JP5846054B2 - 診断装置および診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池の抵抗値から二次電池の出力性能を診断する診断装置および診断方法に関する。
特許文献1では、二次電池の内部抵抗が上昇するにしたがって、V−dV/dQ曲線上の2つの特徴点において、電池電圧の差分値ΔVが大きくなっていく特性を見出している。具体的には、二次電池の電圧値(V)と、電圧値の変化量(dV)および蓄電量の変化量(dQ)の比(dV/dQ)との関係を示す曲線(V−dV/dQ曲線)を算出し、V−dV/dQ曲線上の2つの特徴点における電池電圧の差分値ΔVを算出している。これにより、差分値ΔVに基づいて、二次電池における内部抵抗の上昇を検知するようにしている。
特開2009−252381号公報(段落[0026]等) 特開平09−068561号公報
特許文献1では、V−dV/dQ曲線上に位置する2つの特徴点における電池電圧の差分値ΔVに基づいて、内部抵抗の上昇を検知しているが、この方法では、二次電池の充電状態が低下したときにおける内部抵抗の上昇を把握し難い。二次電池の充電状態が低下したときには、正極における拡散抵抗成分が増加しやすくなり、拡散抵抗成分が増加する分だけ、二次電池の内部抵抗も上昇しやすくなる。
ここで、二次電池の使用環境によっては、二次電池の充電状態が低下した後であっても、二次電池の出力を確保する必要がある。このため、充電状態が低下した後における二次電池の内部抵抗を適切に把握する必要がある。
本願第1の発明である診断装置は、二次電池の抵抗値から、二次電池の充電状態が低下したときの出力性能を診断するコントローラを有する。コントローラは、診断対象の二次電池で取得された第1曲線を用いて、第2曲線を算出する。ここで、第1曲線は、蓄電量の変化に対する電圧値の変化を示す曲線であり、例えば、二次電池の満充電容量を測定するときに取得することができる。第2曲線は、蓄電量の変化量および電圧値の変化量の比と、電圧値との関係を示す曲線である。
また、コントローラは、第2曲線上の特徴点と、特徴点に対応した基準点とを比較して、比のずれ量および電圧値のずれ量を算出し、これらのずれ量に基づいて、二次電池の充電状態が低下したときの抵抗値の変化量を算出する。ここで、基準点とは、診断対象の二次電池とは異なる二次電池(基準の二次電池)を用いて算出された第2曲線上の特徴点である。
二次電池の抵抗値には、直流抵抗成分、反応抵抗成分および拡散抵抗成分が含まれる。ここで、特徴点および基準点における電圧値のずれ量は、主に、直流抵抗成分および反応抵抗成分に応じて変化する。このため、電圧値のずれ量を算出することにより、直流抵抗成分および反応抵抗成分を把握し易くなる。
一方、二次電池の充電状態が低下したときには、二次電池の正極における拡散抵抗成分が増加し易くなる。ここで、特徴点および基準点における比のずれ量は、主に、正極の拡散抵抗成分に応じて変化する。このため、比のずれ量を算出することにより、正極の拡散抵抗成分を把握し易くなる。
上述したように、電圧値や比のずれ量に基づいて、直流抵抗成分、反応抵抗成分および拡散抵抗成分を把握することにより、二次電池の全体における抵抗値の変化量を把握することができる。このように、抵抗値の変化量を把握できれば、二次電池の充電状態が低下したときの二次電池の出力電力を推定することができる。具体的には、二次電池のSOC(State of Charge)が所定値まで低下したと仮定したとき、このときの二次電池の電圧値や、抵抗値の変化量に基づいて、二次電池の出力電力を算出することができる。
二次電池の出力電力を算出できれば、算出した出力電力が閾値よりも高いか否かを判別することにより、二次電池の出力性能が確保されているか否かを判別することができる。すなわち、算出した出力電力が閾値よりも高いときには、二次電池の充電状態が低下したとしても、二次電池の出力性能を確保することができると判別することができる。一方、算出した出力電力が閾値よりも低いときには、二次電池の充電状態が低下したときに、二次電池の出力性能を確保することができないと判別することができる。
第2曲線上に複数の特徴点が含まれるときには、電圧値が最も低い側に位置する特徴点を用いることができる。本願第1の発明では、二次電池の充電状態が低下したときの出力性能を診断するため、特徴点としては、電圧値が最も低い側の特徴点を用いることが好ましい。
第2曲線としては、蓄電量の変化量を電圧値の変化量で除算した値と、電圧値との関係を用いることができる。この場合には、第2曲線において、極大点が発生しやすくなるため、極大点を特徴点として用いることができる。二次電池は、正極と、負極と、正極および負極の間に配置される電解質層とで構成されるが、負極の活物質としては、グラファイト系の炭素材料を用いることができる。負極活物質として、グラファイト系の炭素材料を用いたときには、第2曲線における特徴点(例えば、極大点)を把握し易くなる。
本願第2の発明は、二次電池の抵抗値から、二次電池の充電状態が低下したときの出力性能を診断する診断方法である。まず、診断対象の二次電池で取得された第1曲線を用いて、第2曲線を算出する。第1曲線は、蓄電量の変化に対する電圧値の変化を示しており、第2曲線は、蓄電量の変化量および電圧値の変化量の比と、電圧値との関係を示す。
次に、第2曲線上の特徴点と、特徴点に対応した基準点とを比較して、比のずれ量および電圧値のずれ量を算出し、これらのずれ量を用いて、二次電池の充電状態が低下したときの抵抗値の変化量を算出する。本願第2の発明においても、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
組電池の出力性能を判別するシステムを示す図である。 組電池の出力性能を判別する処理を示すフローチャートである。 放電曲線を示す図である。 電圧値およびdQ/dVの関係を示す図である。 直流抵抗成分および反応抵抗成分が主に変化したときにおいて、基準の組電池および検査対象の組電池における放電曲線を示す図である。 図5に示す放電曲線に対応したV−dQ/dV曲線を示す図である。 正極の拡散抵抗成分が主に変化したときにおいて、基準の組電池および検査対象の組電池における放電曲線を示す図である。 図7に示す領域R2の拡大図である。 正極電位および負極電位の関係を示す図である。 図7に示す放電曲線に対応したV−dQ/dV曲線を示す図である。 係数αを設定する方法を説明する図である。 実施例2において、抵抗変化量に基づいて、組電池の正常および異常を判別する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について説明する。
本実施例は、製造された組電池を出荷する前に、組電池の入出力性能を検査するものである。まず、組電池の入出力性能を検査するときのシステムについて、図1を用いて説明する。図1に示すシステムを用いれば、後述するように、組電池の放電曲線(第1曲線に相当する)を得ることができる。放電曲線とは、組電池の放電容量の変化に対する組電池の電圧変化を示すものである。
組電池10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。単電池11の数は、組電池10に要求される出力などを考慮して、適宜設定することができる。本実施例では、複数の単電池11を直列に接続することによって、組電池10を構成しているが、これに限るものではない。具体的には、並列に接続された複数の単電池11が組電池10に含まれていてもよい。
組電池10は、正極ラインPLおよび負極ラインNLを介して、負荷30と接続される。負荷30としては、組電池10を放電させることができるものであればよく、適宜選択することができる。組電池10を負荷30と接続する前に、組電池10は、予め充電されており、満充電状態となっている。
正極ラインPLは、組電池10の正極端子と接続されており、負極ラインNLは、組電池10の負極端子と接続されている。負極ラインNLには、スイッチ素子23が設けられており、コントローラ40は、スイッチ素子23をオフからオンに切り替えることにより、組電池10を放電させることができる。
正極ラインPLには、電流センサ21が設けられている。電流センサ21は、組電池10を放電したときの電流値を検出し、検出結果をコントローラ40に出力する。本実施例では、電流センサ21が正極ラインPLに設けられているが、これに限るものではない。電流センサ21は、組電池10の放電時における電流値を検出できればよいため、例えば、電流センサ21は負極ラインNLに設けることができる。
組電池10の放電を開始してから、放電を終了させるまでの間、コントローラ40は、電流センサ21によって検出された電流値を積算することにより、組電池10の満充電容量を算出することができる。ここで、組電池10の電圧値が放電終止電圧に到達したときに、組電池10の放電を終了させることができる。
電圧センサ22は、組電池10の端子間電圧を検出し、検出結果をコントローラ40に出力する。組電池10を放電し続けている間、コントローラ40は、電圧センサ22の出力に基づいて、組電池10の電圧変化を確認することができる。ここで、組電池10を放電し続けることにより、組電池10の電圧値が低下する。
コントローラ40は、メモリ41を有しており、メモリ41は、コントローラ40が所定の処理(特に、本実施例で説明する処理)を行うときに用いられる情報を記憶している。本実施例では、メモリ41がコントローラ40に内蔵されているが、メモリ41は、コントローラ40の外部に設けられていてもよい。
図1に示すシステムは、組電池10を放電することによって放電曲線を測定するものであるが、本発明は、図1に示すシステムに限るものではない。すなわち、図1に示すシステムの代わりに、組電池10を充電するシステムを用いることができる。具体的には、負荷30の代わりに、充電器を用いることができる。
充電器は、電源からの電力を組電池10に供給することにより、組電池10を充電することができる。組電池10を充電し続けている間、コントローラ40は、電流センサ21および電圧センサ22の検出結果を取得することにより、組電池の充電容量の変化に対する組電池の電圧変化を測定することができる。組電池10の電圧値が放電終止電圧に到達している状態から、組電池10を満充電状態となるまで充電するとき、コントローラ40は、電流センサ21によって検出された電流値を積算することにより、満充電容量を算出することができる。
組電池10を出荷するときには、組電池10の満充電容量を測定し、満充電容量が基準範囲内に含まれているか否かを判別している。基準範囲とは、公称容量を基準として許容できる範囲であり、基準範囲は、適宜設定することができる。
ここで、測定された満充電容量が基準範囲内に含まれているときには、組電池10が良品であると判別される。一方、測定された満充電容量が基準範囲から外れているときには、組電池10が不良品であると判別される。これにより、不良品となる組電池10を出荷前に取り除くことができる。
一方、組電池10の放電によって、組電池10のSOC(State of Charge)が低下したときには、SOCが低下している状態であっても、組電池10の出力を確保しなければならないことがある。この場合には、組電池10を出荷する前に、組電池10のSOCが低下しても、組電池10の出力が確保できるか否かを推定する必要がある。ここで、SOCとは、満充電容量に対する、現在の充電容量の割合である。
例えば、車両を走行させる動力源として、組電池10およびエンジンを備えたハイブリッド自動車では、組電池10の出力を用いて、エンジンを始動させる必要がある。ここで、組電池10のSOCが低下した状態にあっても、エンジンを始動させるために、組電池10の出力電力は、エンジンを始動させる電力よりも高くなっている必要がある。
また、外部充電が可能なハイブリッド自動車では、組電池10のSOCが所定値に到達するまでは、組電池10の出力だけを用いて車両を走行させることができる。この走行モードをEV(Electric Vehicle)走行モードという。外部充電とは、車両の外部に設置された電源(例えば、商用電源)からの電力を組電池10に供給することにより、組電池10を充電することをいう。
外部充電が可能なハイブリッド自動車では、組電池10のSOCが所定値に到達したときには、エンジンおよび組電池10の出力を用いて車両を走行させることができる。この走行モードをHV走行モードという。所定値が低くなるほど、EV走行モードでの走行距離を延ばすことができる。また、HV走行モードでは、車両の走行性能を確保するために、組電池10のSOCが低下した状態であっても、組電池10の出力を確保する必要がある。
このため、組電池10を出荷する前においては、組電池10の満充電容量を測定するだけでなく、組電池10のSOCが低下したときに、組電池10の出力を確保できるか否かも検査することが好ましい。ここで、組電池10の出力電力を推定するときには、組電池10の抵抗値を把握する必要がある。
組電池10の抵抗値には、直流抵抗成分、反応抵抗成分および拡散抵抗成分が含まれる。直流抵抗成分は、正極および負極の間に位置する電解質において、電流が流れるときの抵抗成分である。反応抵抗成分は、正極活物質や負極活物質において、電子を放出したり、電子を吸収したりするときの抵抗成分である。拡散抵抗成分は、正極活物質や負極活物質の内部において、反応物質が移動(拡散)するときの抵抗成分である。例えば、リチウムイオン二次電池では、反応物質がリチウムとなる。
ここで、組電池10(単電池11)のSOCが低下したときには、単電池11の正極における拡散抵抗成分が増加しやすい。このため、組電池10の抵抗値を把握するためには、直流抵抗成分や反応抵抗成分を把握するだけでなく、拡散抵抗成分も適切に把握する必要がある。
本実施例では、以下に説明するように、組電池10の抵抗値に含まれる、直流抵抗成分、反応抵抗成分および拡散抵抗成分を把握するようにしている。そして、直流抵抗成分、反応抵抗成分および拡散抵抗成分に基づいて、SOCが低下した状態における組電池10の出力電力を推定するようにしている。
次に、組電池10のSOCが低下したときに、組電池10の出力を確保できるか否かを判別する処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。図2に示す処理は、コントローラ40によって実行される。
ステップS101において、コントローラ40は、図1に示すシステムを用いて、満充電状態の組電池10を放電し続けることにより、電流センサ21および電圧センサ22の出力に基づいて、放電曲線を取得する。ここでは、組電池10を定電流で放電させる。
放電曲線の一例を図3に示す。図3において、横軸は、組電池10の放電容量であり、縦軸は、組電池10の電圧値である。組電池10の放電容量は、電流センサ21の出力に基づいて算出することができる。
図3に示すように、組電池10の放電を開始するときには、組電池10が満充電状態となっているため、組電池10の電圧値は最も高くなっている。そして、放電時間が長くなるほど、言い換えれば、放電容量が大きくなるほど、組電池10の電圧値が低下する。また、組電池10の電圧値が放電終止電圧に近づくと、組電池10の電圧値が極端に低下し始める。
ステップS102において、コントローラ40は、ステップS101の処理で得られた放電曲線を用いて、図4に示す曲線を算出する。図4において、縦軸は、dQ/dVの値を示し、横軸は、組電池10の電圧値を示す。ここで、図3に示すように、dQは、放電容量の変化量を示し、dVは、組電池10の電圧値の変化量を示す。
例えば、組電池10を放電している間、コントローラ40は、所定時間が経過するたびに、電流センサ21の出力に基づいて、組電池10の放電容量を取得するとともに、電圧センサ22の出力に基づいて、組電池10の電圧値を取得する。
そして、コントローラ40は、所定時間が経過する前後において、放電容量の変化量dQと、電圧値の変化量dVとを算出することができる。これにより、所定時間毎にdQ/dVの値を算出することができ、dQ/dVの値を図4に示す座標系にプロットすれば、図4に示す曲線(V−dQ/dV曲線という)を得ることができる。V−dQ/dV曲線は、本発明における第2曲線に相当する。
単電池11の構成によっては、図3に示す放電曲線において、放電容量の変化に対して、組電池10の電圧値が変化し難い領域R1がある。領域R1における電圧値をVとする。ここで、負極の活物質として、グラファイト系の炭素材料を用いたリチウムイオン二次電池では、図3に示す放電曲線、すなわち、領域R1を含む放電曲線が得られやすい。
放電曲線に領域R1が含まれていることにより、V−dQ/dV曲線には、特徴点Aが発生する。特徴点Aにおいて、組電池10の電圧値はVとなり、dQ/dVの値はdQ/dVとなる。
ステップS103において、コントローラ40は、ステップS102の処理で算出したV−dQ/dV曲線に基づいて、特徴点Aを特定する。本実施例では、図4に示すように、V−dQ/dV曲線における極大点を特徴点Aとしている。ここで、図4に示すV−dQ/dV曲線では、複数の極大点が存在しているが、本実施例では、組電池10の電圧値が最も低い側における極大点を特徴点Aとしている。
なお、本実施例では、V−dQ/dV曲線の極大点を特徴点Aとしているが、これに限るものではない。すなわち、V−dQ/dV曲線に含まれる特徴的な点を、特徴点とすることができる。例えば、V−dQ/dV曲線における極小点又は変曲点を、特徴点とすることができる。ここで、図4に示すV−dQ/dV曲線では、極大点を特定しやすいため、極大点を特徴点Aとすることにより、特徴点Aを特定しやすくなる。
ステップS104において、コントローラ40は、抵抗変化量ΔRを算出する。抵抗変化量ΔRは、下記式(1)に基づいて算出される。
上記式(1)において、Vは、ステップS103の処理で特定された特徴点Aの電圧値であり、Iは、ステップS101の処理において、組電池10を放電したときの電流値である。ステップS101の処理では、定電流で組電池10を放電しているため、電流値Iは、一定の値となる。
は、基準となる組電池10に関して、V−dQ/dV曲線の特徴点における電圧値である。基準の組電池10は、図2に示す処理を行うときに、基準として用いられる組電池10である。すなわち、基準の組電池10は、図2に示す処理を行う対象となる組電池10(検査対象の組電池10という)の構成と同じ構成を有している。ただし、基準の組電池10および検査対象の組電池10は、別々の個体である。
電圧値Vは、基準の組電池10を用いて予め決定することができる。まず、ステップS101の処理と同様に、基準の組電池10を放電することにより、放電曲線を測定する。ここで、基準の組電池10を放電するときの電流値は、ステップS101の処理における放電電流値と同じである。
次に、ステップS102およびステップS103の処理と同様に、放電曲線からV−dQ/dV曲線を算出することにより、基準の組電池10における特徴点A(基準点に相当する)を特定することができる。これにより、基準の組電池10に関して、特徴点Aにおける電圧値VおよびdQ/dVを特定することができる。電圧値Vに関する情報は、メモリ41に記憶しておくことができる。
検査対象の組電池10と、基準の組電池10とにおいて、製造バラツキなどによる個体差が発生していなければ、電圧値V,Vは、互いに等しくなる。言い換えれば、2つの組電池10において、個体差が発生していれば、電圧値V,Vは、互いに異なることになる。
ステップS104の処理で抵抗変化量ΔRを算出することにより、直流抵抗成分による変化量と、反応抵抗成分による変化量との総和を特定することができる。組電池10の抵抗値には、直流抵抗成分、反応抵抗成分および拡散抵抗成分が含まれるが、抵抗変化量ΔRには、直流抵抗成分および反応抵抗成分が主に含まれる。
図5に示すように、検査対象の組電池10における放電曲線は、基準の組電池10における放電曲線に対して矢印D1の方向にずれることがある。矢印D1の方向におけるズレは、直流抵抗成分および反応抵抗成分の影響を受けやすい。
図5に示す2つの放電曲線からV−dQ/dV曲線を算出すると、図6に示すようになる。図6に示すように、検査対象の組電池10におけるV−dQ/dV曲線(点線)は、基準の組電池10におけるV−dQ/dV曲線(実線)に対して矢印D2の方向にシフトしている。特徴点Aにおける電圧値Vは、特徴点Aにおける電圧値Vと異なっている。一方、特徴点AにおけるdQ/dVは、特徴点AにおけるdQ/dVと等しくなっている。
直流抵抗成分および反応抵抗成分が主に発生しているときには、図6に示すように、dQ/dVおよびdQ/dVが互いに等しく、電圧値V,Vが異なりやすくなる。このため、上記式(1)を用いて抵抗変化量ΔRを算出することにより、直流抵抗成分および反応抵抗成分による抵抗値の変化量を把握することができる。ここで、直流抵抗成分および反応抵抗成分が主に発生していることとは、組電池10の抵抗値において、直流抵抗成分および反応抵抗分の占める割合が、拡散抵抗成分の占める割合よりも大きいことを意味する。
ステップS105において、コントローラ40は、dQ/dVのずれ量である変化量Δ(dQ/dV)を算出する。変化量Δ(dQ/dV)は、下記式(2)に基づいて算出することができる。
上記式(2)において、dQ/dVは、ステップS103の処理で特定された特徴点AにおけるdQ/dVの値である。言い換えれば、dQ/dVは、検査対象の組電池10におけるdQ/dVの値である。dQ/dVは、上述したように、基準の組電池10におけるdQ/dVの値である。dQ/dVの値は、予め求められており、dQ/dVに関する情報は、メモリ41に記憶しておくことができる。
検査対象の組電池10および基準の組電池10が個体差を有していなければ、dQ/dVおよびdQ/dVは互いに等しくなる。一方、検査対象の組電池10および基準の組電池10が個体差を有していれば、dQ/dVおよびdQ/dVは互いに異なる。変化量Δ(dQ/dV)には、拡散抵抗成分が主に含まれるため、変化量Δ(dQ/dV)を算出することにより、拡散抵抗成分による抵抗値の変化量を特定することができる。
組電池10のSOCが低下すると、正極における拡散抵抗成分が増加してしまう。ここで、検査対象の組電池10において、拡散抵抗成分が増加すると、検査対象の組電池10における放電曲線と、基準の組電池10における放電曲線とは、図7に示す挙動を示す。ここで、図8は、図7の領域R2における拡大図である。
図8に示すF1は、基準の組電池10の放電曲線において、放電容量の変化に対して電圧値が変化し難い領域である。図8に示すF2は、検査対象の組電池10の放電曲線において、放電容量の変化に対して電圧値が変化し難い領域である。領域F1,F2では、厳密には、放電容量が増加するにつれて、電圧値が僅かずつ低下している。図8に示すように、領域F2は、領域F1よりも小さい。
ここで、単電池11(組電池10)の電圧値は、図9に示すように、正極電位および負極電位の差によって表される。単電池11のSOCが低下しているときには、正極活物質における拡散抵抗成分が増加しやすくなり、正極電位は、図9に示す点線のように変化する。正極電位が図9の点線で表される挙動を示すことにより、組電池10の放電曲線は、図7や図8の点線で表される挙動を示す。
図7に示す2つの放電曲線からV−dQ/dV曲線を算出すると、図10に示すようになる。図10に示すように、検査対象の組電池10におけるV−dQ/dV曲線(点線)は、基準の組電池10におけるV−dQ/dV曲線(実線)に対して矢印D3の方向にシフトしている。図10において、特徴点Aにおける電圧値Vは、特徴点Aにおける電圧値Vと等しい。一方、特徴点AにおけるdQ/dVは、特徴点AにおけるdQ/dVと異なっている。
図8を用いて説明したように、検査対象の組電池10の放電曲線における領域F2は、基準の組電池10の放電曲線における領域F1よりも小さいため、dQ/dVは、dQ/dVよりも低下する。領域F1が領域F2よりも大きくなると、dQ/dVは、dQ/dVよりも大きくなりやすい。
拡散抵抗成分が主に発生しているときには、図10に示すように、電圧値V,Vが等しく、dQ/dVおよびdQ/dVが異なりやすくなる。このため、上記式(2)を用いて変化量Δ(dQ/dV)を算出することにより、拡散抵抗成分による抵抗値の変化量を把握することができる。ここで、拡散抵抗成分が主に発生していることとは、組電池10の抵抗値において、拡散抵抗成分の占める割合が、直流抵抗成分および反応抵抗分の占める割合よりも大きいことを意味する。
ステップS106において、コントローラ40は、組電池10のSOCが低下したときの組電池10の出力電力を推定する。具体的には、コントローラ40は、下記式(3)に基づいて、組電池10の出力電力Woutを算出(推定)する。
上記式(3)において、Vlimは、組電池10の充放電を制御するときの下限電圧値であり、電圧値Vlimは、組電池10の出力特性を考慮して予め設定することができる。組電池10を放電するとき、組電池10の電圧値が下限電圧値よりも低くならないように、組電池10の放電が制御される。このため、上記式(3)に示すように、下限電圧値Vlimを基準とした出力電力Woutを算出することにより、組電池10のSOCが最も低下したときの出力電力Woutを推定することができる。
上記式(3)に示すOCV(Open Circuit Voltage)は、組電池10の出力電力Woutを推定するときの組電池10のSOCに対応した開放電圧値である。SOCおよびOCVは、対応関係があるため、この対応関係を予め決めておけば、SOCに対応したOCVを特定することができる。ここで、組電池10のSOCが最も低下したときの値を決めておけば、このSOCに対応したOCVを上記式(3)に代入すればよい。上記式(3)において、OCVおよびVlimの差分は、組電池10を放電したときの電圧降下量を示す。
上記式(3)において、Rは、基準の組電池10における抵抗値である。抵抗値Rは、基準の組電池10における電流値および電圧値に基づいて予め算出することができる。具体的には、まず、基準の組電池10を充放電したときの電流値および電圧値の関係を取得する。そして、電流および電圧のそれぞれを座標軸とした座標系において、電流値および電圧値の関係をプロットし、複数のプロットに近似する直線を求めれば、近似直線の傾きが抵抗値Rとなる。
ΔRは、ステップS104の処理で算出された抵抗変化量である。変化量Δ(dQ/dV)は、ステップS105の処理で算出された値である。αは、変化量Δ(dQ/dV)を抵抗値の変化量に変換するための係数である。
係数αは、図11に示すように、変化量Δ(dQ/dV)および抵抗変化量の関係から求めることができる。まず、予め実験を行うことにより、変化量Δ(dQ/dV)および抵抗変化量の関係を求めることができる。変化量Δ(dQ/dV)および抵抗変化量が図11に示す関係を有するとき、図11に示す直線の傾きが係数αとなる。係数αは、予め求めておき、メモリ41に記憶しておくことができる。
ステップS107において、コントローラ40は、ステップS106の処理で算出した出力電力Woutが閾値Wthよりも高いか否かを判別する。閾値Wthは、組電池10に要求される出力電力の下限値であり、予め設定することができる。組電池10を車両に搭載するときには、上述したように、車両の走行を確保する観点に基づいて、閾値Wthを設定することができる。閾値Wthに関する情報は、メモリ41に記憶することができる。
出力電力Woutが閾値Wthよりも高いとき、コントローラ40は、ステップS108において、組電池10の出力性能が正常であると判別する。出力電力Woutが閾値Wthよりも高いときには、組電池10のSOCが低下したとしても、組電池10の出力電力Woutを閾値Wthよりも高くすることができる。したがって、組電池10のSOCが低下しても、組電池10の出力性能を確保することができ、組電池10を良品と判別することができる。組電池10が良品であれば、組電池10を出荷することができる。
出力電力Woutが閾値Wthよりも低いとき、コントローラ40は、ステップS109において、組電池10の出力性能が異常であると判別する。出力電力Woutが閾値Wthよりも低いときには、組電池10のSOCが低下したときに、組電池10の出力電力Woutを閾値Wthよりも高くすることができなくなってしまう。この場合には、組電池10の出力性能を確保することができず、組電池10を不良品と判別することができる。組電池10が不良品であれば、組電池10を出荷することができない。
本実施例によれば、上述したように、抵抗変化量ΔRに基づいて、直流抵抗成分および反応抵抗成分による変化量を把握することができるとともに、変化量Δ(dQ/dV)に基づいて、正極の拡散抵抗成分による変化量を把握することができる。これにより、組電池10(単電池11)の抵抗値を構成する、すべての抵抗成分を把握することができる。
そして、上記式(3)に示すように、抵抗変化量ΔRおよび変化量Δ(dQ/dV)に基づいて、組電池10のSOCが低下したときの出力電力Woutを推定することができ、組電池10の出力性能が確保されているか否かを判別することができる。
組電池10を検査するときには、組電池10の満充電容量が測定され、満充電容量に基づいて、組電池10が良品であるか否かが判別される。また、本実施例では、満充電容量を測定するときに得られる放電曲線を用いるだけで、抵抗変化量ΔRや変化量Δ(dQ/dV)を求めることができる。
したがって、満充電容量を測定するときに、図2に示す処理を行うだけで、出力性能が確保されているか否かを判別することができる。すなわち、出力性能が確保されているか否かを判別するときに、満充電容量の測定時に得られる放電曲線を用いるだけでよく、他の情報を新たに取得する必要もない。
なお、本実施例では、組電池10を出荷する前に、組電池10の出力性能が確保されているか否かを判別しているが、これに限るものではない。すなわち、組電池10を使用しているときであっても、本実施例と同様の処理を行うことにより、組電池10の出力性能が確保されているか否かを判別することができる。
例えば、組電池10を車両に搭載したとき、満充電状態の組電池10を放電し続けることにより、組電池10の放電曲線を取得することができる。放電曲線を取得できれば、図2に示す処理を行うことにより、組電池10の出力電力Woutを推定することができる。
また、外部充電によって、組電池10を満充電状態となるまで充電し続けることにより、組電池10の充電曲線を取得することができる。充電曲線は、放電曲線と同様であるため、図2に示す処理を行うことにより、組電池10の出力電力Woutを推定することができる。
本実施例では、組電池10の放電曲線に基づいて、dQ/dVの値を算出しているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10の放電曲線に基づいて、dV/dQの値、すなわち、V−dV/dQ曲線を算出することができる。dV/dQの値を用いたとき、V−dV/dQ曲線は、V−dQ/dV曲線と異なるが、V−dQ/dV曲線に対応することになる。
すなわち、V−dV/dQ曲線における極小点が、V−dQ/dV曲線における極大点に対応することになる。V−dV/dQ曲線を用いた場合であっても、V−dV/dQ曲線に基づいて特徴点を特定し、この特徴点に基づいて、抵抗変化量ΔRや変化量Δ(dV/dQ)を算出すればよい。
ここで、基準の組電池10および検査対象の組電池10におけるV−dV/dQ曲線を比較したとき、直流抵抗成分および反応抵抗成分が主に発生していれば、本実施例で説明したように、2つの特徴点における電圧値が互いに異なることになる。また、拡散抵抗成分が主に発生していれば、本実施例で説明した場合と同様に、2つの特徴点におけるdV/dQの値が互いに異なることになる。そして、抵抗変化量ΔRおよび変化量Δ(dV/dQ)に基づいて、組電池10のSOCが低下したときの組電池10の出力電力Woutを推定することができる。
本実施例では、組電池10の出力電力Woutを推定しているが、当然のことながら、単電池11の出力電力を推定することもできる。この場合には、単電池11の放電曲線を測定すれば、本実施例と同様の処理を行うことにより、単電池11のSOCが低下したときの単電池11の出力電力を推定することができる。
本発明の実施例2について説明する。ここで、実施例1で説明した部材と同一の部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
実施例1では、抵抗変化量ΔRおよび変化量Δ(dQ/dV)に基づいて、組電池10のSOCが低下したときの組電池10の出力電力Woutを推定している。本実施例では、抵抗変化量ΔRおよび変化量Δ(dQ/dV)に基づいて、組電池10の抵抗値を算出し、組電池10の抵抗値が正常であるか否かを判別するものである。
本実施例の処理について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。図12に示す処理において、図2で説明した処理と同じ処理については、同一の符号を用いており、詳細な説明は省略する。
ステップS104の処理で抵抗変化量ΔRを算出し、ステップS105の処理で変化量Δ(dQ/dV)を算出した後において、コントローラ40は、ステップS110の処理を行う。ステップS110において、コントローラ40は、抵抗変化量ΔRおよび変化量Δ(dQ/dV)を含めた抵抗変化量ΔRtotalが閾値ΔRthよりも小さいか否かを判別する。
コントローラ40は、下記式(4)に基づいて、抵抗変化量ΔRtotalを算出する。
上記式(4)において、ΔRは、ステップS104の処理で算出された値であり、Δ(dQ/dV)は、ステップS105の処理で算出された値である。αは、上記式(3)で説明した係数である。抵抗変化量ΔRtotalを算出するときには、変化量Δ(dQ/dV)を抵抗変化量に変換する必要があるため、係数αを用いている。
抵抗変化量ΔRtotalが閾値ΔRthよりも小さいとき、コントローラ40は、ステップS111において、組電池10が正常状態であると判別する。抵抗変化量ΔRtotalが閾値ΔRthよりも小さいときには、組電池10の抵抗値が、良品として許容される範囲に含まれており、組電池10を出荷することができる。
ここで、閾値ΔRthは、良品として許容される範囲を規定しており、適宜設定することができる。閾値ΔRthに関する情報は、メモリ41に記憶しておくことができる。
抵抗変化量ΔRtotalが閾値ΔRthよりも大きいとき、コントローラ40は、ステップS112において、組電池10が異常状態であると判別する。抵抗変化量ΔRtotalが閾値ΔRthよりも大きいときには、組電池10の抵抗値が、良品として許容される範囲から外れており、組電池10を出荷することができない。
実施例1で説明したように、抵抗変化量ΔRおよび変化量Δ(dQ/dV)を算出することにより、組電池10における、すべての抵抗成分(直流抵抗成分、反応抵抗成分および拡散抵抗成分)を把握することができ、これらの抵抗成分に基づいて、組電池10の良否を判別することができる。
10:組電池、11:単電池、21:電流センサ、22:電圧センサ、23:スイッチ、
30:負荷、40:コントローラ、41:メモリ

Claims (10)

  1. 二次電池の抵抗値から、前記二次電池の充電状態が低下したときの出力性能を診断するコントローラを有し、
    前記コントローラは、
    診断対象の前記二次電池で取得され、蓄電量の変化に対する電圧値の変化を示す第1曲線を用いて、前記蓄電量の変化量および前記電圧値の変化量の比と、前記電圧値との関係を示す第2曲線を算出し、
    前記第2曲線上の特徴点と、前記特徴点に対応した基準点との間における、前記比のずれ量および前記電圧値のずれ量の両方に基づいて、一つの、前記二次電池の充電状態が低下したときの抵抗値の変化量を算出することを特徴とする診断装置。
  2. 前記特徴点は、前記第2曲線上に含まれる複数の特徴点のうち、前記電圧値が最も低い側に位置する特徴点であり、
    前記コントローラは、前記比のずれ量を用いて、前記二次電池の正極における拡散抵抗成分を把握するとともに、前記電圧値のずれ量を用いて、前記二次電池における直流抵抗成分および反応抵抗成分を把握することを特徴とする請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記コントローラは、前記抵抗値の変化量を用いて、前記二次電池の充電状態が低下したときの出力電力を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の診断装置。
  4. 前記第2曲線は、前記蓄電量の変化量を前記電圧値の変化量で除算した値と、前記電圧値との関係を示しており、
    前記コントローラは、前記第2曲線上の極大点を前記特徴点として特定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の診断装置。
  5. 前記二次電池は、負極の活物質として、グラファイト系の炭素材料を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の診断装置。
  6. 前記コントローラは、前記診断対象の二次電池の満充電容量を測定するときに、前記第1曲線を取得することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の診断装置。
  7. 二次電池の抵抗値から、前記二次電池の充電状態が低下したときの出力性能を診断する診断方法であって、
    診断対象の前記二次電池で取得され、蓄電量の変化に対する電圧値の変化を示す第1曲線を用いて、前記蓄電量の変化量および前記電圧値の変化量の比と、前記電圧値との関係を示す第2曲線を算出し、
    前記第2曲線上の特徴点と、前記特徴点に対応した基準点との間における、前記比のずれ量および前記電圧値のずれ量の両方に基づいて、一つの、前記二次電池の充電状態が低下したときの抵抗値の変化量を算出することを特徴とする診断方法。
  8. 前記特徴点は、前記第2曲線上に含まれる複数の特徴点のうち、前記電圧値が最も低い側に位置する特徴点であり、
    前記比のずれ量を用いて、前記二次電池の正極における拡散抵抗成分を把握するとともに、前記電圧値のずれ量を用いて、前記二次電池における直流抵抗成分および反応抵抗成分を把握することを特徴とする請求項7に記載の診断方法。
  9. 前記第2曲線は、前記蓄電量の変化量を前記電圧値の変化量で除算した値と、前記電圧値との関係を示しており、
    前記第2曲線上の極大点を前記特徴点として特定することを特徴とする請求項7又は8に記載の診断方法。
  10. 前記二次電池は、負極の活物質として、グラファイト系の炭素材料を有することを特徴とする請求項7から9のいずれか1つに記載の診断方法。
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