JP5858153B2 - 直動案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直線運動する物体をその移動方向に案内する手段として工作機械等で用いられ、案内レールと、この案内レール上に転動体を介してスライド移動可能に跨設されるスライダとを備える直動案内装置に関する。
この種の直動案内装置(リニアガイド)は、案内レールとスライダの摺接部分のシール部材として、サイドシールとアンダーシールが用いられる。つまり、直動案内装置は、その機能を長期に渡って維持するために、スライダに潤滑剤が封入されている。そのため、この潤滑剤がスライダ外部に流出すると周辺を汚染してしまう。また、潤滑剤の流出量が多いと、スライダ内部の潤滑剤が不足して、直動案内装置の機能を維持できなくなる。
そこで、例えば特許文献1では、スライダ内部からの潤滑剤の流出を防止するために、スライダにサイドシールを装着している。サイドシールは、スライダの直動方向(スライダが案内レールに沿って直線運動する方向、以下同じ)の端面に取り付けられ、案内レールの軸方向からスライダ内の潤滑剤がスライダ外部に流出することを防ぐ。これにより、直動案内装置の直動方向については、特許文献1に開示されるサイドシールによって潤滑剤の流出を防止することができる。
しかし、スライダの底面からの潤滑剤の流出に対しては、別途、アンダーシールを設置する必要がある。特許文献2には、スライダにアンダーシールを設けている。アンダーシールは、跨設されるスライダの袖部下部の、スライダと案内レールとの間の隙間ができる部分に取り付けられ、直動案内装置の底面側からスライダ内部の潤滑剤が流出することを防ぐ。
ここで、サイドシールとアンダーシールは、それぞれ別部品で構成すれば製作が容易である。この場合、潤滑剤の流出を防ぐためには、サイドシールとアンダーシールを、互いに隙間なく密着させることが望ましい。そこで、例えば特許文献3では、サイドシールの裏面に段差を埋めるように補助リップを設けている。これにより、サイドシールの補助リップとアンダーシールの端面とを所定の位置で密着させ、サイドシールとアンダーシールを隙間なく密着させている。
特開2008−69872号公報 特開2006−64007号公報 特開2011−12715号公報
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、サイドシールの補助リップとアンダーシールの端面とを所定の位置で密着させるために、アンダーシールの長さを厳密に管理する必要がある。
つまり、図18に、従来のスライダを底面側から見た要部斜視図を例示するように、アンダーシール110が僅かでも直動方向Sで短い場合、サイドシール117とアンダーシール110のシール部材端面を所定の位置で密着させられない。そのため、サイドシール117のシール部117aとアンダーシール110の端面との間に、同図に示す隙間Cが生じてしまう。逆に、アンダーシール110が長いと、アンダーシール110の端面が、サイドシール117のシール部117aを所定の位置を超えて押し曲げてしまう。これにより、サイドシール117が変形し、不図示の案内レールとサイドシール117の密着度が低減する。そのため、やはりサイドシール117と案内レールの間に隙間ができてしまうので、潤滑剤がスライダ内部から流出するおそれがある。また、アンダーシール110の長さを厳密に管理しようとすると、労力とコストを要するという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、案内レールとスライダの摺接部分のシール部材として、サイドシールとアンダーシールが用いられる直動案内装置において、アンダーシールの長さが変化しても、アンダーリップとサイドリップの密着性を保つことができ、スライダ内部からの潤滑剤の漏れを防止可能な直動案内装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る直動案内装置は、案内レールと、該案内レール上に跨設されるスライダとを備え、前記スライダが、自身左右の袖部の転動体を介して前記案内レール上を直動方向にスライド移動する直動案内装置であって、前記案内レールとスライダとの摺接部分のシール部材として、前記スライダの直動方向の端面をシールするように前記案内レールの外周に沿って延設されたサイドリップを有するサイドシールと、前記袖部下部のスライダと案内レールとの間の隙間ができる部分をシールするように前記直動方向に沿って延設されたアンダーリップを有するアンダーシールとを別個の部品として備え、前記アンダーシールは、少なくとも前記直動方向の端部またはその近傍に、前記サイドシールとの間の隙間を封止するように前記サイドシール側に向けて突出形成された隙間封止凸部を有し、前記隙間封止凸部は、前記アンダーシールのアンダーリップと隣接して一体に形成されるとともに、前記サイドシールのサイドリップの終端面に対して隙間なく接触していることを特徴とする。
さらに、本発明の一態様に係る直動案内装置において、前記サイドシールは、軟質材部分と硬質材部分とを有し、前記サイドシールには、前記アンダーシールの前記隙間封止凸部が形成されている前記直動方向の端部またはその近傍の部分を収容する挿入スリットを画成するための凸部が形成されており、前記挿入スリットを画成するための凸部は、前記硬質材部分で形成されるとともに、少なくとも前記アンダーシールの下面に対向する面を有し、前記アンダーシールは、前記隙間封止凸部が形成されている前記直動方向の端部またはその近傍の部分が、前記挿入スリットに収容されて配置されることを特徴とする。
本発明によれば、少なくともスライダの直動方向の端部近傍において、サイドリップとアンダーリップとの間の隙間を封止するように隙間封止凸部が設けられているので、この隙間封止凸部の効果により、サイドリップとアンダーリップとの間の、直動方向の端部近傍からの潤滑剤の漏れが防止される。そして、このような構成であれば、サイドシールとアンダーシールとが別個の部品として備えられているので、仮にアンダーシールの長さが変化した場合であっても、アンダーリップとサイドリップの密着性を保てるため、潤滑剤の漏れが防止される。
本発明に係る直動案内装置の一実施形態を説明する斜視図である。 図1の正面図であり、同図では中心から右側部分を破断して示している。 図2の要部拡大図である。 図2の保持器を側面から見た図である。 スライダの袖部底面を上に向けた状態、かつサイドシール板を取り外した状態を示す分解斜視図である。 サイドシール板(但し図1の姿勢)の分解斜視図である。 直動方向に沿ったサイドシール板の断面図(図1のX−X断面)である。 サイドシール板15の保持板16とシール部材17を組み合わせた状態を正面から見た図(a)、および同図(a)の要部(A部)詳細図(b)である。 スライダ(袖部底面を上に向けた姿勢)に、アンダーシールを装着せずサイドシール板を装着した状態の要部斜視図である。 アンダーシールの斜視図(端部およびその近傍の部分)である。 スライダ(袖部底面を上に向けた姿勢)に、アンダーシールを装着してサイドシール板を装着しない状態の要部斜視図である。 スライダ(袖部底面を上に向けた姿勢)に、アンダーシールを装着して、サイドシール板も装着した状態の要部斜視図である。 図7のB矢視における要部拡大図(図8(b)に対応する部分)である。 本発明の効果を説明するための比較例であって、同図は図13に対応する図を示している。 本発明の第一変形例を説明する図であり、同図は図13に対応する図を示している。 本発明の第二変形例を説明する斜視図(図5に対応する図)である。 第二変形例において、直動方向に沿ったサイドシール板の断面図(図7に対応する図)である。 従来のスライダを袖部底面側から見た要部斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、この直動案内装置1は、案内レール2と、この案内レール上に転動体(この例では円筒ころ)24を介してスライド移動可能に跨設されるスライダ3とを備えている。
詳しくは、図2に示すように、案内レール2は、その左右側面部に、平面状の転動体軌道面2aが案内レール2の長手方向に沿って形成されている。この例では、転動体軌道面2aは、案内レール2の左右側面部に二条ずつ形成されている。そして、スライダ3には、そのスライダ本体4の左側内側面部と右側内側面部に、案内レール2の転動体軌道面2aと各々対向する平面状の転動体軌道面3aが形成され、案内レール2及びスライダ3の転動体軌道面2a,3a間に直線状の転動体転動路が形成される。
そして、その転動体転動路に、スライダ3または案内レール2の直動方向への移動に伴って転動する多数の転動体24が介装されている。これらの転動体24は円筒ころ状に形成されており、転動体転動路を転動した転動体24はスライダ3の前後方向両端に設けられたエンドキャップ5(図1参照)内で方向転換した後、スライダ3内に形成された転動体戻し通路6(図2参照)を通って元の位置に戻る無限循環が可能になっている。これにより、スライダ3は、自身左右の袖部の転動体24を介して案内レール2上を直動方向に円滑にスライド移動可能とされている。
スライダ3の左側内側面部と右側内側面部には、図2に示すように、転動体24の保持器7が設けられている。この保持器7は、図3および図4にも示すように、案内レール2の転動体軌道面2aと対向する二つの板状部7aを有し、スライダ3の転動体軌道面3aを転動する転動体24は、保持器7の板状部7aに形成された長方形状の転動体保持窓8に保持されている。
案内レール2の左右側面部とスライダ3の左右袖部の内側面部との間には、図3に示すように、アッパーシール9およびアンダーシール10が、スライダ3の直動方向ほぼ全長に亘ってシール部材として設けられている。これらシール部材9、10は、例えば軟質の合成樹脂(ポリエステル系エラストマ、ウレタン系エラストマなどの弾性材料)の射出成形品、あるいは、金属板(鋼材、アルミ材)ベース部9a,10aに、軟質材料(ゴム、エラストマなど)を一体成形したものである。
つまり、図3に示すように、各シール部材9,10は、ベース部9a,10aを有し、保持器7には、各シール部材9,10のベース部9a,10aと嵌合するアリ溝状のシール部材取付け溝11,12が形成されている。シール部材取付け溝11,12は、スライダ3のほぼ全長に亘って保持器7に形成されており、各シール部材取付け溝11,12には、シール部材9,10のベース部9a,10aに設けられた凹条部13と嵌合する抜け止め用の凸条部14がスライダ3のほぼ全長に亘って形成されている。
また、図3に示すように、各シール部材9,10は、案内レール2の側面部に接触する弾性リップ部9b,10bをそれぞれ有する。案内レール2の側面上部とスライダ3の内側面上部との間隙G1は、アッパーシール9の弾性リップ部9bによってシールされ、また、案内レール2の側面下部とスライダ3の内側面下部との間隙G2は、アンダーシール10の弾性リップ部(アンダーリップ)10bによってシールされている。
このような構成において、シール部材9,10の弾性リップ部9b,10bを案内レール2の側面部に斜め方向から当接させると、図3に示すように、シール部材9,10の弾性リップ部9b,10bが弓形に弾性変形し、この状態で案内レール2の側面部に接触する。これにより、案内レール2との接触圧力を緩和して、案内レール2に対する弾性リップ部9b,10bの接触圧や接触面積が、シール部材9,10の取付け位置によって大きく変化することを抑制できるので、摩捺力の増加を小さく保って、案内レール2の側面部とスライダ3の内側面部との間隙を良好にシール可能になっている。なお、アンダーシール10については、別途、後により詳しく説明する。
また、図1に示すように、案内レール2と各エンドキャップ5との間に生じた隙間は各エンドキャップ5の正面に取り付けられたサイドシール板15(図5参照)によってシールされている。
詳しくは、サイドシール板15は、図6に分解斜視図を示すように、保持板16と、シール部材(サイドシール)17と、カバー18とを有する。カバー18は、金属板(鋼材、アルミ材など)のプレス成形品である。保持板16は、硬質材である合成樹脂(ポリアセタール、ポリアミドなど)の射出成形品である。シール部材17は、軟質材である合成樹脂(ポリエステル系エラストマ、ウレタン系エラストマなど)またはゴム(ニトリルゴム、ふっ素ゴムなど)の射出成形品である。なお、ポリエステル系エラストマの具体的な商品名としては、東洋紡績株式会社のペルプレン(登録商標)EN1000、EN2000、EN3000、EN5000。または、東レ・デュポン株式会社のハイトレル(登録商標)などがある。
ここで、サイドシール板15のシール部材(サイドシール)17は、上記アンダーシール10に対して拘束を受けない別個の部品として備えられている。サイドシール板15のシール部材(サイドシール)17は、図7(図1でのX−X断面図)に示すように、案内レール2の外周面(表面)と接触するように、シール部材の基部17aから張り出すサイドリップ17bがスライダ本体4側向きに傾斜して設けられている。これにより、シール部材(サイドシール)17は、サイドリップ17bが案内レール2の外周面と摺接することで潤滑剤の漏れを防いでいる。サイドリップ17bは、スライダ本体4側向きに傾斜しているので、サイドリップ17bの先端がスライダ側の縁部分で案内レール2と接触するため、潤滑剤の漏れを防ぐ効果が大きい。
図8は、サイドシール板15の硬質材部分である保持板16と、軟質材部分であるシール部材17とを組み合わせた状態を正面から見た図(a)、および同図(a)の要部(A部)詳細図(b)である。
同図に示すように、硬質材部分である保持板16の下端には、凸部16aが形成されている。この凸部16aと、シール部材17の終端面17eとによって、アンダーシール10の挿入スリット10sが画成される。これにより、図9に要部斜視図を示すように、この状態では、シール部材17の終端面17eは、エンドキャップ5の底面5tの側に向けて露出している。
図10に、アンダーシール10の斜視図(端部およびその近傍の部分)を示す。アンダーシール10は、自身長手方向の両端部に、自身の弾性リップ部(アンダーリップ)10bに連続するように、隙間封止凸部20が形成されている。隙間封止凸部20の長手方向の長さは、上記シール部材17の厚さとほぼ同じか、やや短くしてある。
図11に、アンダーシール10を装着してサイドシール板15を装着しない状態の要部斜視図を示す。同図に示すように、この状態では、アンダーシール10の端部は、エンドキャップ5の端面から、長手方向(直動方向)に飛び出している。
図12に、スライダ3に、アンダーシール10を装着して、サイドシール板15も装着した状態の要部斜視図を示す。同図および図13にも示すように、アンダーシール10の挿入スリット10sに、アンダーシール10の長手端部が収容される。そして、アンダーシール10の端部は、保持板16の凸部16aと、シール部材17の終端面17eとの間で上下方向の位置が位置決めされる。このため、アンダーシール10の端部が上下方向にたわむことがなく、アンダーシール10とサイドシール板15のシール部材17との間の隙間の発生を防止可能になっている。
次に、上述の直動案内装置1の作用効果について説明する。
この直動案内装置1は、図13にも示したように、アンダーシール10が、直動方向の端部に、サイドシール17との間の隙間を封止するようにサイドシール17側に向けて突出形成された隙間封止凸部20を有し、隙間封止凸部20は、アンダーシール10のアンダーリップ10bと隣接して一体に形成されるとともに、サイドシール17のサイドリップ17bの終端面17eに対して隙間なく接触しているので、この隙間封止凸部20の効果により、サイドリップ17bとアンダーリップ10bとの間の、直動方向の端部近傍からの潤滑剤の漏れが防止される。
特に、本実施形態の例では、保持板16が硬質の合成樹脂で成形されており、アンダーシール10の下面は、その保持板16と対向しており、保持板16に支えられている。これにより、保持板を軟質材から形成するのに比べて保持板が変形し難いので、アンダーシール10のたわみを防ぐ効果が大きい。なお、アンダーシール10の端部のうち、隙間封止凸部20の上面(保持板16との対向面とは反対側の面)20mは、軟質のシール部材17と対向しているため、シール部材17を弾性的に変形させてアンダーシール10と密着させる上で好適である。
そして、本実施形態では、このような装着状態において、サイドシール板15のシール部材17の終端面17eと、アンダーシール10の直動方向に飛び出した端部部分に形成された隙間封止凸部20の対向する面20mとが、互いに当接するようになっている。この当接によって、隙間封止凸部20は、アンダーシール10とサイドシール板15のシール部材17の間の隙間を塞ぐことができる。したがって、潤滑剤がこの隙間から漏れることがない。
これに対し、図14に、本実施形態の隙間封止凸部20の効果を説明するための比較例を示すように、隙間封止凸部20を設けない場合には、サイドシール板15のシール部材17とアンダーシール10の間に、同図に示す隙間Cができてしまう。そのため、この隙間Cから、潤滑剤が漏れてしまう。
また、本実施形態では、上述のように、アンダーシール10とシール部材17とは互いに、案内レール2の長手方向(直動方向)には拘束しない別個の部品として備えられているため、製作誤差や使用中の膨潤(潤滑剤による寸法増加)によって、アンダーシール10の長さが直動方向で多少変化しても、アンダーシール10とシール部材17の接触状態が変化しない。したがって、所期の密封状態を維持できる。そのため、アンダーシール10の長さの厳密な管理が不要であり、労力とコストが不要である。
また、本実施形態では、隙間封止凸部20は、長手方向の両端部だけに設置されているため(図10参照)、長手全長に渡って隙間封止凸部20を設けるのに比べて、案内レール2との接触部分を減らせる。したがって、接触による摩擦抵抗を低減できるので、スライダの摺動が重くなることがない。
なお、本発明に係る直動案内装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、アンダーシール10の端部は、保持板16の凸部16aと、シール部材17の終端面17eとの間で上下方向の位置が位置決めされる例を説明したが、これに限定されず、アンダーシール10の形態が安定して保持可能であれば、図15に上記実施形態の変形例を示すように、保持板16の凸部16aを形成しない構成としてもよい。
すなわち、アンダーシール10の形態が不安定な場合に、保持板16の凸部16aがない場合には、図15に示すように、アンダーシール10の製作誤差や使用中のたわみ(同図の符号D)があったときに、アンダーシール10の端部がスライダ3の下方向に逃げてしまう。そうすると、アンダーシール10とサイドシール板15のシール部材17の間に隙間Cができるため、この隙間Cから、潤滑剤が漏れてしまうおそれがある。このたわみDは、アンダーシール10を合成樹脂の射出成形品とした場合に特に生じやすい。一方、アンダーシール10を、金属板を基部としてこれに樹脂(またはゴム)を一体成形して得る場合には、このたわみDが生じにくい。よって、この場合には、保持板16の凸16a部は、必ずしも形成しなくてもよい。
また、上記実施形態では、サイドシール板15を各エンドキャップ5にそれぞれ一枚ずつ付設した例を説明したが、これに限らず、例えば図16および図17に変形例を示すように、各エンドキャップ5それぞれに複数枚のサイドシール板を付設してもよい。例えば、図16および図17に示す例では、各エンドキャップ5それぞれに2枚のサイドシール板を付設している。
詳しくは、この例では、第一サイドシール(上述のサイドシール板15に対応する部品)15Aと第二サイドシール25が各エンドキャップ5側からこの順にねじ(不図示)で共締め固定されている。第一サイドシール15Aは、保持板16とシール部材17で構成され、第二サイドシール25がカバーの代わりに装着されることから、カバー18を有しない。第二サイドシール25は、図6に示すものと同様に、保持板16、シール部材17およびカバー18から構成される。
そして、図17に直動方向に沿ったサイドシール板の断面を拡大図示するように、各サイドシール15A、25のシール部材17は、案内レール2の外周に沿って延設されたサイドリップ17bをそれぞれ有する。ここで、第一サイドシール15Aのサイドリップ17bは、シール部材17の本体17aから、エンドキャップ5の側に向けて傾斜するように伸びている。これに対し、第二サイドシール25のシール部材17は、そのサイドリップ17bが、シール部材17の本体17aから、エンドキャップ5とは反対側に向けて傾斜するように伸びている。
つまり、第二サイドシール25のサイドリップ17bは、エンドキャップ5とは反対側の縁部分で案内レール2と接触する。このため、本変形例の構成であれば、異物の侵入を防ぐ効果の高い第二サイドシール25と、潤滑剤の漏れを防ぐ効果の高い第一サイドシール15Aの両方を有するため、上述の実施形態の構成に比べ、スライダ3内への異物の侵入を防ぐ効果がより大きいとともに、スライダ3内から潤滑剤が漏れにくい。よって、長期に渡る使用に適している。
1 直動案内装置
2 案内レール
3 スライダ
4 スライダ本体
5 エンドキャップ
7 保持器
8 転動体保持窓
9 アッパーシール
10 アンダーシール
10b 弾性リップ部(アンダーリップ)
13 凹条部
14 凸条部
15 サイドシール板
16 保持板
17 シール部材(サイドシール)
17a シール部材の基部
17b サイドリップ
17e 終端面
18 カバー
20 隙間封止凸部
24 転動体

Claims (1)

  1. 案内レールと、該案内レール上に跨設されるスライダとを備え、前記スライダが、自身左右の袖部の転動体を介して前記案内レール上を直動方向にスライド移動する直動案内装置であって、
    前記案内レールとスライダとの摺接部分のシール部材として、前記スライダの直動方向の端面をシールするように前記案内レールの外周に沿って延設されたサイドリップを有するサイドシールと、前記袖部下部のスライダと案内レールとの間の隙間ができる部分をシールするように前記直動方向に沿って延設されたアンダーリップを有するアンダーシールとを別個の部品として備え、
    前記アンダーシールは、少なくとも前記直動方向の端部またはその近傍に、前記サイドシールとの間の隙間を封止するように前記サイドシール側に向けて突出形成された隙間封止凸部を有し、
    前記隙間封止凸部は、前記アンダーシールのアンダーリップと隣接して一体に形成されるとともに、前記サイドシールのサイドリップの終端面に対して隙間なく接触しており、
    前記サイドシールは、軟質材部分と硬質材部分とを有し、
    前記サイドシールには、前記アンダーシールの前記隙間封止凸部が形成されている前記直動方向の端部またはその近傍の部分を収容する挿入スリットを画成するための凸部が形成されており、
    前記挿入スリットを画成するための凸部は、前記硬質材部分で形成されるとともに、少なくとも前記アンダーシールの下面に対向する面を有し、
    前記アンダーシールは、前記隙間封止凸部が形成されている前記直動方向の端部またはその近傍の部分が、前記挿入スリットに収容されて配置されることを特徴とする直動案内装置。
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