JP5849020B2 - 容器製造方法及び熱成形用成形型 - Google Patents
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例えば、熱可塑性樹脂シートを変形可能な軟化状態となるように加熱する加熱ゾーンと、該加熱ゾーンで軟化された熱可塑性樹脂シートを熱成形するための成形型を備えた成形ゾーンと、前記成形型で製品形状の形成された熱可塑性樹脂シートを打ち抜いて製品と製品外の部分とを切り分けるトリミングゾーンとを有する製造設備に前記原反ロールから繰り出した帯状の熱可塑性樹脂シートを供給して食品用の容器などを連続的に大量生産することが従来広く行われている。
このようなことから、通常、この種の容器には、前記成形用凹部によって形成された収容凹部の周囲に容器外方に向けて延出する鍔部が備えられている。
そして、この鍔部は容器の用途に応じて多様な形態となって当該容器に備えられており、単に平板状となって収容凹部の開口縁から外向きに延出するものの他に3次元的な形状に形成されたりしている。
具体的には、蓋付容器の容器本体側などにおいては、蓋体との嵌合状態をある程度強固にさせるべく鍔部が玉縁状に形成されたりしており、カット豆腐用容器などのように樹脂フィルムを鍔部に熱融着させて該樹脂フィルムで収容凹部を密封させるような用途においては、前記熱融着の作業性を勘案して鍔部が平板状に形成されたりしている。
ただし、容器どうしを緊密な状態で積層させるほど容積を減少させることができるものの過度に緊密に積層させると容器スタックから個々の容器を単離することが難しくなるために、容器どうしに一定の間隔が保たれるように“スタック止め”、“重なり止め”などと呼ばれる突形状を容器に形成させることが従来行われている(下記特許文献3参照)。
具体的には、図6に示すように、容器100xの輪郭形状よりも径大な内径を有する竪型の筒体201と該筒体201の下端部において該筒体201から内向きに突出する突片202とを有する筒状ホルダー200に最も下位の容器の鍔部を前記突片202に係止させる形で容器100xの開口が上向きになるように容器スタック100sを収容させ、この筒状ホルダー200の下側から前記鍔部、或いは、前記突片202を弾性変形させながら容器を一つずつ取り出すような方法が採用されている。
そのために、容器の滑り性を改善するなどの対策が講じられたりもしているが容器スタックからの取り出し作業性については十分な改善がなされていない状況である。
本発明は、このような問題の解決を図ることを課題としており、取り扱いが容易な容器を製造することができる容器製造方法、及び、該容器製造方法に有用な熱成形用成形型を提供することを課題としている。
そして、本発明者は、予め鍔部を先下がりさせるような熱成形を実施することで最終的に鍔部が略水平な状態に安定した容器が得られることを見出して本発明を完成させるに至った。
以下には、カット豆腐用容器を真空成形によって製造する方法と、当該製造方法に用いる熱成形用成形型として真空成形用成形型を例にして説明する。
なお、前記周側壁112は、当該容器100の抜き勾配を形成させるべく底部側から上端側に向けて僅かに拡径する角筒状に形成されており、前記収容凹部110は、厳密には、逆四角錘台形状の収容スペースを形成させている。
従って、前記鍔部113の外縁113eによって画定されるカット豆腐用容器100の平面視における輪郭形状は、前記収容凹部110の開口縁110eに比べて一回り大きな正方形となっている。
なお、前記鍔部113は、カット豆腐用容器100の外縁を画定している先端から基端(収容凹部110の開口縁110e)に至るまで凹凸を有しておらず平板状となっている。
ただし、図1(a)のA−A’線矢視断面図である図1(b)に示すように熱成形直後の前記鍔部113は、延出方向に抜けて先下がりとなるように形成されており、図1(b)においてθ1、θ2で示す傾斜角が1度以上10度以下となっている。
なお、微視的に見ると、ポリプロピレン系樹脂の分子鎖は、時間の経過とともに配向を緩和させる方向に移動し、特にカット豆腐用容器100が加熱されたりすると配向を緩和させる方向に大きく移動しようとする。
そのために、通常、前記カット豆腐用容器100には時間の経過などとともに変形を生じさせることになり、その影響を顕著に受けるのが前記鍔部113となる。
そして、このようなカット豆腐用容器を複数積み重ねて形成させた容器スタックを図6に示した筒状ホルダーに収容させて利用しようとした際には、突片との係合が甘くなってカット豆腐用容器を筒状ホルダーから一つずつ取り出すのが困難になる場合がある。
また、図2に示すように本実施形態のカット豆腐用容器100は、通常、カット豆腐THが水Wとともに収容された収容凹部110が透明樹脂フィルムFで密封されるような形で用いられるが、鍔部113を先下がりにさせていることがこの密封時にも有効に機能する。
そうすると、多層ラミネートフィルムに一様な張力が加えられて熱融着がされたとしてもその後の製品には多層ラミネートフィルムが緩んでうねり等を生じさせるおそれを有する。
したがって、多層ラミネートフィルムは、熱融着時と同様のコンディションが熱融着後においても保持されることになり張力が一様に加わった美観に優れた状態にさせることができる。
しかし、前記の通り本実施形態のカット豆腐用容器100は、鍔部113が水平に近い状態となって見栄えを損なうおそれが低くなる。
なお、仮に水平を超えて先上りするような変形が鍔部に生じたとしても、従来のカット豆腐用容器に比べてその程度が抑制されることから本実施形態のカット豆腐用容器の有効性が否定されるものではない。
筒状ホルダーからの取り出し性やこの熱融着後の美観の保持といった観点からは、前記熱成形において鍔部を2度以上8度以下の先下り形状に形成させることが好ましく3度以上6度以下の先下り形状にさせることが特に好ましい。
この図にも示されているように、本実施形態における真空成形用成形型1(成形型1)は、一度の真空成形によって合計16個の収容凹部110をポリプロピレン系樹脂シートに形成させうるように前記収容凹部110に対応した凹入形状を有する成形用凹部10が縦横に4個ずつ配列されている。
また、本実施形態の前記成形型1は、前記成形用凹部10の略正方形の開口縁10eの外側に前記カット豆腐用容器100の鍔部113を形成させるための平坦面を有する鍔部形成平面部30が備えられており、該鍔部形成平面部30を介して前記成形用凹部10を包囲する溝部20がさらに備えられている。
より具体的には、本実施形態の成形型1においては、縦方向、及び、横方向に等間隔に設けられた溝21a,21bによって前記溝部20が構成されており、これらの溝21a,21bによって四方が包囲された正方形の升目が縦横に4個ずつ形成され、各升目の中央部に前記溝21a,21bと開口縁10eとを平行させるようにして前記成形用凹部10が備えられている。
従って、前記鍔部形成平面部30は、本実施形態においては平面視矩形枠形状となって成形型1に備えられている。
ただし、この成形用凹部10と溝部20との間は、平面視略正方形の前記開口縁10eの各辺に対して直交する方向に見た際に、該開口縁10eから離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されている。
即ち、本実施形態の成形型1には、成形用凹部10から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように鍔部形成平面部30が備えられている。
なお、前記成形用凹部10の略正方形の上部開口の各辺に対して直交する方向への鍔部形成平面部30の傾斜角は、必ずしも4辺全てにおいて共通させていなくても良いが、前記傾斜角は4辺全てにおいて共通していることが好ましい。
即ち、本実施形態の成形型1は、前記仮想線Pを前記交点Oを中心にして、図において時計回りに回転させた際に、前記仮想線Qに重なるまでの間、この仮想線に沿った方向への傾斜角を一定させた形状となっている。
従って、当該成形型1を用いることで鍔部113にも明確な稜線が形成されることなく多層ラミネートフィルムを熱融着させる際に局所的に強く当接される箇所が形成されることを防止することができる。
従って、真空成形に際して前記鍔部形成平面部30に当接されるポリプロピレン系樹脂シートの内、成形用凹部10に近い部分はカット豆腐用容器100として利用されるものの成形用凹部10から遠く離れた溝21a,21bに近い部分は、該溝21a,21bによって溝形状が形成される部分も含めて製品外となる。
より具体的には、本実施形態の成形型1によって真空成形がなされたポリプロピレン系樹脂シートは、図3(a)正面視左上に位置する部分を例にすると破線100yによって示す領域が製品としてパンチャーによって打抜かれ、この製品領域100y以外の残りが抜桟となるが、前記溝部20は、この製品外領域となる前記抜桟に対して溝を形成させうるように備えられている。
即ち、前記成形用凹部10は、その開口縁10eが、前記カット豆腐用容器100の開口縁110eよりもポリプロピレン系樹脂シートの厚み分だけ大きな正方形となっており、前記底面11と、該底面11の外縁に向けて前記開口縁10eから垂下する側周面12とによって収容凹部110の外表面の形状に一致する逆四角錐台形状の内部空間を画定させている。
従って、本実施形態の前記成形型1は、前記側周面12が垂直面とはなっておらず僅かな傾斜を有し、該側周面12によって抜き勾配(図3(b)の角度“θ3”)が賦与されている。
この溝部20は、真空成形に際して成形用凹部10との間にポリプロピレン系樹脂シートに張力を発生させてカット豆腐用容器100の鍔部に前記先下り形状を確実に形成させるとともにカット豆腐用容器100にシワ等の不良が発生することを抑制させるためのもので当該溝部20を構成している各溝21a,21bにも前記成形用凹部10と同様に底部に真空孔AYが開口されており、前記真空成形において真空引き可能となっている。
なお、本実施形態の成形型は、成形用凹部10と溝部20との間が水平面ではなく傾斜面となっていることから、溝部20に真空孔AYを設けずに成形用凹部10の側に設けた真空孔AXから溝部20の真空引きを行うことが容易である。
即ち、成形用凹部10と溝部20との間と、ポリプロピレン系樹脂シートとは真空引き前においては前記成形用凹部10の開口縁10eの僅かな領域において接しているだけであるため、成形用凹部側から溝部20を真空引きすることが容易である。
本実施形態の成形型1を用いて真空成形を行う場合には、成形用凹部10の底面外周において開口している真空孔AXから真空引きが実施されてポリプロピレン系樹脂シートが変形しつつ成形用凹部内に引き込まれるとともに前記溝部20において開口している真空孔AYからも真空引きが実施されて溝内にもポリプロピレン系樹脂シートが引き込まれることになる。
従って、溝部20と成形用凹部10との両方にポリプロピレン系樹脂シートが引き込まれることにより溝部20から成形用凹部10までの間においてポリプロピレン系樹脂シートに張力を発生させることができポリプロピレン系樹脂シートと前記鍔部形成平面部30との接触状態を良好なものとすることができる。
即ち、この鍔部形成平面部30におけるポリプロピレン系樹脂シートの冷却効率を向上させることができ鍔部の形状を正確に形成させることができる。
また、鍔部形成平面部におけるポリプロピレン系樹脂シートの冷却が不十分な段階でポリプロピレン系樹脂シートに加わる力が不均一になった場合にもポリプロピレン系樹脂シートに“うねり”や“シワ”を生じさせ易くなって製品が不良品となってしまうおそれを有する。
例えば、成形用凹部の開口縁の形状が真円に近いような場合であれば、真空成形に際してポリプロピレン系樹脂シートに作用する力は開口縁の全周において略一定することになるが、本実施形態のように略正方形の開口縁10eを有する場合においては、正方形の角部においてポリプロピレン系樹脂シートに作用する力と辺中央部においてポリプロピレン系樹脂シートに作用する力とを大きく相違させることになる。
従って、本実施形態において例示しているカット豆腐用容器100のような樹脂成形品を製造するのに際しては、成形用凹部の周辺において素早くポリプロピレン系樹脂シートを冷却しなければポリプロピレン系樹脂シートに“うねり”や“シワ”を特に生じさせ易い状況になる。
しかし、本実施形態における成形型1には、前記溝部20が備えられており、成形用凹部10の周辺のポリプロピレン系樹脂シートを真空成形の早い段階で鍔部形成平面部30の表面に接触させて冷却させ得ることからシワ等の不具合が発生することを抑制させ得る。
即ち、本実施形態の成形型1を用いることで上記のような潜在的な不具合が生じることを抑制させることができ、カット豆腐用容器の使用時に不具合が顕在化されて問題となることを防止することができる。
即ち、本実施形態の成形型1を用いることで単位時間当たりの樹脂成形品の形成数量を増大させ得るとともに歩留まりを向上させ得ることから製造効率の向上を図ることができる。
例えば、ポリプロピレン系樹脂層の片面、又は、両面に直鎖低密度ポリエチレン系樹脂からなるシール層が積層された積層シートなども前記ポリプロピレン系樹脂シートとして採用が可能なものである。
また、着色加工、マット処理、エンボス加工、意匠性フィルムによる装飾等が施されたポリプロピレン系樹脂シートも採用が可能なことは説明するまでもなく当然の事柄である。
また、溝の幅(Wx)や深さ(Dx)といった溝の大きさについても特に限定されるものではないが、上記のようなポリプロピレン系樹脂シートの真空成形に用いる場合であれば、前記溝幅(Wx)は、4.5mm〜10mmとすることが好ましく、前記溝深さ(Dx)は、1.5mm〜5.5mmとすることが好ましい。
また、前記溝部20を構成する全ての溝は、同じ大きさ、且つ、同一形状であることが好ましいものではあるが、要すれば、前記溝部20を構成する一つの溝と他の溝とを大きさや形状が異なるようにしても良い。
逆に、外方に向かうに従って傾斜角度が小さくなるような形で鍔部を形成させて、該鍔部を下面側に膨出するような曲面形状にさせてもよい。
何れにしても、成形用凹部10の開口縁10eから先端までの鍔部の平均傾斜角度が所定範囲内であれば各種態様を採用することができる。
また、本実施形態においては、本発明の効果がより顕著に発揮されやすい点において、熱成形用成形型として真空成形用成形型を例示しているが、圧空成形用成形型やマッチモールド成形用成形型であっても先下りする鍔部の形成に有用である点においては上記例示の真空成形用成形型と何等変わりがなく、これらを利用して容器を作製する場合も本発明が意図する範囲のものである。
なお、ここではこれ以上の詳述を行わないが、熱成形用成形型や、熱成形による容器製造方法などに関して従来公知の技術事項を、本発明に適宜採用しうることは説明するまでもなく当然の事柄である。
Claims (6)
- ポリプロピレン系樹脂シートを熱成形用成形型を用いて熱成形し、
底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を製造する容器製造方法であって、
前記熱成形用成形型は、前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有し、前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されており、且つ、前記鍔部形成平面部の外側に溝部が形成され、前記鍔部形成平面部を介して前記成形用凹部を包囲するように前記溝部が形成されており、
該熱成形用成形型を用いて前記鍔部が1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように前記熱成形を実施することを特徴とする容器製造方法。 - ポリプロピレン系樹脂シートを熱成形用成形型を用いて熱成形し、
底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を製造する容器製造方法であって、
前記熱成形用成形型は、前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有し、前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成され、且つ、前記成形用凹部の上部開口が平面視矩形状で、該上部開口の4辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部が平面視矩形枠形状に形成されており、前記4辺の内の第1辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第1の部位と、前記第1辺に角部を介して隣接する第2辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第2の部位との境界部に稜線が形成されないように前記境界部がR面取りされており、
該熱成形用成形型を用いて前記鍔部が1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように前記熱成形を実施することを特徴とする容器製造方法。 - 前記鍔部に樹脂フィルムが熱融着されて用いられ、該樹脂フィルムによって前記収容凹部が密封されて用いられる前記容器を製造する請求項1又は2記載の容器製造方法。
- 前記樹脂フィルムが前記熱融着に用いられるシール層を表層部に備えた多層ラミネートフィルムであり、前記シール層とは別にポリアミド樹脂を含む層が備えられている前記多層ラミネートフィルムによって前記密封されて用いられる前記容器を製造する請求項3記載の容器製造方法。
- ポリプロピレン系樹脂シートの熱成形に用いられ、底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を作製すべく前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有する熱成形用成形型であって、
前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されており、
且つ、前記鍔部形成平面部の外側に溝部が形成されており、前記鍔部形成平面部を介して前記成形用凹部を包囲するように前記溝部が形成されていることを特徴とする熱成形用成形型。 - ポリプロピレン系樹脂シートの熱成形に用いられ、底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を作製すべく前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有する熱成形用成形型であって、
前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されており、
且つ、前記成形用凹部の上部開口が平面視矩形状で、該上部開口の4辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部が平面視矩形枠形状に形成されており、前記4辺の内の第1辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第1の部位と、前記第1辺に角部を介して隣接する第2辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第2の部位との境界部に稜線が形成されないように前記境界部がR面取りされていることを特徴とする熱成形用成形型。
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