JP2014238448A - 滑剤塗布装置及び画像形成装置 - Google Patents

滑剤塗布装置及び画像形成装置 Download PDF

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恵理 八木
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Hiroyuki Saito
裕行 齋藤
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Abstract

【課題】簡易な構成で、感光体表面に滑剤を均一に塗布でき、感光体又はクリーニングブレードの劣化による画質の低下を防止できる滑剤塗布装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】滑剤塗布装置80は、回転駆動される像担持体413の表面に滑剤を供給する滑剤供給部81と、像担持体413の回転方向に関して滑剤供給部の下流側に配置されて像担持体413の表面に摺接し、像担持体413の滑剤塗布面を加熱しながら像担持体413に供給された滑剤を均す均しブレード84を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体に滑剤を塗布する滑剤塗布装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づくレーザー光が、一様に帯電した感光体(例えば用紙)に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された用紙にトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写体を介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
また、感光体の表面に転写後に残存するトナー(転写残トナー)は、クリーニング装置により回収される。クリーニング装置は、感光体の表面に摺接させた状態で配置される、弾性体からなるクリーニングブレードを有する。クリーニングブレードによって転写残トナーが掻き取られることにより、感光体の表面が清掃される。
このとき、クリーニングブレードを摺接させた状態で感光体を走行(用紙の場合は回転)させるため、感光体とクリーニングブレードとの摺接部位に摩擦力が発生し、感光体とクリーニングブレードが摩耗して劣化するという問題がある。そして、転写残トナーの除去効率が低下すると、画像むらが生じる等、画質が低下する虞がある。そこで、従来の画像形成装置は、摺接部位における摩擦力を低減するために、感光体の表面に滑剤を塗布する滑剤塗布部を備えている。
感光体に滑剤を塗布する場合、一般に、滑剤塗布ブラシが感光体に摺接する状態で固定され、この滑剤塗布ブラシに対して固形滑剤が押圧された状態で配置される。そして、滑剤塗布ブラシが回転することによって固形滑剤が掻き取られ、掻き取られた滑剤が感光体に塗布される。塗布された滑剤は、滑剤塗布ブラシよりも感光体の走行方向下流側に配置された均し部材(例えば均しブレード)によって感光体上に押し広げられる。
滑剤塗布部に関する先行技術文献としては、例えば特許文献1〜3がある。特許文献1には、固形滑剤の温度を制御することが開示されている。特許文献2には、滑剤塗布ブラシの温度を変化させて滑剤の掻き取り量を制御することが開示されている。これらの技術によれば、感光体に滑剤を安定して供給することができる。
また、特許文献3には、回転ローラーで構成された均し部材の温度を制御することが開示されている。この技術によれば、感光体に供給された滑剤を均一に塗布することができる。
特開平7−334055号公報 特開2010−230903号公報 特開2012−234004号公報
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、均し部材として回転ローラーを適用しているため、回転ローラーを駆動するための駆動モーター等が必要となる。したがって、均し部材として均しブレードを適用する場合に比較して、構成が複雑となり、小型化を図ることが困難となる。
本発明の目的は、簡易な構成で、感光体表面に滑剤を均一に塗布でき、感光体又はクリーニングブレードの劣化による画質の低下を防止できる滑剤塗布装置及び画像形成装置を提供することである。
本発明に係る滑剤塗布装置は、回転駆動される像担持体の表面に滑剤を供給する滑剤供給部と、
前記像担持体の回転方向に関して前記滑剤供給部の下流側に配置されて前記像担持体の表面に摺接し、前記像担持体の滑剤塗布面を加熱しながら前記像担持体に供給された滑剤を均す均しブレードと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記像担持体にトナー像を形成する画像形成部と、
前記トナー像の転写後に前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング部と、
上記の滑剤塗布装置と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る滑剤塗布装置によれば、像担持体の滑剤塗布面が所定の温度で均一に加熱されるので、像担持体の表面に滑剤を均一に塗布することができる。また、滑剤塗布装置は、特許文献3に記載の滑剤塗布装置のように、均し部材としての回転ローラーを駆動する駆動モーター等を設ける必要がないため、極めて簡易な構成で実現される。
また、本発明に係る画像形成装置によれば、像担持体又はクリーニングブレードの劣化による画質の低下を効果的に防止することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 実施の形態に係るドラムクリーニング装置の要部構成を示す図である。 実施の形態に係る均しブレードの一例を示す図である。 実施の形態に係る均しブレードの他の一例を示す図である。 実施の形態に係る均しブレードの他の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部(図示略)に格納されている各種データが参照される。記憶部(図示略)は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
また、制御部100は、通信部(図示略)を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成させる。通信部(図示略)は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う(画像濃度制御)。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41及び中間転写ユニット42等を備える。画像形成部40によって形成される画像の書込範囲は予め設定される。
画像形成ユニット41は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kで構成される。画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素についての符号は省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置414は、例えばスコロトロン帯電装置やコロトロン帯電装置等のコロナ放電発生器で構成される。帯電装置414は、コロナ放電によって感光ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成される。露光装置411は、感光ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光ドラム413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム413の表面と現像剤担持体との電位差によって現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム413の表面の露光された部分に移動し、付着する。
ドラムクリーニング装置415は、クリーニング部90と、滑剤塗布部80を備える(図2参照)。クリーニング部90は、感光ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード91等を有し、一次転写後に感光ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。滑剤塗布部80は、感光ドラム413の表面に摺接される滑剤塗布ブラシ81、均しブレード84等を有し、感光ドラム413の表面に滑剤を塗布する。ドラムクリーニング装置415の詳細については後述する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光ドラム413に圧接されることにより、感光ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙へトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、記録用紙の裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は記録用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング部426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。
上側定着部60Aがベルト加熱方式である場合(図1参照)は定着ベルトが定着面側部材であり、ローラー加熱方式である場合は定着ローラーが定着面側部材である。また、下側定着部60Bがローラー加圧方式である場合(図1参照)は加圧ローラーが裏面側支持部材であり、ベルト加圧方式である場合は加圧ベルトが裏面側支持部材である。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙を定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙にトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙を分離させるエア分離ユニットが配置されていてもよい。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、第1の搬送部53、及び第2の搬送部54等を備える。
給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット511〜513には、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
第1の搬送部53は、中間搬送ローラー部531、ループローラー部532、及びレジストローラー部533を含む複数の搬送ローラー部を備える。第1の搬送部53は、給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙を画像形成部40(二次転写部)に搬送する。
第2の搬送部54は、複数の搬送ローラー部が配置されたスイッチバック経路541及び裏面用搬送路542を備える。第2の搬送部54は、用紙をスイッチバック経路541に一旦搬送した後、スイッチバックさせて裏面用搬送路542に搬送することにより用紙を反転させ、第1の搬送部53(ループローラー部532の上流)に供給する。
給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙は、第1の搬送部53によって画像形成部40に搬送される。そして、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙の一方の面(表面)に一括して二次転写され、定着部60において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
図2は、実施の形態に係るドラムクリーニング装置415の要部構成を示す図である。
図2に示すように、ドラムクリーニング装置415は、クリーニング部90と、滑剤塗布部80を備える。クリーニング部90及び滑剤塗布部80の各構成部材は、ドラムクリーニング装置415の枠体となる収容ケースCに適当な方法により取り付けられる。
クリーニング部90は、ドラムクリーニングブレード91、トナー回収スクリュー92等を備える。
ドラムクリーニングブレード91は、ウレタンゴム等を平板状に成形した弾性部材であり、感光ドラム413の軸方向(主走査方向)の幅とほぼ同等の幅を有する。ドラムクリーニングブレード91は、所定の自由長(例えば9mm)を有し、感光ドラム413に対してカウンター方向(感光ドラム413が回転するときエッジ部分が突っ張ることとなる方向)から所定の当接角(例えば15°)、法線加荷重(例えば20N)で摺接するように配置される。
画像形成時には、感光ドラム413が回転することに伴い、ドラムクリーニングブレード91によって感光ドラム413の表面に残存する転写残トナーが掻き取られる。掻き取られた転写残トナーは、トナー回収スクリュー92によって、廃トナー回収容器(図示略)に送出される。
滑剤塗布部80は、滑剤塗布ブラシ81、固形滑剤82、滑剤押圧部83、及び均しブレード84等を備える。
滑剤塗布ブラシ81は、例えばポリエステル等の繊維が植設された基布を芯金に巻き付けたローラー状のブラシであり、感光ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する。滑剤塗布ブラシ81は、感光ドラム413の表面がブラシ先端に所定量だけ食い込んだ状態(例えば食い込み量:0.5〜1.5mm)となるように固定され、感光ドラム413の回転とは反対向き(カウンター方向)に回転する。
固形滑剤82は、滑剤を固形化したもの(例えば鉛筆硬度:F〜HB相当)で、滑剤押圧部83のホルダー(図示略)に固定される。滑剤としては、例えばステアリン酸亜鉛(ZnSt)が適用される。
滑剤押圧部83は、例えば圧縮スプリング等の付勢部材を有し、付勢部材の一端側に固定された固形滑剤82を滑剤塗布ブラシ81に向けて所定の押圧力で押圧する。
均しブレード84は、感光ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する平板状の部材である。均しブレード84の感光ドラム413と摺接する側は、弾性層841(図3参照)で構成される。均しブレード84は、支持部材85に固着され、感光ドラム413の回転方向に関して滑剤塗布ブラシ81の下流側に配置される。均しブレード84は、感光ドラム413に対してトレーリング方向(感光ドラム413が回転するときにエッジ部分が引きずられることとなる方向)から所定の当接角(例えば50°)及び侵入量で摺接する。
画像形成時には、滑剤塗布ブラシ81が回転することにより固形滑剤82の表面から滑剤が掻き取られ、この掻き取られた滑剤が感光ドラム413との接触部位において感光ドラム413の表面に塗布される。そして、塗布された滑剤は、均しブレード84により均一な厚さとなるように均される。
さらに、本実施の形態では、均しブレード84が、感光ドラム413を所定の温度で加熱する機能を有する。具体的には、図3に示すように、均しブレード84は、弾性層841、伝熱層842、及び発熱層843からなる積層構造を有する。積層構造の均しブレード84は、例えばシート成形や金型成形により作製することができる。
弾性層841は、感光ドラム413よりも硬度の低い材質で構成され、感光ドラム413の表面に摺接する。弾性層841には、例えばウレタンゴム、フッ素ゴム等の樹脂材料を適用することができる。
伝熱層842は、弾性層841を介して感光ドラム413を加熱する。伝熱層842は、例えば断熱層842aと蓄熱層842bとの二層で構成される。
断熱層842aは、伝熱層842の弾性層841側に配置される。断熱層842aは、弾性層841よりも小さい熱伝導率を有する。断熱層842aには、例えば発泡ウレタン、断熱テープ、発泡セラミック等を適用することができる。
ここで、断熱層842aの熱伝導率は、0.02〜50W/m・kであることが好ましい。断熱層842aの熱伝導率が0.02未満である場合には、感光ドラム413の加熱効率が低下し、断熱層842aの熱伝導率が50W/m・kよりも大きい場合には、熱を均一に伝達するのが困難となるためである。すなわち、断熱層842aの熱伝導率を0.02〜50W/m・kとすることにより、感光ドラム413に対して均一に安定して熱を伝達することができる。
また、断熱層842aを発泡ウレタン又は発泡セラミックで構成する場合、発泡率を30%以上とするのが好ましく、より好ましくは40%以上とする。これにより、断熱層842aを発泡ウレタンで構成した場合に、断熱層842aの熱伝導率が0.02〜50W/m・kとなるので、感光ドラム413に対して熱を均一に伝達することができる。発泡率を上げると、熱伝導率が低下し、断熱効果が高まる。
表1に示すように、断熱層842aの発泡率が30%未満の場合、時間に対する温度リップル(目標温度からのずれ)が大きくなるため、感光ドラム413に対して熱を均一に伝達できなくなる虞がある。
Figure 2014238448
なお、断熱層842aを発泡セラミック等の硬質の材料で構成する場合、断熱層842aを延在させて、支持部材85として機能させることもできる(図4参照)。
蓄熱層842bは、伝熱層842の発熱層843側に配置される。蓄熱層842bは、弾性層841よりも大きい熱容量を有する。蓄熱層842bには、例えばゴム等の樹脂材料に金属を分散させた金属分散樹脂、ステンレス等を適用できる。分散させる金属の種類、分散量、又は分散方法等により、蓄熱層842bの熱容量を調整することができる。
ここで、蓄熱層842bの熱容量は、同質量のウレタン樹脂の熱容量を100%としたとき、100%より大きくするのが好ましく、より好ましくは150%とする。これにより、感光ドラム413を効率よく加熱することができる。
表2に示すように、熱容量が100%未満の場合、均しブレード84の長さ方向の温度リップルが大きく、感光ドラム413を均一に効率よく加熱できなくなる虞がある。
Figure 2014238448
なお、蓄熱層842bをステンレス等の硬質の材料で構成する場合、蓄熱層842bを延在させて、支持部材85として機能させることもできる(図5参照)。
発熱層843は、伝熱層842の弾性層841の積層面とは反対の面に積層され、伝熱層842を加熱する加熱源である。これにより、外部加熱装置が不要となるので、極めて簡易な構成で、感光ドラム413を効率よく加熱することができる。
発熱層843は、例えば通電により発熱する抵抗発熱体で構成される。ブレード温度(弾性層841の表面温度)が例えば40℃〜トナー耐熱温度となるように、発熱層843の通電制御が行われる。なお、ブレード温度は、サーモスタットや接触式の温度センサーにより検出される。
抵抗発熱体としては、耐熱性樹脂に、導電フィラー及び高イオン導電体粉末を分散させた抵抗発熱樹脂が好適である。耐熱性樹脂には、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等を適用することができ、特に耐熱性に優れる点からポリイミドが好適である。また、導電性フィラーには、金属材料の粉末(例えばAg、Cu、Al、Mg、Niの微粒子)や炭素化合物粉末(例えばグラファイト、カーボンブラック、カーボンなのファイバー、カーボンナノチューブ)を適用することができる。高イオン導電体粉末には、AgIやCuIなどの無機化合物中の高イオン導電体粉末を適用することができる。
このように、滑剤塗布装置としての滑剤塗布部80は、回転駆動される像担持体(感光ドラム413)の表面に滑剤を供給する滑剤供給部(滑剤塗布ブラシ81)と、像担持体(413)の回転方向に関して滑剤供給部(81)の下流側に配置されて像担持体(413)の表面に摺接し、像担持体(413)の滑剤塗布面を加熱しながら像担持体(413)に供給された滑剤を均す均しブレード(84)と、を備える。
滑剤塗布部80によれば、感光ドラム413の滑剤塗布面が所定の温度で均一に加熱されるので、感光体ドラム413の表面に滑剤を均一に塗布することができる。また、滑剤塗布部80は、特許文献3に記載の滑剤塗布装置のように、均し部材としての回転ローラーを駆動する駆動モーター等を設ける必要がないため、極めて簡易な構成で実現される。
また、滑剤塗布部80を備える画像形成装置1によれば、感光ドラム413又はクリーニングブレード91の劣化による画質の低下を効果的に防止することができる。
[実施例]
実施例では、弾性層841、断熱層842a、蓄熱層843b、及び発熱層843からなる積層構造を有する均しブレード84において、各層を表3に示す材質で構成した。そして、カバレッジ50%の標準画像を連続して5000枚画像形成した後の画質(画像むらの有無)を評価した。このとき、均しブレード84の温度が40℃〜トナー耐熱温度になるように、発熱層843への通電制御を行った。
また、比較例として、弾性層のみからなる均しブレードを用いた場合、すなわち感光ドラム413の表面を加熱しない場合について、実施例と同様にして評価した。
その結果、実施例1〜5では画像むらが全く観察されなかったのに対して、比較例では許容レベルではあるが若干の画像むらが観察された。
Figure 2014238448
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態に係る均しブレード84の伝熱層842は、断熱層842aと蓄熱層842bの何れか一方のみで構成してもよい。また、発熱層843を省略し、弾性層841と伝熱層842で均しブレード84を構成してもよい。この場合は、均しブレード84の近傍に伝熱層842を加熱する加熱源(例えば加熱ヒーター、熱風発生機)が設けられる。さらには、伝熱層842を省略し、弾性層841と発熱層843で均しブレード84を構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
80 滑剤塗布部
81 滑剤塗布ブラシ
82 固形滑剤
83 滑剤押圧部
84 均しブレード
85 支持部材
90 クリーニング部
100 制御部
841 弾性層
842 伝熱層
842a 断熱層
842b 蓄熱層
843 発熱層

Claims (8)

  1. 回転駆動される像担持体の表面に滑剤を供給する滑剤供給部と、
    前記像担持体の回転方向に関して前記滑剤供給部の下流側に配置されて前記像担持体の表面に摺接し、前記像担持体の滑剤塗布面を加熱しながら前記像担持体に供給された滑剤を均す均しブレードと、を備えることを特徴とする滑剤塗布装置。
  2. 前記均しブレードが、前記像担持体の表面に摺接する弾性層を含む積層構造を有することを特徴とする請求項1に記載の滑剤塗布装置。
  3. 前記均しブレードが、前記弾性層に積層され、前記弾性層を介して前記像担持体に熱を均一に伝達する伝熱層を有することを特徴とする請求項2に記載の滑剤塗布装置。
  4. 前記伝熱層が、前記弾性層よりも熱容量が大きい蓄熱層を有することを特徴とする請求項3に記載の滑剤塗布装置。
  5. 前記伝熱層が、前記弾性層に接触して積層され、前記弾性層よりも熱伝導率の小さい断熱層を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の滑剤塗布装置。
  6. 前記均しブレードが、加熱源となる発熱層を有することを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の滑剤塗布装置。
  7. 前記均しブレードを加熱する加熱部を備えることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の滑剤塗布装置。
  8. 前記像担持体にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記トナー像の転写後に前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング部と、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の滑剤塗布装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151746A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 コニカミノルタ株式会社 潤滑剤塗布装置および画像形成装置

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