JP5859737B2 - 車両用燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体フレームに支持される燃料タンクと、外面に濾過面を直接臨ませて前記燃料タンク内に配置される燃料フィルタと、該燃料フィルタを介して前記燃料タンク内の燃料を吸入する燃料ポンプとを備える車両用燃料供給装置に関する。
自動二輪車において、燃料フィルタと、該燃料フィルタを介して燃料タンク内の燃料を吸入する燃料ポンプとが燃料タンク内に配置され、燃料噴射装置に燃料ポンプからの燃料を供給するようにした燃料供給装置が、たとえば特許文献1で知られている。
特開2009−91958号公報
ところで、燃料タンクの製造時や、燃料タンク内への給油時に金属粒子や埃などの異物が燃料タンク内に混入することがあるが、硬度および比重が高い金属粒子が燃料フィルタを経て燃料ポンプの昇圧室に侵入してしまうと、昇圧室内で回転するインペラによる吐出力は金属粒子を吐き出してしまうほど大きくはないので、前記吐出力が高い位置すなわちインペラの上方に配置される昇圧室の出口から金属粒子が導出されずに昇圧室に留まってしまう可能性がある。そのように昇圧室に金属粒子が留まると、昇圧室の壁面およびインペラに摩耗が生じてしまう可能性があり、それを防ぐためには燃料フィルタの目の粗さを金属粒子が通過しない大きさに設定することが考えられる。しかるに金属粒子が通過しないように燃料フィルタ全体の目の粗さを細かくすると、金属粒子以外の小さな異物によって燃料フィルタで目詰まりが発生し易くなり、燃料フィルタの交換周期が短くなってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑み、比重の高い金属粒子が燃料中に混入した際に燃料中を浮遊せずに沈下する特性に着目してなされたものであり、燃料フィルタの交換周期を極力長くしつつ燃料ポンプへの金属粒子の侵入を防止し得るようにした車両用燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに支持される燃料タンクと、外面に濾過面を直接臨ませて前記燃料タンク内に配置される燃料フィルタと、該燃料フィルタを介して前記燃料タンク内の燃料を吸入する燃料ポンプとを備える車両用燃料供給装置において、前記燃料タンク内に混入した金属粒子が前記燃料フィルタにその上方から侵入するのを規制するように前記燃料フィルタが構成され、前記燃料タンクの底壁に、下方に突出する突部がその内部に凹部を形成するようにして設けられ、平面視で前記凹部とはずれた位置に前記燃料フィルタが配置されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記燃料フィルタのうち上方に臨む部分の最通過粒径が、少なくとも下方に臨む部分の最通過粒径よりも小さく設定されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記燃料フィルタの上方に臨む部分の面積が、少なくとも側方に臨む部分の面積よりも小さくなるように設定されることを第3の特徴とする。
本発明は、車体フレームに支持される燃料タンクと、外面に濾過面を直接臨ませて前記燃料タンク内に配置される燃料フィルタと、該燃料フィルタを介して前記燃料タンク内の燃料を吸入する燃料ポンプとを備える車両用燃料供給装置において、前記燃料タンク内に混入した金属粒子が前記燃料フィルタにその上方から侵入するのを規制すべく、前記燃料フィルタの上方に該燃料フィルタを上方から覆うカバー部材が配置され、前記燃料タンクの底壁に、下方に突出する突部がその内部に凹部を形成するようにして設けられ、平面視で前記凹部とはずれた位置に前記燃料フィルタが配置されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1、第2または第4の特徴の構成に加えて、上下に長く延びる前記燃料ポンプと、水平方向に幅広に形成されて前記燃料ポンプの下方に配置されるとともに前記燃料ポンプに接続される前記燃料フィルタとから成るポンプユニットを挿入可能とした開口部が、前記燃料タンクの天井壁に設けられることを第5の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、上下に長く延びる前記燃料ポンプと、上下に長くして前記燃料ポンプの側方に配置されるとともに前記燃料ポンプに接続される前記燃料フィルタとから成るポンプユニットを挿入可能とした開口部が、前記燃料タンクの天井壁に設けられることを第6の特徴とする
らに本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記燃料フィルタよりも目が細かい二次フィルタが、前記燃料ポンプから吐出される燃料を濾過するようにして前記燃料ポンプに接続されることを第の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、燃料タンク内に混入した金属粒子は、燃料フィルタにその上方から沈下して到達する可能性があるが、燃料フィルタにその上方から金属粒子が侵入することは規制されるので、燃料ポンプへの金属粒子の侵入を防止して燃料ポンプの耐久性を高めることが可能であるとともに、燃料フィルタ全体の目の粗さを細かくすることが不要であるので、金属粒子以外の小さな異物によって燃料フィルタで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタの交換周期を長くすることができる。しかも、燃料タンクの底部に形成される凹部が、平面視で燃料フィルタとはずれた位置に配置されるので、燃料タンク内の下部に沈殿した金属粒子が車両の走行に伴う燃料撹拌によって浮遊したとしても、凹部内に沈殿していた金属粒子は浮遊しても凹部内に留めるようにすることで、浮遊した金属粒子の燃料フィルタ上への沈下を抑制することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、燃料フィルタのうち上方に臨む部分の最通過粒径が少なくとも下方に臨む部分の最通過粒径よりも小さいので、燃料フィルタにその上方から金属粒子が侵入することが極力規制されることになるとともに燃料フィルタで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタの交換周期を長くすることができ、燃料フィルタのうち上方に臨む部分を通過した粒径の小さな金属粒子が燃料ポンプの昇圧室に侵入したとしても吐出力で昇圧室から排出されることになるので、昇圧室の壁面およびインペラに摩耗が生じてしまうことを抑制することができる。この際、昇圧室の壁面およびインペラ間のクリアランスよりも粒径の小さな金属粒子だけが通過し得るように燃料フィルタのうち上方に臨む部分の最通過粒径を設定すれば、昇圧室の壁面およびインペラに摩耗が生じてしまうことをより効果的に抑制することができる。
本発明の第3の特徴によれば、燃料フィルタのうち上方に臨む部分の面積が、少なくとも側方に臨む部分の面積よりも小さいので、燃料タンク内を沈下する金属粒子のうち燃料フィルタ上に沈下する個数を少なく抑えることで、燃料フィルタの目の粗さを細かくすることなく燃料フィルタから燃料ポンプに金属粒子が侵入する確率を減らし、燃料ポンプの耐久性を高めることが可能であるとともに、燃料フィルタで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタの交換周期を長くすることができる。
本発明の第4の特徴によれば、燃料タンク内に混入した金属粒子が燃料フィルタにその上方から侵入するのを規制するカバー部材が、燃料フィルタを上方から覆って該燃料フィルタの上方に配置されるので、燃料フィルタの上方では金属粒子をカバー部材上に沈下させるようにして、燃料フィルタの目の粗さを細かくすることなく燃料フィルタから燃料ポンプに金属粒子が侵入するのを抑えることができ、燃料ポンプの耐久性を高めることが可能であるとともに、燃料フィルタで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタの交換周期を長くすることができる。しかも、燃料タンクの底部に形成される凹部が、平面視で燃料フィルタとはずれた位置に配置されるので、燃料タンク内の下部に沈殿した金属粒子が車両の走行に伴う燃料撹拌によって浮遊したとしても、凹部内に沈殿していた金属粒子は浮遊しても凹部内に留めるようにすることで、浮遊した金属粒子の燃料フィルタ上への沈下を抑制することができる。
本発明の第5の特徴によれば、燃料ポンプおよび燃料フィルタから成るポンプユニットを挿入可能とした開口部が燃料タンクの天井壁に設けられ、燃料タンク内で、燃料ポンプが上下に長く配置され、該燃料ポンプの下方に燃料フィルタが配置されるので、燃料タンクの天井壁から離隔した位置に燃料フィルタを配置するようにして燃料フィルタを大型化してもポンプユニットの燃料タンクへの組付けを容易とすることができ、燃料フィルタが水平方向に幅広であるので燃料タンク内の燃料残量が少なくなっても燃料の供給を良好なものとすることができる。
本発明の第6の特徴によれば、燃料ポンプおよび燃料フィルタから成るポンプユニットを挿入可能とした開口部が燃料タンクの天井壁に設けられ、燃料タンク内で、燃料ポンプが上下に長く配置され、上下に長い燃料フィルタが燃料ポンプの側方に配置されるので、燃料ポンプおよび燃料フィルタから成るポンプユニットの上下高さを、燃料ポンプの下方に燃料フィルタが配置されるものに比べて小さくして、燃料タンクの大型化を回避しつつ、燃料フィルタのうち上方に臨む部分の面積を小さくして、燃料タンク内を沈下する金属粒子が燃料フィルタを経て燃料ポンプに吸引されるのを極力抑制することができる
らに本発明の第の特徴によれば、燃料ポンプから吐出される燃料を、燃料フィルタよりも目が細かい二次フィルタで濾過するので、燃料フィルタのうち金属粒子の侵入が規制されていな部分の目の粗さを比較的粗くすることで、燃料フィルタの寿命を長くしつつ燃料噴射装置側で目詰まりが生じるのを防止することができる。
第1の実施の形態を示すものであって自動二輪車の側面図である。 燃料タンクおよびポンプユニットの一部切欠き縦断側面図である。 燃料フィルタの拡大縦断面図である。 第2の実施の形態のポンプユニットの一部を示す側面図である。 第3の実施の形態のポンプユニットの一部を示す縦断側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明すると、先ず図1において、車両である自動二輪車の車体フレームFは、フロントフォーク5を操向可能に支承するヘッドパイプ6と、該ヘッドパイプ6から後下がりに延びるメインフレーム7と、メインフレーム7の後部に連設されて後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム8…と、メインフレーム7の後部に連設されて下方に延びるピボットフレーム9…とを備え、前記フロントフォーク5の下端に前輪WFが軸支され、フロントフォーク5の上部にはバー状の操向ハンドル10が連結される。
メインフレーム7の下方には、たとえばシリンダ軸線をわずかに前上がりとした内燃機関Eが配置されており、この内燃機関Eは、メインフレーム7の中間部両側面に固着されるハンガプレート11…および前記ピボットフレーム9…で支持されるようにして車体フレームFに懸架される。前記ピボットフレーム9…には、リヤフォーク12の前端部が上下に揺動可能に支承されており、リヤフォーク12の後端に後輪WRが軸支される。また車体フレームFにおけるリヤフレーム8…およびリヤフォーク12間にはリヤクッション13が設けられる。
車体フレームFには、該車体フレームFおよび前記内燃機関Eの一部を覆う合成樹脂製の車体カバー14が取付けられており、この車体カバー14の一部を構成するリヤサイドカバー15上には乗車用シート16が配設される。また乗車用シート16の下方には、収納ボックス17と、該収納ボックス17の後方に位置する燃料タンク18とが、前記リヤサイドカバー15で側方から覆われるようにして配置され、収納ボックス17および燃料タンク18は前記車体フレームFのリヤフレーム8…に支持される。
図2において、前記燃料タンク18は、下方に開いた函状の上部タンク半体19と、上方に開いた函状の下部タンク半体20とが接合されて成り、両タンク半体19,20の接合部には側方に張り出す鍔部18aが形成される。
燃料タンク18内の燃料は、ポンプユニット21Aで吸い上げられて前記内燃機関Eの燃料噴射装置49(図1参照)に供給されるものであり、ポンプユニット21Aは、燃料ポンプ22Aと、該燃料ポンプ22Aに接続される燃料フィルタ23Aとから成る。
前記燃料ポンプ22Aは、略円筒状として上下に延びるハウジング24と、該ハウジング24に内蔵される電動モータ25と、前記ハウジング24の下部に形成される昇圧室26に収容されて前記電動モータ25のモータ軸28に固定されるインペラ27とを備えるものであり、前記昇圧室26および前記電動モータ25間を隔てる隔壁29に前記昇圧室26に通じる出口通路30が設けられ、昇圧室26で昇圧されて前記出口通路30から導出された燃料は前記ハウジング24内を上方に流通する。
前記ハウジング24の上端部には、前記ハウジング24内を流通して来た燃料を吐出するための吐出管部31が設けられた蓋部材32が、前記ハウジング24の上端部から一部を側方に張り出すようにして結合される。一方、前記燃料タンク18の天井壁18bには、前記ポンプユニット21Aを挿入するための開口部33が設けられており、その開口部33から燃料タンク18内に挿入された前記燃料ポンプ22Aは、前記開口部33を上方から液密に閉じる前記蓋部材32を燃料タンク18の天井壁18bに結合することで燃料タンク18に支持される。
而して前記燃料ポンプ22Aは、燃料タンク18内で上下に長く延びるものであり、この燃料ポンプ22Aとポンプユニット21Aを構成する前記燃料フィルタ23Aは、水平方向に幅広に形成されて前記燃料ポンプ22Aの下方に配置される。
図3を併せて参照して、前記燃料フィルタ23Aは、外面に濾過面34a,35aを直接臨ませて前記燃料タンク18内に配置されるものであり、上方に配置される濾材ユニット34の周縁部と、下方に配置される濾材ユニット35の周縁部とが、両濾材ユニット34,35間に浄化室36を形成するようにして超音波溶着および電気溶着等による溶着もしくは接着剤による接着で接合されて成る。而して両濾材ユニット34,35は、その外面を濾過面34a,35aとしつつ、単一枚の濾材から成るものでもよく、また複数枚の濾材を積層して構成されるものであってもよい。
前記燃料タンク18内に混入した金属粒子が前記燃料フィルタ23Aにその上方から侵入するのを規制するために、前記燃料フィルタ23Aのうち上方に臨む部分の最通過粒径が少なくとも下方に臨む部分の最通過粒径よりも小さく設定される。すなわちこの第1の実施の形態では、燃料フィルタ23Aのうち上方に臨む部分を構成する濾材ユニット34の最通過粒径が、燃料フィルタ23Aのうち下方に臨む部分を構成する濾材ユニット35の最通過粒径よりも小さく設定される。而して濾材ユニット34が複数枚の濾材が積層されて成るものである場合、最内層の濾材の目の粗さは、インペラ27による吐出力で昇圧室26の出口通路30側に吐き出してしまうことができる粒径である20μm以上の金属粒子の通過を阻止するようにして20μm未満に設定されるものであり、望ましくは昇圧室26の壁面およびインペラ27間のクリアランスたとえば10μmよりも小さい金属粒子だけが通過し得るように10μmに設定される。それに対して濾材ユニット35を構成する複数枚の濾材のうち最も目が細かい濾材の目の粗さは、たとえば70μmに設定される。
ところで前記燃料ポンプ22Aで吸い上げられた燃料は前記内燃機関Eの燃料噴射装置49に供給されるのであるが、前記燃料フィルタ23Aよりも目が細かい二次フィルタ48(図1参照)が、前記燃料ポンプ22Aから吐出される燃料を濾過するようにして前記燃料ポンプ22Aに接続される。
再び図2において、前記燃料ポンプ22Aにおけるハウジング24の下端部を閉じるとともに前記昇圧室26の底壁を形成する底壁37には、前記昇圧室26に通じる吸入管38Aが下方に延びるようにして設けられており、該吸入管38Aが、前記燃料フィルタ23Aの濾材34を貫通して前記浄化室36内に突入する。すなわち前記吸入管38Aが前記燃料フィルタ23Aに接続される。
前記燃料タンク18の底壁18cには、下方に突出する突部18dがその内部に凹部39を形成するようにして設けられており、前記燃料フィルタ23Aは、平面視で前記凹部39とはずれた位置に配置される。
而して前記凹部39は、前記燃料タンク18の天井壁18bに設けられるとともにねじ込み式のキャップ41で閉じられる給油口40の直下に配置されることが望ましい。また前記吸入管38Aの下端は、前記燃料タンク18の底壁18c上に溜まった金属粒子を吸い上げることがないようにして、前記底壁18cから所定距離Lたとえば6mm以上離れた上方に配置されることが望ましい。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、燃料タンク18内に混入した金属粒子が燃料フィルタ23Aにその上方から侵入するのを規制するように前記燃料フィルタ23Aが構成されるので、燃料タンク18内に混入した金属粒子は、燃料フィルタ23Aにその上方から沈下して到達する可能性があるが、燃料フィルタ23Aにその上方から金属粒子が侵入することは規制されるので、燃料ポンプ22Aへの金属粒子の侵入を防止して燃料ポンプ22Aの耐久性を高めることが可能であるとともに、燃料フィルタ23A全体の目の粗さを細かくすることが不要であるので、金属粒子以外の小さな異物によって燃料フィルタ23Aで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタ23Aの交換周期を長くすることができる。
しかも燃料フィルタ23Aのうち上方に臨む部分の最通過粒径が、少なくとも下方に臨む部分の最通過粒径よりも小さく設定されるので、燃料フィルタ23Aにその上方から金属粒子が侵入することが極力規制されることになるとともに燃料フィルタ23Aで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタ23Aの交換周期を長くすることができ、燃料フィルタ23Aのうち上方に臨む部分を通過した粒径の小さな金属粒子が燃料ポンプ22Aの昇圧室26に侵入したとしても吐出力で昇圧室26から排出されることになるので、昇圧室の壁面およびインペラに摩耗が生じてしまうことを抑制することができる。この際、昇圧室26の壁面およびインペラ27間のクリアランスよりも粒径の小さな金属粒子たとえば10μmよりも小さい金属粒子だけが通過し得るように燃料フィルタ23Aのうち上方に臨む部分の最通過粒径を設定することによって、昇圧室26の壁面およびインペラ27に摩耗が生じてしまうことをより効果的に抑制することができる。
また前記燃料タンク18の底壁18cに、下方に突出する突部18dがその内部に凹部39を形成するようにして設けられ、平面視で前記凹部39とはずれた位置に前記燃料フィルタ23Aが配置されるので、燃料タンク18内の下部に沈殿した金属粒子が自動二輪車の走行に伴う燃料撹拌によって浮遊したとしても、凹部39内に沈殿していた金属粒子を浮遊しても凹部39内に留めることができ、浮遊した金属粒子の燃料フィルタ23A上への沈下を抑制することができる。特に前記燃料タンク18の天井壁18bに設けられる給油口40の直下に凹部39が配置されるので、給油時に燃料中に混入する可能性がある金属粒子を凹部39内に沈殿させるようにして燃料フィルタ23A上への金属粒子の沈下をより効果的に抑制することができ、給油口40がねじこみ式のキャップ41で閉じられることでキャップ41の開閉時のこすれによって金属粒子が発生する場合でも、発生した金属粒子を凹部39内に沈殿させることができる。
またポンプユニット21Aが、上下に長く延びる燃料ポンプ22Aと、水平方向に幅広に形成されて前記燃料ポンプ22Aの下方に配置されるとともに前記燃料ポンプ22Aに接続される前記燃料フィルタ23Aとから成るものであり、そのポンプユニット21Aを挿入するための開口部33が、前記燃料タンク18の天井壁18bに設けられるので、燃料タンク18の天井壁18bから離隔した位置に燃料フィルタ23Aを配置するようにして燃料フィルタ23Aを大型化してもポンプユニット21Aの燃料タンク18への組付けを容易とすることができ、燃料フィルタ23Aが水平方向に幅広であるので燃料タンク18内の燃料残量が少なくなっても燃料の供給を良好なものとすることができる。
さらに燃料フィルタ23Aよりも目が細かい二次フィルタ49が、燃料ポンプ22Aから吐出される燃料を濾過するようにして燃料ポンプ22Aに接続されるので、燃料フィルタ23Aのうち金属粒子の侵入が規制されていな部分の目の粗さを比較的粗くすることで、燃料フィルタ23Aの寿命を長くしつつ燃料噴射装置49側で目詰まりが生じるのを防止することができる。
本発明の第2の実施の形態について図4を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ポンプユニット21Bは、上下に長く延びる燃料ポンプ22Bと、濾過面42a,43aを外面に臨ませるようにして前記燃料ポンプ22Bに接続される燃料フィルタ23Bとから成り、燃料フィルタ23Bは、金属粒子が前記燃料フィルタ23Bにその上方から侵入するのを規制するように構成される。
前記燃料フィルタ23Bは、目の粗さを同一とした2つの濾材ユニット42,43の周縁部が接合されて成るものであり、両濾材ユニット42,43は、その外面を濾過面42a,43aとしつつ、単一枚の濾材から成るものでもよく、また複数枚の濾材を積層して構成されるものであってもよい。また前記燃料ポンプ22Bの下部に設けられた吸入管38Bが両濾材ユニット42,43内に突入するようにして燃料フィルタ23Bに接続される。
而して燃料フィルタ23Bにその上方から金属粒子が侵入するのを規制するために、該燃料フィルタ23Bの上方に臨む部分の面積が、少なくとも側方に臨む部分の面積よりも小さくなるように設定されるものであり、この第2の実施の形態では、上下に長く延びる前記燃料ポンプ22Bの側方に上下に長くした前記燃料フィルタ23Bが配置される。
この第2の実施の形態によれば、燃料フィルタ23Bのうち上方に臨む部分の面積が、少なくとも側方に臨む部分の面積よりも小さいので、燃料タンク18(第1の実施の形態参照)内を沈下する金属粒子のうち燃料フィルタ23B上に沈下する個数を少なく抑えることで、燃料フィルタ23Bの目の粗さを細かくすることなく燃料フィルタ23Bから燃料ポンプ22Bに金属粒子が侵入する確率を減らし、燃料ポンプ22Bの耐久性を高めることが可能であるとともに、燃料フィルタ23Bで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタ23Bの交換周期を長くすることができる。
しかも燃料ポンプ22Bが上下に長く配置され、上下に長い燃料フィルタ23Bが燃料ポンプ22Bの側方に配置されるので、燃料ポンプ22Bおよび燃料フィルタから成るポンプユニット21Bの上下高さを、燃料ポンプ22Bの下方に燃料フィルタが配置されるものに比べて小さくして、燃料タンク18の大型化を回避することができる。
本発明の第3の実施の形態について図5を参照しながら説明すると、ポンプユニット21Cは、上下に長く延びる燃料ポンプ22Aと、濾過面42a,43aを外面に臨ませるようにして前記燃料ポンプ22Aに接続される燃料フィルタ23Cとから成り、燃料フィルタ23Cは、たとえば目の粗さを同一とした2つの濾材ユニット45,46の周縁部が接合されて成るものであり、両濾材ユニット45,46は、その外面を濾過面45a,46aとしつつ、単一枚の濾材から成るものでもよく、また複数枚の濾材を積層して構成されるものであってもよい。
而して前記燃料フィルタ23Cは、水平方向に幅広に形成されて前記燃料ポンプ22Aの下方に配置され、燃料ポンプ22Aの下部に設けられた吸入管38Aが両濾材ユニット45,46内に突入するようにして燃料フィルタ23Cに接続される。
しかも金属粒子が前記燃料フィルタ23Cにその上方から侵入するのを規制すべく、前記燃料フィルタ23Cの上方に該燃料フィルタ23Cを上方から覆うカバー部材47が配置されており、このカバー部材47は、たとえば前記吸入管38Aに取付けられる。
この第3の実施の形態によれば、金属粒子が燃料フィルタ23Cにその上方から侵入するのを規制するカバー部材47が、燃料フィルタ23Cを上方から覆って該燃料フィルタ23Cの上方に配置されるので、燃料フィルタ23Cの上方では金属粒子をカバー部材47上に沈下させるようにして、燃料フィルタ23Cの目の粗さを細かくすることなく燃料フィルタ23Cから燃料ポンプ22Aに金属粒子が侵入するのを抑えることができ、燃料ポンプ22Aの耐久性を高めることが可能であるとともに、燃料フィルタ23Cで目詰まりが発生することを極力回避して燃料フィルタ23Cの交換周期を長くすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
18・・・燃料タンク
18b・・・天井壁
18c・・・底壁
18d・・・突部
21A,21B,21C・・・ポンプユニット
22A,22B・・・燃料ポンプ
23A,23B,23C・・・燃料フィルタ
33・・・開口部
34a,35a,42a,43a,45a,46a・・・濾過面
39・・・凹部
47・・・カバー部材
48・・・二次フィルタ
F・・・車体フレーム

Claims (7)

  1. 車体フレーム(F)に支持される燃料タンク(18)と、外面に濾過面(34a,35a;42a,43a)を直接臨ませて前記燃料タンク(18)内に配置される燃料フィルタ(23A,23B)と、該燃料フィルタ(23A,23B)を介して前記燃料タンク(18)内の燃料を吸入する燃料ポンプ(22A,22B)とを備える車両用燃料供給装置において、
    前記燃料タンク(18)内に混入した金属粒子が前記燃料フィルタ(23A,23B)にその上方から侵入するのを規制するように前記燃料フィルタ(23A,23B)が構成され、前記燃料タンク(18)の底壁(18c)に、下方に突出する突部(18d)がその内部に凹部(39)を形成するようにして設けられ、平面視で前記凹部(39)とはずれた位置に前記燃料フィルタ(23A,23B,23C)が配置されることを特徴とする車両用燃料供給装置。
  2. 前記燃料フィルタ(23A)のうち上方に臨む部分の最通過粒径が、少なくとも下方に臨む部分の最通過粒径よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1記載の車両用燃料供給装置。
  3. 前記燃料フィルタ(23B)の上方に臨む部分の面積が、少なくとも側方に臨む部分の面積よりも小さくなるように設定されることを特徴とする請求項1記載の車両用燃料供給装置。
  4. 車体フレーム(F)に支持される燃料タンク(18)と、外面に濾過面(45a,46a)を直接臨ませて前記燃料タンク(18)内に配置される燃料フィルタ(23C)と、該燃料フィルタ(23C)を介して前記燃料タンク(18)内の燃料を吸入する燃料ポンプ(22A)とを備える車両用燃料供給装置において、
    前記燃料タンク(18)内に混入した金属粒子が前記燃料フィルタ(23C)にその上方から侵入するのを規制すべく、前記燃料フィルタ(23C)の上方に該燃料フィルタ(23C)を上方から覆うカバー部材(47)が配置され、前記燃料タンク(18)の底壁(18c)に、下方に突出する突部(18d)がその内部に凹部(39)を形成するようにして設けられ、平面視で前記凹部(39)とはずれた位置に前記燃料フィルタ(23C)が配置されることを特徴とする車両用燃料供給装置。
  5. 上下に長く延びる前記燃料ポンプ(22A)と、水平方向に幅広に形成されて前記燃料ポンプ(22A)の下方に配置されるとともに前記燃料ポンプ(22A)に接続される前記燃料フィルタ(23A,23C)とから成るポンプユニット(21A,21C)を挿入可能とした開口部(33)が、前記燃料タンク(18)の天井壁(18b)に設けられることを特徴とする請求項1,2または4記載の車両用燃料供給装置。
  6. 上下に長く延びる前記燃料ポンプ(22B)と、上下に長くして前記燃料ポンプ(22B)の側方に配置されるとともに前記燃料ポンプ(22B)に接続される前記燃料フィルタ(23B)とから成るポンプユニット(21B)を挿入可能とした開口部(33)が、前記燃料タンク(18)の天井壁(18b)に設けられることを特徴とする請求項3記載の車両用燃料供給装置。
  7. 前記燃料フィルタ(23A,23B,23C)よりも目が細かい二次フィルタ(48)が、前記燃料ポンプ(22A,22B)から吐出される燃料を濾過するようにして前記燃料ポンプ(22A,22B)に接続されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用燃料供給装置。
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