JP5891971B2 - 圧縮機の取付け構造 - Google Patents

圧縮機の取付け構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5891971B2
JP5891971B2 JP2012144408A JP2012144408A JP5891971B2 JP 5891971 B2 JP5891971 B2 JP 5891971B2 JP 2012144408 A JP2012144408 A JP 2012144408A JP 2012144408 A JP2012144408 A JP 2012144408A JP 5891971 B2 JP5891971 B2 JP 5891971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
vehicle
vibration
side bracket
fugo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012144408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014008793A (ja
Inventor
山口 素弘
素弘 山口
一志 好則
好則 一志
泰司 近藤
泰司 近藤
柳町 佳宣
柳町  佳宣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012144408A priority Critical patent/JP5891971B2/ja
Publication of JP2014008793A publication Critical patent/JP2014008793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5891971B2 publication Critical patent/JP5891971B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、圧縮機を用いて熱交換器に冷媒を送り、車室内を空調する車両用空調装置における圧縮機の取付け構造に関するものである。特に、電気自動車用の車両用空調装置における圧縮機に用いられる。
従来、エンジン(内燃機関)を持つ車両においては、圧縮機を床面に直接設置しておらず、圧縮機はエンジンに対して横付けされエンジンと一体化されていた。そのために、圧縮機の側面に少なくとも三箇所のボルト取付け孔を有している。
エンジンを持つ車両の車両用空調装置も、エンジンを持たない電気自動車(EV)の車両用空調装置も基本的には同じであるため、圧縮機自体はエンジンを持つ車両でも、エンジンを持たない電気自動車でも同じものが使用される。しかし、エンジンを持たない電気自動車においては圧縮機を床面に取付ける必要がある。
圧縮機を床面に取付ける構造として特許文献1が知られている。この特許文献1は冷蔵庫または空気調和機に用いるものであり車両用ではない。この構造は、圧縮機の側面2箇所に分離して支持脚部を設け、4箇所に防振ゴムを取付けたものである。これにより圧縮機は支持脚部と防振ゴムとを介して基板に取付けられる。防振ゴムの中心には基板と支持脚部とを連結するボルトが設けられている。これにより、4つの並列に設けた防振ゴムによって圧縮機の重力および振動荷重が支えられている。
特開昭62−186140号公報
上述のように、車両用空調装置用の圧縮機は、エンジンなどに横から固定するため、圧縮機の側面にボルト孔が設けられている。ところが、電気自動車のようにエンジンが無い車両の場合は床面に設置する必要がある。
また、車両取付けの場合は、冷蔵庫等と異なり、圧縮機自体の振動のほか車両の振動荷重も加わるため、より性能の高い防振構造が要求される。そのため、特許文献1の防振構造では防振性能に問題が生じる
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、エンジンに横付けできない車両用空調装置の圧縮機を、高い防振性能を発揮するように取付けられる圧縮機の取付け構造を提供することにある。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項に記載の発明では、側面に複数の取付け孔(3、4、5)を持ち、エンジンに横付けする場合は、二箇所の取付け孔と側面の上側に設けられた取付け孔の一つとを使用する圧縮機(1)を、側面と直交する方向の車両床面(2)に搭載する圧縮機の取付け構造において、取付け孔の内の二箇所は、夫々圧縮機の一方の側面から他方の側面に向かう貫通孔から構成され、該貫通孔は、圧縮機の下側において長手方向に離れて夫々存在し、圧縮機の車両床面側に複数の貫通孔を使用して締結される屈曲した形状の圧縮機側ブラケット(6、7)が設けられており、車両床面と圧縮機側ブラケットとの間に車両側ブラケット(8、9)が設けられており、圧縮機側ブラケットと車両側ブラケットの間に複数の第1防振ゴム(11、12)が設けられており、車両側ブラケットと車両床面との間に複数の第2防振ゴム(16、17)が設けられており、圧縮機側ブラケット、第1防振ゴ、車両側ブラケット、および第2防振ゴムは、圧機の長手方向に対して直交する向きに互いに対向するように夫々一対設けられてお、一対の圧縮機側ブラケットの相互間および一対の車両側ブラケットの相互間に夫々空間部(20a、20b)が形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、圧縮機の重量を直列に受ける第1防振ゴムと第2防振ゴムを設けて2重防振構造としたから、1重防振構造に比べて、防振性能を高くすることができ、車両用空調装置に使用する圧縮機を高い防振性能で車両床面に取付けることができる。また、互いに対向する前記一対の圧縮機側ブラケット相互間および前記一対の車両側ブラケット相互間に夫々空間部が形成されているから、圧縮機側ブラケットおよび車両側ブラケットの夫々の重量を軽減できる。これらのブラケットの軽量化により、防振ゴムのゴム硬度を柔らかくしてもゴムの損傷を少なくできる。特に、第2防振ゴムに加わるブラケットの総重量が軽減されるために、第2防振ゴムの負担を少なくでき、耐久性を向上させることができる。
また、前記圧縮機(1)の前記長手方向と直角方向に相対向する前記複数の第1防振ゴム(11、12)の夫々の中心軸は、前記圧縮機(1)の重心側に向かうように前記車両床面(2)と垂直な線に対して傾斜しており、前記第1防振ゴム(11、12)を受ける前記車両側ブラケット(8、9)の部分が前記車両床面(2)に対して傾斜した傾斜面(8k)として形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、圧縮機の正面から見た場合に、重心から第1防振ゴムへの荷重を、第1防振ゴムは、ほぼ荷重と直交する面で受けることができる。防振ゴムは中心軸に沿う縦荷重には強いが横荷重によるせん断荷重には弱い。従って、第1防振ゴムは、圧縮機の振動を縦荷重で受けることになるため、防振ゴムの量を最小にでき、低コストで圧縮機の取付け構造を構成できる。
本発明の第1実施形態における圧縮機の取付け構造を示す正面図である。 上記実施形態における圧縮機の取付け構造を示す右側面図である。 上記圧縮機の取付け構造における図1の矢印III方向から見た平面図である。 上記実施形態における圧縮機の取付け構造が使用される車両用空調装置の一部構成図である。 上記実施形態に対する比較例と成る圧縮機取付け構造を示す正面図である。 本発明の第2実施形態における圧縮機の取付け構造を示す正面図である。 上記第2実施形態において使用する圧縮機側ブラケットの一つを示す斜視図である。 上記第2実施形態における圧縮機の取付け構造を示す右側面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図4を用いて詳細に説明する。図1において、圧縮機1は、電動機部分と該電動機部分によって駆動される圧縮機部分が一体となった電動圧縮機である。この圧縮機1は、電気自動車のモータコンパートメント(電気自動車駆動モータなどが搭載された区画)の車両床面2に搭載される。圧縮機1には、通常、エンジンへの取付けを行う取付け孔を成す第1ボルト孔3(図2)、第2ボルト孔4、第3ボルト孔5が設けられている。なお、この実施形態においては、第1ボルト孔3は使用しない。4N,5Nはナットである。
まず、図1および図2のように、2本の相対向する断面L字形の圧縮機側ブラケット6、7と2本の板状の車両側ブラケット8、9に、第1防振ゴム11、12をボルトおよびナットで4箇所固定する。第1防振ゴム12は、図2の第1防振ゴム12a、12bを総称したものであり、第1防振ゴム11も同様である。また、11N1,11N2はナットであり、これらのナット11N1,11N2を結ぶようにボルトが第1防振ゴム11内に設けられている。
次に、図1および図2に示すように、第2ボルト孔4および第3ボルト孔5に、2本の圧縮機側ブラケット6、7をボルトおよびナットで4箇所固定する。最後に、車両側ブラケット8、9を第2防振ゴム16、17を介して、車両床面2にボルトおよびナットで4箇所固定する。
このように、圧縮機側ブラケット6、7と車両側ブラケット8、9にブラケットが分割されており、かつ、各圧縮機側ブラケット6、7と各車両側ブラケット8、9も夫々一対に分割されていることで、コの字型の一体型圧縮機側ブラケット(後述する比較例)や一枚板の一体型車両側ブラケットに比較して、ブラケットを軽量化できる。
この軽量化によって、第1防振ゴム11、12と第2防振ゴム16、17とを用いて2重防振化した時に、下側の第2防振ゴム16、17のゴム硬度を柔らかくしても、ゴムの磨耗を少なくできる。それと共に、上記コの字型の一体型圧縮機側ブラケットや一枚板の一体型車両側ブラケットに比較して、圧縮機1およびブラケット6〜9共に厳しい取付け孔等の寸法管理を不要としても組付可能となり、コストが安くなる。なお、図1〜図3において、圧縮機1と圧縮機側ブラケット6、7との取付け、および、第1防振ゴム11、12と第2防振ゴム16、17の取付けは全てボルトおよびナットを用いて行っている。
次に、図4に基づいて、圧縮機1が使用される車両用空調装置の一部について説明する。車両用空調装置は、車室内を空調する空調ユニット41を図示しないエアコンECUによって制御するように構成されている。この車両用空調装置は、冷凍サイクル42の冷媒流れを制御して、車室内を空調する。
空調ユニット41は、車両の車室内前方に配置され、内部を送風空気が通過する空調ケース44を備えている。空調ケース44は、図4中左側の一方側に空気取入口が形成され、他方側に車室内に向かう空気が通過する複数の吹出口が形成される。空調ケース44は、空気取入口と吹出口との間に送風空気が通過する通風路44aを有する。空調ケース44の上流側(図4左側)には、送風機ユニット45が設けられている。
送風機ユニット45(空調用送風機)は、内外気切替機構(内外気切替ドアとも言う)46および遠心ファン43を持つブロワ47を含む。この内外気切替ドア46は、サーボモータ等のアクチュエータによって駆動され、空気取入口である内気吸込口48aと外気吸込口48bとの開度を変更する吸込口切替手段を構成している。
送風機ユニット45の内気吸込口48aは、車室内空気を吸い込む。ブロワ47は、ブロワ駆動回路(図示せず)によって制御されるブロワモータにより回転駆動されて、空調ケース44内において、車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機である。ブロワ47は、後述する各吹出口から車室内に向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出風量を変更する機能を有する。
空調ケース44には、送風機ユニット45から送風された空気を冷却して空調風とし、複数の吹出口に送る空調用熱交換器を成す蒸発器51が設けられている。蒸発器51は、冷媒を使用して空調ケース44を通過して車室内に向かう空調風の温度を調整する(冷却する)冷却用熱交換器として機能する。
蒸発器51は、冷凍サイクル42の一構成部品を成すものである。図示しない電池の直流をインバータ1aで三相交流に変換し、この三相交流が入力される電動機1bにより駆動されて、冷媒を吸入して、圧縮してから吐出する圧縮部1cを圧縮機1内に含んでいる。
また、冷凍サイクル42は、圧縮機1より吐出された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(凝縮器)52と、このコンデンサ52より流入した液冷媒を気液分離するレシーバ53と、このレシーバ53より流出した液冷媒を断熱膨張させる膨張弁54と、この膨張弁54より流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる上記蒸発器51とを含む。
電動機1bの回転動力が圧縮部1cに伝達されて、蒸発器51による空気冷却作用が行われ、電動機1bの回転が停止(オフ)した時に、圧縮機1による冷媒の吐出が無くなり、蒸発器51による空気冷却作用が停止される。また、電動機1bで駆動される圧縮部1cは、スクロール型と称されるものからなるが、斜板型と称されるものを用いてもよい。
また、コンデンサ52は、電気自動車が走行する際に生じる走行風を受け易い場所に配設され、内部を流れる冷媒と、室外ファン55により送風される外気および走行風とを熱交換する室外熱交換器を構成している。
空調ケース44の最も下流側(図4右)には、図示しない吹出口切替部を構成する、それぞれ、デフロスタ開口部、フェイス開口部およびフット開口部が形成されている。各吹出口の内側には、2組の吹出口切替ドアが回動自在に取付けられている。
蒸発器51の下流側には、電気ヒータが設けられている。電気ヒータは、PTCやニクロム線からなるヒータ線からなり、ヒータ線は、電源およびグランドの間に並列に接続されている。
圧縮機1は冷媒を圧縮して送り出すときに圧縮機1の回転軸の周りに振動の原因となる回転変動を伴い、車両床面2(図1)と平行方向および垂直方向の振動荷重が第1防振ゴム11、12および第2防振ゴム16、17を介して車両床面2に伝わる。
(第1実施形態の作用効果)
先ず、比較例と成る図5に示した圧縮機取付け構造について説明する。この比較例では、側面に複数の取付け孔3、4、5を持つ圧縮機1を、側面と直交する方向の車両床面2に搭載する圧縮機1の取付け構造を示している。圧縮機1の車両床面2側に複数の取付け4、5に締結されるU字状に屈曲した形状の一体型圧縮機側ブラケット67を設けている。また、車両床面2と一体型圧縮機側ブラケット67との間に単一の平板から成る一体型車両側ブラケット89を設けている。
一体型圧縮機側ブラケット67と一体型車両側ブラケット89との間に複数の第1防振ゴム11、12を圧縮機1の長手方向(図1の紙面と垂直方向)に分散して設けている。この第1防振ゴム11、12とは取付け位置をずらせて、一体型車両側ブラケット89と車両床面2との間に、複数の第2防振ゴム16、17を圧縮機1の長手方向に分散して設けている。
これによれば、圧縮機1の重量を直列に受ける第1防振ゴム11、12と第2防振ゴム16、17を設けて2重防振構造としたから1重防振構造に比べて防振性能を高くすることができ、エンジンを持たない車両の車両用空調装置に使用する圧縮機1を高い防振性能で取付けることができるが、ブラケット67および89の重量が大きくなる。従って、このブラケット67および89の重量によって第1防振ゴム11、12と第2防振ゴム16、17とのゴムの硬度を高めなければならず、防振性能に限界がある。
次に、上記比較例を改善した上記第1実施形態について説明する。第1実施形態においては、図1のように側面に複数の取付け孔3、4、5を持つ圧縮機1を、側面と直交する方向の車両床面2に搭載する圧縮機1の取付け構造を提供している。圧縮機1の車両床面2側に複数の取付け孔4、5に締結される屈曲した形状の圧縮機側ブラケット(圧縮機側ブラケットとも言う)6、7(図1)を設けている。圧縮機側ブラケット6、7は、相対向して間に空間部20aが形成されたブラケットからなる。また、車両床面2と圧縮機側ブラケット6、7との間に車両側ブラケット8、9を設けている。この車両側ブラケット8、9も相対向して間に空間部20bが形成されたブラケットからなる。
圧縮機側ブラケット6、7と車両側ブラケット8、9との間に、複数の第1防振ゴム11、12を圧縮機1の長手方向(図1の紙面奥行き方向)に分散して設けている。この第1防振ゴム11、12とは取付け位置をずらせて、車両側ブラケット8、9と車両床面2側との間に、複数の第2防振ゴム16、17を圧縮機1の長手方向に分散して設けている。
これによれば、圧縮機1の重量を直列に受ける第1防振ゴム11、12と第2防振ゴム16、17を設けて2重防振構造としたから、1重防振構造に比べて、防振性能を高くすることができ、エンジンを持たない全体として静粛な車両の車両用空調装置に使用する圧縮機1を高い防振性能で取付けることができる。
また、第1防振ゴム11、12とは取付け位置をずらせて、第2防振ゴム16、17を設けたから、夫々の防振ゴム11〜17の取付け部材となるナット等が互いに干渉せず、取付け孔3と床面とを結ぶ上下方向の寸法を小さくすることができる。
加えて、圧縮機側ブラケット6、7、第1防振ゴム11、12、車両側ブラケット8、9、および第2防振ゴム16、17は、圧縮機1の長手方向に対して直角の向きに互いに対向するように夫々一対設けられており、一対の圧縮機側ブラケット6、7相互間および一対の車両側ブラケット8、9相互間に空間部20a、20bが夫々形成されている。
このように、空間部20a、20bが形成されているから、圧縮機側ブラケット6、7および車両側ブラケット8、9の夫々の重量を軽減できる。このブラケット6〜9の軽量化により、第1第2防振ゴム11〜17におけるゴム硬度を柔らかくしてもゴムの損傷を少なくできる。特に、第2防振ゴム16、17に加わるブラケット6〜9の総重量が軽減されるために、第2防振ゴム16、17の負担を少なくでき、耐久性に優れる。
また、圧縮機1は、エンジンを搭載する車両に取付けられる圧縮機と共用するために、少なくとも圧縮機1の側面の床面側である下側に複数の取付け孔4、5(図2)が設けられ、圧縮機1の側面の上側に少なくとも一箇所の使用しない取付け孔3が設けられている。
これによれば、圧縮機1の側面の上側に少なくとも一箇所の使用しない取付け孔3が設けられているから、圧縮機1をエンジンに横付けする車両の場合にも圧縮機の構造を共用できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6ないし図8を用いて説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。第1実施形態においては車両床面に垂直に防振ゴムを配置したが、第2実施形態においては振動荷重方向に沿うように防振ゴムを配置している。
図6ないし図8において、まず、2本の圧縮機側ブラケット6、7と2本の車両側ブラケット8、9とに、第1防振ゴム11、12をボルトおよびナットで4箇所固定する。次に、第2ボルト孔4(図8)および第3ボルト孔5に、2本の圧縮機側ブラケット6、7をボルトおよびナットで4箇所固定する。
次に、車両側ブラケット8、9と第2防振ゴム16、17を車両床面2にボルトおよびナットで4箇所固定する。第1防振ゴム11、12は、それぞれ圧縮機1の重心方向に向けて例えば28度の傾きθ1で設けられている。
図7に示すように、板状の車両側ブラケット8はプレス加工等により第2防振ゴム16、17が取付けられる平面部8hに対して短辺方向Y71および長辺方向Y72の両方向に傾斜した傾斜面8kが設けられている。そして、この傾斜面8k内に第1防振ゴム11を受けて取り付けるためのボルト挿入孔11hが形成されている。このような傾斜面8kにより第1防振ゴム11、12は、夫々圧縮機1の重心方向に向けて角度θ1、θ2だけ傾けて取り付けることができる。
第1防振ゴム11、12および第2防振ゴム16、17は、該防振ゴム11〜17の中心軸方向の荷重には強いが、中心軸と直角方向のせん断荷重には弱い。この第2実施形態は、荷重方向に対して、第1防振ゴム11、12の中心軸の向きを近付けて配置できるので、第1防振ゴム11、12の量を少なくでき、低コストでシステムを構成できる。
(第2実施形態の作用効果)
圧縮機1の長手方向と直角方向に相対向する一対の第1防振ゴム11、12の中心軸は、圧縮機1の重心に向かうように車両床面2と垂直な線に対して傾斜している。また、傾斜した第1防振ゴム11、12を受ける車両側ブラケット8、9の部分が車両床面2に対して傾斜した傾斜面8kとして形成されている。
これによれば、重心から第1防振ゴム11、12への荷重を、第1防振ゴム11、12は、ほぼ荷重と直交する面で受けることができる。防振ゴムは中心軸に沿う縦荷重には強いが横荷重によるせん断荷重には弱い。第1防振ゴム11、12は、圧縮機1の振動を主として縦荷重で受けることになるため、防振ゴムの量を最小にでき、低コストで圧縮機の取付け構造を構成できる。
更に、図8のように、圧縮機1の長手方向に相対向する一対の第1防振ゴム12a、12b(11a、11bも同じ)は、夫々の中心軸が圧縮機1の重心方向に近づくように、一対の第1防振ゴム12a、12bが、車両床面2に垂直な線に対して傾斜して設けられている。
これによれば、圧縮機1の長手方向に対向する一対の第1防振ゴム12a、12bは、圧縮機1の振動を圧縮機1の横方向から見ても、主として縦荷重で受けることになるため、防振ゴムの量を少なくでき、低コストで圧縮機の取付け構造を構成できる。
次に、車両側ブラケット8(9も同じ)は、第2防振ゴム16(17)が取付けられる平面部8hに対して車両側ブラケット8、(9)の短辺方向Y71に傾斜した傾斜面8kを有している。そして、該傾斜面8k内に第1防振ゴム11、(12)を取付けるボルト挿入孔11hが形成されている。
これによれば、第2防振ゴム16、17が取付けられる平面部8hに対して短辺方向Y71に傾斜した傾斜面8kを有しているから、この傾斜面8kに取付けられる第1防振ゴム11、(12)を、夫々の中心軸が圧縮機1の重心方向に向くように取り付けることができる。
また、車両側ブラケット8、9は、第2防振ゴム16、17が取付けられる平面部8hに対して車両側ブラケット8、9の長辺方向Y72および短辺方向Y71の両方向に向けて傾斜した傾斜面8kを有している。そして、該傾斜面8k内に第1防振ゴム11、12を取付けるボルト挿入孔11hが形成されている。
これによれば、第2防振ゴム16、17が取付けられる平面部8hに対して長辺方向Y72および短辺方向Y71の両側に傾斜した傾斜面8kを有しているから、この傾斜面8kに取付けられる第1防振ゴム11、12を、夫々の中心軸が、圧縮機1の長手方向から見ても、圧縮機の長手方向と直角の横面から見ても、圧縮機1の重心方向に近付くように取り付けることができる。
その他の実施形態
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の第1実施形態では、エアコンサイクルと称される冷凍サイクルを用いた車両用空調装置の圧縮機に本発明を適用したが、ヒートポンプサイクルと称される冷凍サイクルを用いた車両用空調装置の圧縮機に本発明を適用しても良い。
また、エンジンを持たない車両の車両用空調装置に適用したが、エンジンを持つものの、何らかの理由例えば発電用小型エンジンしか車両に搭載されていないとか、エンジンと圧縮機の防振機能を個別化して防振機能やダンパ機能を高める必要がある等でエンジンの横に圧縮機を取り付けることができない車両の車両用空調装置に本発明を適用しても良い。更に、図7の傾斜面8kは、短辺方向Y71と長辺方向Y72のうち、いずれか一方向のみに向けて傾いているだけでも効果がある。
3、4、5 取付け孔
2 車両床面
6、7 圧縮機側ブラケット
8、9 車両側ブラケット
11、12 第1防振ゴム
16、17 第2防振ゴム
20a、20b 空間部
8k 傾斜面
8h 第2防振ゴムが取付けられる平面部
11h 第1防振ゴムを取付けるボルト挿入孔

Claims (9)

  1. 側面に複数の取付け孔(3、4、5)を持ち、エンジンに横付けする場合は、二箇所の前記取付け孔と前記側面の上側に設けられた前記取付け孔の一つとを使用する圧縮機(1)を、前記側面と直交する方向の車両床面(2)に搭載する圧縮機の取付け構造において、
    前記取付け孔の内の前記二箇所は、夫々前記圧縮機の一方の前記側面から他方の前記側面に向かう貫通孔から構成され、該貫通孔は、前記圧縮機の下側において長手方向に離れて夫々存在し、
    前記圧縮機の前記車両床面側に複数の前記貫通孔を使用して締結される屈曲した形状の圧縮機側ブラケット(6、7)が設けられており、
    前記車両床面と前記圧縮機側ブラケットとの間に車両側ブラケット(8、9)が設けられており、
    前記圧縮機側ブラケットと前記車両側ブラケットの間に複数の第1防振ゴム(11、12)が設けられており、
    前記車両側ブラケットと前記車両床面との間に複数の第2防振ゴム(16、17)が設けられており、
    前記圧縮機側ブラケット、前記第1防振ゴム、前記車両側ブラケット、および前記第2防振ゴムは、前記圧縮機の前記長手方向に対して直交する向きに互いに対向するように夫々一対設けられており、
    一対の前記圧縮機側ブラケットの相互間および一対の前記車両側ブラケットの相互間に夫々空間部(20a、20b)が形成されていることを特徴とする圧縮機の取付け構造。
  2. 複数の前記第1防振ゴムを前記圧縮機の前記長手方向に分散して設け、複数の前記第1防振ゴムの夫々とは取付け位置をずらせ、かつ対向するように、複数の前記第2防振ゴムを前記圧縮機の前記長手方向に分散して設けたことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の取付け構造。
  3. 前記圧縮機の前記長手方向と直角方向に相対向する複数の前記第1防振ゴムの夫々の中心軸は、前記圧縮機の重心側に向かうように前記車両床面と垂直な線に対して傾斜しており、前記第1防振ゴムを受ける前記車両側ブラケットの部分が前記車両床面に対して傾斜した傾斜面(8k)として形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機の取付け構造。
  4. 前記圧縮機の前記長手方向に相対向する複数の前記第1防振ゴムは、夫々の中心軸前記圧縮機の重心側を向くように複数の前記第1防振ゴムが前記車両床面垂直な線に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機の取付け構造。
  5. 前記車両側ブラケットは、前記第2防振ゴムが取付けられる平面部(8h)に対して前記車両側ブラケットの短辺方向(Y71)に向けて傾斜した傾斜面(8k)を有し、該傾斜面内に前記第1防振ゴムを取付けるボルト挿入孔(11h)が形成されていることを特徴とする請求項に記載の圧縮機の取付け構造。
  6. 前記車両側ブラケットは、前記第2防振ゴムが取付けられる平面部(8h)に対して前記車両側ブラケットの長辺方向(Y72)に向けて傾斜した傾斜面(8k)を有し、該傾斜面内に前記第1防振ゴムを取付けるボルト挿入孔(11h)が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の圧縮機の取付け構造。
  7. 複数の前記第1防振ゴムは、夫々の中心軸が前記圧縮機の重心側を向くように複数の前記第1防振ゴムが前記車両床面に垂直な線に対して傾斜して設けられており、
    前記車両側ブラケットは、前記第2防振ゴムが取付けられる平面部(8h)に対して前記車両側ブラケットの長辺方向(Y72)および短辺方向(Y71)の両方向に向けて傾斜した傾斜面(8k)を有し、該傾斜面(8k)内に前記第1防振ゴムを取付けるボルト挿入孔(11h)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機の取付け構造。
  8. 前記圧縮機側ブラケットは、前記圧縮機の下側において前記貫通孔に通したボルトにて取付けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の圧縮機の取付け構造。
  9. 前記貫通孔は、前記圧縮機の前記長手方向に直交する前記車両床面に沿った方向に伸びていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の圧縮機の取付け構造。
JP2012144408A 2012-06-27 2012-06-27 圧縮機の取付け構造 Expired - Fee Related JP5891971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144408A JP5891971B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 圧縮機の取付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144408A JP5891971B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 圧縮機の取付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014008793A JP2014008793A (ja) 2014-01-20
JP5891971B2 true JP5891971B2 (ja) 2016-03-23

Family

ID=50105867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012144408A Expired - Fee Related JP5891971B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 圧縮機の取付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5891971B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6497034B2 (ja) * 2014-11-12 2019-04-10 マックス株式会社 モータ駆動機器
JP6506030B2 (ja) * 2015-01-27 2019-04-24 サンデンホールディングス株式会社 電動圧縮機の取付構造
WO2017090263A1 (ja) * 2015-11-25 2017-06-01 三菱電機株式会社 圧縮機モジュール、車両用空気調和装置、及び圧縮機モジュールの製造方法
CN106004345A (zh) * 2016-06-28 2016-10-12 苏毅 压缩机安装支架
CN106515378A (zh) * 2016-11-30 2017-03-22 重庆小康工业集团股份有限公司 用于安装压缩机的支架总成
KR102485662B1 (ko) 2017-02-17 2023-01-09 한온시스템 주식회사 압축기
DE102017223425B4 (de) * 2017-12-20 2023-02-02 Audi Ag Vorrichtung zur Lagerung eines Klimakompressors und Kraftfahrzeug damit
JP6683229B2 (ja) * 2018-09-14 2020-04-15 マックス株式会社 モータ駆動機器
CN110435388A (zh) * 2019-08-08 2019-11-12 安徽中鼎减震橡胶技术有限公司 一种新能源汽车空调压缩机悬挂***
KR102654461B1 (ko) * 2019-09-05 2024-04-03 현대자동차 주식회사 차량용 압축기 마운팅 장치
CN113404667A (zh) * 2021-08-21 2021-09-17 深圳市森皓伟业制冷设备有限公司 一种用于车辆空调压缩机的安装底座
CN113771594B (zh) * 2021-11-02 2022-02-18 杭州非古科技有限公司 一种新能源汽车电动压缩机减振支架
CN115324872A (zh) * 2022-09-05 2022-11-11 珠海格力电器股份有限公司 一种用于压缩机的双级减振装置、压缩机及空调

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187589A (ja) * 1982-04-26 1983-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型電動圧縮機の防振装置
JPS61101686U (ja) * 1984-12-10 1986-06-28
JPS628389U (ja) * 1985-06-28 1987-01-19
JPH0240141U (ja) * 1988-09-09 1990-03-19
JPH0510843U (ja) * 1991-07-22 1993-02-12 株式会社富士通ゼネラル 圧縮機の防振支持装置
JP3293865B2 (ja) * 1991-12-10 2002-06-17 三菱重工業株式会社 組込式二重防振装置
JPH0633976A (ja) * 1992-07-17 1994-02-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ハイブリッド慣性形防振装置
JPH0735376A (ja) * 1993-07-26 1995-02-07 Matsushita Refrig Co Ltd 空気調和機の室外機
JP2010138808A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Denso Corp 部品の取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014008793A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5891971B2 (ja) 圧縮機の取付け構造
JP6728599B2 (ja) 防振装置
US10245916B2 (en) Low profile air conditioning system
WO2014041961A1 (ja) フロントエンドモジュールの防振構造
JP2016145015A (ja) シート空調装置
JP6104256B2 (ja) ヒートポンプ式空調装置
JP7073666B2 (ja) 車両用空調装置
JP7200906B2 (ja) 車両用空調装置
CN208867818U (zh) 一种内部装有消音介质的车用空调管道
JP2016138495A (ja) 電動圧縮機の取付構造
JP7434401B2 (ja) 車両
JP5941976B1 (ja) 車両用一体型空調ユニット
CN110621522A (zh) 车辆用空调装置
JP6733575B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2014101036A (ja) 車両用空調装置
JP3736502B2 (ja) バス用空調装置の車両搭載構造
JP6921731B2 (ja) 車両用空調装置
CN108045196B (zh) 车用空调外机
JP2001146112A (ja) 車両用空調装置
JPS6222413Y2 (ja)
KR20150098728A (ko) 차량용 리어 공조장치 및 이의 설치 방법
JP3263239B2 (ja) 自動車用空調装置
WO2017038496A1 (ja) 車室の前部構造
CN117002209A (zh) 全地形车
JP4773871B2 (ja) 車両用空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160208

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5891971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees