JP5891911B2 - 画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラム Download PDF

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Description

この発明は画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラムに関し、特に、画像データーに基づいて発表用の資料を作成する画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラムに関する。
講演会やミーティングなどでは、聴衆者は事前に配布された資料を手元で確認しながら発表を聞く、というスタイルがよく採られている。
ところが、聴衆者が配布された資料のうちの発表内容に対応したページが特定できないと、発表者が配布資料中のどのページに対して説明しているのか分からない。
また、事前に配布された資料が発表用のスライドとして投影されて、その発表スライドにページ番号が記載されている場合でも、距離が離れているとページ番号が見えない場合があるため、聴衆者は発表内容と異なるページを見てしまうことがある。
また、発表スライドのページ番号が見えたとしても、手元の資料が複数の資料から構成されるものであった場合にはページ数が重複する場合があるため、発表内容に対応したページを特定することができない。
上記問題を解決する方法として、予め登録してある個人情報(視覚に関する情報、年齢、性別、国籍など)によってデーター内の文字や図のサイズを変更したり文字色を変更したりして出力する画像形成装置がある。たとえば、特開2009−199262号公報(以下、特許文献1)は、所定の印刷データーを送受信する送受信手段(ネットワーク通信制御部)と、画像形成を行なった所定の記録媒体を配布予定の個人に関する情報を記憶する記憶手段と、記憶されている前記個人に関する情報に基づいて印刷データーに所定の処理を施すデーター処理手段と、処理結果に基づいて所定の記録媒体に画像形成する画像形成手段とを備える画像形成装置を開示している。
上記従来技術を応用して個人情報として「発表者」という項目を登録しておき、文字や画像のサイズを変更し、聴衆者から見やすい資料を出力させることが考えられる。
特開2009−199262号公報
しかしながら、上記方法では、資料内の文字や画像サイズの変更は登録してある個人情報に対応付けられているため、予めページ番号が記載されており、また聴衆者が十分に認識することのできるサイズや色を有している場合であっても、不必要なデーターの改変が行なわれてしまい、資料内のレイアウトが崩れてしまう場合という問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、効率的に、かつ、聴衆にとって見やすい資料を作成することのできる画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像形成装置は、原稿データーを取得し、原稿データーに含まれる各ページに、当該ページを識別するためのページ識別情報が含まれるか否かを判定するためのデーター取得手段と、原稿データーに含まれるページ識別情報が、予め記憶している表示基準を満たしているかどうかを判定するための視認性判定手段と、原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するための第1識別情報を付すことで聴衆用資料のための画像データーである第1の画像データーを生成するための聴衆用データー生成手段と、原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するためのページ識別情報であって表示基準を満たしているページ識別情報を第2識別情報として付すことで、発表者用資料のための画像データーである第2の画像データーを生成するための発表者用データー生成手段とを備える。
好ましくは、表示基準は、原稿データーに含まれる各ページ内のページ識別情報のサイズの、当該ページ内に含まれる他のデーターのサイズに対する比率が予め規定されたしきい値以上であることである。
好ましくは、表示基準は、原稿データーに含まれる各ページ内のページ識別情報のサイズが予め規定されたしきい値以上であることである。
好ましくは、表示基準は、原稿データーに含まれる各ページ内のページ識別情報の色が背景色との明度差およびまたは色空間距離が、予め規定されたしきい値以上であることである。
好ましくは、画像形成装置は、原稿データーに含まれる各ページにページ識別情報が含まれていない場合に、原稿データーに含まれる各ページに当該ページに固有のページ識別情報を生成するためのページ識別情報生成手段をさらに備える。
好ましくは、データー取得手段は、さらに、原稿データーに含まれる各ページにページ識別情報が含まれる場合に、同じページ識別情報が異なるページに重複して含まれていないかを判定し、同じページ識別情報が重複している場合に、新たに、原稿データーに含まれる各ページに当該ページに固有のページ識別情報を生成するためのページ識別情報生成手段をさらに含む。
好ましくは、データー取得手段は、さらに、原稿データーに含まれる各ページにページ識別情報が含まれる場合に、ページ識別情報が原稿データーにおいて連続しているかを判定し、ページ識別情報が原稿データーにおいて連続していない場合に、新たに、原稿データーに含まれる各ページに当該ページに固有のページ識別情報を生成するためのページ識別情報生成手段をさらに含む。
好ましくは、聴衆用データー生成手段は、ページ識別情報生成手段において生成されたページ識別情報に基づいて原稿データーに含まれる各ページに原稿データーにおいて連続して対応させる第1識別情報を生成し、原稿データーに含まれる各ページに合成することで第1の画像データーを生成する。
好ましくは、原稿データーが複数の資料からなるものである場合、聴衆用データー生成手段は、ページ識別情報生成手段において生成されたページ識別情報に基づいて資料に対応した第1識別情報を生成し、原稿データーに含まれる各ページのうちの当該資料に属するページに合成することで第1の画像データーを生成する。
好ましくは、原稿データーが複数の資料からなるものである場合、聴衆用データー生成手段は、ページ識別情報生成手段において生成されたページ識別情報に基づいて、資料に対応した情報および資料中の当該ページの位置に応じた情報を含んだ第1識別情報を生成し、当該ページに合成することで第1の画像データーを生成する。
好ましくは、データー取得手段において画像データーに含まれるページにページ識別情報が予め含まれると判定された場合に、聴衆用データー生成手段は、第1識別情報を原稿データーに予め含まれるページ識別情報と置き換える。
好ましくは、画像データーに含まれるページに予め含まれるページ識別情報が他のページに引用されている場合に、聴衆用データー生成手段は、第1識別情報を原稿データーに予め含まれるページ識別情報と異なる表示態様となるように付加する。
好ましくは、発表者用データー生成手段は、第1識別情報を表示基準を満たすように変換することで第2識別情報を生成し、原稿データーの各ページに合成することで第2の画像データーを生成する。
より好ましくは、発表者用データー生成手段は、画像データーの各ページに対応する第1識別情報が原稿データーにおいて連続している場合に、原稿データーの各ページの余白部分に第2識別情報を合成することで第2の画像データーを生成する。
好ましくは、発表者用データー生成手段は、画像データーの各ページに対応する第1識別情報が原稿データーにおいて連続している場合に、第2識別情報をページ全体のサイズの透かし画像として原稿データーに合成する。
好ましくは、第1識別情報が原稿データーに固有のものである場合、発表者用データー生成手段は、第1識別情報に対応した第2識別情報をページごとに異なる位置に合成する。
好ましくは、第1の画像データーが1枚の用紙に原稿データーの複数のページを配置したものである場合に、聴衆用データー生成手段は、第1識別情報として、当該用紙における各ページの位置に固有の情報を原稿データーに含まれる各ページに合成すると共に、各ページを用紙に配置してなる画像データーに用紙に固有の情報を合成して第1の画像データーを生成し、発表者用データー生成手段は、第1識別情報に含まれる用紙に固有の情報と用紙における位置に固有の情報とを原稿データーの各ページに合成することで第2の画像データーを生成する。
本発明の他の局面に従うと、画像形成方法は、画像形成装置において原稿データーから聴衆用資料のための画像データーである第1の画像データーと発表者用資料のための画像データーである第2の画像データーとを生成するための画像形成方法であって、原稿データーを取得し、原稿データーに含まれる各ページに、当該ページを識別するためのページ識別情報が含まれるか否かを判定するステップと、原稿データーに含まれるページ識別情報が、予め記憶している表示基準を満たしているかどうかを判定するステップと、原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するための第1識別情報を付すことで第1の画像データーを生成するステップと、原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するためのページ識別情報であって表示基準を満たしているページ識別情報を第2識別情報として付すことで第2の画像データーを生成するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像形成プログラムは画像形成装置に原稿データーから聴衆用資料のための画像データーである第1の画像データーと発表者用資料のための画像データーである第2の画像データーとを生成する処理を行なわせるための画像形成プログラムであって、原稿データーを取得し、原稿データーに含まれる各ページに、当該ページを識別するためのページ識別情報が含まれるか否かを判定するステップと、原稿データーに含まれるページ識別情報が、予め記憶している表示基準を満たしているかどうかを判定するステップと、原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するための第1識別情報を付すことで第1の画像データーを生成するステップと、原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するためのページ識別情報であって表示基準を満たしているページ識別情報を第2識別情報として付すことで第2の画像データーを生成するステップとを画像形成装置に実行させる。
この発明によると、効率的に、かつ、聴衆にとって見やすい資料を作成することができる。
実施の形態にかかる画像形成装置100の構成の具体例を示す図である。 ページ識別情報が表示基準のうちの条件1を満たしていない場合の具体例を表わした図である。 ページ識別情報が表示基準のうちの条件2を満たしていない場合の具体例を表わした図である。 ページ識別情報が表示基準のうちの条件3を満たしていない場合の具体例を表わした図である。 ページ識別情報が表示基準のうちの条件3を満たしていない場合の他の具体例を表わした図である。 資料の表示状況の一例を表わした図である。 ページごとに個別に割り当てられるページ識別情報の具体例を表わした図である。 資料内容に応じて個別に割り当てられるページ識別情報の具体例を表わした図である。 階層構造化された識別情報の具体例を表わした図である。 入力資料に予めページ識別情報が記されている場合の第1のページ識別情報を付加する方法を表わした図である。 入力資料に予めページ識別情報が記されている場合の第1のページ識別情報を付加する方法を表わした図である。 入力資料のページの具体例を表わした図である。 第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第1の例を表わした図である。 第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第1の例を表わした図である。 第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第2の例を表わした図である。 第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第2の例を表わした図である。 聴衆用資料である第1の資料として複数枚の原稿を1ページに印刷する場合の、第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第1の例を表わした図である。 聴衆用資料である第1の資料として複数枚の原稿を1ページに印刷する場合の、第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の他の例を表わした図である。 ページ識別情報の作成方法を表わした図である。 ページ識別情報の作成方法を表わした図である。 ページ識別情報の作成方法を表わした図である。 画像形成装置の機能構成の具体例を示すブロック図である。 画像形成装置での、聴衆用資料および発表者用資料のための画像データーを生成する動作の流れをあらわすフローチャートである。 図23のステップS107での判定処理の具体的な流れを表わしたフローチャートである。 図23のステップS107での判定処理の具体的な流れを表わしたフローチャートである。 図23のステップS107での判定処理の具体的な流れを表わしたフローチャートである。 図23のステップS107での判定処理の具体的な流れを表わしたフローチャートである。 図23のステップS107での判定処理の具体的な流れを表わしたフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
<装置構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置100の構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、画像形成装置100は、全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、図示しない原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って画像データーを得るためのスキャナー13と、画像データーを印刷用紙上に固定するためのプリンター14と、情報を表示したり当該画像形成装置100に対する操作入力を受け付けたりするためのタッチパネルを含んだ操作パネル15と、画像データー等を保存するためのメモリー16と、他の装置との通信を制御するための通信コントローラー17とを含む。
<動作概要>
画像形成装置100では、資料情報(入力資料)である画像データーの入力を受け付け、当該資料情報に基づいて第1の資料(聴衆用資料)と第2の資料(発表者用資料)との2種類の出力を行なう。第1の資料は、聴衆に配布することで聴衆が手元において参照するために用いる資料である。第2の資料は、講演会やプレゼンテーションなどにおいて聴衆の前にスライド等で表示し、かつ、発表者が参照するために用いる資料である。
画像形成装置100は、第1の資料にも第2の資料にも、各ページに当該ページを識別するためのページ番号などのページ識別情報を重畳して出力する。その際、第2の資料である発表者用資料には、聴衆用資料より視認性の高いページ識別情報を付す。第1の資料に付されるページ識別情報を「第1のページ識別情報」、第2の資料に付されるページ識別情報を「第2のページ識別情報」とも称する。
(ページ識別情報の視認性について)
上記「視認性の高いページ識別情報」は以下3つの条件からなる表示基準を満たす識別情報であるものとする:
条件1.ページ識別情報のサイズのページ内の他の文字サイズに対する比率がある一定比率よりも大きいこと、
条件2.ページ識別情報のサイズがある一定サイズよりも大きいこと、
条件3.ページ識別情報の色がその背景色の色と十分に明度差・色相差(色空間での距離)を有していること。
つまり、第2の資料である発表者用資料に付される第2のページ識別情報は、上記条件1〜3を表示基準として満たすものである。
図2は、ページ識別情報が上記条件1を満たしていない場合の具体例を表わした図である。ここでは、一定比率を80%とする。図2では、資料内のページ識別情報以外の文字サイズの最小値が24ptであり、ページ識別情報の文字サイズが15ptであるため、文字サイズの比率が62.5%となって条件1を満たしていない。
図2においては、資料内のページ識別情報以外の文字のサイズに対して相対的にページ識別情報の文字のサイズが小さいため、ページ識別情報が見難く感じられる。
図3は、ページ識別情報が上記条件2を満たしていない場合の具体例を表わした図である。ここでは、一定サイズを15ptとする。図3では、ページ識別情報の文字サイズが15ptであり、条件2を満たしていない。
図3の場合には、資料内のページ識別情報以外の文字サイズの最小値が15ptであるために上記条件1は満たしているものの、ページ識別情報自体が小さいため、ページ識別情報が見難い。
図4は、ページ識別情報が上記条件3を満たしていない場合の具体例を表わした図である。ここでは、明度差のしきい値を50とする。図4では、背景色の色値であるRGB値=(0,0,0)であって明度が0であり、ページ識別情報のRGB値=(80,80,80)であって明度が34であるため、その差が34となって条件3の明度差の条件を満たしていない。
図4においては、背景色からページ識別情報の文字の識別がし難いため、ページ識別情報が見難く感じられる。
図5は、ページ識別情報が上記条件3を満たしていない場合の他の具体例を表わした図である。ここでは、色相差のしきい値を150とする。図5では、背景色のRGB値=(255,255,153)であり、ページ識別情報のRGB値=(255,211,22)であるため、その差であるRGB距離が、RGB距離=sqrt((255−255)^2+(255−211)^2+(153−22)^2)=138となって条件3の色相差の条件を満たしていない。
図5においては、背景色に対するページ識別情報のコントラストが小さいためにページ識別情報の文字の識別がし難くなり、ページ識別情報が見難く感じられる。
なお、上記条件1〜3で規定される表示基準値は、実験によって求められた聴衆者が認識できる最適値を予めデフォルト値で設定しておいてもよいし、ユーザー(資料作成者)が任意の値を設定(変更)することができるようにしてもよい。また、ユーザーが設定した任意の値を画像形成装置100内部に保持しておき、次回の作成時もその値を読み出して用いるようにしてもよい。
さらに、ページ識別情報が上述の条件1〜3を満たしていた場合でも、発表を行なう会場の大きさ・明るさやスライド表示投影面積によって、聴衆からページ識別情報が認識できない場合がある。
図6は、資料の表示状況の一例を表わした図である。
図6を参照して、表示される資料は上記条件1〜3を満たすものであったとしても、その投影位置から離れた聴衆(Bさん)には、距離が離れすぎているためにページ識別情報が認識できないことになる。
そこで、さらに、画像形成装置100では予め実験で求められたデフォルト値を記憶しておき、ユーザー(資料作成者)が会場の大きさ・明るさやスライド表示投影面積などに基づいて適した値を設定可能としてもよい。
(第1のページ識別情報の付加について)
聴衆者に配布されて手元資料として用いられる聴衆用資料である第1の資料に付される第1のページ識別情報は、(1)ページごとに個別に割り当てられる、ページ番号や文字などの識別情報、(2)資料内容に応じて個別に割り当てられる、マークや色などの識別情報、および(3)階層構造化された識別情報としての、資料の1ページごとに個別の情報およびその資料内でのページごとに割り当てられる識別情報、の3種類に分類される。
図7は、上記(1)の、ページごとに個別に割り当てられるページ識別情報の具体例を表わした図である。
図7を参照して、ページ識別情報の第1の種類として、当該ページの番号(10,11,12,…)や当該ページ固有に割り当てられた文字(A,B,C,…)などが、ページごとに付される。
図8は、上記(2)の、資料内容に応じて個別に割り当てられるページ識別情報の具体例を表わした図である。
図8を参照して、ページ識別情報の第2の種類として、入力資料が複数の資料から構成されるものである場合に、資料ごとに個別に割り当てられたマーク(星印、丸印、三角印、…)や、資料に対応した色(赤、青、緑、…)などが、当該資料に含まれる各ページに付される。
図9は、上記(3)の、階層構造化された識別情報の具体例を表わした図である。
図9を参照して、入力資料が複数の資料から構成されるものである場合に、資料ごとに個別に割り当てられた文字(A,B,C,…)と、資料内で当該ページ固有に割り当てられた番号(1,2,3,…)との両方が各ページに付される。
画像形成装置100では、聴衆用資料である第1の資料に第1のページ識別情報(ページ番号)を付加する方法として、入力資料に予めページ識別情報(ページ番号)が記されていない場合には、第2の資料である発表者用資料に対応したページ識別情報を付加する。または、入力資料に予めページ識別情報(ページ番号)が記されている場合には、既存のページ識別情報に上書きするか、第1のページ識別情報(通し番号)であることを明記して、別の箇所に記載するかの選択を受け付けて、選択に従って第1の識別情報を付す。
図10および図11は、入力資料に予めページ識別情報が記されている場合の第1のページ識別情報を付加する方法をそれぞれ表わした図である。図10および図11の左側は入力資料を表わしており、この例では、入力資料のあるページにページ識別情報として「P100」が付されている。これに対して、画像形成装置100では資料全体の当該ページが300ページ目であると判断した場合には第1のページ識別情報として通し番号に該当する「P300」などを付す。
第1の方法として、図10に表わされたように、入力資料に記されているページ識別情報「P100」に第1のページ識別情報「P300」を上書きして付加する。
第2の方法として、図11に表わされたように、入力資料に記されているページ識別情報「P100」とは別に、第1のページ識別情報「P300」を第1のページ識別情報(通し番号)であることが分かるようにして付加する。
なお、入力資料に予め記されているページ識別情報が資料内で重要な意味を持つ場合も考えられる。図12は、入力資料のページの具体例を表わした図である。図12の入力資料には予めページ番号が付されており、さらに、ページ番号を用いて他のページを指し示す内容が含まれている例が表わされている。
こういった場合には、予め記されているページ識別情報(ページ番号)を第1のページ情報(通し番号)で上書きしてしまうと、参照先のページを特定できなくなる。そこで、入力資料が図12のような場合には、予め記されているページ識別情報とは別に第1のページ識別情報を付加する必要がある。すなわち、この場合、予め記されているページ識別情報は残し、該ページ識別情報とは別に、第1のページ識別情報を予め記されているページ識別情報とは別に付されたページ識別情報と区別して付加する。具体的には、予め記されているページ識別情報とは異なる表示態様(色、サイズ等)で第1のページ識別情報を付加することが挙げられる。
(第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係)
画像形成装置100では、第1の例として、聴衆用資料である第1の資料には第1のページ識別情報を資料内の空白位置に付加し、発表者用資料である第2の資料にはページ全体に、ウォーターマークを使って、第1のページ識別情報と同じ内容の情報を第2のページ識別情報として付加する例が挙げられる。これにより、第2の資料は遠くからでも認識できるようになる。
図13および図14は、第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第1の例を表わした図である。図13および図14の左側は入力資料を表わしており、この例では、入力資料にはページ識別情報が付加されていない。これに対して、図13では、画像形成装置100では資料全体の当該ページが100ページ目であると判断した場合には第1の識別情報としても第2のページ識別情報としても通し番号に該当する「100P」などを付す。また、図14に表わされたように、資料を表わす情報「A」と共にページ識別情報「1」を付してもよい。
さらに、この例では、図13および図14を参照して、聴衆用資料である第2の資料には第2のページ識別情報として当該ページの空白位置(たとえば隅)に「100P」または「A−1」が付されるのに対して、発表者用資料である第1の資料には第1のページ識別情報として当該ページ全体に、ウォーターマークや地紋などの透かし画像にて「100P」または「資料A−1」が付される。これにより、遠くからでも認識できるようになる。
第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第2の例として、第1のページ識別情報と第2のページ識別情報とのいずれとしても、資料内容に固有の色やマークを付すことが挙げられる。このとき、第1のページ識別情報は資料内部の空白位置に付加し、第2のページ識別情報は、隣接するページとは異なる位置に付加される。つまり、ページごとに異なる位置に付加される。これにより、資料内容を把握しやすくなる。
図15および図16は、第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第2の例を表わした図である。図15および図16の左側は入力資料を表わしており、この例では、入力資料にはページ識別情報が付加されていない。画像形成装置100では、入力資料ごとに当該資料に固有の色やマークを特定する。
図15を参照して、この例の場合、資料に固有の色が特定されて、第1の資料の予め規定された位置(この例では右縦辺)に所定の大きさで、第1のページ識別情報としてその色の領域が設けられる。また、隣接するページには、異なる位置でそのページの第1のページ識別情報として当該色の領域が設けられる。第2の資料には、同じ色が予め規定された位置に所定の大きさ(この例では右縦辺全体)で第2のページ識別情報として付される。
図16を参照して、この例の場合、資料に固有のマーク(星型)が特定されて、第1の資料の予め規定された位置(この例では右縦辺)に第1のページ識別情報として付加される。また、隣接するページには、異なる位置でそのページの第1のページ識別情報として同じマーク(星型)が付される。第2の資料には、同じマーク(星型)が予め規定された位置(この例では右上隅)に第2のページ識別情報として付される。
なお、図17は、聴衆用資料である第1の資料として複数枚の原稿を1ページに印刷する場合の、第1のページ識別情報と第2のページ識別情報との関係の第1の例を表わした図である。この場合、聴衆用資料である第1の資料には、第1のページ識別情報として、原稿の各ページの当該用紙中の位置(順)を表わしたページ識別情報が原稿ごとに付されると共に、当該用紙に固有の情報(用紙番号等)が付加される。この例では、用紙に固有上の情報として当該用紙に「A」が付加されると共に、その用紙中の各ページの順が数字で付されている。
このとき、発表者用資料である第2の資料には第2のページ識別情報として、上記用紙に固有の情報(用紙番号等)と当該用紙中の位置(順)を表わしたページ識別情報とが付加される。
なお、図17の例の他、図18に表わされたように、第2の資料には第2のページ識別情報が付加されなくてもよい。
(ページ判定について)
従来、ユーザーログインなどに従って、ユーザー情報ごとに資料が作成されるため、出力される資料がお互いに独立したものとなる。そのため、入力資料に予めページ番号などのページ識別情報が重畳されており、かつ、そのページ情報が資料全体で重複したり、連番となっていなかったりした場合には、第1の資料と第2の資料との間でページ情報が対応しなくなる。このため、大きく表示された発表者用資料を見ながら配布された手元の聴衆用資料の位置を特定することが難しくなる場合がある。
そこで、本実施の形態にかかる画像形成装置100では、入力資料中にページ番号が記載されているか判定すると共に、ページ番号が資料全体を通して重複していないか、連続して記載されているかを判定する。すなわち、
STEP1:資料全体を通して、ページ番号と見られるものが記載されているか、
STEP2:資料全体を通して、ページ番号と見られるものが重複していないか、
STEP3:資料全体を通して、ページ番号と見られるものが連続して記載されているか、の3点を判定し、その判定結果に基づいてページ識別情報を作成する。
図19〜図21は、ページ識別情報の作成方法を表わした図である。詳しくは、図19は入力資料にページ番号が記されていない場合(上記STEP1でNO)のページ識別情報の作成方法を表わした図であり、図20は入力資料全体を通してページ番号が重複している場合(上記STEP2でNO)のページ識別情報の作成方法を表わした図であり、図21は入力資料全体を通してページ番号が連続していない場合(上記STEP2でNO)のページ識別情報の作成方法を表わした図である。
この場合、画像形成装置100では、資料の一部または全部に対してページ識別情報を作成する。この例では、入力資料の原稿順に1,2,…としたページ番号をページ識別情報として作成している。
<機能構成>
図22は、上記動作を行なうための画像形成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図22に表わされた各機能は、画像形成装置100のCPU10がROM11に記憶されているプログラムを読み出してRAM12上に展開して実行することによって、主にCPU10上に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能がハードウェア構成によって実現されてもよい。
図22を参照して、メモリー16には、発表者用資料である第2の資料を投影するためのスクリーンの大きさや会場となる部屋の大きさなどの外部環境情報を記憶するための記憶領域である外部環境情報記憶部161が設けられる。
さらに図22を参照して、CPU10は、スキャナー13や通信コントローラー17を介して他の装置から入力資料である画像データーを取得するための取得部101と、入力資料に対して、必要に応じてページ識別情報を生成するためのページ識別情報生成部102と、入力資料に予め付加されているページ識別情報またはページ識別情報生成部102で生成されたページ識別情報の視認性を判定するための視認性判定部103と、発表者用資料である第2の資料のための画像データー(発表者用データー)を生成するための発表者用データー生成部104と、聴衆用資料である第1の資料のための画像データー(聴衆用データー)を生成するための聴衆用データー生成部105とを含む。
ページ識別情報生成部102は入力資料である画像データーを解析することで各ページにページ番号等のページ識別情報が含まれているか否かを判断する。含まれている場合には、さらに、そのページ番号が資料全体として連続したものであるか、または他のページとは独立したものであるなどの連続していないものであるか、を判断する。そして、入力資料の各ページにページ識別情報が含まれていない場合や連続していない場合には、資料全体としてページの連続を表わすように通し番号等の各ページのページ識別情報を生成する。
視認性判定部103は、入力資料にページ識別情報が含まれる場合にはそのページ識別情報について、ページ識別情報生成部102においてページ識別情報が生成された場合にはそのページ識別情報について、上述の表示基準を満たすか否かを判定する。
聴衆用データー生成部105は、予め入力資料の各ページに記されているページ識別情報またはページ識別情報生成部102において生成されたページ識別情報に基づいて第1のページ識別情報を生成し、入力資料の各ページに合成(重畳)することで聴衆用データーを生成する。
発表者用データー生成部104は、第1のページ識別情報を上述の関係となるように変換することで第2のページ識別情報を生成し、入力資料の各ページに合成(重畳)することで発表者用データーを生成する。このとき、発表者用データー生成部104は第2のページ識別情報を、上述の表示基準を満たすように生成する。
<動作フロー>
図23は、画像形成装置100での、聴衆用資料および発表者用資料のための画像データーを生成する動作の流れをあらわすフローチャートである。この動作は、画像形成装置100に入力資料が入力され、資料作成動作を開始するための指示がなされることによって開始される。図23のフローチャートに表わされた動作は、画像形成装置100のCPU10がROM11に記憶されているプログラムを読み出してRAM12上に展開して実行し、図22に表わされた各機能を発揮させることによって実現される。
図23を参照して、CPU10は、入力資料の各ページを解析し、ページ番号等のページ識別情報が付加されているか否かを判断する(ステップS101)。一例として、CPU10は、たとえば右下隅など予めページ識別情報が付加される領域を記憶しておき、その領域を画像解析して、そこに含まれる画像が数字やアルファベットなどの予めページ識別情報として用いられる記号のいずれかに該当するか否かを判断することで、ページ識別情報が付加さいれているか否かを判断することができる。
その結果、ページ識別情報が付加されていると判断された場合(ステップS103でYES)、CPU10は、そのページ識別情報が資料全体として連続したものであるか、各ページが独立したものであるなど不連続であるかを判断する(ステップS103)。
その結果、入力資料に付加されているページ識別情報が連続したものでないと判断された場合には(ステップS103でNO)、CPU10は、入力資料中の各ページ順に従って各ページについてのページ識別情報を生成する(ステップS105)。なお、入力資料にページ識別情報が含まれていない場合にも(ステップS101でNO)、CPU10は、入力資料中の各ページ順に従って各ページについてのページ識別情報を生成する(ステップS105)。
CPU10は、入力資料に含まれるページ識別情報または上記ステップS105で生成されたページ識別情報が表示基準を満たしているか否かを判定するための判定処理を実行する(ステップS107)。
入力資料に資料全体として連続したページ識別情報が付されており、かつ、そのページ識別情報が表示基準を満たすと判定された場合には(ステップS103でYES、かつステップS107でYES)、CPU10は、入力資料である画像データーをそのまま発表者用データーとする。すなわち、入力資料である画像データーをプリンター14に出力することで、発表者用資料を作成する。
一方、入力資料に含まれているページ識別情報が表示基準を満たさないと判定された場合には(ステップS103でYES、かつステップS107でNO)、CPU10は、入力資料に付加されているページ識別情報に基づいて表示基準を満たす視認性の高いページ識別情報を第2のページ識別情報として生成し(ステップS109)、入力資料である画像データーに合成(重畳)することで発表者用データーを生成する(ステップS111)。ステップS109での生成は、たとえば、入力資料に付加されているページ識別情報のサイズを大きくしたり、色を変換したりすることが挙げられる。
入力資料に適切なページ識別情報が付されておらずにCPU10がページ識別情報を生成した場合であって、かつ、そのページ識別情報が表示基準を満たすと判定された場合には(ステップS107でYES)、CPU10は生成したページ識別情報を第2のページ識別情報として用いて入力資料である画像データーに重畳することで発表者用データーとする。
一方、生成したページ識別情報が表示基準を満たさないと判定された場合には(ステップS107でNO)、CPU10は生成したページ識別情報に基づいて表示基準を満たす視認性の高いページ識別情報を第2のページ識別情報として生成し(ステップS109)、入力資料である画像データーに合成(重畳)することで発表者用データーを生成する(ステップS111)。
さらに、CPU10は、入力資料に資料全体として連続したページ識別情報が付されている場合には、CPU10は、入力資料である画像データーをそのまま聴衆用データーとする。すなわち、入力資料である画像データーをプリンター14に出力することで、聴衆用資料を作成する。
一方、入力資料に適切なページ識別情報が付されておらずにCPU10がページ識別情報を生成した場合には、CPU10は、生成したページ識別情報を第1のページ識別情報として用いて入力資料である画像データーに重畳することで聴衆用データーとする。
図24〜図27は、上記ステップS107での判定処理の具体的な流れを表わしたフローチャートであり、それぞれ、ページ識別情報である文字と資料内の文字とのサイズ比率に基づく判定、ページ識別情報である文字のサイズに基づく判定、ページ識別情報である文字色と背景色との明度差に基づく判定、ページ識別情報である文字色と背景色との色相差(色空間での距離)に基づく判定、およびこれらすべてに基づく判定の具体的な流れを表わしている。
図24を参照して、CPU10は、入力資料の画像データーを読み込むと共に、予め記憶している、ページ識別情報である文字と資料内の文字とのサイズ比率のしきい値Aを読み込む(ステップS201)。
CPU10は、入力資料の画像データー中のページ識別情報以外の文字のうちの最小の文字を特定し、そのサイズ(たとえばフォントサイズ)Min1を算出する(ステップS203)。また、CPU10は、入力資料の画像データー中のページ識別情報の文字のサイズMin2を算出する(ステップS205)。そして、その比率R(R=Min2/Min1)を算出する(ステップS207)。
CPU10は、ステップS207で算出された比率Rとしきい値Aとを比較し、比率Rがしきい値A以上である場合(R≧A)には(ステップS209でYES)、ページ識別情報の文字サイズの比率に基づく表示基準が満たされ、第2のページ識別情報として適しているものとして、その画像データーを発表者用データーとして出力する(ステップS211)。
一方、比率Rがしきい値Aを満たさない場合(R<A)には(ステップS209でNO)、表示基準を満たしていないとして、第2の識別情報を生成する処理へ進む(ステップS213)。
図25を参照して、CPU10は、入力資料の画像データーを読み込むと共に、予め記憶している、ページ識別情報である文字のサイズのしきい値Bを読み込む(ステップS301)。
CPU10は、入力資料の画像データー中のページ識別情報の文字のサイズMin2を算出し(ステップS303)、サイズMin2としきい値Bとを比較する。その結果、サイズMin2がしきい値B以上である場合(Min2≧B)には(ステップS305でYES)、ページ識別情報の文字サイズに基づく表示基準が満たされ、第2のページ識別情報として適しているものとして、その画像データーを発表者用データーとして出力する(ステップS307)。
一方、サイズMin2がしきい値Bを満たさない場合(Min2<B)には(ステップS305でNO)、表示基準を満たしていないとして、第2の識別情報を生成する処理へ進む(ステップS309)。
図26を参照して、CPU10は、入力資料の画像データーを読み込むと共に、予め記憶している、ページ識別情報である文字色と背景色との明度差のしきい値Cを読み込む(ステップS401)。
CPU10は、入力資料の画像データー中の、ページ識別情報の位置の下地色を抽出する(ステップS403)。また、CPU10は、ページ識別情報の文字の色を抽出する(ステップS405)。そして、下地色の明度L1とページ識別情報の文字色の明度L2とをそれぞれ算出する(ステップS407)。
CPU10は、ステップS407で算出された明度L1,L2の差としきい値Cとを比較し、明度の差がしきい値C以上である場合(|L2−L1|≧C)には(ステップS409でYES)、ページ識別情報の文字色と背景色との明度差に基づく表示基準が満たされ、第2のページ識別情報として適しているものとして、その画像データーを発表者用データーとして出力する(ステップS411)。
一方、明度差がしきい値Cを満たさない場合(|L2−L1|<C)には(ステップS409でNO)、表示基準を満たしていないとして、第2の識別情報を生成する処理へ進む(ステップS413)。
図27を参照して、CPU10は、入力資料の画像データーを読み込むと共に、予め記憶している、ページ識別情報である文字色と背景色との色相差(色空間での距離)のしきい値Dを読み込む(ステップS501)。
CPU10は、入力資料の画像データー中の、ページ識別情報の位置の下地色を抽出する(ステップS503)。また、CPU10は、ページ識別情報の文字の色を抽出する(ステップS505)。そして、下地色とページ識別情報の文字色との色相差(色空間での距離)△Rを算出する(ステップS507)。
CPU10は、ステップS507で算出された色相差△Rとしきい値Dとを比較し、色相差△Rがしきい値D以上である場合(△R≧D)には(ステップS509でYES)、ページ識別情報の文字色と背景色との色相差に基づく表示基準が満たされ、第2のページ識別情報として適しているものとして、その画像データーを発表者用データーとして出力する(ステップS511)。
一方、色相差△Rがしきい値Dを満たさない場合(△R<D)には(ステップS509でNO)、表示基準を満たしていないとして、第2の識別情報を生成する処理へ進む(ステップS513)。
さらに、これらの判定処理を組み合わせてもよい。
すなわち、図28を参照して、CPU10は、入力資料の画像データーを読み込むと共に、予め記憶している、上記しきい値A〜Dを読み込む(ステップS601)。そして、図24〜図27で表わされたそれぞれの判定処理を行ない、すべての判定において表示基準を満たしているとされた場合に(ステップS603〜S609のすべてにおいてYES)、CPU10は、入力資料の画像データー中のページ識別情報が第2のページ識別情報として適しているものとして、その画像データーを発表者用データーとして出力する(ステップS611)。
一方、1つの表示基準でも満たしていない場合には(ステップS603〜S609のいずれかでNO)、CPU10は、入力資料の画像データー中のページ識別情報が第2のページ識別情報として適していないとして、第2の識別情報を生成する処理へ進む(ステップS613)。
なお、図28は図24〜図27で表わされたすべての判定処理を組み合わせるものとしているが、図24〜図27で表わされた判定処理のうちの2以上を組み合わせてもよい。
<実施の形態の効果>
本実施の形態にかかる画像形成装置100が上述のように動作して入力資料に基づいて聴衆用資料と発表者用資料とを作成することで、聴衆者が発表者用資料を見ることで、自身の手元にある聴衆用資料のうちの対象のページを直感的に特定することができる。
また、画像形成装置100では、入力資料に予めページ番号が記載されていないか、さらに、記載されていても認識可能なように(資料全体で連続して)記載されているか、を確認し、これが満たされていない場合に入力資料に基づいてページ識別情報を生成する。つまり、聴衆者にとって十分に認識できない場合に限り入力資料を改変することになるため、一律にページ識別情報を生成するとした場合に発生する、不必要な改変によるレイアウトの崩れを防ぐことができる。
さらに、画像形成装置100のCPU10に上述の動作を行なわせるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピューターに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピューターに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 スキャナー、14 プリンター、15 操作パネル、16 メモリー、17 通信コントローラー、100 画像形成装置、101 取得部、102 ページ識別情報生成部、103 視認性判定部、104 発表者用データー生成部、105 聴衆用データー生成部、161 外部環境情報記憶部。

Claims (19)

  1. 原稿データーを取得し、前記原稿データーに含まれる各ページに、当該ページを識別するためのページ識別情報が含まれるか否かを判定するためのデーター取得手段と、
    前記原稿データーに含まれる前記ページ識別情報が、予め記憶している表示基準を満たしているかどうかを判定するための視認性判定手段と、
    前記原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するための第1識別情報を付すことで聴衆用資料のための画像データーである第1の画像データーを生成するための聴衆用データー生成手段と、
    前記原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するためのページ識別情報であって前記表示基準を満たしているページ識別情報を第2識別情報として付すことで、発表者用資料のための画像データーである第2の画像データーを生成するための発表者用データー生成手段とを備える、画像形成装置。
  2. 前記表示基準は、前記原稿データーに含まれる各ページ内のページ識別情報のサイズの、当該ページ内に含まれる他のデーターのサイズに対する比率が予め規定されたしきい値以上であることである、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表示基準は、前記原稿データーに含まれる各ページ内のページ識別情報のサイズが予め規定されたしきい値以上であることである、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示基準は、前記原稿データーに含まれる各ページ内のページ識別情報の色が背景色との明度差およびまたは色空間距離が、予め規定されたしきい値以上であることである、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記原稿データーに含まれる各ページに前記ページ識別情報が含まれていない場合に、前記原稿データーに含まれる各ページに当該ページに固有のページ識別情報を生成するためのページ識別情報生成手段をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記データー取得手段は、さらに、前記原稿データーに含まれる各ページに前記ページ識別情報が含まれる場合に、同じページ識別情報が異なるページに重複して含まれていないかを判定し、
    同じページ識別情報が重複している場合に、新たに、前記原稿データーに含まれる各ページに当該ページに固有のページ識別情報を生成するためのページ識別情報生成手段をさらに含む、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記データー取得手段は、さらに、前記原稿データーに含まれる各ページに前記ページ識別情報が含まれる場合に、前記ページ識別情報が前記原稿データーにおいて連続しているかを判定し、
    前記ページ識別情報が前記原稿データーにおいて連続していない場合に、新たに、前記原稿データーに含まれる各ページに当該ページに固有のページ識別情報を生成するためのページ識別情報生成手段をさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 聴衆用データー生成手段は、前記ページ識別情報生成手段において生成された前記ページ識別情報に基づいて前記原稿データーに含まれる各ページに前記原稿データーにおいて連続して対応させる第1識別情報を生成し、前記原稿データーに含まれる各ページに合成することで前記第1の画像データーを生成する、請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記原稿データーが複数の資料からなるものである場合、前記聴衆用データー生成手段は、前記ページ識別情報生成手段において生成された前記ページ識別情報に基づいて前記資料に対応した第1識別情報を生成し、前記原稿データーに含まれる各ページのうちの前記資料に属するページに合成することで前記第1の画像データーを生成する、請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記原稿データーが複数の資料からなるものである場合、前記聴衆用データー生成手段は、前記ページ識別情報生成手段において生成された前記ページ識別情報に基づいて、前記資料に対応した情報および前記資料中の当該ページの位置に応じた情報を含んだ第1識別情報を生成し、当該ページに合成することで前記第1の画像データーを生成する、請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記データー取得手段において前記画像データーに含まれるページにページ識別情報が予め含まれると判定された場合に、前記聴衆用データー生成手段は、前記第1識別情報を前記原稿データーに予め含まれるページ識別情報と置き換える、請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記画像データーに含まれるページに予め含まれるページ識別情報が他のページに引用されている場合に、前記聴衆用データー生成手段は、前記第1識別情報を前記原稿データーに予め含まれるページ識別情報と異なる表示態様となるように付加する、請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記発表者用データー生成手段は、前記第1識別情報を前記表示基準を満たすように変換することで前記第2識別情報を生成し、前記原稿データーの各ページに合成することで前記第2の画像データーを生成する、請求項1〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記発表者用データー生成手段は、前記画像データーの各ページに対応する前記第1識別情報が前記原稿データーにおいて連続している場合に、前記原稿データーの各ページの余白部分に前記第2識別情報を合成することで前記第2の画像データーを生成する、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記発表者用データー生成手段は、前記画像データーの各ページに対応する前記第1識別情報が前記原稿データーにおいて連続している場合に、前記第2識別情報をページ全体のサイズの透かし画像として前記原稿データーに合成する、請求項13に記載の画像形成装置。
  16. 前記第1識別情報が前記原稿データーに固有のものである場合、前記発表者用データー生成手段は、前記第1識別情報に対応した前記第2識別情報をページごとに異なる位置に合成する、請求項13に記載の画像形成装置。
  17. 前記第1の画像データーが1枚の用紙に前記原稿データーの複数のページを配置したものである場合に、
    前記聴衆用データー生成手段は、前記第1識別情報として、前記用紙における各ページの位置に固有の情報を前記原稿データーに含まれる各ページに合成すると共に、前記各ページを前記用紙に配置してなる画像データーに前記用紙に固有の情報を合成して前記第1の画像データーを生成し、
    前記発表者用データー生成手段は、前記第1識別情報に含まれる前記用紙に固有の情報と前記用紙における位置に固有の情報とを前記原稿データーの各ページに合成することで前記第2の画像データーを生成する、請求項1〜16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 画像形成装置において、原稿データーから聴衆用資料のための画像データーである第1の画像データーと発表者用資料のための画像データーである第2の画像データーとを生成するための画像形成方法であって、
    前記原稿データーを取得し、前記原稿データーに含まれる各ページに、当該ページを識別するためのページ識別情報が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記原稿データーに含まれる前記ページ識別情報が、予め記憶している表示基準を満たしているかどうかを判定するステップと、
    前記原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するための第1識別情報を付すことで前記第1の画像データーを生成するステップと、
    前記原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するためのページ識別情報であって前記表示基準を満たしているページ識別情報を第2識別情報として付すことで前記第2の画像データーを生成するステップとを備える、画像形成方法。
  19. 画像形成装置に、原稿データーから聴衆用資料のための画像データーである第1の画像データーと発表者用資料のための画像データーである第2の画像データーとを生成する処理を行なわせるための画像形成プログラムであって、
    前記原稿データーを取得し、前記原稿データーに含まれる各ページに、当該ページを識別するためのページ識別情報が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記原稿データーに含まれる前記ページ識別情報が、予め記憶している表示基準を満たしているかどうかを判定するステップと、
    前記原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するための第1識別情報を付すことで前記第1の画像データーを生成するステップと、
    前記原稿データーの各ページに対して、当該ページを特定するためのページ識別情報であって前記表示基準を満たしているページ識別情報を第2識別情報として付すことで前記第2の画像データーを生成するステップとを前記画像形成装置に実行させる、画像形成プログラム。
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