JP5892134B2 - 撮像装置、撮像方法及びプログラム - Google Patents
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Description
このタイムラプス動画像用の静止画像を撮像する際に、例えば、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の撮像条件を固定した状態とすることで、タイムラプス動画像の再生の際に画面のちらつきを抑制することができるようになる。
撮像手段と、この撮像手段が一定の時間間隔で繰り返し撮像する場合における、予め設定されたこの繰り返し撮像する撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かを判断する判断手段と、この判断手段により前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段と、この設定手段により設定された露光条件で前記撮像手段に対し、前記撮像継続時間、前記一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は、
撮像手段と、撮像位置と撮影開始時刻からの撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かとを判断する判断手段と、この判断手段により該撮像位置において撮影開始時刻からの前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段と、この設定手段により設定された露光条件で前記撮像手段に対し、前記撮像継続時間、一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
一定の時間間隔で繰り返し撮像する場合における、予め設定されたこの繰り返し撮像する撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かを判断する判断ステップと、この判断ステップにて前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定ステップと、この設定ステップにより設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、前記一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御ステップと、を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る撮像方法は、
撮像位置と撮影開始時刻からの撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かとを判断する判断ステップと、この判断ステップにて該撮像位置において撮影開始時刻からの前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定ステップと、この設定ステップにより設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御ステップと、を含むことを特徴としている。
撮像装置が有するコンピュータを、一定の時間間隔で繰り返し撮像する場合における、予め設定されたこの繰り返し撮像する撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かを判断する判断手段、この判断手段により前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段、この設定手段により設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、前記一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段、として機能させることを特徴としている。
また、本発明に係るプログラムは、
撮像装置が有するコンピュータを、撮像位置と撮影開始時刻からの撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かとを判断する判断手段、この判断手段により該撮像位置において撮影開始時刻からの前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段、この設定手段により設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段、として機能させることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した実施形態1の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の撮像装置100は、具体的には、中央制御部1と、メモリ2と、撮像部3と、撮像制御部4と、画像処理部5と、記録媒体制御部6と、表示部7と、操作入力部8とを備えている。
また、中央制御部1、メモリ2、撮像部3、撮像制御部4、画像処理部5、記録媒体制御部6及び表示部7は、バスライン9を介して接続されている。
撮像シーンテーブル2aは、図2に示すように、撮像シーン毎に、撮像間隔と、撮像継続時間と、フォーカス位置の内容と、ホワイトバランスの内容とが対応付けられている。
また、撮像シーンが「スタンダード」の場合、撮像間隔として「0.5秒」、撮像継続時間として「5分」、フォーカス位置の内容として「一枚目撮像時に測定し、その結果で固定」、ホワイトバランスの内容として、その撮像タイミングで撮像環境を把握し、必要があれば、その撮像環境に合わせて撮像条件を変更することを表す「追従」が対応付けられている。
また、撮像シーンが「雲」の場合、撮像間隔として「5秒」、撮像継続時間として「30分」、フォーカス位置の内容として「無限遠で固定」、ホワイトバランスの内容として「一枚目撮像時に測定し、その結果で固定」が対応付けられている。
また、撮像シーンが「夜景」の場合、撮像間隔として「3秒」、撮像継続時間として「30分」、フォーカス位置の内容として「一枚目撮像時に測定し、その結果で固定」、ホワイトバランスの内容として「追従」が対応付けられている。
また、撮像シーンが「夕暮れ」の場合、撮像間隔として「10秒」、撮像継続時間として「60分」、フォーカス位置の内容として「無限遠で固定」、ホワイトバランスの内容として「追従」が対応付けられている。
また、撮像シーンが「乗り物」の場合、撮像間隔として「1秒」、撮像継続時間として「20分」、フォーカス位置の内容として「一枚目撮像時に測定し、その結果で固定」、ホワイトバランスの内容として「追従」が対応付けられている。
また、撮像シーンが「街並み」の場合、撮像間隔として「0.5秒」、撮像継続時間として「5分」、フォーカス位置の内容として「一枚目撮像時に測定し、その結果で固定」、ホワイトバランスの内容として「追従」が対応付けられている。
なお、撮像シーンテーブル2aの内容は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
具体的には、撮像部3は、レンズ部3aと、電子撮像部3bと、レンズ駆動部3cとを備えている。
電子撮像部3bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサ(撮像素子)から構成されている。そして、電子撮像部3bは、レンズ部3aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
レンズ駆動部3cは、例えば、図示は省略するが、ズームレンズを光軸方向に移動させるズーム駆動部、フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦駆動部等を備えている。
なお、撮像部3は、レンズ部3a、電子撮像部3b及びレンズ駆動部3cに加えて、レンズ部3aを通過する光の量を調整する絞り(図示略)を備えても良い。
即ち、撮像制御部4は、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備えている。そして、撮像制御部4は、タイミング発生器、ドライバにより電子撮像部3bを走査駆動して、レンズ部3aを通過した光学像を電子撮像部3bにより所定周期毎に二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部3bの撮像領域から1画面分ずつフレーム画像を読み出して画像処理部5に出力させる。
即ち、第1制御部4aは、所定の撮像条件で所定の期間、撮像部3により一定の時間間隔で静止画像を撮像させるように制御する。具体的には、第1制御部4aは、ユーザによる操作入力部8の所定操作に基づいて指定された所望の撮像シーン(例えば、「夕暮れ」等)に対応する各種の撮像条件を撮像シーンテーブル2aから読み出して取得し、当該各種の撮像条件に従って、所定の露光条件(例えば、ISO感度やシャッタースピード等)で撮像部3により一定の撮像間隔(例えば、「10秒」等)で静止画像を所定の撮像継続時間(所定の期間に相当、例えば、「60分」等)撮像させるように制御する。
なお、タイムラプス動画像を構成する静止画像の撮像の際の露光条件については後述する。
即ち、第1環境変化特定部(特定手段)4bは、撮像部3により撮像が行われる場合における、撮像環境の変化を特定する。具体的には、第1環境変化特定部4bは、撮像シーンテーブル2aから各種の撮像条件を取得して、当該各種の撮像条件のうち、撮像継続時間(所定の時間)の長さを基準として、静止画像の撮像の際における撮像環境の変化の有無を特定する。例えば、静止画像の撮像開始前に、第1環境変化特定部4bは、撮像継続時間が所定時間(例えば、「20分」等)よりも長いか否かを判定する。
例えば、静止画像の撮像が開始されると、第1環境変化特定部4bは、撮像部3により所定時間以内に撮像された所定数の静止画像の各々の明るさ(輝度値)をメモリ2から取得し、取得された明るさの代表値(例えば、平均値等)を算出する。そして、第1環境変化特定部4bは、算出された明るさの代表値が所定の閾値を超えたか(例えば、所定以上に暗くなったか等)否かを判定し、所定の閾値を超えたと判定されると、撮像環境が変化したと特定する。
ここで、第1環境変化特定部4bは、所定数の静止画像の明るさの代表値を閾値と比較判定するのではなく、例えば、撮像順に逐次メモリ2に格納されている所定数分の静止画像の明るさの代表値どうしを比較することで、撮像環境の変化を特定しても良い。例えば、第1環境変化特定部4bは、「1」〜「n」枚目の静止画像の明るさの代表値と、「2」〜「n+1」枚目の静止画像の明るさの代表値とを比較し、明るさが変化しているか否かを判定する。当該判定処理を、第1環境変化特定部4bは、比較対象となる所定数分の静止画像の範囲が撮像順に一枚ずつずれるように+1インクリメントして繰り返すようにしても良い。
なお、撮像環境の変化の特定には、撮像部3により所定時間以内に撮像された全ての静止画像を用いる必要はなく、例えば、メモリ2のバッファ量等を考慮して所定の割合で間引いて用いても良い。
即ち、撮像条件設定部4cは、メモリ2に記録されている撮像シーンテーブル2aに基づいて、第1制御部4aによる制御下にて撮像部3により撮像が行われる際の各種の撮像条件を設定する。
また、撮像条件設定部(設定手段)4cは、第1環境変化特定部4bにより特定された撮像環境の変化に応じて、露光条件を固定とするか追従させるかを設定する。具体的には、第1環境変化特定部4bにより撮像継続時間が所定時間よりも長いと判定された場合には、撮像条件設定部4cは、露光条件の追従動作フラグを「ON」に設定する。一方、第1環境変化特定部4bにより撮像継続時間が所定時間よりも長くないと判定された場合には、撮像条件設定部4cは、露光条件の追従動作フラグを「OFF」に設定する。つまり、タイムラプス動画像を構成する静止画像の撮像継続時間が所定時間よりも長い場合には、時間経過に伴って当該装置本体の周囲の明るさ(撮像環境)が次第に変化する虞があるため、撮像条件設定部4cは、撮像環境に合わせて露光条件を追従するように設定する。その一方で、撮像継続時間が所定時間よりも長くない場合には、撮像条件設定部4cは、撮像環境に合わせて露光条件を固定とするように設定し、この場合、第1制御部4aは、一旦設定された露光条件が固定された状態で所定の期間、一定の時間間隔で撮像部3により静止画像を撮像させるように制御する。
ここで、露光条件の固定とは、一旦設定された露光条件を撮像終了まで変更しないことを言い、露光条件の追従とは、各々の撮像タイミングで撮像環境を把握し、必要があれば、その撮像環境に合わせて露光条件を変更することを言うものとする。
即ち、追従動作フラグが「ON」に設定されている(露光条件を追従させる)状態では、撮像条件設定部4cは、第1環境変化特定部4bにより撮像環境の変化が特定される毎に、第1制御部4aによる制御下における撮像部3の所定の撮像条件から特定の方向のみへ追従させるように新たな撮像条件を設定する。例えば、撮像条件設定部4cは、静止画像をより明るく撮像する内容(例えば、シャッタースピードの低速化やISO感度の高感度化等)の露光条件を一旦設定した場合には、それ以後に設定される露光条件の内容も静止画像をより明るく撮像する内容となるように設定する。
即ち、第2制御部4dは、第1制御部4aによる制御下における撮像部3による撮像に継続して、撮像条件設定部4cにより設定された新たな撮像条件で撮像部3により撮像させるように制御する。具体的には、第1環境変化特定部4bにより撮像環境が変化したと特定され、撮像条件設定部4cにより新たな撮像条件(例えば、露光条件等)が設定されると、第2制御部4dは、当該新たな撮像条件で、継続して一定の時間間隔で撮像部3により静止画像を撮像させるように制御する。
ここで、第1制御部4a及び第2制御部4dは、撮像条件設定部4cにより設定された内容で撮像部3に対し、所定の期間、一定の時間間隔で静止画像を撮像させるように制御する制御手段を構成している。
また、カラープロセス回路から出力される輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、図示しないDMAコントローラを介して、バッファメモリとして使用されるメモリ2にDMA転送される。
具体的には、記録媒体制御部(動画生成手段)6は、撮像部3により撮像された各々の静止画像をフレーム画像とし、互いに関連付けて記録媒体Mに記録する。これらのフレーム画像は、撮像間隔(一定の時間間隔)とは異なる時間間隔で再生されるタイムラプス動画像を構成している。
なお、記録媒体Mは、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成されるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
表示パネル7aは、表示画面内に画像を表示する。なお、表示パネル7aとしては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
次に、撮像装置100による撮像処理について、図3を参照して説明する。
図3は、撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
次に、第1環境変化特定部4bは、設定された撮像条件の中から撮像継続時間(例えば、「60分」等)を取得して(ステップS2)、この撮像継続時間が所定時間(例えば、「20分」等)よりも長いか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、被写体の撮像タイミングでないと判定されると(ステップS6;NO)、第1制御部4aは、所定の時間間隔毎に、被写体の撮像タイミングであるか否かの判定処理を繰り返し実行する。
続けて、第1環境変化特定部4bは、追従動作フラグが「ON」であるか否かを判定する(ステップS8)。
ここで、所定数分の静止画像が格納されていないと判定されると(ステップS9;NO)、記録媒体制御部6は、直前にメモリ2に格納された静止画像の画像データを取得して、記録媒体Mに記録させる(ステップS10)。
また、ステップS8にて、追従動作フラグが「ON」でない(追従動作フラグが「OFF」)と判定された場合にも(ステップS8;NO)、処理をステップS10に移行して、記録媒体制御部6は、直前にメモリ2に格納された静止画像の画像データを取得して、記録媒体Mに記録させる(ステップS10)。
このとき、記録媒体制御部6は、記録媒体Mに記録される静止画像の画像データを、タイムラプス動画像を構成するフレーム画像として互いに関連付けて逐次記録する。なお、静止画像の画像データをフレーム画像として互いに関連付けて記録する処理は、記録媒体制御部6が記録媒体Mに静止画像の画像データを記録する度に行われるが、以降その説明は省略する。
ここで、被写体の撮像の終了タイミングでないと判定されると(ステップS11;NO)、処理をステップS6に戻し、第1制御部4aは、被写体の撮像タイミングであるか否かを判定する(ステップS6)。
そして、ステップS6以降の各処理は、ステップS9にて、所定数分の静止画像が格納されていると判定されるまで(ステップS9;YES)、繰り返し実行される。
ここで、露光条件を変更済みでないと判定されると(ステップS14;NO)、撮像条件設定部4cは、撮像環境の変化後における、撮像部3の露光条件を再設定する(ステップS15)。その後、処理をステップS10に移行して、記録媒体制御部6は、直前にメモリ2に格納された静止画像の画像データを取得して、記録媒体Mに記録させる(ステップS10)。
また、ステップS13にて、明るさの代表値が所定の閾値を超えていないと判定された場合にも(ステップS13;NO)、処理をステップS10に移行して、記録媒体制御部6は、直前にメモリ2に格納された静止画像の画像データを取得して、記録媒体Mに記録させる(ステップS10)。
その後、ステップS14にて、露光条件を変更済みであると判定されると(ステップS14;YES)、撮像条件設定部4cは、明るさの代表値の変化の方向が前回と逆であるか否かを判定する(ステップS16)。即ち、撮像条件設定部4cは、例えば、前回は明るさの代表値が暗くなる方向に変化していた場合に、今回は明るさの代表値が明るくなる方向に変化しているか否かを判定する。
ここで、明るさの変化の方向が前回と逆でないと判定されると(ステップS16;NO)、処理をステップS15に移行して、撮像条件設定部4cは、現在の露光条件から特定の方向のみへ変化するように新たな露光条件を設定する(ステップS15)。例えば、撮像条件設定部4cは、新たな撮像条件として、静止画像をより明るく撮像する内容(例えば、シャッタースピードの低速化やISO感度の高感度化等)の露光条件が設定されている場合には、静止画像をより明るく撮像する内容の露光条件を再設定する。
その後、処理をステップS10に移行して、記録媒体制御部6は、直前にメモリ2に格納された静止画像の画像データを取得して、記録媒体Mに記録させる(ステップS10)。
ここで、被写体の撮像の終了タイミングでないと判定されると(ステップS11;NO)、処理をステップS6に戻し、第2制御部4dは、被写体の撮像タイミングであるか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS11にて、被写体の撮像の終了タイミングであると判定されると(ステップS11;YES)、当該撮像処理を終了する。
従って、タイムラプス動画像を構成する静止画像の撮像の際に、撮像環境が変化してもユーザによる閲覧に支障を生じさせ難い静止画像を撮像することができる。
以下に、実施形態2の撮像装置200について図4及び図5を参照して説明する。
実施形態2の撮像装置200は、以下に詳細に説明する以外の点で上記実施形態1の撮像装置100と略同様の構成をなし、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態の撮像装置200は、中央制御部1、メモリ2、撮像部3、撮像制御部4、画像処理部5、記録媒体制御部6、表示部7及び操作入力部8に加えて、撮像位置特定部10を備えている。
即ち、撮像位置特定部10は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から送信された信号を受信して、当該装置本体の存する撮像位置を測位するGPS処理部等から構成されている。
具体的には、撮像位置特定部10は、例えば、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星(図示略)から送信されるGPS信号(例えば、アルマナック(概略軌道情報)やエフェメリス(詳細軌道情報)など)を所定のタイミングで受信アンテナにより受信して、GPS情報を生成する。そして、撮像位置特定部10は、生成されたGPS情報に基づいて所定の測位演算を行うことで、当該装置本体の絶対的な三次元の現在位置(緯度、経度、高度)を測位して当該位置に係る位置情報(例えば、緯度、経度、高度の座標情報)を生成する(GPS測位)。
第2環境変化特定部4eは、当該装置本体の存する位置及び撮像部3による撮像の時間帯を基準として、撮像環境の変化の有無を特定する。即ち、第2環境変化特定部4eは、ユーザによる操作入力部8の所定操作に基づいて所定の撮像シーン(例えば、「夜景」や「夕暮れ」等)が指定された場合に、当該撮像位置にて現在の時刻から所定の時間撮像を継続すると、日照時間により当該装置本体の周囲の明るさ(撮像環境)が変化する虞があるか否かを判定する。
具体的には、第2環境変化特定部4eは、例えば、撮像位置特定部10により特定された当該装置本体の存する撮像位置の位置情報を取得するとともに、現在の時刻に基づいて撮像の時間帯に係る情報を取得する。そして、第2環境変化特定部4eは、取得された撮像位置の位置情報及び撮像の時間帯に係る情報に基づいて、当該撮像位置にて現在の時刻から所定の時間撮像を継続した場合に、時間経過に伴って当該装置本体の周囲の明るさが次第に変化する虞があるか否かを判定する。
この第2環境変化特定部4eによる判定の結果、当該装置本体の周囲の明るさが次第に変化する虞があると判定されると、撮像条件設定部4cは、露光条件の追従動作フラグを「ON」に設定する一方で、当該装置本体の周囲の明るさが次第に変化する虞がないと判定されると、撮像条件設定部4cは、露光条件の追従動作フラグを「OFF」に設定する。
さらに、第2環境変化特定部4eは、第1環境変化特定部4bと略同様に、第2制御部4dによる制御下にて撮像部3により新たな撮像条件で撮像が行われる際に、撮像環境の変化を特定する。
次に、撮像装置200による撮像処理について、図5を参照して説明する。
図5は、撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、実施形態2の撮像装置200による撮像処理は、以下に詳細に説明する以外の点で、上記した実施形態1の撮像装置100による撮像処理と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
次に、撮像位置特定部10は、例えば、GPS測位により、当該装置本体の存する撮像位置を特定して、位置情報を生成する(ステップS21)。続けて、第2環境変化特定部4eは、設定された撮像条件の中から撮像継続時間を取得して、現在の時刻から撮像終了までに撮像環境が変化するか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、撮像位置特定部10により特定された当該装置本体の存する撮像位置の位置情報を取得するとともに、現在の時刻の関連する撮像の時間帯に係る情報を取得して、当該撮像位置にて現在の時刻から所定の時間撮像を継続した場合に、時間経過に伴って当該装置本体の周囲の明るさが次第に変化する虞があるか否かを判定する。
なお、ステップS21及びステップS22の各処理は、ステップS1にて、ユーザ所望の撮像シーンが所定の撮像シーン(例えば、「夜景」、「夕暮れ」等)である場合にのみ行われるようにしても良い。
即ち、ステップS8にて、第2環境変化特定部4eは、追従動作フラグが「ON」であるか否かを判定する(ステップS8)。そして、ステップS8にて、追従動作フラグが「ON」であると判定されると(ステップS8;YES)、第2環境変化特定部4eは、所定数分の静止画像がメモリ2に一時的に格納されているか否かを判定する(ステップS9)。
そして、ステップS9にて、所定数分の静止画像が格納されていると判定されると(ステップS9;YES)、第2環境変化特定部4eは、所定数分の静止画像の明るさ(輝度値)をメモリ2から取得し、取得された明るさの代表値(例えば、平均値等)を算出する(ステップS12)。続けて、第2環境変化特定部4eは、算出された明るさの代表値が所定の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS13)。
さらに、当該装置本体の存する位置及び撮像の時間帯を基準として、撮像環境の変化の有無を特定するので、タイムラプス動画像を構成する静止画像の撮像前に、予め撮像環境の変化の有無を特定することができる。
例えば、上記実施形態1、2にあっては、撮像条件として、露光条件を新たに設定する場合を例示して説明したが、例えば、ホワイトバランスやフォーカス位置を新たに設定する構成であっても良い。
即ち、プログラムメモリ(図示略)に、特定処理ルーチン、設定処理ルーチン、制御処理ルーチンを含むプログラムを記録しておく。そして、特定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、撮像部3が撮像する場合における、撮像環境の変化を特定する手段として機能させるようにしても良い。また、設定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、特定された撮像環境の変化に応じて、露光条件を固定とするか追従させるかを設定する手段として機能させるようにしても良い。また、制御処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、設定された内容で、所定の期間、一定の時間間隔で静止画像を撮像させるように制御する手段として機能させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
撮像手段と、
この撮像手段が撮像する場合における、撮像環境の変化を特定する特定手段と、
この特定手段により特定された撮像環境の変化に応じて、露光条件を固定とするか追従させるかを設定する設定手段と、
この設定手段により設定された内容で前記撮像手段に対し、所定の期間、一定の時間間隔で静止画像を撮像させるように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
<請求項2>
前記特定手段は、更に、
前記制御手段による制御下にて前記撮像手段により撮像が行われる際に、前記撮像環境の変化を特定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項3>
前記特定手段は、更に、
前記所定の時間の長さを基準として、前記撮像環境の変化の有無を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
<請求項4>
前記特定手段は、更に、
当該装置本体の存する位置及び前記撮像手段による撮像の時間帯を基準として、前記撮像環境の変化の有無を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
<請求項5>
前記特定手段は、更に、
前記撮像手段により撮像された所定数の静止画像の明るさを取得し、取得された明るさに基づいて前記撮像環境の変化を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
<請求項6>
前記設定手段は、更に、
前記露光条件を追従させると設定した際、特定の方向のみへ追従させるように設定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置。
<請求項7>
前記制御手段によって制御されて撮像された静止画像をフレームとし、前記一定の時間間隔とは異なる時間間隔で再生される動画を生成する動画生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の撮像装置。
<請求項8>
撮像する場合における、撮像環境の変化を特定する特定ステップと、
この特定ステップにて特定された撮像環境の変化に応じて、露光条件を固定とするか追従させるかを設定する設定ステップと、
この設定ステップにて設定された内容で、所定の期間、一定の時間間隔で静止画像を撮像させるように制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする撮像方法。
<請求項9>
撮像装置が有するコンピュータを、
撮像する場合における、撮像環境の変化を特定する特定手段、
この特定手段により特定された撮像環境の変化に応じて、露光条件を固定とするか追従させるかを設定する設定手段、
この設定手段により設定された内容で、所定の期間、一定の時間間隔で静止画像を撮像させるように制御する制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 中央制御部
2 メモリ
3 撮像部
4 撮像制御部
4a 第1制御部
4b 第1環境変化特定部
4c 撮像条件設定部
4d 第2制御部
4e 第2環境変化特定部
10 撮像位置特定部
Claims (9)
- 撮像手段と、
この撮像手段が一定の時間間隔で繰り返し撮像する場合における、予め設定されたこの繰り返し撮像する撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段と、
この設定手段により設定された露光条件で前記撮像手段に対し、前記撮像継続時間、前記一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像手段により撮像された所定数の静止画像の明るさが変化しているか否かを判断する変化判断手段を更に備え、
前記設定手段は、更に、この変化判断手段によって明るさが変化していると判断すると、露光条件を追従させるよう設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 撮像手段と、
撮像位置と撮影開始時刻からの撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かとを判断する判断手段と、
この判断手段により該撮像位置において撮影開始時刻からの前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段と、
この設定手段により設定された露光条件で前記撮像手段に対し、前記撮像継続時間、一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記設定手段は、更に、
前記露光条件を追従させると設定した際、特定の方向のみへ追従させるように設定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記制御手段によって制御されて撮像された静止画像をフレームとし、前記一定の時間間隔とは異なる時間間隔で再生される動画像を生成する動画生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置。
- 一定の時間間隔で繰り返し撮像する場合における、予め設定されたこの繰り返し撮像する撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かを判断する判断ステップと、
この判断ステップにて前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定ステップと、
この設定ステップにより設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、前記一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする撮像方法。 - 撮像位置と撮影開始時刻からの撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かとを判断する判断ステップと、
この判断ステップにて該撮像位置において撮影開始時刻からの前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定ステップと、
この設定ステップにより設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする撮像方法。 - 撮像装置が有するコンピュータを、
一定の時間間隔で繰り返し撮像する場合における、予め設定されたこの繰り返し撮像する撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かを判断する判断手段、
この判断手段により前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段、
この設定手段により設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、前記一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 撮像装置が有するコンピュータを、
撮像位置と撮影開始時刻からの撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いか否かとを判断する判断手段、
この判断手段により該撮像位置において撮影開始時刻からの前記撮像継続時間の長さが所定の時間よりも長いと判断された場合、露光条件を追従させるよう設定する設定手段、
この設定手段により設定された露光条件で撮像手段に対し、前記撮像継続時間、一定の時間間隔で繰り返し撮像するように制御する制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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