JP5849020B2 - 容器製造方法及び熱成形用成形型 - Google Patents

容器製造方法及び熱成形用成形型 Download PDF

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Description

本発明は、容器製造方法、及び、熱成形用成形型に関し、より詳しくは、収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器をポリプロピレン系樹脂シートを熱成形して製造する容器製造方法、及び、このような容器製造方法に利用される熱成形用成形型に関する。
従来、ポリプロピレン系樹脂などからなる長尺帯状の熱可塑性樹脂シートをロール状に巻き取った原反ロールを用い、底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁とによって収容物を収容するための収容凹部が形成された食品用容器などを製造する容器製造方法が広く行われている。
例えば、熱可塑性樹脂シートを変形可能な軟化状態となるように加熱する加熱ゾーンと、該加熱ゾーンで軟化された熱可塑性樹脂シートを熱成形するための成形型を備えた成形ゾーンと、前記成形型で製品形状の形成された熱可塑性樹脂シートを打ち抜いて製品と製品外の部分とを切り分けるトリミングゾーンとを有する製造設備に前記原反ロールから繰り出した帯状の熱可塑性樹脂シートを供給して食品用の容器などを連続的に大量生産することが従来広く行われている。
なお、このような容器の製造に用いられる熱成形用の成形型としては、通常、容器の収容凹部に対応した成形用凹部を有するものが用いられており、前記熱成形に際しては軟化した熱可塑性樹脂シートと成形型とを対面させて接触させ、前記成形用凹部内を真空引き(真空成形)するか、成形用凹部とは逆側から熱可塑性樹脂シートを加圧(圧空成形)するか、あるいは、該加圧を伴う前記真空成形(所謂「真空・圧空成形」)を実施するかして前記成形用凹部の内面形状に沿わせて熱可塑性樹脂シートを変形させるとともにこの成形用凹部の内面に熱可塑性樹脂シートを当接させて成形型から脱離させても十分に形状保持可能なレベルにまで熱可塑性樹脂シートを冷却させることが行われている。
また、前記トリミングゾーンにおいては、板刃を製品の輪郭形状に折り曲げ加工したものを木製刃台などに取り付けたトムソン刃型や、製品の輪郭形状に相当する抜孔を有するダイスと前記抜孔に挿抜可能なポンチとが組み合わされたパンチャーなどと呼ばれる打抜型を用いて前記成形用凹部によって賦形された部分の外側において熱可塑性樹脂シートを切断することが行われている(下記特許文献1、2参照)。
このようなことから、通常、この種の容器には、前記成形用凹部によって形成された収容凹部の周囲に容器外方に向けて延出する鍔部が備えられている。
そして、この鍔部は容器の用途に応じて多様な形態となって当該容器に備えられており、単に平板状となって収容凹部の開口縁から外向きに延出するものの他に3次元的な形状に形成されたりしている。
具体的には、蓋付容器の容器本体側などにおいては、蓋体との嵌合状態をある程度強固にさせるべく鍔部が玉縁状に形成されたりしており、カット豆腐用容器などのように樹脂フィルムを鍔部に熱融着させて該樹脂フィルムで収容凹部を密封させるような用途においては、前記熱融着の作業性を勘案して鍔部が平板状に形成されたりしている。
ところで、この種の容器は、ばらけた状態では非常に嵩高くなってしまうことから製造後には“スタック”などと呼ばれる積層状態を形成させ、容積を減少させて需要者に供給されている。
ただし、容器どうしを緊密な状態で積層させるほど容積を減少させることができるものの過度に緊密に積層させると容器スタックから個々の容器を単離することが難しくなるために、容器どうしに一定の間隔が保たれるように“スタック止め”、“重なり止め”などと呼ばれる突形状を容器に形成させることが従来行われている(下記特許文献3参照)。
特開2001−88208号公報 特開平08−99293号公報 特開2009−255336号公報
前記のように平板状の鍔部を有する容器を利用するのに際しては、スタック止めによって鍔部が積層方向にある程度の間隔を保った状態となるように形成された容器スタックから、前記鍔部を利用して容器を一つずつ単離する方法が採用されている。
具体的には、図6に示すように、容器100xの輪郭形状よりも径大な内径を有する竪型の筒体201と該筒体201の下端部において該筒体201から内向きに突出する突片202とを有する筒状ホルダー200に最も下位の容器の鍔部を前記突片202に係止させる形で容器100xの開口が上向きになるように容器スタック100sを収容させ、この筒状ホルダー200の下側から前記鍔部、或いは、前記突片202を弾性変形させながら容器を一つずつ取り出すような方法が採用されている。
なお、この種の容器を上記のように利用するのに際しては、取り出す容器とその直上に存在する容器との間には負圧が作用しやすいために数個の容器が一度に取り出されてしまい取り出し作業が順当に行われない場合がある。
そのために、容器の滑り性を改善するなどの対策が講じられたりもしているが容器スタックからの取り出し作業性については十分な改善がなされていない状況である。
また、このような特定のホルダーに容器スタックを収容させる場合のみならず前記容器の鍔部の下面側に支持具に当接させるなどして容器単体や収容物を収容させた容器を搬送したりする際にも支持具が外れて落下するようなトラブルを生じる場合があり、容器の取り扱い性が必ずしも良好なものとはなっていない。
本発明は、このような問題の解決を図ることを課題としており、取り扱いが容易な容器を製造することができる容器製造方法、及び、該容器製造方法に有用な熱成形用成形型を提供することを課題としている。
上記課題を解決すべく本発明者が鋭意検討を行ったところ、ポリプロピレン系樹脂シートを熱成形して平板状の鍔部が収容凹部の上部開口を包囲するように形成されている容器を製造する場合において、従来のように鍔部を水平に形成させると熱成形後の収縮によって鍔部の先端側が持ち上がるような経時的な変形を生じ、そのことで前記突片や前記支持具などへの鍔部の係止が緩慢なものとなって上記のような問題が発生していることを見出した。
そして、本発明者は、予め鍔部を先下がりさせるような熱成形を実施することで最終的に鍔部が略水平な状態に安定した容器が得られることを見出して本発明を完成させるに至った。
即ち、容器製造方法に係る本発明は底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器をポリプロピレン系樹脂シートを熱成形して製造する容器製造方法であって、前記鍔部を1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように前記熱成形を実施することを特徴としている。
また、熱成形用成形型に係る本発明は、ポリプロピレン系樹脂シートの熱成形に用いられ、底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を作製すべく前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有する熱成形用成形型であって、前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、鍔部の先端側が持ち上がった状態になることが防止でき、従来の同種の容器に比べて取り扱いが容易な容器を得ることができる。
(a)本発明の一実施形態に係る容器製造方法によって製造される容器の熱成形直後の様子を表す概略斜視図、及び、(b)A−A’線矢視断面の様子を表す概略断面図。 容器の利用方法を表す概略図。 (a)一実施形態の熱成形用成形型(真空成形用成形型)を表す概略平面図、及び、(b)この平面図に示されたB−B’線における矢視断面を表す概略部分断面図。 (a)図3の破線Cにおける部分を拡大した概略拡大図、及び、(b)この概略拡大図に示されたD−D’線における矢視断面を表す概略部分断面図。 (a)他の形態の真空成形用成形型における図4に相当する部分を表す概略拡大図、および、(b)この概略拡大図に示されたE−E’線における矢視断面を表す概略部分断面図。 容器スタックを筒状ホルダーに収容させた様子を表した概略図。
以下に、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
以下には、カット豆腐用容器を真空成形によって製造する方法と、当該製造方法に用いる熱成形用成形型として真空成形用成形型を例にして説明する。
図1は、本実施形態の真空成形用成形型によって製造する容器であるカット豆腐用容器の(a)概略斜視図と(b)概略断面図であり、この図にも示されているように、該カット豆腐用容器100は、平面視略正方形の底部111と、該底部111の外周縁から上方に起立した周側壁112と、該周側壁112の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部113とを有し、収容物たるカット豆腐を収容するための収容凹部110が前記底部111と周側壁112とによって略直方体状に形成されており、該収容凹部110の上部開口を包囲するように前記鍔部113が形成されている。
なお、前記周側壁112は、当該容器100の抜き勾配を形成させるべく底部側から上端側に向けて僅かに拡径する角筒状に形成されており、前記収容凹部110は、厳密には、逆四角錘台形状の収容スペースを形成させている。
本実施形態におけるカット豆腐用容器100の前記鍔部113は、前記収容凹部110の開口縁110eからの延出長さを該開口縁周りにおいて略一定させている。
従って、前記鍔部113の外縁113eによって画定されるカット豆腐用容器100の平面視における輪郭形状は、前記収容凹部110の開口縁110eに比べて一回り大きな正方形となっている。
なお、前記鍔部113は、カット豆腐用容器100の外縁を画定している先端から基端(収容凹部110の開口縁110e)に至るまで凹凸を有しておらず平板状となっている。
ただし、図1(a)のA−A’線矢視断面図である図1(b)に示すように熱成形直後の前記鍔部113は、延出方向に抜けて先下がりとなるように形成されており、図1(b)においてθ1、θ2で示す傾斜角が1度以上10度以下となっている。
なお、本実施形態におけるカット豆腐用容器100は、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体などのプロピレン系樹脂を主成分とした非発泡なポリプロピレン系樹脂シートに対して真空成形が実施されて形成されたものであり、前記収容凹部110に相当する凹部が前記ポリプロピレン系樹脂シートに形成された後で、前記凹部よりも一回り大きな貫通孔を有するダイスと該貫通孔に僅かなクリアランスを設けて挿通可能なポンチとを有するパンチャーによって前記凹部の外側が切断(トリミング)されて製造されたものである。
より具体的には、本実施形態におけるカット豆腐用容器100は、該カット豆腐用容器100を複数個並べて配置可能な横幅を有する長尺帯状のポリプロピレン系樹脂シートを、遠赤外線ヒーターを配した加熱ゾーンと、前記ポリプロピレン系樹脂シートの幅方向及び長さ方向のそれぞれに複数個ずつの前記凹部を一度の真空成形によって形成させうる真空成形用成形型(以下、単に「成形型」ともいう)を配した成形ゾーンと、幅方向に並んだ前記凹部を一度に打ち抜くためのパンチャーを有するトリミングゾーンとを備えた製造設備に供給し、前記ポリプロピレン系樹脂シートの長さ方向に前記成形型で前記凹部を順次形成させつつ形成された前記凹部を前記パンチャーで順次打ち抜くことによって形成されたものである。
即ち、カット豆腐用容器100を形成させるのに際しては、ポリプロピレン系樹脂シートが前記遠赤外線ヒーターで加熱されて軟化された後、前記真空成形用成形型に沿わせて変形(成形)される際に延伸を受け、該延伸を受けた状態で真空成形用成形型との接触によってポリプロピレン系樹脂シートが素早く冷却されるために当該カット豆腐用容器100に分子配向を生じさせることになる。
なお、微視的に見ると、ポリプロピレン系樹脂の分子鎖は、時間の経過とともに配向を緩和させる方向に移動し、特にカット豆腐用容器100が加熱されたりすると配向を緩和させる方向に大きく移動しようとする。
そのために、通常、前記カット豆腐用容器100には時間の経過などとともに変形を生じさせることになり、その影響を顕著に受けるのが前記鍔部113となる。
具体的には、一般的なカット豆腐用容器と同様に、延出長さが5〜15mmの鍔部を真空成形において水平に形成させたりすると、上記のような分子の移動によって延出方向先端部が1〜2mm持ち上がった状態に変形してしまうことがある。
そして、このようなカット豆腐用容器を複数積み重ねて形成させた容器スタックを図6に示した筒状ホルダーに収容させて利用しようとした際には、突片との係合が甘くなってカット豆腐用容器を筒状ホルダーから一つずつ取り出すのが困難になる場合がある。
一方で本実施形態のカット豆腐用容器100は、この変形分を見越して予め鍔部113を先下がりにさせていることから、前記筒状ホルダーから一つずつ取り出すことが容易となる。
また、図2に示すように本実施形態のカット豆腐用容器100は、通常、カット豆腐THが水Wとともに収容された収容凹部110が透明樹脂フィルムFで密封されるような形で用いられるが、鍔部113を先下がりにさせていることがこの密封時にも有効に機能する。
例えば、前記透明樹脂フィルムFとしては、多くの場合、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂を主成分としたシール層を表層部に備えた多層ラミネートフィルムが用いられ、中でもガスバリア性に優れたポリアミド樹脂を含んだガスバリア層を有する多層ラミネートフィルムが広く用いられているが、このような透明樹脂フィルムFを熱融着させる際に鍔部113を先下がりにさせていることが有効に機能する。
より具体的に説明すると、カット豆腐等の密封に際しては、前記鍔部113の上面に前記シール層を当接させる形で該鍔部113に透明樹脂フィルムFを熱融着させることになるが、この熱融着を行うには、通常、鍔部113が水平となるように該鍔部113の下面側から受け具が当接されるとともに前記透明樹脂フィルムFの上面側から加熱された押圧部材が押し当てられる。
ここで、従来のカット豆腐用容器においては、先端が持ち上げられた状態の鍔部が受け具と押圧部材との間に作用する圧力で水平に矯正された上で前記のような熱融着が行われることになるが、この鍔部は圧力から開放されると元通り先上りした形状に戻る上に熱融着時の加熱によって元の状態以上に先上りした状態になるおそれを有する。
そうすると、多層ラミネートフィルムに一様な張力が加えられて熱融着がされたとしてもその後の製品には多層ラミネートフィルムが緩んでうねり等を生じさせるおそれを有する。
一方で本実施形態のカット豆腐用容器1においては、鍔部113が前記熱融着によって加熱されることになるものの、元々、該鍔部113には先下がりとなる傾斜が設けられているために、その先端が持ち上がるように変形を生じたとしても水平に近い状態にさせることができる。
したがって、多層ラミネートフィルムは、熱融着時と同様のコンディションが熱融着後においても保持されることになり張力が一様に加わった美観に優れた状態にさせることができる。
また、ポリアミド樹脂を含んだガスバリア層を有する多層ラミネートフィルムは、一般的に熱収縮を生じやすいために、熱融着後の多層ラミネートフィルムに張力を生じさせ易く、該張力によって鍔部が持ち上げられる傾向にある。
しかし、前記の通り本実施形態のカット豆腐用容器100は、鍔部113が水平に近い状態となって見栄えを損なうおそれが低くなる。
なお、仮に水平を超えて先上りするような変形が鍔部に生じたとしても、従来のカット豆腐用容器に比べてその程度が抑制されることから本実施形態のカット豆腐用容器の有効性が否定されるものではない。
なお、過度な下り傾斜を鍔部に形成させると、経時的に生じる変形や、この熱融着によって生じる変形後においても、鍔部が依然と大きな傾斜角で先下がりとなったままになるおそれを有するが、本実施形態においては、設ける傾斜角を最大10度に規定しているためにこのような問題を生じさせるおそれも抑制される。
筒状ホルダーからの取り出し性やこの熱融着後の美観の保持といった観点からは、前記熱成形において鍔部を2度以上8度以下の先下り形状に形成させることが好ましく3度以上6度以下の先下り形状にさせることが特に好ましい。
次いで、このようなカット豆腐用容器を作製するのに好適な熱成形用成形型について、図3〜5を参照しつつ説明する。
図3は、このカット豆腐用容器100の形成に用いる真空成形用成形型の概略平面図(a)と、概略部分断面図(b)とを示すものであり、該部分断面図(b)は、前記平面図(a)中に示すB−B’線矢視方向における概略の断面構造を示したものである。
この図にも示されているように、本実施形態における真空成形用成形型1(成形型1)は、一度の真空成形によって合計16個の収容凹部110をポリプロピレン系樹脂シートに形成させうるように前記収容凹部110に対応した凹入形状を有する成形用凹部10が縦横に4個ずつ配列されている。
また、本実施形態の前記成形型1は、前記成形用凹部10の略正方形の開口縁10eの外側に前記カット豆腐用容器100の鍔部113を形成させるための平坦面を有する鍔部形成平面部30が備えられており、該鍔部形成平面部30を介して前記成形用凹部10を包囲する溝部20がさらに備えられている。
本実施形態の成形型1においては、前記溝部20が格子状に形成されており、縦方向に延在する5条のタテ溝21aと該タテ溝21aに直交するように横方向に延在する5条のヨコ溝21bとによって前記溝部20が格子状に形成されている。
より具体的には、本実施形態の成形型1においては、縦方向、及び、横方向に等間隔に設けられた溝21a,21bによって前記溝部20が構成されており、これらの溝21a,21bによって四方が包囲された正方形の升目が縦横に4個ずつ形成され、各升目の中央部に前記溝21a,21bと開口縁10eとを平行させるようにして前記成形用凹部10が備えられている。
従って、前記鍔部形成平面部30は、本実施形態においては平面視矩形枠形状となって成形型1に備えられている。
本実施形態の成形型1は、前記成形用凹部10と該成形用凹部10を包囲する溝部20との間が全体にわたって凹凸のない平坦面となっている。
ただし、この成形用凹部10と溝部20との間は、平面視略正方形の前記開口縁10eの各辺に対して直交する方向に見た際に、該開口縁10eから離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されている。
即ち、本実施形態の成形型1には、成形用凹部10から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように鍔部形成平面部30が備えられている。
なお、前記成形用凹部10の略正方形の上部開口の各辺に対して直交する方向への鍔部形成平面部30の傾斜角は、必ずしも4辺全てにおいて共通させていなくても良いが、前記傾斜角は4辺全てにおいて共通していることが好ましい。
また、その場合には図5に見られるように、4辺の内の第1辺10e1に沿って設けられた前記鍔部形成平面部30の第1の部位301と、前記第1辺10e1に角部を介して隣接する第2辺10e2に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第2の部位302との境界部300eが角張った状態となって稜線が形成されることになるが、図4(b)に示しているように本実施形態の成形型1は、前記稜線が形成されないように前記境界部300eがR面取りされている。
より具体的には、前記第1辺10e1を前記第2辺10e2との交点Oを超えて延長させた仮想線Pと前記第2辺10e2を前記第1辺10e1との交点Oを超えて延長させた仮想線Qとの間の領域において前記交点Oを通る形で測定した傾斜角が全て共通な角度となるように境界部300eがR面取りされている。
即ち、本実施形態の成形型1は、前記仮想線Pを前記交点Oを中心にして、図において時計回りに回転させた際に、前記仮想線Qに重なるまでの間、この仮想線に沿った方向への傾斜角を一定させた形状となっている。
なお、前記成形型1の鍔部形成平面部30には、第1辺10e1と第2辺10e2との角部のみならず他の3つの角部においても同様の形状が賦与されている。
従って、当該成形型1を用いることで鍔部113にも明確な稜線が形成されることなく多層ラミネートフィルムを熱融着させる際に局所的に強く当接される箇所が形成されることを防止することができる。
なお、本実施形態の成形型1は、前記溝部20を構成する各溝と前記成形用凹部10との間の距離がカット豆腐用容器100の鍔部113の突出長さよりも長くなっている。
従って、真空成形に際して前記鍔部形成平面部30に当接されるポリプロピレン系樹脂シートの内、成形用凹部10に近い部分はカット豆腐用容器100として利用されるものの成形用凹部10から遠く離れた溝21a,21bに近い部分は、該溝21a,21bによって溝形状が形成される部分も含めて製品外となる。
即ち、前記溝部20は、カット豆腐用容器100として利用される領域外(製品外)において前記ポリプロピレン系樹脂シートに溝を形成させ得るように備えられている。
より具体的には、本実施形態の成形型1によって真空成形がなされたポリプロピレン系樹脂シートは、図3(a)正面視左上に位置する部分を例にすると破線100yによって示す領域が製品としてパンチャーによって打抜かれ、この製品領域100y以外の残りが抜桟となるが、前記溝部20は、この製品外領域となる前記抜桟に対して溝を形成させうるように備えられている。
該成形型1の各構成についてより詳細に説明すると、前記成形用凹部10は、その底面11の外周に沿った複数箇所に真空孔AXを開口させており、真空成形に際して内部空間を真空引きして前記ポリプロピレン系樹脂シートにカット豆腐用容器100の収容凹部110となる部分を形成させ得るように備えられている。
即ち、前記成形用凹部10は、その開口縁10eが、前記カット豆腐用容器100の開口縁110eよりもポリプロピレン系樹脂シートの厚み分だけ大きな正方形となっており、前記底面11と、該底面11の外縁に向けて前記開口縁10eから垂下する側周面12とによって収容凹部110の外表面の形状に一致する逆四角錐台形状の内部空間を画定させている。
従って、本実施形態の前記成形型1は、前記側周面12が垂直面とはなっておらず僅かな傾斜を有し、該側周面12によって抜き勾配(図3(b)の角度“θ3”)が賦与されている。
また、溝部20は、成形用凹部10の深さ方向に切断した際の断面形状が長方形となるように凹入しており、成形型の上面からの凹入深さは成形用凹部10に比べて浅くなっている。
この溝部20は、真空成形に際して成形用凹部10との間にポリプロピレン系樹脂シートに張力を発生させてカット豆腐用容器100の鍔部に前記先下り形状を確実に形成させるとともにカット豆腐用容器100にシワ等の不良が発生することを抑制させるためのもので当該溝部20を構成している各溝21a,21bにも前記成形用凹部10と同様に底部に真空孔AYが開口されており、前記真空成形において真空引き可能となっている。
なお、本実施形態の成形型は、成形用凹部10と溝部20との間が水平面ではなく傾斜面となっていることから、溝部20に真空孔AYを設けずに成形用凹部10の側に設けた真空孔AXから溝部20の真空引きを行うことが容易である。
即ち、成形用凹部10と溝部20との間と、ポリプロピレン系樹脂シートとは真空引き前においては前記成形用凹部10の開口縁10eの僅かな領域において接しているだけであるため、成形用凹部側から溝部20を真空引きすることが容易である。
以下に、該溝部20によるシワ等の抑制効果について説明する。
本実施形態の成形型1を用いて真空成形を行う場合には、成形用凹部10の底面外周において開口している真空孔AXから真空引きが実施されてポリプロピレン系樹脂シートが変形しつつ成形用凹部内に引き込まれるとともに前記溝部20において開口している真空孔AYからも真空引きが実施されて溝内にもポリプロピレン系樹脂シートが引き込まれることになる。
従って、溝部20と成形用凹部10との両方にポリプロピレン系樹脂シートが引き込まれることにより溝部20から成形用凹部10までの間においてポリプロピレン系樹脂シートに張力を発生させることができポリプロピレン系樹脂シートと前記鍔部形成平面部30との接触状態を良好なものとすることができる。
即ち、この鍔部形成平面部30におけるポリプロピレン系樹脂シートの冷却効率を向上させることができ鍔部の形状を正確に形成させることができる。
なお、鍔部形成平面部におけるポリプロピレン系樹脂シートの冷却が不十分な場合には、温度バラツキ等によってポリプロピレン系樹脂シートに“うねり”や“シワ”を生じさせ易くなって製品が不良品となってしまうおそれを有する。
また、鍔部形成平面部におけるポリプロピレン系樹脂シートの冷却が不十分な段階でポリプロピレン系樹脂シートに加わる力が不均一になった場合にもポリプロピレン系樹脂シートに“うねり”や“シワ”を生じさせ易くなって製品が不良品となってしまうおそれを有する。
例えば、成形用凹部の開口縁の形状が真円に近いような場合であれば、真空成形に際してポリプロピレン系樹脂シートに作用する力は開口縁の全周において略一定することになるが、本実施形態のように略正方形の開口縁10eを有する場合においては、正方形の角部においてポリプロピレン系樹脂シートに作用する力と辺中央部においてポリプロピレン系樹脂シートに作用する力とを大きく相違させることになる。
従って、本実施形態において例示しているカット豆腐用容器100のような樹脂成形品を製造するのに際しては、成形用凹部の周辺において素早くポリプロピレン系樹脂シートを冷却しなければポリプロピレン系樹脂シートに“うねり”や“シワ”を特に生じさせ易い状況になる。
しかし、本実施形態における成形型1には、前記溝部20が備えられており、成形用凹部10の周辺のポリプロピレン系樹脂シートを真空成形の早い段階で鍔部形成平面部30の表面に接触させて冷却させ得ることからシワ等の不具合が発生することを抑制させ得る。
また、“うねり”や“シワ”といった目視判定可能な不具合が生じないまでも、カット豆腐用容器の鍔部を場所によって冷却条件が異なるような状態にさせると、この鍔部を使って前記熱融着による密封をさせる場合に変形度合いが異なって鍔部に熱歪みを生じさせるおそれを有する。
即ち、本実施形態の成形型1を用いることで上記のような潜在的な不具合が生じることを抑制させることができ、カット豆腐用容器の使用時に不具合が顕在化されて問題となることを防止することができる。
なお、鍔部形成平面部30におけるポリプロピレン系樹脂シートの密着性を向上させて上記のような効果をより顕著に発揮させ得る点において、本実施形態の成形型1は、当該成形型側からの真空引きのみならずポリプロピレン系樹脂シートの背面側からの加圧をも同時に実施する“真空・圧空成形”などと呼ばれる真空成形に用いられることが好ましい。
そして、このような真空成形に際して本実施形態の成形型1を用いることでポリプロピレン系樹脂シートの冷却に要する時間を従来の成形型を用いる場合に比べて短縮させることができるため、長尺帯状のポリプロピレン系樹脂シートを用いて容器などの樹脂成形品を連続生産するような場合においてラインスピードを従来に比べて向上させることができる。
即ち、本実施形態の成形型1を用いることで単位時間当たりの樹脂成形品の形成数量を増大させ得るとともに歩留まりを向上させ得ることから製造効率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態においては、用いるポリプロピレン系樹脂シートの厚みや表面処理などが特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン系樹脂層と他の樹脂層とを有する積層シートも本実施形態において前記ポリプロピレン系樹脂シートとして採用が可能なものである。
例えば、ポリプロピレン系樹脂層の片面、又は、両面に直鎖低密度ポリエチレン系樹脂からなるシール層が積層された積層シートなども前記ポリプロピレン系樹脂シートとして採用が可能なものである。
また、着色加工、マット処理、エンボス加工、意匠性フィルムによる装飾等が施されたポリプロピレン系樹脂シートも採用が可能なことは説明するまでもなく当然の事柄である。
また、前記成形用凹部10の周囲におけるポリプロピレン系樹脂シートの冷却効率を向上させることができて樹脂成形品の製造効率の向上を図り得る点においては前記溝部等に特段の限定を必要とするものではないが、前記溝部20と前記成形用凹部10との間において発生させる張力が成形用凹部10の外周において不均一になることを抑制させる効果をさらに発揮させ得る点においては、成形用凹部10の開口縁11eから溝部20までの距離が周方向に一定していることが好ましい。
また、この成形用凹部の開口縁から溝部までの距離(図3(b)の「Lx」)については、例えば、厚みが0.2mm〜1.3mmのポリプロピレン系樹脂シートの真空成形に用いる場合であれば、一般的には前記距離(Lx)を5mm〜15mmとすることが好ましい。
また、溝の幅(Wx)や深さ(Dx)といった溝の大きさについても特に限定されるものではないが、上記のようなポリプロピレン系樹脂シートの真空成形に用いる場合であれば、前記溝幅(Wx)は、4.5mm〜10mmとすることが好ましく、前記溝深さ(Dx)は、1.5mm〜5.5mmとすることが好ましい。
なお、図においては、断面形状が長方形の溝を例示しているが、成形用凹部との間においてポリプロピレン系樹脂シートに適度な張力を発生させる機能においては、溝の断面形状は特に差異が生じるものではなく、逆台形、逆三角形(V字状)、半円形等種々の断面形状の溝を、図に示した断面長方形の溝に代えて採用することができる。
また、前記溝部20を構成する全ての溝は、同じ大きさ、且つ、同一形状であることが好ましいものではあるが、要すれば、前記溝部20を構成する一つの溝と他の溝とを大きさや形状が異なるようにしても良い。
同様に、前記鍔部形成平面部30は、必ずしも、成形用凹部10の開口縁10eから溝部20までの間において一定角度である必要はなく、例えば、外方に向かうに従って傾斜角度が大きくなるような形で鍔部を形成させて、該鍔部を上面側に膨出するような曲面形状にさせてもよい。
逆に、外方に向かうに従って傾斜角度が小さくなるような形で鍔部を形成させて、該鍔部を下面側に膨出するような曲面形状にさせてもよい。
何れにしても、成形用凹部10の開口縁10eから先端までの鍔部の平均傾斜角度が所定範囲内であれば各種態様を採用することができる。
また、本実施形態においては、本発明の効果をより顕著に発揮させうる点において、カット豆腐を収容させるためのカット豆腐用容器の製造方法を例示しているが本発明は製造する容器をカット豆腐用容器に限定するものではない。
また、本実施形態においては、本発明の効果がより顕著に発揮されやすい点において、熱成形用成形型として真空成形用成形型を例示しているが、圧空成形用成形型やマッチモールド成形用成形型であっても先下りする鍔部の形成に有用である点においては上記例示の真空成形用成形型と何等変わりがなく、これらを利用して容器を作製する場合も本発明が意図する範囲のものである。
なお、ここではこれ以上の詳述を行わないが、熱成形用成形型や、熱成形による容器製造方法などに関して従来公知の技術事項を、本発明に適宜採用しうることは説明するまでもなく当然の事柄である。
1:真空成形用成形型(熱成形用成形型)、10:成形用凹部、20:溝部、30:鍔部形成平面部、100:カット豆腐用容器(容器)、100x:製品領域、110:収容凹部、113:鍔部

Claims (6)

  1. ポリプロピレン系樹脂シートを熱成形用成形型を用いて熱成形し、
    底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を製造する容器製造方法であって、
    前記熱成形用成形型は、前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有し、前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されており、且つ、前記鍔部形成平面部の外側に溝部が形成され、前記鍔部形成平面部を介して前記成形用凹部を包囲するように前記溝部が形成されており、
    該熱成形用成形型を用いて前記鍔部1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように前記熱成形を実施することを特徴とする容器製造方法。
  2. ポリプロピレン系樹脂シートを熱成形用成形型を用いて熱成形し、
    底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を製造する容器製造方法であって、
    前記熱成形用成形型は、前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有し、前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成され、且つ、前記成形用凹部の上部開口が平面視矩形状で、該上部開口の4辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部が平面視矩形枠形状に形成されており、前記4辺の内の第1辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第1の部位と、前記第1辺に角部を介して隣接する第2辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第2の部位との境界部に稜線が形成されないように前記境界部がR面取りされており、
    該熱成形用成形型を用いて前記鍔部が1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように前記熱成形を実施することを特徴とする容器製造方法。
  3. 前記鍔部に樹脂フィルムが熱融着されて用いられ、該樹脂フィルムによって前記収容凹部が密封されて用いられる前記容器を製造する請求項1又は2記載の容器製造方法。
  4. 前記樹脂フィルムが前記熱融着に用いられるシール層を表層部に備えた多層ラミネートフィルムであり、前記シール層とは別にポリアミド樹脂を含む層が備えられている前記多層ラミネートフィルムによって前記密封されて用いられる前記容器を製造する請求項記載の容器製造方法。
  5. ポリプロピレン系樹脂シートの熱成形に用いられ、底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を作製すべく前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有する熱成形用成形型であって、
    前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されており、
    且つ、前記鍔部形成平面部の外側に溝部が形成されており、前記鍔部形成平面部を介して前記成形用凹部を包囲するように前記溝部が形成されていることを特徴とする熱成形用成形型。
  6. ポリプロピレン系樹脂シートの熱成形に用いられ、底部と、該底部の外周縁から上方に起立した周側壁と、該周側壁の上端部から外向きに延出する平板状の鍔部とを有し、収容物を収容するための収容凹部が前記底部と周側壁とによって形成され、該収容凹部の上部開口を包囲するように前記鍔部が形成されている容器を作製すべく前記収容凹部の形状に対応して凹入する成形用凹部を有し、該成形用凹部の外側に前記鍔部を形成させるための鍔部形成平面部をさらに有する熱成形用成形型であって、
    前記鍔部形成平面部が成形用凹部から離れる方向に向けて1度以上10度以下の傾斜角で先下がりとなるように形成されており、
    且つ、前記成形用凹部の上部開口が平面視矩形状で、該上部開口の4辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部が平面視矩形枠形状に形成されており、前記4辺の内の第1辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第1の部位と、前記第1辺に角部を介して隣接する第2辺に沿って設けられた前記鍔部形成平面部の第2の部位との境界部に稜線が形成されないように前記境界部がR面取りされていることを特徴とする熱成形用成形型。
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