JP5843905B2 - 照明光学系、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

照明光学系、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、照明光学系、露光装置及びデバイス製造方法に関する。
半導体デバイスや液晶表示装置等の製造工程のうちリソグラフィ工程において、照明光学系によりマスク(レチクル)を照明して、感光性のレジスト層が形成された基板に投影光学系を介してマスクのパターンの像を投影する露光装置が用いられている。露光装置において、高解像力を得ながら焦点深度を確保するため、マスクのパターンに応じて有効光源分布(照明条件)を最適化することが行われている。有効光源分布は、照明光学系の瞳面における光強度分布であり、照明光学系によるマスク(被照明面)に入射する光の角度分布でもある。
特許文献1には、円錐プリズムまたは角錐プリズムを用いて光束の断面形状を輪帯状に変更して、輪帯状の有効光源分布(輪帯照明)を形成することが記載されている。特許文献2には、一対の円錐プリズムと一対の角錐プリズムを用いて、輪帯照明や4重極照明を形成することが記載されている。
また、特許文献3には、円錐プリズムから出射された光を、円柱状の反射部材と円筒状の反射部材で構成される照明光均一化光学系に入射させて、均一な光強度分布の輪帯照明を形成することが記載されている。
特開2002−343715号公報 特開平11−271619号公報 国際公開第99/25009号パンフレット
特許文献1や2に記載のようなプリズムを用いた照明光学系を有する露光装置の模式図を図13に示す。露光装置は照明光学系ILおよび投影光学系POを有する。光源1は回転対称な光分布を射出する光源である。光源1からの光は光学系2、円錐プリズム3、光学系4を通過し、マスクMに入射する。マスクMから出た回折光は投影光学系POに入射し、開口絞り(NA絞り)5を経て基板Pに結像する。円錐プリズム3はマスクMに対するフーリエ変換面に配置されている。有効光源分布は、円形状から輪帯形状へと変更される。その様子を実線と点線を用いて表す。点線は、円錐プリズム3がない場合に光が通過していく様子を、実線は、円錐プリズム3がある場合に光が通過していく様子を表している。円錐プリズム3の作用で光束が広がり、点線で示す光の入射角度よりも大きな入射角度でマスクMに入射することが分かる。その結果、投影光学系POの開口絞り5で一部の光が遮られてしまい、基板Pの露光量が減ってしまう。つまり、照明光学系ILからの光が一部利用されないということを表しており、光利用効率が低下したといえる。
このように、従来の円錐プリズム3では光束が広がってしまうため、円錐プリズム3より後の遮光部材で一部の光が遮られてしまったり、円錐プリズム3より後の光学素子に一部の光が入射できなかったりして、光利用効率が低下していた。
また、特許文献3に記載のような照明光均一化光学系を用いた場合、前記光学系に入射する光の角度分布よりも、前記光学系から射出される光の角度分布の方が広がりをもつ。これにより、後の光学素子に一部の光が入射できなかったりして、光利用効率が低下する。
そこで、本発明は、光束の断面形状を変更するプリズムからの光を用いて基板を露光する際の光利用効率の低下を抑えることができる照明光学系を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一側面としての照明光学系は、光束の断面形状を変更するプリズムを有し、被照明面を照明する照明光学系であって、前記プリズムは、光入射面と、光出射面と、前記光入射面側から前記光出射面側に延びる外側面とを有し、前記光入射面は凹錐面を有し、前記光出射面は凸錐面を有し、前記外側面は前記光入射面から前記外側面に入射する光を反射する反射面を有することを特徴とする。
本発明によれば、光束の断面形状を変更するプリズムからの光を用いて基板を露光する際の光利用効率の低下を抑えることができる。
実施形態1における照明光学系の概略図である。 フライアイ光学系の概略図である。 視野絞りの概略図である。 実施例1におけるプリズムを示す図である。 実施例1におけるプリズムによる効果を説明するための図である。 実施例2におけるプリズムを示す図である。 実施例3におけるプリズムを示す図である。 実施例4におけるプリズムを示す図である。 実施形態2における露光装置を示す概略図である。 六角柱のオプティカルロッドを示す図である。 実施形態2におけるプリズムを示す図である。 σ絞りチェンジャーの概略図である。 従来技術のプリズムの問題を説明するための図である。 実施例5におけるプリズムを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態に係る照明光学系の構成について図1〜図8を用いて説明する。
本実施形態の照明光学系は、例えば、露光装置に用いられ、光源からの光を照射対象物であるパターンが形成されたマスク(レチクル)へ導くための装置である。露光装置は、マスクのパターンからの回折光を投影光学系を用いて結像し、マスクのパターンの像を基板(ウエハやガラスプレート等)上に投影して基板を露光する。
図1は、本実施形態に係る照明光学系の構成を示す概略図である。光源部120は光源101と楕円ミラー102を有する。照明光学系は、プリズム(光学系)104、第1光学系105、偏向ミラー107、第2光学系140、フライアイ光学系109、σ絞り110、第3光学系150、視野絞り111、第4光学系160を有する。照明光学系は、被照明面にあるマスクMを照明する。
光源101は高圧水銀ランプである。光源101には、このほかキセノンランプやエキシマレーザーなどを用いることもできる。楕円ミラー102は、光源101から出た光を集光するための集光光学系であり、楕円形状の一部を用いた形状をしており、光源101を楕円の2つの焦点位置の一方に配置させている。
光源101から出て、楕円ミラー102で反射された光は、楕円のもう一方の焦点位置近傍に配置されているプリズム104に集光する。プリズム104は、入射光を透過させることにより、入射する光束の断面形状を変更して光を出射する。プリズム104を通った光は、第1光学系105により偏向ミラー107に導かれ、偏向ミラー107で反射される。
本実施形態においては、光源部120は2つあり、それぞれの光源部に対して偏向ミラー107が配置されている。光源の数により偏向ミラーの配置が異なるが、光源の数が1つであっても3つ以上であってもよい。
面108が、プリズム104の射出面に対して実質的にフーリエ変換の位置となるように第1光学系105が構成されている。そのため、プリズム104の射出面における輪帯状の光強度分布が、面108に入射する光の角度分布となる。なお、図1では、プリズム104の射出面から射出される光の角度分布(面108における光強度分布)の光線が描かれている。面108からの光は第2光学系140によりフライアイ光学系109に導かれる。第2光学系140は、フライアイ光学系109の入射面が面108に対して実質的にフーリエ変換位置となるように構成されている。
図2は、フライアイ光学系109を表す図である。図2に示すように、フライアイ光学系109は、多数の平凸レンズを平面状に張りあわせた、2つのレンズ群131、132により成る。レンズ群131、132を構成する1つ1つの平凸レンズの焦点位置に、対となる平凸レンズがあるように曲率面を向かい合わせて配置されている。このようなフライアイ光学系109を用いることにより、フライアイ光学系109の射出面側には二次光源分布(有効光源分布)が形成される。
フライアイ光学系109の射出面から射出した光束はσ絞り110を介して、第3光学系150により視野絞り111に導かれる。σ絞り110は開口形状により有効光源分布の形状を整える。第3光学系150は、視野絞り111の位置がフライアイ光学系109の射出面110に対して実質的にフーリエ変換面となるように構成されている。フライアイ光学系109の射出面側には二次光源分布が形成されているので、視野絞り111上で一様な光強度分布となる。
図3は視野絞り111の構成図を表している。視野絞り111は、円弧形状のスリット(開口部)23が形成され、スリット23以外の光は遮光される。スリット23を透過した円弧形状の光束は第3光学系160によってマスクMに均一に照明される。視野絞り111のスリットを円弧形状としたが、他の形状、例えば矩形形状でも構わない。
次に、プリズム104の実施例を説明する。
(実施例1)
本実施例におけるプリズム104Aを図4に示す。図4(a)にプリズム104Aの斜視図を示す。図4(b)に、プリズム104Aの光軸を含む面で切った断面図と右側から見た側面図を示す。プリズム104Aは、円柱のオプティカルロッドをベースに、片面の中心付近の一部が、104A1のように凹状の円錐面に形成されており、もう片面の中心付近の一部が104A3のように凸状の円錐面に形成されている。凹円錐面104A1の頂点と凸円錐面104A3の頂点を結ぶ軸を光軸とする。
照明光学系において、プリズム104Aを、その凹状円錐面104A1を光源側に、凸状円錐面104A2を光源側と逆側に配置させる。プリズム104Aは、光入射面と光出射面と外側面とを1つの光学素子で構成したものである。プリズム104Aの光入射面は、凹円錐面104A1と、凹円錐面104A1の周囲に形成された環状の平面104A2(第1面)とを有する。つまり、光入射面において第1面104A2は凹円錐面104A1の中心軸からみて外側にある。凹円錐面104A1は頂点を通る中心軸(光軸)に対して回転対称な面である。また、光出射面は、凸円錐面104A3と、凸円錐面104A3の周囲に形成された環状の平面104A4(第2面)を有する。つまり、光出射面において第2面104A4は凸円錐面104A3の中心軸からみて外側にある。凸円錐面104A3は頂点を通る中心軸(光軸)に対して回転対称な面である。また、光出射面は、凸円錐面104A3と平面104A4との間に円柱の内側面104A5を有する。内側面104A5は、凸円錐面104A3の中心軸からみた最外周と第2面104A4の内周とをつなぐように形成されており、凸円錐面104A3を囲むように配置された円柱の側面である。さらに、プリズム104Aは、前記光入射面側から前記光出射面側に延びる外側面104A6を有する。外側面104A6は、光入射面の第1面104A2の外周と光出射面の第2面104A4の外周をつなぐように形成されている。
図4(c)は、光源からの各光線がプリズム104A内を通過する様子を表している。光線1は第1面104A2に入射し、外側面104A6で全反射された後、第2面104A4から射出する。光線2は凹円錐面104A1に入射し、凸円錐面104A3から射出する。光線3は、凹円錐面104A1に入射し、凸円錐面104A3から射出し、内側面104A5で反射される。
このように、光入射面から外側面104A6に入射する光は外側面104A6で全反射するように構成されている。なお、外側面104A6に反射膜を形成することによって反射面を構成してもよい。つまり、外側面104A6は、光入射面から外側面に入射する光を反射する反射面を有する。そのため、光入射面から入射した光が外側へ広がって出射されることを抑えることができ、入射側の光束の外径と出射側の光束の外径を同じにすることができる。したがって、プリズム104Aからの光が、投影光学系の瞳面にある絞りで遮られる光量を低減させたり、後段の光学素子に入射しないで蹴られる光の量を低減させたりすることができる。つまり、プリズム104Aからの光を用いて基板を露光する際の光利用効率の低下を抑えることができる。また、凹円錐面104A1と凸円錐面104A3の錐面が互いに同じ形状で、第1面と第2面が互いに平行であれば、光軸に対する入射光の角度と出射光の角度は同じで保存される。例えば、光軸に平行に入射した光は平行に出射する。
また、内側面104A5は、凸円錐面104A3から出射した光を反射する反射膜などで構成された反射面としている。内側面104A5に反射膜を形成しなくても構わないが、反射膜を形成することにより、凸円錐面104A3から射出した光が内側面104A5で反射されて、プリズム104Aから射出する光の光軸に対する角度が保存されつつ、光の広がりを抑えることができる。
仮に内側面104A5に反射膜を構成すると、プリズム104Aから射出する光はプリズム104Aに入射する光に比べて広がりが抑えられる。そのため、プリズム104Aの後段の光学系において、遮光される光量が減り、光の利用効率の低下をより抑えることができる。プリズム104Aの寸法は、ro=17.5、ri=17.5、t=35、d=52.5(単位はmm)であり、硝材は合成石英である。
例えば、光源側からプリズム104Aの入射面に、図5(A)に示すような強度分布の光が入射したとする。ただし光軸は、図5(A)の座標原点を紙面に垂直に貫く方向であるとする。このとき、プリズム104Aの射出面での光の強度分布は、図5(B)のように、輪帯形状になる。
仮に、プリズム104Aを用いなかった場合、輪帯形状の光強度分布を作成するためには、図5(A)に示す強度分布を開口絞りなどで輪帯状に切り出して用いる必要がある。図5(A)の強度分布を開口絞りで輪帯形状に切り出した場合の光強度分布を図5(C)に表す。
図5(B)と図5(C)の破線部で切った断面のエネルギー分布を図5(D)に示す。図5(D)の実線は図5(B)の場合であり、図5(D)の点線は図5(C)の場合である。これらを比較すると、図5(B)の場合(プリズム104Aを用いた場合)の方が図5(C)の場合に比べて累積光エネルギーが60%程度高い。
(実施例2)
次に、プリズム104の第2実施例を示す。本実施例のプリズム104は、実施例1で用いたプリズム104Aを分割して構成した光学素子群104Bである。
図6に光学素子群104Bの光軸を含む断面図を示す。光学素子群104Bは、2つの光学素子104B1、104B2で構成されている。硝材には一例として合成石英を用いている。光学素子104B1(第1光学素子)は、円柱のオプティカルロッドの中心付近をくり抜いた形状を持つ。光学素子104B1は、プリズム104Aの平面104A2(第1面)及び平面104A4(第2面)を底面及び上面とし、外側面104A6を有する中空の円柱状のロッドである。光学素子104B2(第2光学素子)は、片側が凹円錐面で、もう片側が凸円錐面である円錐プリズムである。光学素子104B2の凹円錐面は凹円錐面104A1、光学素子104B2の凸円錐面は凸円錐面104A3と同じである。光学素子104B2は、光学素子104B1の中空部に配置されている。
光学素子群104Bは、照明光学系100に対してプリズム104Aと同様に配置でき、同等の効果が期待できる。
プリズム104Aを製造する際、凹円錐面や凹円錐面の加工が難しい。また、プリズム104Aにおいて、平面部と円錐面部は透過膜を着けることが望ましいが、均一な透過膜を着けるのが難しい。それに比べて、光学素子群104Bでは、光学素子104B1と光学素子104B2とを互いに独立して製作して組合せるため、上記の問題がなくなる。ゆえに、光学素子群104Bはプリズム104Aより製造しやすく、製造歩留りが向上する。
また、光学素子群104Bは光学素子104B1と光学素子104B2とを接合させて構成するのが望ましい。このとき、光学素子104B1と光学素子104B2との接合面には、合成石英よりも屈折率の低い誘電体膜を、用いる光の波長と同程度の厚みで形成してもよい。この場合、光学素子104B1と光学素子104B2との境界部で、光は全反射され、光のエネルギーは保たれる。
(実施例3)
次に、プリズム104の第3実施例を示す。本実施例のプリズム104は、実施例1で用いたプリズム104Aを分割して構成した光学素子群104Cである。分割の仕方が光学素子群104Bと異なる。
図7に光学素子群104Cの光軸を含む断面図を示す。光学素子群104Cは、2つの光学素子104C1、104C2で構成されている。硝材には一例として合成石英を用いている。光学素子104C1(第4光学素子)は、円柱のオプティカルロッドの中心付近をくり抜いた形状を持ち、光射出面側にプリズム104Aの平面104A4(第2面)を有し、外側面104A6の一部を有する中空の円柱ロッドである。光学素子104C2(第3光学素子)は、プリズム104Aの凹円錐面104A1と、平面104A2(第1面)と、凸円錐面104A3と、外側面104A6の一部を有するプリズムである。光学素子104C1は、光学素子104C2の凸円錐面104A3を自身の中空内に配置している。
光学素子群104Cは、照明光学系100に対してプリズム104Aと同様に配置でき、同等の効果が期待できる。実施例2と同様に、光学素子群104Cもまた、プリズム104Aより製造しやすいといえる。
また、プリズム104Aの内側面104A5と同様に、光学素子104C1の内側面に反射膜を施す場合、光学素子群104Cが複数の光学素子で構成されていることでプリズム104Aより蒸着しやすい。また、光学素子104B1の内側面の一部分に蒸着するより、光学素子104C1の内側面の全面に反射膜を蒸着する方がより簡単に行える。
(実施例4)
次に、プリズム104の第4実施例を示す。本実施例のプリズム104は、実施例1で用いたプリズム104Aを分割して構成した光学素子群104Dである。
図8に光学素子群104Dの光軸を通る断面図を示す。光学素子群104Dは、3つの光学素子104C1、104B2、104D1で構成されている。
光学素子104C1は実施例3で示した光学素子である。光学素子104B2は実施例2で示した光学素子である。光学素子104D1は、プリズム104Aの平面104A2(第1面)を有し、外側面104A6の一部を有する中空の円柱ロッドである。
プリズム104のその他の光学素子群の例として、光学素子104C1を円柱の中心軸を通る断面で2分割もしくは4分割したものなど、他にも様々な分割方法で分割したものが適用可能である。
このようなプリズムや光学素子群を用いてプリズム104を構成することにより、輪帯照明などの変形照明においても、光の利用効率の低下を抑えて、被照射面の照度を減らさないようにすることができる。
なお、プリズム104に円錐面を用いたが角錐面でも構わず、円や角の凹錐面と凸錐面を構成すればよい。プリズム104の側面が円柱であったが角柱でも構わない。
なお、例えば、投影光学系による光の取り込み量を大きくするために、瞳面にある開口絞りの開口径を拡大することが考えられる。しかし、開口絞り5の開口径を拡大すると投影光学系の開口数(NA)が拡大して焦点深度が減少するため、露光装置のプロセスマージンが失われてしまう。
(実施例5)
次に、プリズム104の第5実施例を示す。図14に、プリズム104Eの光軸を含む面で切った断面図と右側から見た側面図を示す。プリズム104Eは、光学素子104E1と光学素子E2を含む。光学素子104E1は、円凹錐面104E11と、円凸錐面104E12と、円凹錐面104E11の外周と円凸錐面104E12の外周をつなぐ外側面104E13を有する。光学素子104E2は、中空の柱状の部材であって、内側面104E22を有する。内側面104E22には反射膜が着けられている。内側面104E22は、円凸錐面104E12を囲むように配置された円柱の側面である。光線1Eは、円凹錐面104E11に入射して、光学素子104E1中を進み、円凸錐面104E12から出射する。光線2Eは、円凹錐面104E11に入射して、光学素子104E1中を進み、円凸錐面104E12から出射し、さらに、内側面104E22で反射されて、プリズム104Eから出射する。つまり、光軸に対して外側方向に角度をもって円凹錐面104E11に入射した光線2Eは、円凸錐面104E12を出射した後、内側面104E22で反射されて内側方向に向いて出射する。光線3Eは、円凹錐面104E11に入射して、光学素子104E1中を進む途中で外側面104E13で全反射され、円凸錐面104E12から出射する。このように、外側面104E13は、光を全反射する反射面の機能を有する。光線3Eは、円凹錐面104E11で外側方向に屈折されて、外側面104E13で全反射されることにより、内側方向に進む。したがって、外側面104E13と内側面104E22を有することにより、プリズム104Eから出射する光は光の広がりを抑えられる。円凹錐面104E11と円凸錐面104E12の錐面が同じ形状で、外側面104E13と内側面104E22が光軸に平行であれば、出射光は入射光と同等の角度をもって出射される。
(実施形態2)
図9を用いて、本発明の第2実施形態に係る投影露光装置の構成について説明する。図中で使用する同一の符号は共通とし、一部説明は省略する。
照明光学系は、実施形態1のプリズム104Aと、図10に示す六角柱のオプティカルロッド114と、図11に示すプリズム106を有する。また、これらの光学部材を光路内に出し入れして、1つの光学部材を選択的に光路内に配置するプリズムチェンジャー112を有する。
プリズム106は、図11(A)に示すように、光入射面に、外側の凸円錐面1061と、内側の凸円錐面1062を有する。また、光出射面に凹円錐面1063を有し、中心付近は中空である。図11(B)にプリズム106を通過する光線を表す。凸状の円錐面を入射面に、凹状の円錐面を出射面側に配置すると、光線4は、凸円錐面1061に入射して光軸Oにより近づくことになる。しかし、光線5や光線6のように光線の通過する領域が中抜けになっていて屈折面がない場合、図のように光線の進み方は影響を受けない。これにより、プリズム106を用いると、入射光束に比べて、射出する光束の径を小さく抑えることができる。
照明光学系の瞳面に形成される光強度分布(有効光源分布)の広がりを小さくしたい場合、有効光源分布の外周部分をσ絞りなどでカットする必要があるが、その際、光の利用効率が落ちてしまう。しかし、プリズム106を用いることで、有効光源形状を小さくすることができ、光利用効率の低下を抑えることができる。
また、照明光学系は、フライアイ光学系109の射出面付近に、互いに開口形状が異なる複数のσ絞りを選択的に配置することができるσ絞りチェンジャー113を構成している。
図12は、σ絞りチェンジャー113の概略図である。例えば、プリズムチェンジャー112を駆動させ、光路内にオプティカルロッド114を配置した場合、σ絞り113Aがフライアイ光学系109の射出面付近に配置されるようにσ絞りチェンジャー113を駆動させる。また、プリズムチェンジャー112を駆動させて光路内にプリズム104を配置させた場合、σ絞り113Bがフライアイ光学系109の射出面付近に配置されるようにσ絞りチェンジャー113を駆動させる。また、プリズムチェンジャー112を駆動させて光路内にプリズム106を配置させた場合、σ絞り113Cがフライアイ光学系109の射出面付近に配置されるようにσ絞りチェンジャー113を駆動させる。
本実施形態の投影露光装置は、プリズムチェンジャー112およびσ絞りチェンジャー113を用いて、複数種類の有効光源分布(照明条件)を形成することでき、マスクMのパターンに応じて有効光源分布を選択してマスクMを照明する。投影露光装置は、マスクMのパターンを投影光学系POを介して基板Pに投影して基板Pを露光する。本実施形態の投影露光装置によれば、マスクMのパターンに応じて、パターンの解像性能が高い有効光源分布を選択してマスクMを照明し基板を露光することができ、生産性を向上させることができる。
本実施形態の投影露光装置は、基板Pに入射する光の角度分布(有効光源分布)を計測する計測器JSを有する。計測器JSは、基板を保持して移動する基板ステージPS内に配置されている。計測器JSは、直径1mm以下のピンホールが形成されたピンホール板と、ピンホールから100mm程離れた位置にCCDカメラを有する。基板Pに入射する光の角度分布を測定する際に、ピンホールが像面に位置するように計測器JSを露光領域内に移動させ、ピンホールを透過した光分布をCCDカメラで撮像する。CCDカメラによる撮像データを用いた基板Pに入射する光の角度分布を求めることができる。そして、求められた角度分布を用いた、基板Pに入射する光の角度分布が所望の角度分布となるように、プリズム104の位置や姿勢を調整する。また、計測器JSは、投影光学系のテレセン調整にも使用されうる。
(実施形態3)
次に、前述の露光装置を利用したデバイス(半導体IC素子、液晶表示素子等)の製造方法を説明する。デバイスは、前述の露光装置を使用して、感光剤が塗布された基板(ウェハ、ガラス基板等)を露光する工程と、その基板(感光剤)を現像する工程と、他の周知の工程と、を経ることにより製造される。他の周知の工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。本デバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。

Claims (13)

  1. 光束の断面形状を変更するプリズムを含む光学系を有し、被照明面を照明する照明光学系であって、
    前記プリズは、光入射面と、光出射面と、前記光入射面側から前記光出射面側に延びる外側面とを有し、
    前記光入射面は凹錐面を有し、
    前記光出射面は凸錐面を有し、
    前記外側面は前記光入射面から前記外側面に入射する光を反射する反射面を有し、
    前記光入射面は、前記凹錐面の頂点を通る中心軸からみて前記凹錐面の外側にある第1面を有し、
    前記光出射面は、前記凸錐面の頂点を通る中心軸からみて前記凸錐面の外側にある第2面を有することを特徴とする照明光学系。
  2. 前記照明光学系は、前記光入射面の前記凹錐面及び前記第1面に光が入射するように光を導くことを特徴とする請求項に記載の照明光学系。
  3. 前記プリズは、
    前記第1面及び前記第2面を底面及び上面とし、前記外側面を有する中空の柱状の光学素子と、
    記光学素子の中空部にある、前記凹錐面と前記凸錐面を有する光学素子と、で構成されていることを特徴とする請求項又はに記載の照明光学系。
  4. 前記プリズは、
    前記凹錐面と前記第1面と前記凸錐面と前記外側面を有する光学素子と、
    前記凸錐面を中空内に配し、前記第2面と、前記外側面を有する中空の柱状の光学素子と、で構成されていることを特徴とする請求項又はに記載の照明光学系。
  5. 光束の断面形状を変更する、プリズムを含む光学系を有し、被照明面を照明する照明光学系であって、
    前記プリズムは、光入射面と、光出射面と、前記光入射面側から前記光出射面側に延びる外側面とを有し、
    前記光入射面は凹錐面を有し、
    前記光出射面は凸錐面を有し、
    前記外側面は前記光入射面から前記外側面に入射する光を反射する反射面を有し、
    前記プリズムを含む光学系は、前記凸錐面から出射した光を反射する反射面を有することを特徴とする照明光学系。
  6. 前記凸錐面から出射した光を反射する反射面は、前記凸錐面を囲むように配置された円柱状の側面に形成されていることを特徴とする請求項に記載の照明光学系。
  7. 光束の断面形状を変更する、プリズムを含む光学系を有し、被照明面を照明する照明光学系であって、
    前記プリズムは、光入射面と、光出射面と、前記光入射面側から前記光出射面側に延びる外側面とを有し、
    前記光入射面は凹錐面を有し、
    前記光出射面は凸錐面を有し、
    前記外側面は前記光入射面から前記外側面に入射する光を反射する反射面を有し、
    前記プリズムを含む光学系は、
    前記凹錐面と前記凸錐面と前記外側面を有する光学素子と、
    内側面に前記凸錐面から出射した光を反射する反射面が形成された、中空の柱状の光学素子とで構成されていることを特徴とする照明光学系。
  8. 前記反射面は、前記光入射面から入射する光を全反射することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の照明光学系。
  9. 前記反射面は反射膜が形成された面であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の照明光学系。
  10. 前記プリズムを含む光学系は複数の光学素子を接合して構成され、
    前記複数の光学素子の接合面に、屈折率が前記複数の光学素子より低い膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の照明光学系。
  11. 前記プリズムを含む光学系から出射される光束の外径は前記プリズムを含む光学系に入射する光束の外径と同じであることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の照明光学系。
  12. マスクを照明する請求項1乃至11の何れか1項に記載の照明光学系と、前記マスクのパターンの像を基板に投影する投影光学系とを有する露光装置。
  13. 請求項12に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、該露光された基板を現像する工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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