JP5873032B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、釣糸が巻回されるスプールの回転に抵抗力を付与するドラグ装置を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
従来、魚釣用スピニングリールに組み込まれているドラグ装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、ハンドルの回転で前後動するスプール軸の先端に回転可能に支持されるスプールの前部に制動部材を収容しており、スプール軸の先端に螺合する調節ツマミを回転操作することで制動部材に押圧力を作用させ、スプール軸に対するスプールの摩擦係合力を強弱調節する構造となっている。
また、上記した構造のドラグ装置では、ドラグ作動時に釣糸がスムーズに引き出されるように、スプール軸に対してボールベアリング(ラジアルベアリング)を介してスプールを回転自在に支持しており、さらに、装着されるボールベアリングがドラグ締め付け時に破損等(スプールに支持される外輪に対し、ドラグ締め付けによって過度のスラスト荷重が加わることによる破損や変形)しないように、スプールの後端部は、スプール軸に固定された摩擦板(スプールの後端部が対向する対向部)に当て付いた状態で軸方向規制されている。
特開2007−202416号
上記した構造のドラグ装置では、調節ツマミを回転操作して制動部材を押圧する際、スプールを軸方向規制する摩擦板に対してスプール後端部も圧接しているため、スプールには、制動部材による摩擦力と、摩擦板に対するスプール後端部の摩擦力(圧接力)が作用する(摩擦特性が異なる複数の摩擦力が作用する)ようになる。このため、ドラグの滑り出しが安定せず悪くなってしまい、特に滑らかな滑り出しが要求されるドラグ制動力の小さい領域では、この影響が発生し易く、安定したドラグ性能が得られない、という問題が生じる。とりわけ、摩擦板に対するスプール後端部の摩擦力は、スプールや摩擦板の材質・表面処理、オイル、グリス等の付着によって影響を受け易いため、よりドラグ特性が安定しなくなってしまう。
また、ドラグ力を作用させる状況では、スプールから引き出される釣糸に対して制動力が付与されるため、スプールには、様々な方向の力(スラスト方向、ラジアル方向等の力)が合わさって作用するようになる。特に、魚釣用スピニングリールのスプールは、それ特有のオシレーティング機構によりスプール軸を介して前後動され、それにより、釣糸が軸方向に均等に巻回されるようになっていることから、ドラグ力が作用しているときの釣糸の巻径や位置(スプールの釣糸巻回面上における前後方向(軸方向)の位置)に応じて、スプールには、引き出される釣糸を介して、様々な方向に異なる力が作用するようになり、前述したように制動部材による摩擦力と摩擦板に対するスプール後端部の摩擦力の特性が異なっている状況では、引き出される釣糸に対する制動力が安定しない。
この結果、釣糸の引き出しに際しては、上記のように滑り出しの初期が安定しないことに加え、ドラグ力を作用させる状況では、断続的な制動力の変化(スティックスリップ現象)が生じてしまい、これにより、釣糸が切れたり、掛かった魚の口切れが生じる可能性が高くなる、という問題も生じる。
本発明は、スプールの前後動に伴ってドラグ力作用時にスプールに様々な方向の異なる力が作用することにより断続的に制動力が変化するというスピニングリール固有の問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、滑らかな滑り出しが要求されるドラグ制動力の小さい領域を含めてドラグ作用の全領域にわたって安定したドラグ性能を得ることができるドラグ装置を備えた魚釣用スピニングリールを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、スプール軸に回転可能に支持されたスプールの前部に形成した凹部に制動部材を収容し、前記スプール軸の先端部に螺合される調節体を回転操作することで、前記制動部材の圧接力を変えてスプール軸に対するスプールの回転方向の摩擦結合力を調節可能とするドラグ装置を備えた構成において、前記スプール軸と一体的に設けられ、前記スプールの後端部と対向配置される対向部と、前記スプールの後端部と前記対向部との間に介挿され、前記スプールに作用する前記制動部材の圧接力を軸方向で支持するスラストベアリングとを備えることを特徴とする。
上記した構成の魚釣用スピニングリールによれば、スプールの前部に装着されているドラグ装置の調節体を回転操作してドラグを締め付けると、スプールには、ドラグ装置の調節体の締め付け量に伴って変化する前記制動部材の圧接力として、スプール軸方向に沿った負荷(スプール後端部側へ向かう負荷)が作用するようになる。この負荷は、スプールの後端部と対向部との間に介挿されるスラストベアリングによって支持されるため、制動力が作用し始める制動初期段階は勿論のこと、ドラグ力を大きく設定してスプールに大きなスラスト方向の荷重が加わっても、スプールに対して摩擦抵抗を与えることはなく(制動部材による摩擦力以外に、例えば特許文献1のような摩擦板に対するスプール後端部の摩擦力といった摩擦特性が異なる更なる摩擦力を作用させることなく)、滑らかなドラグの滑り出し性能が得られる。つまり、滑らかな滑り出しが要求されるドラグ制動力の小さい領域を含めてドラグ作用の全領域にわたって安定したドラグ性能を得ることができる。
なお、上記構成において、スプールは例えばボールベアリングであるラジアルベアリングを介してスプール軸に対して回転可能に支持されることが好ましい。その場合には、スプールの回転が更に滑らかになるため、ドラグ力作動時における釣糸の引き出しを更にスムーズにすることが可能になるとともに、スプールの前後動に伴ってドラグ力作用時にスプールに作用する様々な方向の異なる力をスラストベアリングとラジアルベアリングとが協働して支持できる。すなわち、スプールの前後動に伴ってドラグ力作用時にスプールに様々な方向の異なる力が作用することにより断続的に制動力が変化する(スティックスリップ現象)というスピニングリール固有の問題をスラストベアリングとラジアルベアリングとによって効率的且つ効果的に解決でき、そのような制動力の安定化により、釣糸が切れたり、掛かった魚の口切れが生じる可能性を低減できる。また、この場合、スラストベアリングは、ドラグ力を大きく設定してスプールを介してラジアルベアリングに大きなスラスト方向の荷重が加わっても、そのスラスト荷重を支持できるため、ラジアルベアリングの破損や変形を防止することもできる。
本発明によれば、滑らかな滑り出しが要求されるドラグ制動力の小さい領域を含めてドラグ作用の全領域にわたって安定したドラグ性能を得ることができるドラグ装置を備えた魚釣用スピニングリールが得られる。
本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールのスプール部分の断面図。 図1のA部(円形の二点鎖線で示される部分)の拡大断面図。 本発明の第2の実施形態に係る魚釣用スピニングリールのスプール部分の断面図。 図3のB部(円形の二点鎖線で示される部分)の拡大断面図。 本発明の第3の実施形態に係る魚釣用スピニングリールのスプール部分の断面図。 図5のC部(円形の二点鎖線で示される部分)の拡大断面図。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、魚釣用スピニングリールは、リール本体に設けられたハンドルを巻き取り操作することでロータが回転駆動されるとともに、スプールが前後方向に往復駆動され、これによりスプールに対して、回転するロータの釣糸案内部を介して釣糸を均等に巻回する構成となっている。図面では、スピニングリールの本体構造については一般的に公知であるため省略しており、本体に装着された公知のオシレーティング機構によって回転不能に前後動されるスプール軸に装着されるスプール、及びスプールのドラグ装置部分について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールのスプール部分の断面図、図2は、図1のA部(円形の二点鎖線で示される部分)の拡大断面図である。
釣糸が巻回されるスプール1は、釣糸が巻回される巻回胴部1a、前方鍔部1b及び後方円筒部(スカートとも称される)1cを備えた円筒形状を成しており、巻回胴部1aの後方の径方向内側に、略円板状の支持壁(スプール後端部)1dが一体形成されている。そして、このスプール後端部1dの中央部には、開口1eが形成されており、この開口1eに図示されていないオシレート機構を介して前後方向(軸方向)に沿って往復動されるスプール軸2が挿通されている。
本実施形態では、スプール軸2に筒状の支持部材(スプールメタルとも称される)3を外嵌配設しており、この支持部材3は、支持ピン4によってスプール軸2に回り止め固定されて軸方向へ移動できないように外嵌されている。そして、支持部材3の略中央部分には、スプール後端部1dとの間にボールベアリングとしてのラジアルベアリング5が設置されており、スプール1はスプール軸2に対して回転可能に支持されている。ここで、ラジアルベアリング5は、その内輪5bが支持部材3に支持固定されると共に、その外輪5aがスプール1(スプール後端部1d)に支持固定されている。
なお、本実施形態では、スプール後端部1dに、開口1eに向けて突出する突起1fを形成しており、ラジアルベアリング5の外輪5aのリール本体側を位置決めしている。また、本実施形態の支持部材3には、ラジアルベアリング5に対してリール本体側に、径方向外方に向けて突出するフランジ3aが一体形成されている。本実施形態において、このフランジ3aは、スプール後端部1dと対向する対向部10を構成する。
支持部材3のフランジ3aには、スプールクリック機構7が設置されている。このスプールクリック機構7は、フランジ3aの径方向外方に固定されたキャップ状のバネ保持部材7aと、バネ保持部材7aの環状壁7bに形成された一対の開口7cによって保持された環状バネ7dとを備えており、環状バネ7dをスプール後端部1dの径方向外方に形成された環状壁1gの内面凹凸1hに係合させることで、スプール1が回転した際にクリック音を発生するようにしている。
ところで、後述するドラグ装置によってドラグ力を作用させる状況では、スプール1から引き出される釣糸Lに対して制動力が付与されるため、スプール1には、様々な方向の力(スラスト方向、ラジアル方向等の力)が合わさって作用するようになる。特に、本実施形態のような魚釣用スピニングリールのスプール1は、それ特有のオシレーティング機構によりスプール軸2を介して前後動され、それにより、釣糸Lが軸方向に均等に巻回されるようになっていることから、ドラグ力が作用しているときの釣糸Lの巻径や位置(スプール1の巻回胴部1a上における前後方向(軸方向)の位置;例えば、図1のリール本体側における後方位置P1および竿先側における前方位置P2参照)に応じて、スプール1には、引き出される釣糸Lを介して、様々な方向に異なる力が作用するようになる。
そのため、本実施形態では、そのような様々な方向の異なる力を支持するべく、ラジアルベアリング5に加えて、ボールベアリングとしのスラストベアリング50を更に備える。特に、本実施形態において、スラストベアリング50は、スプール1に作用するスラスト方向の力(後述するドラグ装置の制動部材の圧接力)を支持するべく、スプール後端部1dと支持部材3(対向部としてのフランジ3a)との間に介挿される。ここで、スラストベアリング50は、その軸方向の左右両側の軌道盤50a,50bがそれぞれ支持部材3(フランジ3a)およびスプール1(スプール後端部1d)に支持固定されている。
なお、支持部材3のフランジ3aの径方向外方には、スプールクリック機構7のバネ保持部材7aの環状壁7bに対して略垂直に屈曲する屈曲壁7eを支持部材3との間で挟持するようにリング状のスペーサ8が取着されており、このスペーサ8はスラストベアリング50と屈曲壁7eとの間に介在する。
スプール後端部1dよりも前方側(スプール前部)には、凹部1Aが形成されており、ここには、スプール1が釣糸繰り出し方向に回転した際、その回転に制動力を付与するドラグ装置20が設置されている。
ドラグ装置20は、凹部1Aから前方に露出するドラグ力の調節体(以下、調節ツマミと称する)22と、凹部1A内に配設され、スプールに対して制動力を付与する摩擦制動部(制動部材)30と、調節ツマミ22と摩擦制動部30との間に設置され、調節ツマミ22を回転操作した際、摩擦制動部30に対して軸方向の押圧力を作用させる押圧部材40とを備えている。
調節ツマミ22は、スプール軸2の先端部に螺合されるナット部材23と一体化されており、調節ツマミ22を捩じ込むと、ナット部材23と押圧部材40との間に配設される圧縮コイルバネ(弾性部材)41の押圧力を介して、押圧部材40は、摩擦制動部30を押圧する。
摩擦制動部30は、好ましくは多板構造を成して支持部材3の外周面に沿って配設されており、スプール後端部1dの前面1d”との間で所望の摩擦力(制動力)を発生するように構成されている。具体的に、摩擦制動部(制動部材)30は、例えば、内周部が支持部材3に対して回り止め嵌合された金属製のワッシャ(本実施形態では、ラチェットリングを構成する)31、支持部材3に対して回転可能に配設される金属製のワッシャ32、内周部が支持部材3に対して回り止め嵌合された金属製のワッシャ33、及びこれらの間に介在されるライニング材35を備えている。そして、押圧部材40が、調節ツマミ22を回転操作してナット部材23の捩じ込み量に応じた圧縮コイルバネ41の押圧力で押圧されることにより、スプール後端部1dの前面1d”との間で所望の圧接力が発生し、スプール1の回転方向の摩擦結合力(制動力)が調節される。
また、押圧部材40は、ラチェットリング31の内面に形成された凹凸31aと係合するクリック板42を保持しており、調節ツマミ22を回転操作した際、クリック板42が凹凸31aに係合しながらクリック音を発生するように構成されている。
次に、上記したように構成される魚釣用スピニングリールにおけるドラグ作動時の作用効果について説明する。
スプール1はラジアルベアリング5を介してスプール軸2(スプール軸2に回り止め固定される支持部材3)に対して回転可能に支持されていることから、ドラグ力作動時における釣糸Lの引き出しをスムーズにすることが可能となる。また、スプール1の前部に装着されているドラグ装置20の調節ツマミ22を回転操作してドラグを締め付けると、スプール1には、摩擦制動部30を介して制動力が作用し、スプール1の回転に制動力(ドラグ力)を作用させることができる。この場合、 スプール1には、ドラグ装置20の調節ツマミ22の締め付け量に伴って変化する摩擦制動部30の圧接力として、スプール軸2方向に沿った負荷(スプール後端部1d側へ向かう負荷)が作用するようになるが、この負荷は、スプール後端部1dと対向部10(支持部材3)との間に介挿されるスラストベアリング50によって支持されるため、制動力が作用し始める制動初期段階は勿論のこと、ドラグ力を大きく設定してスプール1に大きなスラスト方向の荷重が加わっても、スプール1に対して摩擦抵抗を与えることはなく(摩擦制動部30による摩擦力以外に、例えば特許文献1のような摩擦板に対するスプール後端部の摩擦力といった摩擦特性が異なる更なる摩擦力を作用させることなく)、滑らかなドラグの滑り出し性能が得られる。つまり、滑らかな滑り出しが要求されるドラグ制動力の小さい領域を含めてドラグ作用の全領域にわたって安定したドラグ性能を得ることができる。
また、本実施形態では、スプール1の前後動に伴ってドラグ力作用時にスプール1に作用する様々な方向の異なる力をスラストベアリング5とラジアルベアリング50とが協働して支持できる。すなわち、スプール1の前後動に伴ってドラグ力作用時にスプール1に様々な方向の異なる力が作用することにより断続的に制動力が変化する(スティックスリップ現象)というスピニングリール固有の問題をスラストベアリング5とラジアルベアリング50とによって効率的且つ効果的に解決でき、そのような制動力の安定化により、釣糸が切れたり、掛かった魚の口切れが生じる可能性を低減できる。また、この場合、スラストベアリング50は、ドラグ力を大きく設定してスプール1を介してラジアルベアリング5に大きなスラスト方向の荷重が加わっても、そのスラスト荷重を支持できるため、ラジアルベアリング5の破損や変形を防止することもできる。
また、本実施形態では、スプール軸2に対して筒状の支持部材3を嵌合固定し、この支持部材3に対向部10を一体形成していることから、組み付け精度の向上が図れ、ベアリング5,50の位置決め等を精度良く行なうことが可能となる。
次に、本発明の別の実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、上記した実施形態と同一の構成については、同一の参照符号を付し、詳細な説明については省略する。
図3および図4は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの第2の実施形態を示す図であり、図3はスプール部分の断面図であり、図4は図3のB部(円形の二点鎖線で示される部分)の拡大断面図である。
この実施形態では、第1の実施形態の構成からラジアルベアリング5が排除されており、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。このような構成においても、ドラグ圧接力に伴ってスプール2に作用する軸方向の負荷をスラストベアリング50によって支持できるため、制動力が作用し始める制動初期段階は勿論のこと、ドラグ力を大きく設定してスプール1に大きなスラスト方向の荷重が加わっても、スプール1に対して摩擦抵抗を与えることはなく(摩擦制動部30による摩擦力以外に、例えば特許文献1のような摩擦板に対するスプール後端部の摩擦力といった摩擦特性が異なる更なる摩擦力を作用させることなく)、滑らかなドラグの滑り出し性能が得られる。
図5および図6は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの第3の実施形態を示す図であり、図5はスプール部分の断面図であり、図6は図5のC部(円形の二点鎖線で示される部分)の拡大断面図である。
この実施形態は、第1の実施形態の構成から支持部材3を排除した形態となっており、ラジアルベアリング5の内輪を直接にスプール軸2に支持している。また、スプール後端部1dと対向する対向部10Aは、スプール軸2に形成される段部2Aに対して当て付けられるストッパ60(具体的には、ストッパ60のスプール側の面60a)によって構成されており、このストッパ60とスプール後端部1dとの間にスラストベアリング50が介挿されるとともに、ストッパ60に突起60bを形成してラジアルベアリング50を径方向で位置決めしている。
このように、スプール1を回転可能に支持するラジアルベアリング5は、スプール軸2に対して直接に配設するようにしても良いし、対向部10についても、スプール軸2に対して軸方向に移動しないように固定された部材(例えば、図に示すようなストッパ60)によって構成するものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明は、スプールの後端部とこれに対向する対向部との間に、スプールに作用するドラグ装置の摩擦制動部の圧接力を軸方向で支持するスラストベアリングを介挿したことに特徴があり、それ以外の構成については、適宜変形することが可能である。
例えば、ドラグ装置20の構成については、一例を示したに過ぎず、図に示したような構成に限定されることはない。また、各種ベアリングを位置決め、保持する突起の配置構成例についても適宜変形することが可能である。さらに、スプール後端部1dの後端面1d’又はスラストベアリング50と対向する対向部については、スプール軸2と一体化される部材であれば良く、上記したように、一体化される部材そのもので対向部を形成しても良いし、一体化される部材に摩擦板等、異なる部材を取着して対向部を構成しても良い。また、図示しないが、前述した第1の実施形態から支持部材およびラジアルベアリングの両方を排除した構成も本発明の範囲内に入る。
1 スプール
1A 凹部
2 スプール軸
3 支持部材
5 ラジアルベアリング
10,10A 対向部
20 ドラグ装置
22 調節ツマミ(調節体)
30 摩擦制動部(制動部材)
50 スラストベアリング

Claims (3)

  1. スプール軸に回転可能に支持されたスプールの前部に形成した凹部に制動部材を収容し、前記スプール軸の先端部に螺合される調節体を回転操作することで、前記制動部材の圧接力を変えてスプール軸に対するスプールの回転方向の摩擦結合力を調節可能とするドラグ装置を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記スプール軸と一体的に設けられ、前記スプールの後端部と対向配置される対向部と、
    前記スプールの後端部と前記対向部との間に介挿され、前記スプールに作用する前記制動部材の圧接力を軸方向で支持するスラストベアリングと、
    を備えることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記スプール軸に対して前記スプールを回転可能に支持するラジアルベアリングを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記スプール軸に外嵌固定される支持部材を更に備え、前記支持部材に前記対向部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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