JP2808262B2 - 深絞り用包装材料、それを使用した深絞り成形容器および包装体 - Google Patents

深絞り用包装材料、それを使用した深絞り成形容器および包装体

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JP2808262B2 JP31156995A JP31156995A JP2808262B2 JP 2808262 B2 JP2808262 B2 JP 2808262B2 JP 31156995 A JP31156995 A JP 31156995A JP 31156995 A JP31156995 A JP 31156995A JP 2808262 B2 JP2808262 B2 JP 2808262B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、深絞り用包装材
料、それを使用した深絞り成形容器および包装体に関す
るものであり、更に詳しくは、ハム、ソ−セ−ジ、それ
らのスライス製品、チ−ズ等の乳加工製品、半生菓子、
ケ−キ類、サラダ、野菜等の農産物、水産物、その他等
を充填包装するに適する深絞り用包装材料、それを使用
した深絞り成形容器および包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、ハム、ソ−セ−ジ、それら
のスライス製品、チ−ズ等の乳加工製品、半生菓子、ケ
−キ類、サラダ、野菜等の農産物、水産物、その他等を
充填包装するに適する深絞り用包装材料、それを使用し
た深絞り成形容器等について、先に、最外層から順に変
性ポリエステル系樹脂フィルム層、印刷層、接着層、酸
素バリア−層、強度層、シ−ラント層を積層した積層材
からなり、印刷ピッチ寸法安定性と真空・圧空成形によ
る深絞り成形性を同時に満足することができる深絞り容
器底材を提案している(特開平6−344527号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記で提案した深絞り
容器底材については、印刷ピッチ寸法安定性と真空・圧
空成形による深絞り成形性を同時に満足し、ハム、ソ−
セ−ジ等のスライス製品を充填包装するに適し、広く利
用されているものである。しかしながら、その後、上記
の深絞り容器底材については、真空・圧空成形等の熱成
形によって、更により深く絞り成形加工することが可能
である成形用包装材料の開発、更には、深絞り成形容器
として、強度に優れ、かつ保形性を有し、頑丈、堅固な
深絞り成形容器の開発が嘱望されるに至っているもので
ある。そこで、本発明は、印刷ピッチ寸法安定性と真空
・圧空成形による深絞り成形性を同時に満足することは
勿論のこと、更により深く絞り成形加工が可能である成
形用包装材料、強度に優れ、かつ保形性を有し、頑丈、
堅固な深絞り成形容器等を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決すべく種々研究の結果、成形性を有する樹
脂のフィルム、成形性、印刷適性を有する樹脂のフィル
ム、成形性、バリアー性を有する樹脂のフィルムおよび
成形性、ヒートシール性を有する樹脂のフィルムの順で
順次に積層してなる深絞り用包装材料を製造し、更に、
これを、真空・圧空成形等の熱成形して深絞り成形容器
を製造したところ、該容器が、印刷ピッチ寸法安定性に
優れ、更により深く絞り成形加工が可能であると共に強
度に優れ、かつ保形性を有し、頑丈な、堅固な成形品で
あることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、成形性を有する樹脂
のフィルム、成形性、印刷適性を有する樹脂のフィル
ム、成形性、バリアー性を有する樹脂のフィルムおよび
成形性、ヒートシール性を有する樹脂のフィルムの順で
順次に積層してなることを特徴とする深絞り用包装材
料、それを使用した深絞り成形容器および包装体に関す
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、真空・圧空成形等の熱
成形性を有する樹脂のフィルムに、各フィルムが真空・
圧空成形等の熱成形性を有することは勿論であるが、更
にこれに印刷適性、ガス、水蒸気等に対するバリア−
性、ヒ−トシ−ル性等を有する樹脂のフィルムの一種な
いしそれ以上を組み合わせて積層して包装材料を製造
し、これを熱成形用の、深絞り用包装材料とすることで
ある。
【0007】上記の本発明について以下に更に詳しく説
明する。上記の本発明について、本発明にかかる深絞り
用包装材料、深絞り成形容器等を構成する材料について
説明すると、まず、成形性を有する樹脂のフィルムとし
ては、真空・圧空成形等の熱成形し得る樹脂のフィルム
を使用することができ、例えば、ポリスチレン系樹脂、
ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
アクリルまたはメタクリル系樹脂、アクリルニトリル系
樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリルニトリル−スチレン共重合体、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、
その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用すること
ができる。而して、そのフィルムないしシ−トは、未延
伸ないし延伸フィルム等のいずれのものでもよく、ま
た、その厚さとしては10ないし500μm位、好まし
くは、20ないし400μm位が望ましい。本発明にお
いては、上記のような材料のなかでも、包装材料の成形
性、成形容器の強度、保形性の維持等を考慮すると、ポ
リスチレン系樹脂のフィルムまたは非晶質のポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムが最も望ましい材料である。
【0008】次に、本発明において、成形性、印刷適性
を有する樹脂のフィルムとしては、上記と同様に真空・
圧空成形等の熱成形性を有し、更に文字、図形、記号、
絵柄等の所望の印刷模様を施すことができることは勿論
のことであるが更に印刷ピッチ寸法安定性に富み、かつ
引っ張り強度、破裂強度、引き裂き強度、衝撃強度、磨
耗強度等の諸強度に優れ、強靱性、剛性等を有し、よう
きを構成する主材となり得る樹脂のフィルムないしシ−
トを使用することができ、例えば、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリ
プロピレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、これらの樹
脂の変性樹脂、その他の樹脂のフィルムないしシ−トを
使用することができる。而して、そのフィルムないしシ
−トは、未延伸ないし延伸フィルム等のいずれのもので
もよく、また、その厚さとしては5ないし300μm
位、好ましくは、10ないし150μm位が望ましい。
本発明においては、上記のような材料のなかでも、成形
性、印刷適性、印刷ピッチ寸法安定性等の観点から、成
形用ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、キャスト成
形によるポリプロピレンフィルムが最も望ましい材料で
ある。なお、本発明においては、上記の樹脂のフィルム
ないしシ−トの表面に、例えば、グラビア印刷、オフセ
ット印刷、シルクスクリ−ン印刷等の通常の印刷方式で
所望の印刷模様を形成することができる。
【0009】次にまた、上記の本発明において、成形
性、バリア−性を有する樹脂のフィルムとしては、前述
の真空・圧空成形等の熱成形性を有し、更に、ガス、水
蒸気等の遮断性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを
使用することができ、例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共樹脂体ケン化物、ポリアクリルニトリル系樹脂等の
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
その厚さとしては、5ないし50μm位、好ましくは、
5ないし30μm位が望ましい。
【0010】次に、本発明において、成形性、ヒ−トシ
−ル性を有する樹脂のフィルムとしては、前述と同様に
真空・圧空成形等の熱成形性を有し、更に、熱により溶
融して相互に熱融着し得る樹脂のフィルムないしシ−ト
を使用することができ、例えば、低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線
状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタ
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステル共重合体、アイオノマ−樹脂、
エチレン−プロピレン共重合体、酸変性のポリエチレン
系樹脂またはポリプロピレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系
樹脂、4−メチルペンテン−1樹脂、ポリブテン−1樹
脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用する
ことができる。その厚さとしては、5ないし300μm
位、好ましくは、20ないし150μm位が望ましい。
【0011】本発明においては、上記に挙げた材料の他
に、例えば、耐光性、耐熱性、耐薬品性、耐油脂性、耐
衛生性等の性質を充足するその他の樹脂のフィルムない
しシート等を任意に選択して使用することができ、更
に、セロハン、合成紙、その他等も使用することができ
る。
【0012】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用し、それらを組み合わせて積層して深絞り
用包装材料を製造する方法について説明すると、かかる
方法としては、通常の包装材料としての積層体を製造す
る積層法、例えば、ウェットラミネ−ション法、ドライ
ラミネ−ション法、無溶剤形ドライラミネ−ション法、
押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出しラミネ−
ション法、共押し出しラミネ−ション法、その他の方法
等で行うことができる。而して、本発明においては、例
えば、イソシアネ−ト系(ポリウレタン系)、ポリエチ
レンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等の公
知のアンカ−コ−ティング剤を使用することができる。
更に、本発明においては、ポリウレタン系、ポリエステ
ル系、エポキシ系、ポリアミト系、ポリ(メタ)アクリ
ル系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、ポリアセタ−
ル系、その他等の公知のラミネ−ション用接着剤を使用
することができる。また、本発明において、必要なら
ば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理を任意に行うこ
とができる。
【0013】次に、上記の本発明において、上記のよう
にして製造した深絞り用包装材料を真空・圧空成形する
熱成形法について説明すると、かかる熱成形法として
は、例えば、上記で製造した深絞り用包装材料を加熱軟
化させ、加圧により成形型に押しあてて成形する熱成形
法等をあげることができる。具体的には、上記の深絞り
用包装材料を加熱軟化させ、次いで真空成形または圧空
成形等によって、該包装材料を型にあて、その際に、成
形性、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムないしシ
−トが容器の内面となるようにし、かつ蓋材を密封シ−
ルするフランジ部を有するように成形して、本発明にか
かる深絞り成形容器を製造することができる。なお、本
発明において、真空・圧空ともに連続成形機で成形し、
次いで内容物の充填、蓋材の密封シ−ル、トリミング等
によって、本発明にかかる包装体を製造することもでき
る。
【0014】次に、本発明において、上記のようにして
製造した深絞り成形容器を使用して包装体を製造する方
法について説明すると、かかる方法としては、上記のよ
うに製造した深絞り成形容器内に、例えば、ハム、ソ−
セ−ジ、それらのスライス製品、チ−ズ等の乳加工製
品、半生菓子、ケ−キ類、農産物、水産物、その他等の
充填内容物を充填し、次いで該成形容器の開口部にある
フランジ部に蓋材を、そのヒ−トシ−ル性を有する面ど
うしが対向するように重ね合わせて密封シ−ルし、次い
で、必要ならば、密封シ−ルした包装体の外周の周辺を
トリミングして、本発明にかかる包装体を製造すること
ができる。
【0015】上記にといて、蓋材としては、例えば、少
なくとも、強度、剛性、諸堅牢性等を有して主に蓋材と
しての機能を奏する主材フィルム、バリア−性を有する
基材フィルム、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム
等を順次に積層してなる積層体を使用することができ
る。上記の蓋材を構成する主材フィルムとしては、前述
の成形性、印刷適性を有する樹脂のフィルムを同様に使
用することができ、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、これらの樹脂の変性
樹脂、その他の樹脂のフィルムないしシ−トを使用する
ことができる。而して、そのフィルムないしシ−トは、
未延伸ないし延伸フィルム等のいずれのものでもよく、
また、その厚さとしては5ないし300μm位、好まし
くは、10ないし100μm位が望ましい。本発明にお
いては、上記のような材料のなかでも、延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムを使用することが、強度等を
保持するために、最も望ましい材料である。
【0016】また、上記の蓋材を構成するバリア−性を
有する基材フィルムとしては、前述の成形性、バリア−
性を有する樹脂のフィルムを同様に使用することがで
き、例えば、ガス、水蒸気等の遮断性を有する、ポリ塩
化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアクリロニ
トリル系樹脂等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用す
ることができる。その厚さとしては、5ないし50μm
位、好ましくは、5ないし30μm位が望ましい。ま
た、本発明においては、上記の蓋材を構成するバリア−
性を有する基材フィルムとしては、例えば、アルミニュ
ウム箔、アルミニュウムの蒸着膜を有する樹脂のフィル
ム、酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸
着膜を有する樹脂のフィルム等を使用することができ
る。上記において、アルミニュウム箔としては、厚さ5
ないし30μm位のもの、アルミニュウムまたは酸化珪
素、酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜として
は、厚さ100Åないし3000Å位のものを使用する
ことができる。その蒸着膜を形成する方法としては、物
理蒸着法、化学蒸着法等のいずれの方法で製膜化しても
よい。また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムと
しては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフ
ィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリカ−ボネ−トフ
ィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアル
コ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物フィルム、その他等の樹脂のフィルムを使用すること
ができ、そのフィルムは、延伸ないし未延伸等のいずれ
のものでもよい。
【0017】次に、上記の蓋材を構成するヒ−トシ−ル
性を有する樹脂のフィルムとしては、前述の成形性、ヒ
−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムを同様に使用する
ことができ、例えば、熱により溶融して相互に熱融着し
得る樹脂のフィルムないしシ−ト、具体的には、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、エチレン
−アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル共重
合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−プロピレン共重合
体、酸変性のポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン
系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、4−メチルペンテン−
1樹脂、ポリブテン−1樹脂、その他等の樹脂のフィル
ムないしシ−トを使用することができる。その厚さとし
ては、5ないし300μm位、好ましくは、20ないし
150μm位が望ましい。
【0018】なお、本発明においては、蓋材を構成する
材料としては、上記に挙げた材料の他に、例えば、耐光
性、耐熱性、耐薬品性、耐油脂性、耐衛生性、その他等
の性質を充足するその他の樹脂のフィルムないしシ−
ト、あるいは蓋材としての強度、堅固、腰、保形性等を
充足する補強性の樹脂のフィルムないしシ−ト等を任意
に選択して使用することができ、更に、セロハン、合成
紙、その他等も使用することができる。
【0019】次に、上記のような材料を使用し、それら
を積層して蓋材を製造する方法について説明すると、か
かる方法としては、前述の深絞り用包装材料を製造する
方法と同様な方法を使用して製造することができる。具
体的には、通常の包装材料としての積層体を製造する積
層法、例えば、ウェットラミネ−ション法、ドライラミ
ネ−ション法、無溶剤形ドライラミネ−ション法、押し
出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出しラミネ−ショ
ン法、共押し出しラミネ−ション法、その他の方法等で
行うことができる。而して、本発明においては、例え
ば、イソシアネ−ト系(ポリウレタン系)、ポリエチレ
ンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等の公知
のアンカ−コ−ティング剤を使用することができる。更
に、本発明においては、ポリウレタン系、ポリエステル
系、エポキシ系、ポリアミト系、ポリ(メタ)アクリル
系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、ポリアセタ−ル
系、その他等の公知のラミネ−ション用接着剤を使用す
ることができる。また、本発明において、必要ならば、
コロナ処理、オゾン処理等の前処理を任意に行うことが
できる。
【0020】次に、本発明においては、深絞り成形容器
のフランジ部に蓋材を密封シ−ルするに際しては、イ−
ジピ−ル性(易開封性)を有するように密封シ−ルする
ことが好ましい。而して、上記のイ−ジピ−ル性(易開
封性)を有するように密封シ−ルする方法としては、例
えば、深絞り成形容器のフランジ部のシ−ル部を構成す
るヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムと、蓋材のシ
−ル部を構成するヒ−トシ−ル性を有する基材フィルム
とを、その材質等を代えて異種どうしの材料を組み合わ
せて使用し、そのシ−ル層を弱接着性にする方法、ある
いは、深絞り成形容器のフランジ部のシ−ル部を構成す
るヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、または、蓋
材のシ−ル部を構成するヒ−トシ−ル性を有する基材フ
ィルムに、ヒ−トシ−ル性を阻害する物質等を含有させ
て、そのシ−ル層を弱接着性にする方法等によって行う
ことができる。
【0021】次に、上記の本発明にかかる深絞り用包装
材料、深絞り成形容器および包装体等の構成について図
面を用いて説明すると、図1は、本発明にかかる深絞り
用包装材料の一例についてその層構成を示す断面図であ
り、図2は、図1に示す深絞り用包装材料を使用して製
造した深絞り成形容器の構成を示す断面図であり、図3
は、図2に示す深絞り成形容器を使用して内容物を充填
包装した包装体の構成を示す断面図である。本発明にか
かる深絞り用包装材料1は、図1に示すように、成形性
を有する樹脂のフィルム2、成形性、印刷適性を有する
樹脂のフィルム3、成形性、バリア−性を有する樹脂の
フィルム4および成形性、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂
のフィルム5を順次に積層した構成からなるものであ
る。次に、本発明にかかる深絞り成形容器6は、図2に
示すように、上記の図1に示す深絞り用包装材料1を使
用し、該深絞り用包装材料1を加熱軟化させ、しかる後
そのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム5が容器6
の内面になるように、真空・圧空成形等の熱成形を行
い、次いで外周の深絞り用包装材料1を切断してフラン
ジ部7を形成した構成からなるものである。次いで、本
発明にかかる包装体8は、図3に示すように、上記で製
造した深絞り成形容器6を使用し、該深絞り成形容器6
内に、内容物9を充填し、次いで該深絞り成形容器6の
フランジ部7の面に、例えば、強度、剛性、諸堅牢性等
を有して主に蓋材としての機能を奏する主材フィルム1
0、バリア−性を有する基材フィルム11、ヒ−トシ−
ル性を有する樹脂のフィルム12等を順次に積層してな
る積層体からなる蓋材13を、そのヒ−トシ−ル性を有
する樹脂のフィルム12の面を対向させて重ね合わせ、
しかる後上記の深絞り成形容器6と蓋材13とを、その
フランジ部7の部分においてヒ−トシ−ル等によって密
封シ−ルしてシ−ル部14を形成し、更に外周をトリミ
ングして製造することができる。
【0022】
【実施例】上記に図示した例は、本発明にかかる深絞り
用包装材料、深絞り成形容器および包装体等の構成を示
す一例であり、これによって本発明は限定されるもので
はない。次に,本発明について何例かの実施例を挙げて
更に詳しく説明する。 実施例1 厚さ16μmの成形性延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルムの表面に、通常のポリウレタン系インキからな
る通常のグラビアインキ組成物を使用し、グラビア印刷
方式で所望の印刷模様を形成した。他方、ポリアミド樹
脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物と酸変性ポ
リエチレン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレンとを使用し
て4層共押し出し法にて4層の樹脂を押し出して、厚さ
7μmのポリアミド樹脂層/厚さ8μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物層/厚さ10μmの酸変性ポ
リエチレン樹脂層/厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエ
チレン層からなる4層共押し出しフィルムを製造した。
次に、上記で製造した印刷模様を有する成形性延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルムの非印刷面に、上記で
製造した4層共押し出しフィルムを、そのポリアミド樹
脂層の面が対向するように重ね合わせ、次いでその両者
を2液硬化型のポリウレタン系接着剤を使用して貼り合
わせた。更に、上記で貼り合わせた積層体の成形性延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの印刷面に、厚さ
250μmポリスチレンフィルムを、2液硬化型のポリ
ウレタン系接着剤を使用して貼り合わせて、本発明にか
かる深絞り用包装材料を製造した。次に、上記で製造し
た深絞り用包装材料を100℃ないし120℃位に加熱
軟化させ、次いで真空成形して、成形物サイズ、横18
5mm、縦120mm、深さ50mmの深絞り成形容器
を製造した。なお、上記の深絞り成形容器は、強度に優
れ、かつ保形性を有し、頑丈な、堅固な成形容器であ
り、更にその真空成形の深絞り率は、50%であった。
次に、厚さ500Åの酸化珪素の蒸着膜を有する厚さ1
2μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の蒸着面に、ポリウレタン系インキからなる通常のグラ
ビアインキ組成物を使用し、グラビア印刷方式で所望の
印刷模様を形成した。次いで、上記の二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの非印刷面に、厚さ30μ
mの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを重ね合わせ、2
液硬化型のポリウレタン系接着剤を使用してドライラミ
ネ−トした。更に、上記の二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムの印刷面に、ポリオレフィン系共重合
体ゴム、ポリエチレンからなる防曇性のポリオレフィン
フィルムからなる厚さ50μmのイージーピール層の面
を対向させて重ね合わせて、2液硬化型のポリウレタン
系接着剤を使用してドライラミネ−トして蓋材を製造し
た。次に、上記で製造した深絞り成形容器内にスライス
ハムを充填し、しかる後該容器のフランジ部の表面に、
上記で製造した蓋材を、その厚さ50μmのイージーピ
ール層の面を対向させて重ね合わせ、次いで、その両者
をヒ−トシ−ルし、密封シ−ルして、内容物を充填包装
した包装体を製造した。上記で製造した包装体におい
て、印刷模様のピッチ寸法精度は、±0.1%であっ
た。
【0023】実施例2 厚さ50μmのキャスト成形によるポリプロピレンフィ
ルムの裏面に、通常のポリウレタン系インキからなる通
常のグラビアインキ組成物を使用し、グラビア印刷方式
で所望の印刷模様を形成した。他方、ポリアミド樹脂と
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物と酸変性ポリエ
チレン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレンとを使用して4
層共押し出し法にて4層の樹脂を押し出して、厚さ7μ
mのポリアミド樹脂層/厚さ8μmのエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物層/厚さ10μmの酸変性ポリエ
チレン樹脂層/厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエチレ
ン層からなる4層共押し出しフィルムを製造した。次
に、上記で製造した印刷模様を有するポリプロピレンフ
ィルムの非印刷面に、上記で製造した4層共押し出しフ
ィルムを、そのポリアミド樹脂層層の面が対向するよう
に重ね合わせ、次いでその両者を2液硬化型のポリウレ
タン系接着剤を使用して貼り合わせた。更に、上記で貼
り合わせた積層体のポリプロピレンフィルムの印刷面
に、厚さ250μmポリスチレンフィルムを、2液硬化
型のポリウレタン系接着剤を使用して貼り合わせて、本
発明にかかる深絞り用包装材料を製造した。次に、上記
で製造した深絞り用包装材料を100℃ないし120℃
位に加熱軟化させ、次いで真空成形して、成形物サイ
ズ、横185mm、縦120mm、深さ50mmの深絞
り成形容器を製造した。なお、上記の深絞り成形容器
は、強度に優れ、かつ保形性を有し、頑丈な、堅固な成
形容器であり、更にその真空成形の深絞り率は、50%
であった。以下、上記の実施例1に記載した蓋材を使用
し、上記の実施例1に記載した方法と同様な方法で行っ
て、同様な包装体を製造した。その包装体において、印
刷模様のピッチ寸法精度は、±0.1%であった。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
、成形性を有する樹脂のフィルム、成形性、印刷適性
を有する樹脂のフィルム、成形性、バリアー性を有する
樹脂のフィルムおよび成形性、ヒートシール性を有する
樹脂のフィルムの順で順次に積層してなる深絞り用包装
材料を製造し、該深絞り用包装材料を、真空・圧空成形
等の熱成形することにより、印刷ピッチ寸法安定性に優
れ、更により深く絞り成形加工が可能であると共に強度
に優れ、かつ保形性を有し、頑丈な、堅固な深絞り成形
容器を製造し得るというものである。すなわち、本発明
にかかる深絞り用包装材料は、印刷ピッチ寸法安定性と
真空・圧空成形等の熱成形による深絞り成形性を同時に
満足することは勿論のこと、より深く絞り成形加工を可
能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる深絞り用包装材料の一例につい
てその層構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す深絞り用包装材料を使用して製造し
た深絞り成形容器の構成を示す断面図である。
【図3】図2に示す深絞り成形容器を使用して内容物を
充填包装した包装体の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 深絞り用包装材料 2 成形性を有する樹脂のフィルム 3 成形性、印刷適性を有する樹脂のフィルム 4 成形性、バリア−性を有する樹脂のフィルム 5 成形性、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム 6 深絞り成形容器 7 フランジ部 8 包装体 9 内容物 10 強度、剛性、諸堅牢性等を有し主に蓋材としての
機能を奏する主材フィルム 11 バリア−性を有する基材フィルム 12 ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム 13 蓋材 14 シ−ル部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 9:00 (56)参考文献 特開 平6−344527(JP,A) 特開 平8−1852(JP,A) 特開 平6−182924(JP,A) 特開 平6−179473(JP,A) 特開 平4−154559(JP,A) 実開 平4−69130(JP,U) 実公 昭60−28582(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 51/02 - 51/14 B32B 27/00,27/36 B65D 1/09 B65D 81/24 B29L 9:00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形性を有する樹脂のフィルム、成形
    性、印刷適性を有する樹脂のフィルム、成形性、バリア
    ー性を有する樹脂のフィルムおよび成形性、ヒートシー
    ル性を有する樹脂のフィルムの順で順次に積層してなる
    ことを特徴とする深絞り用包装材料。
  2. 【請求項2】 形性を有する樹脂のフィルム、成形
    性、印刷適性を有する樹脂のフィルム、成形性、バリア
    ー性を有する樹脂のフィルムおよび成形性、ヒートシー
    ル性を有する樹脂のフィルムの順で順次に積層してなる
    深絞り用包装材料を真空・圧空成形してなることを特徴
    とする深絞り成形容器。
  3. 【請求項3】 形性を有する樹脂のフィルム、成形
    性、印刷適性を有する樹脂のフィルム、成形性、バリア
    ー性を有する樹脂のフィルムおよび成形性、ヒートシー
    ル性を有する樹脂のフィルムの順で順次に積層してなる
    深絞り用包装材料を真空・圧空成形してなる深絞り成形
    容器内に内容物を充填包装し、更に該深絞り成形容器の
    開口部のフランジ部に蓋材を密封シールしてなることを
    特徴とする包装体。
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