JP5870737B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置において、像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設けている。これによって、像担持体の摩擦係数を低減し、像担持体および像担持体清掃部に設けられたクリーニングブレードの長寿命化を図っている。このような潤滑剤塗布装置としては、回転する塗布ブラシローラーを、潤滑剤と像担持体との両方に接触させるように配置したものが知られている。例えば、潤滑剤をバネ等の押圧手段により塗布ブラシローラーに押圧させ、塗布ブラシローラーによって潤滑剤を掻き取り、回転して像担持体に塗布する潤滑剤塗布装置が知られている。
しかし、潤滑剤の削り性能を重視して塗布ブラシローラーの材料、直径および毛足の長さ等を決定すると、像担持体に傷を付けてしまう可能性があった。具体的には、潤滑剤を塗布ブラシローラーに押圧する力が低下する潤滑剤の耐久末期等では、少量の潤滑剤しか掻き取れなかった塗布ブラシローラーが像担持体に潤滑剤を塗布する際、塗布ブラシローラーが直接的に像担持体と接触する面積が増大し、像担持体に傷を付けてしまう場合があった。その一方、像担持体に傷を付けないように塗布ブラシローラーの材料、直径および毛足の長さ等を決定すると、潤滑剤の削り性能を十分に得ることができない。つまり、従来の潤滑剤塗布装置にあっては、潤滑剤塗布の際における像担持体への傷対策と、潤滑剤の削り性能の向上とを最適な状態で両立させることが困難であった。
特許文献1には、塗布ローラを回転させて塗布ローラの表面に所定の厚さの潤滑剤層を形成し、クリーニングブラシを介して感光体の表面に潤滑剤を均一に塗布する構成が開示されている。具体的には、サーミスタにより検出した感光体の温度に基づいて、圧縮スプリングによる潤滑剤への印加力を変えて塗布ローラと潤滑剤との接触状態を変えることにより、塗布ローラの表面に担持させる潤滑材量を変化させる。
特開平9−138622号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、機械ダメージの大きいクリーニングブレード巻き込みや、高温でのクリーニング不良の余裕度を上げることを目的としたものであって、潤滑剤塗布の際における像担持体への傷対策と、潤滑剤の削り性能の向上とを最適な状態で両立させることを目的としたものではなく、したがってそのための構成とはなっていない。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、塗布ローラの表面に微細な凹部が無数に形成されている。そのため、塗布ローラの回転によって凹部に潤滑剤が押し固められて塗布ローラの表面に硬い潤滑剤層が形成されるおそれがあった。硬い潤滑剤層が形成されると、クリーニングブラシが塗布ローラの表面から潤滑剤を掻き取りにくくなり、塗布ローラからクリーニングブラシへ潤滑剤の供給効率が低下し、ひいては感光体の表面に十分に潤滑剤を塗布できなくなってしまう。よって、潤滑剤塗布の際における像担持体への傷対策と潤滑剤の削り性能の向上とを最適な状態で両立させるという上記の課題に対して、そもそも目的が異なり、新たな問題が生じる可能性のある特許文献1に記載の技術をそのまま適用することはできない。
本発明は、潤滑剤塗布の際における像担持体への傷対策と潤滑剤の削り性能の向上とを両立することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
潤滑剤と、
像担持体に接触しながら回転する第1のブラシと、
前記第1のブラシおよび前記潤滑剤に接触しながら回転する第2のブラシと、
前記第1のブラシの回転および前記第2のブラシの回転を制御する制御部と、
を備え、
前記第2のブラシは、前記潤滑剤を掻き取って前記第1のブラシに受け渡し、
前記第1のブラシは、前記第2のブラシから受け渡された前記潤滑剤を前記像担持体に塗布し、
前記制御部は、前記第1のブラシの表面速度および前記第2のブラシの表面速度をそれぞれ独立に設定可能であり、前記第1のブラシの表面速度を前記第2のブラシの表面速度より大きく設定する
本発明によれば、潤滑剤塗布の際における像担持体への傷対策と潤滑剤の削り性能の向上とを両立することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る実施の形態を示す画像形成装置の縦断面図である。 本発明に係る実施の形態を示す画像形成装置の制御ブロック図である。 本発明に係る実施の形態を示す潤滑剤塗布装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1、2に示す画像形成装置100は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置100は、感光体上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写体に転写(一次転写)し、中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置100には、CMYKの4色に対応する感光体を中間転写体の走行方向に直列配置し、中間転写体に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図1、2に示すように、画像形成装置100は、画像読取部110、操作表示部120、画像処理部130、画像形成部140、搬送部150、定着部160および制御部200を備えている。なお、図2に示す塗布ブラシローラー181および削りブラシローラー182の詳細については後述する。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203等を備えている。CPU201は、ROM202から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM203に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部200は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部200は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部110は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置111および原稿画像走査装置(スキャナー)112等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置111は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置112へ送り出す。自動原稿給紙装置111は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置112は、自動原稿給紙装置111からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー112aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部110は、原稿画像走査装置112による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部130において所定の画像処理が施される。
操作表示部120は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部121および操作部122として機能する。表示部121は、制御部200から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部122は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部200に出力する。
画像処理部130は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備えている。例えば、画像処理部130は、制御部200の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部130は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部140が制御される。
画像形成部140は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット141Y、141M、141C、141Kおよび中間転写ユニット142等を備えている。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット141Y、141M、141C、141Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、CまたはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット141Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット141M、141C、141Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット141の構成を画像形成ユニット141Yにより説明する。画像形成ユニット141Yは、露光装置1411、現像装置1412、感光体ドラム1413、帯電装置1414およびドラムクリーニング装置1415等を備えている。なお、感光体ドラム1413は、本発明の像担持体として機能する。
感光体ドラム1413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置1414は、光導電性を有する感光体ドラム1413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置1411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム1413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム1413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム1413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム1413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置1412は、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光体ドラム1413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置1415は、感光体ドラム1413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレードを有する。一次転写後に感光体ドラム1413の表面に残存する転写残トナーは、ドラムクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
中間転写ユニット142は、中間転写体となる中間転写ベルト1421、一次転写ローラー1422、二次転写ローラー1423、駆動ローラー1424、従動ローラー1425およびベルトクリーニング装置1426等を備えている。
中間転写ベルト1421は無端状ベルトで構成され、駆動ローラー1424および従動ローラー1425に張架される。中間転写ベルト1421は、駆動ローラー1424の回転により矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラー1422によって、中間転写ベルト1421が感光体ドラム1413に圧接されると、中間転写ベルト1421に各色トナー像が順次重ねて一次転写される。そして、中間転写ベルト1421が二次転写ローラー1423によって用紙Sに圧接されると、中間転写ベルト1421に一次転写されたトナー像が用紙Sに二次転写される。
ベルトクリーニング装置1426は、中間転写ベルト1421の表面に摺接されるベルトクリーニングブレードを有する。二次転写後に中間転写ベルト1421の表面に残存する転写残トナーは、ベルトクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
定着部160は、搬送されてきた用紙Sを定着ニップ部で加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部160は、定着ユニット161とエア分離ユニット162とを備えて構成されるエア分離式の定着装置である。定着ユニット161は、一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップ部に用紙Sを通過させて、この用紙S上に転写されたトナー画像に熱源からの熱を与えることにより、用紙Sにトナー画像を定着させる。エア分離ユニット162は、定着ニップ部における用紙Sの排紙側から用紙Sに気体を吹き付けることにより定着部材から用紙Sを分離する。
搬送部150は、給紙部151、搬送機構152および排紙部153等を備える。給紙部151を構成する3つの給紙トレイユニット151a〜151cには、用紙の坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)Sが予め設定された種類ごとに収容される。
給紙トレイユニット151a〜151cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、レジストローラー152a等の複数の搬送ローラーを備えた搬送機構152により画像形成部140に搬送される。このとき、レジストローラー152aが配設されたレジスト部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部140において、中間転写ベルト1421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部160において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー153aを備えた排紙部153により画像形成装置100の外に排紙される。
本実施の形態では、図3(a)に示すように、感光体ドラム1413に固形の潤滑剤183を塗布する潤滑剤塗布装置180が、感光体ドラム1413の回転方向に対してドラムクリーニングブレード187の下流側に設けられている。
潤滑剤塗布装置180は、第1のブラシとして機能する塗布ブラシローラー181、第2のブラシとして機能する削りブラシローラー182、潤滑剤183、押圧バネ184およびならし部材185を備える。潤滑剤塗布装置180は、画像形成ユニット141Y、141M、141C、141Kのそれぞれに設けられている。
塗布ブラシローラー181は、回転可能に設けられた円柱状のローラー本体181aと、ローラー本体181aの外周面に植毛された複数のブラシ毛181bとを備える。ローラー本体181aの材料は、例えばステンレス鋼、アルミニウム等の金属が用いられる。ブラシ毛181bは、毛足長さ:3[mm]、ヤング率:3[GN/mm]、直径:2.0×10−5[mm]、植毛密度:300[kF/inch]である。塗布ブラシローラー181は、ブラシ毛181bが感光体ドラム1413に約1.0[mm]食い込むように位置決めされている。塗布ブラシローラー181は、200[mm/s]で反時計回りに回転する感光体ドラム1413と同一方向に表面速度:300[mm/s]で回転する。つまり、塗布ブラシローラー181と感光体ドラム1413との間の表面速度差は500[mm/s]である。なお、表面速度は、プロセス速度または周速ともいう。塗布ブラシローラー181は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。
削りブラシローラー182は、塗布ブラシローラー181と潤滑剤183との間に直列に配置され、回転可能に設けられた円柱状のローラー本体182aと、ローラー本体182aの外周面に植毛された複数のブラシ毛182bとを備える。ローラー本体182aの材料は、例えばステンレス鋼、アルミニウム等の金属が用いられる。ブラシ毛182bは、毛足長さ:2[mm]、ヤング率:6[GN/mm]、直径:2.0×10−5[mm]、植毛密度:100[kF/inch]である。削りブラシローラー182は、ブラシ毛182bが塗布ブラシローラー181のブラシ毛181bに約0.2〜2.0[mm]食い込むように位置決めされている。削りブラシローラー182は、塗布ブラシローラー181の回転方向に対してカウンター方向(お互いに表面が逆方向に移動するような回転方向)に表面速度:200[mm/s]で回転する。つまり、削りブラシローラー182と非回転の潤滑剤183との間の表面速度差は200[mm/s]である。削りブラシローラー182は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。なお、制御部200は、塗布ブラシローラー181の表面速度および削りブラシローラー182の表面速度をそれぞれ独立に設定可能である。
潤滑剤183は、鉛筆硬度HB相当のステアリン酸亜鉛(ZnSt)等の潤滑剤を固めて成形したものである。潤滑剤183は、図中奥行き方向に感光体ドラム1413の軸方向長さと同程度の長さに形成され、押圧バネ184によって削りブラシローラー182の方向に押圧されている。押圧バネ184の図中右端部は、図示しないハウジングに固定されている。また、押圧バネ184は、削りブラシローラー182の軸方向に、複数個がバランスよく配置されている。
図3(b)に示すように、削りブラシローラー182は、回転するブラシ毛182bで潤滑剤183を掻き取り、掻き取った潤滑剤183の微粉186を塗布ブラシローラー181のブラシ毛181bに受け渡す。削りブラシローラー182が潤滑剤183を掻き取る際の擦過力(こすりつける力、以下同じ)は下記式(1)によって表される。
F2=V2・Y2・(D2)・(L2)・・・(1)
なお、F2は削りブラシローラー182の擦過力[GN/s]、V2は潤滑剤183と削りブラシローラー182との間の表面速度差[mm/s]、Y2は削りブラシローラー182のブラシ毛182bのヤング率[GN/mm]、D2は削りブラシローラー182のブラシ毛182bの直径[mm]、L2は削りブラシローラー182のブラシ毛182bの毛足長さ[mm]である。
上述した各パラメーター(擦過力、表面速度差、直径および毛足長さ)を式(1)に代入すると、削りブラシローラー182の擦過力F2は9[GN/s]と求められる。なお、擦過力F2は大きくなりすぎると掻き取った潤滑剤183の微粉186(肌理)が大きくなりすぎてブラシ毛182bに付着しにくくなるため、削りブラシローラー182の擦過力F2は大きくなりすぎないように(例えば50[GN/s]以下に)各パラメーターが設定されるのが望ましい。
塗布ブラシローラー181は、削りブラシローラー182から受け渡された潤滑剤183の微粉186を感光体ドラム1413に塗布する。塗布ブラシローラー181が潤滑剤183の微粉186を感光体ドラム1413に塗布する際の擦過力は下記式(2)によって表される。
F1=V1・Y1・(D1)・(L1)・・・(2)
ただし、F1は塗布ブラシローラー181の擦過力[GN/s]、V1は感光体ドラム1413と塗布ブラシローラー181との間の表面速度差[mm/s]、Y1は塗布ブラシローラー181のブラシ毛181bのヤング率[GN/mm]、D1は塗布ブラシローラー181のブラシ毛181bの直径[mm]、L1は塗布ブラシローラー181のブラシ毛181bの毛足長さ[mm]である。
上述した各パラメーター(擦過力、表面速度差、直径および毛足長さ)を式(2)に代入すると、塗布ブラシローラー181の擦過力F1は24[GN/s]と求められる。なお、塗布ブラシローラー181の擦過力が小さすぎる、すなわち感光体ドラム1413に対するブラシ毛181bの当たりが柔らかすぎると、潤滑剤183の微粉186を感光体ドラム1413に塗布する際、ブラシ毛181bが感光体ドラム1413をなでることとなり、微粉186は感光体ドラム1413に付着せずにブラシ毛181bに留まる可能性が高い。そのため、塗布ブラシローラー181の擦過力は小さくなりすぎないように(例えば3[GN/s]以上に)各パラメーターが設定されるのが望ましい。
ならし部材185は、感光体ドラム1413の回転方向に対して塗布ブラシローラー181の下流側に設けられるブレードである。ならし部材185は、塗布ブラシローラー181によって感光体ドラム1413の表面に塗布された潤滑剤183の分布を均一化する。
以上詳しく説明したように、本実施の形態の画像形成装置100は、潤滑剤183と、感光体ドラム1413に接触しながら回転する塗布ブラシローラー181と、塗布ブラシローラー181および潤滑剤183に接触しながら回転する削りブラシローラー182と、塗布ブラシローラー181の回転および削りブラシローラー182の回転を制御する制御部200とを備える。そして、削りブラシローラー182は、潤滑剤183を掻き取って塗布ブラシローラー181に受け渡し、塗布ブラシローラー181は、削りブラシローラー182から受け渡された潤滑剤183を感光体ドラム1413に塗布する。さらに、塗布ブラシローラー181が潤滑剤183を感光体ドラム1413に塗布する際の擦過力は、削りブラシローラー182が潤滑剤183を掻き取る際の擦過力より小さい。
このように構成した本実施の形態によれば、従来のように塗布ブラシローラー181が潤滑剤183の削りおよび塗布を1人2役的に行うのではなく、塗布専門の塗布ブラシローラー181および削り専門の削りブラシローラー182が、潤滑剤183の塗布性能および削り性能をそれぞれ発揮した状態で行うことができる。つまり、削りブラシローラー182の擦過力を塗布ブラシローラー181より大きくすることで潤滑剤183の削り性能を十分に得ることができる。一方、潤滑剤183の耐久末期等で潤滑剤183を掻き取りにくい条件下において、塗布ブラシローラー181の擦過力を変えずに削りブラシローラー182の擦過力のみを大きくすれば潤滑剤183の掻き取り量を増やせるため、感光体ドラム1413に傷を付けることなく感光体ドラム1413に潤滑剤183を塗布することができる。以上より、潤滑剤183塗布の際における感光体ドラム1413への傷対策と潤滑剤183の削り性能の向上とを両立することができる。
また、本実施の形態では、制御部200は、塗布ブラシローラー181の表面速度(300[mm/s])を削りブラシローラー182の表面速度(200[mm/s])より大きく設定する。また、塗布ブラシローラー181のブラシ毛181bの植毛密度(300[kF/inch]は、削りブラシローラー182のブラシ毛182bの植毛密度(100[kF/inch]より高い。このように表面速度および植毛密度を設定すれば、削りブラシローラー182のブラシ毛182bに対して、塗布ブラシローラー181のブラシ毛181bの接触回数が多くなり、削りブラシローラー182から塗布ブラシローラー181へ潤滑剤183の受け渡しをスムーズに行うことができる。
なお、上記実施の形態において、潤滑剤183を削りブラシローラー182に押圧する力が低下する潤滑剤183の耐久末期や、削りブラシローラー182のブラシ毛182bのヤング率が低下する高温高湿度環境下では、削りブラシローラー182の削り性能が落ちるため、削りブラシローラー182が潤滑剤183を掻き取る量を増やすことを目的として、削りブラシローラー182の表面速度をさらに向上させても良い。さらに、削りブラシローラー182の表面速度を向上させた場合においても、削りブラシローラー182から塗布ブラシローラー181へ潤滑剤183の受け渡しをスムーズに行う観点から、感光体ドラム1413に傷を付けない程度に、塗布ブラシローラー181の表面速度をさらに向上させても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像形成装置
181 塗布ブラシローラー
182 削りブラシローラー
183 潤滑剤
200 制御部
1413 感光体ドラム

Claims (2)

  1. 潤滑剤と、
    像担持体に接触しながら回転する第1のブラシと、
    前記第1のブラシおよび前記潤滑剤に接触しながら回転する第2のブラシと、
    前記第1のブラシの回転および前記第2のブラシの回転を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第2のブラシは、前記潤滑剤を掻き取って前記第1のブラシに受け渡し、
    前記第1のブラシは、前記第2のブラシから受け渡された前記潤滑剤を前記像担持体に塗布し、
    前記制御部は、前記第1のブラシの表面速度および前記第2のブラシの表面速度をそれぞれ独立に設定可能であり、前記第1のブラシの表面速度を前記第2のブラシの表面速度より大きく設定する画像形成装置。
  2. 潤滑剤と、
    像担持体に接触しながら回転する第1のブラシと、
    前記第1のブラシおよび前記潤滑剤に接触しながら回転する第2のブラシと、
    前記第1のブラシの回転および前記第2のブラシの回転を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第2のブラシは、前記潤滑剤を掻き取って前記第1のブラシに受け渡し、
    前記第1のブラシは、前記第2のブラシから受け渡された前記潤滑剤を前記像担持体に塗布し、
    前記第1のブラシのブラシ毛の植毛密度は、前記第2のブラシのブラシ毛の植毛密度より高い画像形成装置。
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