JP5849314B2 - 水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置 - Google Patents

水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置 Download PDF

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本発明は水中に位置する船底又は船側の外面上を走行しながらこの船底外面又は船側外面を清掃する水中清掃機に用いられる清掃用回転ブラシ装置に関する。
船舶の船底や船側外面には、海洋を航行中にあるいは港に停泊中にふじつぼなどの海洋生物が付着して成長する。船底や船側の外面に付着し成長した海洋生物は船舶の航行性能を低下させ、燃費の増大を招く。したがって、船舶の船底や船側外面は、海洋生物、より具体的にはスライム状の藻や根を生やす前の貝などを除去するために定期的に清掃する必要がある。船底や船側外面の清掃は、ドライドック時に高水圧噴射を行ったり、ダイバーによるアンダーウォータークリーニングなどにより行われているが、これらの清掃方法では清掃費用が高額となるために必要時に清掃を実施することが困難である。
そこで、特許文献1に記載されているような、船底や船側の外面上を走行する走行車輪と、清掃用回転ブラシを有する清掃用回転ブラシ装置と、走行用スラスタ及び押し付け用スラスタと、を備えた水中壁面清掃機も開発されている。
実開昭62−52096号公報
また、特許文献1に記載されたような水中壁面清掃機で船舶の船底や船側外面から掻き落とした海洋生物をそのまま海底に沈めてしまうと海洋汚染の原因となりかねないので、水中壁面清掃機には掻き落とした海洋生物の回収機構を構成しておく必要がある。このような回収機構としては、清掃用回転ブラシから延びる軸に吸引用プロペラを取り付けておき、この吸引用プロペラを囲むように、あるいは吸引用プロペラ及び清掃用回転ブラシを囲むように回収用筒状体を配置したものが考えられる。そしてここでは、清掃用回転ブラシを回転させて船底等に付着した海洋生物を掻き落すと、海洋生物は吸引用プロペラに吸引されて速やかに船底又は船側の外面から回収用筒状体内に収容されるといったことが期待される。
ところで、清掃用回転ブラシにより掻き落とされた海洋生物の多くは清掃用回転ブラシ(清掃用回転ブラシの線材)の外側にはじかれて散乱する。そして、掻き落とされて散乱したこのような海洋生物を回収用筒状体内に速やかに引き戻して収容するには、回収用筒状体と船舶の船底や船側外面との間の隙間から回収用筒状体内に向かう大きな回収用の流れを生じさせなければならないが、このような大きな回収用の流れを生じさせるだけの吸引用プロペラ構造を構成するのはなかなか困難である。
そこで本発明は、船舶の船底や船側外面から掻き落とした海洋生物などの付着物を効率的に回収できる簡単な構造の清掃用回転ブラシ装置の提供を目的とする。
この目的を達成するための本発明の水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置(ブラシ用カバー付清掃用回転ブラシ装置)は、船底又は船側の外面を清掃する水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置であって、線材取り付け部材及びこの線材取り付け部材に環状に配置されて取り付けられた多数の線材又は線材束を有する清掃用回転ブラシと、この清掃用回転ブラシを回転駆動するブラシ用モータと、前記清掃用回転ブラシを囲む先端開口のブラシ用カバーと、を備え、前記ブラシ用カバーは、流入口及び回収口(流出口)が形成された先端開口のカバー本体と、このカバー本体の先端部に全周に沿って設けられた、清掃時に船底又は船側に接触する環状のシール部材と、を有し、前記回収口には回収具が設けられているものである。回収具は水を通過させるが掻き落した海洋生物等の付着物を収容するものであり、例えば回収用ネットを回収具として用いることができる。シール部材は例えば、先端が水中清掃機に取り付けられた車輪よりも上方に突出するように設けられる。清掃用回転ブラシ又は清掃用回転ブラシの線材は、シール部材が船底又は船側の外面に押し付けられて密着しているブラシ用カバー内に収められ、シール部材の内側で船底又は船側の外面に接触している。したがって、回転している清掃用回転ブラシによって海洋生物などが外側にはじかれても海洋生物などがブラシ用カバーの外に飛び出て散乱するおそれはなく、清掃用回転ブラシによって掻き落とされた海洋生物などはブラシ用カバー内に取り込まれる。したがって、ブラシ用カバー内で回収用の流れを引き起こせば、回収用の流れがそれ程強いものでなくても掻き落された海洋生物などを速やかに回収できる。本発明ではこのような回収用の流れを、カバー本体に流入口及び回収口(流出口)を形成することにより生じさせている。清掃用回転ブラシを回転させると、線材又は線材束の抵抗力により線材又は線材束の外周で回転方向に傾斜した水の流れが生じるので、清掃用回転ブラシの回転方向を特定することにより回収口に向かい回収口及び回収具から流出するスムーズな水の流れを発生させることが可能となる。このような水の流れはブラシ用カバー内で負圧を生じさせるので、流入口からブラシ用カバー内に水が引き込まれる。したがって、清掃用回転ブラシが回転すると、流入口から流入し、回収口から流出する水の流れが生じ、この水の流れによってブラシ用カバー内に取り込まれた海洋生物などは回収口を通って回収具内に収容される。線材取り付け部材には例えば流体通過孔が形成される。回収口を清掃用回転ブラシの線材又は線材束に対応する高さ位置でカバー本体に設ければ、清掃用回転ブラシの回転により生じた水の流れをスムーズに回収口に向かわせることができる。また、流入口を線材又は線材束の内側と連なるように清掃用回転ブラシの下側でカバー本体に設ければ、ブラシ用カバー内の全体を通る又は広い範囲を通る回収用の流れを発生させることができる。流入口は、例えば水中清掃機の進行方向前側でカバー本体に設けられ、回収口は、例えば水中清掃機の進行方向後側でカバー本体に設けられる。
清掃用回転ブラシは幅方向に並んで一対設けられているのが清掃効率上好ましいが、このような場合には、一つのブラシ用カバーが一対の清掃用回転ブラシ全体を囲むように構成し、清掃用回転ブラシの排出機能を高めておくことが得策である。ここでは例えば、一対の清掃用回転ブラシの間で回収口に向かう水の流れが生じるように、一対の清掃用回転ブラシは互いに反対方向に回転させられる。
水中清掃機は、ブラシ用カバーのシール部材を船底又は船側の外面に押し付けた状態で船底又は船側の外面上を清掃のために走行する。したがって、船底又は船側に付着している海洋生物などのうちで剥がれやすいものはこのシール部材によって掻き落とされ、海中に落下する。そこで、シール部材によって掻き落とされた海洋生物などを収容するための回収ポケットをカバー本体の外周に形成しておくのが好ましい。シール部材による海洋生物などの掻き落としは特に、進行方向前側で生じるので、回収ポケットは、カバー本体の外周の、進行方向前側に形成しておくのが得策である。回収ポケットはブラシ用カバーの流入口に連なるように形成するのが好ましい。
回収口には逆止弁を設けて回収した海洋生物などの逆流を防ぐのが好ましい。
本発明の回収機構付清掃用回転ブラシ装置を用いれば、船底又は船側の外面に付着している海洋生物などを掻き落として効率的に回収することができる。
本発明に係る回収機構付清掃用回転ブラシ装置を備えた水中清掃機の全体斜視図である。 回収機構付清掃用回転ブラシ装置の平面図である。 回収機構付清掃用回転ブラシ装置の正面図である。 回収機構付清掃用回転ブラシ装置の断面図である。 逆止弁を示すための回収口の平面図である。 水中清掃機を船底の外面上に位置させて船底を清掃する場合を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1を参照して本発明に係る回収機構付清掃用回転ブラシ装置を備えた水中清掃機の全体的な構成を説明する。
水中清掃機1は、方位センサ又は方向センサ、姿勢制御用3軸ジャイロセンサ、深度センサ及び超音波センサなどの各種センサ類などを収容した筒状の収容体3及びこの収容体3の左右両側に設けられた取り付けフレーム5を有する支持体7と、それぞれの取り付けフレーム5の前方に取り付けられた一対の前方車輪9及び後方に取り付けられた一対の後方車輪11と、それぞれの前方車輪9の内側に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた一対の前側走行方向スラスタ13と、それぞれの後方車輪11の内側に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた一対の後側走行方向スラスタ15と、収容体3の長さ方向中央に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた回収機構付清掃用回転ブラシ装置17と、前後方向にずれて収容体3の両側に位置するように取り付けフレーム5に取り付けられた一対の離接方向スラスタ19と、を備えていて、水中で、清掃用回転ブラシ装置17に設けられている一対の清掃用回転ブラシ21(一対の清掃用回転ブラシ21のブラシ線材部材67、図6等参照)を船底や船側の外面に接触させて回転させることにより、船体の外面を清掃する。収容体3は、水中ケーブル23を介して電源・通信BOX25に接続され、この電源・通信BOX25にはコントローラ27を有する制御・モニタ用パソコン29が接続されている。
収容体3の前端部(走行方向前端部)及び後端部(走行方向後端部)にはそれぞれ、透明の前側カバー31及び後側カバー33が設けられ、前側カバー31内には前方カメラ35が収容され、後側カバー33内には後方カメラ37が収容されていて、前方カメラ35及び後方カメラ37から送られて制御・モニタ用パソコン29に映し出される前方映像や後方映像を確認しながらコントローラ27で水中清掃機1の水中での、そして船底及び船側上での移動又は走行を制御する。水中清掃機1の走行の制御は、主に、前側走行方向スラスタ13及び後側走行方向スラスタ15の駆動をコントロールすることにより行われる。前側走行方向スラスタ13及び後側走行方向スラスタ15はそれぞれ、独立して正逆方向に回転させることができるように構成されていて、例えば前側走行方向スラスタ13を同じ方向に回転させると、水中清掃機1には前方又は後方の推進力が作用し、互いに逆方向に回転させると、水中清掃機1には回転方向の力が加わることとなる。また、上方カメラ(図示せず)で清掃用回転ブラシ装置17の船底又は船側の外面への接触状態を確認し、コントローラ27で水中清掃機1の船底又は船側の外面への離接を制御する。水中清掃機1の離接の制御は、主に、離接方向スラスタ19の駆動をコントロールすることにより行われる。接離方向スラスタ19もそれぞれ、独立して正逆方向に回転させることができるように構成されていて、例えば離接方向スラスタ19を同じ方向に回転させると、水中清掃機1には船底又は船側に接近する方向あるいは船底又は船側から離れる方向の推進力が作用し、互いに逆方向に回転させると、水中清掃機1には左右揺動方向の力が加わることとなる。
前方車輪9及び後方車輪11はそれぞれ、金属製のディスク39と、このディスク39の外周に配置されたゴム製タイヤ41と、を有している。なお、前方車輪9及び後方車輪11はそれぞれ、フレーム5に設けられた支柱43に高さを若干調節できるように取り付けられている。
清掃用回転ブラシ装置17は、幅方向に並んで配置された、清掃用回転ブラシ21をそれぞれが有する一対の回転ブラシ器45、45と、この一対の回転ブラシ器45、45に取り付けられた上面開口のブラシ用カバー47と、を備え、ブラシ用カバー47は、上面開口の樹脂製薄肉カバー本体49と、このカバー本体49の先端部又は上端部の全周にわたって設けられたゴム製のシール部材51と、カバー本体49の外周の前側(走行方向前側)に取り付けられたほぼ長方形状断面又は台形状断面の上面開口である樹脂製薄肉回収ポケット53と、この回収ポケット53の底面部の幅方向両側にそれぞれ接続された一対の中空の樹脂製薄肉連絡部55と、を有していて、回収ポケット53の先端又は上端はカバー本体49の先端部又は上端部(あるいはゴム製のシール部材51の基端部又は下端部)と同一又はほぼ同一の高さに位置している。また、清掃用回転ブラシ21(ブラシ線材部材67)の先端又は上端はシール部材51の先端又は上端よりも若干低く位置している。
次に、図1に加えて図2乃至図5も参照して清掃用回転ブラシ装置17の構成を説明する。
清掃用回転ブラシ装置17のそれぞれの回転ブラシ器45は、ブラシ用モータ57を収容する駆動部59と、このブラシ用モータ57の出力軸61に取り付けられた清掃用回転ブラシ21と、を備え、清掃用回転ブラシ21は、ブラシ用モータ57の出力軸61に取り付けられたサポートアーム63を有する環状の線材取り付け部材65(サポートアーム63の間に流体通過孔66が形成されている)と、この線材取り付け部材65の上面(船底又は船側と対向する面)に、周方向に隙間又はわずかな間隔を有して環状に植え付けられた多数のブラシ線材部材67(線材束)と、を備えていて、それぞれのブラシ線材部材67はナイロン製の多数のブラシ線材の束として構成されている(ブラシ線材67は簡略化して示される場合がある)。清掃用回転ブラシ21はこのような構成を有して、例えば遠心力ファンとして機能する。
また、ブラシ用カバー47の樹脂製薄肉カバー本体49は、上面開口の長円形状ブラシカバー部69と、このブラシカバー部69の底面部の幅方向両側にそれぞれ、下側に突出するように設けられた一対の上面開口のテーパ状モータカバー部71と、を有し、それぞれのモータカバー部71の前側(周面部の前側)には流入口73が形成され、ブラシカバー部69の後側(周面部の後側)の幅方向中央には、断面正方形状の両端開口(前後両端開口又は内外両端開口)の筒状体75が前後方向に延びるように貫通して取り付けられて回収口77が形成されている。流入口73は清掃用回転ブラシ21の下側に形成され、筒状体75は、開口がブラシ線材部材67の下側と同一高さ位置又はほぼ同一高さ位置となるように配置されている。筒状体75の後端部(外端部)には回収用ネット79が取り外し可能に取り付けられ、また、筒状体75内には長さ方向中間で逆止弁81が設けられていて、この逆止弁81は、2枚の薄い樹脂製弁プレート82から構成され、図5の仮想線で示すように弾性的に開いて回収方向(図5の矢印方向)の水の流れは許容するが、図5の実線で示すように閉じて逆流を防止するように構成されている(図5は断面で示す平面図)。なお、回収ポケット53に接続されて形成されている連絡部55はモータカバー部71にも接続されている。また、カバー本体49の先端部又は上端部に設けられたゴム製のシール部材51は、硬質ゴム製の基部83と、この基部83に固定された軟質ゴム製のリップ部85と、を備えている。基部83は、二股状の挟付部87と、この挟付部87の上面の外端部から上方に延びる補助部89と、挟付部87の外側の脚部の下端から下方に延びるカバー部91と、を一体的に有して環状に形成され、挟付部87にカバー本体49の上端部を接着剤93を介して差し込み、固定することによりカバー本体49に取り付けられていて、カバー部91はカバー本体49の上端部外周を覆っている。リップ部85は環状に形成され、基部83の補助部89の外周面に固定されている。
カバー本体49の外周の前側に取り付けられた回収ポケット53の底面部95の幅方向両側には連絡孔97、97が形成されていて、この連絡孔97とモータカバー部71の流入口73とが連絡部55を介して連なっている。
このようなブラシカバー47は、回転ブラシ器45の駆動部59の下側が、モータカバー部71の下側の取り付け環状部99を通過して下側に延び、清掃用回転ブラシ21のブラシ線材部材67の上端又は先端が、カバー本体49の上端又は先端、そしてシール部材51の基部83の補助部89の上端又は先端よりも上側に、かつ、リップ部85の上端又は先端よりも下側に位置するようにして一対の回転ブラシ器45に取り付けられる。ブラシカバー47の回転ブラシ器45への固定は、モータカバー部71の下側の取り付け環状部99を回転ブラシ器45の駆動部59に締め付けることにより行なわれる。なお、清掃用回転ブラシ装置17は、モータカバー部71の取り付け環状部99を通過して下側に延びている駆動部63箇所を取り付けフレーム5に固定することにより水中清掃機1に取り付けられている。
図6は水中清掃機1を船底の外面上に位置させて船底を清掃する場合を示す図である。
水中清掃機1を使用する場合にはまず、水中清掃機1を水中に入れ、船底101の外面の予め定められた位置まで移動させ、離接方向スラスタ19を駆動して前方車輪9及び後方車輪11を船底101に押し付ける。そうすると、シール部材51のリップ部85も、リップ部85の内側のブラシ線材部材67も前方車輪9及び後方車輪11より上方に突出しているので、リップ部85は船底101に押され、例えば内側に湾曲して船底101に接触し、ブラシ線材部材67は船底101に押され、例えば外側にわずかに湾曲して船底101に当接する。そして、基部83の補助部89の上端又は先端は前方車輪9及び後方車輪11よりもわずかに低く位置しているので、補助部89は、例えば船底101と接触する直前の状態となっている。ここでは、補助部89から上方に突出するリップ部85の部分の高さは低いので、清掃作業中にリップ部85が簡単に大きく変形してしまうことが防止される。また、補助部89が船底101に接触することがあっても、補助部89はゴム製であるので容易に変形し、ブラシカバー47の損傷が防止される。
水中清掃機1を予め定められた方向を向くように配置したら、次に、清掃用回転ブラシ21(例えば図1参照)を回転駆動しながら水中清掃機1を船底101の外面上で走行(図6の矢印参照)させる。水中清掃機1の走行は、前方カメラ35(図1参照)で前方を確認しながら、コントローラ27(図1参照)を用いて前側走行方向スラスタ13及び後側走行方向スラスタ15の作動をコントロールして行うが、水中清掃機1の走行経路に沿って、回転するブラシ線材部材67で船底101の外面が清掃されることとなる。
一対の清掃用回転ブラシ21の回転方向は互いに逆方向である。すなわち、図2に示すように、図上右側の清掃用回転ブラシ21は時計回り方向に回転し、図上左側の清掃用回転ブラシ21は反時計回り方向に回転する(図2の回転矢印A参照)。そうすると、ブラシ線材部材67の外側で回転方向に傾いた水の流れが引き起こされ、この水の流れは筒状体75を通って回収用ネット79を通過する(図2及び図4の矢印B参照)。この水の流れによってブラシカバー47内に負圧が発生するので、モータカバー部71の流入口73を通ってカバー本体49(より具体的にはモータカバー部71)内に入る水の流れが引き起こされる(図2及び図4の矢印C参照)。その結果、回収ポケット53の上面開口から回収ポケット53の底面部95の連絡孔97を通って連絡部55内に入り(図4の矢印D参照)、それから矢印Cに示すように連絡部55からモータカバー部71の流入口73を通ってカバー本体49(より具体的にはモータカバー部71)内に入り(カバー本体49に入る流れはそれぞれの流入口73に対応して2つ生じる。)、そしてモータカバー部71からそれぞれ、清掃用回転ブラシ21の線材取り付け部材65を通過してブラシ線材部材59の内側に入り(図4の矢印F参照)、その後、清掃用回転ブラシ21の外側に出て行く(図2の矢印G参照)水の流れが引き起こされる。清掃用回転ブラシ21の外側に出た流れは、一対の清掃用回転ブラシ21の間を通って回収口77に向かう(矢印B参照)。したがって、清掃用回転ブラシ21の回転によってブラシカバー47内に掻き落とされた海洋生物等は、例えば、清掃用回転ブラシ21のブラシ線材部材67から外側に出て行き、一対の清掃用回転ブラシ21の間を通って回収口77に向かう流れによって回収用ネット79内に収容される。また、リップ部85の前側によって掻き落とされた海洋生物等は、回収用ポケット53内に落下するが、回収用ポケット53、連絡部55、モータカバー部71及びブラシ線材部材67を通過してブラシ線材部材67の外側に出て行き、一対の清掃用回転ブラシ21の間を通って回収口77に向かう流れによって回収用ネット79内に導かれる。
本発明の清掃回転ブラシ装置は、低コストでの船底や船側の清掃に利用することができる。
1 水中清掃機
21 清掃用回転ブラシ
47 ブラシ用カバー
49 カバー本体
51 シール部材
57 ブラシ用モータ
67 ブラシ線材部材(線材束)
71 流入口
77 回収口
79 回収用ネット(回収具)

Claims (6)

  1. 船底又は船側の外面を清掃する水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置であって、
    線材取り付け部材及びこの線材取り付け部材に環状に配置されて取り付けられた多数の線材又は線材束を有する清掃用回転ブラシと、この清掃用回転ブラシを回転駆動するブラシ用モータと、前記清掃用回転ブラシを囲む先端開口のブラシ用カバーと、を備え、
    前記ブラシ用カバーは、流入口及び回収口が形成された先端開口のカバー本体と、このカバー本体の先端部に全周に沿って設けられた、清掃時に船底又は船側に接触する環状のシール部材と、を有し、前記回収口には回収具が設けられ
    前記清掃用回転ブラシは幅方向に並んで一対設けられ、前記ブラシ用カバーは一対の前記清掃用回転ブラシを囲むように構成され、前記流入口は前記カバー本体の前側に設けられ、前記回収口は前記カバー本体の後側に設けられ、前記ブラシ用モータは、一対の前記清掃用回転ブラシを互いに逆方向に回転させ、一対のこの清掃用回転ブラシの幅方向中央位置でそれぞれの前記清掃用回転ブラシを前側から後側に向かって回転させるものであり、
    一対の前記清掃用回転ブラシの回転により前記流入口から流入し前記回収口から流出する水の流れが生じるように構成されている、ことを特徴とする水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置。
  2. 前記回収口は、前記清掃用回転ブラシの前記線材又は前記線材束に対応する高さ位置で前記カバー本体に設けられている、ことを特徴とする請求項1記載の水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置。
  3. 前記流入口は、前記線材又は前記線材束の内側と連なるように前記清掃用回転ブラシの下側で前記カバー本体に設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置。
  4. 前記カバー本体の外周の前側には前記ブラシ用カバーの前記シール部材によって船底又は船側から掻き落とされた海洋生物等の付着物を受け取って回収するための先端開口の回収ポケットが形成されていて、この回収ポケットは前記カバー本体の前記流入口に連なっている、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置。
  5. 前記回収口に前記回収具として回収用ネットが取り付けられている、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置。
  6. 前記回収口には逆止弁が設けられている、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の水中清掃機の回収機構付清掃用回転ブラシ装置。
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