JP2013087893A - 直動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封装置の密封性の低下が生じにくい直動案内装置を提供する。
【解決手段】直動案内装置は、複数の円筒ころ3を転動体転動路13内に転動自在に保持する保持器8を備えている。スライダ2の両内側面の下部には、軸方向に延びる略棒状のアンダーシール40,40が保持器8を介して装着されている。また、スライダ2の両内側面の上部には、軸方向に延びる略棒状のインナーシール50,50が保持器8を介して装着されている。スライダ2に装着されたアンダーシール40及びインナーシール50の軸方向両端面は、スライダ2の軸方向両端部にまで至っていて、サイドシール5,5の補強板21,21の板面にそれぞれ当接している。
【選択図】図8

Description

本発明は直動案内装置に関する。
一般的に直動案内装置には、案内レールとスライダとの間の隙間の開口を密封して、スライダの内部の潤滑剤が外部に漏出することを防ぐとともに、外部の異物(ゴミ,塵埃等)がスライダの内部に侵入することを防ぐシールが備えられている。詳述すると、案内レールとスライダとの間の隙間の開口のうち、スライダの軸方向端面側に面する部分を密封するサイドシールと、スライダの下面側に面する部分を密封するアンダーシールとがスライダに装着されていて、前記開口の全体が密封されるようになっている。
サイドシールは略板状の部材であり、スライダの軸方向端部に取り付けられている。また、アンダーシールは軸方向に延びる略棒状の部材であり、例えば案内レールと対向するスライダの内面の下部(下面近傍部分)に取り付けられている。
さらに、スライダには、サイドシールを越えてスライダ内に侵入した異物が転動体転動路(案内レールの転動体軌道面及びスライダの転動体軌道面の間に形成される、転動体が転動する通路)の内部に侵入することを防止するために、インナーシールが設けられている。インナーシールは軸方向に延びる略棒状の部材であり、例えば案内レールと対向するスライダの内面の上部に転動体転動路に沿って取り付けられている。
アンダーシールやインナーシールには、スライダの移動に伴って軸方向の力が作用するので、これらシールが軸方向に変位してしまうおそれがあるが、そうするとアンダーシールやインナーシールの密封性が低下してしまうのはもちろんのこと、アンダーシールやインナーシールの軸方向変位によって、これらシールの周辺に配された部品が損傷を受けて直動案内装置の機能が損なわれるおそれもあった。
アンダーシールやインナーシールの軸方向変位を抑制する技術が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術においては、スライダの軸方向端部に取り付けたサイドシールに係合穴を形成し且つアンダーシールの軸方向両端部に係止部を設け、サイドシールの係合穴にアンダーシールの係止部を係合することにより、サイドシールにアンダーシールの軸方向端部を固定している。
特許第2931465号公報
しかしながら、直動案内装置の構造上、係合穴や係止部の大きさには制限があるため、係合強度が不十分となるおそれがあった。その結果、アンダーシールの係止部が損傷するなどして係合穴から抜け落ち、アンダーシールがスライダから脱落して、アンダーシールの密封性が損なわれるおそれがあった。また、インナーシールについても、同様の問題が生じるおそれがあった。
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、密封装置の密封性の低下が生じにくい直動案内装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の態様は、次のような構成からなる。すなわち、本発明の一態様に係る直動案内装置は、軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するとともに軸方向に相対移動可能に前記案内レールに取り付けられたスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、を備える直動案内装置であって、前記転動体転動路を密封するための軸方向に延びる密封装置が、前記スライダに取り付けられ、前記案内レールに向かって延びて前記案内レールに滑り接触しており、前記密封装置の軸方向端面に当接して前記密封装置の軸方向変位を抑制するバックアップ部材が、前記スライダに設けられていることを特徴とする。
このような直動案内装置においては、前記スライダの軸方向端部に取り付けられ前記案内レールに滑り接触して、前記案内レールと前記スライダとの間の隙間の開口のうち前記スライダの軸方向端面側に面する部分を密封するサイドシールをさらに備え、前記サイドシールは、前記案内レールに滑り接触する弾性体製のサイドシール本体と、前記サイドシール本体を補強する補強部材と、を備え、前記密封装置は前記スライダの軸方向端部まで延びて、前記密封装置の軸方向端面が前記サイドシールの補強部材に当接しており、前記サイドシールの補強部材を前記バックアップ部材としていることが好ましい。
あるいは、前記スライダの軸方向端部に取り付けられ前記案内レールに滑り接触して、前記案内レールと前記スライダとの間の隙間の開口のうち前記スライダの軸方向端面側に面する部分を密封するサイドシールをさらに備え、前記スライダの軸方向端部と前記サイドシールとの間に前記バックアップ部材が介装されており、前記スライダの軸方向端部まで延びた前記密封装置の軸方向端面が前記バックアップ部材に当接していることことが好ましい。
本発明の直動案内装置は、転動体転動路を密封するための軸方向に延びる密封装置の軸方向端面に当接して密封装置の軸方向変位を抑制するバックアップ部材が、スライダに設けられているので、密封装置の密封性の低下が生じにくい。
本発明に係る直動案内装置の一実施形態の構造を示す斜視図である。 図1の直動案内装置を軸方向端部側から見た正面図である。 図1の直動案内装置に使用される保持器の構造を説明する斜視図である。 図3の保持器の軸方向端面図である。 アンダーシールが装着された保持器の斜視図である。 サイドシール及び保持器が装着されたスライダの底面図である。 サイドシールの補強板の形状を説明する図である。 アンダーシールの軸方向端面がサイドシールの補強板に当接した状態を説明する図である。 インナーシールの軸方向端面がサイドシールの補強板に当接した状態を説明する図である。 従来のサイドシールの補強板の形状を説明する図である。
本発明に係る直動案内装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る直動案内装置の一実施形態の構造を示す斜視図である。また、図2は、図1の直動案内装置を軸方向端部側から見た正面図(ただし、左側半分はサイドシール及びエンドキャップを省略して図示している)である。さらに、図3は、図1の直動案内装置に使用される保持器の構造を説明する斜視図である。さらに、図4は、図3の保持器の軸方向端面図である。さらに、図5は、アンダーシール(又はインナーシール)が装着された保持器の斜視図である。さらに、図6は、サイドシール及び保持器が装着されたスライダの底面図である。
なお、これらの各図においては、同一又は相当する部分には、同一の符号を付してある。また、これ以降の説明において「断面」と記した場合は、特に断りがない限り、軸方向に直交する平面で切断した場合の断面を意味する。さらに、これ以降の説明における「上」,「下」,「左」,「右」等の方向を示す用語は、特に断りがない限り、説明の便宜上、図2におけるそれぞれの方向を意味するものである。
軸方向に延びる断面形状略四角形の案内レール1の上に、断面形状略コ字状のスライダ2が軸方向に移動可能に組み付けられている。この案内レール1の左右両側面1a,1aには、軸方向に延びる凹部がそれぞれ形成されている。そして、それら凹部内には、軸方向に延びる上下2つの傾斜面が略ハ字状にそれぞれ形成されていて、左右合計4つの傾斜面はそれぞれ転動体軌道面10をなしている。
また、スライダ2は、案内レール1の上面1bに沿う平板部7と、平板部7の左右両側部からそれぞれ下方に延び側面1aに沿う2つの腕部6,6と、からなり、平板部7と腕部6,6とのなす角度は略直角であるため、スライダ2の断面形状は略コ字状をなしている。そして、スライダ2は、両腕部6,6の間に案内レール1を挟むようにして、案内レール1に移動可能に取り付けられている。このようなスライダ2は、スライダ本体2Aと、その軸方向両端部に着脱可能に取り付けられたエンドキャップ2B,2Bと、で構成されている。
さらに、スライダ本体2Aの左右両腕部6,6の内側面には、軸方向に延びる凸部が、案内レール1の側面1aに向かって突出するように形成されている。そして、それら凸部上には、軸方向に延びる上下2つの傾斜面が略ハ字状にそれぞれ形成されていて、左右合計4つの傾斜面は、それぞれ案内レール1の転動体軌道面10,10,10,10に対向する転動体軌道面11,11,11,11をなしている。すなわち、案内レール1の転動体軌道面10とスライダ2の転動体軌道面11との数は同数である。
そして、案内レール1の転動体軌道面10,10,10,10とスライダ2の転動体軌道面11,11,11,11との間に、断面形状略矩形の転動体転動路13,13,13,13がそれぞれ形成されていて、これらの転動体転動路13,13,13,13は軸方向に延びている。この転動体転動路13内には、転動体である複数の円筒ころ3が、保持器8,8に保持されつつ転動自在に装填されていて、これらの円筒ころ3の転動を介してスライダ2が案内レール1に沿って軸方向に移動するようになっている。
この保持器8は、例えば樹脂材料(樹脂の例としてはポリアセタール、ポリアミドがあげられる)、金属材料(金属の例としてはアルミニウム、鋼があげられる)の成形品からなり、軸方向に延びる略三角柱状の支柱部31と、支柱部31の平行な3辺のうち2辺から略ハ字状をなすように延びる2つの長方形枠状部32,32と、を備えている。長方形枠状部32には、長方形状の貫通孔である開口部33が形成されており、この開口部33内に複数の円筒ころ3が収容され保持されている。複数の円筒ころ3は、長方形枠状部32の長手方向に沿って並んでおり、円筒ころ3の両端面が開口部33の内面によって軸方向に案内されるようになっている。
そして、支柱部31の平行な3辺のうち長方形枠状部32が形成されていない残りの1辺が、スライダ本体2Aの腕部6の内側面に形成されている凸部の頂点部分に対向するように、且つ、2つの長方形枠状部32が転動体軌道面10,11に沿うように(すなわち、保持器8が腕部6の内側面に沿うように)、保持器8がスライダ2に固定されている。固定する部分は特に限定されるものではなく、例えば、支柱部31をスライダ本体2Aの腕部6の内側面に固定してもよいし、保持器8の軸方向両端部を両エンドキャップ2Bにそれぞれ固定してもよい。
さらに、スライダ2は、スライダ本体2Aの左右両腕部6,6の肉厚部分の上部及び下部に、転動体転動路13,13,13,13と平行をなして軸方向に貫通する断面形状略矩形の直線孔からなる直線状路14,14,14,14を備えている。例えば、両腕部6に形成された軸方向に延びる孔16内に、円筒ころ3の形状に沿う断面形状の内面を有する管状部材18を挿入すれば、この管状部材18の内面で形成される直線孔により直線状路14が構成される。なお、転動体がボールである場合には、直線状路14は断面形状略円形とすることが好ましい。
一方、エンドキャップ2Bは、例えば樹脂材料の成形品からなり、断面形状が略コ字状に形成されている。また、エンドキャップ2Bの裏面(スライダ本体2Aとの当接面)の左右両側には、断面形状略矩形の半ドーナツ状の湾曲路(図示せず)が上下二段に形成されている。このエンドキャップ2Bをスライダ本体2Aに取り付けると、湾曲路によって転動体転動路13と直線状路14とが連通される。これら直線状路14と両端の湾曲路とで、円筒ころ3を転動体転動路13の終点から始点へ送る転動体戻し路が構成され(転動体戻し路は転動体転動路13と同数設けられている)、転動体転動路13と前記転動体戻し路とで、略環状の転動体循環路が構成される。そして、この略環状の転動体循環路は、案内レール1を挟んで左右両側に形成される。
案内レール1に組みつけられたスライダ2が案内レール1に沿って軸方向に移動すると、転動体転動路13内に装填されている円筒ころ3は、転動体転動路13内を転動しつつ案内レール1に対してスライダ2と同方向に移動する。そして、円筒ころ3が転動体転動路13の終点に達すると、転動体転動路13からすくい上げられ湾曲路へ送られる。湾曲路に入った円筒ころ3はUターンして直線状路14に導入され、直線状路14を通って反対側の湾曲路に至る。ここで再びUターンして転動体転動路13の始点に戻り、このような転動体循環路内の循環を無限に繰り返す。
さらに、上記のような本実施形態の直動案内装置には、複数種のシールが備えられている。以下に、各シールについて詳細に説明する。
スライダ2の軸方向両端部(各エンドキャップ2Bの軸方向外端面)には、エンドキャップ2Bと同様に断面形状が略コ字状に形成されたサイドシール5,5が装着されている。このサイドシール5は、案内レール1の外面(上面1b及び左右両側面1a,1a)に滑り接触する弾性体製のサイドシール本体22と、サイドシール本体22を補強する樹脂,金属等からなる補強板21(本発明の構成要件である補強部材に相当する)と、を備えている(図6を参照)。
そして、サイドシール本体22のリップ部23が、サイドシール本体22の内面からさらに内方に突出して形成されていて、案内レール1の上面1b及び左右両側面1a,1a(転動体軌道面10を含む)に滑り接触しており、案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口のうち、スライダ2の軸方向端面側に面する部分を密封している。
また、案内レール1と対向するスライダ2の両内側面の下部(下面近傍部分)には、軸方向に延びる略棒状のアンダーシール40,40(本発明の構成要件である密封装置に相当する)が保持器8を介して装着されている。アンダーシール40は弾性体で構成されており、基部40aが保持器8に取り付けられるとともに、基部40aから案内レール1の側面1aに向かって内方に突出して形成されたリップ部40bが案内レール1の左右両側面1a,1aに滑り接触しているため、案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口のうちスライダ2の下面側に面する部分が密封されている。
スライダ2に装着されたアンダーシール40の軸方向両端面は、スライダ2の軸方向両端部にまで至っていて、サイドシール5,5の補強板21,21の板面にそれぞれ当接している。詳述すると、従来のサイドシールの補強板は図10のような形状をなしていたが、本実施形態のサイドシール5の補強板21は、図7に示すような形状をなしており、従来と比べて補強板21の内側面の一部(図7の円で囲んだ部分)が案内レール1の側面1aに向かって内方に突出している。この突出部分21aにアンダーシール40の軸方向端面が当接している(図8を参照)。
これらサイドシール5,5及びアンダーシール40,40により、前記開口の全体が密封されるようになっていて、外部から前記隙間への異物の侵入や、前記隙間から外部への潤滑剤の漏出が防止されている。よって、スライダ2の内部にある転動体転動路13への異物の侵入が抑制されるとともに、転動体転動路13内の潤滑剤の漏出が抑制される。
さらに、図2に示すように、案内レール1と対向するスライダ2の両内側面の上部には、軸方向に延びる略棒状のインナーシール50,50(本発明の構成要件である密封装置に相当する)が保持器8を介して装着されている。すなわち、軸方向に延びるインナーシール50が、スライダ本体2A及びエンドキャップ2Bの内側面に、上側の転動体軌道面11に沿うように保持器8を介して取り付けられている。
インナーシール50は弾性体で構成されており、基部50aが保持器8に取り付けられるとともに、基部50aから案内レール1の側面1aに向かって内方に突出して形成されたリップ部50bが案内レール1の左右両側面1a,1aに滑り接触しているため、サイドシール5を越えてスライダ2内に侵入したゴミ,塵埃等の異物が案内レール1の上面1b側から転動体軌道面10,11(転動体転動路13の内部)に侵入することが抑制される。
スライダ2に装着されたインナーシール50の軸方向両端面は、スライダ2の軸方向両端部にまで至っていて、サイドシール5,5の補強板21,21の板面にそれぞれ当接している。詳述すると、アンダーシール40の場合と同様に、補強板21の突出部分21aにインナーシール50の軸方向端面が当接している(図9を参照)。
ここで、アンダーシール40及びインナーシール50の保持器8への取り付け方法について説明する。図3〜5に示すように、保持器8には、軸方向に延びる直線状の溝35が形成されている。この溝35の断面形状は、図4に示すように、溝開口部の溝幅が溝底部の溝幅よりも狭い略ハ字状(台形状)とされている。また、アンダーシール40の基部40a及びインナーシール50の基部50aの断面形状は、溝35の断面形状に対応する形状となっている。
よって、溝35の軸方向端部からアンダーシール40の基部40a(又はインナーシール50の基部50a)を溝35内に挿入していけば、アンダーシール40の基部40a(又はインナーシール50の基部50a)を溝35に係合することができる。そして、溝35の断面形状が前述のように略ハ字状(台形状)となっているため、アンダーシール40(又はインナーシール50)が溝開口部から簡単に抜け落ちないようになっている。
ただし、アンダーシール40やインナーシール50には、スライダ2の移動に伴って軸方向の力が作用するので、その際には、アンダーシール40やインナーシール50は 前記力を受けて軸方向に変位しようとする。しかしながら、前述したように、アンダーシール40及びインナーシール50は、その軸方向両端面がサイドシール5,5の補強板21の突出部分21aの板面に当接しているので、補強板21がバックアップ部材として機能し、アンダーシール40及びインナーシール50の軸方向変位を抑制する。
アンダーシール40及びインナーシール50の軸方向変位が抑制されるので、アンダーシール40及びインナーシール50の密封性の低下が生じにくい。また、アンダーシール40及びインナーシール50の周辺に配された部品(例えば、樹脂材料製のエンドキャップ2Bや、サイドシール5の弾性体製のサイドシール本体22)が損傷を受けて、直動案内装置の機能が損なわれるおそれもほとんどない。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、サイドシール5の補強板21をバックアップ部材としていたが、サイドシール5の補強板21とは別体の部材をスライダ2に取り付けて、バックアップ部材としてもよい。例えば、金属,樹脂材料等からなる板状部材を、スライダ2のエンドキャップ2Bの軸方向外端面とサイドシール5との間に介装し、この板状部材にアンダーシール40(又はインナーシール50)の軸方向端面を当接させる(突き当てる)ことにより、バックアップ部材として用いてもよい。
また、本実施形態においては、アンダーシール40及びインナーシール50は保持器8を介してスライダ2に取り付けられていたが、スライダ2の内側面に直接取り付けられていてもよい。すなわち、スライダ2の内側面に保持器8の溝35と同様の形状の溝を設けて、この溝にアンダーシール40,インナーシール50を係合させてもよい。
さらに、本実施形態の直動案内装置は、アンダーシール40及びインナーシール50の両方を備えていたが、いずれか一方のみを備える構成としてもよい。
さらに、サイドシール5のサイドシール本体22、アンダーシール40、及びインナーシール50を構成する弾性体の種類は特に限定されるものではなく、一般的なシールの素材として用いられる弾性体を採用することが可能である。例えば、ゴムや可撓性の高い樹脂が好ましく、具体例としてはニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等があげられる。
さらに、ころの種類は円筒ころに限定されるものではなく、円すいころ,針状ころ等の他種のころも使用可能である。また、転動体はころに限定されるものではなく、ボールであってもよい。転動体がボールである場合には、転動体軌道面10,11は平面ではなく断面略円弧状の溝面からなり、転動体転動路13は断面形状略円形となる。さらに、転動体がころである場合は、案内レール1及びスライダ2が備える転動体軌道面10,11の数は、それぞれ複数であればよく、片側二列に限らず片側三列などであってもよい。また、転動体がボールである場合は、案内レール1及びスライダ2が備える転動体軌道面10,11の数は、それぞれ単数(片側一列)でもよいし複数(片側二列以上)でもよい。
1 案内レール
2 スライダ
3 円筒ころ
5 サイドシール
8 保持器
10 転動体軌道面
11 転動体軌道面
13 転動体転動路
21 補強板
21a 突出部分
22 サイドシール本体
40 アンダーシール
50 インナーシール

Claims (3)

  1. 軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するとともに軸方向に相対移動可能に前記案内レールに取り付けられたスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、を備える直動案内装置であって、
    前記転動体転動路を密封するための軸方向に延びる密封装置が、前記スライダに取り付けられ、前記案内レールに向かって延びて前記案内レールに滑り接触しており、
    前記密封装置の軸方向端面に当接して前記密封装置の軸方向変位を抑制するバックアップ部材が、前記スライダに設けられていることを特徴とする直動案内装置。
  2. 前記スライダの軸方向端部に取り付けられ前記案内レールに滑り接触して、前記案内レールと前記スライダとの間の隙間の開口のうち前記スライダの軸方向端面側に面する部分を密封するサイドシールをさらに備え、
    前記サイドシールは、前記案内レールに滑り接触する弾性体製のサイドシール本体と、前記サイドシール本体を補強する補強部材と、を備え、
    前記密封装置は前記スライダの軸方向端部まで延びて、前記密封装置の軸方向端面が前記サイドシールの補強部材に当接しており、前記サイドシールの補強部材を前記バックアップ部材としていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
  3. 前記スライダの軸方向端部に取り付けられ前記案内レールに滑り接触して、前記案内レールと前記スライダとの間の隙間の開口のうち前記スライダの軸方向端面側に面する部分を密封するサイドシールをさらに備え、
    前記スライダの軸方向端部と前記サイドシールとの間に前記バックアップ部材が介装されており、前記スライダの軸方向端部まで延びた前記密封装置の軸方向端面が前記バックアップ部材に当接していることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
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