JP5890221B2 - 石炭ガス化複合発電プラントとその運転制御方法 - Google Patents

石炭ガス化複合発電プラントとその運転制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、石炭ガス化複合発電プラントとその運転制御方法に係り、特に、プラント全体での負荷追従性能を向上する石炭ガス化複合発電プラントとその運転制御方法に関する。
石炭ガス化複合発電プラントでは、ガス化炉で生成した燃料ガスを用いてガスタービンを駆動し、燃料ガスとの熱交換により得られた蒸気と、ガスタービン排ガスとの熱交換により得られた蒸気を用いて蒸気タービンを駆動する。この石炭ガス化複合発電プラントにおいて、蒸気タービンの応答速度はガスタービンに比べて遅く、蒸気タービンの遅れによりプラント全体の負荷追従性能が低下する。
特許文献1(特開2000-303804)では、石炭ガス化複合発電プラントにおいて、石炭をガス化炉に投入して精製ガスに変換してガスタービン燃焼器に到達するまでの時間遅れによる負荷追従の遅れを短縮するため、精製ガスを精製ガス燃焼装置へバイパスする系統と、精製ガス燃焼装置の燃焼ガスをガスタービン排ガス回収装置に導入する系統を備え、負荷変動時、精製ガスバイパス量を調整して、蒸気タービン負荷変化を先行的に実施する技術が開示されている。
特開2000-303804号公報
特許文献1では、負荷変化時に精製ガス燃焼装置を使用しており、精製ガス燃焼装置の使用に制約がある場合、特許文献1の技術を適用できない。また、特許文献1のようにガスタービン排ガス回収装置への高温ガス流量を増加させた場合も、高温ガスから蒸気への伝熱と、蒸気ドラム昇圧に時間を要するため、蒸気流量増加に遅れが生じる。
本発明は、蒸気系の応答速度の向上により、負荷追従性能の高い石炭ガス化複合発電プラントとその運転制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ガス化炉で生成した燃料ガスを用いてガスタービンを駆動し、燃料ガスとの熱交換により得られた蒸気と、ガスタービン排ガスとの熱交換により得られた蒸気を用いて蒸気タービンを駆動する石炭ガス化複合発電プラントにおいて、シンガスクーラのシンガスクーラ蒸発器入口部への冷水供給量の制御により、シンガスクーラにおける蒸発量を制御又はシンガスクーラにおける蒸発量とシンガスクーラドラムからの蒸気流量を制御することにより負荷追従させることを特徴とする。
本発明によれば、シンガスクーラの蒸発量と蒸気流量を直接制御しているので、蒸気系の応答速度を向上させることができ、負荷追従性能の高い石炭ガス化複合発電プラントとすることができる。
本発明の第1の実施例による石炭ガス化複合発電プラントの概略図。 本発明の第1の実施例における制御方法の説明図。 本発明の第1の実施例における制御方法の説明図。 本発明の第1の実施例における制御方法の説明図。 本発明の第2の実施例による石炭ガス化複合発電プラントの概略図。 本発明の第2の実施例における燃料搬送量とシンガスクーラドラム圧力とシンガスクーラドラム蒸気流量と蒸気タービン出力の説明図。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
(第1の実施例)
本実施例の石炭ガス化複合発電プラントは、燃料を搬送する燃料搬送管と、燃料をガス化して燃料ガスを生成するガス化炉と、燃料ガスからシンガスクーラ節炭器及びシンガスクーラ蒸発器により熱を回収して蒸気を生成するシンガスクーラと、シンガスクーラから得られる蒸気を回収するシンガスクーラドラムと、シンガスクーラドラムの缶水を循環させる循環ポンプと、シンガスクーラに接続して燃料未燃分を回収する脱塵装置と、脱塵装置に接続して燃料ガス中の不要物質を除去して精製ガスとするガス精製設備と、精製ガスを動力源とするガスタービンと、ガスタービンの排ガスから蒸気を得る排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラに給水する給水ポンプと、排熱回収ボイラ及びシンガスクーラドラムから得られる蒸気を回収する排熱回収ボイラドラムと、排熱回収ボイラドラムから得られる蒸気を動力源とする蒸気タービンと、排熱回収ボイラドラムから蒸気タービンへ蒸気を導く主蒸気配管と、給水ポンプからバイパスしシンガスクーラ蒸発器入口部に冷水を供給する冷水供給系統と、主蒸気配管に設けた蒸気タービン出力計測手段と、蒸気タービン実出力を計算する蒸気タービン出力検出手段と、蒸気タービン実出力と蒸気タービン負荷指令値との出力偏差を0とするよう冷水供給系統の流量を演算する演算装置と、演算装置の指令に基づき冷水供給系統の流量を調整する冷水供給弁を基本構成要素とするものである。
さらに、本実施例では、シンガスクーラドラムから復水器へ蒸気を導くシンガスクーラ蒸気バイパス系統と、シンガスクーラドラム圧力を計測する圧力計と、シンガスクーラドラム圧力設定値と圧力計計測値との圧力偏差を0とするようシンガスクーラ蒸気バイパス系統の流量を演算する演算装置と、演算装置の指令に基づきシンガスクーラ蒸気バイパス系統の流量を調整するシンガスクーラ蒸気バイパス弁と、出力偏差が0となるよう第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値を決定する第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段と、圧力偏差が0となるよう第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値を決定する第2のシンガスクーラ蒸気流量決定手段と、第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値と第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値の低値選択によりシンガスクーラ蒸気流量を演算する演算装置と、演算装置の指令に基づきシンガスクーラ蒸気流量を調整する蒸気流量調節弁を備える構成としている。
図1に本実施例による石炭ガス化複合発電プラントの概略図を示す。石炭ガス化複合発電プラントは、燃料のガス化を行うガス化部分、得られたガスを精製するガス精製部分、精製されたガス及び得られた蒸気から動力を取り出す発電部分と、それらの制御装置から構成されている。
ガス化部分は、ガス化炉2とシンガスクーラ3により構成されている。ガス化炉2では燃料搬送管1により搬送された燃料をガス化し、シンガスクーラ3ではシンガスクーラ節炭器5及びシンガスクーラ蒸発器6との熱交換により燃料ガスを冷却する。シンガスクーラ節炭器5への給水は排熱回収ボイラ12(低圧節炭器)から供給する。すなわち、排熱回収ボイラ12の低圧節炭器からシンガスクーラ節炭器5へのシンガスクーラ給水供給系統が設けられている。シンガスクーラ蒸発器6への循環水はシンガスクーラドラム4から循環ポンプ17により強制循環させる。シンガスクーラ3で発生した蒸気はシンガスクーラドラム4で回収される。
シンガスクーラ蒸発器6入口に冷水を供給する冷水供給系統19が、排熱回収ボイラ12に給水する給水ポンプ16から排熱回収ボイラ12への給水供給配管の途中から分岐して設けられている。冷水供給系統19には冷水供給弁32が設置されている。また、シンガスクーラドラム4からの蒸気を復水器18へ逃すためのシンガスクーラ蒸気バイパス系統20が設けられており、シンガスクーラ蒸気バイパス系統20にはシンガスクーラ蒸気バイパス弁33が設置されている。
ガス精製部分は、燃料ガスから未燃分を回収する集塵装置7と、不要物質を除去して精製ガスとするガス精製設備8により構成されている。精製ガスは、燃料配管9を通してガスタービン10に供給する。燃料配管9には燃料調節弁11が設置されており、燃料調節弁11によりガスタービン10の燃焼器に供給する精製ガス流量を制御する。
発電部分は、ガスタービン10と排熱回収ボイラ12と蒸気タービン15とから構成されている。ガスタービン10では精製ガスを燃焼して動力を得る(発電機の図示は省略している。)。排熱回収ボイラ12ではガスタービン10からの排ガスを導入し、給水ポンプ16からの給水とガスタービン排ガスの熱交換により蒸気を発生する。蒸気は排熱回収ボイラドラム13で回収される。排熱回収ボイラドラム13にはシンガスクーラドラム4からの蒸気がシンガスクーラ蒸気流量調節弁31を介して合流するようになっている。排熱回収ボイラドラム13の蒸気は排熱回収ボイラ12の過熱器により過熱され、主蒸気配管14を介して蒸気タービン15に供給され、蒸気タービン15にて動力を得る(発電機の図示は省略している。)。
本実施例では、蒸気タービン15は高圧タービンと低圧タービンとにより構成されており、高圧タービンの排気蒸気は排熱回収ボイラ12の過熱器により過熱され、主蒸気管14を介して低圧タービンに導入されるようになっている。低圧タービンの排気蒸気は復水器18にて復水され、給水ポンプ16にて再び排熱回収ボイラの低圧節炭器に供給される。尚、図1に示す排熱回収ボイラでは低圧ドラム等の図示が省略されている。
次に、本実施例の石炭ガス化複合発電プラントにおける運転・制御方式について図2を用いて説明する。図2中の装置と石炭ガス化複合発電プラントのつながりは図1に示している。
蒸気タービン出力計測手段36より得られた計測値(流量F,圧力P,温度T)を蒸気タービン出力検出手段37に入力し、蒸気タービン実出力を算出する。本実施例では、ガスタービン10と蒸気タービン15が一軸で構成されていることから、計測値(流量F,圧力P,温度T)に基づき蒸気タービン実出力を算出しているが、ガスタービン10と蒸気タービン15を切り離し多軸構成とする場合には、蒸気タービン15の出力を直接計測することができる。
そして、蒸気タービン実出力と蒸気タービン出力指令値MWDSTとの出力偏差ΔMWを冷水流量制御手段38に入力し、ΔMWが0となるよう冷水供給弁32を調節するようにしている。なお、冷却水流量制御手段38では予め求めておいた出力偏差と冷却水流量との関係に基づいて制御されている。
また、出力偏差ΔMWを第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段41に入力し、ΔMWが0となるよう第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値を決定する。次に、シンガスクーラドラム4の圧力を圧力計35で計測し、計測値と圧力設定値の圧力偏差ΔPを第2のシンガスクーラ蒸気流量決定手段42に入力し、ΔPが0となるよう第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値を決定する。シンガスクーラ蒸気流量制御手段43にて、第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値と第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値から低値選択し、シンガスクーラ蒸気流量調節弁31を調節する。なお、第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段41、第2のシンガスクーラ蒸気流量決定手段42では、予め求めておいた出力偏差又は圧力偏差とシンガスクーラ蒸気流量との関係に基づいて指令値が決定されている。
また、圧力偏差ΔPをシンガスクーラ蒸気バイパス弁制御手段40に入力し、ΔPが0となるようシンガスクーラ蒸気バイパス弁33を調節する。なお、シンガスクーラ蒸気バイパス弁制御手段40では、予め求めておいた圧力偏差とシンガスクーラバイパス蒸気流量との関係に基づいて制御されている。
次に、負荷上昇時の具体的な運転方法について図3を用いて示す。負荷上昇時に関わるのは図3の太線部分である。
本実施例では、部分負荷時においてシンガスクーラ蒸発器入口部への冷水供給により、シンガスクーラでの蒸発量を抑え、一方、負荷上昇時には冷水供給を止め、蒸発量を増加させ、蒸気タービンへ流入する蒸気を増加させるようにしている。即ち、部分負荷時においてシンガスクーラ蒸発器6入口部への冷水供給により、蒸発器入口温度を低下させ蒸発量を予め抑えている。負荷上昇時において蒸発量が不足した場合には、冷水流量制御手段38により冷水供給弁32を閉じて、冷水供給量の供給を減少もしくは停止させ、シンガスクーラ蒸発器6入口温度を増加させる。入口温度が上昇することでシンガスクーラでの蒸発量が増加し、その結果、蒸気タービンに供給する蒸気量を速やかに増加させることができるので、負荷追従性能が向上する。
また、本実施例では、シンガスクーラドラム出口の蒸気流量を制御することで、シンガスクーラドラム圧力が圧力設定値以下にならない範囲で蒸気流量を増加させている。即ち、第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段41で算出された第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値と、第2のシンガスクーラ蒸気流量決定手段42で算出された第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値を、シンガスクーラ蒸気流量制御手段43にて低値選択している。シンガスクーラ蒸気流量制御手段43にて得られたシンガスクーラ蒸気流量指令値に基づき蒸気流量調節弁31を開き、シンガスクーラドラム圧力が圧力設定値以下にならない範囲でシンガスクーラドラム出口の蒸気流量を増加させるようにしている。これにより、シンガスクーラドラム圧力が設定値に保持されるため、負荷上昇時にドラム圧力上昇にかかる時間が削減され、負荷追従性能がより向上する。
次に、負荷降下時の具体的な運転方法について図4を用いて示す。負荷降下時に関わるのは図4の太線部分である。
本実施例では、負荷降下時にシンガスクーラ蒸発器6入口部への冷水供給量を増加させ、シンガスクーラ蒸発器入口温度を低下させることで蒸発量を減少させている。即ち、負荷降下時に出力が過剰となる場合には、冷水流量制御手段38により冷水供給弁32を開き、冷水供給量を増加させ、シンガスクーラ蒸発器6入口温度を低下させることでシンガスクーラでの蒸発量を減少させる。
また、本実施例では、シンガスクーラドラム出口の蒸気流量を制御することで蒸気流量を減少させている。即ち、第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段41により蒸気流量調節弁31を絞り、シンガスクーラ蒸気流量を減少させる。これにより、蒸発量、蒸気流量が速やかに減少し、負荷追従性能がより向上する。なお、負荷降下時の出力が過剰な場合には、第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段41で算出された第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値が第2のシンガスクーラ蒸気流量決定手段42で算出された第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値よりも低値になるので、シンガスクーラ蒸気流量制御手段43にて低値選択することなく、第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段41から蒸気流量調節弁31に流量指令値を直接送るようにしても良い。
また、本実施例では、シンガスクーラドラム圧力上昇時にシンガスクーラ蒸気バイパス弁を開き、シンガスクーラ蒸気バイパス系統に蒸気を逃すことにより、シンガスクーラドラム圧力を下げるようにしている。即ち、蒸気流量調節弁31を絞ることによりシンガスクーラドラム圧力が上昇する可能性がある。この場合、シンガスクーラ蒸気バイパス制御手段40によりシンガスクーラ蒸気バイパス弁33を開き、シンガスクーラ蒸気バイパス系統20に蒸気を逃すことにより、シンガスクーラドラム圧力を下げる。これにより、シンガスクーラドラム4の安全運用が可能となる。
(第2の実施例)
本実施例は、燃料搬送管に流量計を備え、流量計計測値からシンガスクーラドラム圧力設定値を決定するドラム圧力決定手段を備える構成とし、運転状況に応じてシンガスクーラドラム圧力設定値を変更するようにしたものである。
また、本実施例では、さらに、シンガスクーラドラム圧力が流量計計測値に対して遅れを伴い変化するようドラム圧力を決定するようにしている。
図5に本実施例による石炭ガス化複合発電プラントの概略図を示す。上述の第1の実施例では、シンガスクーラドラム圧力設定値を固定値(定格負荷での設定圧力)として制御しているが、これに対して本実施例では燃料搬送管1に流量計34を備え、流量計34の計測値をドラム圧力決定手段39に入力し、シンガスクーラドラム圧力設定値を決定している。その他の構成は第1の実施例と同様であり、説明を省略する。
シンガスクーラドラム圧力設定値の決定手段について説明する。
図6は、本実施例の石炭ガス化複合発電プラントにおける燃料搬送量、シンガスクーラドラム圧力、シンガスクーラドラム蒸気流量、蒸気タービン出力を図示したものである。比較例として、シンガスクーラドラム圧力を制御せず、シンガスクーラドラム圧力が蒸発量と蒸気流量のバランスにより決まる運転方式(以下、変圧運転と呼ぶ)も併せて図示している。
本実施例の石炭ガス化複合発電プラントでは、部分負荷時においてシンガスクーラドラム圧力設定値を変圧運転時の圧力よりも高く設定している(図6のa)。次に、負荷変化時では燃料搬送量変化に対して遅れて圧力が変化するようシンガスクーラドラム圧力設定値を決定する(図6のb)。つまり、シンガスクーラドラム圧力設定値は燃料搬送量の増加に応じて増加を開始するが、燃料ガス流量の変化に対するシンガスクーラドラム圧力変化の遅れを想定し、燃料搬送量が目標値到達(変化完了)した後に所定の時間遅れをもってシンガスクーラドラム圧力が目標に到達するように設定値を決定している。これらにより、圧力の変化率が小さくなり、シンガスクーラ蒸気流量が優先的に変化する(図6のc)。シンガスクーラ蒸気流量が優先的に変化することで、負荷追従性能の向上がする(図6のd)。
ここで、圧力設定値を高くとるほど負荷追従性能が向上する。即ち、圧力設定値を高くすることで、シンガスクーラドラム圧力の変化率が小さくなりシンガスクーラ蒸気流量が優先的に変化し、負荷追従性能の向上がする。一方、圧力設定値を低くとるほどシンガスクーラドラム内の飽和温度が低下し、シンガスクーラドラム缶水温度と燃料ガスとの温度差が増加することで部分負荷におけるプラント効率は向上する。これにより、圧力設定値を変更することで、部分負荷時の効率を重視する運転(圧力設定値を低く設定)と、負荷追従性能を重視する運転(圧力設定値を高く設定)の選択をすることが可能となる。
また、部分負荷時の効率を重視するために圧力設定値を低くしても、負荷変化時、燃料搬送量変化に対して遅れて圧力が変化するようシンガスクーラドラム圧力設定値を決定することにより、圧力の変化率を小さくできるので、負荷追従性能の低下を抑制することができる。
1... 燃料搬送管
2... ガス化炉
3... シンガスクーラ
4... シンガスクーラドラム
5... シンガスクーラ節炭器
6... シンガスクーラ蒸発器
7... 集塵装置
8... ガス精製設備
9... 燃料配管
10... ガスタービン
11... 燃料調節弁
12... 排熱回収ボイラ
13... 排熱回収ボイラドラム
14... 主蒸気配管
15... 蒸気タービン
16... 給水ポンプ
17... 循環ポンプ
18... 復水器
19... 冷水供給系統
20... シンガスクーラ蒸気バイパス系統
31... シンガスクーラ蒸気流量調節弁
32... 冷水供給弁
33... シンガスクーラ蒸気バイパス弁
34... 流量計
35... 圧力計
36... 蒸気タービン出力計測手段
37... 蒸気タービン出力検出手段
38... 冷水流量制御手段
39... ドラム圧力決定手段
40... シンガスクーラ蒸気バイパス弁制御手段
41... 第1のシンガスクーラ蒸気流量決定手段
42... 第2のシンガスクーラ蒸気流量決定手段
43... シンガスクーラ蒸気流量制御手段

Claims (8)

  1. 燃料を搬送する燃料搬送管と、前記燃料をガス化して燃料ガスを生成するガス化炉と、前記燃料ガスからシンガスクーラ節炭器及びシンガスクーラ蒸発器により熱を回収して蒸気を生成するシンガスクーラと、前記シンガスクーラで生成した蒸気を回収するシンガスクーラドラムと、前記燃料ガスを動力源とするガスタービンと、前記ガスタービンの排ガスから蒸気を得る排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラに給水する給水ポンプと、前記排熱回収ボイラ及び前記シンガスクーラドラムから得られる蒸気を回収する排熱回収ボイラドラムと、前記排熱回収ボイラドラムから得られる蒸気を動力源とする蒸気タービンと、前記排熱回収ボイラドラムから前記蒸気タービンへ蒸気を導く主蒸気配管と、前記排熱回収ボイラの低圧節炭器から前記シンガスクーラ節炭器への給水を行うシンガスクーラ給水供給系統と、前記給水ポンプから前記排熱回収ボイラへの給水供給配管の途中から分岐し前記シンガスクーラ蒸発器入口部に冷水を供給する冷水供給系統と、前記冷水供給系統の流量を調整する冷水供給弁と、前記蒸気タービン実出力と前記蒸気タービンの負荷指令値との出力偏差をなくす方向に前記冷水供給弁の開度を制御する制御装置とを備えたこと特徴とする石炭ガス化複合発電プラント。
  2. 請求項1において、
    前記シンガスクーラドラムから得られる蒸気流量を調整する蒸気流量調節弁と、前記出力偏差が0となるよう第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値を決定する第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値決定手段と、前記シンガスクーラドラムに設けられた圧力計と、前記シンガスクーラドラムの圧力設定値と前記圧力計の計測値との圧力偏差が0となるよう第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値を決定する第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値決定手段と、前記第1のシンガスクーラ蒸気流量指令値と前記第2のシンガスクーラ蒸気流量指令値の低値選択により前記蒸気流量調節弁の開度を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする石炭ガス化複合発電プラント。
  3. 請求項2において、
    前記シンガスクーラドラムから前記蒸気タービンの復水器へ蒸気を導くシンガスクーラ蒸気バイパス系統と、前記シンガスクーラ蒸気バイパス系統の流量を制御するシンガスクーラ蒸気バイパス弁と、前記シンガスクーラドラムに設けられた圧力計と、前記シンガスクーラドラムの圧力設定値と前記圧力計の計測値との圧力偏差をなくす方向に前記シンガスクーラ蒸気バイパス弁の開度を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする石炭ガス化複合発電プラント。
  4. 請求項2又は3において、
    前記燃料搬送管に設けられた流量計と、前記流量計の計測値から前記シンガスクーラドラムの圧力設定値を決定するドラム圧力決定手段を備えたことを特徴とする石炭ガス化複合発電プラント。
  5. 請求項4において、
    前記ドラム圧力決定手段は前記シンガスクーラドラム圧力が前記流量計の計測値に対して遅れを伴い変化するよう前記圧力設定値を決定することを特徴とする石炭ガス化複合発電プラント。
  6. 請求項1,2,3,4又は5において、
    前記ガスタービンと前記蒸気タービンは同軸で構成されており、前記主蒸気配管に設けた蒸気タービン出力計測手段と、前記蒸気タービン出力計測手段で得られた計測値に基づき前記蒸気タービン実出力を計算する蒸気タービン出力検出手段とを備えたこと特徴とする石炭ガス化複合発電プラント。
  7. ガス化炉で生成した燃料ガスを用いてガスタービンを駆動し、前記燃料ガスとの熱交換により得られた蒸気と、前記ガスタービンの排ガスとの熱交換により得られた蒸気を用いて蒸気タービンを駆動する石炭ガス化複合発電プラントの運転制御方法において、
    負荷変化時、前記燃料ガスとの熱交換を行うシンガスクーラにおける蒸発量を制御することにより負荷追従させ
    部分負荷時において、前記シンガスクーラのシンガスクーラ蒸発器入口部への冷水供給により、前記シンガスクーラ蒸発器入口温度を低下させて前記シンガスクーラでの蒸発量を抑え、負荷上昇時において、前記冷水供給を減少又は停止して蒸発量を増加させ、前記蒸気タービンへ流入する蒸気を増加させるようにしたことを特徴とする石炭ガス化複合発電プラントの運転制御方法。
  8. ガス化炉で生成した燃料ガスを用いてガスタービンを駆動し、前記燃料ガスとの熱交換により得られた蒸気と、前記ガスタービンの排ガスとの熱交換により得られた蒸気を用いて蒸気タービンを駆動する石炭ガス化複合発電プラントの運転制御方法において、
    負荷変化時、前記燃料ガスとの熱交換を行うシンガスクーラにおける蒸発量とシンガスクーラドラムからの蒸気流量を制御することにより負荷追従させ
    部分負荷時において、前記シンガスクーラのシンガスクーラ蒸発器入口部への冷水供給により、前記シンガスクーラ蒸発器入口温度を低下させて前記シンガスクーラでの蒸発量を抑え、負荷上昇時において、前記冷水供給を減少又は停止して蒸発量を増加させ、前記蒸気タービンへ流入する蒸気を増加させるようにしたことを特徴とする石炭ガス化複合発電プラントの運転制御方法。
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