JP5878151B2 - 車両のスマートロックモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、車両の緊急解錠装置に係り、特に、電子キーとの無線電子認証によって操作可能となるイグニッションスイッチを備えた車両の緊急解錠装置に関する。
従来から、車両のイグニッションスイッチを操作可能とするための電子認証を、無線通信が可能な電子キーとの間で行うようにした電子キーシステムが知られている。このようなシステムにおいて、電子キーを紛失したり電池が切れた場合の応急処置として、電子キーを用いずにイグニッションスイッチを操作可能とする緊急解錠装置が提案されている。
特許文献1には、電子キーとは別個独立した緊急解錠用のシリンダキーを用いて車両に設けられたキーシリンダを操作し、これにより、イグニッションスイッチの回動操作を規制しているロック機構を強制的に解錠するようにした緊急解錠装置が開示されている。
特開2007−276635号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、緊急解錠用のキーシリンダがイグニッションスイッチから離間した位置にあり、両者間に接続されたケーブルによってイグニッションノブのロック機構を解錠する構成とされているため、緊急解錠装置の部品点数が多く、占有スペースも大きくなるという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、構造の簡素化および装置全体の小型化を図ることができる車両のスマートロックモジュールを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車両の電源をオンオフするイグニッションスイッチユニット(54)の操作ノブ(51)と、車両に設けられたリッド(16,25)を開くためのリッド開放機構(90)と、前記リッド開放機構(90)を作動させるリッドオープンノブ(60)の動作を操作ノブ(51)の位置に応じてロックするリッドオープンノブロック機構(70)とを含み、車両側コントロールユニット(101)と電子キー(100)との電子認証に伴って回動操作が許可される前記操作ノブ(51)の回動操作に連動して、前記リッドオープンノブロック機構(70)によるロックが解除されるように構成された車両のスマートロックモジュール(50)において、前記電子キー(100)と別個独立したエマージェンシーキー(200)を用いて前記リッドオープンノブロック機構(70)のロック状態を解錠できる緊急解錠機構(64)が、前記イグニッションスイッチユニット(54)と一体的に構成されている点に第1の特徴がある。
また、前記緊急解錠機構(64)は、前記リッドオープンノブロック機構(70)を直接解錠するように構成されている点に第2の特徴がある。
また、前記緊急解錠機構(64)は、マグネットキーである前記エマージェンシーキー(200)によって回動されると共に、この回動動作を前記リッドオープンノブロック機構(70)に伝達する操作子である点に第3の特徴がある。
また、前記リッドオープンノブロック機構(70)は、前記リッド開放機構(90)にロックバー(75)を係合させることで前記リッドオープンノブ(60)の動作をロックし、前記緊急解錠機構(64)は、その回動動作に伴って前記ロックバー(75)の係合を解除するように構成されている点に第4の特徴がある。
さらに、前記操作ノブ(51)とリッドオープンノブ(60)とが同一の操作面上に近接配置されており、前記緊急解錠機構(64)は、前記操作ノブ(51)とリッドオープンノブ(60)との間に設けられている点に第5の特徴がある。
第1の特徴によれば、電子キーと別個独立したエマージェンシーキーを用いてスマートモジュールユニットのロック状態を解錠できる緊急解錠機構が、イグニッションスイッチユニットと一体的に構成されているので、緊急解錠機構をイグニッションスイッチユニットから離間した場所に配設する構成に比して、両者を連結するケーブル等を新設する必要がなく、簡単な構造で緊急解錠機構を実現できると共に、部品点数および緊急解錠機構の占有スペースを低減して、スマートモジュールユニットの小型化を図ることが可能となる。
第2の特徴によれば、緊急解錠機構は、リッドオープンノブロック機構を直接解錠するように構成されているので、電子キーの紛失や電池切れ、車載バッテリのバッテリ上がり等によって車両側との電子認証が不可能であるためにイグニッションスイッチユニットの操作ノブが回動不可能な場合であっても、エマージェンシーキーを用いて車両のリッドを開くことが可能となる。これにより、ソレノイドが組み込まれたイグニッションノブのロックを解錠する構成に比して、緊急解錠装置を簡単な構成で実現することが可能となる。
第3の特徴によれば、緊急解錠機構は、マグネットキーであるエマージェンシーキーによって回動されると共に、この回動動作を他の部品に伝達する操作子であるので、緊急解錠機構の構造の簡略化および小型化を図ることができ、スマートモジュールユニットの操作面をコンパクトに形成することが可能となる。
第4の特徴によれば、リッドオープンノブロック機構は、リッド開放機構にロックバーを係合させることでリッドオープンノブの動作をロックし、緊急解錠機構は、その回動動作に伴ってロックバーの係合を解除するように構成されているので、マグネットシリンダの回動動作をロックバーの往復動作に変換する簡単な機構によって緊急解錠機構を構成することが可能となる。
第5の特徴によれば、操作ノブとリッドオープンノブとが同一の操作面上に近接配置されており、緊急解錠機構は、操作ノブとリッドオープンノブとの間に設けられているので、操作ノブとリッドオープンノブとの間に配設されるロックバーに緊急解錠機構がアクセスしやすい配置となり、より一層、スマートロックモジュールの小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の緊急解錠装置を適用した自動二輪車の側面図である。 スマートロックモジュールの斜視図である。 スマートロックモジュールの正面図である。 スマートロックモジュールの右側面図である。 緊急解錠装置の全体構成を示す機能ブロック図である。 リッドオープンノブロック機構の動作説明図である(IGノブがオン位置)。 リッドオープンノブロック機構の動作説明図である(IGノブがオフ位置)。 リッドオープンノブロック機構の動作説明図である(エマージェンシー操作時)。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る車両の緊急解錠装置を適用した自動二輪車1の側面図である。自動二輪車1は、無段変速機を収納したユニットスイング式のパワーユニットを備えたスクータ型車両である。左右一対のメインフレーム6には、ヘッドパイプ4およびガセット7が固定されており、ヘッドパイプ4には、前輪WFを回転自在に軸支する左右一対のフロントフォーク5が操舵可能に支持されている。
フロントフォーク5は、ヘッドパイプ4に回転自在に軸支されるステムシャフトの上部に連結されたハンドルバー2によって操舵可能とされている。ハンドルバー2の両端部には、乗員が把持するハンドルグリップ3が取り付けられている。
メインフレーム6は、車体下方で湾曲されて車体後部に延びるシートフレーム9と連結されている。メインフレーム6の後端下部に結合されるガセット11には、パワーユニット18を支持するリンクプレート12が連結されている。メインフレーム6とシートフレーム9とは、ガセット10を介して左右一対のサブフレーム8によっても接続されている。このサブフレーム8に挟まれるようにして、給油口13aを有する燃料タンク13が配設されており、燃料タンク13の近傍には吸水口14aを有する冷却水のリザーバタンク14が配設されている。
リンクプレート12には、エンジン17、スロットルボディ21およびエアクリーナボックス20を含み、後輪WRを駆動するパワーユニット18が支持されている。パワーユニット18は、シートフレーム9に取り付けられたリヤクッション22で吊り下げられ、車体に対して揺動自在に軸支されている。駆動輪としての後輪WRが回転自在に軸支されている。エンジン17のシリンダヘッドに接続される排気管19の他端側は、車体後方に配設されるマフラ23に連結されている。
前記シートフレーム9の上方には、乗員が着座するシート16が配設されている。該シート16は、その下部に配設される収納ボックス26にアクセスするため、前端部に設けられた回動軸を中心に開くように構成されている。シート16の後端側の裏面には、シートフレーム9に固定的に支持されたシートキャッチ40と係合する略U字状のロック部材16aが取り付けられている。ロック部材16aおよびシートキャッチ40は、乗員等がロックを解除する操作をしない限り、シート16が閉じられた状態を保つように構成されている。
一方、車体前方を覆うフロントカバー24に対して、車体後方からヘッドパイプ4を覆うカバーパネル15には、燃料タンク13の給油口13aおよびリザーバタンク14の吸水口14aにアクセスするフューエルリッド25が取り付けられている。このフューエルリッド25も、車体前方側に設けられた回動軸を中心に開閉可能であると共に、乗員等が解除操作をしない限りロック状態が保たれるように構成されている。
そして、車幅方向中央に配置されるヘッドパイプ4の右側には、車両のイグニッションスイッチを含むスマートロックモジュール50が配設されている。スマートロックモジュール50には、摺動可能なワイヤが挿通するケーブル27,28が連結されている。ケーブル27,28の他端側は、それぞれシートキャッチ40およびフューエルリッド25のキャッチ機構に連結されており、スマートロックモジュール50の操作によってシート16およびフューエルリッド25を開くことができる。
なお、スマートロックモジュール50のケーブル駆動によってロックが解除される対象は、フューエルリッド25およびシート16に限られず、例えば、スマートロックモジュール50の近傍に設けられる小物入れのリッド等であってもよい。以下では、収納ボックス26の蓋であるシート16を収納リッドと呼称して説明する。
図2は、スマートロックモジュール50の斜視図である。スマートロックモジュール50は、車両のイグニッションスイッチ(電源スイッチ)を回動操作するイグニッションノブ(以下、IGノブ)51と、フューエルリッド25および収納リッド16のロックを解除するシーソー式のリッドオープンノブ60とを有する複合スイッチユニットである。
IGノブ51の周囲には、LED等によるバックライトを備えて夜間等でもIGノブ51の回動位置表示等が見えるようにした化粧版63と、IGノブ51の後方側に連結されたイグニッションスイッチユニット(以下、IGスイッチユニット)54および化粧版63を支持する第1ケース52とが配設されている。第1ケース52の車体右側には、リッドオープンノブ60を揺動可能に支持すると共に、ケーブル27,28を牽引するリッド開放機構90を支持する第2ケース61が設けられている。第1ケース52および第2ケース61は、それぞれ硬質樹脂等で形成することができる。
第1ケース52上でリッドオープンノブ60に近接した位置には、IGノブ51の操作時に意図せずにリッドオープンノブ60に触れないようにするため、リッドオープンノブ60の形状に合わせた湾曲突起53が設けられている。また、IGスイッチユニット54の上部は第1保護カバー58で覆われており、リッド開放機構90の周囲は第2保護カバー62で覆われている。第1保護カバー58および第2保護カバー62は硬質樹脂等で形成することができる。
スマートロックモジュール50を車体に取り付けると、第1ケース52および第2ケース61の一部のみがケース車両のカバーパネル15(図1参照)に設けられた開口から乗員側に露出して、IGスイッチ51およびリッドオープンノブ60が操作可能な状態となる。一方、IGスイッチユニット54やリッド開放機構90は、カバーパネル15で隠されて外方から視認できない状態となる。
IGノブ51の回動位置は、「OFF位置」、「ON位置」、「LOCK位置」の3ポジションとされる。IGスイッチユニット54は、IGノブ51の回動操作に伴って車両の電源のオンオフの切り替えを行うと共に、IGノブ51をロック位置に回動させた際に、ハンドルロック部55からロックピン56を突出させる機能を有する。突出したロックピン56は、ヘッドパイプ4に設けられた貫通孔からステムシャフトの係合孔に係合され、これにより、ハンドルバー2の回動動作が規制されるハンドルロック状態となる。ハンドルロック部55には、スマートロックモジュール50をヘッドパイプ4の側部に固定するためのネジ孔57が形成されている。IGスイッチユニット54の外郭はアルミ等の金属で形成されている。
IGスイッチユニット54には、ソレノイドを用いたイグニッションノブロック機構(以下、IGノブロック機構)102が設けられている。IGノブロック機構102は、スプリング等の付勢部材で付勢されたロックピンを係合させることでIGノブ51を回動不能としておき、車載バッテリの電力でソレノイドに通電したときのみロックピンの係合を外してIGノブ51の回動動作を許可する構成とされる。したがって、IGノブロック機構102は、電子キー100の電池切れや紛失によって電子認証ができない場合だけでなく、車載バッテリのバッテリ上がりによって電子認証ができない場合や、ソレノイドへ通電する電力が得られない場合にもそのロックを解除することができない。
本実施形態では、電子キーを所持した乗員がIGノブ51を回動させるための初期操作としてこれを押圧すると、電子キーと車体側コントールユニットとの無線通信による電子認証が行われてIGノブロック機構102が解錠される設定とされている。なお、電子キーと車体側コントールユニットとの電子認証は、乗員の操作に関わらず両者が通信範囲内に近づいたことをトリガとして実行してもよい。
図3は、スマートロックモジュール50の正面図である。この図では、内部構造を説明するために、第1ケース52を取り外した状態を示している。前記したように、スマートロックモジュール50のIGノブ51は、オン/オフ/ロック位置の3ポジションとされる。このうち、ロック位置またはオフ位置から他の回動位置に移動させる際(ロック→オフ、オフ→オン、オフ→ロック)に、電子キーによる電子認証が必要となる。
また、本実施形態では、IGノブ51がロック位置またはオフ位置にある場合には、これに連動してリッドオープンノブ60の揺動動作が規制されるように構成されている。したがって、電子キーとの電子認証ができない場合は、IGノブ51が回動できないと共にリッドオープンノブ60の揺動動作もできないこととなる。
リッドオープンノブ60の揺動動作を規制するリッドオープンノブロック機構70は、IGスイッチユニット54に形成された溝に沿って図示左右方向に摺動可能なスライドピース75と、スライドピース75をIGノブ51の裏面側に連結するワイヤ66とを含む。スライドピース75は、その先端が四角柱状のロックバーとして機能する。スライドピース75が図示右方に摺動すると、その先端がリッドオープンノブ60の係合孔に係合されて、リッドオープンノブ60の揺動動作が禁止される。
スライドピース75の中央部には、その摺動方向を長手方向とする長穴73が形成されている。この長穴73に、IGスイッチユニット54に固定される円柱ピン71を係合させることで、スライドピース75の摺動範囲が規定され、さらにバネ等からなる付勢部材72を円柱ピン71の図示右側に挿入することにより、スライドピース75が常にリッドオープンノブ60をロックする方向(図示右方向)に付勢される。
一方、IGノブ51の裏面側には、高さの低い円柱の一部を切り欠いた逃げ部65aを有する立設部65が設けられている。スライドピース75に一端側が連結されるワイヤ66の他端側は、この逃げ部65aの側壁部に連結されている。なお、IGノブ51の裏面側には、IGノブ51が乗員側に飛び出さないようにするための金属板65bが配設されている。
上記したような構成により、IGノブ51がオフ位置にあるとき、ワイヤ66には張力がかからず、スライドピース75が付勢部材72の付勢力によって図示右方に摺動してリッドオープンノブ60の揺動動作を禁止する態様をなす。
そして、スライドピース75の近傍には、緊急解錠機構としてのキーシリンダ64が設けられている。キーシリンダ64は、電子認証を行う電子キーとは別個独立したエマージェンシーキー200(図5参照)によって回動可能に構成されており、第1ケース52の化粧版53(図2参照)には、キーシリンダ64のキー孔を外方に露出させる貫通孔が形成されている。また、スライドピース75側には、押圧用突起74が一体に形成されており、キーシリンダ64側には、スライドピース75の押圧用突起74に当接する当接突起64aが形成されている。
これにより、本実施形態に係る緊急解錠装置においては、電子キーによる電子認証が不可能な場合であっても、エマージェンシーキー200によってキーシリンダ64を回動操作することで、リッドオープンノブ60のロックを強制的に解除して、フューエルリッド25および収納リッド16を開くことができる。このとき、例えば、収納リッド16下の収納ボックス26に、IGノブロック機構102によるロックを解錠するボタン等を設けておけば、電子キーによる電子認証なしでIGノブ51をオン位置に回動させることが可能となる。なお、緊急解錠装置の動作の詳細は後述する。
図4は、スマートロックモジュール50の右側面図である。この図では、リッド開放機構90を保護する第2保護カバー62を取り外した状態を示している。IGスイッチユニット54の車体前方側端部には、取付部85aを介して、車体側との電気的接続を行うダイレクトカプラ85が取り付けられている。
リッドオープンノブ60は、第2ケース61に対して揺動軸81によって揺動自在に支持されている。また、リッド開放機構90は、揺動軸84によって揺動自在に支持されている。
リッド開放機構90は、収納リッド16を解錠するための第1揺動体85と、フューエルリッド25を解錠するための第2揺動体86とを含む。第1揺動体85および第2揺動体86は互いに独立して揺動可能とされており、第1揺動体85にはケーブル27のタイコ27aが取り付けられ、第2揺動体86にはケーブル28のタイコ28aがそれぞれ取り付けられている。
リッドオープンノブ60の裏側には、第1揺動体85を揺動回転させるための第1押圧アーム82と、第2揺動体86を揺動回転させるための第2押圧アーム83とからなる平板状の押圧部材80が固定されている。本実施形態では、図示太矢印で示すように、リッドオープンノブ60の上部60aを押すと、第2押圧突起83の押圧部83aが第2揺動体86の受け部86aを押圧し、これにより第2揺動体86が図示時計方向に揺動回転してケーブル28を牽引し、フューエルリッド25および収納リッド16のロックが解錠される。図4では、動作説明のために、第2押圧アーム83と第2揺動体86にのみ点描ハッチングを付している。また、他方、リッドオープンノブ60の下側60bを押すと、第1押圧突起82の押圧部が第1揺動体85を反時計周りに揺動回転させてケーブル27を牽引し、収納リッド16のロックが解錠される。そして、リッドオープンノブ60の押圧操作をやめると、各リッドのキャッチ機構に設けれたリターンスプリングの付勢力によって、リッド解放機構90およびリッドオープンノブ60は中立位置に戻る。
リッドオープンノブ60の押圧アーム80には、回転軸81の近傍の位置に方形の貫通孔80aが形成されている。この貫通孔80aにスライドピース75が係合することで、リッドオープンノブ60の揺動動作が禁止される。
第2ケース61の端部には、ケーブル27,28の取り出し口が形成されると共にケーブル27,28の配索位置を規定する位置決めプレート110が設けられている。これにより、図4の状態から第2保護カバー62を取り付けると、ケーブル27,28の取り出し口以外の部分が覆われて、リッド開放機構90への水分の侵入等が防止される。
図5は、本発明に係る緊急解錠装置の全体構成を示す機能ブロック図である。前記したように、IGノブ51にはソレノイドによるIGノブロック機構102が設けられており、電子キー100によって車両側コントロールユニット101との電子認証が完了しない限り、IGノブ51の回動動作が許可されない。さらに、本実施形態では、IGノブ51とリッドオープンノブロック機構70とが連動して動作し、IGノブ51がオンの場合にのみリッドオープンノブロック機構70が解除される構成とされており、電子キー100の電池切れや紛失、車載バッテリのバッテリ上がり等により電子認証が不可能な状態では、リッドオープンノブ60の操作ができないこととなる。
これに対し、本発明に係る緊急解錠装置では、電子キー100とは別個独立したエマージェンシーキー200で緊急解錠機構としてのキーシリンダ64を操作することで、IGノブ51がロックされた状態のまま、リッドオープンノブロック機構70を直接作動させて、リッドオープンノブ60の揺動操作が可能となるように構成されている。
エマージェンシーキー200には種々の構造を適用できるが、本実施形態では、磁石の反発力でロック機構を解除するマグネットキーとすることで、特にキーシリンダ64の厚さ方向の寸法を低減している。
以下、図6,7,8に示すスマートロックモジュール50の正面図を参照して、IGノブ51およびリッドオープンノブロック機構70の動作の関係を説明する。図6は、IGノブ51のオン位置、図7はIGノブ51のオフ位置、図8はエマージェンシー操作時の状態をそれぞれ示す。
オフ位置(図3参照)からIGノブ51を時計周りに所定角度だけ回動させるとオン位置となる。オン位置では、ワイヤ66に引っ張られたスライドピース75が図示左方に摺動され、リッドオープンノブ60の揺動操作が可能となる。
次に、オフ位置からIGノブ51を反時計周りに所定角度だけ回動させるとロック位置となる。ハンドルロック部55からロックピン56が突出するロック位置では、スライドピース75は付勢部材72の付勢力によってロック位置にある。このとき、ワイヤ66は、その両端部が近接してたわみが生じるが、このたわみ部分はIGノブ51の裏面側に形成された逃げ部65aによって許容される。なお、IGノブ51をオフ位置からロック位置へ回動する際に、押圧操作が必要となるように構成してもよい。
そして、IGノブ51がオフ位置またはロック位置(図8はオフ位置)で行わるエマージェンシー操作時は、エマージェンシーキー200によってキーシリンダ64を反時計周りに回動させることで、キーシリンダ64の当接突起64aがスライドピース75の押圧用突起74を図示左方に押し、スライドピース75をアンロック位置まで移動させて、リッドオープンノブ60を揺動可能とする。
上記したような構成により、本願発明に係る緊急解錠装置によれば、IGノブ51のオン位置への回動操作に連動してリッドオープンノブ60のロックが解除される構成において、電子キーによる電子認証ができないためにIGノブ51の回動操作が不可能な場合であってもエマージェンシーキー200によってリッドオープンノブ60の揺動操作ができ、かつ緊急解錠機構64とイグニッションスイッチユニット54とを一体化したコンパクトなスマートモジュールユニット50を得ることが可能となる。
なお、スマートモジュールユニットの形態、イグニッションスイッチユニット、リッド開放機構や各リッド、スライドピースの形状や構造、エマージェンシーキーの形状や構造等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る車両の緊急解錠装置は、自動二輪車に限られず、鞍乗型三輪車等の各種車両に適用することが可能である。
16…収納リッド(シート)、25…フューエルリッド、27,28…ケーブル、50…スマートモジュールユニット、51…イグニッションノブ、55…ハンドルロック部、56…ロックピン、60…リッドオープンノブ、64…キーシリンダ(緊急解錠機構)、66…ワイヤ、70…リッドオープンノブロック機構、74…押圧用突起、75…スライドピース(ロックバー)、90…リッド開放機構、100…電子キー、101…車両側コントロールユニット、102…イグニッションノブロック機構、200…エマージェンシーキー

Claims (5)

  1. 車両の電源をオンオフするためのイグニッションスイッチと、前記イグニッションスイッチを回動操作する操作ノブ(51)と、車両に設けられたリッド(16,25)を開くためのリッド開放機構(90)と、前記リッド開放機構(90)を作動させるリッドオープンノブ(60)と、前記リッドオープンノブ(60)の動作を前記操作ノブ(51)の位置に応じてロックしたりアンロックしたりするリッドオープンノブロック機構(70)とを含み、車両側コントロールユニット(101)と電子キー(100)との電子認証に伴って回動操作が許可される前記操作ノブ(51)の回動操作に連動して、前記リッドオープンノブロック機構(70)によるロックが解除されるように構成された車両のスマートロックモジュール(50)であって
    前記電子キー(100)と別個独立したエマージェンシーキー(200)を用いて前記リッドオープンノブロック機構(70)のロック状態を解錠できる緊急解錠機構(64)を備えたことを特徴とする車両のスマートロックモジュール。
  2. 前記緊急解錠機構(64)は、前記リッドオープンノブロック機構(70)に直接作用することで、前記リッドオープンノブ(60)をアンロックするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のスマートロックモジュール。
  3. 前記緊急解錠機構(64)は、マグネットキーである前記エマージェンシーキー(200)によって回動されると共に、この回動動作を前記リッドオープンノブロック機構(70)に伝達する操作子であることを特徴とする請求項2に記載の車両のスマートロックモジュール。
  4. 前記リッドオープンノブロック機構(70)は、前記リッド開放機構(90)にロックバー(75)を係合させることで前記リッドオープンノブ(60)の動作をロックし、
    前記緊急解錠機構(64)は、その回動動作に伴って前記ロックバー(75)の係合を解除するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両のスマートロックモジュール。
  5. 前記操作ノブ(51)とリッドオープンノブ(60)とが同一の操作面上に近接配置されており、
    前記緊急解錠機構(64)は、前記操作ノブ(51)とリッドオープンノブ(60)との間に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両のスマートロックモジュール。
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