JP5893177B2 - 通信制御方法、セルラ基地局、ユーザ端末、及びプロセッサ - Google Patents

通信制御方法、セルラ基地局、ユーザ端末、及びプロセッサ Download PDF

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Description

本発明は、セルラ通信システムを無線LANシステムと連携させるための通信制御方法及びユーザ端末に関する。
近年、セルラ通信部及び無線LAN通信部を含むユーザ端末(いわゆる、デュアル端末)の普及が進んでいる。また、セルラ通信システムのオペレータにより管理される無線LANアクセスポイント(以下、単に「アクセスポイント」という)が増加している。
そこで、セルラ通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化できる技術が検討される予定である(非特許文献1参照)。
3GPP寄書 RP−1201455
セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化することで、セルラ基地局のトラフィック負荷を無線LANシステムに分散できると考えられる。
そこで、本発明は、セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化できる通信制御方法及びユーザ端末を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る通信制御方法は、セルラRANから無線LANへのオフロードを行うための方法である。前記通信制御方法は、ユーザ端末が、判定パラメータに基づいて、前記セルラRAN及び前記無線LANの中から、前記ユーザ端末とトラフィックを送受信すべき適切なアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行うステップを含む。前記判定パラメータは、前記セルラRANに関するネットワーク状況であるセルラネットワーク状況、前記無線LANに関するネットワーク状況である無線LANネットワーク状況、前記セルラRANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況であるセルラ無線リンク状況、前記無線LANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況である無線LAN無線リンク状況のうち、少なくとも1つを含む。
第2の特徴に係るユーザ端末は、セルラRANから無線LANへのオフロードを可能にする。前記ユーザ端末は、判定パラメータに基づいて、前記セルラRAN及び前記無線LANの中から、前記ユーザ端末とトラフィックを送受信すべき適切なアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行う制御部を備える。前記判定パラメータは、前記セルラRANに関するネットワーク状況であるセルラネットワーク状況、前記無線LANに関するネットワーク状況である無線LANネットワーク状況、前記セルラRANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況であるセルラ無線リンク状況、前記無線LANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況である無線LAN無線リンク状況のうち、少なくとも1つを含む。
第3の特徴に係る通信制御方法は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末とトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための共通ネットワーク選択指示子を前記セルラRANからブロードキャストで送信するステップAと、前記ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための個別ネットワーク選択指示子を前記セルラRANからユニキャストで送信するステップBと、を備える。
第1実施形態及び第2実施形態に係るシステム構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るUE(ユーザ端末)のブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNB(セルラ基地局)のブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るAP(アクセスポイント)のブロック図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 第1実施形態に係る動作環境を説明するための図である。 第1実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン4のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン5のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン6のシーケンス図である。 第1実施形態に係る無線リンク安定度の具体例1を説明するための図である。 第1実施形態に係る無線リンク安定度の具体例2を説明するための図である。 第1実施形態に係るマッピングテーブルの構成図である。 第1実施形態に係る判定アルゴリズムの一例を説明するための図である。 第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法を示す図である。 第2実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。 第2実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。 第2実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。 その他の実施形態に係る動作を説明するための図である。 その他の実施形態に係る動作を説明するための図である。
[実施形態の概要]
第1実施形態に係る通信制御方法は、セルラRANから無線LANへのオフロードを行うための方法である。前記通信制御方法は、ユーザ端末が、判定パラメータに基づいて、前記セルラRAN及び前記無線LANの中から、前記ユーザ端末とトラフィックを送受信すべき適切なアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行うステップを含む。前記判定パラメータは、前記セルラRANに関するネットワーク状況であるセルラネットワーク状況、前記無線LANに関するネットワーク状況である無線LANネットワーク状況、前記セルラRANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況であるセルラ無線リンク状況、前記無線LANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況である無線LAN無線リンク状況のうち、少なくとも1つを含む。
第1実施形態では、前記判定パラメータは、さらに、前記ユーザ端末の移動状況、前記ユーザ端末のバッテリ状況、及び前記ユーザ端末の消費電力状況のうち、少なくとも1つを含む。
第1実施形態では、前記ネットワーク選択動作を行うステップは、前記ユーザ端末が前記無線LAN無線リンク状況を測定するステップを含む。
第1実施形態では、前記通信制御方法は、前記セルラRANが、ネットワーク選択に関する情報を前記ユーザ端末に送信するステップをさらに含む。前記ネットワーク選択動作を行うステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記セルラRANから受信する前記情報に基づいて、前記ネットワーク選択動作を行う。
第1実施形態では、前記情報は、前記オフロードの必要性を示すネットワーク選択指示子を含む。
第1実施形態では、前記情報は、前記判定パラメータと比較するための閾値を含む。
第1実施形態では、前記情報は、前記セルラRANのカバレッジエリアに設けられたアクセスポイントの識別子を含む。前記測定するステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記情報に含まれる前記識別子に基づいて、前記無線LAN無線リンク状況を測定する。
第1実施形態では、前記無線LAN無線リンク状況は、無線リンクの安定度を含む。
第1実施形態では、前記ユーザ端末が、前記無線LAN無線リンク状況を前記セルラRANに報告するステップをさらに含む。
第1実施形態では、前記情報は、前記セルラネットワーク状況及び/又は前記無線LANネットワーク状況を含む。前記ネットワーク選択動作を行うステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記無線LAN無線リンク状況と、前記セルラネットワーク状況及び/又は前記無線LANネットワーク状況と、に基づいて、前記ネットワーク選択動作を行う。
第1実施形態では、前記情報は、オペレータにより管理されていないアクセスポイントを前記ユーザ端末が発見した場合の前記ユーザ端末の動作を制御するための情報を含む。
第1実施形態に係るユーザ端末は、セルラRANから無線LANへのオフロードを可能にする。前記ユーザ端末は、判定パラメータに基づいて、前記セルラRAN及び前記無線LANの中から、前記ユーザ端末とトラフィックを送受信すべき適切なアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行う制御部を備える。前記判定パラメータは、前記セルラRANに関するネットワーク状況であるセルラネットワーク状況、前記無線LANに関するネットワーク状況である無線LANネットワーク状況、前記セルラRANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況であるセルラ無線リンク状況、前記無線LANと前記ユーザ端末との間の無線リンク状況である無線LAN無線リンク状況のうち、少なくとも1つを含む。
第2実施形態に係る通信制御方法は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末とトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための共通ネットワーク選択指示子を前記セルラRANからブロードキャストで送信するステップAと、前記ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための個別ネットワーク選択指示子を前記セルラRANからユニキャストで送信するステップBと、を備える。
第2実施形態では、前記共通ネットワーク選択指示子は、アイドル状態のユーザ端末及び接続状態のユーザ端末に対して適用される。前記個別ネットワーク選択指示子は、接続状態のユーザ端末に対してのみ適用される。
第2実施形態では、前記共通ネットワーク選択指示子は、アイドル状態のユーザ端末に対してのみ適用される。前記個別ネットワーク選択指示子は、接続状態のユーザ端末に対してのみ適用される。
第2実施形態では、前記ステップBにおいて、前記セルラRANは、前記ネットワーク選択動作をオンに設定するための前記個別ネットワーク選択指示子を接続状態のユーザ端末に送信する。前記接続状態のユーザ端末は、タイマを有している。前記通信制御方法は、前記ネットワーク選択動作をオンに設定する際に、又は前記ネットワーク選択動作をオンに設定された前記接続状態のユーザ端末がアイドル状態に遷移する際に、前記タイマを起動するステップと、接続状態からアイドル状態に遷移した前記ユーザ端末が、前記ネットワーク選択動作のオン設定を前記タイマが満了するまで維持するステップと、前記タイマが満了した際に前記オン設定を破棄するステップと、をさらに備える。
第2実施形態では、前記ステップBにおいて、前記セルラRANは、前記ネットワーク選択動作をオフに設定するための前記個別ネットワーク選択指示子を接続状態のユーザ端末に送信する。前記接続状態のユーザ端末は、タイマを有している。前記通信制御方法は、前記ネットワーク選択動作をオフに設定する際に、又は前記ネットワーク選択動作をオフに設定された前記接続状態のユーザ端末がアイドル状態に遷移する際に、前記タイマを起動するステップと、接続状態からアイドル状態に遷移した前記ユーザ端末が、前記ネットワーク選択動作のオフ設定を前記タイマが満了するまで維持するステップと、前記タイマが満了した際に前記オフ設定を破棄するステップと、をさらに備える。
第2実施形態では、前記ステップBにおいて、前記セルラRANに含まれる第1のセルが、前記第1のセルに接続する第1のユーザ端末に対して前記個別ネットワーク選択指示子を送信する。前記通信制御方法は、前記第1のユーザ端末が前記第1のセルから第2のセルへのハンドオーバを行う際に、前記第1のセルから前記第2のセルに対して前記第1のユーザ端末のコンテキスト情報を転送するステップをさらに備える。前記コンテキスト情報は、前記第1のセルから前記第1のユーザ端末に送信した前記個別ネットワーク選択指示子を含む。
第2実施形態では、前記通信制御方法は、前記コンテキスト情報を受信した前記第2のセルが、当該第2のセルの負荷状況に基づいて、前記受信したコンテキスト情報に含まれる前記個別ネットワーク選択指示子が示す設定の変更が必要であるか否かを判定するステップと、前記設定の変更が必要であると判定した場合に、変更された個別ネットワーク選択指示子を前記第2のセルから前記第1のユーザ端末に送信するステップと、をさらに備える。
第2実施形態では、前記ステップBにおいて、前記セルラRANに含まれる第1のセルは、前記第1のセルに接続する第1のユーザ端末がアイドル状態に遷移する前に、前記個別ネットワーク選択指示子を含んだ接続解放要求を前記第1のユーザ端末に送信する。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、3GPP規格に準拠して構成されるセルラ通信システムであるLTEシステムを無線LAN(WLAN)システムと連携させる場合の各実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、本実施形態に係るシステム構成図である。図1に示すように、LTEシステムは、複数のUE(User Equipment)100と、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を含む。E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。EPC20は、コアネットワークに相当する。
UE100は、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセルとの無線通信を行う。UE100はユーザ端末に相当する。UE100は、セルラ通信及びWLAN通信の両通信方式をサポートする端末(デュアル端末)である。
E−UTRAN10は、複数のeNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は基地局に相当する。eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。また、eNB200は、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。また、eNB200は、S1インターフェイスを介して、EPC20に含まれるMME/S−GW500と接続される。
EPC20は、複数のMME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)500を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。
WLANシステム(WLAN30)は、WLAN AP(以下、「AP」と称する)300を含む。WLANシステムは、例えばIEEE 802.11諸規格に準拠して構成される。AP300は、セルラ周波数帯とは異なる周波数帯(WLAN周波数帯)でUE100との通信を行う。AP300は、ルータなどを介してEPC20に接続される。尚、eNB200及びAP300が個別に配置される場合に限らず、eNB200及びAP300が同じ場所に配置(Collocated)されていてもよい。或いは、eNB200及びAP300がオペレータの任意のインターフェイスで直接接続されていてもよい。
次に、UE100、eNB200、及びAP300の構成を説明する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101及び102と、セルラ送受信機(セルラ通信部)111と、WLAN送受信機(WLAN通信部)112と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及びセルラ送受信機111は、セルラ無線信号の送受信に用いられる。セルラ送受信機111は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号をセルラ無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、セルラ送受信機111は、アンテナ101が受信するセルラ無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
アンテナ102及びWLAN送受信機112は、WLAN無線信号の送受信に用いられる。WLAN送受信機112は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号をWLAN無線信号に変換してアンテナ102から送信する。また、WLAN送受信機112は、アンテナ102が受信するWLAN無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの入力を受け付けて、該入力の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201と、セルラ送受信機210と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ240’としてもよい。
アンテナ201及びセルラ送受信機210は、セルラ無線信号の送受信に用いられる。セルラ送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号をセルラ無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、セルラ送受信機210は、アンテナ201が受信するセルラ無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW500と接続される。また、ネットワークインターフェイス220は、EPC20を介したAP300との通信に使用される。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、AP300のブロック図である。図4に示すように、AP300は、アンテナ301と、WLAN送受信機311と、ネットワークインターフェイス320と、メモリ330と、プロセッサ340と、を有する。また、メモリ330をプロセッサ340と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ340’としてもよい。
アンテナ301及びWLAN送受信機311は、WLAN無線信号の送受信に用いられる。WLAN送受信機311は、プロセッサ340が出力するベースバンド信号をWLAN無線信号に変換してアンテナ301から送信する。また、WLAN送受信機311は、アンテナ301が受信するWLAN無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ340に出力する。
ネットワークインターフェイス320は、ルータなどを介してEPC20と接続される。また、ネットワークインターフェイス320は、EPC20を介したeNB200との通信に使用される。
メモリ330は、プロセッサ340によって実行されるプログラムと、プロセッサ340による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ340は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ330に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。
図5は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図5に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1乃至レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Media Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理レイヤとeNB200の物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB200のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式など)、及び割当リソースブロックを選択するスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のための制御メッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100は接続状態(RRC connected state)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRC idle state)である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図6は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図6に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
(第1実施形態に係る動作)
次に、本実施形態に係る動作について説明する。
図7は、本実施形態に係る動作環境を説明するための図である。図7に示すように、eNB200のカバレッジ内に複数のAP300が設けられている。複数のAP300のそれぞれは、オペレータにより管理されるAP(Operator controlled AP)である。図7では、AP300を3つのみ図示しているが、実環境では多数のAP300がeNB200のカバレッジに設けられる。
実環境では、オペレータにより管理されていないAP(Non−operator controlled AP)も存在する。Non−operator controlled APには、無料で開放されている公衆AP(いわゆる、Free WiFi)と、ユーザが所有するAPと、がある。
また、eNB200のカバレッジ内に複数のUE100が位置している。UE100−1乃至UE100−3は、eNB200と接続しており、eNB200とのセルラ通信を行っている。UE100−4はAP300−3に接続しており、AP300−3とのWLAN通信を行っている。
eNB200が多数のUE100を収容する場合、eNB200の負荷レベルが高くなる。ここで「負荷レベル」とは、eNB200のトラフィック負荷又はeNB200の無線リソース使用率など、eNB200の混雑度を意味する。よって、UE100とeNB200との間で送受信されるトラフィックの少なくとも一部を無線LANシステムに移行させることにより、eNB200の負荷を無線LANシステムに分散できる。
以下において、UE100とeNB200との間で送受信されるトラフィックを無線LANシステムに移行(以下、「オフロード」という)させるための動作パターンを説明する。ここでオフロードとは、UE100とeNB200との間で送受信されるトラフィックの全てを無線LANシステムに移行させる場合に限らず、eNB200との接続を維持しながら少なくとも一部のトラフィックを無線LANシステムに移行させる場合も含む。
動作パターン1は、オフロード先(すなわち、トラフィックの移行先)のAP300をeNB200が選択するパターンである。これに対し、動作パターン2は、オフロード先のAP300をUE100が選択するパターンである。
また、動作パターン3は、動作パターン1及び2の混合パターンであるが、オフロード先のAP300を最終的にeNB200が選択するパターンである。動作パターン4は、動作パターン1及び2の混合パターンであるが、オフロード先のAP300を最終的にUE100が選択するパターンである。動作パターン5は、動作パターン3及び4の混合パターンである。
動作パターン6は、Non−operator controlled APを考慮したパターンである。
各動作パターンにおいて、UE100は、eNB200と接続した状態(接続状態)にあり、かつ、UE100のWLAN送受信機112は動作状態(オン状態)であると仮定している。但し、UE100は、初期状態においてアイドル状態であってもよい。この場合、UE100は、必要に応じてeNB200との接続を確立する。また、eNB200は、自身のカバレッジ内のOperator controlled APに関する情報を例えばバックホール経由で取得できると仮定している。
(1)動作パターン1
図8は、動作パターン1のシーケンス図である。
図8に示すように、ステップS101において、eNB200は、無線LANシステムに対する測定(無線LAN測定)を制御するためのWLAN測定設定情報をUE100に送信する。eNB200は、例えば、UE100のハンドオーバ、UE100の選択、UE100のページングエリア変更、又は、ネットワーク状況の変化をトリガとして、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。或いは、eNB200は、自身の負荷レベルが閾値を超えたことをトリガとして、WLAN測定設定情報をUE100に送信してもよい。
WLAN測定設定情報は、eNB200のカバレッジエリアに設けられた複数のAP300(Operator controlled AP)それぞれの識別子を含む。AP300の識別子(以下、「AP識別子」という)は、SSID(Service Set Identifier)、BSSID(Basic Service Set Identifier)、又はオペレータが策定したAPを識別する任意のIDである。
WLAN測定設定情報は、AP300との間の無線リンク状況をどのように測定すべきかを示す情報と、測定結果をどのように報告すべきかを示す情報(例えば報告トリガなど)と、を含んでもよい。さらに、WLAN測定設定情報は、どの動作パターン(動作パターン1乃至5)に従うべきかを示す情報を含んでもよい。
WLAN測定設定情報は、UE100がAP300と接続した状態であっても測定設定を確認すべきか否か(無線LAN測定を行うか否か)を示す情報を含んでもよい。尚、UE100は、最適なAP300が選択されるまでは測定設定の確認を継続することが好ましい。これに対し、UE100がAP300へのオフロードを開始した後は、処理負荷を削減するために測定設定の確認を行わないことが好ましい。
ステップS102において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。各AP300は自身のAP識別子を含んだビーコン信号を送信しているため、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子を含んだビーコン信号をスキャンすることにより、AP300を検出できる。
ステップS103において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。UE100は、検出したAP300との間の無線リンク状況を測定する。無線リンク状況とは、ビーコン信号の信号強度、及び無線リンク安定度(詳細については後述)などである。また、ビーコン信号がAP300の負荷レベルを示す情報(すなわち、負荷情報)を含む場合、UE100は、負荷情報を取得してもよい。
ステップS104において、UE100は、測定した無線リンク状況をeNB200に報告する。具体的には、UE100は、無線リンク状況(ビーコン信号の信号強度、無線リンク安定度など)にAP識別子を対応付けて、無線リンク状況及びAP識別子を含んだWLAN測定報告をeNB200に送信する。さらに、UE100は、AP300の負荷情報をWLAN測定報告に含めてもよい。また、UE100は、UE100の移動速度やバッテリ残量などの情報をWLAN測定報告に含めてもよい。
ステップS105において、UE100からWLAN測定報告を受信したeNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。例えば、eNB200は、自身の負荷レベルが閾値を超えている場合に、UE100のトラフィックをオフロードすると判断する。或いは、eNB200は、UE100との間の通信品質が劣化している場合、もしくはUE100の移動速度が十分遅く、UE100のバッテリ残量が十分にある場合に、UE100のトラフィックをオフロードすると判断してもよい。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS106において、eNB200は、WLAN測定報告に基づく無線リンク状況と、eNB200及び/又はAP300に関するネットワーク状況(以下、単に「ネットワーク状況」という)と、に基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。ネットワーク状況とは、AP300(又はeNB200)の負荷レベル(すなわち、混雑度)である。或いは、ネットワーク状況とは、AP300(又はeNB200)の通信能力であってもよい。通信能力は、QoS保証(WMM)の可否を含む。尚、AP300を優先順位付けするための判定アルゴリズムの具体例については後述する。
ステップS107において、eNB200は、選択したAP300へのオフロード指示をUE100に送信する。オフロード指示は、eNB200が選択したAP300のAP識別子を含む。オフロード指示は、オフロードすべきトラフィックの種類(ベアラ)を示す情報を含んでもよい。
ステップS108において、UE100は、eNB200からのオフロード指示に従って、eNB200が選択したAP300へのオフロードを開始する。尚、eNB200が選択したAP300にUE100が未接続である場合、UE100は、そのAP300に接続した上でオフロードを開始する。
なお、ステップS104でUE100が送信するWLAN測定報告は、UE100の位置情報を含んでもよい。
(2)動作パターン2
図9は、動作パターン2のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1と重複する説明については省略する。
図9に示すように、ステップS201において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。動作パターン2では、eNB200は、ネットワーク状況をWLAN測定設定情報に含めてUE100に送信する。これにより、ネットワーク状況がUE100に通知される。
ステップS202において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS203において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。そして、UE100は、検出したAP300との間の無線リンク状況と、eNB200から通知されているネットワーク状況と、に基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。
ステップS204において、UE100は、選択したAP300に関する情報をeNB200に通知するステップをさらに有する。選択したAP300に関する情報とは、そのAP300のAP識別子であってもよい。
ステップS205において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS206において、eNB200は、UE100が選択したAP300へのオフロード許可をUE100に通知する。
ステップS207において、UE100は、eNB200からのオフロード許可に応じて、選択したAP300へのオフロードを開始する。
尚、本シーケンスでは、ステップS205の処理は必ずしも行わなくてもよい。また、ステップS204、S205、S206の各処理は必ずしも行わなくてもよい。
(3)動作パターン3
図10は、動作パターン3のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1及び2と重複する説明については省略する。
図10に示すように、ステップS301において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。
ステップS302において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS303において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。そして、UE100は、検出したAP300との間の無線リンク状況に基づいて、検出したAP300それぞれについてトラフィックの移行先とする優先順位を算出する。また、UE100の移動速度やバッテリ残量を考慮してオフロードを進めるべきかどかを考え、セルラネットワーク(eNB200)にも優先順位を付ける。
ステップS304において、UE100は、算出した優先順位に関する優先順位情報をeNB200に送信する。具体的には、算出した優先順位に従ってAP識別子を並べたリスト(以下、「優先順位リスト」という)をeNB200に送信する。
ステップS305において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS306において、eNB200は、優先順位リストとネットワーク状況とに基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。
ステップS307において、eNB200は、選択したAP300へのオフロード指示をUE100に送信する。
ステップS308において、UE100は、eNB200からのオフロード指示に従って、eNB200が選択したAP300へのオフロードを開始する。
(4)動作パターン4
図11は、動作パターン4のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1乃至3と重複する説明については省略する。
図11に示すように、ステップS401において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。
ステップS402において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS403において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。そして、UE100は、測定した無線リンク状況(ビーコン信号の信号強度、無線リンク安定度など)にAP識別子を対応付けて、無線リンク状況及びAP識別子を含んだWLAN測定報告をeNB200に送信する。また、UE100は、UE100の移動速度やバッテリ残量などの情報をWLAN測定報告に含めてもよい。
ステップS404において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS405において、eNB200は、WLAN測定報告に基づく無線リンク状況と、ネットワーク状況と、に基づいて、WLAN測定報告に含まれるAP300(AP識別子)それぞれについてトラフィックの移行先とする優先順位を算出する。優先順位にはeNB200も含めてよい。なお、ステップS404及び/又はS403において、eNB200は、UE100の移動速度やバッテリ残量なども考慮に入れてもよい。
ステップS406において、eNB200は、算出した優先順位に基づいて優先順位リストをUE100に送信する。
ステップS407において、UE100は、優先順位リストと無線リンク状況とに基づいて、最適なオフロード先AP300を選択する。
ステップS408において、UE100は、選択したAP300のAP識別子をeNB200に通知する。
ステップS409において、UE100は、選択したAP300へのオフロードを開始する。
(5)動作パターン5
図12は、動作パターン5のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1乃至4と重複する説明については省略する。
図12に示すように、ステップS501において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。
ステップS502において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS503において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。UE100は、無線リンク状況のうち、ビーコン信号の信号強度を測定する。そして、UE100は、測定した信号強度に基づいて、検出したAP300それぞれについてトラフィックの移行先とする優先順位を算出する。
ステップS504において、UE100は、算出した優先順位に基づいて優先順位リストをeNB200に送信する。
ステップS505において、eNB200は、UE100からの優先順位リストと、ネットワーク状況と、に基づいて、ネットワーク状況が反映されるように、UE100からの優先順位リストを更新する。
ステップS506において、UE100は、無線LAN測定を改めて行う。UE100は、無線リンク状況のうち、無線リンク安定度を測定する。
ステップS507において、eNB200は、更新した優先順位リストをUE100に送信する。
ステップS508において、UE100は、eNB200からの優先順位リストと、測定した無線リンク安定度と、に基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。このとき、UE100のバッテリ残量などを考慮してもよい。
ステップS509において、UE100は、選択したAP300のAP識別子をeNB200に通知する。
ステップS510において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS511において、eNB200は、UE100が選択したAP300へのオフロード許可をUE100に通知する。
ステップS512において、UE100は、eNB200からのオフロード許可に応じて、選択したAP300へのオフロードを開始する。
尚、本シーケンスでは、ステップS510の処理は必ずしも行わなくてもよい。また、本シーケンスでは、優先順位付けが合計2回(ステップS503、S505)行われているが、優先順位付けを3回以上としてもよい。
(6)動作パターン6
図13は、動作パターン6のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1乃至5と重複する説明については省略する。
図13に示すように、ステップS601において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。動作パターン6では、WLAN測定設定情報は、オペレータにより管理されていないAP(Non−operator controlled AP)をUE100が発見した場合のUE100の動作を制御するための、以下の1)乃至3)のうち少なくとも何れかの情報をさらに含む。
1)UE100がNon−operator controlled APと接続した場合においてセルラ通信にトラフィックを残すかどうか(例えば電話などの音声データやメール以外のデータを残すかどうか)を示す情報。例えば、eNB200の負荷レベルが高い(混雑している)場合には、セルラ通信にトラフィックを残さないことが好ましい。
2)UE100がNon−operator controlled APと接続した場合においてその旨をeNB200に通知すべきか否かを示す情報。
3)UE100がNon−operator controlled APと接続した場合においてOperator controlled APのサーチ(スキャン)を引き続き行うべきか否かを示す情報。
ステップS602において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS603において、UE100は、Non−operator controlled APを検出し、Non−operator controlled APと接続する。
ステップS604において、UE100は、上記3)の情報に基づいてAP300(Operator controlled AP)との接続を開始する。
ステップS605において、UE100は、Non−operator controlled APと接続したことを示す通知をeNB200に送信する。但し、上記2)の情報により通知が不要とされていれば、ステップS604の処理は行わなくてもよい。
(7)無線リンク安定度
無線リンク安定度は、UE100とAP300との間の無線リンクがどの程度安定しているのかを示すものである。以下において、無線リンク安定度の具体例1乃至4を説明する。
図14は、無線リンク安定度の具体例1を説明するための図である。図14に示すように、具体例1では、UE100は、ビーコン信号の信号強度が閾値を上回っている時間(Tover_thresh.)を測定し、測定区間内で最も長いTover_thresh.の値、又は測定区間内のTover_thresh.の平均値を無線リンク安定度として取得する。
図15は、無線リンク安定度の具体例2を説明するための図である。図15に示すように、具体例2では、UE100は、測定区間におけるビーコン信号の信号強度の分散(variance)を無線リンク安定度として取得する。
具体例3では、UE100は、受信信号のうち希望波信号の占める割合を無線リンク安定度として取得する。例えば、
(所望のBSSIDに対応するビーコン信号の受信強度)/(同周波数帯での信号強度)
を無線リンク安定度として取得する。
具体例4では、UE100は、測定対象のAP300のBSSIDからの信号(ビーコン信号を含む全信号)を測定区間内に受信した回数を無線リンク安定度として取得する。例えば、
(所望のBSSIDに対応する信号の受信回数)/測定区間
を無線リンク安定度として取得する。多くのトラフィックを扱うAP300は頻繁に信号を送信しているため、受信回数が少なければ無線リンクは安定しているとみなすことができる。
尚、具体例1乃至4は、UE100は全てのAP300について無線リンク安定度を測定できるが、ビーコン信号の信号強度を測定した後、信号強度の高いAP300を選択して接続し、そのAP300についてのみ無線リンク安定度を測定してもよい。例えば、UE100は、接続したAP300に対して接続確認メッセージを送信して通過率を測定し、無線リンク安定度を測定してもよい。そして、UE100は、測定した無線リンク安定度が条件を満たす場合にeNB200に報告してもよい。
(8)WLAN測定報告
UE100がeNB200に送信するWLAN測定報告は、無線リンク状況(ビーコン信号の信号強度、無線リンク安定度など)及びAP識別子を含む。無線リンク状況は、直値とするのではなく、一定範囲ごとのインデックス値とすることにより、オーバーヘッドを削減できる。
図16は、本実施形態に係るマッピングテーブルの構成図である。このマッピングテーブルは、eNB200及びUE100で共有される。
図16に示すように、マッピングテーブルは、無線リンク状況の測定値とインデックス値とを対応付けたテーブルである。UE100は、マッピングテーブルを参照して測定値をインデックス値に変換し、インデックス値をWLAN測定報告に含める。
(9)判定アルゴリズム
AP300を優先順位付けするための判定アルゴリズムの一例を説明する。図17は、判定アルゴリズムの一例を説明するための図である。
図17に示すように、UE100又はeNB200は、判定パラメータ(無線リンク状況、ネットワーク状況など)のインデックス値のそれぞれをAPごとに重み付け計算することにより、最適なAPを判定できる。例えば、APごとに以下の計算式により評価値を算出し、評価値が高い順に優先順位を高く設定する。
(Load level) *LoadWeight+(Signal strength level + Link stability level) *LinkWeight
[第1実施形態の変更例]
UE100は、WLAN測定報告を、eNB200及び(隣接eNB)についての測定結果の報告であるセルラ測定報告と共にeNB200に送信してもよい。
上述した実施形態では、UE100のWLAN送受信機112が動作状態(オン状態)であると仮定していたが、WLAN送受信機112が停止状態(オフ状態)である場合を考慮した動作としてもよい。例えば、UE100は、WLAN送受信機112が動作状態であるか否かを示す情報をeNB200に送信し、eNB200は、WLAN送受信機112が動作状態であるUE100に対してのみWLAN測定設定情報を送信してもよい。
或いは、WLAN送受信機112が停止状態であるUE100は、eNB200からWLAN測定設定情報を受信しても、そのWLAN測定設定情報を無視してもよい。また、無視したときにそのWLAN測定設定情報を保持しておき、WLAN送受信機112が動作状態に遷移したときにそのWLAN測定設定情報を参照して測定を開始してもよい。
上述した実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
WLAN30にオフロードするか、セルラネットワーク(E−UTRAN10)にとどまるかを判断する際には、バッテリ残量だけではなく、UE100の消費電力状況(画面の明るさ設定やバッテリ残量の減少速度など)を考慮して判断してもよい。バッテリ残量をパーセンテージで判断してもよく、閾値などを用いて判断してもよい、もしくは、重みづけをしてその他の電波強度のパラメータなどに含めて総合評価をしてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態では、ネットワーク選択動作におけるアクセスネットワークの決定権をUE100が持つケースを主として想定する。
(第2実施形態の概要)
第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、セルラRAN(E−UTRAN10)及びWLAN30の中から、UE100のトラフィックを収容するアクセスネットワークを選択する動作であるネットワーク選択動作を制御するための方法である。
図18は、第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法を示す図である。
図18に示すように、第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための共通ネットワーク選択指示子をE−UTRAN10(セルラRAN)からブロードキャストで送信するステップS1101(ステップA)と、ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための個別ネットワーク選択指示子をE−UTRAN10からユニキャストで送信するステップS1102(ステップB)と、を備える。
このように、ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するためのネットワーク選択指示子(Access Network Selection Indicator)をセルラRANからUE100に送信することにより、セルラRANの負荷状況などをUE100に通知することなく、UE100におけるネットワーク選択動作をオンするかオフするかを制御できる。
なお、共通ネットワーク選択指示子(Common Network Selection Indicator)は、SIB(System Information Block)に含めることができる。これに対し、個別ネットワーク選択指示子(Dedicated Network Selection Indicator)は、RRC Connection Reconfigurationメッセージ、又はRRC Connection Releaseメッセージに含めることができる。RRC Connection Releaseメッセージは、接続解放要求に相当する。
第2実施形態では、共通ネットワーク選択指示子は、アイドル状態のUE100及び接続状態のUE100に対して適用される。個別ネットワーク選択指示子は、接続状態のUE100に対してのみ適用される。
或いは、共通ネットワーク選択指示子は、アイドル状態のUE100に対してのみ適用される。個別ネットワーク選択指示子は、接続状態のUE100に対してのみ適用される。
(動作パターン1)
図19は、第2実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。本シーケンスの初期状態において、ステップS1201に示すように、UE100は、E−UTRAN10に含まれるセル(eNB200)との接続を確立した状態である。UE100は、タイマを有している。
図19に示すように、ステップS1202において、E−UTRAN10は、接続状態のUE100に対して、ネットワーク選択動作をオンに設定するための個別ネットワーク選択指示子をRRC Connection Reconfigurationメッセージに含めて送信する。
ステップS1203において、個別ネットワーク選択指示子(ネットワーク選択動作:ON)を受信したUE100は、ネットワーク選択動作をオンに設定(Configure)する。これにより、UE100は、E−UTRAN10及びWLAN30の中から、UE100のトラフィックを収容する適切なアクセスネットワークの選択を開始する。
ステップS1204において、UE100は、接続状態からアイドル状態に遷移する。
ステップS1205において、UE100は、ネットワーク選択動作をオンに設定(ステップS1203)する際に、又はアイドル状態に遷移(ステップS1204)する際に、タイマを起動する。当該タイマは、ネットワーク選択動作のオン設定(ON Configuration)を維持すべき時間を規定するものである。
接続状態からアイドル状態に遷移したUE100は、ネットワーク選択動作のオン設定をタイマが満了するまで維持する。
ステップS1206において、UE100は、タイマが満了した際に、ネットワーク選択動作のオン設定を破棄する。
このように、第2実施形態に係る動作パターン1では、アイドル状態に遷移したUE100であっても、タイマに応じた時間内は個別ネットワーク選択指示子に従って動作する。よって、共通ネットワーク選択指示子がOFFを示す場合でも、ONを示す個別ネットワーク選択指示子に従ってネットワーク選択動作を継続することができる。
また、第2実施形態に係る動作パターン1では、ネットワーク選択動作を意図的にONに維持するケースについて説明したが、ネットワーク選択動作を意図的にOFFに維持するよう変更してもよい。その場合、第2実施形態に係る動作パターン1のシーケンスにおいて、「オン(ON)」を「オフ(OFF)」と読み替える。これにより、共通ネットワーク選択指示子がONを示す場合でも、OFFを示す個別ネットワーク選択指示子に従って動作させることができる。
(動作パターン2)
図20は、第2実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。本シーケンスの初期状態において、ステップS1301に示すように、UE100は、E−UTRAN10に含まれるセル1(eNB200−1)との接続を確立した状態である。
図20に示すように、ステップS1302において、E−UTRAN10に含まれるセル1(eNB200−1)は、セル1に接続するUE100に対して、個別ネットワーク選択指示子をRRC Connection Reconfigurationメッセージに含めて送信する。
ステップS1303において、個別ネットワーク選択指示子を受信したUE100は、個別ネットワーク選択指示子に従ってネットワーク選択動作をオン又はオフに設定(Configure)する。
ステップS1304において、UE100は、測定報告をセル1に送信する。当該測定報告は、例えばE−UTRAN10におけるサービングセル(セル1)及び隣接セル(セル2)のそれぞれの測定結果を含む。
ステップS1305において、測定報告を受信したセル1(eNB200−1)は、当該受信した測定報告に基づいて、セル2へのUE100のハンドオーバを決定する。
ステップS1306において、セル1(eNB200−1)は、UE100のコンテキスト情報を含んだハンドオーバ要求をセル2(eNB200−2)に送信する。コンテキスト情報は、UE100の各種設定に関する情報である。コンテキスト情報は、ステップS1302でセル1からUE100に送信した個別ネットワーク選択指示子を含む。
このように、セル1からセル2に対して、個別ネットワーク選択指示子を含んだコンテキスト情報を転送する。これにより、セル2(eNB200−2)は、UE100のネットワーク選択設定(Configuration)を把握することができる。
ステップS1307において、ハンドオーバ要求を受信したセル2(eNB200−2)は、ハンドオーバ肯定応答(ACK)をセル1(eNB200−1)に送信する。
ステップS1308において、ハンドオーバ肯定応答を受信したセル1(eNB200−1)は、セル2へのハンドオーバを指示するハンドオーバ指令をUE100に送信する。
ステップS1309において、ハンドオーバ指令を受信したUE100は、セル2との接続処理を行う。
コンテキスト情報を受信したセル2(eNB200−2)は、自身の負荷状況に基づいて、コンテキスト情報に含まれる個別ネットワーク選択指示子(すなわち、UE100のネットワーク選択設定)の変更が必要であるか否かを判定する。例えば、UE100にOFFが設定されている場合であって、かつセル2(eNB200−2)の負荷レベルが高い場合には、OFF設定をON設定に変更すると判定する。
セル2(eNB200−2)は、そのような変更が必要であると判定した場合に、変更された個別ネットワーク選択指示子(例えばネットワーク選択動作:ON)をUE100に送信する。なお、セル2(eNB200−2)は、ステップS1309におけるUE100の接続処理の際に、当該変更された個別ネットワーク選択指示子をUE100に送信してもよい。
このように、第2実施形態に係る動作パターン2では、UE100がハンドオーバを行う場合であっても、UE100のネットワーク選択設定をターゲットセル(セル2)で把握することができる。よって、ターゲットセル(セル2)は、UE100のネットワーク選択設定を変更するか否かの判定を行い、必要に応じて変更することができる。
(動作パターン3)
図21は、第2実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。本シーケンスの初期状態において、ステップS1401に示すように、UE100は、E−UTRAN10に含まれるセル(eNB200)との接続を確立した状態である。
図21に示すように、ステップS1402において、E−UTRAN10に含まれるセルは、個別ネットワーク選択指示子を含んだRRC Connection ReleaseメッセージをUE100に送信する。RRC Connection Releaseメッセージを受信したUE100は、RRC Connection Releaseメッセージに含まれる個別ネットワーク選択指示子に従ってネットワーク選択動作をオン又はオフに設定(Configure)する。そして、ステップS1403において、UE100は、RRC接続を解放し、接続状態からアイドル状態に遷移する。
このように、第2実施形態に係る動作パターン3では、UE100がアイドル状態に遷移する際にネットワーク選択動作をオン又はオフに設定するため、アイドル状態においてUE100が個別ネットワーク選択指示子に従って動作するように制御できる。
なお、UE100は、アイドル状態に遷移した後に以下の何れかの動作を行う。
1)UE100は、次に接続状態になって個別ネットワーク選択指示子を受け取るまでは、設定を維持する。
2)上述した第2実施形態に係る動作パターン1と同様に、タイマが満了するまで設定を維持し、タイマ満了後に受け取った共通ネットワーク指示子に従って動作する。
以下において、上述した実施形態の補足事項について付記する。
[付記1]
1.序文
主要な焦点は、3GPPネットワーク(セルラネットワーク)からオペレータ及びそのパートナーにより配置及び制御されるWLANへサービスをオフロードするためにオペレータにより使用されるシナリオをより良く理解することである。WLAN/3GPPノードの共同配置(collocated)及び非共同配置(non-collocated)の両シナリオは、必須であると考えられる。意図されるシナリオの明確化により、これらのシナリオのためのソリューションを検討可能になる。しかしながら、オフロードプロシージャの詳細を検討する前に、良好なソリューションの基礎をなすいくつかの要素を良く理解することが必要である。特に、オフロードに必要な情報、及び、その情報の交換に協働するエンティティ(UE又はNW)を検討すべきである。付記1は、オフロードを成功するために重要な要素についてのいくつかの提案を提供する。
2.議論
検討すべき共同配置及び非共同配置の追加的な詳細シナリオを指摘する。これらは、カバレッジが1又は複数の重複するWLAN及び3GPPノードを包含するケースを含む。全てのケースにおいて、シナリオはWLAN及び3GPPノードの両方のカバレッジを含んでおり、そうでなければオフロードは不可能である。オフロードの概念は新しいものではなく、eICIC、HetNet、CA、及び現在は小セル強化の議論で検討されている。しかし、小3GPPノードへのオフロードとは異なり、RANの観点では、3GPPノードとWLANとの間で交換される情報については十分に規定されない。さらに、規格化されたインターフェイスが利用できない場合、3GPPノードとWLANノードとの間でどの情報が交換できるか不明確である。
2.1.ネットワーク選択に必要な情報
3GPPノードからWLANノードへのオフロードをサポートするために、3GPPノードは、オフロードのための適切な判断の前に、評価すべき多くのファクターを検討すべきである。オフロード判断のベースの例は、輻輳を軽減する必要性、UEに高いスループットを提供する必要性、良好なユーザ体験のためにQoS要求を満足する必要性である。UEのオフロードを行うと判断されたら、3GPPネットワークは、オフロード必要性のために最も好適なネットワーク及びノードを検討すべきである。従って、重要な情報はネットワーク選択処理の一部として評価されるべきであり、そうでなければオフロードは適切に取り扱われない。特に、以下の情報はネットワーク選択に利用できると考えられる。
・アクセス及びバックホール負荷
・スループット
・QoS
・WLANノード識別子
・信号強度
・リンク安定度
・WMM機能のサポート
オフロードの主な検討の一つは、RAN/NW輻輳を軽減する必要性である。WLANノードが3GPPノードよりも輻輳している場合に、3GPPノードにあるUEを維持するために、UEをWLANにオフロードするか否かを判断する前にWLANアクセス及びバックホール負荷を考慮すべきである。何れのネットワークも過負荷でない場合でも、良好なユーザ体験及びそのような要求を満足する代替ネットワークへのオフロードの機会を提供するためにUEスループットを増やすことが必要であるかもしれない。いくつかのサービス(例えば耐遅延性サービス)はWLANに適しており、他のサービス(例えば音声)は3GPPノードに適しているため、QoSにも同様のことがいえる。
オフロードの利点の一つは、全てのアクティブなサービスが一つのネットワークによりサーブされる必要はない、つまり、UEが両ネットワークに同時に接続可能なオプションを意味し、QoS要求が最適化される。不要な同時接続は望ましくないUE電力消費を引き起こすため、そのようなオフロード判断は慎重に検討されるべきである。
3GPPノードは、オフロードのためのターゲットWLANノードを識別することが必要になる。WLANノードのSSID(又はBSSID)は識別子の候補であり、オフロード前にWLANの信頼性を検証する処理を規定する必要がある。
信号強度は、WLANノードへのオフロードの可能性を評価するために明らかに必要な情報の一つである。3GPPノード間のモビリティのケースと同様に、ソース信号強度及びターゲット信号強度は一緒に考慮されるべきである。
信号強度に密接して、WLANノードのリンク安定度の評価が必要である。リンク安定度は、UEがどれくらい長くWLANノードへの接続を維持できるかの測定であり、信号強度の変動に依存する。十分なリンク安定度情報を得るためにUEがWLANノードに接続する必要はないかもしれない。また、UEのモビリティは、接続の安定度に影響を与える。ある領域に配置されるWLANノードの数も、ある位置におけるリンク安定度に影響を与える。リンク安定度をどのように規定し、どのエンティティがその要求を規定するかについては、検討が必要である。
WLAN及びUEがWMMをサポートするか否かを考慮すべきである。WMMによれば、WLANによりサポートされるサービスの優先度カテゴリを3GPPノードが受信できる。特に、WLAN上での音声サービスのサポートが可能である。これは、UEが3GPPノードに接続する必要がない場合、3GPPノードがオフロード及びUE電力消費の削減するための選択肢を増やすことができるかもしれない。
提案1:ネットワーク選択に不可欠なパラメータのセットを決定すべきである。
2.2.共同配置シナリオと非共同配置シナリオとの対比
ネットワーク選択のパラメータのセットが決定されたら、共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオの両方に関連するパラメータを得る際に違いがあるか否かも考慮すべきである。共同配置シナリオでは、3GPPノード及びWLANノードは同一ノード内に位置するので、自身のインターフェイスを介して3GPPノードとWLANノードとの間で交換される大部分の情報を得ることができる。特に、アクセス及びバックホール負荷、スループットの管理、QoSサポートを含む情報交換は、同一ノード内で透過的に交換することができる。共同配置シナリオの拡張の一部として、3GPPノードとは物理的に隔離されているWLANノードであるものの、CA配置シナリオ4のような光ファイバリンクを介して3GPPノードに接続される外部WLANノードもサポートできるべきである。3GPPノードは遅延なく外部WLANノードに直接的にアクセスできるので、この外部WLANノードは、共同配置シナリオと同様な情報交換能力を有する。
非共同配置シナリオでは、規格化されたインターフェイスが利用不能であると想定されるので、スループット及びアクセス/バックホール負荷を交換できるか明確ではない。負荷情報は、ネットワーク実装の一部としてOAMを介して得ることができるかもしれない。負荷が急速に変化しない限りは、情報交換に関するレイテンシは重大にならない。バックホール負荷が輻輳である場合、タイムリーに情報交換を行うことがより難しくなる。他の方法としては、WLANノードが定期的に送信するビーコンフレーム、又はプローブ応答フレームにより負荷情報が得られる可能性がある。しかしながら、そのような負荷情報はアクセス負荷のみを反映しており、バックホール負荷を反映していない。
無線リンクパラメータについては、共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオの両方で利用可能であると想定されるので、各シナリオで違いはない。
提案2:ネットワーク選択に必要なパラメータは、共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオの両方で利用可能であるべきである。
2.3.無線リンクパラメータ
既に提案したように、WLANノードの信号強度及びリンク安定度等の無線リンクパラメータは、共同配置シナリオ又は非共同配置シナリオで直ちに利用可能であると想定する。異なる観点では、信号強度等の無線リンクパラメータは、WLANノードからのUEのパスロスの指示子である。パスロスは、UEの位置に依存し、当該位置がWLANノードのカバレッジ内であるか否かに依存する。従って、3GPPノードがWLANノードとUEとの相対的な位置を直ちに判断できれば、3GPPノードはWLANノードからのUEのパスロスを判断できる。共同配置シナリオでは、両ノードに対するUEの相対的な位置は同じであるので、WLANノードからのパスロスを推定できるかもしれない。しかしながら、実際には、3GPP及びWLANで周波数帯及びアンテナ構成が異なれば、パスロスを直接に求めることができない。非共同配置シナリオでは状況はより複雑である。この複雑さは、非共同配置のWLANノードからのUEの相対的なパスロスを求めることを含み、UEに対して位置情報の報告を要求することになるかもしれない。また、WLANノードの位置は3GPPノードにより常に把握されていることを想定している。
共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオで共通のソリューションに到達するために、必要に応じて、無線リンクパラメータの判断及び3GPPノードへの報告をUEに許可することがシンプルである。上述したように、3GPPノードがUEのWLAN信号強度を判断することは非常にチャレンジングであり、また、このソリューションは3GPPノード間でのモビリティのための既存の挙動と調和しており、無線リンク測定のWLANサポートをUEに追加するための複雑性がわずかしかない。
提案3:オペレータWLAN無線リンク情報がUEから得られるべきであるか否かについて検討すべきである。
2.4.オフロード指示子
提案3が合意される場合、UEがWLANノードのカバレッジ内にいるときはいつでも、UEは無線リンクパラメータを直ちに得ることができる。この情報は3GPPノードに報告されてもよく、3GPPノードはオフロードが必要か否かを検討することができる。しかしながら、UEのWLAN無線が常にオンであるとは限らない。UEのユーザは、電力を節約するためにWLAN無線をオフにしているかもしれない。UEが3GPPノードのオフロード意図を把握していない場合、UEがWLAN無線をオンにする理由はほとんどない。従って、UEがWLAN無線をオンにしてタイムリーに無線リンクパラメータを測定できるように、3GPPノードがUEに対してオフロード意図を示すことは有益である。この点はWLANディスカバリー/スキャンニング最適化に密接に関係しており、どのソリューションがWLANディスカバリー/スキャンニングに最終的に適用されたかと無関係に、かかる指示子は有益である。
提案4:3GPPネットワークは、WLANオフロードが必要であることをUEに通知するメカニズムを持つべきである。
3.まとめ
付記1では、ネットワーク選択に必要な要素のいくつかについて記載した。
[付記2]
1.序文
どうやってソリューション(ソリューション1、2、3)が必要要件を満たすかについての考察の結果、特に、ANDSF(Access network discovery and selection function)およびRANルールに関するいくつかの不明点があるが、ソリューション2が全ての必要要件を満たすように思われる。付記2では、それらの差異と、トラフィックステアリングの必要要件を満たすためにどのように使用されるかと、について更なる説明を行う。ソリューション2は、ネットワーク選択のパラメータをRANからUEに提供可能であり、かつネットワーク選択のルール(ポリシー)に従ってネットワークの選択権をUEが持つ方式である。ソリューション2の必要要件を満たすことに関する更なる詳細については、付録にて説明する。
2.考察
2.1.ANDSF対RANルール
ソリューション2に基づくほとんどの懸念事項が、ANDSFポリシーとRANルールとの関係から派生している。例えば、ある懸念事項は、UEの挙動が予測不可能であることから派生し、また、ANDSFポリシーとRANルールとの間の不明瞭な関係により発生する潜在的なピンポン伝送から派生している。以下の諸問題に対する答えは、ANDSFとRANルールとの関係を明確にする手助けになるはずである。
1) ANDSFが利用不可能な場合、RANルールは使用できるだろうか。
ANDSFが利用不可能な場合、RANは、UE間の統一された挙動を保証するルールを提供できるはずである。事前に静的なルールをUEに提供すると、基本的にUE実装の問題であるので、予想不可能な挙動になってしまうだろう。この柔軟性がソリューション2の主な利点の1つである。
2) ANDSFがUEに対して利用可能な場合、UEはどのルールに従うべきだろうか。ANDSFポリシー、RANルール、それとも両方だろうか。
現在は、「ANDSFポリシーがUEに提供された場合でも、UEにより使用される好ましいルールを通知する選択肢をRANは有する。」と言われている。原則的には、ANDSFがUEにとって利用可能であり、UEがANDSFをサポートしている場合、UEはANDSFを使用することを許可されるべきである。しかし、混乱を避けるため、どのルールを使用するかの決定は、RAN次第とする。RANが、UEが、利用可能なANDSFを有していると把握している場合、RANは、UEがANDSFを使用することを許可するべきである。RANがUEにRANルールを使用するべきだと告知した場合、UEがANDSFを使用する許可を与えれば、ANDSFの使用は全てのUE間における一様挙動を妨げるUE実装に委ねられるだろう。従って、RANルールまたはANDSFポリシーのどちらか一方が、RANの決定にしたがって使用され、その両方が使用されることはない。
3) ANDSFが一部のUEにだけ利用可能で全てのUEに利用可能ではない(恐らく、一部のUEはANDSF対応ではない)場合、RANは、ANDSF対応でないUEに対してのみルールを提供できるだろうか。
RANルールまたはANDSFポリシーを与えるか否かはRAN次第である。混乱を避けるため、RANルールは区別なく全てのUEに提供されるべきだと考える。
4) ローミング中のUEに対しても同じルールを適用するべきだろうか。ローミング中のUEは、ローミング中でないUEと同じANDSFを有するだろうか。ローミング中のUEは、ローミング中でないUEと同じように動作する必要はあるだろうか。
繰り返すが、RANルールまたはANDSFを使うか否かの決定は、RANに一任されている。もしUEがRANから提供されたルールに基づいてトラフィックステアリングを実行すれば、ローミング中のUEの挙動は、オペレータにとって予想可能と言えるだろう。それは、負荷バランスにとっても好ましい。
5) UEがRANからRANルールを使用してもよいと通達される場合、UE実装が許可されることはあるだろうか。
RANルールに従うと言ってもUEが自動的にWLANをスキャンするわけではないし、トラフィックをWLANへ向けるわけではない。RANルールは、WLANスキャン最適化の一部として、充電レベル状態について、UEも責任を負うことを仮定している。WLANスキャン最適化の詳細は、今後の検討が必要である。RANからWLANへのトラフィックステアリングにおいて、UEは、RANルールで規定されたDRBに基づいて、方向を切り替えるトラフィックを選択する。WLANからRANへ方向を切り替えられるトラフィックの選択において、UEは、もし利用可能であれば、IFOM使用し、またはUE実装を使用してもよい。
表1には、RANルールとANDSFとの関係(適用されるポリシー/ルールの概要)がまとめられている。
Figure 0005893177
上記明瞭にした点に基づいて、以下の結論に達した。
ソリューション2において、RANは、UEがRANルールまたはANDSFポリシーを使用するか否かを決定する。
提案1: RANが、UEがRANルールを使用するべきだと決定した場合、UEは、ANDSFが利用可能であっても、RANルールだけを使用する。
提案2: RANが、UEがRANルールを使用するべきだと決定した場合、RANからWLANへのトラフィックステアリングは、オフロードのために選択されたデータベアラを定義するトラフィック情報に従う。
提案3: WLANからRANへのトラフィックステアリングにおいて、UEは、トラフィックをUE実装またはIFOM(利用可能な場合)に従って選択してもよい。
2.2. 負荷情報についての明瞭化
先の考察では、RANからWLANへのトラフィックステアリングのトリガとして、RANがUEにその負荷を通知してもよいという提案があった。そのような通知は、オペレータにとって何の利点もない。ロードバランスにおいて、ソリューション2は、所望のオフロードのレベルを変更するため、RANに3GPP RAN RSRP、RSCP、WLAN BSS負荷、およびWLAN RSSIの閾値を調整させる。さらに、アクセスネットワークの選択の精度は、負荷情報など間接的メトリックスよりも直接的メトリックスを使用することで改善もされている。
また、図22に示すように、ソリューション2は、非効率なスキャン、オフロード通知を使ったトラフィックステアリングを防ぐことができる。負荷レベルが上昇すると、RANは、オフロード通知をUEに送信することにより、ネットワークの選択を推奨する。UEは、この通知をトリガとしてネットワークの選択を開始する。このようなオフロードの通知を使用すると、特に、ユーザが節電のためにUEのWLANモジュールの電源をオフ状態にするような場合、WLANの不必要なスキャンが防止される。UEは、オフロード通知を受信する場合、WLANモジュールの電源をオン状態にする。
提案4: ソリューション2において、RANは、RANからWLANへオフロードする意志をUEに伝えるオフロード通知を送信してもよい。
提案5: たとえUEがオフロード通知をRANから受信しても、UEは、UE実装、例えば、バッテリのレベルなどに基づいて、WLANスキャンが好ましいか否かを判別する選択肢を有する。
なお、図22の左側には、トラフィックステアリングを実行する必要がないケースが示される。図22の右側には、オフロード通知を使用してUEがネットワークの選択を開始するケースが示される。
3.まとめ
付記2において、特に、不明点に対する説明が更になされ、ソリューション2の改良点を示し、該ソリューションが全ての必要要件を満たすと結論付けた。
4.付録
4.1.必要要件充足評価
ANDSFとRANルールとを上記の通り明確化したことにより、ソリューション2が必要要件を満たすか否かを再検討することが興味深いと思われる。
必要要件1:
ソリューション2は、ANDSFまたはRANルールを利用することによって、RAN負荷とWLAN負荷APとの間の適切なバランスを達成する。特に、RANルールは、3GPP/WLAN信号およびWLAN負荷用の閾値を規定し、明確にRANの負荷情報を提供せずに、トラフィックステアリングを制御する。UEがANDSFを利用可能であっても、RANは、ANDSFまたはRANルールが二者間で潜在的に対立しないよう利用されるか否かを判別する。
UEがANDSFを利用不可能な場合、もし、スマートUE実装を用いても、UEにより使用されるポリシーは、異なる場合があるため、オフロードの結果は、不確かな可能性がまだある。RANルールがあれば、UEの挙動は予測可能であり、その結果、予測可能なオフロード制御が可能である。
ソリューション1と違って、ソリューション2では、より正確なオフロード制御を可能とするルールを付与するタイミングをRANが制御できる利点を有する。動的に負荷制御を実施するために、RANは、タイムリーにアクセスネットワークを選択可能にするために必要な閾値を調整する選択肢を有する。
必要要件2:
RAN/WLANの信号品質とWLAN負荷とを反映するルールを規定することによって、ユーザ体験が改善する可能性がある。ユーザ体験およびネットワークの性能の両方が改善するように、RANは閾値を規定し、既存の3GPP測定レポート、RAN状態、UEにより生成される相対的負荷を考慮に入れる。
ソリューション2は、UEに基づいたアクセスネットワーク選択ソリューションであるので、単なるDRBではなく、IPフローをステアリングするようなUE固有のニーズは、より少ないシグナリングで、より簡単に実現されると思われる。
必要要件3:
WLANの利用を改善するためには、ユーザ体験を改善し、バッテリ消費の削減が必要である。この観点から、ソリューション2は、所望の結果を達成するため、UEにバッテリレベル、WLANへの近接、QoSを考慮させることにより、必要要件を満たしている。
ランダム化を適用して、過剰な数のUEがWLANに同時にアクセスすることを防止してもよい。
さらに、RANからのオフロード通知を使用して、不必要なWLANスキャンを防止してもよい。通知が起動された場合のみ、UEはこの手順を開始する。
必要要件4:
特定のRANの条件が満たされた場合のみ、UEがWLANスキャンを行うことを許可するルールを規定することにより、バッテリ消費を削減できる可能性がある。例えば、RSRPが特定の閾値未満の場合のみ、UEにWLANチャンネルをスキャンさせることによって、UEの電力消費は削減される可能性がある。
必要要件5:
もしRANがUEはANDSFを使用しなければならないと決定した場合、ANDSFに基づいてトラフィックステアリングを行ってもよい。もしANDSFが利用不可能であって、RANがUEはRANルールを使用すべきだと決定した場合、RANは、WLANにオフロードするためにはどのトラフィックが最良かを決定してもよい。
必要要件6:
ソリューション2は、既存の3GPPおよびWLANの機能性には影響を及ぼさないので、従来のシステムに影響しない。
必要要件7:
ソリューション2は、既存のWLANスキャン/コネクション機構に従うので、IEEEやWFAに影響しない。
必要要件8:
WLANシステムの区別が可能になるように、RANは、UEに対して、WLANサービスセット識別子からなるホワイトリスト(またはブラックリスト)を提供してもよい。SSID−閾値毎に提供してもよい。
さらに、ソリューション2は、ANDSFのみに基づいて、オフロード用のWLAN専用システムを定義することが可能である。RANポリシーは、既存のANDSFポリシーも利用可能である。
必要要件9:
本必要要件は、特定のUE用の個別のシグナリングを利用することによって達成可能である。
必要要件10:
ランダム化を利用し(例えば、UEは、目標セルにアクセス可能か否かをテストする前にランダムバックオフを実行する)、UEごとの個別のアシスタント情報(例えば、閾値)を提供することによって、ピンポン伝送を防ぐことが可能である。追加の機構が必要か否かは、今後の検討が必要である。
[付記3]
ルールの例:
ANDSFが利用不可能な場合(またはRANによって推奨されていない)
if RAN RSRP < x or offloading indicator == yes
if WLAN RSSI > y and WLAN BSS load < z
offload from RAN to WLAN
else if RAN RSRP > x’
if WLAN RSSI < y’ or WLAN BSS load > z’
offload from WLAN to RAN
else 受信したアシスタント情報をUEのインターワーキング上層に転送する
なお、パラメータx、x’、y、y’、z、z’はネットワークにより提供される。
・“If RAN RSRP < x or offloading indicator == yes” and “if WLAN RSSI > yと、WLAN BSS load < z”との間で分割
if RAN RSRP > x and offloading indicator == no not signaledの場合、動機付けとして、UEはスキャン最適化が許可される(WLANクライアントオフを含む)。そして、スキャン最適化を適用するか否かに拘わらずUEはRAN RSRP測定を行う。
・2つの閾値、「If RAN RSRP < x」および「offloading indicator == yes」を有する理由
もしRANが所望のオフロードを通知しなくても、UEは、WLAN用のスキャンを希望すると思われる。それは、RANが、どれくらいの潜在的なUE(すなわち、RSRP > xのUE)がオフロードされないかを判別する1つの方法である。そうすれば、UEは依然としてWLAN測定をeNBに報告するが、WLANへのオフロードのターゲットにはならないだろう。MDTのようなもの。従って、RANは、将来、「x」の調整の精度を向上することができる。これは、個別のシグナリングにのみ適用できる。
・The reason “if WLAN RSSI < y’ or WLAN BSS load > z’”
この場合、UEは、WLANからRANにオフロードすべきである。
WLANからRANへのオフロードの決定がUE実装またはANDSF次第ということは危険である。ここで重要なことは、UEがトラフィックをWLANからRANへ切り替えるかどうかを判別する際に、RANルールがさらに適用可能であることだ。しかし、WLANからRANに切り替えるトラフィックの選択は、UE実装に基づくものである(つまり、RANルールに適応したUEは、WLANに移動したら、RANルールはUEの間に使用されるべきである。従って、UEが適応するRANルールは、不必要なピンポン伝送用ネットワークの選択を防ぐために、(RANに戻った後)UEが、更新されたパラメータを受信するまで、該RANルールを維持しなければならない。なお、ルール嗜好指示子は、上記「更新されたパラメータ」に含まれる。
・オフロード嗜好指示子の必要性
リスト化されたパラメータは、個別のシグナリングまたはブロードキャストのシグナリングにより提供される。(更に詳細には、全てのリスト化されたパラメータが個別のシグナリングにより提供されているのか否か、またはいくつかのパラメータがブロードキャストシグナリングにより提供できるのか否か)。RSRP閾値とWLANに関する閾値がブロードキャスト信号により提供され、一方、残りのパラメータが個別のシグナリングにより提供される状況があれば、RANは、RSRP閾値を大幅に変更するべきではない。その後、オフロード嗜好指示子は、ネットワークが、WLANに近接するUEだけをWLANに移動させるために有効になる(ネットワークがWLANとUEの位置を知っている場合)。
当然、ネットワークが、更新されたパラメータx、y、zを、オフロード嗜好指示子ではなく、個別のシグナリングで送信するという別の可能性もある。
上記手順をまとめると、UEは、以下の表2に記載したルールに従う。
Figure 0005893177
[付記4]
1.序文
この検討事項の主な目的の1つは、アクセスネットワークの選択をどのように処理するか、及びステアリングのためのトラフィックをどのように選択するかを決定することである。アクセスネットワークの選択については、現在、3つの解決策の候補がTR37.834に記載されている。しかし、アクセスネットワークの選択手順がどのように開始されるかは不明瞭である。UE動作は明確に定義される必要があるため、このことは特にソリューション1及びソリューション2などのUEベースのアクセスネットワークの選択において問題となる。ネットワークベースのソリューション(すなわちソリューション3)の場合、IDLE UEのためのアクセスネットワークの選択はUEベースのソリューションと同様の技術を使用してもよい。したがって、本問題はアクセスネットワークの選択の全てのソリューションにおいて共通の課題である。付記4は、アクセスネットワークの選択に関する問題を明らかにし、幾つかの推奨を行うものである。
2.検討
双方向の負荷分散を達成するために、アクセスネットワークの選択は適正に制御されなければならない。ネットワーク選択のトリガの手順は、少なくともRANの負荷状態に基づいて行う必要がある。また、RANは最新の負荷情報をUEに提供できなければならない。
しかし、多くのオペレータは直接的な負荷情報をUEに提供することを望まない(すなわち、負荷率で表示するか高/中/低で表示するか)。したがって、RANが直接的な負荷情報を提供するのではなく、図23に示すように、アクセスネットワーク選択開始トリガをUEに提供するほうが望ましいと思われる。
提案1:アクセスネットワーク選択指示子をネットワーク選択のトリガとして使用するべきである。
指示子が、(例えば閾値を調整することにより)RANが提供するパラメータの一部として暗黙的に含まれるのか、明示指示子(例えば1ビット指示子)とするかは更なる検討事項である。2つの方法のいずれも同じ結果を達成できるであろう。暗黙的な指示子は、オフロードやオンロードを促す条件式であってもよい。例えば、指示子は、オフロード又はオンロードを促すように閾値を調整するものであってもく、オフロード又はオンロードを促すようにオフセット値を設定するものであってもよい。
2.1.アクセスネットワーク選択指示子
以下の部分では、主としてソリューション2について検討する。RANはその負荷状態に応じて指示子の値を切り換えることができるものと想定される。
アクセスネットワークの選択のため、RANは以下のネットワーク選択条件を満たすフレキシビリティを有する必要がある。
条件1.RANは、全てのUE(IDLEとCONNの両方)にネットワークの選択をトリガするように指示できる必要がある。
条件2.RANはネットワークの選択をトリガする特定のUEを選択し得る。
条件3.RANがネットワークの選択のためにIDLE UEのみを選択することは想定されない。
ネットワークの選択をトリガするためにブロードキャスト信号と個別信号の両方を使用してもよい。これは、RANがブロードキャスト指示子と個別指示子の両方を同じUEに提供し得ることを意味している。一般に、いずれのUEがWLANの受信可能領域の近傍にあるかをRANが知ることは困難であり、WLANの受信可能領域がマクロセルよりも小さいので、ブロードキャスト指示子が有用である。個別指示子には、RANが(例えばRAN内でのUEのリソースの使用状況に基づいて)、アクセスネットワークの選択のために特定のUEを設定できるという利点がある。したがって、2つの指示子は目的が異なるため、異なる設定であってもよい。したがって、UE動作をより良く理解できるように、ブロードキャスト指示子と個別指示子がIDLE UEとCONN UEの両方に適用可能であるべきかを考慮する必要がある。個別信号が特定のUEに適用可能であることは既に明らかであるため、主要な問題は、ブロードキャスト指示子が全てのUEに適用可能であるべきか、IDLE UEのみに適用可能であるべきかである。候補選択肢として2つある。
1)ブロードキャストネットワークアクセス指示はIDLE UEのみに適用可能である。
この選択肢では、いずれの信号メカニズムがいずれのタイプのUEに適用可能であるかが明らかである。両方のタイプの指示子を受信するUEの矛盾を解決する必要が一切なくなるであろう。この選択肢は、上記3つの条件を満たすことができるものの、過剰信号を生じる場合がある。例えば、全てのUEがWLANを試み、選択することをRANが望む場合は、RANはネットワーク選択指示子をブロードキャストし、且つ個別指示子を全てのCONN UEに送信する必要がある。
2)ブロードキャストネットワークアクセス指示は全てのUEに適用可能である。
この選択肢では、CONN UEはブロードキャスト信号又は個別信号のいずれか、又は両方からRAN指示子を受信してもよいため、UE動作は明確に定義される必要がある。しかし、この選択肢では、単一のブロードキャスト指示子によって上記の条件1が満たされるという利点がある。条件2については、RANはブロードキャスト指示子を送信しないことを決定してもよい。その代わりに、RANはオフロードのために(例えばリソースの使用状況に基づいて)選択したUEに個別信号を送信してもよい。この選択肢は、RANの負荷が適度(例えば中程度)である場合、又はRANの負荷が漸増する場合に有用である。更に、指示子を特定のUEに提供することでマストグリングの防止に役立つ場合もある。
選択肢2)は、UEがブロードキャスト信号と個別信号の両方から指示子を受信する状態を生じるため、表3に要約するように2つの指示子間の相互作用を考慮する必要がある。選択肢2)では、UE動作は3つのパターン、すなわち表3に示すようにUE動作タイプ1、2、及び3に分類されることができる。RANが特定のUEにネットワーク選択を設定する際には特定の理由(1つ又は複数)があり得るため、表3は、基本的に、個別信号を介したオフロード指示子はブロードキャスト信号を介したオフロード指示子に優先することを示唆している。
Figure 0005893177
*RANが「オフ」に設定されたブロードキャスト指示子を常に提供する必要があるのか、いずれのUEをもWLANにオフロードすることを望まない場合にブロードキャスト指示子を単に全く送信しないのかは更なる検討事項である。
提案2:ブロードキャストネットワークアクセス指示子はIDLE UEとCONN UEの両方に適用可能であるべきである。
2.2.アクセスネットワークの選択のシナリオ
2.2.1.UEがRANに接続される
提案2が同意される場合は、UEは表3に従ってアクセスネットワークの選択を開始する。
2.2.2.UEがWLANに接続される(RANにアタッチされる)
UEは個別指示子を受信できないため、UEはブロードキャスト指示子のみに従ってアクセスネットワークの選択を開始する。IDLEに移行し、WLANに接続された後もUEが依然として個別指示子を使用し続けることができるかどうかは更なる検討事項である。加えて、(measured_metricA > threshold3) || (measured_metricB < threshold4)である場合、本UEは3GPP RANに戻ってこれを再選択するかどうかも決定することができる。
3.まとめ
付記4では、アクセスネットワーク選択指示子を使用する利点を提言し、このような指示子がUEで受信される場合のUE動作を説明している。結論として、このような指示子を3GPP RANからUEに提供することは有益である。ブロードキャストネットワーク選択指示子をIDLE UEとCONN UEの両方に適用可能な場合、RAN2は表3に示すUE動作を明確にする必要がある。
[相互参照]
米国仮出願第61/754106(2013年1月18日出願)、米国仮出願第61/808777(2013年4月5日出願)、米国仮出願第61/864206(2013年8月9日出願)、米国仮出願第61/864219(2013年8月9日出願)、米国仮出願第61/898791(2013年11月1日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
本発明は、無線通信分野において有用である。

Claims (7)

  1. セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末とトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御するための通信制御方法であって、
    前記ネットワーク選択動作における前記セルラRANと前記無線LANとの間のトラフィック切り替えを促すための個別のパラメータを前記セルラRANからユニキャストで接続状態のユーザ端末に送信するステップを備え、
    前記接続状態のユーザ端末は、タイマを有しており、
    前記接続状態のユーザ端末がアイドル状態に遷移する際に、前記タイマを起動するステップと、
    接続状態からアイドル状態に遷移した前記ユーザ端末が、前記個別のパラメータを前記タイマが満了するまで維持するステップと、
    前記タイマが満了した際に前記個別のパラメータを破棄するステップと、
    をさらに備えることを特徴とする通信制御方法。
  2. セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末とトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御するための通信制御方法であって、
    前記セルラRANに含まれる第1のセルラ基地局が、前記第1のセルラ基地局に接続する第1のユーザ端末に対して、前記ネットワーク選択動作における前記セルラRANと前記無線LANとの間のトラフィック切り替えを促すための個別のパラメータユニキャストで送信するステップと、
    前記第1のユーザ端末が前記第1のセルラ基地局から第2のセルラ基地局へのハンドオーバを行う際に、前記第1のセルラ基地局から前記第2のセルラ基地局に対して前記第1のユーザ端末の設定に関する情報を転送するステップと、
    を備え、
    前記設定に関する情報は、前記第1のセルラ基地局から前記第1のユーザ端末に送信した前記個別のパラメータを含むことを特徴とする通信制御方法。
  3. 前記設定に関する情報を受信した前記第2のセルラ基地局が、前記受信した設定に関する情報に含まれる前記個別のパラメータが示す設定の変更が必要であるか否かを判定するステップと、
    前記設定の変更が必要であると判定した場合に、変更された個別のパラメータを前記第2のセルラ基地局から前記第1のユーザ端末に通知するステップと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の通信制御方法。
  4. セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末とトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御するセルラ基地局であって、
    自セルラ基地局に接続するユーザ端末に対して、前記ネットワーク選択動作における前記セルラRANと前記無線LANとの間のトラフィック切り替えを促すための個別のパラメータをユニキャストで送信する処理を行う制御部を備え
    前記制御部は、前記ユーザ端末が自セルラ基地局から他のセルラ基地局へのハンドオーバを行う際に、自セルラ基地局から前記他のセルラ基地局に対して前記ユーザ端末の設定に関する情報を転送し、
    前記設定に関する情報は、自セルラ基地局から前記ユーザ端末に送信した前記個別のパラメータを含むことを特徴とするセルラ基地局。
  5. セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末とトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御するセルラ基地局に備えられるプロセッサであって、
    前記セルラ基地局に接続するユーザ端末に対して、前記ネットワーク選択動作における前記セルラRANと前記無線LANとの間のトラフィック切り替えを促すための個別のパラメータをユニキャストで送信する処理と、
    前記ユーザ端末が前記セルラ基地局から他のセルラ基地局へのハンドオーバを行う際に、前記セルラ基地局から前記他のセルラ基地局に対して前記ユーザ端末の設定に関する情報を転送する処理と、を実行し、
    前記設定に関する情報は、前記セルラ基地局から前記ユーザ端末に送信した前記個別のパラメータを含むことを特徴とするプロセッサ。
  6. セルラRAN及び無線LANの中からトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行うユーザ端末であって、
    自ユーザ端末が接続状態である場合において、前記ネットワーク選択動作における前記セルラRANと前記無線LANとの間のトラフィック切り替えを促すための個別のパラメータをセルラ基地局から受信する処理を行う制御部を備え、
    前記個別ネットワーク選択指示子はユニキャストで送信され
    前記制御部は、自ユーザ端末が接続状態からアイドル状態に遷移する際にタイマを起動し、前記個別のパラメータを前記タイマが満了するまで維持し、前記タイマが満了した際に前記個別のパラメータを破棄することを特徴とするユーザ端末。
  7. セルラRAN及び無線LANの中からトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行うユーザ端末を制御するプロセッサであって、
    前記ユーザ端末が接続状態である場合において、前記ネットワーク選択動作における前記セルラRANと前記無線LANとの間のトラフィック切り替えを促すための個別のパラメータをセルラ基地局から受信する処理と、
    前記ユーザ端末が接続状態からアイドル状態に遷移する際にタイマを起動する処理と、
    前記個別のパラメータを前記タイマが満了するまで維持する処理と、
    前記タイマが満了した際に前記個別のパラメータを破棄する処理と、
    を実行することを特徴とするプロセッサ。
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