JP5846071B2 - Fz法による半導体単結晶棒の製造方法 - Google Patents

Fz法による半導体単結晶棒の製造方法 Download PDF

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本発明は、原料結晶棒を誘導加熱コイルで加熱溶融して浮遊帯域を形成し、該浮遊帯域を移動させることで半導体単結晶棒を製造するFZ法(フローティングゾーン法または浮遊帯溶融法)による半導体単結晶棒の製造方法に関する。
従来より、半導体シリコンやGaAs等の多くの半導体単結晶が広く知られている。ここで、まずシリコン単結晶を例に半導体単結晶を製造する方法について説明する。
シリコン単結晶棒を育成する方法としてはFZ法やCZ法(チョクラルスキー法)が良く知られている。
FZ法は、シリコンインゴットからなる原料結晶棒の下端を円錐状に加工し、その先端を誘導加熱コイル等のヒーターにより局所的に加熱溶融し、種結晶を接触して例えばヒーターを徐々に上方に移動させることによりシリコン単結晶棒を成長させる方法である(特許文献1参照)。
一方、CZ法は原料である多結晶シリコンを石英ルツボに充填した後、石英ルツボ内でヒーターにより加熱溶融させ、種結晶を融液に浸漬した後、上方にシリコン単結晶棒を成長させながら引上げる方法である。
一般に、集積回路用の半導体デバイスに用いるシリコン単結晶としては、不純物酸素による機械的強度やゲッタリング効果を持つこと、大口径化の容易さという優位性の点からCZ法によるシリコン単結晶が主流を成している。デバイスチップは、バッチプロセスで製造されるため、製造歩留り等の観点からシリコンウェーハの大口径化が常に求められている。そのため、12インチ(約300mm)の実用化はもとより、あるいはそれより大きい直径の大口径CZシリコン単結晶の実現が模索されている。
一方、高耐圧パワーデバイスやサイリスタ等のパワーデバイス作製用には、FZ法により製造されたシリコンウェーハが使用されてきた。
特開2007−238401号公報
近年、半導体デバイスの性能向上とコストの低減のため、大口径のシリコンウェーハが求められ、これに伴って大口径のシリコン単結晶棒の育成が要求されている。
通常、FZシリコン単結晶棒の原料としては、棒状の多結晶シリコンを使用する。しかし、FZ法において原料となる多結晶シリコン棒としては、高純度で、クラックやワレが生じにくく、均一な粒界組織であり、製造するFZシリコン単結晶棒に適した直径値で、扁平やクランクが少なく、表面状態の良い円柱状である事が要求される。
しかし、大口径化が進むにつれこうした要求に適う多結晶シリコン棒の製造が難しくなってきている。
そこで、本発明者らはFZ法による半導体単結晶棒(例えばシリコン単結晶棒)の製造方法について鋭意研究を行った。
まず、CZ法によってFZ法のシリコン原料結晶棒を作製することに着目した。
これにより、高純度で、クラックやワレが生じにくく、均一なシリコン結晶を安定して製造することができる。更に、FZ法で製造したいシリコン単結晶棒の直径に適したシリコン原料結晶棒を製造することができ、扁平やクランクが少なく、表面状態が良い、シリコン原料結晶棒を安定して供給できるようになる。
しかしながら、製造したFZシリコン単結晶棒はその原料であるCZ法によるシリコン原料結晶棒に対して重量が減少しており、歩留りや生産性の低下につながっていることを本発明者らは見出した。
さらには、その歩留りや生産性の低下の原因として、FZシリコン単結晶棒を製造するにあたってCZ単結晶からなるシリコン原料結晶棒を保持するとき、シリコン原料結晶棒のコーン部を切断し、直胴部を保持していることが大きく関わっていることを見出した。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、CZ単結晶棒からFZ法により半導体単結晶棒を製造する際に、歩留りおよび生産性を向上させることができるFZ法による半導体単結晶棒の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、原料結晶棒を保持治具により保持しつつ誘導加熱コイルで加熱溶融して浮遊帯域を形成し、該浮遊帯域を移動させることで半導体単結晶棒を製造するFZ法による半導体単結晶棒の製造方法であって、前記原料結晶棒としてCZ法による単結晶棒を用い、且つ、該CZ単結晶棒のコーン部またはテール部に保持部を形成し、該保持部を前記保持治具により保持しつつ前記半導体単結晶棒を製造することを特徴とするFZ法による半導体単結晶棒の製造方法を提供する。
従来では、原料結晶棒としてのCZ単結晶棒のコーン部を切断し、直胴部を保持治具により保持しつつ加熱溶融していたが、本発明の製造方法であれば、従来では加熱溶融できなかったコーン部近傍(またはテール部近傍)における直胴部までも加熱溶融して実際に原料とし、半導体単結晶棒を製造することができる。したがって、原料結晶棒を従来よりも無駄なく使用できるため、製造する半導体単結晶棒の重量を増加させることができる。すなわち、従来に比べて歩留り及び生産性を向上させることができる。
このとき、前記CZ単結晶棒のコーン部またはテール部に保持部を形成するとき、該保持部として前記コーン部またはテール部に円柱形状を形成することができる。
このようにすれば、CZ単結晶棒のサイズが異なっても、該サイズに合わせて特別な保持治具を新たに作製することなく、例えば従来からの保持治具を用いて保持することができる。特には、大口径の原料結晶棒の場合であっても、小口径用の保持治具を用いて保持することができ、コスト削減にもつなげることができるため好都合である。
以上のように、本発明のFZ法による半導体単結晶棒の製造方法であれば、従来では加熱溶融できなかったCZ単結晶棒のコーン部近傍(またはテール部近傍)における直胴部までも加熱溶融してFZ半導体単結晶棒を製造することができるので、歩留り及び生産性を向上させることができる。
本発明のFZ法による半導体単結晶棒の製造方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の製造方法で用いることができるFZ半導体単結晶棒の製造装置の一例を示す概略図である。 (A)保持部形成後のCZ単結晶棒の全体の形状の一例を示す概略図である。(B)保持部形成前のCZ単結晶棒の全体の形状の一例を示す概略図である。(C)保持部形成後のCZ単結晶棒の全体の形状の他の一例を示す概略図である。 本発明の製造方法における、保持治具と保持されたCZ単結晶棒との関係の一例を示す説明図である。 CZ単結晶棒を引上げ可能なCZ単結晶棒引上げ装置の一例を示す概略図である。 従来法における、保持治具と保持されたCZ単結晶棒との関係の一例を示す説明図である。
以下では、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、本発明のFZ法による半導体単結晶棒の製造方法において用いることができるFZ半導体単結晶棒の製造装置について説明する。
図2にFZ半導体単結晶棒製造装置の一例を示す。
この図2のFZ半導体単結晶棒製造装置1は、FZチャンバー2を有しており、該FZチャンバー2内には、上下動および回転可能な上軸3および下軸4が設けられている。
上軸3には保持治具5が取り付けられており、該保持治具5によって、原料結晶棒であるCZ単結晶棒6が保持されている。
また下軸4には種結晶7が取り付けられており、該種結晶7にはFZ半導体単結晶棒8が育成されている。
さらにFZチャンバー2内には誘導加熱コイル9が配置されている。該誘導加熱コイル9によりCZ単結晶棒6は加熱溶融され、製造されるFZ半導体単結晶棒8との間に浮遊帯域10が形成されている。
次に、図3にCZ単結晶棒の全体の形状の一例を示す。また、保持治具と保持されたCZ単結晶棒との関係の一例について図4に示す。
まず図3(A)に示すように、保持治具により保持されるCZ単結晶棒6(すなわち原料結晶棒)はコーン部6A、直胴部6B、テール部6Cからなっている。そして、コーン部6Aには保持部11が形成されている。
なお、図3(B)に、保持部11を形成する前の段階(例えばCZ法により引上げられたままのもの)の全体の形状の一例を併せて示した(CZ単結晶棒6’)。図3(B)に示すように、CZ単結晶棒6’はコーン部6’A、直胴部6’B、テール部6’Cからなっている。
これらのCZ単結晶棒6とCZ単結晶棒6’に関して、コーン部6Aは保持部11が形成されていること以外はコーン部6’Aと同様である。また、直胴部6Bと直胴部6’B、テール部6Cとテール部6’Cは各々同様である。ただし、直胴部6Bやテール部6Cは、必要に応じて、FZ法の原料結晶棒として適宜加工されたものとすることもできる。
なお、図3(A)にはコーン部に保持部が形成されているパターンを示したが、図3(C)のCZ単結晶棒6’’(コーン部6’’A、直胴部6’’B、テール部6’’C)のように、コーン部6’’Aではなくテール部6’’Cに保持部11’’が形成されたものとすることもできる。
そして図4に示すように、CZ単結晶棒6のコーン部6Aに形成された保持部11が保持治具5により保持されている。該保持部11の形状は特に限定されず、コーン部6A内に形成されており、上軸3に取り付けられた保持治具5により保持可能な形状であれば良い。すなわち、保持治具5の形状に合致し、保持治具5と嵌合等して適切に保持することができる形状であれば良い。
例えば、図4のように、コーン部6Aの一部が加工されており、コーン部6A内に円柱形状11Aが形成されたものとすることができる。
ただし、当然円柱形状11Aに限定されるものではなく、例えばコーン部6A内に溝等が形成されており、該溝に保持治具を差し込む等して保持可能なものとすることもできる。
次に、図3(B)のようなCZ単結晶棒6’を引上げ可能なCZ単結晶棒引上げ装置について説明する。図5にCZ単結晶棒引上げ装置の一例を示す。
CZ単結晶棒引上げ装置12には、CZチャンバー13内に、CZ単結晶棒6’の原料となる原料融液14を収容するルツボ15が設けられている。そして、このルツボ15にはルツボ保持軸16及びその回転機構(図示せず)が備えられており、CZ単結晶棒6’の育成中にルツボ15を回転できるようになっている。
さらに、このルツボ15の周囲には、加熱のためのヒータ17が配設されており、さらにヒータ17の外側周囲には断熱材18が配置されている。
そして、ルツボ15内の原料融液14の上方には、種結晶19を保持するシードチャック20、シードチャック20を引上げるワイヤ21、ワイヤ21を回転又は巻き取る巻取機構(図示せず)が備えられている。
次に、本発明のFZ半導体単結晶棒の製造方法について説明する。
図1のフローチャートに示すように、本発明の製造方法ではFZ法での原料結晶棒としてCZ単結晶棒を用いるので、まず、CZ単結晶棒を用意する(前工程)。次に、用意したCZ単結晶棒のコーン部またはテール部に保持部を形成する(工程1)。そして該CZ単結晶棒(FZ法での原料結晶棒)の保持部を保持治具により保持しつつ、FZ半導体単結晶棒を製造する(工程2)。
以下、各工程について説明する。なお、ここでは、最終的にFZシリコン単結晶棒を製造する場合について説明するが、当然シリコンに限定されるものではない。
(前工程)
後工程のFZ法での原料結晶棒の用意のため、CZ単結晶棒(CZシリコン単結晶棒)を用意する。例えば図5のCZ単結晶棒引上げ装置を用いることができる。
より具体的には、図3(B)のようなCZ単結晶棒6’を製造するにあたって、まず、原料である多結晶シリコン塊を引上げ装置12内のルツボ15に充填した後、該ルツボ15内でヒータ17を用いて融解させる。
シードチャック20に取り付けた種結晶19を原料融液14(シリコン融液)に浸漬した後、ワイヤ21により上方に引上げてCZ単結晶棒6’を育成する。このとき、求めるCZ単結晶棒6’の直径に合わせるように徐々に直径を大きくしながら成長させる(コーン部6’Aの形成)。目標の直径になった時点で、直径を一定に保ちながら上方に引上げていく(直胴部6’Bの形成)。成長を終了させる場合は、引上げを続けながら徐々に直径を細くしていき(テール部6’Cの形成)、最終的には原料融液14から切り離す。このようにして図3(B)に示すようなCZ単結晶棒6’を製造することができる。
(工程1)
次に、CZ法により引上げたCZ単結晶棒6’(図3(B))のコーン部6’Aの一部を加工して保持部11を形成する。これにより、実際に保持治具5で保持するCZ単結晶棒6(図3(A)、図4)を用意する。
前述したようにコーン部6Aにおける保持部11の形状は特に限定されず、適宜決定することができる。使用する保持治具5の形状に応じて、保持治具5の形状と合致し、保持治具5により適切に保持できるような形状を形成すれば良い。
例えば図4に示すようにコーン部6Aを部分的に加工することにより円柱形状11Aを形成することができる。なお、加工方法は特に限定されない。例えば従来の加工装置を用いて加工することができる。
このようにコーン部6Aに円柱形状11Aを有するように加工すれば、従来から使用していた保持治具を用いることができるので好ましい。保持治具としては例えばモリブデン製で、ネジの出し入れで締め付け幅を変えられる可動式の複数枚の板状の部品で構成されているものが使用できる。
また、このように円柱形状11Aに限らず、保持治具5を差し込む等によって保持できるように、保持部11としてコーン部6Aに溝等を形成することも可能である。
なお、コーン部でなく、図3(C)のようにテール部6’’Cに保持部11’’を形成することもできる。
(工程2)
コーン部6Aに保持部11を形成したCZ単結晶棒6を原料結晶棒とし、保持治具5により保持部11を保持しつつ、FZ半導体単結晶棒(FZシリコン単結晶棒)を製造する。
例えば図2のFZ半導体単結晶棒製造装置1を用いることができる。
FZ半導体単結晶棒製造装置1を用いてFZ半導体単結晶棒8を製造するには、上軸3に取り付けられた保持治具5によって原料結晶棒であるCZ単結晶棒6を保持する。そして、該CZ単結晶棒6の先端を誘導加熱コイル9で加熱溶融した後、下軸4に取り付けた種結晶7に融着させ、絞りにより無転位化する。
次に上軸3および下軸4を回転させながら誘導加熱コイル9に対して相対的に下降させ、浮遊帯域10をCZ単結晶棒6に対して相対的に移動させながらFZ半導体単結晶棒8を成長させる。
この時、絞り後、所望の直径までFZ半導体単結晶棒8の直径を徐々に拡大させ、所望直径まで達した後は所望直径を保ったまま単結晶の成長を行う。浮遊帯域10をCZ単結晶棒6の上端の方まで移動させてFZ半導体単結晶棒8の製造を終える。
このような本発明の製造方法であれば、原料結晶棒であるCZ単結晶棒を従来よりも無駄なく使用できるため、製造するFZ半導体単結晶棒の重量を増加させることができ、従来に比べて歩留り及び生産性を向上させることができる。
ここで、本発明との比較のため、従来法での保持治具と保持されたCZ単結晶棒との関係の一例を図6に示す。
図6に示すように、従来では原料として用いるCZ単結晶棒106のコーン部を切断して排除し、直胴部106Bを保持治具105により保持しつつ、FZ半導体単結晶棒の製造を行っていた。
しかしながら、このような従来の保持方法、製造方法では、直胴部106Bの上部(切断されたコーン部の近傍)は加熱溶融することはできず、その加熱溶融できない分だけFZ半導体単結晶棒の原料にすることができず、無駄が生じてしまう。
さらには、近年のウエーハの大口径化に伴い、用いるCZ単結晶棒106も大口径化した場合、それに合うように保持治具も新たなものを作製する必要が生じる。当然、その分コストや手間がかかってしまう。
これに対して本発明では、前述したように、(工程1)において保持部11はコーン部6Aに形成し、(工程2)において、該コーン部6Aにおける保持部11を保持しつつFZ半導体単結晶棒8を製造することができる。コーン部を切断せずに単結晶育成時に保持する箇所として利用することで、従来では原料として用いることができなかった、コーン部6A近傍の直胴部6Bの上部をも加熱溶融し、FZ半導体単結晶棒の原料とすることができる。このため無駄が生じるのを防ぐことができる。
したがって、前述したようにFZ半導体単結晶棒の歩留及び生産性を向上することが可能になる。
また、本発明では、(工程1)において保持部11として例えば円柱形状11Aをコーン部6Aに形成することができるので、需要に合わせてCZ単結晶棒6が大口径化したとしても、コーン部6Aに、大口径化前から用いていた保持治具5に対応する小口径の円柱形状11Aを形成することができる。これにより新たな保持治具を作製する必要も生じず、以前より用いていた保持治具5をそのまま用いてCZ単結晶棒6を保持することも可能である。このため、新たな保持治具の作製に伴うコストの増加等を防ぐことができる。
当然、テール部に保持部を形成した場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例)
図1に示すような本発明のFZ法による半導体単結晶棒の製造方法を実施した。
図5のCZ単結晶棒引上げ装置を用いて、直径5インチ(125mm)のCZシリコン単結晶棒を製造した。
該CZシリコン単結晶棒の円錐形のコーン部に、保持部として、直径が80mmの円柱形状が形成されるように円筒研削機を用い加工した。なお、該円柱形状の軸方向長さが30mmとなるように円筒研削加工を行った。
円筒研削された部分(円柱形状)を保持治具により保持し、図2に示すFZ半導体単結晶棒製造装置の上軸に固定した。保持治具として、モリブデン製であり、ネジの出し入れで締め付け幅を変えられる可動式の複数枚の板状の部品で構成されているものを用いた。この板状の部品によって、原料結晶棒であるCZシリコン単結晶棒のコーン部の円柱形状を保持しつつ、直径5インチ(125mm)のFZシリコン単結晶棒を製造した。
(比較例)
CZシリコン単結晶棒のコーン部を切断し、図6のように直胴部で保持する以外は実施例と同様な条件でFZシリコン単結晶棒を製造した。
実施例および比較例における、原料結晶棒の加熱溶融した範囲と、製造したFZシリコン単結晶棒の重量について調査した。
調査の結果、比較例よりも実施例の方が、原料結晶棒の直胴部を5cm多く加熱溶融することができ、また、約1400g重いFZシリコン単結晶棒を製造することができたことがわかった。
すなわち、本発明の製造方法によって、従来法よりも歩留り・生産性を改善することができた。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…FZ半導体単結晶棒製造装置、 2…FZチャンバー、 3…上軸、
4…下軸、 5…保持治具、 6、6’’…CZ単結晶棒(保持部形成後)、
6’…CZ単結晶棒(保持部形成前)、
6A、6’A、6’’A…コーン部、 6B、6’B、6’’B…直胴部、
6C、6’C、6’’C…テール部、
7、19…種結晶、 8…FZ半導体単結晶棒、 9…誘導加熱コイル、
10…浮遊帯域、 11、11’’…保持部、 11A…円柱形状、
12…CZ単結晶棒引上げ装置、 13…CZチャンバー、
14…原料融液、 15…ルツボ、 16…ルツボ保持軸、
17…ヒータ、 18…断熱材、 20…シードチャック、 21…ワイヤ。

Claims (2)

  1. 原料結晶棒を保持治具により保持しつつ誘導加熱コイルで加熱溶融して浮遊帯域を形成し、該浮遊帯域を移動させることで半導体単結晶棒を製造するFZ法による半導体単結晶棒の製造方法であって、
    前記原料結晶棒としてCZ法による単結晶棒を用い、且つ、該CZ単結晶棒のコーン部またはテール部に保持部を加工により形成し、該保持部を前記保持治具により保持しつつ前記半導体単結晶棒を製造することを特徴とするFZ法による半導体単結晶棒の製造方法。
  2. 前記CZ単結晶棒のコーン部またはテール部に保持部を形成するとき、該保持部として前記コーン部またはテール部に円柱形状を形成することを特徴とする請求項1に記載のFZ法による半導体単結晶棒の製造方法。
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