JP5847934B2 - 新規なポリアミド、その製造方法及びその使用 - Google Patents

新規なポリアミド、その製造方法及びその使用 Download PDF

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Description

本発明は、新規なポリアミド、それを製造するための方法及びその使用に関する。本発明はより詳しくは、生物学的に得られるモノマーから合成されたポリアミドに関する。
用語「生物学的に得られる(biosourced)」は、それが再生可能資源から得られる材料であることを意味する。再生可能資源は天然、動物又は植物資源であり、その原料を人間の時間尺度で短期間で再現することができる。この原料が消費される時に迅速に再生され得ることが特に必要である。
化石材料から得られる材料と異なり、再生可能出発原料は、大きな比率の14Cを含有する。この特性は特に、標準ASTM D6866に記載された方法の1つによって、特に質量分光分析法又は液体シンチレーション分光分析法によって定量されてもよい。
これらの再生可能資源は一般に、サトウキビ、トウモロコシ、カッサバ、小麦、ナタネ、ヒマワリ、パーム、トウゴマ等の木、植物などの栽培又は非栽培植物質、又は脂肪(硬脂等)などの動物性物質から製造される。
生物学的に得られるモノマーから合成されたポリマーは、環境フットプリントを低減することができるので、現在では非常に重要である。生物学的に得られるモノマーの多数の組合せ又は生物学的に得られるモノマー及び化石資源から誘導されるモノマーの多数の組合せがあり、それらを使用してポリマーを生成させてもよく、その時それらは生物学的に得られると称される。これらの生物学的に得られるポリマーのいくつかを使用して、化石資源から誘導されるポリマーに取って代わってもよい。これは例えば、ヘキサメチレンジアミン(化石資源)とヒマシ油から誘導される生物学的に得られるセバシン酸とから合成されたポリアミドPA 6.10の場合であり、それは特に自動車用途において(化石資源から誘導される)PA 12に取って代わることができる。
生物学的に得られるモノマーの中で、それ自体が例えばグルコースなどの糖から得られる、例えばヒドロキシメチルフルフラル(HMF)から得られる2,5−フランジカルボン酸に大きな関心が寄せられている。
エチレングリコール、1,3−プロパンジオール又は1,4−ブタンジオールなどのジオールと組合せて、2,5−フランジカルボン酸を化石資源から誘導されるテレフタル酸の直接の代用品として特に使用して、包装用途であっても織物用途であっても優れた性質を有する半結晶性ポリエステルを合成する。したがって、ポリエチレンフラノエート(PEF)をボトルの製造用のポリエチレンテレフタレート(PET)の代わりに使用してもよい。
工業的に、PETタイプのポリエステルは主に、テレフタル酸とジオールとの間の直接エステル化経路によって合成される。
しかしながら、この反応中に、2,5−フランジカルボン酸がフラン(それは毒性、発癌性及び易燃性の分子である)に分解するので、高品質のPEFを合成するためにこれらの工業ユニットの改良が必要であることが判明している。
したがって、ジメチルテレフタレートからPETを製造するために別の工業経路によってPEFを合成することがより賢明である。PEFに適用されるとき、この「ジエステル」経路はジメチル2,5−フラノエートと過剰なジオールとの間の反応であり、過剰なジオールは真空下で蒸留によって除去され、ポリエステル鎖を成長させる。
PA 66、PA 6、PA 11、PA 12及びPA 46又はポリフタルアミドPA 6T/66、PA 6T/MT及びPA 6T/6I、PA 10T及びPA 9Tなどの半結晶性ポリアミドは、自動車、織物などの用途において又は電気及びエレクトロニクス(E&E)分野において広範囲に使用される工業用ポリマーである。それらは、世界的に販売されているポリアミドの圧倒的多数を占めている。非晶質性はしばしば適用性能及び使用温度範囲を制限するので、非晶質ポリアミドは、それらに関する限り、十分とはいえない。
また、テレフタル酸を生物学的に得られるモノマーと取り代えるために特に、ポリアミドが2,5−フランジカルボン酸から合成された。2,5−フランジカルボン酸から誘導されたポリエステルと対照的に、Chemie Ingenieur Technik (Polymere) 2009,81,11,1829−1835に公開されたUlrich Fehrenbacherによる最近の研究から、2,5−フランジカルボン酸のメチルジエステル誘導体及び生物学的に得られる商用ジアミン(例えば1,10−ジアミノデカン)から製造されるか又は化石資源(例えばヘキサメチレンジアミン又は1,12−ジアミノドデカン)から誘導されたポリアミドは非晶質であると考えられる。
この特性は、2,5−フランジカルボン酸からのポリアミドが化石資源から誘導された半結晶性ポリアミドに取って代わることができないので、2,5−フランジカルボン酸からのポリアミドの開発の限界を示す。
さらに、ポリエステルについては、ポリアミドの製造のための2,5−フランジカルボン酸の使用は、毒性であるフランを生成するので避けられるべきである。
これらのポリアミドの開発の別の限界は、「ジエステルアミノリシス」プロセス、すなわち、ジアミンをジエステルと反応させる工程を特徴とするプロセスに頼ることである。具体的には、このようなプロセスは、「ジエステル」経路によって合成されるポリエステルの場合とは対照的に、2つの主な欠点を有する。第一の欠点は、ポリアミドの熱的性質(例えば結晶化)に影響を与える副反応が生じることである。第二の欠点は、高いモル質量のポリアミドを得るためにジアミン及びジエステルの化学量論量を操作することが必要であることである。しかしながら、工業的な観点からジアミン及びジエステルのこの化学量論量を制御するのは難しい。
したがって、新規なポリアミドを提案する必要が依然としてあり、それらは好ましくは半結晶性であり、生物学的に得られる分子から誘導され、化石資源から誘導されるポリアミドに取って代わることができる。
さらにまた、簡単で、クリーン且つ再現性がよく、ポリアミド66などの標準ポリアミドのために既に使用可能な工業装置を有利には使用するこれらの生物学的に得られるポリアミドのための合成経路を見出す必要がある。さらに、これらのポリアミドを合成するための製造法は有利には、高いモル質量を達成することができるのがよい。
この文脈において、完全に驚くべきことに、フラン及び/又はテトラヒドロフラン環を含有する特定のジアミンは、特に、ジカルボン酸又は誘導体と組合せて、ポリアミドの通常の用途に特に有利な性質を有する新規なポリアミドを合成することを可能にすることが発見された。これらのジアミンは、有利には生物学的に得られ、特に、生物学的に得られる2,5−フランジカルボン酸から得られる。
したがって、本発明の1つの主題は以下の式I:
Figure 0005847934
の反復単位を含む新規なポリアミドであり、
上式中、
Aが、飽和又は不飽和脂肪族炭化水素、飽和又は不飽和脂環式炭化水素、少なくとも5個の炭素原子を含む芳香族炭化水素、アリール脂肪族炭化水素及びアルキル芳香族炭化水素から選択される共有結合又は二価の炭化水素系基を表わし、
Xが、以下の式II又はIII:
Figure 0005847934
の二価の基を表わす。
また、本発明の主題は、
以下の各式IV、IV’及びIV’’:
HOOC−A−COOH(IV)、
ROOC−A−COOR(IV’)(RがC1〜C4アルキルである)、
NC−A−CN(IV’’)(Aが上に規定された通りである)、
の少なくとも1つのジカルボン酸又は少なくとも1つのカルボン酸ジエステル又は少なくとも1つのジニトリルと、
以下の式V:
2N−X−NH2(V)(Xが上に規定された通りである)
の少なくとも1つのジアミンとの間の重縮合反応を含む、本発明のポリアミドを製造するための方法である。
さらに、本発明の主題は成形、射出成形、射出/ブロー成形、押出/ブロー成形、押出又は紡糸によって物品を作製するための本発明のポリアミドの使用である。したがって、本発明はまた、本発明によってポリアミドから得られた物品を目的とし、前記物品は、成形品又は押出品、糸、繊維、フィラメント又はフィルムの形態をとることができる。
このように得られた物品は、工業用プラスチック(自動車、E&E、消費財等)、工業用糸、繊維工業、パッケージング等の多くの分野において用途がある。
また、本発明は、少なくとも本発明のポリアミドと、場合により補強充填剤及び/又は様々な添加剤とを含む組成物に関する。
本発明による新規なポリアミドは、上に記載されたように式Iの反復単位を含み、式中、Aが、飽和又は不飽和脂肪族炭化水素、飽和又は不飽和脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、アリール脂肪族炭化水素及びアルキル芳香族炭化水素から選択される共有結合又は二価の炭化水素系基を表わす。本発明によれば、Aが二価の芳香族炭化水素系基であるとき、それは少なくとも5個の炭素原子をその芳香環に含み、それは窒素原子などのヘテロ原子によって割り込まれていてもよい。
用語「飽和脂肪族基」は、例えば、1〜36個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐アルキル基を意味する。好ましくは、4〜10個の炭素原子を含有する直鎖アルキル基が選択される。
用語「不飽和脂肪族基」は、例えば、本発明が、共役していても共役していなくてもよい1つ又は複数の二重結合、又は代わりに三重結合など、脂肪族炭化水素系鎖上の不飽和の存在を排除しないことを意味する。
上記の脂肪族基の炭化水素系鎖は場合によりヘテロ原子(例えば酸素、窒素、リン又は硫黄)又は官能基(例えばカルボニル)によって割り込まれてもよく、又は反応条件下で又は所期の適用に対してそれらが妨げにならないならば1つ又は複数の置換基(例えばヒドロキシル又はスルホン)を有してもよい。
脂肪族基Aの好ましい実施例として、以下の基:−(CH24−、−(CH28−及び(CH210−が挙げられる。
式(I)において、Aはまた、炭素環(又は脂環式)基を表わしてもよく、それは好ましくは単環式基である。環中の炭素原子数は5〜8個の炭素原子の範囲であってもよいが、それは好ましくは5個又は6個の炭素原子に等しい。炭素環は飽和していてもよく、又は環中に1又は2個の不飽和、好ましくは1〜2個の二重結合を含んでもよい。
Aのための炭素環及び単環式基の好ましい例として、1,4−シクロヘキシル基、好ましくはトランス立体異性体が挙げられる。
本発明の他の有利な実施形態において、Aはまた、少なくとも5個の炭素原子をその芳香環中に含む二価の芳香族炭化水素系基を表わしてもよく、それは窒素原子などのヘテロ原子によって割り込まれていてもよい。好ましくは、二価の芳香族炭化水素系基が6〜18個の炭素原子を含み、例えば1,4−ベンゼン又は2,6−ナフタレン基などが挙げられる。また、それは−(CH2n−Ph−(CH2n'−基(n及びn’が有利には1〜4の整数である)などの二価のアリール脂肪族炭化水素系基、又は1,3−ベンゼン−5−t−ブチルなどの二価のアルキル芳香族炭化水素系基であってもよい。芳香族基Aのための好ましい例として、1,4−ベンゼン基が選択される。
本発明の特定の一実施形態によれば、Aは本発明の意味において生物学的に得られる二価の炭化水素系基である(標準ASTM D6866)。
本発明による新規なポリアミドは、上に記載されたように式Iの反復単位を含み、上式中、Xが、以下の式II又はIII:
Figure 0005847934
の二価の基を表わす。
本発明の特に有利な一形式によれば、Xが式IIの二価の基を表わす。
Xが式IIIの二価の基である特定の実施形態において、それはシス又はトランス立体異性体又はそれらの混合物であってもよい。好ましくは、トランス立体異性体が選択される。シス立体異性体については、2位及び5位のキラル炭素がR,S又はS,R又はメソ混合物であってもよい。トランス立体異性体については、2位及び5位のキラル炭素がS,S又はR,R又はラセミ混合物であってもよい。
特に有利な方法において、Xは本発明の意味において生物学的に得られる(標準ASTM D6866)。
本発明の好ましい一実施形態によれば、本発明のポリアミドは、500〜50000g/モル、好ましくは2000〜30000g/モル及びさらにより有利には5000〜25000g/モルの真数平均モル質量Mnを有する。
真数平均モル質量は、ゲル透過クロマトグラフィーなどの様々な公知の方法によって定量される。用語「真数平均モル質量」は、それらがポリスチレン当量としての測定値ではないという意味として理解されるべきである。
有利な一実施形態によれば、本発明によるポリアミドは主として、式Iの反復単位を含む。式Iのこの反復単位は有利には、式IVのジカルボン酸モノマー:HOOC−A−COOH(IV)(Aが上に規定された通りである)と式Vのジアミンモノマー:H2N−X−NH2(V)(Xが上に規定された通りである)との間の重縮合反応から得られる。先に説明したように、ジカルボン酸はまた、相当するメチル、エチル、プロピル又はブチルジエステル(式IV’)又は代わりに、相当するジニトリル(式IV’’)で置換されてもよい。
用語「主として」は、ポリアミドが完全に式Iの反復単位からなるホモポリアミドであってもよいことを意味するが、また、それが式Iの単位と異なった他の反復単位を含むコポリマーであってもよく、これらの反復単位が他のジカルボン酸、他のジアミン、アミノ酸及び/又はラクタムなどのコモノマーから誘導され得ることを意味する。これらのコモノマーは、本発明のポリアミドの製造のために導入されるモノマーの総量の50モル%まで、好ましくは30モル%まで、さらにより有利には15モル%までに相当してもよい。
式IVのジカルボン酸モノマーは有利には、シュウ酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、好ましくはトランス立体異性体から選択される。
これらのモノマーは市販されており、生物学的に得られてもよい。これらのモノマーは、本発明のポリアミドに半結晶性の性質を与えることができるので、特に有利である。
式Vのジアミンモノマーは有利には、2,5−ビス(アミノメチル)フラン及び2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフランから選択される。式Vのジアミンモノマーが2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフランである特定の実施形態において、それはシス又はトランス立体異性体又はそれらの混合物であってもよい。好ましくは、トランス立体異性体が選択される。シス立体異性体については、2位及び5位のキラル炭素はR,S又はS,R又はメソ混合物であってもよい。トランス立体異性体については、2位及び5位のキラル炭素はS,S又はR,R又はラセミ混合物であってもよい。
これらの有利には生物学的に得られるジアミンを合成するために、例えば2,5−ビス(アミノメチル)フランについては、2,5−フランジカルボン酸のニトリル化の後に、選択的な水素化、すなわち2,5−ビス(アミノメチル)フランのフラン環を水素化して2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフランを製造する。
本発明によって使用されてもよいジカルボン酸コモノマーとして、それらは例えば、シュウ酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸、1,3−又は1,4−シクロヘキサン−ジカルボン酸、1,3−又は1,4−フェニレン二酢酸、1,3−又は1,4−シクロヘキサン二酢酸、イソフタル酸、5−ヒドロキシイソフタル酸、テレフタル酸、4,4’−ベンゾフェノン−ジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、及び5−t−ブチルイソフタル酸、スルホ−5−イソフタル酸のアルカリ金属塩(Li、Na又はK)、及び名称Pripolとして公知のC36脂肪酸二量体であってもよい。
これらのコモノマーは市販されており、生物学的に得られてもよい。
ジアミンコモノマーは、例えば、ヘキサメチレンジアミン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタン、2−メチルヘキサメチレンジアミン、3−メチルヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘキサメチレンジアミン、2,2−ジメチルペンタメチレンジアミン、ヘプタンジアミン、ノナンジアミン、5−メチルノナンジアミン、1,10−ジアミノデカン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,2,7,7−テトラメチルオクタメチレンジアミン、メタ−キシリレンジアミン、パラ−キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン及び1つ又は複数のアルキル基で置換されてもよいC2〜C16脂肪族ジアミン、名称Priamineとして公知のC36ジアミンから選択されてもよい。
これらのコモノマーは市販されており、生物学的に得られてもよい。
ラクタム又はアミノ酸コモノマーは、例えば、カプロラクタム、6−アミノヘキサン酸、5−アミノペンタン酸、7−アミノへプタン酸、11−アミノウンデカン酸及びドデカノラクタムから選択されてもよい。
これらのコモノマーは市販されており、生物学的に得られてもよい。
先述のように、本発明によるポリアミドのいくつかの製造方法が考えられてもよい。これらの方法は連続法であっても回分法であってもよい。
本発明によって提案される第1の方法は、本発明によるポリアミドの製造方法であり、それは、
以下の式IV:
HOOC−A−COOH(IV)(Aが上に規定された通りである)、
の少なくとも1つのジカルボン酸と、
以下の式V:
2N−X−NH2(V)(Xが上に規定された通りである)、
の少なくとも1つのジアミンとの間の重縮合反応を含む。
本発明の好ましい一実施形態によれば、式Vの少なくとも1つのジアミンが標準ASTM D6866によって生物学的に得られる。
本発明の好ましい一実施形態によれば、式IVの少なくとも1つのジカルボン酸が標準ASTM D6866によって生物学的に得られる。
この第1の方法は、ジカルボン酸及びジアミンから得られたタイプのポリアミドを製造するための標準的方法、特に、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンからポリアミド66を製造するための方法又は溶融アジピン酸及びメタ−キシリレンジアミンから出発する直接アミド化によってポリアミドMXD6を製造するための方法にその条件において似ている。ポリアミド66及びMXD6を製造するためのこれらの方法は当業者に公知である。ジカルボン酸及びジアミンから得られたタイプのポリアミドを製造するための方法は、一般に水などの溶剤中で二酸とジアミンとを化学量論量において混合することによって得られた塩を出発原料として一般に使用する。したがって、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)を製造するとき、アジピン酸をヘキサメチレンジアミンと一般に水中で混合してアジピン酸ヘキサメチレンジアンモニウムを得るが、それはナイロン塩又は「N塩」として比較的一般的に知られている。
したがって、本発明によるポリアミドを製造するとき、式IVのジカルボン酸を式Vのジアミンと一般に水中で混合して2つのモノマーの塩を得る。上に説明されたように、これらのモノマーは、先述のような他のコモノマーを50モル%まで、好ましくは30モル%まで、さらにより有利には15モル%まで含んでもよい。
塩溶液は場合により、水の部分的又は全蒸発によって濃縮される。2,5−ビス(アミノメチル)フランと式IVの二酸との間の乾燥塩の形成は有利にはジアミンの分解を避ける。
ポリアミドを得るために、高い温度及び圧力下でモノマーの水溶液(例えば上に記載されたような塩溶液)、又はモノマーを含む液体を加熱して、固相の形成を避ける間に同時に、水及び/又は液体を蒸発させる。
また、重合媒体は、消泡剤、鎖制限剤(酸及び/又はアミン官能基と反応することができる一官能価分子)、分岐剤(すなわち、カルボン酸及びアミン基から選択される少なくとも3つの官能基を有する分子)、触媒、(紫外線、熱又は光に対する)安定剤、艶消剤(例えばTiO2等)、潤滑剤又は顔料などの添加剤を含んでもよい。
重縮合反応は一般に、約0.5〜3.5MPA (0.5〜2.5MPa)の圧力及び約180〜320℃(215〜300℃)の温度において行なわれる。重縮合は一般に、所望の進度を達成するために大気圧又は減圧下の溶融体中で継続される。
重縮合物は、溶融ポリマー又はプレポリマーである。この段階において、反応媒体は、本質的に脱離生成物の蒸気からなる蒸気相、特に水(それは形成された及び/又は気化された場合がある)を含んでもよい。
この生成物を蒸気相を分離除去するための工程と、所望の重縮合度を達成するための仕上げ工程とに供してもよい。蒸気相の分離は、例えば、連続法のためのサイクロンタイプの装置において行なわれてもよい。このような装置は公知である。
仕上げは、大気圧の領域の圧力又は減圧下において、所望の進度を達成するために十分な時間にわたって重縮合物を溶融形態に維持することに存する。このような作業は当業者に公知である。仕上げ工程の温度は有利には、200℃以上であり、全ての場合においてポリマーの凝固温度より高い。仕上げ装置内の滞留時間は好ましくは5分以上である。
ポリアミドMXD6の重合にさらに適している方法の場合、2つのモノマーは、塩化段階を経由せずに反応器に導入される。そのとき、これは直接アミド化法と称される。この場合、反応は一般に大気圧において行なわれる。
また、重縮合物は、固相又は液相の後縮合工程を経てもよい。この工程は当業者に公知であり、重縮合度を所望の値に増加させることを可能にする。
したがって、本発明の方法によって得られた溶融形態のポリアミドは、任意選択の後縮合工程のために及び/又は溶融した後に引き続いて行なわれる成形のために、直接に成形されてもよく、又は押出及び粒状化されてもよい。
本発明によるポリアミドを製造するための第2の方法は、「ジエステルアミノリシス」方法であり、すなわち、先述のような式Vの少なくとも1つのジアミンは、先述のような式IVのカルボン酸の少なくとも1つのメチル、エチル、プロピル又はブチルジエステル(式IV’)と反応させられる。異なったモノマーに適用される同様な方法はChemie Ingenieur Technik (Polymere) 2009, 81, 11, 1829−1835のUlrich Fehrenbacherからの文献にさらに説明されている。本発明の好ましい一実施形態によれば、式Vの少なくとも1つのジアミンが標準ASTM D6866によって生物学的に得られる。本発明の好ましい一実施形態によれば、式IV’の少なくとも1つのジエステルが標準ASTM D6866によって生物学的に得られる。
最後に、本発明はまた、本発明によるポリアミドを製造するための別の方法を提起し、前記方法は、先述のような式Vの少なくとも1つのジアミンと以下の式IV’’の少なくとも1つのジニトリル:NC−A−CN(IV’’)(Aが、上の説明において示された定義と同じ定義に一致する)との間の反応を含む。異なったモノマーに適用される同様な方法は、国際公開第2001/079327号パンフレットにさらに説明されている。本発明の好ましい一実施形態によれば、式Vの少なくとも1つのジアミンが標準ASTM D6866によって生物学的に得られる。本発明の好ましい一実施形態によれば、式IV’’の少なくとも1つのジニトリルが標準ASTM D6866によって生物学的に得られる。
このポリアミドを使用して成形、射出成形、射出/ブロー成形、押出/ブロー成形、押出又は紡糸によって物品を作製してもよい。したがって、物品は成形品又は押出品、フィルム、糸、繊維又はフィラメントの形態をとってもよい。
このように得られた物品は、工業用プラスチック(自動車、E&E、消費財)、工業用糸、繊維工業、パッケージング等の多くの分野において用途がある。
また、本発明は、少なくとも本発明のポリアミドと、場合により補強充填剤及び/又は様々な添加剤とを含む組成物に関する。
このような組成物は有利には、組成物の全重量に対して本発明によるポリアミド1重量%〜80重量%を含む。この組成物は特に、他のタイプのポリマー、特に例えば熱可塑性ポリマーを含んでもよい。
また、組成物は補強剤又は増量剤を含んでもよい。補強剤又は増量剤は、ポリアミド組成物を製造するために慣例的に使用される充填剤である。特に、補強繊維充填剤、例えばガラス繊維、炭素繊維又は有機繊維、非繊維質充填剤、例えば粒状又は層状充填剤及び/又は剥脱性又は非剥脱性ナノ充填剤、例えばアルミナ、カーボンブラック、粘土、リン酸ジルコニウム、カオリン、炭酸カルシウム、銅、珪藻土、黒鉛、マイカ、シリカ、二酸化チタン、ゼオライト、タルク、ウォラストナイト、ポリマー充填剤、例えばジメタクリレート粒子、ガラスビーズ又はガラス粉末が挙げられる。
本発明による組成物は、組成物の全重量に対して補強剤又は増量剤5重量%〜60重量%及び有利には10重量%〜40重量%を含んでもよい。
前に規定されたようなポリアミドを含む本発明による組成物は、少なくとも1つの耐衝撃性改良剤、すなわち、ポリアミド組成物の衝撃強さを改良することができる化合物を含んでもよい。これらの耐衝撃性改良剤化合物は有利には、ポリアミドと反応性である官能基を含む。本発明によれば、用語「ポリアミドと反応性である官能基」は、特に共有結合性、イオン又は水素相互作用又はファンデルワールス結合によって、ポリアミドの酸又はアミン官能基と反応又は化学的に相互作用することができる基を意味する。このような反応性基は、ポリアミド母材中の耐衝撃性改良剤の十分な分散を確実にする。十分な分散は一般に、母材中に0.1〜2μmの平均サイズを有する耐衝撃性改良剤によって得られる。
また、本発明による組成物は、ポリアミド組成物の製造のために通常使用される添加剤を含んでもよい。したがって、潤滑剤、難燃剤、光安定剤及び/又は熱安定剤、可塑剤、成核剤、紫外線安定剤、触媒、酸化防止剤、帯電防止剤、染料、艶消剤、成形添加剤又は他の従来の添加剤が挙げられる。
これらの充填剤及び添加剤を改質ポリアミドに、各々の充填剤又は添加剤に適した通常の手段によって、例えば重合の間に添加してもよく、又は溶融体中で混合してもよい。ポリアミド組成物は一般に、組成物に含有される様々な化合物を熱を使用せずに又は溶融体中で混合することによって得られる。プロセスは、様々な化合物の性質に応じて多かれ少なかれ高温において、多かれ少なかれ高剪断において行なわれる。化合物は同時に又は連続的に導入されてもよい。内部で材料を加熱し、次に溶融し、剪断力に供し、搬送する押出装置を一般に使用する。
全ての化合物を単一作業において、例えば押出作業の間に溶融段階において混合することができる。例えば、ポリマー材料の粒体を混合し、それらを溶融して多かれ少なかれ高剪断に供するために押出装置に導入することができる。特定の実施形態によれば、最終組成物の製造前に化合物の一部を場合により溶融体中で予備混合してもよい。
本発明による組成物は、押出装置を使用して製造されるとき、粒体の形態で状態調節されるのが好ましい。粒体は、物品を得るために溶融を必要とする方法を使用して成形されるものとする。したがって、物品は組成物によって構成される。一般的な一実施形態によれば、改質ポリアミドを例えば二軸スクリュー押出装置で棒状体の形態で押出し、次にそれらを粒体に細断する。次に、成形品を製造するために、上に製造された粒体を溶融し、溶融形態の組成物を成形装置、例えば射出成形装置に供給する。
本発明による組成物は、例えば押出、特にプレート、シート又はフィルムの押出によって、成形、特に射出成形、回転成形、ブロー成形、特に射出/ブロー成形、又は紡糸によって前記組成物を成形することによって得られる物品の作製を可能にする。挙げられてもよい物品には、例えば自動車又はエレクトロニクス及び電気工業において使用される物品がある。
得られた物品は特に、成形、ブローン又は押出品、糸、繊維、フィラメント又はフィルムであってもよい。
本発明によるポリアミドは多くの利点を有する。第一に、それは有利には少なくとも部分的に生物学的に得られ、その環境フットプリントを低減することを可能にする。また、それは非常に有利な機械的性質、高いモル質量を有し、使用されるジカルボン酸に依存して半結晶性であり得る。最後に、本発明のポリアミドは、工業用プラスチック(自動車、E&E、消費財)、工業用糸、繊維工業、パッケージング等の分野において慣例的に使用されるポリアミドに取って代わることができる。
また、本発明の方法は多くの利点を有する。特に、それが「塩」タイプの方法であるとき、ジカルボン酸とジアミンとの間の化学量論を制御することは非常に易しい。さらに、当該方法は、非常に毒性の生成物であるフランなどの分解生成物を全く生じない。さらに、本発明によるポリアミドの製造は、ジカルボン酸及びジアミンから得られたタイプのポリアミド、特にポリアミド66を製造するために工場において通常に使用される工業用装置を使用して行なわれ、したがって、一切の更なる産業投資を必要としない。
本発明の他の詳細又は利点は、以下に示された実施例を考慮に入れていっそう明らかになるであろう。
測定方法:
以下に製造されたポリアミドの融点(Tf)及び冷却結晶点(Tc)は、Perkin Elmer Pyris 1装置を使用して、10℃/分の率で示差走査熱量測定(DSC)によって定量される。ポリアミドのTf及びTcは融解及び結晶化ピークの頂部において定量される。また、ガラス転移温度(Tg)は、測定可能であるとき、10℃/分において定量される。測定は、温度T>(ポリアミドのTf+20℃)において形成されたポリアミドを融解した後に行なわれる。
2,5−フランジカルボン酸(FDCA)及びヘキサメチレンジアミンからのポリアミドの製造
2,5−フランジカルボン酸(FDCA)とヘキサメチレンジアミンとの塩を製造するために、2gのFDCA(0.0128モル)を4.59gの32.5%ヘキサメチレンジアミン水溶液(0.0128モル)に添加する。塩化の間に発熱性が生じ、次に反応媒体が50℃に2時間維持され、完全に透明になる。乾燥塩を回収し、次に、赤外線検出器と結合した熱重量分析によって分析する:これは塩を10℃/分において加熱することを必要とする。CO2及びフランのかなりの発生が245℃以上において、すなわち、塩6FDCAの融解の間に検出されるが、それは2,5−フランジカルボン酸単位の分解の徴候である。したがって、この経路によって高分子量のポリアミドを製造することはできない。さらに、得られたオリゴマーは非晶質であり、110℃のガラス転移温度Tgを有し、それは実用的な重要性を示さない。
本発明による実施例:2,5−ビス(アミノメチル)フラン及びジカルボン酸からのポリアミドの製造
2,5−ビス(アミノメチル)フランを4つの工程の以下の方法で合成する:
a.出発分子は5−(ヒドロキシメチル−)フルフラール(225.0g、1.8モル)であり、それが1.5Lのエタノール中に導入され、次にNaBH4(90.0g、1.8モル)が導入される。反応混合物を16時間20℃において撹拌する。10%HCl水溶液をゆっくりと添加してpH7を得る。次に、溶剤を真空下で40℃において蒸留によって蒸発させて白色固体を生じ、それをエタノールから再結晶化させる:(LCMSによって定量された)99%に等しい純度の黄色固体(フラン−2,5−ジメタノール)215gの生成。反応収量:96%。
b.得られたフラン−2,5−ジメタノール(215.0g、1.68モル)をピリジン(346.5g、4.368モル)に溶解する。溶液を−20℃〜0℃の温度のエチルアセテート1L中の塩化チオニル(579.7g、4.872モル)の溶液に1時間にわたって滴下する。反応混合物を室温に昇温し、3Lの石油エーテルを添加し、その後に、2Lの氷冷水を加える。有機相を10% K2CO3水溶液で洗浄し、次に乾燥させる。溶剤を減圧下で除去して、(LCMSによって定量された)98%に等しい純度の茶色がかった油(2,5−ビス(クロロメチル)フラン)162.0gを生じる。反応収量:60%。生成物が急速に分解し、したがって、以下の工程のためにすぐに使用される。
c.1.5LのDMSA中の2,5−ビス(クロロメチル)フラン(162.0g、981.4mmol)及びNaN3(192.0g、2.955モル)の溶液を50℃において16時間撹拌する。反応媒体を1.5Lの氷冷水に添加し、次に、800mLの石油エーテルで3回抽出する。有機相を乾燥させ、真空下で濃縮して(LCMSによって定量された)99%に等しい純度の褐色の油(2,5−ビス(アジドメチル)フラン)157.5gを生じる。反応収量:90%。
d.1.5Lのメタノール中の2,5−ビス(アジドメチル)フラン(157.5g、885.0mmol)及びRaneyニッケル(68.0g)の溶液を室温において1気圧のH2下で撹拌する。40時間後、反応が終了し、反応媒体が濾過される。濾液を濃縮して、LCMSによって定量された99%の純度の褐色の油(2,5−ビス(アミノメチル)フラン)94.5gを最終的に生じる。反応収量:85%。
アジピン酸と2,5−ビス(アミノメチル)フラン(Fと表わされるモノマー)との塩を製造するために、室温において化学量論量のモノマー(2gのF(0.0159モル)及び2.3gのアジピン酸)を水中に20%で溶解する。反応媒体を80℃において2時間加熱する。これはF6と呼ばれる塩である。
セバシン酸と2,5−ビス(アミノメチル)フランとの塩を製造するために、室温において化学量論量のモノマー(2gのF(0.0159モル)及び3.2gのセバシン酸)を水中に20%で溶解する。反応媒体を80℃において2時間加熱する。これはF10と呼ばれる塩である。
テレフタル酸と2,5−ビス(アミノメチル)フランとの塩を製造するために、室温において化学量論量のモノマー(2gのF(0.0159モル)及び2.6gのテレフタル酸)を水中に20%で溶解する。反応媒体を80℃において2時間加熱する。これはFTと呼ばれる塩である。
イソフタル酸と2,5−ビス(アミノメチル)フランとの塩を製造するために、室温において化学量論量のモノマー(2gのF(0.0159モル)及び2.3gのイソフタル酸)を水中に20%で溶解する。反応媒体を80℃において2時間加熱する。これはFIと呼ばれる塩である。
各々の塩がその融点よりも高い温度に加熱され、アミド化反応が行なわれる。得られたポリアミドは、良好な熱的特性を有する。
セバシン酸と2,5−ビス(アミノメチル)フランとの塩の場合、ポリアミドPA F10は、乾燥塩を窒素流下で3時間200℃に加熱することによって得られる。アミド化反応は反応水の発生によってモニタされる。得られたポリアミドは170℃〜220℃の融解範囲を有し、ピーク融点は213℃である。冷却時の結晶化は175℃で始まり、120℃で終わり、ピーク結晶化温度は144℃である。ポリアミドは、硫酸及びトリフルオロ酢酸に部分的に可溶性である。
本発明による実施例:2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフラン及びジカルボン酸からのポリアミドの製造:
2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフラン(TFと表わされるモノマー)を3工程の以下の方法で合成する。
出発分子はテトラヒドロフラン−2,5−ジメタノールであり、それはメタノール中で5−(ヒドロキシメチル−)フルフラール(HMF)とRaneyニッケル(HMFに対して1.5当量)とを5.84バールのH2の圧力下で60℃において20時間にわたって反応させる工程、濾過及び蒸留による精製工程から合成される。淡黄色の液体は、(クロマトグラフィー/結合質量分光分析によって定量された)98%超の純度で得られる。反応収量:95%。
0℃のジクロロメタン1.54L中のテトラヒドロフラン−2,5−ジメタノール(118.8g、900mmol)とトリエチルアミン(454.5g、4500mmol)との溶液にメタンスルホニルクロリド(307.8g、2.7モル)を滴下する。反応媒体を0℃に1時間維持し、次に氷冷水を添加し、有機相を分離し、500mLの希釈(1M)塩酸溶液で洗浄する。有機相を分離し、次に500mLの飽和NaHCO3水溶液で洗浄する。最後に有機相を分離し、濃縮して、(LCMSによって定量された)96%に等しい純度の褐色の油の形態の(テトラヒドロフラン−2,5−ジイル)ビス(メチレン)ジメタンスルホネート236.7gを生じる。反応収量:91.0%。DMSO(1.350L)中の(テトラヒドロフラン−2,5−ジイル)ビス(メチレン)ジメタンスルホネート(236.7g、821.7mmol)とNaN3(270.0g、4.1094モル)との溶液を95℃において加熱し、一晩撹拌する。反応媒体を氷冷水に添加し、700mLのエチルアセテートで3回抽出する。抽出物(エチルアセテートを含有する相)を水、飽和NaHCO3水溶液で連続的に洗浄し、MgSO4上で一晩乾燥させ、次に濾過してMgSO4を除去する。エチルアセテートを含有する相を濃縮して褐色の油の形態の2,5−ビス(アジドメチル)テトラヒドロフラン166.5gを生じる。メタノール(2.7L)中の2,5−ビス(アジドメチル)テトラヒドロフラン(166.5g)とPd−C(10%、10.8g)との混合物を1気圧のH2下で室温において一晩撹拌する。反応媒体を濾過し、濾液を真空下で濃縮して黄色の油の形態の2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフラン90.0gを生じる。3つの連続的な反応の全収量は75%である。2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフランを合成するための方法が、重水素化メタノール中の13CNMR分析によってシス/トランス異性体の90/10混合物を生じる。
塩TF10と呼ばれる、セバシン酸と2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフランとの塩と、塩TF6と呼ばれる、アジピン酸と2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフランとの塩とを製造するために、メタノール中で化学量論量の二酸とジアミンとを混合する。塩TF6及びTF10は、一晩40℃の真空下でメタノールを蒸発除去することによって、それらの乾燥形態で得られる。
乾燥塩TF6及びTF10を各々、窒素流下で3時間200℃に加熱して、それぞれ、ポリアミドPA TF6及びPA TF10を得る。アミド化反応は反応水の発生によってモニタされる。2つのポリアミドPA TF6及びPA TF10は硫酸及びトリフルオロ酢酸に完全に可溶性である。それらの熱的性質の分析は、以下のことを示す。
PA TF6について:ポリアミドは10℃/分において冷却する間に結晶化しないが、10℃/分において温度上昇する間に結晶化する。結晶化は110℃において始まり、170℃において終了し、ピーク結晶化温度は150℃である。融解範囲は170℃〜205℃であり、ピーク融点は197℃である。測定されたガラス転移温度は55℃である。
PA TF10について:ポリアミドは2つの異なった融点を有し、それらのピーク融点値は171℃及び192℃に等しい。冷却時の結晶化は140℃〜80℃の範囲であり、ピーク融点は113℃である。
したがって、2,5−ビス(アミノメチル)テトラヒドロフラン及び2,5−ビス(アミノメチル)フランから得られたポリアミドは、確かに半結晶性であり、塩から出発する重合経路によって容易に合成され得るが、それは試薬の化学量論の完全な制御を可能にする。したがって、それらは公知の半結晶性ポリアミドの用途において使用されてもよい。

Claims (16)

  1. 以下の式I:
    Figure 0005847934
    の反復単位を含むポリアミドであって、上式中、
    は、共有結合又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素、飽和若しくは不飽和脂環式炭化水素、少なくとも5個の炭素原子を含む芳香族炭化水素、基−(CH 2 n −Ph−(CH 2 n' (ここで、n及びn’は整数である)のアリール脂肪族炭化水素及びアルキル芳香族炭化水素から選択される二価の炭化水素系基を表わし、
    、以下の式II又はIII:
    Figure 0005847934
    の二価の基を表わす、ポリアミド。
  2. Aが、1〜36個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐アルキレン基から選択される、請求項1に記載のポリアミド。
  3. Aが、−(CH24−、−(CH28−及び(CH210−から選択される、請求項1又は2に記載のポリアミド。
  4. Aが、6〜18個の炭素原子を含む二価の芳香族炭化水素系基である、請求項1に記載のポリアミド。
  5. Xが式IIの二価の基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のポリアミド。
  6. Xが式IIIの二価の基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のポリアミド。
  7. Xがトランス立体異性体である、請求項6に記載のポリアミド。
  8. 完全に式Iの反復単位からなるホモポリアミドであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のポリアミド。
  9. ジカルボン酸、ジアミン、アミノ酸及び/又はラクタムから選択されるコモノマーから生じる、式Iの単位と異なった他の反復単位を含むコポリマーであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のポリアミド。
  10. 以下の各式IV、IV’及びIV’’:
    HOOC−A−COOH(IV)、
    ROOC−A−COOR(IV’)(RがC1〜C4アルキルである)、
    NC−A−CN(IV’’)(Aが請求項1〜4のいずれか一項に記載の通りである)、
    の少なくとも1つのジカルボン酸又は少なくとも1つのカルボン酸ジエステル又は少なくとも1つのジニトリルと
    以下の式V:
    2N−X−NH2(V)
    (Xが請求項1〜7のいずれか一項に記載の通りである)の少なくとも1つのジアミンとの間の重縮合反応を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポリアミドを製造するための方法。
  11. 式Vの少なくとも1つのジアミンが標準ASTM D6866に従う生物起源であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 以下の式IV:
    HOOC−A−COOH(IV)
    (Aが請求項1〜4のいずれか一項に記載の通りである)の少なくとも1つのジカルボン酸と
    以下の式V:
    2N−X−NH2(V)
    (Xが請求項1〜7のいずれか一項に記載の通りである)の少なくとも1つのジアミンとの間の重縮合反応を含むことを特徴とする、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 少なくとも1つの式IVのジカルボン酸が標準ASTM D6866に従う生物起源であることを特徴とする、請求項10又は11に記載の方法。
  14. 成形、射出成形、射出/ブロー成形、押出/ブロー成形、押出又は紡糸によって物品を製造するための請求項1〜9のいずれか一項に記載のポリアミドの使用。
  15. 成形品又は押出品、糸、繊維、フィラメント又はフィルムである、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポリアミドから得られた物品。
  16. 少なくとも、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポリアミドを含む組成物。
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