372の先端側には、セル311,312の枝部材371,372からの脱落を防止するためのロック機構375が設けられている。以下、枝部材371に設けられたロック機構375について説明するが、枝部材372に設けられたロック機構375も同様の構造である。
図17に示すように、ロック機構375は、枝部材371の軸直角方向に移動して枝部材371の外周面から径方向外方に出没可能なロック片376と、ロック片376を枝部材371の外周面から突出させる方向に付勢する弾性部材377とを有している。ロック片376は、弾性部材377により常時付勢されており、ストッパ(図示せず)に当接する位置に保持される。ロック片376には、先細となるように先端側に向けて上方に傾いた傾斜面378が形成されている。この傾斜面378は、曲面であっても平坦なテーパ面であってもよい。また、傾斜面378には、ユーザがロック片376を上昇させる際に指を入れて操作するための凹部379が形成されている。
したがって、セル311を枝部材371に取り付ける場合には、セル311の上部がロック片376の傾斜面378に当接することにより、ロック片376が上昇して枝部材371の外周面から径方向内方に退避させられる。これにより、ユーザは、円筒部材373に枝部材371を挿入させながら、セル311を支柱366(図12参照)側に押すことによって、セル311を枝部材371に容易に取り付けることができる。そして、セル311の側面がロック片376よりも支柱366側に来ると、ロック片376が弾性部材377の付勢力によって枝部材371の外周面から突出し、セル311は枝部材371にロックされて脱落が防止される。一方、セル311を枝部材371から取り外す場合には、ユーザは、ロック片376の凹部379に指を入れて持ち上げることにより、ロック片376が上昇して枝部材371の外周面から径方向内方に退避させられる。これにより、ユーザは、セル311を枝部材371から容易に取り外すことができる。
ただし、セル311,312の枝部材371,372からの脱落を防止するためのロック機構の構造は、前記した構造に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
図18は、ロック機構の変形例を示す概略断面図である。
図18に示すように、変形例に係るロック機構385は、枝部材371,372の外面に形成された凹部386と、円筒部材373の内面に形成され凹部386に入り込んで係合可能な凸部387とを有している。このような構成によれば、ユーザが円筒部材373に枝部材371を挿入させ、凸部387が凹部386に係合された位置で、セル311を枝部材371にロックさせることができる。この場合、枝部材371,372の外面に複数の凹部386(図18参照)を形成すれば、ユーザの所望の位置でセル311を枝部材371にロックできるため、より好ましい。
枝部材371,372の断面外形は、ここでは円形状であるが、これに限定されるものではなく、セル311,312の枝部材371,372の軸まわりでの回転防止のために、楕円や多角形であってもよい。また、枝部材371,372の断面は、ここでは中実であるが、中空であってもよい。
図19は、複数のセルがカバーで包まれる様子を示す斜視図である。
図19に示すように、在宅訪問歯科診療装置300は、複数(ここでは4個)のセル311を包むカバー303をさらに備えている。カバー303は、前方が開口された箱状の本体カバー304と、本体カバー304の開口をユーザがファスナ306により上から下に縦方向に回動して開閉できる前面カバー305とを備えている。また、図11に示すように、カバー303は、支柱366の下方に接続される2個のセル311および1個のセル312を包む場合にも使用される。このような構成によれば、複数のセル311,312を衛生に保って運搬することができる。また、カバー303は、セル311,312のカート350に対する移動ずれを抑えて荷崩れを防止する保持部材としても機能することができる。
図20は、在宅訪問歯科診療装置300に搭載されるセルを分割して運搬する様子を示す斜視図である。図21は、2個のセルを運搬する様子を示す斜視図である。
図20に示すように、4個のセル311が接続されている第2支柱368を第1支柱367(図12参照)と分離させることにより、在宅訪問歯科診療装置300に搭載されるセル311,312を分割することができる。そして、別途用意されたベルト302に取付けられたリング状の金具307を枝部材371に係合させてロック機構375によりロックすることにより、ベルト302を用いた4個のセル311の運搬が可能である。
また、図21に示すように、別途用意されたベルト308に取付けられたリング状の金具307を、別途用意された両端にロック機構375が設けられた支持棒309に係合させてロック機構375によりロックすることにより、ベルト308を用いた2個のセル311の運搬が可能である。
図22は、電力供給部を説明するための斜視図である。
図22に示すように、第2カート部362のベース部365には、コンセント391を備え外部電源(図示せず)から電力を受けてコンセント391に該電力を供給する電力供給部390が設けられている。また、電力供給部390は、外部電源から電力を受けるための先端にプラグが設けられた電源ケーブル(いずれも図示せず)を備えているか、あるいは別途用意された受電用の電源ケーブル(図示せず)の接続端子を備えている。
そして、コンプレッサ等の電力が必要な器材が収納されているセル311,312から延出するケーブル392の先端に設けられたプラグ393が、第2カート部362に設けられたコンセント391に接続されるようになっている。
図23は、変形例に係る電力供給部を説明するための斜視図である。
図23に示すように、枝部材371,372の根元近傍における第1支柱367の外周面にコンセント395を備える電力供給部394が設けられていてもよい。この場合、コンプレッサ等の電力が必要な器材が収納されているセル311,312につながるプラグ393が、第1支柱367の外周面に設けられたコンセント395に接続される。
次に、前記のように構成された在宅訪問歯科診療装置300の作用について説明する。
在宅訪問先での歯科診療を行う場合、歯科医師や助手等のユーザは、まず、在宅訪問先で使用する器材を該在宅訪問先に応じて適切に選択した上で、これらを収納した複数のセル311,312を準備する。
在宅訪問先に持ち運ぶセル311,312が準備できると、ユーザは、準備できた複数のセル311,312を、接続部370により、カート350の第2カート部362に対して個々に着脱自在に接続する。
そして、複数のセル311,312が接続された第2カート部362が、第1カート部361のベース部351上に載置される。このとき、連結機構354により、第2カート部362が第1カート部361に対して着脱自在に連結される。これにより、特定の在宅訪問先に適合した在宅訪問歯科診療装置300が完成する。
続いて、ユーザは、カート350を用いて在宅訪問歯科診療装置300を在宅訪問先に搬送する。在宅訪問先に到着すると、ユーザは、ペダル344を踏んで在宅訪問歯科診療装置300から第1カート部361を取り外して例えば玄関先の屋外に置いておき、複数のセル311,312が接続された第2カート部362を、第2カート部362を使用して屋内に搬送する。そして、在宅訪問歯科診療装置300を使用した在宅訪問先での歯科診療が行われる。
このような第3の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置300によれば、複数のセル311,312の全部をカート350に接続して装着することができるとともに、複数のセル311,312の一部をカート350に接続して装着することもできる。
したがって、第3の実施形態によっても、前記第2の実施形態と同様の作用効果を奏することができるため、前記第2の実施形態と共通の作用効果についての説明を省略する。そして、第3の実施形態によれば、さらに、前記第2の実施形態と異なる以下の作用効果を奏することができる。
すなわち、第3の実施形態では、接続部370は、カート350に備えられた支柱366に取り付けられる枝部材371,372と、セル311,312の上面に設けられ枝部材371,372が挿入する円筒部材373とを有している。
このような構成によれば、簡易な構成により、カート350に対してセル単位でセル311,312を着脱することができる。また、セル311,312を枝部材371,372によりしっかりと支持できるため、セル311,312をカート350に対してより安定的に装着することができる。
また、第3の実施形態では、カート350には、コンセント391を備え外部電源から電力を受けてコンセント391に該電力を供給する電力供給部390が設けられている。
このような構成によれば、コンプレッサ等の電力が必要な器材が収納されているセル311,312につながるプラグ393をカート350に設けられたコンセント391に接続することにより、電力が必要な器材が収納されているセル311,312に対して容易に電力を供給して動作させることが可能となる。
〔第4の実施形態〕
次に、図24〜図27を参照して、本発明の第4の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置400について、前記した第2の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置200と相違する点を中心に説明する。第4の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置400は、特に接続部470の構造が、第2の実施形態と相違している。
図24は、本発明の第4の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置400の全体構成を示す斜視図である。図25は、1個のセルとともに示すカートの斜視図である。図26は、接続部の湾曲部材を示す拡大斜視図である。図27は、セルを後方から見た斜視図である。
図24および図25に示すように、本発明の第4の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置400は、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納するための複数のセル411,412と、複数のセル411,412の少なくとも一部を搬送するためのカート450と、セル411,412をカート450に着脱自在に接続する接続部470とを備えている。
セル411,412に収納される在宅訪問先での歯科診療に用いる器材の具体例は、第2の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
また、第4の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、セル411,412は、予め定められた最小サイズの基準立体形状における前方から正面視して横寸法および高さ寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されている。
ここでは、セル411は、基準立体形状に対応したサイズに設定されており、セル412は、基準立体形状における高さ寸法を約2倍して規定される直方体に対応したサイズに設定されている。但し、セルのサイズは、前記サイズに限定されるものではない。
カート450は、キャスタ452が設けられ下部に配置されるベース部451と、該ベース部151に接続される略鉛直方向に延在する支柱453とを有している。支柱453は、ベース部151上の後側に横方向に延在して設けられる基部454と、基部454の両端部から立設される左右一対の支柱部455とを備えている。また、カート450は、一対の支柱部455の上方端部同士を連結する取っ手456と、一対の支柱部455の中間部同士を連結する支持板457、458、459とを有している。
セル411,412は、ここでは、布や皮等の柔軟材料を用いて形成されたソフトケースである。セル411は、縦方向開閉扉タイプのセルであり、直方体を呈している。セル411は、前方が開口された箱状の本体ケース427と、本体ケース427の開口をユーザが操作部429を持って上から下に縦方向に回動して開閉できる扉428とを備えている。扉428は、本体ケース427の開口端にファスナ(図示せず)により取り付けられるように構成されている。セル412は、横方向開閉扉タイプのセルであり、直方体を呈している。セル412は、前方が開口された箱状の本体ケース424と、本体ケース424の開口をユーザが操作部426を持って右から左に横方向に回動して開閉できる扉425とを備えている。扉425は、本体ケース424の開口端にファスナ(図示せず)により取り付けられるように構成されている。
なお、セル411,412のサイズおよび形状は、図24に示すものに限定されるものではない。例えば、同じサイズおよび形状のセル411が使用されてもよい。また、セル411,412の構造は、前記した構造に特に限定されるものではなく、在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納可能であれば、例えば引出しタイプ等、適宜変更可能である。また、セル411,412の材質も、特に限定されるものではなく、例えば樹脂、金属等であってもよい。
複数のセル411,412のうちの一つであるセル412は、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置(いずれも図示せず)のうちのコンプレッサのみを収納するセルである。セル412には、コンプレッサを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。また、図24の右列中段および最下段のセル411は、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置のうちの、モータおよび排唾用バキューム装置の一方のみを収納するセルである。モータを収納するセル411には、モータを使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されており、排唾用バキューム装置を収納するセル411には、排唾用バキューム装置を使用する歯科治療用ハンドピース等の関連器材も収納されている。ただし、セル411,412に収納される器材は、適宜変更して設定され得る。
接続部470は、セル411,412をカート450に対して個々に着脱自在に接続するものである。接続部470は、カート450に備えられた支柱453の支持板457、458、459に固定される略U字形状に湾曲して形成された湾曲部材471と、セル411,412に設けられ湾曲部材471に引っ掛け可能な棒部材472とを有している。
図26に示すように、湾曲部材471は、例えば金属板を成形加工したものであり、支持板457、458、459に対して、ねじ部材473により着脱可能に取り付けられている。したがって、例えばセル411の約2倍の高さ寸法を有するセル412をカート450にセットする場合には、セル412の背面側に位置する不要な湾曲部材471を取り外すことができる。これにより、セル412の背面と湾曲部材471との干渉を防止できる。ただし、湾曲部材471は、支持板457、458、459に溶接等により固定されていてもよい。この場合、例えばセル412の背面に湾曲部材471との干渉防止用の凹部(図示せず)が形成され得る。
湾曲部材471は、略U字形状に湾曲した湾曲部474を有しており、湾曲部474の深さは、棒部材472が引っ掛けられた状態で例えば運搬時に脱落することがない深さに設定されている。
図27に示すように、棒部材472は、セル411の後側(背面側)上部に、水平方向の一直線上に一対設けられている。棒部材472は、例えば金属製である。また、セル411の上面には、ユーザが持って運搬したり例えば着脱時に移動させたりするためのベルト状の取っ手435が設けられている。なお、セル412にも、セル411と同様の棒部材472および取っ手435が設けられている。
次に、前記のように構成された在宅訪問歯科診療装置400の作用について説明する。
在宅訪問先での歯科診療を行う場合、歯科医師や助手等のユーザは、まず、在宅訪問先で使用する器材を該在宅訪問先に応じて適切に選択した上で、これらを収納した複数のセル411,412を準備する。
在宅訪問先に持ち運ぶセル411,412が準備できると、ユーザは、準備できた複数のセル411,412を、接続部470により、カート450に対して個々に着脱自在に接続する。これにより、特定の在宅訪問先に適合した在宅訪問歯科診療装置100が完成する。
続いて、ユーザは、カート450を用いて在宅訪問歯科診療装置400を在宅訪問先に搬送する。そして、在宅訪問歯科診療装置400を使用した在宅訪問先での歯科診療が行われる。
このような第4の実施形態に係る在宅訪問歯科診療装置400によれば、複数のセル411,412の全部をカート450に接続して装着することができるとともに、複数のセル411,412の一部をカート450に接続して装着することもできる。
したがって、第4の実施形態によっても、前記第2の実施形態と同様の作用効果を奏することができるため、前記第2の実施形態と共通の作用効果についての説明を省略する。そして、第4の実施形態によれば、さらに、前記第2の実施形態と異なる以下の作用効果を奏することができる。
すなわち、第4の実施形態では、接続部470は、カート450に備えられた支柱453に固定される略U字形状に湾曲して形成された湾曲部材471と、セル411,412に設けられ湾曲部材471に引っ掛け可能な棒部材472とを有している。
このような構成によれば、より簡易な構成により、カート450に対してセル単位でセル411,412を着脱することができる。また、セル411,412のカート450への着脱作業をより迅速に行うことができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
100 在宅訪問歯科診療装置
111〜113 セル
130 連結部
150 カート
170 接続部
200 在宅訪問歯科診療装置
203 保持部材
211,212 セル
250 カート
251 ベース部
252 キャスタ
261 第1カート部
262 第2カート部
266 支柱
270 接続部
271 フック部材
272 吊下げ部材
300 在宅訪問歯科診療装置
303 カバー(保持部材)
311,312 セル
350 カート
351 ベース部
352 キャスタ
361 第1カート部
362 第2カート部
366 支柱
370 接続部
371,372 枝部材
373 円筒部材
390,394 電力供給部
391,395 コンセント
400 在宅訪問歯科診療装置
411,412 セル
450 カート
470 接続部
471 湾曲部材
472 棒部材

Claims (5)

  1. 在宅訪問先での歯科診療に用いる器材を収納するための複数のセルと、
    前記複数のセルの少なくとも一部を搬送するためのカートと、
    前記セルを前記カートに着脱自在に接続する接続部と、
    を備える在宅訪問歯科診療装置であって、
    前記カートは、ベース部と、該ベース部上に備えられる支柱と、支柱の上部に備えられる取っ手とを有し、
    前記セルは、前記器材を内部に収容し得る開閉可能な空間を有し、
    前記セルは、予め定められた最小サイズの基準立体形状における正面視および/または側面視して横寸法および高さ寸法をそれぞれ別個に予め定められた整数倍して規定される直方体の内部に収まるサイズに設定されており、
    前記在宅訪問歯科診療装置は、前記複数のセルのうちの少なくとも2個以上のセルを連結する連結部をさらに備え、
    前記接続部は、前記連結部により連結された2個以上のセルを前記カートの支柱に対して一括して着脱自在に接続する
    ことを特徴とする在宅訪問歯科診療装置。
  2. 前記複数のセルのうちの一つは、コンプレッサ、モータ、および排唾用バキューム装置のうちのコンプレッサのみを収納するセルである
    ことを特徴とする請求項に記載の在宅訪問歯科診療装置。
  3. 前記セルの前記カートに対する移動ずれを抑える保持部材をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の在宅訪問歯科診療装置。
  4. 前記カートには、コンセントを備え外部電源から電力を受けて前記コンセントに該電力を供給する電力供給部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の在宅訪問歯科診療装置。
  5. 前記カートは、キャスタが設けられたベース部を有する第1カート部と、該第1カート部の前記ベース部上に配置される第2カート部とを備え、
    前記接続部は、前記セルを前記第2カート部に着脱自在に接続する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の在宅訪問歯科診療装置。
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