JP5871825B2 - 波長多重ponシステム - Google Patents

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Description

本発明は、波長多重PONシステムに関し、特にPONシステムの局側装置OLT(OSU)に適用され、PONシステムの多分岐化を低コストで実現する技術に関する。
アクセスネットワークでは、IEEEやITU−Tで標準化されたPON(Passive Optical Network)システムが広く採用されている。PONシステムは、収容局と複数の加入者が、所外に配置された光分岐器を介して、一本の光ファイバで結合される構成であり、上り信号と下り信号が異なる波長により、同一光ファイバ上を双方向に伝送される。下り信号は、加入者ごとの信号が、時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)技術を用いて多重された連続信号であり、ユーザ宅に配置される加入者装置(ONU:Optical Network Unit)は、光分岐器において分岐された連続信号から、自身に割り当てられた時間位置にあるデータを受信する。また上り信号は、ONUから間欠的に送信されるバースト信号であり、光分岐器で合流してTDM信号となり、収容局に送られる。本システムでは、収容局から光分岐器までの光ファイバ、および収容局に配置される局側装置(OLT:Optical Line Terminal)を、複数の加入者で共用化できることから、ギガを超える高速の光アクセスサービスを、経済的に提供することができる。
今後の更なるトラヒックの増大に応えるため、TDM技術を用いてラインレートの高速化を押し進めるとすると、より高速な電気回路が必要となり、その実現は困難を極めるものと予想される。また仮に実現できたとしても、装置コストや消費電力の増加を招くことは必至である。それに対して、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術をTDM技術と併用したWDM/TDM−PONシステムが提案されている。これによれば、ラインレート10Gb/sのTDM信号を4波長(上下信号を考慮すると8波長)束ねることにより、10Gb/sを超える速度の電気回路を用いることなく、総容量40Gb/sのアクセスシステムを構築することができる。
図1に、WDM/TDM−PONシステムの構成例を示す。本システムは、所外の光分岐器83だけでなく、所内の光分岐器12を用いることにより、複数の加入者装置82を収容する構成である。所外分岐に加えて、所内分岐を用いることにより、より面的に拡がった加入者を収容することができ、効率的なシステム運用が可能となる。収容局81には、光分岐器12の他に、光集線器13、およびOLT内に搭載されるN台の局側送受信器11から構成される。図では、局側送受信器11のみを記載し、OLTは省略している。
光集線器13は、任意の局側送受信器11が任意のONU82を収容可能とするために用いられる。これにより、輻輳が少ない場合には、ONU82が接続する局側送受信器11を片寄せすることでOLTの消費電力を低減し、また輻輳する局側送受信器11がある場合には、当該局側送受信器11が収容するONU82の一部を、輻輳が少ない局側送受信器11に収容替えして負荷を分散することができる。光集線器13は、光受動部品から構成され、上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有する。図2に、光集線器13の構成を示す。いずれもM=3、N=3の場合を例示し、入力ポート#pに入力された信号波長#qを、λpqと記述する。
図2(a)は、光分岐器131を用いた構成である(非特許文献1−3)。上り信号の或る入力ポートに3波長が入力されると、出力ポートすべてに同一の3波長が出力される。図示しないが、下り信号についても同じことが言える。ONU82の送信波長、および受信波長は共に可変とし、局側送受信器11は、送信波長、および受信波長共に固定とする。ONU82は、波長ごとにTDMされる上り信号を送信し、送信波長を変えることで任意の局側送受信器11により受信される。一方、局側送受信器11は、収容するONU82ごとにTDMされた下り信号を送信し、当該ONU82は、受信波長を選択して、自身に割り当てられた時間位置にあるデータを受信する。或るONU82宛ての下り信号が、いずれの局側送受信器11により送信されるかは、その上位に配置される振り分け器(図示せず)により割り振られるが、いずれの局側送受信器11に割り振られた場合であっても、受信波長を変えることで任意のONU82により受信される。
図2(b)は、アレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)132を用いた構成である。本AWG132は、隣接ポート間の透過波長間隔(Δw)とFSR(F)が、F=N×Δwの関係を有する周回性AWGである。上り信号の或る入力ポートに3波長が入力されると、各出力ポートに1波長ずつが出力される。他の入力ポートにも同じ3波長が入力されると、AWGの周回性により、各出力ポートに入力ポートに対応した異なる3波長が出力される。図示はしないが、下り信号はこの逆になる。ただし、上り下りの波長帯をAWG132の異なるFSRに対応させ、上り下りの合分波における入出力ポートを共用化する必要がある。ONU82、および局側装置共に、送信波長可変とし、受信波長は選択しないものとする。ONU82は、光集線器出力(局側送受信器入力)においてTDMされる上り信号を送信し、送信波長を変えることで任意の局側送受信器11により受信される。ただし、本TDM信号は、AWG132の異なる入力ポートから入力された上り信号により生成されるので、入力ポートごとに波長が異なる。一方、局側送受信器11は、同じく光集線器出力においてTDMされる下り信号を送信し、送信波長を変えることで任意のONU82により受信される。本TDM信号も、AWG132の異なる入力ポートから入力された下り信号により生成されるので、入力ポートごとに波長が異なる。
図2(c)は、AWG133と光分岐器131を用いた構成である(非特許文献5−7)。本AWG133は、図2(b)のAWG132と同様の周回性を有さない。したがって、上り信号の或る入力ポートに入力できる波長は固定である。AWG133を透過した波長は、後段の光分岐器131により分岐され、出力ポートすべてに分岐される。下り信号はこの逆になる。ただし、上り下りの波長帯をAWG133の異なるFSRに対応させ、上り下りの合分波における入出力ポートを共用化する必要があるのは、図2(b)の場合と同様である。ONU82、および局側送受信器11共に送信波長可変とするが、ONU82は受信波長を選択しないのに対し、局側送受信器11は受信波長を選択する。ONU82は、自身を収容する局側送受信器11入力においてTDMされる上り信号を送信する。本TDM信号は、AWG133の異なる入力ポートから入力された上り信号により生成されるので、入力ポートごとに波長が異なる。したがって、当該局側送受信器11は、受信波長を高速に選択することにより、波長の異なるTDM信号を受信する。ONU82が接続する局側送受信器11を変更しても、局側送受信器11は受信波長の選択順序を変更すればよく、任意の局側送受信器11で受信できる。一方、局側送受信器11は、AWG133出力においてTDMされる下り信号を送信し、送信波長を変えることで任意のONU82により受信される。本TDM信号は、送信する局側送受信器11が異なっても、AWG133の入力ポートは共通なので、単一波長により生成される。
以上のように、波長可変性を有するONU82や局側送受信器11を、光集線器13を経由するアクセスネットワークに結合することで、任意のONU82を任意の局側送受信器11で収容することが可能となる。しかしながら、図1のアクセスネットワークでは、所外の光分岐器83、所内の光分岐器12、光集線器13による伝送路損失が大きく、システムに要求されるパワーバジェットが厳しくなる。通常、下り連続信号を受信する受信器よりも、上りバースト信号を受信する受信器の方が、受信感度が悪く、パワーバジェットの要求条件を満たすことが困難である。
これに対しTDM−PONでは、光分岐器における上り信号の合流損失を低減し、システムのパワーバジェットの要求条件を緩和する手法が提案されている(非特許文献8)。図3に、そのシステム構成を示す。ここでも図1と同様、所外の光分岐器83に加えて、所内の光分岐器24(図では、4分岐)を配置する場合を図示する。通常の所内所外分岐型のPONでは、所内分岐を行うために光分岐器を用いるが、ここでは一台の光分岐器24、一台の光合流器25、所内分岐数に等しい台数の波長合分波器26(WDM光フィルタ)を用いる。送信器21から送出された下り信号は、光分岐器24により分岐され各波長合分波器26に送られる。光分岐器24は、下り信号の分岐と同時に上り信号の合流を行うこともできるが、ここでは前者のみを行う。一方、所内分岐ごとの上り信号は、波長合分波器26において下り信号と合分波される。さらにはモード結合器とも呼ばれる光合流器25において合流した後、受信器22において受信される。
図4に、光合流器25の構成例を示す。図4(a)、および図4(b)は、それぞれ、プレーナ光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)、および融着シングルモード光ファイバ(SMF:Single Mode Fiber)導波路を利用した場合を示す。いずれも、平面において放射状に配列された複数のシングルモード導波路252の一方の端面を束ねる構成である。光信号の合流は、図4(a)、および図4(b)に示される、スラブ導波路251、および融着部256において行われる。これら合流部は、複数のシングルモード導波路252の他方の端面から入射された光信号の平面垂直方向の閉じ込めを保ちつつ、各シングルモード導波路252間の境界をなくした状態で一定距離を経て前記光信号を合流させる。合流した光信号のモードフィールド径は、SMFのモードフィールド径以上の広がりを持つため、合流部にはマルチモード光ファイバ(MMF:Multi Mode Fiber)253を接続し、合流した光信号を漏れなく光ファイバ内に閉じ込める。これにより、原理的に分岐数の増加に応じて合流損失が増加する(N×1分岐では、1//N)という光分岐器の欠点を克服し、上り信号伝送において、システムに要求されるパワーバジェットを大幅に緩和することができる。実際、図4(a)の構成により、8×1の光合流器が、2dB以内の合流損失で実現されている(非特許文献9)。
本手法を、図1の構成からなるWDM/TDM−PONに適用したいところであるが、光合流器25の出力であるMMF253に高速の光信号を伝送させた場合、モード分散の影響により、ごく短距離であっても著しく光信号が劣化する問題がある。これを回避するためには、受信器22の直前に配置される光集線器13が光合流器25の機能を併せ持つ必要があるが、上り信号をN台の局側送受信器11に振り分ける光集線器13と、上り信号を1出力に結合する光合流器25ではその構成が相いれず、その実現は不可能である。
特開2012−120136号公報
「総帯域拡張型WDM/TDM−PONと動的波長帯域割当の一提案」2009年電子情報通信学会総合大会 (B−10−107) 「波長可変型WDM/TDM−PONにおけるサービスクラスに応じた公平な帯域分配方法の提案」2012年電子情報通信学会 総合大会 (B−8−17) 「次世代光アクセスネットワークに向けた波長可変型WDM/TDM−PON」2012年電子情報通信学会 信学技報 (CS2012−30) 「40GBIT/S−CLASS−λ−TUNABLE WDM/TDM−PON USING TUNABLE B−TX AND CYCLIC AWG ROUTER FOR FLEXIBLE PHOTONIC AGGREGATION NETWORKS」ECOC2012 (Tu.4.B.3) 「ONU収容数増大に向けた波長可変型WDM/TDM−PON」2010年電子情報通信学会 ソサイエティ大会 (B−10−41) 「1×n AWGを用いた波長可変型WDM/TDM−PONの上り信号評価」2011年電子情報通信学会 総合大会 (B−10−74) 「1×n AWGを用いた波長可変型WDM/TDM−PONの下り信号特性」 2011年電子情報通信学会 総合大会 (B−10−75) 「上り信号の合流損失を低減したPDS構成法」1997年電子情報通信学会 総合大会 (B−10−112) 「石英導波路型8×1光モードコンバイナ」1996年電子情報通信学会 エレクトロニクスソサイエティ大会 (C−160)
本発明は、上り信号伝送におけるシステムのパワーバジェットの要求条件を緩和することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明の波長多重PONシステムは、WDM/TDM−PONに、光合流分岐器を適用する。これにより、本発明は、上り方向の分岐損失を改善できるため、ONUに搭載するLDをハイパワー化することなく多分岐化が可能となる。したがって、本発明は、上り信号伝送におけるシステムのパワーバジェットの要求条件を緩和することができる。
本発明の波長多重PONシステムは、
送信波長、および受信波長可変な加入者装置、
上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有するN台の光集線器、
上り信号が入力され下り信号が出力されるN個の第三の入出力ポートを有し、前記N個の第三の入出力ポートから入力された上り信号を単一のマルチモード入出力ポートに結合し、単一の下り信号入力ポートから入力された下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力するN台の光合流分岐器、
およびN台の局側送受信器、
から構成される波長多重PONシステムであって、
前記加入者装置は、前記N台の局側送受信器入力において波長ごとに時分割多重される上り信号を、前記N台の光集線器のM個の第一の入出力ポートのいずれかに入力し、
前記N台の光集線器は、上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有する光分岐器であり、前記加入者装置から送信された上り信号は、送信波長によらずN個の第二の入出力ポートのすべてに出力され、
前記N台の光集線器のN個の第二の入出力ポートから出力された上り信号は、前記N台の光合流分岐器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流分岐器の重複がないように接続されて、単一のマルチモード出力に波長ごとに時分割多重された上り信号を出力し、
前記N台の局側送受信器は、前記波長ごとに時分割多重された上り信号から、受信波長を選択して受信し、
前記N台の局側送受信器は、宛先となる加入者装置ごとに時分割多重された下り信号を、前記N台の光合流分岐器の単一の下り信号入力ポートに入力し、
前記N台の光合流分岐器は、下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力し、
前記N台の光集線器は、前記接続に従い下り信号をM分岐して前記M個の第一の入出力ポートから出力し、
前記加入者装置は、当該装置宛ての下り信号が重畳された波長、時間位置にあるデータを選択して受信する、
ことを特徴とする。
本発明の波長多重PONシステムは、
送信波長可変な加入者装置、
上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有するN台の光集線器、
上り信号が入力され下り信号が出力されるN個の第三の入出力ポートを有し、前記N個の第三の入出力ポートから入力された上り信号を単一のマルチモード入出力ポートに結合し、単一の下り信号入力ポートから入力された下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力するN台の光合流分岐器、
および送信波長可変なN台の局側送受信器、
から構成される波長多重PONシステムであって、
前記加入者装置は、前記N台の局側送受信器入力において時分割多重される上り信号を、前記N台の光集線器のM個の第一の入出力ポートのいずれかに入力し、
前記N台の光集線器は、上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有し、隣接ポート間の透過波長間隔(Δw)とFSR(F)が、F=N×Δwの関係を有する周回性AWGであり、前記加入者装置から送信された上り信号は、送信波長に応じてN個の第二の入出力ポートのいずれかに出力され、
前記N台の光集線器のN個の第二の入出力ポートから出力された上り信号は、前記N台の光合流分岐器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流分岐器の重複がないように接続されて、単一のマルチモード出力に時分割多重された上り信号を出力し、
前記N台の局側送受信器は、前記時分割多重された上り信号を受信し、
前記N台の局側送受信器は、前記加入者装置入力において時分割多重される下り信号を、前記N台の光合流分岐器の単一の下り信号入力ポートに入力し、
前記N台の光合流分岐器は、下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力し、
前記N台の光集線器は、前記接続に従い前記M個の第一の入出力ポートから時分割多重された下り信号を出力し、
前記加入者装置は、当該装置宛ての下り信号が重畳された時間位置にあるデータを受信する、
ことを特徴とする。
本発明の波長多重PONシステムは、
送信波長可変な加入者装置、
上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有するN台の光集線器、
上り信号が入力され下り信号が出力されるN個の第三の入出力ポートを有し、前記N個の第三の入出力ポートから入力された上り信号を単一のマルチモード入出力ポートに結合し、単一の下り信号入力ポートから入力された下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力するN台の光合流分岐器、
および送受信波長可変なN台の局側送受信器、
から構成される波長多重PONシステムであって、
前記加入者装置は、前記N台の局側送受信器入力において時分割多重される上り信号を、前記N台の光集線器のM個の第一の入出力ポートのいずれかに入力し、
前記N台の光集線器は、上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、を有するAWG、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有する光分岐器が、単一の入出力ポート間で結合される構成であり、前記加入者装置から送信された上り信号は、接続したAWGの入出力ポートに対応した送信波長に設定されて、前記光分岐器のN個の入出力ポートのすべてに出力され、
前記N台の光集線器のN個の第二の入出力ポートから出力された上り信号は、前記N台の光合流分岐器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流分岐器の重複がないように接続されて、単一のマルチモード出力に時分割多重された上り信号を出力し、
前記N台の局側送受信器は、前記時分割多重された上り信号を、波長を選択することにより受信し、
前記N台の光終端装置は、前記加入者装置入力において時分割多重される下り信号を、前記N台の光合流分岐器の単一の下り信号入力ポートに入力し、
前記N台の光合流分岐器は、下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力し、
前記N台の光集線器は、前記接続に従い前記M個の第一の入出力ポートから時分割多重された下り信号を出力し、
前記加入者装置は、当該装置宛ての下り信号が重畳された時間位置にあるデータを受信する、
ことを特徴とする。
本発明の波長多重PONシステムでは、
前記光合流分岐器は、上り信号をマルチモードで合流し、下り信号をシングルモードで分岐する光合流分岐手段に、前記上り信号をマルチモードで分離し、前記下り信号をシングルモードで結合する上下信号合分離手段を付加した構成であってもよい。
本発明の波長多重PONシステムでは、
前記光合流分岐器は、上り信号をマルチモードで合流し、下り信号をシングルモードで分岐する光合流分岐手段と、上り信号をマルチモードで伝播させ、下り信号をシングルモードで伝播させる双方向光伝播手段と、上り信号をマルチモードで分離し、下り信号をシングルモードで結合する上下信号合分離手段とにより構成されていてもよい。
本発明の波長多重PONシステムでは、
前記双方向光伝播手段がデュアルモード光ファイバであってもよい。
本発明の波長多重PONシステムでは、
前記双方向光伝播手段が空間レンズ系で構成されていてもよい。
本発明の波長多重PONシステムでは、
前記光合流分岐器は、導波路幅が非等幅のN段に直列接続された方向性結合素子、および下り信号をN分岐する光分岐器から構成され、上り信号は前記方向性結合素子のクロスポートにモード変換された後に出力され、前記光分岐器によりN分岐された下り信号は、前記方向性結合素子のスルーポートにモード変換されずに出力されていてもよい。
本発明の収容局は、
複数の加入者装置からの上り信号を受信する収容局であって、
N(Nは自然数)台の光集線器、N台の光合流器およびN台の局側受信器を備え、
各光集線器は、M個の第一の入出力ポートとN個の第二の入出力ポートを有し、
各光合流器は、N個の第三の入出力ポートと1個のマルチモード入出力ポートを有し、
各光集線器のN個の第二の入出力ポートは、各光合流器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流器の重複がないように接続され、
N台の光集線器は、M個の第一の入出力ポートのいずれかに入力された加入者装置からの上り信号を、N個の第二の入出力ポートの少なくとも1つに出力し、
N台の光合流器は、第三の入出力ポートに入力された上り信号を、マルチモード入出力ポートに結合し、
N台の局側送受信器は、マルチモード入出力ポートから出力された上り信号を受信する。
本発明の収容局の上り信号受信方法は、
複数の加入者装置からの上り信号を受信する収容局の上り信号受信方法であって、
N(Nは自然数)台の光集線器、N台の光合流器およびN台の局側受信器を備え、
各光集線器は、M個の第一の入出力ポートとN個の第二の入出力ポートを有し、
各光合流器は、N個の第三の入出力ポートと1個のマルチモード入出力ポートを有し、
各光集線器のN個の第二の入出力ポートは、各光合流器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流器の重複がないように接続され、
N台の光集線器が、M個の第一の入出力ポートのいずれかに入力された加入者装置からの上り信号を、N個の第二の入出力ポートの少なくとも1つに出力する手順と、
N台の光合流器が、マルチモード入出力ポートから出力された上り信号を、マルチモード入出力ポートに結合する手順と、
N台の局側送受信器が、上り信号を受信する手順と、
を有する。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、上り信号伝送におけるシステムのパワーバジェットの要求条件を緩和することができる。
WDM/TDM−PONシステムの構成例を示す。 光集線器の第1の構成例を示す。 光集線器の第2の構成例を示す。 光集線器の第3の構成例を示す。 光分岐器における上り信号の合流損失を低減し、局側送受信器のパワーバジェットの要求条件を緩和するためのTDM−PONシステムの構成例を示す。 光合流器の第1の構成例を示す。 光合流器の第2の構成例を示す。 第一の実施形態の波長多重PONシステムの構成例を示す。 第二の実施形態の光合流分岐器の構成例を示す。 第三の実施形態の光合流分岐器の構成例を示す。 デュアルモード光ファイバの屈折率分布の第1例を示す。 デュアルモード光ファイバの屈折率分布の第2例を示す。 第四の実施形態の光合流分岐器の構成例を示す。 第五の実施形態の光合流分岐器の構成例を示す。 マルチモード変換・合流素子の動作の第1例を示す。 マルチモード変換・合流素子の動作の第2例を示す。 マルチモード変換・合流素子の動作の第3例を示す。 導波路幅によるモード屈折率変化の一例を示す。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本発明の波長多重PONシステムは、複数のONU82と1つの収容局81がPONトポロジを有する光線路で接続されたPONシステムである。収容局81は、N(Nは自然数)台の光集線器13、N台の光合流器14およびN台の局側受信器を備える。各光集線器13は、M個の第一の入出力ポートとN個の第二の入出力ポートを有する。各光合流器は、N個の第三の入出力ポートと1個のマルチモード入出力ポートを有する。各光集線器13のN個の第二の入出力ポートは、各光合流器14のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流器の重複がないように接続される。N台の光集線器は、M個の第一の入出力ポートのいずれかに入力された加入者装置からの上り信号を、N個の第二の入出力ポートの少なくとも1つに出力する。N台の光合流器は、第三の入出力ポートに入力された上り信号を、マルチモード入出力ポートに結合し、N台の局側送受信器は、マルチモード入出力ポートから出力された上り信号を受信する。
本発明の収容局81の上り信号受信方法は、
N台の光集線器13が、M個の第一の入出力ポートのいずれかに入力された加入者装置からの上り信号を、N個の第二の入出力ポートの少なくとも1つに出力する手順と、
N台の光合流器が、第三の入出力ポートに入力された上り信号を、マルチモード入出力ポートに結合する手順と、
N台の局側送受信器11が、マルチモード入出力ポートから出力された上り信号を受信する手順と、
を順に有する。
(第一の実施形態)
図5に、本発明による第一の実施形態を示す。本実施形態によるWDM/TDM−PONシステムでは、収容局81は、N台の光集線器13、N台の光合流分岐器14、およびOLT内に搭載されるN台の局側送受信器11から構成される。
本システムでは、図1に示される所内の光分岐器12の代わりに、光合流分岐器14を用いる。光集線器13、および光合流分岐器14の構成は、それぞれ、図2、図3で説明したものと同じである。上り信号の伝送方向に対して、図1では、光分岐器12→光集線器13の順に配置されていたのが、本システムでは、光集線器13→光合流分岐器14の順に配置されており、光集線器13の台数は、N−1だけ増える。光合流分岐器14の上り信号が入力され下り信号が出力されるN個の入出力ポートを、第三の入出力ポートとする。N台の光集線器13のN個の第二の入出力ポートと、N台の光合流分岐器14のN個の第三の入出力ポートは、光集線器13、光合流分岐器14の重複がないように接続される。
本接続によれば、各光集線器13のN個の第二の入出力ポートが、局側送受信器11に結合されるN台の光合流分岐器14の第三の入出力ポートに漏れなく接続されることから、図1の構成と同様、任意のONU82を任意の局側送受信装置で収容することができる。また、光合流分岐器14が局側送受信器11の直前に配置されるため、モード分散の影響をほとんど受けることなく上り信号を受信することができる。
(第二の実施形態)
図6に、本発明による第二の実施形態を示す。本実施形態による光合流分岐器14は、PLC上に作製された図4(a)に模式的構造を図示した光合流器25のスラブ導波路251部分に、斜めに挿入したTFF(Thin Film Filter)141と下り信号用入力ポート145と入力信号用スラブ導波路追加部144とを追加した構造になっている。ここでTFF141は下り信号光を反射し、上り信号光は透過する設計の光フィルタ(波長合分波器)を用いる。
SMF113を介して下り信号用入力ポート145からPLC回路に入力された下り信号光は、入力信号用スラブ導波路追加部144を通過し、TFF141で反射され、スラブ導波路142を通過して、各加入者装置へと繋がるSM導波路143へと出力される。一方、各加入者装置から各SM導波路143を介してPLC回路に入力された上り信号光は、スラブ導波路142とTFF141とを通過し、MMF114へと合流・出射される。
このときSMF113の先に送信器111を、MMF114の先に受信器112を接続すれば、図5中に示した収容局内の複数の光デバイスから実現できる光合流分岐器14の機能を、単一の光デバイスにより実現する事ができる。
本実施形態による光合流分岐器14を用いれば、部品点数を大幅に削減でき且つ光デバイスの接続関係も簡便な構成になる。その結果、構成の複雑さや部品点数の多さに起因するシステムの初期投資コストの高さや信頼性の低下、さらには多数の光デバイスを装置内に収めなければならない為に生じる装置の大型化を抑える事が可能になる。
(第三の実施形態)
図7に、本発明による第三の実施形態を示す。本実施形態による光合流分岐器14は、図4(a)のPLCにデュアルモード光ファイバ(DMF:Dual Mode Fiber)を接続した構成である。図7には、PLCを用いた場合を例示しているが、図4(b)に示した融着SMF導波路を用いてもよい。
DMF146は、SM伝送とMM伝送の両方に対応した光ファイバである。SM伝送用のコアとクラッドが、MM伝送用のコアとなり、さらにその外側に、MM伝送用のクラッドが形成される。屈折率分布は、図8(a)に示されるように、SMコア→SMクラッド→MMクラッドの順に、光ファイバ断面の半径方向にステップ状に構成される。SM伝送用のクラッドの屈折率は、図8(b)のように、連続変化させてもよい。これにより、図8(a)と比べて、MM伝送時におけるモード分散の影響を大幅に低減できるという利点を有する。
PLCのSM導波路に入射されたPONの上り信号は、スラブ導波路142において合流され、DMF146のMMコアに閉じ込められて伝送される。一方、DMF146のSMコアに入射されたPONの下り信号は、DMF146とスラブ導波路142との接続点において、一定の角度範囲で出射され、均等の光強度に分岐されて、漏れなく各SM導波路143に結合される。
図4(a)に例示した光合流器のMMFに下り信号を入射した場合では、MMF253とスラブ導波路251との接続点における出射角度の範囲が大きく、各SMF導波路252に結合されずに大部分が漏れて非常に大きな損失を生じるが、DMF146を活用することで、この損失を原理的にゼロに近づけることができる。つまり本光合流分岐器14は、双方向で使用した場合、上り信号に対しては、超低損失な光合流器(モード結合器)として、下り信号に対しては、1//Nの原理的な合流損失を有する通常の光分岐器として機能する。
本実施形態による光合流分岐器14を用いても、部品点数を大幅に削減でき且つ光デバイスの接続関係も簡便な構成になる。その結果、構成の複雑さや部品点数の多さに起因するシステムの初期投資コストの高さや信頼性の低下、さらには多数の光デバイスを装置内に収めなければならない為に生じる装置の大型化を抑える事が可能になる。
(第四の実施形態)
図9に、本発明による第四の実施形態を示す。本実施形態による光合流分岐器14は、第三の実施形態による光合流分岐器14におけるDMFの代わりに、空間レンズ系を用いた構成である。SM導波路143に入射された上り信号は、スラブ導波路142においてMMで合流し、空間レンズ系を用いて、MMFのコアに結合される。MMFを用いず、直接受信器112に結合してもよい。
一方、SMFに入射された下り信号は、空間レンズ系を用いてSM伝播され、SMFの出射端の光ビームプロファイルが、スラブ導波路142の入射端に結像される。スラブ導波路142に入射された下り信号は、DMFを用いた場合と同様、スラブ導波路142において均等の光強度に分岐されて、各SM導波路143に結合される。SMFを用いず、送信器111からのSM出力を直接レンズ147によってスラブ導波路142の入射端に結合してもよい。
上り信号と下り信号の合分波は、波長合分波器(WDMフィルタ)141に限らず、光サーキュレータにより行ってもよい。
本実施形態による光合流分岐器14を用いても、部品点数を大幅に削減でき且つ光デバイスの接続関係も簡便な構成になる。その結果、構成の複雑さや部品点数の多さに起因するシステムの初期投資コストの高さや信頼性の低下、さらには多数の光デバイスを装置内に収めなければならない為に生じる装置の大型化を抑える事が可能になる。
(第五の実施形態)
図10に、本発明による第五の実施形態を示す。本実施形態による光合流分岐器14は、マルチモード変換・合流素子149を4素子用いる。各マルチモード変換・合流素子149は例えば図11(a)〜図11(c)に示すレイアウト模式図に一例を示した様な非等幅の方向性結合素子からなる。各マルチモード変換・合流素子149同士は太幅導波路につながるポートで4素子が直列にマルチモード導波路で接続されていて、片方の端にはMMF114を介して受信器112に接続されている。また各マルチモード変換・合流素子149の細幅導波路につながる一方のポートは其々各加入者装置へと繋がるSM導波路143へと接続され、他方のポートはスプリッタ素子148に接続され最終的にはSMF113を介して送信器111へ接続されている。
各マルチモード変換・合流素子149の動作特性を図11(a)〜図11(c)の非等幅の方向性結合素子の一例をあげて説明する。
まず、図11(a)と図11(b)および図12を用いて、波長1.27μmの上り信号光がモード変換され、合流される様子について説明する。図11(a)に示すように、細幅導波路121につながるポートに波長1.27μmの0次モード光を入力すると、非等幅の方向性結合素子部分でモード変換されて、クロスポートである太幅導波路122につながるポートへ出力される。モード変換後の次数が幾つになるかは非等幅の方向性結合素子部分の導波路幅の組み合わせによって一意に定まる。細幅導波路121と太幅導波路122の導波路幅を其々3.5μmと9.2μmに設定すると、図12のグラフの各太線が示すように、細幅導波路121を伝播する波長1.27μmの0次モード光のモード屈折率は、太幅導波路122を伝播する波長1.27μmの1次モード光のモード屈折率と一致し、位相整合がとれた状態となる。そのため非等幅方向性結合素子の作用長とギャップ幅を適切に設計すれば、細幅導波路121につながるポートに波長1.27μmの0次モード光を入力すると、クロスポートである太幅導波路122につながるポートに1次モード光が出力される。同様に、細幅導波路と太幅導波路の導波路幅を其々3.5μmと14.9μmに設定すると、太幅導波路につながるポートには2次モード光が出力される。
一方、図11(b)に示すように、太幅導波路122につながるポートに入力された波長1.27μmの各次数の横モード光は、モード変換されずに非等幅の方向性結合素子部分を通過し、クロスポートである太幅導波路122につながるポートへ出力される。太幅導波路122につながるポートで出力される各モードの次数が重複しないように導波路幅の組み合わせを設計すれば、図11(a)および図11(b)に示した光回路の構成で低損失なマルチモード変換・合流素子を実現する事ができる。
次に、図11(c)および図12を用いて、波長1.57μmの下り信号光を入射した場合について説明する。図11(c)に示すように、細幅導波路121につながるポートに波長1.57μmの0次モード光を入力した場合を考える。図12のグラフの細線は、波長1.57μmの各モードのモード屈折率の導波路幅依存性を表している。
細幅導波路121と太幅導波路122の導波路幅を其々3.5μmと9.2μmに設定した場合、波長1.27μmの時ほどではないが位相整合がとれた状態となる。さらには波長1.57μmの信号光は、波長1.27μmの信号光にくらべ波長が長く導波路への閉じ込めが低い為、1.27μmの時に比べてより短い作用長で8割以上のモード変換と信号光の導波路間乗り移りが発生する。さらに乗り移り量が最大になったところから作用長を倍加すると、波長1.57μmの0次モード光はモード変換されずに、そのままスルーポートに出力される状態にする事ができる。
なお、モード変換と信号光の導波路間乗り移りの程度の波長依存性は、作用長に対し線形であり、ギャップ幅に対しガウス関数の重なり積分に比例するので、波長1.27μmの上り信号光については図11(a)および図11(b)に示したような動作が、波長1.57μmの下り信号光については図11(c)に示したような動作を両立するマルチモード変換・合流素子を実現する事が可能になる。
0次モードから1次モードへと変換するマルチモード変換・合流素子の場合、各導波路幅と作用長とギャップ幅は、其々3.5μm、9.2μm、800μm、2.3μmで、2次モードへと変換する素子の場合は、其々3.5μm、14.9μm、1100μm、2.3μm、3次モードへと変換する素子の場合は、其々3.5μm、21.0μm、1400μm、2.3μm、4次モードへと変換する素子の場合は、其々3.5μm、27.0μm、1800μm、2.6μmのとき図11(a)〜図11(c)に示すような波長合分波機能を併せ持ったマルチモード変換・合流素子を実現する事ができる。
PLC回路全体では、上記の0次→1次マルチモード変換・合流素子149、0次→2次マルチモード変換・合流素子149、0次→3次マルチモード変換・合流素子149、0次→3次マルチモード変換・合流素子149を図10に示すように直列に接続し、各マルチモード変換・合流素子149の残り2ポートのうち片方をスプリッタ素子148に接続し、他方のポートを各加入者装置へと繋がる入出力ポートとなるように設計する。
本実施形態による光合流分岐器14を用いても、部品点数を大幅に削減でき且つ光デバイスの接続関係も簡便な構成になる。その結果、構成の複雑さや部品点数の多さに起因するシステムの初期投資コストの高さや信頼性の低下、さらには多数の光デバイスを装置内に収めなければならない為に生じる装置の大型化を抑える事が可能になる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
11:局側送受信器
12:光分岐器
13:光集線器
14:光合流分岐器
21、111:送信器
22、112:受信器
23:光合流分岐器
24:光分岐器
25:光合流器
26:波長合分波器
81:OLT
82:ONU
83:光分岐器
113:SMF
114:MMF
121:細幅導波路
122:太幅導波路
131:光分岐器
132:周回性AWG
133:AWG
141:波長合分波器
142:スラブ導波路
143:シングルモード導波路
144:入力信号用スラブ導波路追加部
145:下り信号用入力ポート
146:DMF
147:レンズ
148:スプリッタ素子
149:マルチモード変換・合流素子
251:スラブ導波路
252:シングルモード導波路
253:マルチモード導波路
254:クラッド
255:コア
256:融着部

Claims (10)

  1. 送信波長、および受信波長可変な加入者装置、
    上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有するN台の光集線器、
    上り信号が入力され下り信号が出力されるN個の第三の入出力ポートを有し、前記N個の第三の入出力ポートから入力された上り信号を単一のマルチモード入出力ポートに結合し、単一の下り信号入力ポートから入力された下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力するN台の光合流分岐器、
    およびN台の局側送受信器、
    から構成される波長多重PONシステムであって、
    前記加入者装置は、前記N台の局側送受信器入力において波長ごとに時分割多重される上り信号を、前記N台の光集線器のM個の第一の入出力ポートのいずれかに入力し、
    前記N台の光集線器は、上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有する光分岐器であり、前記加入者装置から送信された上り信号は、送信波長によらずN個の第二の入出力ポートのすべてに出力され、
    前記N台の光集線器のN個の第二の入出力ポートから出力された上り信号は、前記N台の光合流分岐器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流分岐器の重複がないように接続されて、単一のマルチモード出力に波長ごとに時分割多重された上り信号を出力し、
    前記N台の局側送受信器は、前記波長ごとに時分割多重された上り信号から、受信波長を選択して受信し、
    前記N台の局側送受信器は、宛先となる加入者装置ごとに時分割多重された下り信号を、前記N台の光合流分岐器の単一の下り信号入力ポートに入力し、
    前記N台の光合流分岐器は、下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力し、
    前記N台の光集線器は、前記接続に従い下り信号をM分岐して前記M個の第一の入出力ポートから出力し、
    前記加入者装置は、当該装置宛ての下り信号が重畳された波長、時間位置にあるデータを選択して受信する、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  2. 送信波長可変な加入者装置、
    上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有するN台の光集線器、
    上り信号が入力され下り信号が出力されるN個の第三の入出力ポートを有し、前記N個の第三の入出力ポートから入力された上り信号を単一のマルチモード入出力ポートに結合し、単一の下り信号入力ポートから入力された下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力するN台の光合流分岐器、
    および送信波長可変なN台の局側送受信器、
    から構成される波長多重PONシステムであって、
    前記加入者装置は、前記N台の局側送受信器入力において時分割多重される上り信号を、前記N台の光集線器のM個の第一の入出力ポートのいずれかに入力し、
    前記N台の光集線器は、上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有し、隣接ポート間の透過波長間隔(Δw)とFSR(F)が、F=N×Δwの関係を有する周回性AWGであり、前記加入者装置から送信された上り信号は、送信波長に応じてN個の第二の入出力ポートのいずれかに出力され、
    前記N台の光集線器のN個の第二の入出力ポートから出力された上り信号は、前記N台の光合流分岐器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流分岐器の重複がないように接続されて、単一のマルチモード出力に時分割多重された上り信号を出力し、
    前記N台の局側送受信器は、前記時分割多重された上り信号を受信し、
    前記N台の局側送受信器は、前記加入者装置入力において時分割多重される下り信号を、前記N台の光合流分岐器の単一の下り信号入力ポートに入力し、
    前記N台の光合流分岐器は、下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力し、
    前記N台の光集線器は、前記接続に従い前記M個の第一の入出力ポートから時分割多重された下り信号を出力し、
    前記加入者装置は、当該装置宛ての下り信号が重畳された時間位置にあるデータを受信する、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  3. 送信波長可変な加入者装置、
    上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有するN台の光集線器、
    上り信号が入力され下り信号が出力されるN個の第三の入出力ポートを有し、前記N個の第三の入出力ポートから入力された上り信号を単一のマルチモード入出力ポートに結合し、単一の下り信号入力ポートから入力された下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力するN台の光合流分岐器、
    および送受信波長可変なN台の局側送受信器、
    から構成される波長多重PONシステムであって、
    前記加入者装置は、前記N台の局側送受信器入力において時分割多重される上り信号を、前記N台の光集線器のM個の第一の入出力ポートのいずれかに入力し、
    前記N台の光集線器は、上り信号が入力され下り信号が出力されるM個の第一の入出力ポート、を有するAWG、および上り信号が出力され下り信号が入力されるN個の第二の入出力ポートを有する光分岐器が、単一の入出力ポート間で結合される構成であり、前記加入者装置から送信された上り信号は、接続したAWGの入出力ポートに対応した送信波長に設定されて、前記光分岐器のN個の入出力ポートのすべてに出力され、
    前記N台の光集線器のN個の第二の入出力ポートから出力された上り信号は、前記N台の光合流分岐器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流分岐器の重複がないように接続されて、単一のマルチモード出力に時分割多重された上り信号を出力し、
    前記N台の局側送受信器は、前記時分割多重された上り信号を、波長を選択することにより受信し、
    前記N台の光終端装置は、前記加入者装置入力において時分割多重される下り信号を、前記N台の光合流分岐器の単一の下り信号入力ポートに入力し、
    前記N台の光合流分岐器は、下り信号をN分岐して前記N個の第三の入出力ポートから出力し、
    前記N台の光集線器は、前記接続に従い前記M個の第一の入出力ポートから時分割多重された下り信号を出力し、
    前記加入者装置は、当該装置宛ての下り信号が重畳された時間位置にあるデータを受信する、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  4. 請求項1ないし3に記載の波長多重PONシステムにおいて、
    前記光合流分岐器は、上り信号をマルチモードで合流し、下り信号をシングルモードで分岐する光合流分岐手段に、前記上り信号をマルチモードで分離し、前記下り信号をシングルモードで結合する上下信号合分離手段を付加した構成である、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  5. 請求項1ないし3に記載の波長多重PONシステムにおいて、
    前記光合流分岐器は、上り信号をマルチモードで合流し、下り信号をシングルモードで分岐する光合流分岐手段と、上り信号をマルチモードで伝播させ、下り信号をシングルモードで伝播させる双方向光伝播手段と、上り信号をマルチモードで分離し、下り信号をシングルモードで結合する上下信号合分離手段とにより構成される、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  6. 請求項5に記載の波長多重PONシステムにおいて、
    前記双方向光伝播手段がデュアルモード光ファイバである、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  7. 請求項5に記載の波長多重PONシステムにおいて、
    前記双方向光伝播手段が空間レンズ系で構成される、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  8. 請求項1ないし3に記載の波長多重PONシステムにおいて、
    前記光合流分岐器は、導波路幅が非等幅のN段に直列接続された方向性結合素子、および下り信号をN分岐する光分岐器から構成され、上り信号は前記方向性結合素子のクロスポートにモード変換された後に出力され、前記光分岐器によりN分岐された下り信号は、前記方向性結合素子のスルーポートにモード変換されずに出力される、
    ことを特徴とする波長多重PONシステム。
  9. 複数の加入者装置からの上り信号を受信する収容局であって、
    N(Nは自然数)台の光集線器、N台の光合流器およびN台の局側受信器を備え、
    各光集線器は、M個の第一の入出力ポートとN個の第二の入出力ポートを有し、
    各光合流器は、N個の第三の入出力ポートと1個のマルチモード入出力ポートを有し、
    各光集線器のN個の第二の入出力ポートは、各光合流器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流器の重複がないように接続され、
    N台の光集線器は、M個の第一の入出力ポートのいずれかに入力された加入者装置からの上り信号を、N個の第二の入出力ポートの少なくとも1つに出力し、
    N台の光合流器は、第三の入出力ポートに入力された上り信号を、マルチモード入出力ポートに結合し、
    N台の局側送受信器は、マルチモード入出力ポートから出力された上り信号を受信する、
    収容局。
  10. 複数の加入者装置からの上り信号を受信する収容局の上り信号受信方法であって、
    N(Nは自然数)台の光集線器、N台の光合流器およびN台の局側受信器を備え、
    各光集線器は、M個の第一の入出力ポートとN個の第二の入出力ポートを有し、
    各光合流器は、N個の第三の入出力ポートと1個のマルチモード入出力ポートを有し、
    各光集線器のN個の第二の入出力ポートは、各光合流器のN個の第三の入出力ポートに、光集線器及び光合流器の重複がないように接続され、
    N台の光集線器が、M個の第一の入出力ポートのいずれかに入力された加入者装置からの上り信号を、N個の第二の入出力ポートの少なくとも1つに出力する手順と、
    N台の光合流器が、マルチモード入出力ポートから出力された上り信号を、マルチモード入出力ポートに結合する手順と、
    N台の局側送受信器が、上り信号を受信する手順と、
    を有する収容局の上り信号受信方法。
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