JP5878789B2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器 Download PDF

Info

Publication number
JP5878789B2
JP5878789B2 JP2012038095A JP2012038095A JP5878789B2 JP 5878789 B2 JP5878789 B2 JP 5878789B2 JP 2012038095 A JP2012038095 A JP 2012038095A JP 2012038095 A JP2012038095 A JP 2012038095A JP 5878789 B2 JP5878789 B2 JP 5878789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod guide
cylinder
hole
passage
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012038095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013174274A (ja
Inventor
大輔 石井
大輔 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2012038095A priority Critical patent/JP5878789B2/ja
Publication of JP2013174274A publication Critical patent/JP2013174274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878789B2 publication Critical patent/JP5878789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

この発明は、油圧緩衝器に関し、特に、ユニフロー型と称される油圧緩衝器の改良に関する。
ユニフロー型と称される油圧緩衝器としては、たとえば、特許文献1に開示の提案があるが、このものは、シリンダに対してピストンロッドが出入する伸縮作動時に、作動油が一方向流れとなって、同じ減衰バルブを通過する。
減衰バルブは、ピストンロッドを貫通させシリンダの開口端を閉塞するロッドガイドに設けられ、減衰バルブを通過した作動油は、ロッドガイドに開穿の戻し孔を通じてシリンダの外に隔成されるリザーバに流出する。
戻し孔の下流側端は、ロッドガイドのリザーバに対向する端面に開口するから、なんら手立てをしないと、作動油が戻し孔の下流側端から勢い良く噴出することになり、リザーバの作動油中に気泡が発生してキャビテーションが発現されることが危惧される。
そこで、従来の油圧緩衝器では、ロッドガイドにパイプを連結し、このパイプ内を戻し孔に連通して、減衰バルブを通過してリザーバに流出する作動油の流れを整流すると共に流速を低下させることで、上記のキャビテーションの発生を抑制している。
特開2006−162000号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、部品たるパイプが必須になるから、油圧緩衝器における部品点数の削減を妨げる不利がある。
この発明は、上記した現状を鑑みて創案されたものであって、部品点数の削減を可能にする油圧緩衝器を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、この発明の構成を、開口端がロッドガイドで閉塞されるシリンダと、上記シリンダ内に摺動可能に挿入されて上記シリンダ内にロッド側室およびピストン側室を隔成するピストンと、上記シリンダの外に設けられると共に開口端が上記ロッドガイドで閉塞されて上記シリンダとの間にリザーバを隔成する外筒と、上記ロッドガイドに設けられて上記ロッド側室と上記リザーバとを連通する通路と、上記通路の途中に設けられた減衰バルブとを有する横置き型の油圧緩衝器において、上記通路が上記減衰バルブの下流側に上記リザーバに連通する隙間を備え、上記隙間は、上記ロッドガイドの外周と上記外筒の内周との間形成され、上記シリンダが上記ロッドガイドに密接する開口端部にオリフィスを有すると共に、上記オリフィスが上記ロッドガイドに環状に形成の回収溝に連通する一方で、上記減衰バルブに上記通路の一部となる戻し孔が連通すると共に、上記戻し孔が上記回収溝に連通し、上記回収溝が上記ロッドガイドに外周から径方向に開穿される通孔に連通し、上記通孔が上記隙間に開口してなるとする。他の構成としては、開口端がロッドガイドで閉塞されるシリンダと、上記シリンダ内に摺動可能に挿入されて上記シリンダ内にロッド側室およびピストン側室を隔成するピストンと、上記シリンダの外に設けられると共に開口端が上記ロッドガイドで閉塞されて上記シリンダとの間にリザーバを隔成する外筒と、上記ロッドガイドに設けられて上記ロッド側室と上記リザーバとを連通する通路と、上記通路の途中に設けられた減衰バルブとを有する横置き型の油圧緩衝器において、上記通路が上記減衰バルブの下流側に上記リザーバに連通する隙間を備え、上記隙間は、上記ロッドガイドの外周と上記外筒の内周との間に形成され、上記減衰バルブに上記通路の一部となる戻し孔が連通すると共に、上記戻し孔が上記ロッドガイドに外周から径方向に開穿される放出孔に連通し、上記放出孔が上記隙間に開口してなるとする。
ロッド側室から減衰バルブを通過してリザーバに流出する作動油は、減衰バルブの下流側で隙間を通じてリザーバに流出することで、流速が低下されてリザーバに噴出されなくなる。このことから、パイプによる整流の必要がなくなり、パイプの利用を省略できる。
その結果、この発明によれば、油圧緩衝器における部品点数の削減を可能にする。
この発明による油圧緩衝器を一部切り欠いて示す半截縦断面正面図である。 他の実施形態の油圧緩衝器を一部切り欠いて示す部分縦断面正面図である。 他の実施形態のバルブ部分および通路部分を示す部分拡大断面図である。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明する。図1は、この発明の一実施形態によるユニフロー型の油圧緩衝器を示し、図示するところでは、下端側部材とされるシリンダ1と、上端側部材とされるピストンロッド2とを有し、シリンダ1に対してピストンロッド2が出入自在とされて伸縮作動する。
シリンダ1内には、作動油が充満され、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるピストン3がシリンダ1内にロッド側室R1とピストン側室R2とを隔成する。なお、油圧緩衝器にあって、シリンダ1の断面積に対してピストンロッド2の断面積を半分とすることで、同じ速度での伸縮作動時に一方向流れとなる作動油が通過する減衰バルブVでなされる伸び側と縮み側の減衰作用が同じになるとしている。
戻って、ピストン3は、ピストン側室R2とロッド側室R1の連通を許容する孔3aを有し、孔3aの図1中で上端となる下流側端をロッド側室R1側から開放可能に閉塞するチェック弁3bを有している。
これにより、ピストン側室R2からの作動油がチェック弁3bを通過してロッド側室R1に流入することは許容されるが、ロッド側室R1からの作動油がピストン側室R2に流入することは阻止されて、作動油の一方向流れが実現される。
また、ピストン3は、ピストンロッド2の先端インロー部(符示せず)に介装されて、ピストンロッド2の先端螺条部(符示せず)へのピストンナット21の螺着で、ピストンロッド2に保持されている。なお、ピストンロッド2の図示しない基端部は、シリンダ1の図1中で上端となる開口端を閉塞するロッドガイド4の軸芯部を貫通してシリンダ1の外に突出している。
一方、油圧緩衝器は、シリンダ1の外に外筒5を有し、外筒5とシリンダ1との間にリザーバRを隔成し、リザーバRは、外筒5およびシリンダ1の各ボトム端を閉塞するボトム部材6に形成の流路6aを通じてシリンダ1内のピストン側室R2に連通可能とされている。ちなみに、外筒5の図1中で上端となる開口端は、シリンダ1の開口端を閉塞するロッドガイド4で閉塞されている。
なお、シリンダ1の図1中で下端部となるボトム端部には隔壁部7が設けられ、隔壁部7は、ピストン側室R2とリザーバRとを隔成する隔壁体7aと、隔壁体7aに形成されてボトム部材6に形成の流路6に連通すると共にピストン側室R2に連通可能とされる孔7bと、孔7bをピストン側室R2側から開放可能に閉塞するチェック弁7cとを有してなる。
これにより、リザーバRからの作動油がチェック弁7cを通過してピストン側室R2に流入することは許容されるが、ピストン側室R2からの作動油がリザーバRに流入することは阻止されて、作動油の一方向流れが実現される。
上記に加えて、油圧緩衝器は、ロッドガイド4に減衰バルブVを有しており、減衰バルブVは、ロッドガイド4に開穿されてロッド側室R1をリザーバRに連通させる通路Lの途中に設けられ、通路Lを通じての作動油の一方向流れ、すなわち、ロッド側室R1からリザーバRへの作動油の流出を許容して、所定の減衰作用をなす。それゆえ、減衰バルブVについては、チェック弁機能を果たし所定の減衰作用をなす限りにおいて、任意に構成されて良い。
以下に、減衰バルブVについて説明するが、それに先立ち、ロッドガイド4について少し説明すると、ロッドガイド4は、シリンダ1の開口端に担持されながら上下方向の中央部の外周を外筒5の開口端部の内周に当接させて外筒5の内側に定着される環状に形成されている。
そして、ロッドガイド4の図1中で上端部となる外側端部は、縮径部(符示せず)とされてリングナット41の導入を許容し、リングナット41は、外周に形成の雄螺条(符示せず)を外筒5の開口端部の内周に形成の雌螺条(符示せず)に螺合させ、ロッドガイド4をシリンダ1に向けて押し付けて安定させている。なお、ロッドガイド4の軸芯部には、ピストンロッド2がシール部材42の配在下に貫通している。
一方、ロッドガイド4の図1中で下端部となる挿し込み部43は、図1中の拡大図にも示すように、シリンダ1と外筒5との間にあって、内周にシリンダ1の開口端部の外周を密接させるが、外周は、外筒5の内径より小径に形成されて外筒5の内周から離れ、隙間Sを出現させている。
そして、隙間Sは、図示するところでは、環状に形成されて、ロッドガイド4に開穿の戻し孔4aを通じて減衰バルブVの下流に連通している。ちなみに、戻し孔4aは、ドリル加工で形成されるが、その形成にあっては、ロッドガイド4の外周から、すなわち、上記挿し込み部43の外周から減衰バルブVを設ける弁孔4bに向けてドリルを斜めに挿し込むようにして開穿される。
なお、隙間Sについては、図示するところでは、ロッドガイド4の挿し込み部43の外周を全周に亙って取り囲むように、つまり、環状に形成されるが、所定の機能、すなわち、作動油の整流の機能を果たす限りには、たとえば、ロッドガイド4の挿し込み部43の外周を半周だけ取り囲むように部分的に形成されても良い。
減衰バルブVは、ロッドガイド4の中央部に外周側から径方向に形成される弁孔4bに設けられ、弁孔4bは、ここから軸芯に向けて開穿される通孔4cを通じてロッドガイド4の内周に形成の環状溝4dに連通している。
ちなみに、環状溝4dは、シリンダ1内のロッド側室R1に連通し、したがって、環状溝4d,通孔4c,弁孔4bおよび戻し孔4a、さらには、隙間Sがロッド側室R1をリザーバRに連通する通路Lを形成する。つまり、この発明にあって、通路Lにおける減衰バルブVの下流は、ロッドガイド4の外周と外筒5の内周との間に設けられてリザーバRに連通する隙間Sを含んで形成される。
戻って、減衰バルブVは、図示するところでは、図1中の拡大図に示すように、ポペット弁体11を有してなり、ポペット弁体11の先端が通孔4cの開口端を囲むように形成されるシート部4eに着座して通孔4cを開放可能に閉塞し、ポペット弁体11の先端に突出形成される軸部11aが通孔4cに作動油の通過を許容する隙間(符示せず)を有して挿通されている。
減衰バルブVにあって、ポペット弁体11は、後端側に設けられた附勢バネ12の附勢力で前進方向に附勢されており、油圧が作用しない状態では、附勢バネ12の附勢力でポペット弁体11の先端がシート部4eに着座して、通路Lを閉じている。なお、ポペット弁体11は、弁孔4bの内周との間に作動油の通過を許容する隙間(符示せず)を有して配設されている。
そして、減衰バルブVにあって、附勢バネ12は、弁孔4bに螺着されるキャップ部材13に後端が担持され、キャップ部材13は、附勢バネ12の内側に臨む軸部13aを有し、附勢バネ12が収縮するときの座屈を阻止するとしている。
以上のように形成された減衰バルブVを有する油圧緩衝器にあっては、たとえば、ピストン3がシリンダ1内を上昇する伸長作動時には、ロッド側室R1が狭くなるが、ピストン3がチェック弁3bを有してピストン側室R2への作動油の流出を阻止するから、ロッド側室R1からの作動油が通路Lを通じてリザーバRに流出する。
ピストン側室R2においては、ピストンロッド2が退出したことによる作動油の不足を生じるので、不足分に相当する量の作動油がリザーバRから隔壁部7のチェック弁7cを開放作動させて補充される。
上記と逆に、ピストン3がシリンダ1内を下降する収縮作動時には、ピストン側室R2が狭くなるが、ピストン側室R2に対向する隔壁部7がチェック弁7cを有してピストン側室R2からの作動油のリザーバRへの流出を阻止している。
それゆえ、ピストン側室R2からの作動油がピストン3のチェック弁3bを通過してロッド側室R1に流入する一方で、ピストンロッド2がシリンダ1内に進入することによるいわゆるロッド進入体積分に相当する量の作動油が通路Lおよび減衰バルブVを通じてリザーバRに流出する。
一方、シリンダ1の断面積とピストンロッド2の断面積とが2:1に設定されているので、油圧緩衝器の伸縮作動時に減衰バルブVを通過する作動油の量が同じになり、伸縮速度が同じであれば、油圧緩衝器が発生する減衰力が伸縮共に同じになる。
そして、減衰バルブVを通過して通路Lにおける戻し孔4aに流出する作動油は、ロッドガイド4の外周と外筒5の内周との間に出現している隙間Sに流出する。戻し孔4aの開口は、隙間Sを形成する外筒5の内周に対向するので、戻し孔4aを通じて隙間Sに流出する作動油は、外筒5の内周に衝突することになり、流速が低下され、リザーバRに噴出しなくなる。
つまり、戻し孔4aの開口が隙間Sを形成する外筒5の内周に並行する場合には、作動油の外筒5の内周への衝突を期待できなくなり、作動油が勢い良くリザーバRに流出することを阻止できないが、戻し孔4aの開口が隙間Sを形成する外筒5の内周に並行しない限りには、作動油が外筒5の内周に衝突して勢い良くリザーバRに流出し得ないことになる。
これにより、戻し孔4aからの作動油がリザーバRに向けて勢い良く噴出することを阻止でき、リザーバRの作動油中に気泡が発生することによるキャビテーションの発現を危惧しなくて済み、従来例にあって利用されているパイプを省略できることになる。
図2は、他の実施形態の油圧緩衝器を示し、以下には、これについて説明する。図2に示すところにおいて、その構成が図1に示すところと同一となるところについては、図2中に同一の符号を付するのみとして、要する場合を除き、その説明を省略する。なお、図2に示す油圧緩衝器は、横置きとされるが、油圧緩衝器における減衰バルブV部分および通路L部分については、図1に示す縦置きの油圧緩衝器に具現化されても良い。
ところで、縦置きとされる場合もそうであるが、油圧緩衝器が横置きとされる場合に、シリンダがオリフィスなどからなり気泡抜きを兼ねる絞りを有し、絞りによってピストン速度の低速領域にも好ましい減衰作用をなすようにすることがある。
すなわち、図2に示すところでは、シリンダ1の開口端部に径方向に開穿される絞りOを有し、絞りOがシリンダ1の開口端部の外周に内周を接するロッドガイド4の挿し込み部43に環状に形成の回収溝4fに連通するとしている。
したがって、油圧緩衝器にあっては、ロッド側室R1の作動油に混入することがある気泡が絞りOを通過して回収溝4fに回収されると共に、ピストン速度が低速領域にあるときに、ロッド側室R1からの作動油が絞りOを通過して回収溝4fに流入し、オリフィス特性の減衰作用をなすことが可能になる。
そして、この発明にあっては、図2中の拡大図に示すように、回収溝4fの底部に、ロッドガイド4の挿し込み部43の外周から径方向に開穿される通孔4gが連通するとし、通孔4gの下流側端が隙間Sに開口することで、回収溝4fが隙間Sに連通するとしている。
そしてまた、回収溝4fには、減衰バルブVに連通する戻し孔4aが連通するとしており、回収溝4fの流路面積が戻し孔4aの流路面積より大きくなるとしている。
ちなみに、図2に示すところにあっては、戻し孔4aは、回収溝4fに直交せずして斜めに連結されるが、これは、戻し孔4aをロッドガイド4に形成するのに際しては、減衰バルブVを収容する弁孔4bからドリル利用で回収溝4fに向けて斜めに形成するのが最善となることに基づく。
それゆえ、図2に示す実施形態にあっては、減衰バルブVを通過した作動油が戻し孔4aを通って回収溝4fに流出し、この回収溝4fから通孔4gを通って隙間Sに流出する。
作動油が戻し孔4aから回収溝4fに流出する際に回収溝4fの流路面積が大きくなることから、回収溝4fがバッファ室として機能することになり、このことから、回収溝4fに流出された作動油における流速が遅くなり、その後、通孔4gを通過して隙間Sに流出する際に作動油が隙間Sを形成する外筒5の内周に衝突することになり、隙間Sを通過してリザーバRに流出する作動油の流速が一層遅くなり、作動油がリザーバRに勢い良く流出することで作動油中に気泡が発生する事態を招来しないことになる。
そして、図2に示す実施形態にあって、通路Lは、環状溝4d,通孔4c,弁孔4b,戻し孔4a,回収溝4f,通孔4gおよび隙間Sからなるが、この実施形態にあっては、ロッドガイド4にあらかじめ形成されている回収溝4fを利用して通路Lを形成することになるので、部品製作の際の手間を削減できる利点がある。
図3に示すところは、他の実施形態の減衰バルブV部分および通路L部分を示すが、以下にはこれについて説明する。そして、図3に示すところにおいて、その構成が図1中および図2中の拡大図に示すところと同一となるところについては、図3中に同一の符号を付するのみとして、要する場合を除き、その説明を省略する。なお、図3に示す減衰バルブV部分および通路L部分は、油圧緩衝器が横置きとされる場合を示すが、油圧緩衝器が図1に示す場合と同様に、縦置きとされる場合に具現化されても良いことはもちろんである。
図3に示すところにあって、ロッドガイド4は、図2における回収溝4fおよび通孔4gを有しておらず、それに代えて、挿し込み部43に外周から径方向に形成される放出孔4hを有してなり、放出孔4hに戻し孔4aの下流側端を連通させている。
そして、放出孔4hにおける流路面積は、戻し孔4aの流路面積より大きくなるとして、放出孔4hがバッファ室として機能するとし、戻し孔4aから放出孔4hに流出する作動油における流速が低下されるとしている。そしてまた、放出孔路4hの図3中で下端となる下流側端がロッドガイド4と外筒5との間に出現する隙間Sに開口する。
それゆえ、図3に示す実施形態にあっても、減衰バルブVを通過した作動油が戻し孔4aを通って放出孔4hに流出し、放出孔4hから隙間Sに流出する。作動油が戻し孔4aから放出孔4hに流出する際に放出孔4hの流路面積が大きくなることから、放出孔4hに流出された作動油における流速が遅くなり、その後、隙間Sに流出する際に作動油が隙間Sを形成する外筒5の内周に衝突することになり、隙間Sを通過してリザーバRに流出する作動油の流速が一層遅くなり、リザーバRに作動油が勢い良く流出することで作動油中に気泡が発生する事態を招来しないことになる。
以上のように、この発明にあっては、ロッド側室R1をリザーバRに連通させる通路Lに設けられた減衰バルブVを通過した作動油が、リザーバRに流出する際に噴流とならないから、リザーバRに噴流を防止するためのパイプの設置を要しないことになり、油圧緩衝器における部品点数の削減を可能にする。のみならず、リザーバRにパイプを設けないから、パイプを設けない分、油圧緩衝器の重量の低減を可能にし得ることになる。
前記したところでは、通路Lにおける隙間Sがロッドガイド4と外筒5との間に形成されてリザーバRに連通するとしたが、これに代えて、図示しないが、ロッドガイド4とシリンダ1との間に形成されてリザーバRに連通するとしても良い。
また、隙間Sは、減衰バルブVの下流に設けられて減衰バルブVを通過した作動油の流速を低下させることからすれば、隙間Sの形成場所については任意とされて良く、たとえば、ロッドガイド4の挿し込み部43に形成されてリザーバRに連通するとしても良い。
そして、前記したところでは、油圧緩衝器の用途について、任意であり、たとえば、建物や車両の横方向の制振用とされたり、あるいは、車両のサスペンション装置に装備されたりするが、いずれの場合の作用効果も異ならないことはもちろんである。
1 シリンダ
2 ピストンロッド
3 ピストン
3a,7b 孔
3b,7c チェック弁
4 ロッドガイド
4a 戻し孔
4b 弁孔
4c,4g 通孔
4d 環状溝
4e シート部
4f 回収溝
4h 放出孔
5 外筒
6 ボトム部材
6a 流路
7 隔壁部
7a 隔壁体
11 ポペット弁体
12 附勢バネ
13 キャップ部材
13a 軸部
41 リングナット
42 シール部材
43 挿し込み部
L 通路
R リザーバ
R1 ロッド側室
R2 ピストン側室
S 隙間
V バルブ

Claims (4)

  1. 開口端がロッドガイドで閉塞されるシリンダと、
    上記シリンダ内に摺動可能に挿入されて上記シリンダ内にロッド側室およびピストン側室を隔成するピストンと、
    上記シリンダの外に設けられると共に開口端が上記ロッドガイドで閉塞されて上記シリンダとの間にリザーバを隔成する外筒と、
    上記ロッドガイドに設けられて上記ロッド側室と上記リザーバとを連通する通路と、
    上記通路の途中に設けられた減衰バルブとを有する横置き型の油圧緩衝器において、
    上記通路が上記減衰バルブの下流側に上記リザーバに連通する隙間を備え、
    上記隙間は、上記ロッドガイドの外周と上記外筒の内周との間形成され
    上記シリンダが上記ロッドガイドに密接する開口端部にオリフィスを有すると共に、上記オリフィスが上記ロッドガイドに環状に形成の回収溝に連通する一方で、
    上記減衰バルブに上記通路の一部となる戻し孔が連通すると共に、上記戻し孔が上記回収溝に連通し、上記回収溝が上記ロッドガイドに外周から径方向に開穿される通孔に連通し、上記通孔が上記隙間に開口してなることを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 開口端がロッドガイドで閉塞されるシリンダと、
    上記シリンダ内に摺動可能に挿入されて上記シリンダ内にロッド側室およびピストン側室を隔成するピストンと、
    上記シリンダの外に設けられると共に開口端が上記ロッドガイドで閉塞されて上記シリンダとの間にリザーバを隔成する外筒と、
    上記ロッドガイドに設けられて上記ロッド側室と上記リザーバとを連通する通路と、
    上記通路の途中に設けられた減衰バルブとを有する横置き型の油圧緩衝器において、
    上記通路が上記減衰バルブの下流側に上記リザーバに連通する隙間を備え、
    上記隙間は、上記ロッドガイドの外周と上記外筒の内周との間に形成され、
    上記減衰バルブに上記通路の一部となる戻し孔が連通すると共に、上記戻し孔が上記ロッドガイドに外周から径方向に開穿される放出孔に連通し、上記放出孔が上記隙間に開口してなることを特徴とする油圧緩衝器。
  3. 上記ロッドガイドに径方向に開穿して設けた上記減衰バルブを収容する弁孔と、
    上記弁孔に向けて斜めに形成され、上記通路の一部をなして上記減衰バルブに連通する戻し孔とを備え、
    上記戻し孔は、
    記ロッドガイドに外周から径方向に開穿されて、記隙間に開口する通孔に連通するとともに、上記シリンダの上記ロッドガイドに密接する開口端部に設けたオリフィスとに連通される回収溝から上記弁孔に向けて斜めに形成されるか、
    あるいは、
    上記ロッドガイドの外周に径方向に開穿されて、記隙間に開口する放出孔から上記弁孔へ向けて斜めに形成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油圧緩衝器。
  4. 上記ロッドガイドに径方向に開穿して設けた上記減衰バルブを収容する弁孔と、
    上記弁孔に向けて斜めに形成され、上記通路の一部をなして上記減衰バルブに連通する戻し孔とを備え、
    上記戻し孔は、
    上記ロッドガイドに外周から径方向に開穿されて、記隙間に開口する通孔に連通するとともに、上記シリンダの上記ロッドガイドに密接する開口端部に設けたオリフィスとに連通される回収溝が上記戻し孔よりも大きな流路面積を持ち、上記回収溝から上記弁孔へ向けて斜めに形成されるか、
    あるいは、
    上記ロッドガイドの外周に径方向に開穿されて、記隙間に開口する放出孔が上記戻し孔よりも大きな流路面積を持ち、上記放出孔から上記弁孔へ向けて斜めに形成される
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の油圧緩衝器。
JP2012038095A 2012-02-24 2012-02-24 油圧緩衝器 Active JP5878789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012038095A JP5878789B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 油圧緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012038095A JP5878789B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 油圧緩衝器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013174274A JP2013174274A (ja) 2013-09-05
JP5878789B2 true JP5878789B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=49267355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012038095A Active JP5878789B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 油圧緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878789B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6353277B2 (ja) * 2014-05-30 2018-07-04 Kyb株式会社 横置き型緩衝器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59116650U (ja) * 1983-01-28 1984-08-07 トヨタ自動車株式会社 複筒式シヨツクアブソ−バ
JPH09264364A (ja) * 1996-01-25 1997-10-07 Tokico Ltd 油圧緩衝器
JPH1113815A (ja) * 1997-06-19 1999-01-22 Tokico Ltd 油圧緩衝器
JP3870993B2 (ja) * 1997-08-21 2007-01-24 カヤバ工業株式会社 オイルダンパ
JP5424166B2 (ja) * 2009-06-26 2014-02-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 横置きシリンダ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013174274A (ja) 2013-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI391581B (zh) Speed ​​response dampers and shock absorber damping devices
CN203627372U (zh) 节流阀芯与平衡阀
KR102322715B1 (ko) 완충기
JP5827871B2 (ja) 油圧緩衝器
JP5873666B2 (ja) フロントフォーク
JP5274968B2 (ja) バルブ
JP5383451B2 (ja) 油圧緩衝器
JP5878789B2 (ja) 油圧緩衝器
JP4902497B2 (ja) 油圧緩衝器
JP4895974B2 (ja) 複筒型緩衝器
JP2006292057A (ja) フロントフォーク
JP6353277B2 (ja) 横置き型緩衝器
JP6116267B2 (ja) 流体圧緩衝器
WO2018062221A1 (ja) 緩衝器
JP2007138979A (ja) フロントフォーク
JP5132266B2 (ja) 複筒型緩衝器
JP2009204118A (ja) 油圧緩衝器
JP6223072B2 (ja) 緩衝器
JP2013053671A (ja) 油圧緩衝器
CN203051275U (zh) 插装式平衡阀
JP2007198548A (ja) 油圧緩衝器の減衰力発生装置
JP2008261422A (ja) 油圧緩衝器
JP5769556B2 (ja) 油圧緩衝器
JP2013181573A (ja) フロントフォーク
JP5775328B2 (ja) 油圧緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151209

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20151218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5878789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350