JP5865294B2 - ボール搭載装置およびボール搭載方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面に複数の電極を備えたワークに導電性ボールを搭載するボール搭載装置およびボール搭載方法に関するものである。
電気的な接続を得るための複数の導電性ボール(以下、単に、ボールと記載する。)を、ワークに搭載(マウント)する、いわゆるボール搭載装置が知られている。ボール搭載装置は、ワークのボール搭載位置に対応する位置に微小開口が形成されたマスク板をワークに重ね、マスク板のボール搭載面にボールを充填し、ボールをマスク板の微小開口に通過させることで、ワークのボール搭載位置にボールを搭載する構成となっている。かかる構成のボール搭載装置では、たとえば、直径が1mm以下であるようなボールを精度良く所望の位置に搭載できる。
ところで、ワークにマスク板を用いて複数のボールを搭載する場合、ボールの搭載ミス、たとえば、搭載抜け、位置ずれ、過剰搭載などが生じることがある。このため、ボール搭載後に、ワークに搭載されたボールの搭載状況を判定し、搭載ミスがある場合は、搭載抜けのある箇所にボールを搭載したり、あるいは、不適当な位置に搭載されたボール(余剰ボール)を排除する処置(作業)を行う必要がある。この搭載ミスを補う作業を含む作業を、以下の説明においてリペアと称する。このリペアには、ワーク上の搭載抜けの箇所に個別にボールを搭載したり、余剰ボールを個別に排除できる装置が用いられる。
ワークには、規定の厚さに対して誤差のある物や湾曲しているものがある。そのため、ボール搭載装置のステージ上にワークを搭載した際に、ワーク毎に搭載ノズルの先端とワークのボールの搭載面との距離が異なることがある。したがって、リペアに際して、ワークの搭載面の高さ位置に応じて搭載ノズルの位置制御を行う必要がある。
搭載ノズルの位置制御として、たとえば、特許文献1には、ワークの搭載面の高さ位置を検出し、この検出結果と、搭載ノズルのステージに対する高さ位置とに基づいて、搭載ノズルの高さ方向の位置を制御する技術が開示されている。特許文献1に開示される制御においては、ワークの搭載面の高さは、転写ピンによりフラックスをワークに転写する際に検出され、搭載ノズルのステージに対する高さ位置は、ボール搭載装置の設計値等に基づく既定値が用いられている。
特開2004−335511号公報
しかしながら、搭載ノズルのステージに対する実際の高さ位置は、搭載ノズルの交換による取り付け位置の誤差や、あるいはボール搭載装置を構成する部材の温度変化や経時劣化等による寸法の変化等により、既定値と異なることがある。そのため、リペアに当たり、搭載ノズルのステージに対する高さ位置に既定値を用いた場合、ボールをワークの搭載面に適切に搭載することができない虞がある。
そこで、本発明は、ステージに対する搭載ノズルの高さ位置が既定値と異なった場合であっても、リペアに当たり、ボールをワークの搭載面に適切に搭載することができるボール搭載装置およびボールの搭載方法を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するため、本発明のボール搭載装置は、ステージに搭載されるワークの所定位置に転写ピンを用いてフラックスを転写するフラックス転写手段と所定位置に搭載ノズルを用いてボールを搭載するボール搭載手段とを有する。フラックス転写手段は、転写ピンを上下方向に移動させる転写ピン移動手段と、転写ピン移動手段による転写ピンの移動量を測定する転写ピン移動量測定手段と、転写ピンに上方に向けて付勢力が作用したときに、転写ピンが上方に移動できるように転写ピンを保持する転写ピン保持手段と、転写ピンが付勢力により移動されたときの転写ピン保持手段に対する位置である付勢移動位置を測定する付勢移動位置測定手段とを有する。また、ボール搭載手段は、搭載ノズルを上下方向に移動させる搭載ノズル移動手段と、搭載ノズル移動手段による搭載ノズルの移動量を測定する搭載ノズル移動量測定手段とを有する。さらに、ボール搭載装置は、転写ピン移動手段および搭載ノズル移動手段により、転写ピンおよび搭載ノズルが所定の高さ位置に移動されたことを検出する位置検出手段を有する。また、ボール搭載装置は、転写ピン移動量測定手段により測定される転写ピンの移動量と、搭載ノズル移動量測定手段により測定される搭載ノズルの移動量と、付勢移動位置測定手段により測定される転写ピンの付勢移動位置とに基づいて、ボール搭載手段によりボールを所定位置に搭載する際に必要な搭載ノズルの上下方向の移動量である搭載時移動量を制御する制御部とを有する。
上述の発明に加えて、ボール搭載装置の制御部は、搭載ノズルの先端とステージとの間の基準距離と、ボール搭載装置に入力されたワークの厚さとに基づいて算出される値である理想の搭載時移動量に対して補正を行うことで搭載時移動量を制御することとする。
上述の発明に加えて、ボール搭載装置の制御部は、式(1)に基づき、理想の搭載時移動量に対する補正量を算出することとする。

A=(B−C)−D+E ・・・ (1)

A:補正量
B:転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の基準距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の基準距離との差
C:ボール搭載装置の測定時における転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の距離との差
D:ボール搭載装置の測定時における転写ピンの先端とステージとの間の距離と、転写ピンの先端とステージとの間の基準距離との差
E:ボール搭載装置に入力された厚さのワークの搭載面の高さ方向の位置と、実際にステージに搭載されたワークの搭載面の高さ方向の位置との差
上述の発明に加えて、ボール搭載装置の位置検出手段により検出される所定の高さ位置は、同一の位置とし、位置検出手段は、一つの検出手段であって、転写ピンおよび搭載ノズルが同一の位置に移動したことを検出することとする。
上述の課題を解決するため、本発明のボール搭載方法は、ステージに搭載されるワークの所定位置に転写ピンを用いてフラックスを転写するフラックス転写手段と、所定位置に搭載ノズルを用いてボールを搭載するボール搭載手段とを有するボール搭載装置におけるボール搭載方法であって、搭載ノズルによりボールをワークに搭載する際に必要な搭載ノズルの上下方向の移動量である搭載時移動量を、搭載ノズルの先端とステージとの間の基準距離と、ボール搭載装置に入力されるワークの厚さとに基づいて算出される理想の搭載時移動量に対して、式(1)により算出される補正量「A」にて補正した値とすることとする。

A=(B−C)−D+E ・・・ (1)

A:補正量
B:転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の基準距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の基準距離との差
C:ボール搭載装置の測定時における転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の距離との差
D:ボール搭載装置の測定時における転写ピンの先端とステージとの間の距離と、転写ピンの先端とステージとの間の基準距離との差
E:ボール搭載装置に入力された厚さのワークの搭載面の高さ方向の位置と、実際にステージに搭載されたワークの搭載面の高さ方向の位置との差
本発明によれば、ステージに対する搭載ノズルの高さ位置が既定値と異なった場合であっても、リペアに当たり、ボールをワークの搭載面に適切に搭載することができるボール搭載装置およびボールの搭載方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるボール搭載装置の概略構成を示す平面図である。 図1のボール搭載装置の一部を示す正面図であって、ステージがフラックス転写機構の下方に位置している状態を示す図である。 図1のボール搭載装置の一部を示す正面図であって、ステージ搬送機構に取り付けられている第2の検査ユニットがボール搭載機構の下方に位置している状態を示す図である。 転写ピンにより、ワークの電極にフラックスを転写する様子を示す図である。 搭載ノズルにより、ワークの電極にボールを搭載する様子を示す図である。 ボール搭載装置の補填装置の部分を拡大して示す図である。 第2の検査ユニットを示す平面図である。 図7中の切断線A−A線に沿って切断した断面図を示している。 転写ピンZ位置情報および搭載ノズルZ位置情報を取得するための工程を示す図である。 ワークの入力厚さに応じて設定される理想搭載時移動量の設定について説明する図である。 転写ピン待機位置に配置されているキャリッジが、転写ピンをステージに到達するまで下降させるときの移動量と、搭載ノズル待機位置に配置されているキャリッジが、搭載ノズルをステージに到達するまで下降させるときの移動量とを説明する図である。 転写ピン待機位置に配置されているキャリッジが、転写ピンを変位センサーにより検出される所定位置まで下降させるときの移動量と、搭載ノズル待機位置に配置されているキャリッジが、搭載ノズルを変位センサーにより検出される所定位置まで下降させるときの移動量とを説明する図である。 転写ピンの先端のステージに対する高さ位置情報の取得と位置測定センサーの基準位置設定について説明する図である。 転写ピン待機位置に配置されるキャリッジが、転写ピンを所定の高さ位置まで下降させるときの下降量の測定と、搭載ノズル待機位置に配置されるキャリッジが、搭載ノズルを所定の高さ位置まで下降させるときの下降量の測定を説明する図である。 「ワーク高さ差」の測定を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態をボール搭載装置1を一例として説明する。なお、ボール搭載方法についての実施の形態は、ボール搭載装置1の説明に併せて説明する。
(ボール搭載装置1の全体構成)
図1から図3を参照しながら、ボール搭載装置1の全体的な構成について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるボール搭載装置1の概略構成(レイアウト)を上面図(平面図)により示している。図2および図3は、図1のボール搭載装置1の一部の概略構成を正面図により示している。
このボール搭載装置1は、微小なボール、たとえば直径が1mm以下、さらには、数10〜数100μm程度のボールBを取り扱うことができ、表面に複数の電極101(図4,5参照)を備えたワーク100にボールBを搭載するための装置である。ボールBは、いわゆる微小ボール(マイクロボール)とも称されるものである。ワーク100に搭載されるボールBは、たとえば、電気的な接続を得るために機能する導電性のボール(導電性ボール)であり、導電性ボールには、半田ボール(銀(Ag)や銅(Cu)などを含む、主成分が錫(Sn)からなるボール)、金あるいは銀などの金属製のボール、さらに、セラミックス製のボールあるいはプラスチック製のボールに導電性のメッキなどの処理が施されたものが含まれる。
また、このボール搭載装置1は、ボールBが搭載されるべき場所であるにも拘わらず搭載されていないボール抜け位置(ボールBを搭載する対象となる少なくとも1つの電極101Bの位置)に対して、個別にボールBの搭載を行うことが可能である。つまり、ボール搭載装置1は、たとえば、いわゆるリペアに好適に用いることができる。
このボール搭載装置1は、たとえば、表面に、複数のランド状(凸状または凹状)の電極101が設けられた、公称12インチの円形の半導体ウエハ(シリコンウエハ、シリコンウェーハ)をワーク(対象物、ワークピース、基板、搭載物対象物)100とする。そして、ボール搭載装置1は、ワーク100の搭載面100Aの所定の位置にボールBを搭載することができる(図4および図5参照)。なお、ワーク100は、上記に限定されるものでなく、たとえば、半導体が実装される半導体実装基板(半導体実装用基板)や多層基板などを含むプリント配線板(プリント回路板)であっても良い。
このボール搭載装置1は、フレーム2と、ワーク100をロード(供給)およびアンロード(収納)するためのローダ・アンローダ装置3と、ワーク100が搭載されるステージ4と、ワーク100が搭載されるステージ4をX、Y、Z、θの各方向の所定の位置へ搬送することができるステージ搬送機構5と、ウエハ搬送装置(ウエハ搬送ロボット、ウエハハンドラー)6と、ワーク100の粗位置合わせを行うためのアライナ(軸調整機構)7とを備えている。
フレーム2は、ボール搭載装置1を構成する各機構の配置位置の基準となる構造体であり、フレーム2の位置を基準にしてボール搭載装置1を構成する各機構が配置されている。ウエハ搬送装置6は、ワーク100をローダ・アンローダ装置3の第1のパッケージ(供給用パッケージ、供給用ストッカ)8Aからアライナ7の上方に搬送し、アライナ7からステージ4上に搬送する。そして、諸処理が施されたワーク100は、ウエハ搬送装置6により、ステージ4からローダ・アンローダ装置3の第2のパッケージ(収納用パッケージ、収納用ストッカ)8Bへ搬送される。
(ステージ搬送機構5)
ステージ搬送機構5は、X軸テーブル、Y軸テーブル、Z軸テーブル、およびθテーブルを備え、フレーム2に対して、ステージ4を、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向およびθ方向に移動することが可能である。したがって、ステージ搬送機構5により、ワーク100を、ステージ4の上面(支持面、本例ではX−Y平面)に保持した状態で、反り矯正装置9、第1の検査ユニット10、および補填装置11に対して任意の位置に移動可能である。
このボール搭載装置1は、ワーク100の反りを矯正するための反り矯正装置9と、リペア位置情報16を取得可能な第1の検査ユニット10と、ワーク100の搭載面100Aのボール抜け位置にボールBを搭載したり、余剰ボールを排除するための補填装置11と、ボール搭載装置1の動作を制御する制御部12とを備えている。反り矯正装置9、第1の検査ユニット10、補填装置11は、フレーム2に対して直接的あるいは間接的に取り付けられている。反り矯正装置9、第1の検査ユニット10、および補填装置11は、X方向に並んで配置されている。
(制御部12)
制御部12は、たとえば、コンピュータあるいはマイクロコンピュータを用いて構成することができる。その場合、制御部12は、プロセッサ13と、そのプロセッサ13によりボール搭載装置1を制御する制御用のプログラム14等を格納するためのメモリ15を有する。
制御用のプログラム14は、ROMなどの適当な記録媒体に記録して提供したり、LANなどのコンピュータネットワーク100を介して提供することも可能である。さらに、メモリ15には、ボール搭載装置1を制御するために必要なデータが格納される。本例では、リペア位置情報16、後述する転写ピン位置情報17、搭載ノズル位置情報18および吸引ノズル位置情報19等の各種の情報(データ)がメモリ15に格納される。
(反り矯正装置9)
反り矯正装置9は、ステージ4に搭載されたワーク100をステージ4に対して押圧し、ワーク100をステージ4の上面に沿わせることができる。ステージ4の上面には吸引孔が形成され、ボール搭載装置1には、この吸引孔に負圧を発生させる吸引装置が備えられている。したがって、反り矯正装置9によりステージ4の上面に沿わされたワーク100は、吸引孔に発生する負圧により矯正された状態が維持される。なお、本実施の形態に示すボール搭載装置1においては、リペアに際して、後述するように、ワーク100の搭載面100Aの高さ位置に応じて搭載ノズル33の位置制御を行うことができるため、反り矯正装置9を不要とすることもできる。しかしながら、ワーク100の反りを矯正した状態で搭載面100Aの一部の高さ位置を測定することで、この高さ位置に基づき、搭載面100A全体について、搭載ノズル33の位置制御を行うことも可能となる。
(第1の検査ユニット10)
制御部12は、第1の検査ユニット10により、ステージ4に搭載された状態のワーク100の複数の電極101の中から、ボールBを搭載する対象となる少なくとも1つの電極101Bの位置(搭載面100Aのボール抜け位置)や、ワーク100上の不適当な位置に搭載されたボール(余剰ボール)の位置を示すリペア位置情報16を取得する。
第1の検査ユニット10としては、たとえば、ワーク100の複数の電極101(ボールBを搭載する対象となる少なくとも1つの電極101Bを含む)およびこれらに搭載されているボールBを撮像可能なカメラを用いることができる。第1の検査ユニット10は、フレーム2の所定の位置に固定されている。第1の検査ユニット10は、ワーク100の搭載面100Aを撮像することにより、ステージ4に搭載された状態のワーク100の複数の電極101の中から、ボールBを搭載する対象となる少なくとも1つの電極101Bの位置、あるいは余剰ボールの位置を示すリペア位置情報16を取得する。リペア位置情報16の一例は、特定の基準位置(たとえば、ワーク100の中心、すなわち、視野の中心)からの距離および方向を含む情報である。取得されたリペア位置情報16は、制御部12のメモリ15に記憶される。
(補填装置11)
補填装置11は、ワーク100の搭載面100AのボールBを搭載する対象となる少なくとも1つの電極101Bの位置に、フラックスFを転写することができ、そして、ボールBを搭載することができる。さらに、補填装置11は、余剰ボールの排除(取り去り)を行うことができる。
図2,3および図6に示すように、補填装置11は、フラックス転写手段としてのフラックス転写機構20と、ボール搭載手段としてのボール搭載機構21と、ボール排除手段としての余剰ボール排除機構22と、パレット23と、第2の検査ユニット24とを有する。図6は、ボール搭載装置1の補填装置11の部分を拡大して示す図である。
(フラックス転写機構20)
フラックス転写機構20は、フラックスFを転写するための転写ピン25と、着脱可能に保持する転写ピン保持部としてのピンホルダー26と、ピンホルダー26が取り付けられるキャリッジ27と、キャリッジ27を上下方向に移動させる転写ピン移動手段としてのキャリッジ移動機構28と、キャリッジ移動機構28により移動されるキャリッジ27の移動量を測定する転写ピン移動量測定手段としてのロータリーエンコーダー29とを有する。ロータリーエンコーダー29は、キャリッジ移動機構28の駆動源となる不図示のサーボモーターの回転量を測定する。この回転量に基づきキャリッジ27の移動量を測定することになる。
(ピンホルダー26)
ピンホルダー26は、転写ピン25をチャックキングするチャック部(図示省略)を有し、このチャック部の締緩により、転写ピン25はピンホルダー26に対して着脱可能とされている。チャック部は、ピンホルダー26に対して、下端位置から上方に向けて移動可能に取り付けられている。
たとえば、ピンホルダー26側に上下方向に延設されるガイド部を設け、チャック部側に設けられるガイド受け部を該ガイド部に嵌合させることで、チャック部をピンホルダー26に対して、上下方向に移動可能な構成とすることができる。つまり、チャック部にチャッキングされた転写ピン25は、ピンホルダー26に対して上下方向に移動可能に保持されている。したがって、転写ピン25に上方に向けて付勢力が作用したときに、転写ピン25は上方に移動することができる。転写ピン25に上方への付勢力が作用していないとき、チャック部は下端位置(ガイド部によるガイド範囲の下端)に配置され、転写ピン25に上方への付勢力が作用したときに、チャック部は転写ピン25とともに上方に移動する。
ピンホルダー26には、チャック部を上方に移動させないようにロックするロック機構30が備えられている。このロック機構30は、たとえば、チャック部が上方に移動する進路内に、図示を省略するプランジャを電磁ソレノイドにより進退させ、進出時にプランジャがチャック部の上方への移動を阻止する構成とすることができる。このロック機構30を作動させることで、転写ピン25に上方に向けた付勢力が作用する場合でも、転写ピン25を移動させないようにすることができる。
フラックス転写機構20には、付勢移動位置測定手段としての位置測定センサー31が備えられている。転写ピン25に対して上方へ向けて付勢力が作用し、転写ピン25がピンホルダー26に対して上方に移動したときの位置を付勢移動位置とする。位置測定センサー31は、転写ピン25の付勢移動位置を測定することができる。位置測定センサー31としては、たとえば、渦電流センサーを用いる。渦電流センサーの他、エンコーダー、静電容量センサー等を用いることもできる。
(キャリッジ27、キャリッジ移動機構28)
キャリッジ27は、ガイド軸32を介してフレーム2に取り付けらられている。ガイド軸32は、キャリッジ27を、X−Y方向(左右前後方向)については移動しないようにZ方向(上下方向)にガイドする。ガイド軸32によりZ方向にガイドされるキャリッジ27は、キャリッジ移動機構28の駆動力を受けて、上下方向(Z方向)に移動させられる。キャリッジ移動機構28は、たとえば、ボールねじとこれを回転させるモーター等により構成することができる。ピンホルダー26は、キャリッジ27に固定された状態で取り付けられている。したがって、ピンホルダー26およびここに保持される転写ピン25は、キャリッジ27と一体に移動する。
(ロータリーエンコーダー29)
フラックス転写機構20には、キャリッジ移動機構28の駆動量、すなわち、キャリッジ27の移動量を測定するロータリーエンコーダー29が備えられている。転写ピン25、ピンホルダー26、およびキャリッジ27は、一体に移動する。したがって、ロータリーエンコーダー29により測定されるキャリッジ27の移動量は、転写ピン25およびピンホルダー26の移動量でもある。
(ボール搭載機構21)
ボール搭載機構21は、一つのボールBを吸着しワーク100に搭載するための搭載ノズル33と、搭載ノズル33を着脱可能なノズルホルダー34と、ノズルホルダー34が取り付けられるキャリッジ35と、キャリッジ35を上下方向に移動させる搭載ノズル移動手段としてのキャリッジ移動機構36と、キャリッジ移動機構36により移動されるキャリッジ35の移動量を測定する搭載ノズル移動量測定手段としてのロータリーエンコーダー37とを有する。ロータリーエンコーダー37は、キャリッジ移動機構36の駆動源となる不図示のサーボモーターの回転量を測定する。この回転量に基づきキャリッジ35の移動量を測定することになる。
(ノズルホルダー34)
ノズルホルダー34は、たとえば、搭載ノズル33をチャッキングするチャック部(図示省略)を有し、このチャック部の締緩により、搭載ノズル33をノズルホルダー34に対して着脱できる。
(キャリッジ35、キャリッジ移動機構36)
キャリッジ35は、ガイド軸38を介してフレーム2に取り付けられている。ガイド軸38は、キャリッジ35を、X−Y方向(左右前後方向)については移動しないようにZ方向(上下方向)にガイドする。ガイド軸38によりZ方向にガイドされるキャリッジ35は、キャリッジ移動機構36の駆動力を受けて、上下方向(Z方向)に移動させられる。キャリッジ移動機構36は、たとえば、ボールねじとこれを回転させるモーター等により構成することができる。ノズルホルダー34は、キャリッジ35に固定された状態で取り付けられている。したがって、ノズルホルダー34およびここに保持される搭載ノズル33は、キャリッジ35と一体に移動する。
(ロータリーエンコーダー37)
ボール搭載機構21には、キャリッジ移動機構36の駆動量、すなわち、キャリッジ35の移動量を測定するためのロータリーエンコーダー37が備えられている。搭載ノズル33、ノズルホルダー34、およびキャリッジ35は、一体に移動する。したがって、ロータリーエンコーダー37により測定されるキャリッジ35の移動量は、搭載ノズル33およびノズルホルダー34の移動量でもある。
(余剰ボール排除機構22)
余剰ボール排除機構22は、ワーク100上の余剰ボール(不適当な位置に搭載されたボール)を吸引する吸引ノズル39と、吸引ノズル39を着脱可能なノズルホルダー40と、ノズルホルダー40が取り付けられるキャリッジ41と、キャリッジ41を上下方向に移動させる吸引ノズル移動手段としてのキャリッジ移動機構42と、キャリッジ移動機構42により移動されるキャリッジ41の移動量を測定する吸引ノズル移動量測定手段としてのロータリーエンコーダー43とを有する。ロータリーエンコーダー43は、キャリッジ移動機構36の駆動源となる不図示のサーボモーターの回転量を測定する。この回転量に基づきキャリッジ41の移動量を測定することになる。
(ノズルホルダー40)
ノズルホルダー40は、たとえば、吸引ノズル39をチャッキングするチャック部(図示省略)を有し、このチャック部の締緩により、吸引ノズル39をノズルホルダー40に対して着脱できる。
(キャリッジ41、キャリッジ移動機構42)
キャリッジ41は、ガイド軸44を介してフレーム2に取り付けられている。ガイド軸44は、キャリッジ41を、X−Y方向(左右前後方向)については移動しないようにZ方向(上下方向)にガイドする。ガイド軸44によりZ方向にガイドされるキャリッジ41は、キャリッジ移動機構42の駆動力を受けて、上下方向(Z方向)に移動させられる。キャリッジ移動機構42は、たとえば、ボールねじとこれを回転させるモーター等により構成することができる。ノズルホルダー40は、キャリッジ41に固定された状態で取り付けられている。したがって、ノズルホルダー40およびここに保持される吸引ノズル39は、キャリッジ41と一体に移動する。
(ロータリーエンコーダー43)
余剰ボール排除機構22には、キャリッジ移動機構42の駆動量、すなわち、キャリッジ41の移動量を測定するためのロータリーエンコーダー43が備えられている。吸引ノズル39、ノズルホルダー40、およびキャリッジ41は、一体に移動する。したがって、ロータリーエンコーダー43により測定されるキャリッジ41の移動量は、吸引ノズル39およびノズルホルダー40の移動量でもある。
(パレット23)
パレット23は、図示を省略すフラックス供給トレイ、クリーニングユニット、ボール供給トレイ、および余剰ボールトレイなどが搭載される。補填装置11には、パレット23を水平な2次元方向(X−Y方向)に移動するためのパレット移動機構23Aが備えられている。フラックス供給トレイには、転写ピン25により転写されるフラックスが保持されている。クリーニングユニットは、転写ピン25の先端に残留したフラックスを溶かして除去するものである。ボール供給トレイには、搭載ノズル33により吸着されるボールが保持されている。余剰ボールトレイは、搭載面100Aから取り除いた余剰ボールを収納するものである。
パレット23は、パレット移動機構23Aにより、水平な2次元方向(X−Y方向)に移動可能である。したがって、転写ピン25にフラックスFを供給する必要があるときは、フラックス供給トレイが転写ピン25の下になるようにパレット23を移動し、転写ピン25をクリーニングする必要があるときは、クリーニングユニットが転写ピン25の下になるようにパレット23を移動する。また、搭載ノズル33によりボールBをピックアップする必要があるときは、ボール供給トレイが搭載ノズル33の下になるように、パレット23を移動させることができる。また、吸引ノズル39により余剰ボールが吸引されたときは、余剰ボール受けトレイが吸引ノズル39の下になるように、パレット23を移動させることができる。
(搭載ノズル33)
搭載ノズル33は、たとえば、図示を省略する吸引ポンプに接続され、ノズルの先端に負圧が生じる、いわゆる真空吸着式の構成となっている。真空吸着式の搭載ノズル33は、その先端から空気を吸い込むことにより、パレット23のボール供給トレイに並べられたボールBを吸い上げる。ボール搭載装置1は、真空吸着式の搭載ノズル33のエアーフローを検出することにより、搭載ノズル33の先端にボールBが有るか無いかを判断することができる。
(吸引ノズル39)
吸引ノズル39も搭載ノズル33と同様に、たとえば、真空吸着式のノズルを用いることができる。真空吸着式の吸引ノズル39は、その先端から空気を吸い込むことにより、搭載面100A上の余剰ボールを吸い上げる。吸引ノズル39においても、搭載ノズル33と同様に、エアーフローを検出することにより、吸引ノズル39の先端にボールBが有るか無いかを判断することができる。
(第2の検査ユニット24)
制御部12は、第2の検査ユニット24により、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39のX−Y方向の位置情報およびZ方向の位置情報を取得する。第2の検査ユニット24は、XY位置検出ユニット45と、Z位置検出ユニット46とを備える。XY位置検出ユニット45は、2つのレーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bを備えている(図7参照)。制御部12は、XY位置検出ユニット45から取得される情報に基づいて、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39のX−Y方向の位置を検出することができる。Z位置検出ユニット46は、ロータリーエンコーダー29、ロータリーエンコーダー37、ロータリーエンコーダー43、位置測定センサー31および変位センサー47を備えている。制御部12は、Z位置検出ユニット46から取得される情報に基づいて、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39のZ方向の位置を検出することができる。
図2において、破線は、ステージ4が反り矯正装置9の下方に位置している状態を示している。図2において、実線は、ステージ4が補填装置11の下方に位置している状態を示している。図3は、ステージ搬送機構5に取り付けられ、ステージ3と一体に移動する第2の検査ユニット24が補填装置11の下方に位置している状態を示している。
(フラックスFの転写、ボールBの搭載、余剰ボールの除去)
図4は、フラックス転写機構20により、ワーク100の電極101B(搭載位置)にフラックスFを転写する様子を示している。図5は、ボール搭載機構21により、ワーク100の電極101B(搭載位置)にボールBを搭載する様子を示している。
この補填装置11では、以下のようにしてボールBを搭載する。
先ず、パレット移動機構23Aを駆動して、パレット23のフラックス供給トレイ(図示省略)を転写ピン25の下方に配置させる。次いで、キャリッジ移動機構28を駆動して、転写ピン25の先端がフラックス供給トレイ内のフラックスに接触するように転写ピン25を下降させ、転写ピン25の先端にフラックスを付着させる。そして、キャリッジ移動機構28およびパレット移動機構23Aを駆動して、転写ピン25を上昇させると共に、パレット23を転写ピン25の下方から退避させる。
次に、第1の検査ユニット10にて取得されたリペア位置情報16に基づき、ステージ搬送機構5を駆動し、転写ピン25の下方に、ボールBを搭載する対象となる電極101Bが配置されるようにステージ4を移動する。そして、キャリッジ移動機構28を駆動し、転写ピン25を下降させ、電極101B上にフラックスFを転写する(図4参照)。電極101B上にフラックスFが転写された後、キャリッジ移動機構28を駆動して、転写ピン25を上昇させ、転写ピン25の先端を電極101Bから離間させる。なお、パレット移動機構23A、キャリッジ移動機構28およびステージ搬送機構5の駆動は、制御部12により制御される。
電極101BにフラックスFの転写が行われ、転写ピン25の先端が電極101Bから離間された後、パレット移動機構23Aを駆動して、パレット23のボール供給トレイ(図示省略)を搭載ノズル33の下方に配置させる。次いで、キャリッジ移動機構36を駆動して、搭載ノズル33を下降させ、搭載ノズル33の先端をボール供給トレイ内のボールに接触させ、搭載ノズル33に接続される吸引ポンプ(図示省略)の吸引によりボールを搭載ノズル33に吸着させる。ボールの吸引は、搭載ノズル33に接続される吸引ポンプの駆動により行われる。そして、キャリッジ移動機構36およびパレット移動機構23Aを駆動して、搭載ノズル33を上昇させると共に、パレット23を搭載ノズル33の下方から退避させる。
次に、第1の検査ユニット10にて取得されたリペア位置情報16に基づき、ステージ搬送機構5を駆動し、搭載ノズル33の下方に、電極101Bが配置されるようにステージ4を移動する。そして、キャリッジ移動機構36を駆動し、ボールBを電極101Bに搭載可能な位置まで搭載ノズル33を下降させ、搭載ノズル33に接続される吸引ポンプの吸引を解除する。これにより、電極101B上にボールBが搭載される(図5参照)。電極101B上にボールBが搭載された後、キャリッジ移動機構36を駆動して、搭載ノズル33を上昇させる。なお、パレット移動機構23A、キャリッジ移動機構36、ステージ搬送機構5および搭載ノズル33に接続される吸引ポンプの駆動は、制御部12により制御される。
余剰ボールの排除は、リペア位置情報16に基づきステージ搬送機構5を駆動し、吸引ノズル39の下方に、余剰ボールが配置されるようにステージ4を移動する。次いで、キャリッジ移動機構42を駆動して、吸引ノズル39を下降させ、吸引ノズル39の先端を余剰ボールに近接させる。そして、吸引ノズル39に接続される吸引ポンプ(図示省略)の吸引により、余剰ボールを吸引ノズル39に吸着させた状態で吸引ノズル39を上昇させ、これに併せてステージ搬送機構5を駆動し、吸引ノズル39の下方からステージ4を退避させる。そうして、パレット移動機構23Aを駆動して、パレット23の余剰ボールトレイ(図示省略)を吸引ノズル39の下方に配置させ、吸引ノズル39の吸着を解除し、余剰ボールを余剰ボールトレイに落下させる。なお、パレット移動機構23A、キャリッジ移動機構42、ステージ搬送機構5および吸引ノズル39に接続される吸引ポンプの駆動は、制御部12により制御される。
ボール搭載装置1(ボール搭載装置1に備えられる補填装置11)では、ピンホルダー26に対し、転写ピン25が着脱可能とされている。したがって、転写ピン25は、曲がったり破損した場合、あるいは転写するフラックスの量が変わる場合等に交換することができる。しかしながら、転写ピン25のピンホルダー26に対する取り付け位置は、取り付け部分(チャック部)のクリアランスなどにより、転写ピン25を交換する毎に変化することがある。
転写ピン25のボール搭載装置1に対する取り付け位置の差(誤差)は、フラックスFの転写位置に影響を与える可能性がある。しかしながら、ボール搭載装置1においては、転写ピン位置情報17を取得し、この転写ピン位置情報17に基づいて、ステージ搬送機構5およびキャリッジ移動機構28を駆動制御することで、フラックスFをボール抜け位置に転写する構成となっている。転写ピン位置情報17は、X−Y方向についての位置情報である転写ピンXY位置情報と、Z方向についての位置情報である転写ピンZ位置情報とを有する。
また、ボール搭載装置1では、ノズルホルダー34に対し、搭載ノズル33が着脱可能とされている。したがって、搭載ノズル33は、曲がったり破損した場合、あるいは搭載するボールBの径が変わる場合に交換することができる。しかしながら、搭載ノズル33のノズルホルダー34に対する取り付け位置は、取り付け部分(チャック部)のクリアランスなどにより、搭載ノズル33を交換する毎に変化することがある。
搭載ノズル33のボール搭載装置1に対する取り付け位置の差(誤差)は、ボールBの搭載位置に影響を与える可能性がある。しかしながら、ボール搭載装置1においては、搭載ノズル位置情報18を取得し、この搭載ノズル位置情報18に基づいて、ステージ搬送機構5およびキャリッジ移動機構36を駆動制御することで、ボールBをボール抜け位置に搭載する構成となっている。搭載ノズル位置情報18は、X−Y方向についての位置情報である搭載ノズルXY位置情報と、Z方向についての位置情報である搭載ノズルZ位置情報とを有する。
さらに、ボール搭載装置1では、ノズルホルダー40に対し、吸引ノズル39が着脱可能とされている。したがって、吸引ノズル39は、曲がったり破損した場合、あるいは搭載するボールBの径が変わる場合に交換することができる。しかしながら、吸引ノズル39のノズルホルダー40に対する取り付け位置は、取り付け部分(チャック部)のクリアランスなどにより、吸引ノズル39を交換する毎に変化することがある。
吸引ノズル39のボール搭載装置1に対する取り付け位置の差(誤差)は、ボールBの搭載位置に影響を与える可能性がある。しかしながら、ボール搭載装置1においては、吸引ノズル位置情報19を取得し、この吸引ノズル位置情報19に基づいて、ステージ搬送機構5およびキャリッジ移動機構42を駆動制御することで、余剰ボールの位置に吸引ノズル39を移動する構成となっている。吸引ノズル位置情報19は、X−Y方向についての位置情報である吸引ノズルXY位置情報と、Z方向についての位置情報である吸引ノズルZ位置情報とを有する。
なお、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39のボール搭載装置1に対する誤差は、これらの交換によるものの他、ボール搭載装置1を構成する部材の温度に対する膨張・収縮や経時的な劣化等に起因するものも含まれる場合がある。以下の説明において、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39のボール搭載装置1に対する誤差をボール搭載装置1の誤差と総称して記載することがある。転写ピン位置情報17、搭載ノズル位置情報18、および吸引ノズル位置情報19の取得は、たとえば、転写ピン25、搭載ノズル33、あるいは吸引ノズル39を交換したときやボール搭載装置1の所定の稼動時間の間隔等のタイミングで行う。
ボール搭載装置1は、第2の検査ユニット24を用いることにより、転写ピン位置情報17、搭載ノズル位置情報18および吸引ノズル位置情報19を取得することができる。第2の検査ユニット24は、X−Y方向の位置の検出に用いられるXY位置検出ユニット45と、Z方向の位置の検出に用いられるZ位置検出ユニット46とを有している。
(XY位置検出ユニット45)
図7は、第2の検査ユニット24のXY位置検出ユニット45の一例の平面図を示している。図8は、図7中の切断線A−A線に沿って切断した断面図を示している。XY位置検出ユニット45は、ステージ搬送機構5に取り付けられており、X方向、Y方向およびZ方向に移動可能であり、検査にあたり、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39のそれぞれの下方に配置することができる。
XY位置検出ユニット45は、2つのレーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bを備えている。レーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bは、それぞれ、レーザ素子45Cと、このレーザ素子45Cから放射されたレーザ光を受光する受光素子45Dとを有している。
これらレーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bは、各レーザ素子45Cから放射されるレーザ光が互いに交差するように検査台48に配置されている。検査台48は、ステム49によりステージ搬送機構5に取り付けられている。レーザユニット45Aは、レーザ素子45Cからレーザ光がY方向に放射されるように配置されており、レーザユニット45Bは、レーザ素子45Cからレーザ光がX方向に放射されるように配置されている。これらのレーザ光の射出位置、射出方向については、ステージ搬送機構5をX方向、Y方向、Z方向およびθ方向に移動することにより自由に制御することができる。
XY位置検出ユニット45では、レーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bから出力される各レーザ光を転写ピン25により遮ることにより、転写ピン25の幾つかのエッジ(端点)を計測する。それらの端点から、転写ピン25の先端の中心座標(X、Y)を演算し、その演算結果が、転写ピン位置情報17のうち転写ピンXY位置情報としてメモリ15に記憶される。
搭載ノズル33および吸引ノズル39についても、各レーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bにより、搭載ノズル33および吸引ノズル39のいくつかのエッジ(端点)を計測することによって、先端の中心座標を演算し、各演算結果が搭載ノズル位置情報18の搭載ノズルXY位置情報および吸引ノズル位置情報19の吸引ノズルXY位置情報としてメモリ15に記憶される。転写ピンXY位置情報、搭載ノズルXY位置情報および吸引ノズルXY位置情報は、たとえば、フレーム2に対するX−Y方向の位置情報として取得される。なお、XY位置検出ユニット45は、レーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bを用いる他、カメラを用い、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39の画像を含む撮影画像上の特定の基準位置からの距離および方向に基づき、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39の位置を特定することとしてもよい。
制御部12は、電極101BへのフラックスFの転写およびボールBの搭載に当たって、リペア位置情報16と、転写ピンXY位置情報、搭載ノズルXY位置情報および吸引ノズルXY位置情報とに基づくことで、転写ピン25および搭載ノズル33の下降方向に電極101Bが配置されるように、また、吸引ノズル39の下降方向に余剰ボールが配置されるように、ステージ搬送機構5の駆動制御を行う。
(Z位置検出ユニット46)
Z位置検出ユニット46は、ロータリーエンコーダー29(転写ピン25に対して配置)と、ロータリーエンコーダー37(搭載ノズル33に対して配置)と、ロータリーエンコーダー43(吸引ノズル39に対して配置)と、位置測定センサー31と、変位センサー47とを備えている。
位置測定センサー31は、転写ピン25のピンホルダー26に対して上下方向へ移動したときの、ピンホルダー26に対する位置、すなわち、付勢移動位置を測定することができる。
変位センサー47は、検査台48に備えられている。変位センサー47は、上下方向に変位可能なピン50を備え、このピン50の変位を筐体51内に配置される検出部(図示省略)により検出することができる。ピン50は、筐体51内に配置され図示を省略するコイルスプリング等の弾性体により上方に向けて軽い力で付勢され、上方からの付勢力に対して弾性的に変位可能な構成となっている。なお、弾性体の弾性力は、ピン50の先端に転写ピン25および搭載ノズル33の先端を当接させ、ピン50を押下させても、転写ピン25および搭載ノズル33が損傷してしまわないように設定されている。
変位センサー47は、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39の各先端がZ方向の所定の高さ位置に移動したことを検出する検出手段である。変位センサー47は、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39に対して共通に備えられている。したがって、変位センサー47による検出位置は、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39に対して同一の位置である。
変位センサー47は、レーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bの各レーザー光よりも下方であって、各レーザー光を遮らない位置に配置されてる。また、変位センサー47は、ピン50の中心線の延長線が、レーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bの各レーザ光が互いに交差する位置を通るように配置されている。
制御部12は、電極101BへのフラックスFの転写やボールBの搭載を行う際、および余剰ボールの排除を行う際に、Z位置検出ユニット46から取得される情報に基づいて、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39をワーク100に向けて下降させる必要な移動量を算出する。そして、制御部12は、その算出結果に基づき、キャリッジ移動機構28、キャリッジ移動機構36およびキャリッジ移動機構42の駆動を制御する。
(転写ピンZ位置情報の取得方法、搭載ノズルZ位置情報の取得方法)
図9〜図15を参照しながら、転写ピンZ位置情報および搭載ノズルZ位置情報の取得方法について説明する。図9は、転写ピンZ位置情報および搭載ノズルZ位置情報を取得するための工程を示すフローチャートである。
以下の説明において、キャリッジ27がフラックスFを転写するために転写ピン25を下降させる前に配置されている位置を転写ピン待機位置P1(図11等参照)と記載する。また、転写ピン待機位置P1に配置されているキャリッジ27を、転写ピン25により電極101BにフラックスFを転写できる位置まで下降させる移動量を転写時移動量と記載する。そして、キャリッジ35がボールBを搭載するために搭載ノズル33を下降させる前に配置されている位置を搭載ノズル待機位置P2(図10,11等参照)と記載する。また、搭載ノズル待機位置P2に配置されているキャリッジ35を、搭載ノズル33により電極101BにボールBを搭載できる位置まで下降させる移動量を搭載時移動量と記載する。
ボール搭載装置1にステージ4に載置されるワーク100の厚さMが入力されると、制御部12は、この入力された厚さM(以下、入力厚さMと記載する)と、ボール搭載装置1の搭載ノズル33の先端とステージ4との間の基準距離とに基づき、後述する理想の搭載時移動量(以下、単に、理想搭載時移動量と記載する。)を算出する。
搭載ノズル33の先端とステージ4との間の基準距離とは、所定時において、キャリッジ35が搭載ノズル待機位置P2に配置されるときの搭載ノズル33の先端と、ステージ4との間の実際の距離である。所定時とは、たとえば、ボール搭載装置1の完成時(工場出荷可能状態時)である。
図10を参照して、ワーク100の入力厚さMに応じて設定される理想搭載時移動量の設定について説明する。図10において、キャリッジ35が搭載ノズル待機位置P2に配置されているときの搭載ノズル33の先端とステージ4との距離(高さ位置)H1は既知の値として、制御部12のメモリ15に記憶されている。距離H1は、ボール搭載装置1の完成時において実測された値であり基準距離に相当する。ワーク100の入力厚さMは、ワーク100の搭載面100Aのステージ4に対する高さに相当する値である。したがって、ボール搭載装置1にワーク100の入力厚さMが入力されることで、制御部12は、「距離H1−入力厚さM」を理想搭載時移動量H2として算出する。
仮に、ボール搭載装置1に、所定時の状態(基準距離である距離H1を測定した状態)から誤差の発生がなく、かつ、ステージ4に搭載されるワーク100が入力厚さMと同じ厚さであり湾曲がない場合は、搭載ノズル待機位置P2に配置されているキャリッジ35を理想搭載時移動量H2下降させることで、電極101BにボールBを好適に搭載することができる。しかしながら、ボール搭載装置1に誤差が発生したり、ステージ4に実際に搭載されたワーク100の厚さが入力厚さMと異なる場合がある。また、ステージ4に搭載されたワーク100に湾曲が発生している場合もある。
このような場合に、上述した理想搭載時移動量H2に基づいて搭載ノズル33を下降させても、ボールBを電極101Bに好適に搭載できる高さ位置に搭載ノズル33を移動させることができない虞が生じる。そこで、以下に説明するように、ボール搭載装置1は、転写ピンZ位置情報、搭載ノズルZ位置情報を取得し、この情報に基づいて搭載ノズル33の搭載時移動量を制御することとしている。これにより、ボール搭載装置1に誤差が生じたり、入力厚さMと異なるワーク100が搭載されたり、あるいはワーク100に湾曲が発生している場合にも、電極101BへのボールBの搭載を好適に行うことができる。
(搭載ノズル33の搭載時移動量の制御)
ボール搭載装置1には、予め、図11に示す基準値H3および基準値H4(距離H1に相当)、並びに、図12に示す基準値H5および基準値H6が、メモリ15に記憶されているものとする。基準値H3,H4,H5,H6は、所定時、すなわちボール搭載装置1の完成時に実測された値である。
基準値H3は、転写ピン待機位置P1に配置されているキャリッジ27が、転写ピン25をステージ4に到達するまで下降させるときの移動量である。すなわち、基準値H3は、転写ピンの先端とステージとの間の基準距離である。基準値H4は、搭載ノズル待機位置P2に配置されているキャリッジ35が、搭載ノズル33をステージ4に到達するまで下降させるときの移動量である。すなわち、基準値H4は、搭載ノズルの先端とステージとの間の基準距離である。
基準値H5は、転写ピン待機位置P1に配置されているキャリッジ27が、転写ピン25を変位センサー47により検出される所定の高さ位置まで下降させるときの移動量である。すなわち、基準値H5は、転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の基準距離である。基準値H6は、搭載ノズル待機位置P2に配置されているキャリッジ35が、搭載ノズル33を変位センサー47により検出される所定の高さ位置まで下降させるときの移動量である。すなわち、基準値H6は、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の基準距離である。なお、基準値H3,H5は、ロータリーエンコーダー29により測定される値であり、基準値H4,H6は、ロータリーエンコーダー37により測定される値である。
(ステップS1:転写ピン25の先端のステージ4に対する高さ位置情報の取得。位置測定センサー31の基準位置設定。)
制御部12により、ステージ搬送機構5を駆動し、転写ピン25の下方にステージ4を配置させる。そして、制御部12は、キャリッジ移動機構28を駆動し、図13(A)に示すように、転写ピン待機位置P1に配置されるキャリッジ27を、図13(B)に示すように、転写ピン25の先端がステージ4に到達するまでキャリッジ27を下降させる。
転写ピン25の先端がステージ4に到達したか否かは、位置測定センサー31からの出力信号の有無により判断する。そして、制御部12は、キャリッジ27が転写ピン待機位置P1に配置される位置から転写ピン25の先端をステージ4に到達させるまで下降された下降量H7をロータリーエンコーダー29により測定しメモリ15に記憶する。この下降量H7は、言い換えれば、ステージ4に対する転写ピン25の先端の高さ位置情報である。
そして、さらに、制御部12は、図13(C)に示すように、キャリッジ27を、下降量H7に加えて、さらに下降量H8下降させる。このとき、ステージ4に先端が到達している転写ピン25には上方に向けて付勢力が作用する。ロック機構30を解除状態としておくことで、転写ピン25は、下端位置から下降量H8と同量の変位量H9だけピンホルダー26に対して上方に移動する。ここで、転写ピン25がピンホルダー26に対して変位量H9変位した位置を、位置測定センサー31における検出基準位置(0リセット位置)として制御部12のメモリ15に記憶する。検出基準位置が設定されることで、位置測定センサー31は、転写ピン25の検出基準位置に対する位置(距離)を測定することができる。なお、本実施の形態では、渦流センサーを位置測定センサー31として用いているが、エンコーダー等の他の測定手段を位置測定センサー31として用いることもできる。
位置測定センサー31はピンホルダー26に固定されている。したがって、位置測定センサー31により検出される転写ピン25の位置は、転写ピン25のピンホルダー26に対する位置でもある。転写ピン25に上方に向けて付勢力が作用し、転写ピン25が上方に向けて移動したとき、位置測定センサー31により検出される転写ピン25の位置を付勢移動位置とする。
変位量H9(下降量H8)は、ピンホルダー26に対する転写ピン25の移動可能量の範囲内であり、かつ、位置測定センサー31の測定範囲内である。変位量H9(下降量H8)は、たとえば、位置測定センサー31を計測範囲の中間位置まで変位させる量とすることが好ましい。この場合、位置測定センサー31の計測範囲の中間位置が検出基準位置として設定される。位置測定センサー31を計測範囲の中間位置とすることで、中間位置を中心にして位置検出の範囲を上下に均等にすることができる。
(ステップS2:下降量H10,11の測定)
次に、制御部12は、転写ピン25の下方に変位センサー47のピン50が配置され、転写ピン25を下降させたときに、転写ピン25の先端がピン50の先端に当接するようにステージ搬送機構5を動作させる。そして、図14に示すように、制御部12は、転写ピン待機位置P1に配置されるキャリッジ27が、転写ピン25を変位センサー47により検出される所定の高さ位置まで下降させるときの下降量H10を測定しメモリ15に記憶する。なお、転写ピン25がピン50に到達したときに、転写ピン25に上方に向けて付勢力が作用しても、転写ピン25がピンホルダー26に対して変位しないように、ロック機構30は作動状態とされている。
また、制御部12は、搭載ノズル33の下方に変位センサー47のピン50が配置され、搭載ノズル33を下降させたときに、搭載ノズル33の先端がピン50の先端に当接するようにステージ搬送機構5を動作させる。そして、図14に示すように、搭載ノズル待機位置P2に配置されるキャリッジ35が、搭載ノズル33を変位センサー47により検出される所定の高さ位置まで下降させるときの下降量H11を測定しメモリ15に記憶する。
なお、上述したステップS2は、上述したステップ1の前に実行してもよく、また、後述するステップ3の後に実行してもよい。
(ステップS3:「ワーク高さ差」の測定)
次いで、制御部12は、リペアの対象となるワーク100をステージ4に搭載し、転写ピン25の下方にワーク100が配置されるように、ステージ搬送機構4を駆動しステージ4を移動させる。そして、制御部12は、図15(A)に示すように、転写ピン待機位置P1に配置されるキャリッジ27を、図15(B)に示すように、転写ピン25を上方に移動することができる所定量H12下降させる。そして、制御部12は、転写ピン待機位置P1に配置されていたキャリッジ27が所定量H12下降されたときの、転写ピン25の付勢移動量位置を位置測定センサー31により検出する。このときに検出される付勢移動量位置は、ワーク100の入力厚さMと、ステージ4に実際に搭載されているワーク100の搭載面100Aのステージ4からの高さとの差に相当する。以下、この差を「ワーク高さ差」と記載することとする。
所定量H12は、「下降量H7−入力厚さM+変位量H9」とする。このように所定量H12を設定することで、「ワーク高さ差」を位置測定センサー31により検出される付勢移動量位置として測定することができる。
たとえば、ボール搭載装置1に搭載されたワーク100の厚さが、入力厚さMである場合、位置測定センサー31により検出される付勢移動量位置は、検出基準位置となる。これに対し、たとえば、ステージ4に搭載されたワーク100の厚さが、入力厚さMに対してm1薄い場合は、付勢移動量位置は、検出基準位置よりもm1下方の位置で検出され、逆にm2厚い場合は、付勢移動量位置は、検出基準位置よりもm2上方の位置で検出される。
なお、転写ピン25が所定量H12下降されたときの、転写ピン25のピンホルダー26に対する変位量H13は、転写ピン25の下端位置から検出基準位置までの変位量として既知である変位量H9から付勢移動量位置を減じた値として取得できる。したがって、キャリッジ27が転写ピン待機位置P1に配置されているときの転写ピン25とワーク100の搭載面100Aとの距離H14を、「所定量H12−変位量H13」にて算出することができる。フラックスFを電極101Bに転写する際、距離H14を転写ピンZ位置情報とし、この転写ピンZ位置情報(距離H14)に基づいて、転写ピン25の下降量を制御することで、フラックスFを電極101Bに好適に転写することができる。
(ステップ4:搭載ノズルZ位置情報の取得)
搭載ノズル33の搭載ノズルZ位置情報の取得について説明する。搭載ノズルZ位置情報は、下記の式(1)により、搭載ノズル33に設定された理想搭載時移動量H2に対する補正量「A」として取得することができる。理想搭載時移動量H2は、先に図10を参照しながら説明したように、工場出荷時等に測定される搭載ノズル33の先端とステージ4との距離H4(距離H1に相当)と、ボール搭載装置1に入力されるワーク100の入力厚さMとに基づいて算出される値である。理想搭載時移動量H2は、ボール搭載装置1を稼動させボール搭載を行うに当たり、たとえば、操作者が、ボールBを搭載するボール搭載装置において、
位置検出手段としての変位センサー47により検出される前記所定の高さ位置は、同一の位置とし、
位置検出手段としての変位センサー47は、一つの検出手段であって、搭載ノズル33の先端とステージ4との間の基準距離と、ボール搭載装置1に入力されたワーク100の厚さとに基づいて算出される値である理想の搭載時移動量に対して補正を行うことで得られるもので、制御部12にて算出される値である。

A=(B−C)−D+E ・・・ (1)

B:B=基準値H5−基準値H6(図12参照)
C:C=下降量H10−下降量H11(図14参照)
D:D=基準値H3−下降量H7(図11および図13(B)参照)
E:「ワーク高さ差」
「B」は、所定時(たとえば、ボール搭載装置1の完成時)ボール搭載装置1において、キャリッジ27が転写ピン待機位置P1に配置されているときの転写ピン25を所定の高さ位置(変位センサー47により検出される所定の高さ位置)に移動させるときの移動量(基準値H5)と、キャリッジ35が搭載ノズル待機位置P2に配置されているときの搭載ノズル33を所定の高さ位置(変位センサー47により検出される所定の高さ位置)に移動させるときの移動量(基準値H6)との差である。「C」は、ボール搭載装置1の校正時において、キャリッジ27が転写ピン待機位置P1に配置されているときの転写ピン25を所定の高さ位置に移動させるときの下降量H10と、キャリッジ35が搭載ノズル待機位置P2に配置されているときの搭載ノズル33を所定の高さ位置に移動させるときの下降量H11との差である。
なお、ボール搭載装置1の校正時とは、転写ピン位置情報17、搭載ノズル位置情報18の取得が行われる時。つまり、ボール搭載装置1に温度変化や経時劣化等に起因する誤差が発生している虞があり、この誤差に対して、搭載ノズル33の搭載時移動量を補正(校正)する時である。
したがって、「B-C」は、ボール搭載装置1が所定時の状態から校正時の状態に変化したときに、転写ピン25の高さ位置と搭載ノズル33の高さ位置との差にどれだけ差が生じたかを示す値である。すなわち、転写ピン25の高さ位置と搭載ノズル33の高さ位置との差に生じた誤差である。
「D」は、所定時の状態のボール搭載装置1おいて、キャリッジ27が転写ピン待機位置P1に配置されているときの転写ピン25をステージ4に到達させるときの移動量(基準値H3)と、校正時の状態のボール搭載装置1おいて、キャリッジ27が転写ピン待機位置P1に配置されているときの転写ピン25をステージ4に到達させるときの下降量H7との差である。つまり、「D」は、ボール搭載装置1が所定時の状態から校正時の状態に変化したときに、転写ピン25の先端とステージ4との距離がどれだけ変化したかを示す値であり、転写ピン25の先端とステージ4との距離に生じた誤差である。
「E」は、ボール搭載装置1に入力されたワーク100の入力厚さMと、ボール搭載装置1に実際に搭載されたがワーク100の搭載面100Aのステージ4からの高さとの差であり、位置測定センサー31により付勢移動量位置の値として測定される。すなわち、ボール搭載装置1に入力された厚さのワーク100の搭載面100Aの高さ方向の位置と、実際にステージ4に搭載されたワーク100の搭載面100Aの高さ方向の位置との差が「E」である。
したがって、「A」は、ボール搭載装置1に誤差が発生したり、あるいは、ワーク100の搭載面100Aのステージ4からの高さが、入力厚さMに対して変化した場合に、理想搭載時移動量H2に対して行う補正量である。つまり、「A」は、搭載ノズルZ位置情報に相当し、搭載ノズル33の搭載時移動量は、「理想搭載時移動量H2+補正量A」となる。
たとえば、ボール搭載装置1に、転写ピン25についての誤差の発生はなく、搭載ノズル33について先端位置が5mm下方に変位する誤差が生じ、ワーク 100について、搭載面100Aが入力厚さMに比べ2mm上方に上がっている状態(「ワーク高さ」が−2mm)のときの、各値が下記の場合、

基準値H5=100mm
基準値H6=100mm
下降量H10=100mm
下降量H11=95mm
基準値H3=100mm
下降量H7=100mm
E=2mmのマイナス(ボール搭載装置1に入力された厚さのワーク100の搭載面の高さ方向の位置と、実際にステージ4に搭載されたワーク100の搭載面の高さ方向の位置との差は、−2mm)

この結果、補正量A=−7mmと算出される。したがって、搭載時移動量は、「理想搭載時移動量H2−7mm」として算出される。制御部12は、式(1)に基づき、搭載ノズルZ位置情報に相当する補正量Aを算出し、これに基づき搭載ノズル33の搭載時移動量を制御する。
なお、式(1)において、「D」を「基準値H3−下降量H7」にて算出しているが、「(基準値H3−入力厚さM)−距離H14」にて算出してもよい。「D」を「「(基準値H3−入力厚さM)−距離H14」にて算出する場合は、下降量H7を測定する工程を省略できる。そのため、転写ピンZ位置情報の取得を行うための処理時間の短縮化を図ることができる。
以上は、理想当社時移動量に対する補正量Aを算出することで、搭載ノズル33の搭載時移動量を算出ものであるが、以下の方法によっても搭載時移動量を算出することができる。式(1)における「C=下降量H10−下降量H11」は、校正時のボール搭載装置1における、所定位置に対する転写ピン25の先端と搭載ノズル33の先端との距離の差である。したがって、搭載時移動量を、「距離H14−(下降量H10−下降量H11)」から算出することもできる。
(本実施例の主な効果)
上述したように、本実施の形態のボール搭載装置1は、ステージ4に搭載されるワーク100の所定位置(たとえば、電極101B)に転写ピン25を用いてフラックスFを転写するフラックス転写機構20と、該所定位置に搭載ノズル33を用いてボールBを搭載するボール搭載機構21を有する。
そして、フラックス転写機構20は、転写ピン25を上下方向に移動させるキャリッジ移動機構28と、このキャリッジ移動機構28による転写ピン25の移動量を測定するロータリーエンコーダー29と、転写ピン25に上方に向けて付勢力が作用したときに、転写ピン25が上方に移動できるように転写ピン25を保持するピンホルダー26と、転写ピン25が該付勢力により移動されたときのピンホルダー26に対する位置である付勢移動位置を測定する位置測定センサー31とを有している。
また、ボール搭載機構21は、搭載ノズル33を上下方向に移動させるキャリッジ移動機構36と、このキャリッジ移動機構36による搭載ノズル33の移動量を測定するロータリーエンコーダー37とを有している。
さらに、ボール搭載装置1は、キャリッジ移動機構28およびキャリッジ移動機構36により、転写ピン25および搭載ノズル33が上下方向の所定の高さ位置に移動されたことを検出する変位センサー47を有する。
そうして、ボール搭載装置1は、ロータリーエンコーダー29により測定される転写ピン25の移動量と、ロータリーエンコーダー37により測定される搭載ノズル33の移動量と、位置測定センサー31により測定される転写ピン33の付勢移動位置とに基づいて、ボール搭載機構21によりボールBをワーク100に搭載する際に必要な搭載ノズル33の上下方向の移動量である搭載時移動量を制御する制御を有している。
ボール搭載装置1は、上述のように、変位センサー47を備えている。変位センサー47は、転写ピン25および搭載ノズル33が上下方向の所定の高さ位置に移動されたことを検出する機能を有している。したがって、該所定の高さ位置に対する転写ピン25および搭載ノズル33の位置を取得することができる。このため、転写ピン25と搭載ノズル33との相対的な位置を取得することができる。
ボール搭載装置1においては、変位センサー47は一つであり、一つのピン50により、転写ピン25および搭載ノズル33の位置を検出している。つまり、転写ピン25および搭載ノズル33は同一の位置で検出される構成となっている。このため、転写ピン25と搭載ノズル33との相対的な位置を精度よく取得することができる。
なお、たとえば、ボール搭載機構21に、転写ピン25に備えられる位置測定センサー31と同様のセンサーを備え、搭載ノズル33のノズルホルダー34に対する位置を検出する構成としてもよい。かかる構成とすることで、たとえば、ステージ4の上面の位置を所定の高さ位置(基準)として、転写ピン25と搭載ノズル33との相対的な位置を測定することができる。
しかしながら、ボール搭載機構21に位置測定センサー31と同様のセンサーを備えると、ボール搭載機構21の構成が複雑となり易い。したがって、転写ピン25および搭載ノズル33に対して共通の変位センサー47を備えることで、ボール搭載機構21の構成が複雑となることを防ぎながら、転写ピン25と搭載ノズル33との相対的な位置を精度よく取得することができる。
ボール搭載装置1においては、搭載時移動量として、所定時におけるボール搭載装置1の搭載ノズル33の先端とステージ4との間の距離である基準距離と、ボール搭載装置1に入力されたワーク100の厚さである入力厚さMとに基づいて算出される理想搭載時移動量に対して、上述の式(1)にて算出される補正量「A」の補正を行い搭載時移動量を算出している。理想搭載時移動量に対して補正を行うことで、搭載時移動量の精度を高めることができる。
ボール搭載装置1において、基準値H3,H4,H5,H6は、所定時として、ボール搭載装置1の完成時における実測値を用いている。しかしながら、基準値H3,H4,H5,H6は、前回の校正時の各種の測定結果に基づき算出された値を用いることもできる。
つまり、基準値H3として、下降量H7(前回校正時)を用いることができる。基準値H4として、「搭載時移動量(前回校正時)+(入力厚さM(前回校正時)+E前回校正時)」を用いることができる。基準値H5として、下降量H10(前回校正時)を用いることができる。基準値H6として、下降量H11(前回校正時)を用いることができる。
搭載ノズル33の搭載時移動量の補正(校正)が終了した時点で、メモリ15に既に記憶されている、基準値H3,H4,H5,H6を、上述の校正時の各種の測定結果に基づいて算出された値に更新してもよい。基準値H3,H4,H5,H6を更新することで、基準値H3,H4,H5,H6をボール搭載装置1の実際の状態(コンディション)に近い値とすることができ、補正量Aの精度や処理速度の向上を図ることができる。
ボール搭載装置1において、吸引ノズル39についての吸引ノズルZ位置情報についても、位置測定センサー31、ロータリーエンコーダー43および変位センサー47を用いることで取得することができる。なお、ボール搭載装置1において、Z位置検出ユニット46は、ロータリーエンコーダー29およびロータリーエンコーダー37に加えロータリーエンコーダー43を備えているが、余剰ボール排除機構22を備えない場合には、ロータリーエンコーダー43を備える必要はない。
ボール搭載装置1において、転写ピン移動量測定手段としてロータリーエンコーダー29を用い、また、搭載ノズル移動量測定手段としてロータリーエンコーダー37を用い、そして、キャリッジ41の移動量を測定する手段としてロータリーエンコーダー43を用いている。これらのロータリーエンコーダーに換えて、各キャリッジの移動量をリニアエンコーダーにより測定する構成としてもよく、また、これらの各測定手段は、たとえば、渦流センサーや静電容量センサー等を用いることもできる。
ボール搭載装置1において、変位センサー47は、XY位置検出ユニット45と共に同一の検査台48に取り付けられているが、変位センサー47とXY位置検出ユニット45とを別々に異なる検査台に取り付けてもよい。しかしながら、同一の検査台48に取り付けることで、転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39についてのXY位置情報とZ位置情報の取得に際して、検査台48の移動量を少なくすることができ、作業の効率化を図ることができる。
また、変位センサー47は、ピン50の中心線の延長線がレーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bの各レーザ光が互いに交差する位置を通るように配置されている。したがって、各転写ピン25、搭載ノズル33および吸引ノズル39についてのXY位置情報の取得を行う際に、Z位置情報の取得を行うことができ、作業の効率化を図ることができる。
位置検出手段として、変位センサー47に換えて、XY位置検出ユニット45を用いることもできる。つまり、転写ピン25および搭載ノズル33がレーザユニット45Aおよびレーザユニット45Bから出力される各レーザ光を遮る状態から遮らない状態(あるいは、遮らない状態から遮る状態)に変化する位置を所定の高さ位置として検出する構成としてもよい。位置検出手段として渦電流センサーや静電容量センサー等を用いることもできる。
本発明のボール搭載装置は、リペア装置に限定されるものではない。本発明のボール搭載装置およびこれを制御する方法は、リペア作業だけではなく、ボールBを新規にワーク100の所定の位置に搭載する作業にも適用できる。
1 … ボール搭載装置
4 … ステージ
10 … 制御部
20 … フラックス転写機構(フラックス転写手段)
21 … ボール搭載機構(ボール搭載手段)
25 … 転写ピン
26 … ピンホルダー(転写ピン保持手段)
28 … キャリッジ移動機構(転写ピン移動手段)
29 … ロータリーエンコーダー(転写ピン移動量測定手段)
31 … 位置測定センサー(付勢移動位置測定手段)
33 … 搭載ノズル
36 … キャリッジ移動機構(搭載ノズル移動手段)
37 … ロータリーエンコーダー(搭載ノズル移動量測定手段)
47 … 変位センサー(位置検出手段)
100 … ワーク
F … フラックス
B … ボール

Claims (4)

  1. ステージに搭載されるワークの所定位置に転写ピンを用いてフラックスを転写するフラックス転写手段と
    前記所定位置に搭載ノズルを用いてボールを搭載するボール搭載手段と、
    を有するボール搭載装置において、
    前記フラックス転写手段は、
    前記転写ピンを上下方向に移動させる転写ピン移動手段と、
    前記転写ピン移動手段による前記転写ピンの移動量を測定する転写ピン移動量測定手段と、
    前記転写ピンに上方に向けて付勢力が作用したときに、前記転写ピンが上方に移動できるように前記転写ピンを保持する転写ピン保持手段と、
    前記転写ピンが前記付勢力により移動されたときの前記転写ピン保持手段に対する位置である付勢移動位置を測定する付勢移動位置測定手段と、
    を有し、
    前記ボール搭載手段は、
    前記搭載ノズルを上下方向に移動させる搭載ノズル移動手段と、
    前記搭載ノズル移動手段による前記搭載ノズルの移動量を測定する搭載ノズル移動量測定手段と、
    を有し、
    前記転写ピン移動手段および前記搭載ノズル移動手段により、前記転写ピンおよび前記搭載ノズルが所定の高さ位置に移動されたことを検出する位置検出手段と、
    前記転写ピン移動量測定手段により測定される前記転写ピンの前記移動量と、前記搭載ノズル移動量測定手段により測定される前記搭載ノズルの前記移動量と、前記付勢移動位置測定手段により測定される前記転写ピンの前記付勢移動位置とに基づいて、前記ボール搭載手段により前記ボールを前記所定位置に搭載する際に必要な前記搭載ノズルの上下方向の移動量である搭載時移動量を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記搭載ノズルの先端と前記ステージとの間の基準距離と、前記ボール搭載装置に入力された前記ワークの厚さとに基づいて算出される値である理想の搭載時移動量に対して補正を行うことで前記搭載時移動量を制御し、
    前記制御部は、式(1)に基づき、前記理想の搭載時移動量に対する補正量を算出することを特徴とするボール搭載装置。

    A=(B−C)−D+E ・・・ (1)
    A:補正量
    B:転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の基準距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の基準距離との差
    C:ボール搭載装置の校正時における転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の距離との差
    D:転写ピンの先端とステージとの間の基準距離と、ボール搭載装置の校正時における転写ピンの先端とステージとの間の距離との差
    E:ボール搭載装置に入力された厚さのワークの搭載面の高さ方向の位置と、実際にステージに搭載されたワークの搭載面の高さ方向の位置との差
  2. 請求項1に記載のボール搭載装置において、前記位置検出手段により検出される前記所定の高さ位置は、同一の位置とし、前記位置検出手段は、一つの検出手段であって、前記転写ピンおよび前記搭載ノズルが前記同一の位置に移動したことを検出することを特徴とするボール搭載装置。
  3. ステージに搭載されるワークの所定位置に転写ピンを用いてフラックスを転写するフラックス転写手段と、
    前記所定位置に搭載ノズルを用いてボールを搭載するボール搭載手段と、
    を有するボール搭載装置におけるボール搭載方法において、
    前記搭載ノズルにより前記ボールを前記ワークに搭載する際に必要な前記搭載ノズルの上下方向の移動量である搭載時移動量は、
    搭載ノズルの先端とステージとの間の基準距離と、ボール搭載装置に入力されるワークの厚さとに基づいて算出される理想の搭載時移動量に対して、式(1)により算出される補正量「A」にて補正した値とする、ことを特徴とするボール搭載方法。

    A=(B−C)−D+E ・・・ (1)

    B:転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の基準距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の基準距離との差
    C:ボール搭載装置の校正時における転写ピンの先端と所定の高さ位置との間の距離と、搭載ノズルの先端と所定の高さ位置との間の距離との差
    D:ボール搭載装置の校正時における転写ピンの先端とステージとの間の距離と、転写ピンの先端とステージとの間の基準距離との差
    E:ボール搭載装置に入力された厚さのワークの搭載面の高さ方向の位置と、実際にステージに搭載されたワークの搭載面の高さ方向の位置との差
  4. 請求項3に記載のボール搭載方法において、前記転写ピンおよび前記搭載ノズルが所定の高さ位置に移動されたことを検出し、その検出される前記所定の高さ位置は、同一の位置とし、前記所定の高さ位置に移動されたことを検出する位置検出手段は、一つの検出手段であって、前記転写ピンおよび前記搭載ノズルが前記同一の位置に移動したことを検出することを特徴とするボール搭載方法
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