JP5857812B2 - 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 - Google Patents

可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 Download PDF

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Description

本発明は、可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変とする可変ノズルユニット等に関する。
近年、可変容量型過給機に装備される可変ノズルユニットについて種々の開発がなされており、本願の出願人も既に可変ノズルユニットについて開発して出願している(特許文献1から特許文献3参照)。そして、その先行技術に係る可変ノズルユニットの具体的な構成は、次のようになる。
可変容量型過給機におけるタービンハウジング内には、第1ベースリングがタービンインペラと同心状に配設されている。また、第1ベースリングに対してタービンインペラの軸方向に離隔対向した位置には、第2ベースリングが第1ベースリングと一体的かつ同心状に設けられており、この第2ベースリングには、複数の支持穴が円周方向に等間隔に形成されている。
第1ベースリングの対向面と第2ベースリングの対向面との間には、複数の可変ノズルが円周方向に等間隔に配設されており、各可変ノズルは、タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能である。また、各可変ノズルの前記軸方向一方側の側面には、ノズル軸が一体形成されており、各ノズル軸は、ノズルリングの対応する支持穴に回動可能に貫通支持されている。
第2ベースリングの対向面の反対面側には、複数の可変ノズルを同期して回動させるためのリンク機構が配設されている。具体的には、第2ベースリングの対向面の反対側には、駆動リングが第2ベースリングと同心状でかつ回動可能に設けられており、この駆動リングは、回動アクチュエータの駆動によって正逆方向(開閉方向)へ回動するものである。また、駆動リングの前記軸方向他方側の側面には、可変ノズルと同数の係合部が円周方向に等間隔に設けられている。更に、各可変ノズルのノズル軸には、同期リンクが一体的に連結されており、各同期リンクの先端側部分は、駆動リングの対応する係合部に挟むように係合してある。
従って、エンジン回転数が高回転域にあって、排気ガスの流量が多い場合には、回動アクチュエータの駆動によって正方向へ回動させることにより、複数の同期リンクを正方向へ揺動させつつ、複数の可変ノズルを正方向(開方向)へ同期して回動させる。これにより、タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積を大きくして、多くの排気ガスを供給する。
一方、エンジン回転数が低回転域にあって、排気ガスの流量が少ない場合には、回動アクチュエータの駆動によって逆方向へ回動させることにより、複数の同期リンクを逆方向へ揺動させつつ、複数の可変ノズルを逆方向(閉方向)へ同期して回動させる。これにより、タービンインペラ側へ供給される排気ガスのガス流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高めて、タービンインペラの仕事量を十分に確保する。
特開2010−65591号公報 特開2010−71138号公報 特開2010−71142号公報
ところで、同期リンクの先端側部分と駆動リングの係合部との間の摺動摩耗が増大すると、可変ノズルの渋り等の動作不良が発生して、可変容量型過給機の寿命に達することは知られている。そのため、可変容量型過給機の耐久性を高いレベルで向上させるには、同期リンクの幅(前記軸方向の長さ)を大きくして、同期リンクの先端側部分と駆動リングの係合部との接触面積を増やすことにより、同期リンクの先端側部分と駆動リングの係合部との間の摺動摩耗を低減する必要がある。一方、同期リンクの幅を大きくすると、それに伴い、可変容量型過給機におけるロータ軸(タービン軸)が長くなる等、可変容量型過給全体の大幅な設計変更が必要になる。つまり、可変容量型過給機全体の大幅な設計変更を行うことなく、可変容量型過給機の耐久性を高いベルまで向上させることを困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の可変ノズルユニット等を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変する可変ノズルユニットにおいて、前記可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に前記タービンインペラと同心状に配設された第1ベースリングと、前記第1ベースリングに対して前記タービンインペラの軸方向に離隔対向した位置に前記第1ベースリングと一体的かつ同心状に設けられ、複数の支持穴が円周方向に等間隔に形成(貫通形成)された第2ベースリングと、前記第1ベースリングの対向面と前記第2ベースリングの対向面との間に円周方向に等間隔に配設され、前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能であって、前記軸方向一方側の側面(一側面)に前記第2ベースリングの対応する前記支持穴に回動可能に貫通支持されるノズル軸が一体形成された複数の可変ノズルと、複数の前記可変ノズルを同期して回動させるためのリンク機構と、を具備し、前記リンク機構は、前記第2ベースリングの前記軸方向一方側に前記第2ベースリングと同心状でかつ回動可能に設けられ、前記軸方向他方側の側面に前記可変ノズルと同数の係合部が円周方向に等間隔に設けられ、回動アクチュエータの駆動によって正逆方向に回動する駆動リングと、各可変ノズルの前記ノズル軸に一体的に連結され、先端側部分が前記駆動リングの対応する前記係合部に挟むように係合した同期リンクと、を備え、前記第2ベースリングの対向面の反対面に、前記第2ベースリングの外周縁側部分(外周縁側)を内周縁側部分(内周縁側)よりも薄くするように環状段差が形成され、各同期リンクの前記軸方向他方側の側面に、各同期リンクの先端側部分(先端側)を基端側部分(基端側)よりも厚くするように段差が形成され、各同期リンクの先端側部分の前記軸方向他方側の側面が前記第2ベースリングの内周縁側部分の対向面の反対面よりも前記軸方向他方側に位置するようになっていることを要旨とする。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「配設され」とは、直接的に配設されたことの他に、別部材を介して間接的に配設されたことを含む意であって、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意である。
本発明の第1の特徴によると、エンジン回転数が高回転域にあって、排気ガスの流量が多い場合には、前記回動アクチュエータの駆動によって前記駆動リングを正方向へ回動させることにより、複数の前記同期リンクを正方向へ揺動させつつ、複数の前記可変ノズルを正方向(開方向)へ同期して回動させる。これにより、前記タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積を大きくして、多くの排気ガスを供給する。
一方、エンジン回転数が低回転域にあって、排気ガスの流量が少ない場合には、前記回動アクチュエータの駆動によって逆方向へ回動させることにより、複数の前記同期リンクを逆方向へ揺動させつつ、複数の前記可変ノズルを逆方向(閉方向)へ同期して回動させる。これにより、前記タービンインペラ側へ供給される排気ガスのガス流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高めて、タービンインペラの仕事量を十分に確保する。
前述の作用の他に、前記第2ベースリングの対向面の反対面に前記環状段差が形成され、各同期リンクの前記軸方向他方側の側面に前記段差が形成され、各同期リンクの先端側部分の前記軸方向他方側の側面が前記第2ベースリングの内周縁側部分の対向面の反対面よりも前記軸方向他方側に位置するようになっているため、前記可変容量型過給機の大幅な設計変更を行うことなく、前記同期リンクの先端側部分の幅(前記軸方向の長さ)を大きくして、前記同期リンクの先端側部分と前記駆動リングの前記係合部との接触面積を増やすことができる。
本発明の第2の特徴は、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、第1の特徴からなる可変ノズルユニットを具備したことを要旨とする。
第2の特徴によると、第1の特徴による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前記可変容量型過給機の大幅な設計変更を行うことなく、前記同期リンクの先端側部分の幅を大きくして、前記同期リンクの先端側部分と前記駆動リングの前記係合部との接触面積を増やすことができるため、前記同期リンクの先端側部分と前記リングの前記係合部との間の摺動摩耗を十分に低減して、前記可変容量型過給機の耐久性を高いレベルで向上させることができる。つまり、本発明によれば、前記可変容量型過給機の大幅な設計変更を行うことなく、前記可変容量型過給機の耐久性を高いレベルで向上させることができる。
図1は、図2における矢視部Iの拡大図であって、取付ピンを省略してある。 図2は、図8における矢視部IIの拡大図である。 図3(a)(b)は、本発明の実施形態に係る可変ノズルユニットにおける同期リンクの斜視図である。 図4は、複数の取付ピンとガイドリングとストッパとの関係を示す斜視図である。 図5は、図2におけるV-V線に沿った図である。 図6は、図2におけるVI-VI線に沿った図である。 図7は、同期リンクの段差がノズルリングの環状段差に接触した状態を示す斜視図であって、図7において、同期リンクは1つのみ図示している。 図8は、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機の正断面図である。
本発明の実施形態について図1から図8を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「R」は、右方向、「L」は、左方向である。
図8に示すように、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)するものである。そして、可変容量型過給機1の具体的な構成等は、以下のようになる。
可変容量型過給機1は、ベアリングハウジング3を具備しており、ベアリングハウジング3内には、ラジアルベアリング5及び一対のスラストベアリング7が設けられている。また、複数のベアリング5,7には、左右方向へ延びたロータ軸(タービン軸)9が回転可能に設けられており、換言すれば、ベアリングハウジング3には、ロータ軸9が複数のベアリング5,7を介して回転可能に設けられている。
ベアリングハウジング3の右側には、コンプレッサハウジング11が設けられており、このコンプレッサハウジング11内には、遠心力を利用して空気を圧縮するコンプレッサインペラ13がその軸心(換言すれば、ロータ軸9の軸心)C周りに回転可能に設けられている。また、コンプレッサインペラ13は、ロータ軸9の右端部に一体的に連結されたコンプレッサホイール(コンプレッサディスク)15と、このコンプレッサホイール15の外周面に周方向に等間隔に設けられた数枚のコンプレッサブレード17とを備えている。
コンプレッサハウジング11におけるコンプレッサインペラ13の入口側(コンプレッサハウジング11の右側部)には、空気を取入れる空気取入口19が形成されており、この空気取入口19は、空気を浄化するエアクリーナ(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング11との間におけるコンプレッサインペラ13の出口側には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路21が形成されている。更に、コンプレッサハウジング11の内部には、渦巻き状のコンプレッサスクロール流路23が形成されており、このコンプレッサスクロール流路23は、ディフューザ流路21に連通してある。そして、コンプレッサハウジング11の適宜位置には、圧縮された空気を排出する空気排出口25が形成されており、この空気排出口25は、コンプレッサスクロール流路23に連通してあって、エンジンの吸気マニホールド(図示省略)に接続可能である。
図2及び図8に示すように、ベアリングハウジング3の左側には、タービンハウジング27が設けられており、このタービンハウジング27内には、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させるタービンインペラ29が軸心(タービンインペラ29の軸心、換言すれば、ロータ軸9の軸心)C周りに回転可能に設けられており、このタービンインペラ29は、ロータ軸9の左端部に一体的に設けられたタービンホイール(タービンディスク)31と、このタービンホイール31の外周面に周方向に等間隔に設けられた複数のタービンブレード33とを備えている。
タービンハウジング27の適宜位置には、排気ガスを取入れるガス取入口35が形成されており、このガス取入口35は、エンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続可能である。また、タービンハウジング27の内部には、渦巻き状のタービンスクロール流路37が形成されており、このタービンスクロール流路37は、ガス取入口35に連通してある。更に、タービンハウジング27におけるタービンインペラ29の出口側(タービンハウジング27の左側部)には、排気ガスを排出するガス排出口39が形成されており、このガス排出口39は、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(図示省略)に接続可能である。
可変容量型過給機1は、タービンインペラ29側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変する可変ノズルユニット41が装備されており、この可変ノズルユニット41の構成の詳細は、次のようになる。
図1及び図2に示すように、タービンハウジング27内には、第1ベースリングとしてのシュラウドリング43が複数(1つのみ図示)の取付ボルト45を介してタービンインペラ29と同心状に配設されており、このシュラウドリング43は、複数のタービンブレード33の外縁(先端縁)を覆うようになっている。また、シュラウドリング43には、複数(1つのみ図示)の支持穴47が円周方向に等間隔に形成されている。
シュラウドリング43に対して左右方向(タービンインペラ29の軸方向)に離隔対向した位置には、第2ベースリングとしてのノズルリング49が複数(1つのみ図示)の連結ピン51を介してシュラウドリング43と一体的かつ同心状に設けられている。また、ノズルリング49には、複数の支持穴53がシュラウドリング43の複数の支持穴47に整合するように円周方向に等間隔に形成(貫通形成)されている。なお、複数の連結ピン51は、シュラウドリング43の対向面とノズルリング49の対向面との間隔を設定する機能を有している。
シュラウドリング43の対向面とノズルリング49の対向面との間には、複数の可変ノズル55が円周方向に等間隔に配設されており、各可変ノズル55は、タービンインペラ29の軸心Cに平行な軸心周りに正逆方向(開閉方向)へ回動可能である。また、各可変ノズル55の右側面(タービンインペラ29の軸方向一方側の側面)には、ノズル軸57が一体形成されており、各ノズル軸57は、ノズルリング49の対応する支持穴53に回動可能に支持されている。更に、各可変ノズル55の左側面(タービンインペラ29の軸方向他方側の側面)には、別のノズル軸59が一体形成されており、各別のノズル軸59は、シュラウドリング43の対応する支持穴47に回動可能に支持されている。なお、各可変ノズル55は、ノズル軸57と別のノズル軸59を備えた両持ちタイプであるが、別のノズル軸59を省略して片持ちタイプにしても構わない。
ノズルリング49の対向面の反対面側には、環状のリンク室61が区画形成(形成)されており、このリンク室61内には、複数の可変ノズル55を同期して正逆方向へ回動させるためのリンク機構63が配設されている。そして、可変ノズルユニット41におけるリンク機構63の具体的な構成は、次のようになる。
図2及び図4に示すように、ノズルリング49の対向面の反対面(右側面)には、3本以上の取付ピン65が円周方向に間隔を置いて配設されており、各取付ピン65は、軸対称構造であって、ノズルリング49の支持穴53よりも径方向外側に位置している。また、複数の取付ピン65の右端面(タービンインペラ29の軸方向一方側の端面)に亘って、ガイドリング67が設けられており、このガイドリング67は、ノズルリング49と同心状に位置している。
図2、図5、及び図6に示すように、ガイドリング67の外周面には、駆動リング69が回動可能に設けられており、この駆動リング69は、電動モータ又は負圧シリンダ等の回動アクチュエータ71の駆動によって正逆方向へ回動するものである。また、駆動リング69の左側面には、可変ノズル55と同数の矩形の係合ジョイント(係合部)73が連結ピン75を介して円周方向に沿って等間隔に設けられており、駆動リング69の右側面には、矩形の別の係合ジョイント(別の係合部)77が連結ピン79を介して設けられている。
図2及び図4に示すように、ガイドリング67の右側面には、複数の取付ピン65の右端面と協働して駆動リング69の左右方向の移動を規制するC字状のストッパ81が設けられている。なお、ストッパ81は、C字状を呈しているが、環状を呈するようにしても構わない。
図1、図2、図5、及び図6に示すように、各可変ノズル55のノズル軸57の先端部(右端部)には、同期リンク83が一体的に連結されており、各同期リンク83の先端側部分83aは、二股に分岐してあって、駆動リング69の対応する係合ジョイント73を挟むように係合してある。なお、各同期リンク83は、可変容量型過給機1の通常の運転状態において、設定した所定の揺動範囲内で揺動するようになっている。
ベアリングハウジング3の左側部(可変容量型過給機1の固定部)には、駆動軸85がタービンインペラ29の軸心に平行な軸心周りに回動可能にブッシュ87を介して設けられており、この駆動軸85の右端部(一端部)は、動力伝達機構89を介して回動アクチュエータ71に接続されている。更に、駆動軸85の左端部(他端部)には、駆動リンク91が一体的に連結されており、この駆動リンク91の先端側部分は、二股に分岐してあって、駆動リング69の別の係合ジョイント77を挟むように係合してある。
図1、図3(a)に示すように、ノズルリング49の対向面の反対面には、ノズルリング49の外周縁側部分(外周縁側)49aを内周縁側部分(内周縁側)49bよりも薄くするように環状段差49mが形成されている。また、各同期リンク83の左側面(タービンインペラ29の軸方向他方側の側面)には、各同期リンク83の先端側部分(先端側)83aを基端側部分(基端側)83bよりも厚くするように緩やかな段差83mが形成されている。なお、各同期リンク83の左側面に緩やかな段差83mが形成される代わりに、図3(b)に示すように、同期リンク83の長手方向に対して直角な段差83mが形成されるようにしても構わない。
ここで、図1に示すように、各同期リンク83の先端側部分83aの左側面は、ノズルリング49の内周縁側部分49bの対向面の反対面よりも左側(タービンインペラ29の軸方向他方側)に位置するようになっている。また、各同期リンク83が前記所定の揺動範囲内で揺動する場合には、各同期リンク83の段差83mがノズルリング49の環状段差49mに接触することはなく、各同期リンク83が前記所定の揺動範囲を超えて正方向へ揺動する場合には、図7に示すように、各同期リンク83の段差83mがノズルリング49の環状段差49mに接触するようになっており、換言すれば、各同期リンク83が所謂自己ストッパとしての機能を有している。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ガス取入口35から取入れた排気ガスをタービンスクロール流路37を経由してタービンインペラ29の入口側から出口側へ流通させることにより、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させて、ロータ軸9及びコンプレッサインペラ13をタービンインペラ29と一体的に回転させることができる。これにより、空気取入口19から取入れた空気を圧縮して、ディフューザ流路21及びコンプレッサスクロール流路23を経由して空気排出口25から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)することができる。
エンジン回転数が高回転域にある場合には、回動アクチュエータ71の駆動によって駆動軸85を一方向(図6において時計回り方向)へ回動させて、駆動リンク91を一方向へ揺動させつつ、駆動リング69を正方向(図5において反時計回り方向、図6において時計回り方向)へ回動させる。これにより、複数の同期リンク83を正方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル55を同期して正方向(開方向)へ回動させて、複数の可変ノズル55の開度を大きくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きくして、タービンインペラ29側に多くの排気ガスを供給することができる。
エンジン回転数が低回転域にある場合には、回動アクチュエータ71の駆動によって駆動軸85を他方向(図6において反時計回り方向)へ回動させて、駆動リンク91を他方向へ揺動させつつ、駆動リング69を逆方向(図5において時計回り方向、図6において反時計回り方向)へ回動させる。これにより、複数の同期リンク83を逆方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル55を同期して逆方向(閉方向)へ回動させて、複数の可変ノズル55の開度を小さくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高くして、タービンインペラ29の仕事量を十分に確保することができる(可変容量型過給機1の通常の作用)。
可変容量型過給機1の通常の作用の他に、ノズルリング49の対向面の反対面に環状段差49mが形成され、各同期リンク83の左側面に段差83mが形成され、各同期リンク83の先端側部分83aの左側面がノズルリング49の内周縁側部分49bの対向面の反対面よりも左側に位置するようになっているため、可変容量型過給機1の大幅な設計変更を行うことなく、同期リンク83の先端側部分83aの幅(タービンインペラ29の軸方向の長さ)を大きくして、同期リンク83の先端側部分83aと駆動リング69の係合ジョイント73との接触面積を増やすことができる。
ノズルリング49の対向面の反対面に3本以上の取付ピン65が円周方向に間隔を置いて配設され、各取付ピン65がノズルリング49の支持穴53よりも径方向外側に位置してあって、複数の取付ピン65に亘ってガイドリング67が設けられているため、可変容量型過給機1の運転中における駆動リング69と同期リンク83等との干渉を回避した上で、先行技術に係る可変ノズルユニットに比べて、駆動リング69の内径(換言すれば、ガイドリング67の外径)をタービンインペラ29の最大径よりも大きくして、駆動リング69とガイドリング67との接触面積を増やすことができる。また、ガイドリング67の右側面に複数の取付ピン65の右端面と協働して駆動リング69の左右方向の移動を規制するストッパ81が設けられているため、可変容量型過給機1の運転中における駆動リング69のがたつきを抑えることができる。
従って、本発明の実施形態によれば、可変容量型過給機1の大幅な設計変更を行うことなく、同期リンク83の先端側部分83aの幅を大きくして、同期リンク83の先端側部分83aと駆動リング69の係合ジョイント73との接触面積を増やすことができるため、同期リンク83の先端側部分83aと駆動リング69の係合ジョイント73との間の摺動摩耗を十分に低減して、可変容量型過給機1の耐久性を高いレベルで向上させることができる。つまり、本発明の実施形態によれば、可変容量型過給機1の大幅な設計変更を行うことなく、可変容量型過給機1の耐久性を高いレベルで向上させることができる。
特に、駆動リング69の内径を拡大して、駆動リング69とガイドリング67との接触面積を増やすと共に、可変容量型過給機1の運転中における駆動リング69のがたつきを抑えることができるため、駆動リング69の内周面とガイドリング67の外周面との間の摺動摩耗を十分に低減して、可変容量型過給機1の耐久性をより高いレベルで向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、例えば、次のように種々の態様で実施可能である。即ち、シュラウドリング43を第1ベースリングとしかつノズルリング49を第2ベースリングとする代わりに、ノズルリング49を第1ベースリングとしかつシュラウドリング43を第2ベースリングとしても構わない。この場合には、駆動軸85がタービンハウジング27にタービンインペラ29の軸心Cに平行な軸心周りに正逆方向へ回動可能に設けられることになる。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
1 可変容量型過給機
3 ベアリングハウジング
9 ロータ軸(タービン軸)
11 コンプレッサハウジング
13 コンプレッサインペラ
27 タービンハウジング
29 タービンインペラ
41 可変ノズルユニット
43 シュラウドリング
49 ノズルリング
49a ノズルリングの外周縁側部分
49b ノズルリングの内周縁側部分
49m ノズルリングの環状段差
53 支持穴
55 可変ノズル
57 ノズル軸
61 リンク室
63 リンク機構
65 取付ピン
67 ガイドリング
69 駆動リング
71 回動アクチュエータ
73 係合ジョイント
77 係合ジョイント
81 ストッパ
83 同期リンク
83a 同期リンクの先端側部分
83b 同期リンクの基端側部分
83m 同期リンクの段差
85 駆動軸
91 駆動リンク

Claims (4)

  1. 可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積を可変する可変ノズルユニットにおいて、
    前記可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に前記タービンインペラと同心状に配設された第1ベースリングと、
    前記第1ベースリングに対して前記タービンインペラの軸方向に離隔対向した位置に前記第1ベースリングと一体的かつ同心状に設けられ、複数の支持穴が円周方向に等間隔に形成された第2ベースリングと、
    前記第1ベースリングの対向面と前記第2ベースリングの対向面との間に円周方向に等間隔に配設され、前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能であって、前記軸方向一方側の側面に前記第2ベースリングの対応する前記支持穴に回動可能に貫通支持されるノズル軸が一体形成された複数の可変ノズルと、
    複数の前記可変ノズルを同期して回動させるためのリンク機構と、を具備し、
    前記リンク機構は、
    前記第2ベースリングの前記軸方向一方側に前記第2ベースリングと同心状でかつ回動可能に設けられ、前記軸方向他方側の側面に前記可変ノズルと同数の係合部が円周方向に等間隔に設けられ、回動アクチュエータの駆動によって正逆方向に回動する駆動リングと、
    各可変ノズルの前記ノズル軸に一体的に連結され、先端側部分が前記駆動リングの対応する前記係合部に挟むように係合した同期リンクと、を備え、
    前記第2ベースリングの対向面の反対面に、前記第2ベースリングの外周縁側部分を内周縁側部分よりも薄くするように環状段差が形成され、各同期リンクの前記軸方向他方側の側面に、各同期リンクの先端側部分を基端側部分よりも厚くするように段差が形成され、各同期リンクの先端側部分の前記軸方向他方側の側面が前記第2ベースリングの内周縁側部分の対向面の反対面よりも前記軸方向他方側に位置するようになっていることを特徴とする可変ノズルユニット。
  2. 前記リンク機構は、
    前記第2ベースリングの対向面の反対面に円周方向に間隔を置いて配設され、前記第2ベースリングの前記支持穴よりも径方向外側に位置した3本以上の取付ピンと、
    複数の前記取付ピンに亘って設けられ、前記第2ベースリングと同心状に位置したガイドリングと、を備え、
    前記駆動リングが前記ガイドリングの外周面に回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の可変ノズルユニット。
  3. 前記駆動リングの前記軸方向一方側の側面に前記可変ノズルと同数の前記係合部の他に別の係合部が設けられ、
    前記リンク機構は、
    前記可変容量型過給機における固定部に前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能に設けられ、一端部が前記回動アクチュエータに接続された駆動軸と、
    前記駆動軸の他端部に一体的に連結され、先端側部分が前記駆動リングの前記別の係合部に挟むように係合した駆動リンクと、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変ノズルユニット。
  4. エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、
    請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の可変ノズルユニットを具備したことを特徴とする可変容量型過給機。
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