JP5859614B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、仮想的第１入力ユニットが設けられた複数の機能の操作及び情報の表示を目的とする接触感受性モニタ形式の車両用表示及び入力兼用装置に関する。

車両の乗員が制御できる複数の機能を、自動車の内部に設けることが一般に知られている。かかる機能は、空調システム、娯楽電子機器、例えば携帯電話及びインターネットアプリケーションのような通信手段、並びにナビゲーションシステムである。

これらの機能を制御及び表示するべく、様々な入力装置及び表示装置が先行技術により知られている。

車両用入力装置を有するこのタイプの表示装置は、特許文献１に開示されている。表示装置は、当該表示装置に情報を表示する表示コントローラに結合され、かつ、複数の論理区域に分割されている。道路の特性、一般及び現行の交通規則、道順、並びに当該車両の運転者に関する情報を、表示コントローラを使用して表示装置の第１論理区域に表示することができる。第２論理区域には、車両の動的駆動値及び警告標識を示すことができる。この動的駆動値は、車両の速度及びエンジン回転速度を含む。表示装置の第３論理区域には、空調システム、娯楽情報システム、ナビゲーションシステム、日程管理表、いわゆるガイド、及び通信装置に関する情報を表示することができる。ここで、通信装置は電話である。表示装置の第４論理区域には、第３論理区域と同じ情報を表示することができる。表示装置はまた、タッチ画面としても知られる接触感受性モニタ形式の入力装置も含む。このように、表示装置及び入力装置が、表示及び入力兼用装置を形成する。

接触感受性モニタ及び制御要素からなる制御装置を含むモニタ系車両操作システムが、特許文献２により知られている。制御要素がモニタを覆うことにより、当該モニタ上の表示を、制御要素を使用して選択された機能に応じて変えることができる。

特許文献３は、表示画面を含む車両用多機能ユニットを開示する。多機能ユニットは少なくとも一つの機械式ボタンも含む。この機械式ボタンは一部が表示画面と重なり、オンにされると当該表示画面上のボタンの機能に係るソフトウェア制御表現の変化をもたらす。

独国特許出願公開第１０ ２００４ ０３１ ３３４（Ａ１）号明細書 独国特許出願公開第１０ ２００８ ０４１ ６４９（Ａ１）号明細書 独国特許第１０３９２３８３（Ｔ５）号明細書

本発明の課題は、先行技術よりも改善された車両用表示及び入力兼用装置を特定することにある。

この課題は、本発明によれば請求項１に特定された特徴を有する表示及び入力兼用装置によって解決される。

本発明の有利な実施形態が、従属請求項の対象である。

車両用表示及び入力兼用装置は、複数の機能を制御しかつ情報を表示する接触感受性モニタ形式の仮想的第１入力ユニットを含む。

本発明によれば、物理的第２入力ユニットが設けられる。第１入力ユニット及び／又は第２入力ユニットを使用して複数の機能を選択すること、並びに第１入力ユニット及び／又は第２入力ユニットを使用して当該機能の複数の目標値を設定することができる。これにより、機能及び／又は目標値を接触感受性モニタ上に表示することができる。本発明によれば、仮想的制御要素を接触感受性モニタ上に仮想的第１入力ユニットの一部として表示することもできる。この仮想的制御要素は、スイッチ、スライドコントローラ、及び／又は回転コントローラである。

仮想的入力ユニットは本例では、非物理的制御要素を含む入力ユニットであることがわかる。非物理的制御要素は特に、接触感受性モニタ上に２次元記号として表現することができる。

物理的入力ユニットは本例では、例えばスイッチ、ボタン、回転スイッチ、回転コントローラ、スライドコントローラ、複合スイッチ、及び複合コントローラのような物理的制御要素を含む入力ユニットであることがわかる。

本発明に係る車両用表示及び入力兼用装置は設計が単純なので、単純かつ直感的な操作を可能とする。様々な機能の制御が、低減された数の入力及び表示手段によって行われる。そして、その数は、特に車両運転者である操作者にとって操作が複雑すぎるほど少なくはない。仮想的制御要素は、表示及び入力兼用装置の直感的な操作が可能となるように、従来の車両に存在する実際の制御要素をモデルにすることが好ましい。

好ましくは、接触感受性モニタは、抵抗型、容量型又は誘導型接触感受性モニタ形式である。かかるモニタは長い耐用年数を特徴とし、かつ、低コストで利用可能である。代替的に、接触感受性モニタは、音波制御又は光制御の装置の形式である。光制御の装置は例えば、モニタの前面に赤外光グリッドを有する。いわゆる分散信号技術装置として設計することもできる。

特に好ましくは、仮想的制御要素は、選択された機能に応じて、接触感受性モニタ上の異なる位置に配列される。これにより、接触感受性モニタ上での明確な例示を常に達成することができる。

有利な進展では、物理的第２入力ユニットは、少なくとも一つのボタン、回転コントローラ、スライドコントローラ及び／又は複合コントローラを含む。これらはさらに、表示及び入力兼用装置の単純な操作を改善する。

複合コントローラは特に、回転コントローラをプッシュスイッチ及び／又はプルスイッチと組み合わせたものである。これにより、複数の操作ステップを、直感的な制御を同時に備える特に少数の制御要素により、極めて小さな空間内で行うことができる。少数の制御要素の結果、明確性が改善されているので、表示及び入力兼用装置の操作が容易となる。

特に好ましくは、複合コントローラの回転機能を使用してメインメニューの複数の機能から一の機能を選択すること、及び当該複合コントローラのプッシュ機能を使用して一の機能を選択することができる。また、サブメニューの各機能の少なくとも一つの所望値を、複合コントローラの回転機能及び／又はプッシュ機能を使用して設定することができる。メニュー構造は、使用者にとって理解しやすい単純な設計を特徴とする。複合コントローラを使用する操作は、特に単純な態様で行うことができる。これに関して有利なことに、機能の操作を可能にするべく操作者の視線を複合コントローラに向ける必要がないので、車両運転者が交通から気をそらされることが低減される。

代替的に又は追加的に、メインメニューにある複数の機能を、第２入力ユニットを使用して選択し、かつ、少なくとも一つのサブメニューのサブ機能及び／又は関連目標値を、第１入力ユニットを使用して設定することができる。目標値が変更される機能の選択は、物理的第２入力ユニットの制御要素を操作することによって、特に単純な態様で直接的に行われる。目標値の設定は、第１入力ユニットを使用して、すなわち接触感受性モニタを使用して、特に有利な態様で行うことができる。制御要素が、設定される機能に応じて接触感受性モニタ上に形成かつ配列されるので、設定される機能又は目標値に適合された最適な入力ユニットが、最小限の数の制御要素によって常に利用可能となる。これにより、目標値を正確かつ単純に設定することができる。

特定の設計によれば、複数の機能及び／又は目標値を同時に表示すること、及び／又は一以上の機能の複数の目標値を同時に設定することができる。こうすることで、複数の情報項目が、同時にかつ明確な態様で使用者に対して表示される。使用者は、多数のメニューオプション間の複雑な変更なしに、操作をすることができる。

表示及び入力兼用装置を使用して選択しかつ目標値を設定することができる複数の機能は特に、空調機能、娯楽電子機器を制御する機能、通信装置を制御する機能、ナビゲーション装置を制御する機能、車両シャーシを制御する機能、車両の駆動系を制御する機能、車両照明を制御する機能、及び／又は車両の快適装置を制御する機能である。快適装置は例えば、座席暖房、座席換気、及び駐車用ヒータを含む。

本発明の例示的な実施形態を、図面を使用して以下に詳細に説明する。

本発明に係る表示及び入力兼用装置の第１例の実施形態を模式的に示す。 図２Ａ〜２Ｄは、図１に係る表示及び入力兼用装置の様々な状態を模式的に示す。 本発明に係る表示及び入力兼用装置の第２例の実施形態を模式的に示す。 図４Ａ〜４Ｃは、図３に係る表示及び入力兼用装置の様々な状態を模式的に示す。 図５Ａ〜５Ｃは、本発明に係る表示及び入力兼用装置の第３例の実施形態を操作している間の様々な状態、並びに当該表示及び入力兼用装置の断面例示を模式的に示す。

互いに対応する部分には、すべての図において同一の参照符号が与えられる。

図１は、本発明に係る表示及び入力兼用装置１の第１例の実施形態を示す。これは、例示されない車両の中に情報の表示及び機能の操作を目的として配列される。表示及び入力兼用装置１の例示される実施形態は、空調システムの操作を目的として、及び車両内部の気候制御に関連する情報の表示を目的として設計される。

表示及び入力兼用装置１は、接触感受性モニタ、すなわち、いわゆるタッチ画面の形式の仮想的第１入力ユニット２を含む。例示される実施形態の接触感受性モニタは、いわゆる容量型インタラクティブディスプレイ（略称：ＣＩＤ）のような容量型接触感受性モニタ形式である。代替的に、接触感受性モニタは、抵抗型接触感受性モニタ、誘導型接触感受性モニタ、音波制御型接触感受性モニタ、又は光制御型接触感受性モニタである。これは、いわゆる分散信号技術装置として設計することもできる。

表示及び入力兼用装置１は、物理的第２入力ユニット３も含む。物理的第２入力ユニット３は、複合コントローラ３．１及び４つのボタン３．２〜３．５を含む。

ボタン３．２〜３．５を使用して、車両の空調システムの様々な機能を直接選択することができる。第１ボタン３．２は換気システムの空気循環モードを作動又は作動解除するべく、第２ボタン３．３は空調システムすなわち特に空調圧縮機を作動又は作動解除するべく、第３ボタン３．４は車両のフロントガラス用集中換気手段（＝いわゆる除氷機能）を作動又は作動解除するべく、及び第４ボタン３．５はリアガラスヒータを作動又は作動解除するべく設けられる。

複合コントローラ３．１は、回転コントローラをプッシュボタン及びプルボタンと組み合わせたものからなる。複合コントローラ３．１を使用して、空調システムの特定の機能の目標値を設定することができる。

例示される実施形態では、内部温度の目標値（ここでは２０℃）を、図示されたサブメニューの複合コントローラ３．１の回転機能を使用して設定することができる。複合コントローラ３．１によって目標温度を変更することは直接的に、例えば温度コントローラに対して特定される目標値の変更をもたらす。回して選択された内部温度を、複合コントローラ３．１をプッシュすることによって確定することもできる。

代替的に、接触感受性モニタの複合コントローラ３．１のプッシュ機能を操作することによって、メインメニュー又はいわゆるドロップダウンメニューへと変更することができる。この場合、使用者は、空調システムの様々な機能間の選択を、好ましくは複合コントローラ３．１を回して行うことができる。所望の機能が、複合コントローラ３．１をプッシュすることによって選択される。これらの機能は、内部温度の制御に加えて、換気手段の送風機ステージの制御、及び換気手段の様々な流出口の制御である。

メインメニューに戻るべく、代替手段として、複合コントローラ３．１のプッシュ機能ではなく複合コントローラ３．１のプル機能を使用することもできる。

図２Ａ〜２Ｄは、様々な状態にある、すなわち、様々なメニューオプションで操作中の、図１に係る表示及び入力兼用装置１を示す。

仮想的第１入力ユニット２は、物理的第２入力ユニット３よりも上方に配列され、又は上方で物理的第２入力ユニット３に直接接続される。

代替的に又は追加的に、互いに対する配列であって、仮想的第１入力ユニット２と物理的第２入力ユニット３とが隣接し、重なり合い、隣接かつ重なり合い、及び／又は一方が他方の上になって重なり合うように配列されることが可能である。

特に有利な態様では、接触感受性モニタ上の例示は、物理的第２入力ユニット３の形状が当該接触感受性モニタ上の例示において模倣又は維持されるように形成される。換言すれば、接触感受性モニタの例示は、視覚的な例示が物理的第２入力ユニット３の一部として現れるように行われる。その結果、使用者にとって論理的、理解が容易、かつ直感的に操作可能な配列が得られる。

図２Ａには、図１に係る表示及び入力兼用装置１が、複合コントローラ３．１を回すことによって内部温度の目標値を特定することができるサブメニューで例示される。設定された内部温度の目標値は、接触感受性モニタ上に出力される。複合コントローラ３．１をプルすることによって、表示及び入力兼用装置１は、メインメニュー又はドロップダウンメニューに復帰する。

このメインメニューは図２Ｂに例示される。選択を目的として利用可能な空調システムの様々な機能が、接触感受性モニタ上に一緒に示されている。上述のように、複数の機能は、内部温度の制御、換気手段の送風機ステージの制御、及び、換気手段の様々な流出口、すなわち、いわゆる車両の空気流分配の制御である。

複合コントローラ３．１を回すことにより、目標値が変更される所望の機能を選択することができる。これにより、例えば着色標識又は照明のような標識によって現在選択されている機能が識別される。本例では、内部温度を制御する機能が選択されている。

図２Ｃに例示されるように、複合コントローラ３．１を時計回り方向に回転した後に空気流分配制御が選択される。

使用者は、複合コントローラ３．１をプッシュすることによって、図２Ｄに示されるサブメニューに入る。そして、複合コントローラ３．１の回る動きによって、空気流分配の目標値を特定することができる。複合コントローラ３．１でのプル動作によって、表示及び入力兼用装置１はメインメニューに復帰する。

図３には、本発明に係る表示及び入力兼用装置１の第２の例示的な実施形態が示される。表示及び入力兼用装置１の例示される実施形態は、空調システムを操作するべく、及び車両内部の気候制御に関する情報を表示するべく設けられる。

物理的第２入力ユニット３は、フレーム状の態様で２つの仮想的第１入力ユニットを包囲する。特に有利な態様では、フレーム形状の物理的第２入力ユニット３は、表示及び入力兼用装置１を車両内に取り付けるための、例えば、車両のダッシュボードに一体化するためのフレームも同時に形成する。

物理的第２入力ユニット３は、ボタン３．２〜３．５に加えて、他の３つのボタン３．６〜３．８も含む。これらによって、内部温度の制御（＝ボタン３．８）、換気手段の送風機ステージの制御（＝ボタン３．７）、及び換気手段の様々な流出口の制御（＝ボタン３．６）の機能を直接選択することができる。

図１及び図２Ａ〜２Ｄに係る複合コントローラ３．１は設けられていない。複合コントローラ３．１を使用して行われる操作は、一方ではボタン３．６〜３．８によって行われる。これにより、目標値が設定されるそれぞれの機能が選択される。

目標値の設定は、接触感受性モニタによって行われる。機能の選択に引き続き、選択された機能が、接触感受性モニタ上に記号によって表現される。例示される実施形態では、設定される機能として、車両の内部温度が選択される。内部温度の目標値を設定する第１仮想的制御要素２．１を、接触感受性モニタ上に表示することができる。

第１仮想的制御要素２．１は回転コントローラである。これにより、使用者の１本の指又はいわゆる入力ペンによる仮想的回転コントローラの縁領域における円動作によって、内部温度の目標値が設定される。

サブメニューから抜けるべく、ボタンをシミュレートする第２仮想的制御要素２．２を、接触感受性モニタ上に表示することができる。

追加的に、ボタン３．２〜３．７の一つを操作することによって、異なる機能への直接的な変更が可能である。

第２入力ユニット３のフレーム形状設計の代替として、第１入力ユニット２及び第２入力ユニット３が、図５Ｃに一例として例示される共通接触感受性層２．９によって形成される。この層２．９は、透明なガラス又はプラスチックの形式であり、かつ、図５Ｃに詳細に例示される表示ユニット２．１０を覆う全区域における抵抗又は容量層２．９の形式である。層２．９にタッチすると、電気信号が生成され、それによって当該接触の位置を決定すること、及び第１入力ユニット２を制御することができる。

第２入力ユニット３を形成するべく、層２．９は、表示ユニット２．１０を超えるように側方に引き出される。図示されたボタン３．２〜３．８の区域において、容量型及び／又は抵抗型センサが層２．９に導入又は形成される。当該センサは、接触によりボタン３．２〜３．８を操作するのと同じアクションを引き起こす。使用者に対する例示を目的として、容量型及び／又は抵抗型センサが配置された区域もバックライト照明されることが好ましい。表示及び入力兼用装置１のこの設計の結果、高い魅力を有しかつ高品質な印象を与える連続的な表面が得られる。

図４Ａは、図３に係る表示及び入力兼用装置１を示す。サブメニューにおいて、仮想的回転コントローラの縁領域における円又は回転の動きを使用して内部温度を設定する。

換気手段の送風機ステージの制御機能を作動させるべく、第２仮想的制御要素２．２の作動とその後のボタン３．７の操作が必要となる。第２仮想的制御要素２．２は、終了手段又はいわゆるイグジット箇所を形成する。

代替的には、ボタン３．７の単独操作が、換気手段の送風機ステージの制御機能を作動させるのに十分とされる。

図４Ｂに例示される換気手段の送風機ステージを制御する機能のこの選択に引き続き、第１仮想的制御要素２．１の、すなわち仮想的回転コントローラの、縁領域における円又は回転の動きによって送風機ステージの設定が行われる。

換気手段の送風機ステージを制御する機能から抜け出て当該換気手段の様々な流出口を制御する機能を作動させるべく、第２仮想的操作要素２．２の操作及びその後のボタン３．６の操作が必要となる。代替的に、ボタン３．６の単独操作で十分とされる。

図４Ｃに例示される換気手段の様々な流出口の制御のこの選択に引き続き、第１仮想的制御要素２．１を操作することによって空気分配の設定が行われる。制御要素２．１を特定の位置に操作することにより、記号により例示された車両乗員に対して車両内の作動位置に配置された流出口が作動する。

図５Ａ及び５Ｂには、本発明に係る表示及び入力兼用装置１の第３例の実施形態の操作中における様々な状態が示される。

表示及び入力兼用装置１はこの場合、仮想的第１入力ユニット２及び物理的第２入力ユニット３を含む。

物理的第２入力ユニット３は、図１に例示される物理的第２入力ユニット３に係る複合コントローラ３．１及び４つのボタン３．２〜３．５を含む。

仮想的第１入力ユニット２は、例示される実施形態において、抵抗型接触感受性モニタの形式である。

上述の図面で既に説明した車両の空調システムの機能に加え、図５Ａに係る表示及び入力兼用装置１の例示される第３例の実施形態を使用して、データベースの機能、娯楽電子機器の特に音響システムの機能、及び車両機能を操作及び／又は制御することができる。車両機能は、車両のシャーシを制御する機能、車両の駆動系を制御する機能、車両照明を制御する機能、及び車両の快適装置を制御する機能を含む。

複数の機能を選択するべく、３つの仮想的制御要素２．３〜２．５を接触感受性モニタ上に出力させることができる。これにより、仮想的制御要素２．３を使用してデータベースの機能を選択すること、仮想的制御要素２．４を使用して娯楽電子機器の機能を選択すること、及び仮想的制御要素２．５を使用して車両機能を選択することができる。

仮想的制御要素２．３〜２．５は仮想的ボタン形式である。仮想的制御要素２．３〜２．５にタッチすることにより、詳細には例示されない各機能に対して関連づけられたサブメニューが開かれる。各サブメニュー内の複数の機能の操作は、接触感受性モニタを介して行われる。これを目的として、他の仮想的制御要素を、例示されない態様のボタン、スライドコントローラ及び／又は回転コントローラとして表示することができる。

これらの仮想的制御要素及び仮想的制御要素２．１〜２．５は、選択された機能に応じて接触感受性モニタ上の異なる位置に配列される。

接触感受性モニタの上部区域に情報バー２．６も表示される。情報バー２．６によって、複数の機能の現在の設定が表示される。例示される実施形態では、車両の空調システム及び音響システムの設定が示される。

複合コントローラ３．１を操作することによって、特にそれをプッシュすることによって、表示及び入力兼用装置１は、車両の空調システムの機能を設定するメニューに変わる。

図５Ｂはこのメニューを示す。内部温度の機能、送風機ステージの機能、及び空気分配手段の機能は、接触感受性モニタ上に記号により一緒に例示される。

例示される実施形態では、複合コントローラ３．１をプッシュすることによって内部温度機能が選択される。複合コントローラ３．１を回す動きによって、図１及び図２Ａ〜２Ｄに対する記載に係る内部温度の目標値の設定が行われる。空調システムの残り２つの機能の一方に対する変更は、複合コントローラ３．１を再びプッシュすること及びその後の回転動作による機能選択によって行われる。

代替的に又は追加的に、空調システムの残りの機能の目標値を設定するためのサブメニューへの変更は、接触感受性モニタの各機能の記号区域をタッチすることによって可能となる。そして、サブメニュー内の設定が、複合コントローラ３．１を使用する上記態様で行われる。

代替的に又は追加的に、複合コントローラ３．１をプッシュして車両の空調システムの機能を設定するメニューを開いた後、接触感受性モニタ上に生成された仮想的制御要素２．１、２．６、２．７を操作することによって、空調システムの機能の個々の目標値を設定することができる。

回転コントローラ形式である第１仮想的制御要素２．１は、内部温度を設定するべく設けられる。他の２つの制御要素２．６、２．７は仮想的ボタン形式である。接触感受性モニタに一回又は複数回タッチすることによって、当該目標値の設定が行われる。

図５Ｃには、表示及び入力兼用装置１の第３実施形態の断面表現が例示される。表示及び入力兼用装置１は、接触感受性モニタ形式の第１入力ユニット２を含む。接触感受性モニタは、抵抗型かつ透明の層２．９を含む抵抗型接触感受性モニタ形式である。この層２．９は、タッチされると電気信号を生成する。これにより、接触位置を決定すること、及び第１入力ユニット２を制御することができる。抵抗層２．９は、個々の区域の例示及び／又は強調を目的として、少なくとも一部の領域がバックライト照明される。

さらに、第１電気入力ユニット２は、情報を表示する表示ユニット２．１０を含む。表示ユニット２．１０は、その表面が抵抗型かつ透明の層２．９と平行に延びるように配列される。これにより、表示ユニット２．１０は透明層２．９によって覆われる。

物理的第２入力ユニット３は、ハウジング３．９を含む。ハウジング３．９は、例示されない態様でボタン３．２〜３．５及び複合コントローラ３．１に対応するアパチャを含む。ボタン３．２〜３．５及び複合コントローラ３．１は当該アパチャを貫通する。ボタン３．２〜３．５及び複合コントローラ３．１のための電気回路は、例示されない態様でハウジング３．９の内部に配列される。

１ 表示及び入力兼用装置
２ 第１入力ユニット
２．１ 仮想的制御要素
２．２ 仮想的制御要素
２．３ 仮想的制御要素
２．４ 仮想的制御要素
２．５ 仮想的制御要素
２．６ 情報バー
２．７ 仮想的制御要素
２．８ 仮想的制御要素
２．９ 層
２．１０ 表示ユニット
３ 第２入力ユニット
３．１ 複合コントローラ
３．２ ボタン
３．３ ボタン
３．４ ボタン
３．５ ボタン
３．６ ボタン
３．７ ボタン
３．８ ボタン
３．９ ハウジング

Claims (7)

1. 複数の機能の操作及び情報の表示を目的とする接触感受性モニタの形式である仮想的第１入力ユニット（２）が設けられた車両用の表示及び入力兼用装置（１）であって、
   物理的第２入力ユニット（３）が前記仮想的第１入力ユニット（２）に隣接して設けられ、
   前記複数の機能を前記仮想的第１入力ユニット（２）及び／又は前記物理的第２入力ユニット（３）を使用して選択すること、並びに前記複数の機能の複数の目標値を前記仮想的第１入力ユニット（２）及び／又は前記物理的第２入力ユニット（３）を使用して設定することが可能であり、
   前記複数の機能及び／又は複数の目標値を前記接触感受性モニタに表示することが可能であり、
   前記接触感受性モニタ上には、ボタン、スライドコントローラ及び／又は回転コントローラを含む仮想的制御要素（２．１〜２．６、２．７、２．８）を前記仮想的第１入力ユニット（２）の一部として表示することが可能であり、
   前記物理的第２入力ユニット（３）は、回転コントローラとプッシュスイッチ及び／又はプルスイッチとを組み合わせた複合コントローラ（３．１）を含み、
   前記複合コントローラ（３．１）の回転機能によってメインメニューの複数の機能から一の機能を選択してから前記複合コントローラ（３．１）のプッシュ機能及び／又はプル機能によってサブメニューに入ることが可能であり、
   各機能の少なくとも一つの目標値を、前記サブメニューにおいて前記複合コントローラ（３．１）の前記回転機能及び／又は前記プッシュ機能によって設定することが可能であり、
   前記物理的第２入力ユニット（３）の形状が前記接触感受性モニタ上に模倣される表示及び入力兼用装置（１）。
2. 前記接触感受性モニタは、抵抗型接触感受性モニタ、容量型接触感受性モニタ、又は誘導型接触感受性モニタの形式である、請求項１に記載の表示及び入力兼用装置（１）。
3. 前記仮想的制御要素（２．１〜２．６、２．７、２．８）は、選択された前記機能に応じて前記接触感受性モニタ上の異なる位置に配列される、請求項２に記載の表示及び入力兼用装置（１）。
4. 前記物理的第２入力ユニット（３）はさらに、少なくとも一つのボタン（３．２〜３．８）、一の回転コントローラ、及び／又は一のスライドコントローラを含む、請求項１〜３のいずれか１項に記載の表示及び入力兼用装置（１）。
5. 前記メインメニューの前記複数の機能を、前記第２入力ユニット（３）によって選択することが可能であり、かつ、少なくとも一つのサブメニューの複数のサブ機能及び／又は関連づけられた複数の目標値を、前記仮想的第１入力ユニット（２）を使用して設定することが可能である、請求項１〜４のいずれか１項に記載の表示及び入力兼用装置（１）。
6. 複数の機能及び／若しくは目標値を同時に表示することが可能であり、並びに／又は一以上の機能の複数の目標値を同時に設定することが可能である、請求項１〜５のいずれか１項に記載の表示及び入力兼用装置（１）。
7. 前記複数の機能は、空調機能、娯楽電子機器を制御する機能、通信装置を制御する機能、ナビゲーション装置を制御する機能、車両のシャーシを制御する機能、車両の駆動系を制御する機能、車両照明を制御する機能、及び／又は車両の快適装置を制御する機能である、請求項１〜６のいずれか１項に記載の表示及び入力兼用装置（１）。

Images