JP5838947B2 - 複合操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に備えられた電子機器の操作に使用する複合操作装置に関するものである。
従来、様々な電子機器に搭載される操作装置として、特定の回転軸回りに回転操作されるとともに、前記回転軸と直交する方向にスライド操作される操作部材を備えた複合操作装置が知られている。このような複合操作装置は、例えば、自動車等の車両に搭載される場合、カーナビゲーションシステムや、車両のシート等を操作するために用いられる。
例えば、特許文献1には、特定の回転軸回りに回転操作されるとともに前記回転軸と直交する方向にスライド操作される操作部材と、前記操作部材を回転可能に保持するとともに前記操作部材のスライド操作に伴って当該操作部材のスライド方向と同方向にスライドするスライダーと、前記スライダーの前記スライド方向のスライドを許容するように当該スライダーを保持する内周リングと、前記スライダーの前記内周リングから離間する方向への変位を規制するように前記内周リングとの間で当該スライダーを挟み込む外周リングとを備えた複合操作装置が開示されている。
特開2008−135324号公報
上記特許文献1に記載の複合操作装置は、前記操作部材が前記回転軸と直交する面内で任意の方向にスライド操作されることが可能であるが、前記操作部材をスライド操作するとき、当該操作部材を特定の方向に確実に案内したいというニーズがある。
また、上記特許文献1に記載の複合操作装置では、前記スライダーの抜け止めのために、当該スライダーを内周リングと外周リングとにより挟み込む構造が採られているため、部品点数が多く、組み立てが複雑化するという問題がある。具体的には、前記内周リングの内側に前記操作部材と前記スライダーとを配置しておき、この状態で前記内周リングとの間で前記スライダーを挟み込むように前記外周リングを取り付ける作業が必要となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、操作部材のスライド方向の案内が確実になされ、かつ、スライダーの抜け止め構造が簡素な複合操作装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、特定の回転軸回りの回転操作及び当該回転軸に対して直交する特定のスライド方向へのスライド操作が可能な複合操作装置であって、ベースと、このベースに対して前記スライド方向へのスライドが可能となるように当該ベースに支持されるスライダーと、このスライダーに前記回転軸回りに回転可能に保持され、かつ、当該スライダーと一体に前記スライド方向にスライドするようにスライド操作を受ける操作部材と、を備え、前記ベースは、前記回転軸と平行な方向に前記スライダーと対向する対向面を有するベース本体と、この対向面から前記スライダーに向かって突出し、当該スライダーを前記スライド方向に案内する案内部と、この案内部から前記スライド方向と直交するスライド規制方向に離れた位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出するとともに前記スライダーの前記ベース本体から離間する方向への変位を拘束する少なくとも一つの拘束部と、を有し、前記スライダーは、前記案内部に対して前記回転軸と平行な方向に着脱可能に嵌合可能でかつその嵌合状態で当該案内部により前記スライド方向に案内される形状を有する被案内部と、前記対向面と反対の側を向くとともに前記スライド方向と平行に延びる面であって前記拘束部に拘束される面である少なくとも一つの被拘束面と、を有し、前記案内部は、前記スライド方向と平行な方向に延び、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について第一の側から拘束する第一案内面と、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について前記第一の側と反対の側から拘束する第二案内面と、を有し、前記スライダーはその被案内部が前記第一及び第二案内面による拘束を受けながら前記スライド方向にスライド可能であり、前記拘束部は、前記嵌合状態で前記被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する摺接部を有し、かつ、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより当該スライダーから退避する方向に撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有する複合操作装置を提供する。
この発明によれば、前記スライダーを前記ベースに対して前記嵌合方向に組み付けることにより、前記ベースの案内部及び前記スライダーの被案内部によって前記操作部材及び前記スライダーが確実に前記スライド方向へ案内される構造、及び前記ベースの拘束部が前記スライダーの被拘束面に接触することによる当該スライダーの抜け止め構造が構築される。具体的には、前記スライダーは、前記案内部に対して前記回転軸と平行な方向に着脱可能に嵌合可能でかつその嵌合状態で当該案内部により前記スライド方向に案内される形状を有する被案内部を有し、前記ベースの案内部は、前記スライド方向と平行な方向に延び、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について第一の側から拘束する第一案内面と、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について前記第一の側と反対の側から拘束する第二案内面とを有するので、前記案内部と前記被案内部とが嵌合状態となるように前記スライダーを前記ベースに対して組み付けることにより、前記操作部材及び前記スライダーが前記ベースに対して前記スライド規制方向に相対変位することなく確実に前記スライド方向へ案内される構造が構築される。そして、前記スライダーは、前記ベースの対向面と反対の側を向くとともに前記スライド方向と平行に延びる面であって前記拘束部に拘束される面である被拘束面を有し、前記スライダーの拘束部は、前記嵌合状態で前記被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する摺接部を有し、かつ、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより当該スライダーから退避する方向に撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有するので、前記案内部と前記被案内部とが嵌合状態となるように前記スライダーを前記ベースに対して組み付けることにより、前記拘束部が前記被拘束面に接触することによる当該スライダーの抜け止め構造が構築される。
この場合において、前記ベースは、前記拘束部として、第一拘束部と、前記スライド規制方向について前記案内部を挟んで前記第一拘束部と反対側の位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出する第二拘束部と、を有し、前記スライダーは、前記被拘束面として、前記第一拘束部及び前記第二拘束部にそれぞれ対応して設けられる第一被拘束面及び第二被拘束面を有し、前記第一拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第一被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第一被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第一摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記スライダーから退避する方向に撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有し、前記第二拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第二被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第二被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第二摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記第一拘束部の撓み変形の向きと逆の向きに撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有する、ことが好ましい。
このようにすれば、前記スライド規制方向について前記案内部を挟んだ両側から前記スライダーが拘束されるので、前記嵌合状態におけるスライダーの抜け止めが一層確実となる。
さらにこの場合において、前記ベースは、前記拘束部として、前記スライド方向について前記回転軸を含み前記スライド方向と直交する直交平面を挟んで前記第一拘束部と反対側の位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出する第三拘束部と、前記スライド方向について前記直交平面を挟んで前記第二拘束部と反対側の位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出する第四拘束部とをさらに有し、前記スライダーは、前記被拘束面として、前記第三拘束部及び前記第四拘束部にそれぞれ対応して設けられる第三被拘束面及び第四被拘束面をさらに有し、前記第三拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第三被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第三被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第三摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記スライダーから退避する方向に撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有し、前記第四拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第四被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第四被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第四摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記第三拘束部の撓み変形の向きと逆の向きに撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、前記面内における前記スライド規制方向と平行な直線のうち前記スライダーを通る直線回りの前記スライダーの回動が抑制される。よって、前記操作部材及び前記スライダーのスライド時のがたつきが抑制される。
また、本発明において、前記スライダーは、前記操作部材を回転可能に保持する円筒状の保持部と、前記第一被拘束面を有する第一被拘束壁と、前記第二被拘束面を有する第二被拘束壁とを有し、前記第一被拘束壁は、前記保持部の接線のうち前記スライド方向と平行な方向に延びるものの一方を含むように当該スライド方向に延びる形状を有し、前記第二被拘束壁は、前記保持部の接線のうち前記スライド方向と平行な方向に延びるものの他方を含むように当該スライド方向に延びる形状を有することが好ましい。
このようにすれば、前記第一被拘束壁と前記第二被拘束壁との間の寸法が、前記保持部の直径と略同一になるので、前記スライダーの前記スライド規制方向の寸法が短縮される。
また、本発明において、前記案内部は、前記スライド規制方向に前記回転軸から離間した位置に設けられており前記第一案内面を有する第一案内部と、前記第一案内部との間で前記回転軸を挟む位置に設けられており前記第二案内面を有する第二案内部とを有することが好ましい。
このようにすれば、前記スライド規制方向における前記回転軸を挟んだ二箇所で前記スライダーのスライドが案内されるので、前記スライダーの前記回転軸回りの回転がさらに抑制される。
また、本発明において、前記摺接部は、前記被拘束面に点接触あるいは線接触する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、前記摺接部と前記被拘束面との間に働く摩擦力が低減するので、前記操作部材のスライド操作時における操作抵抗が低減される。
以上のように、本発明によれば、操作部材のスライド方向の案内が確実になされ、かつ、スライダーの抜け止め構造が簡素な複合操作装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態の複合操作装置の一部を破断した状態の斜視図である。 図1とは異なる角度から見た状態の断面斜視図である。 図1に示す複合操作装置の操作部材及びパネルを省略した状態の平面図である。 図3に示すIV−IV線での断面図である。 第一係合部と第二係合部との関係を示す断面図である。 伝達部材の一部を破断した状態を示す斜視図である。 伝達部材の挙動を示す図である。 図2と同断面におけるスライダーのベースへの組み付けを示す図である。 図8の状態からスライダーのベースへの組み付けが進んだ状態を示す図である。 本発明の第二実施形態の複合操作装置の第一拘束部の近傍を拡大した斜視図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態の複合操作装置について、図1〜図9を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の複合操作装置は、ベース10と、このベース10に対して特定のスライド方向へのスライドが可能となるように当該ベース10に支持されるスライダー30と、特定の回転軸回りの回転操作及び前記スライド方向のスライド操作を受ける操作部材50と、この操作部材50の一方側へのスライド操作を検出する第一検出素子61と、操作部材50の他方側へのスライド操作を検出する第二検出素子62と、操作部材50の前記一方側へのスライド操作によりスライダー30に作用する操作力を第一検出素子61に伝達する第一伝達部材71と、操作部材50の前記他方側へのスライド操作によりスライダー30に作用する操作力を第二検出素子62に伝達する第二伝達部材72と、ベース10に取り付けられるパネル80とを備える。本実施形態では、ベース10、スライダー30及び操作部材50は、前記スライド方向と直交し、かつ前記回転軸を通る直交平面を対称面として、面対称となっている。
ここで、以下の説明において、図1に示すように、前記回転軸と平行な方向を上下方向とし、操作部材50及びスライダー30のスライド方向を左右方向とし、上下方向及び左右方向のそれぞれに直交する方向を前後方向又はスライド規制方向とする。また、操作部材50及びスライダー30がベース10に対してスライド方向に変位していない位置を中立位置とする。
図1〜図3に示すように、ベース10は、ベース本体11と、このベース本体11に対して所定方向に相対的に撓み変形することが可能な可撓部15と、スライダー30を前記スライド方向に案内する案内部18と、スライダー30のベース本体11から離間する方向(上方向)への変位を拘束する拘束部と、第一伝達部材71を保持する第一伝達部材保持部25と、第二伝達部材72を保持する第二伝達部材保持部26と、スライダー30と前記スライド方向において当接する第一ストッパ部27及び第二ストッパ部28とを有する。なお、図3では、操作部材50及びパネル80は省略されている。
ベース本体11は、上下方向においてスライダー30と対向する対向面12aを有する平板部12と、対向面12aから上方に向かって突出する突出周壁13と、突出周壁13の上端に接続された上壁14とを有する。図3に示すように、平板部12は、平面視において矩形状を呈する。この平板部12は、第一検出素子61をスライダー30側(上側)に露出させる第一孔12bと、第二検出素子62をスライダー30側(上側)に露出させる第二孔12cとを有する。第一孔12bは、平板部12のうち前記スライド方向における右側(図3の上側)の端部に形成されており、第二孔12cは、平板部12のうち前記スライド方向における左側(図3の下側)の端部に形成されている。突出周壁13は、平板部12の中央部から上方に向かって突出している。上壁14は、平板部12と平行となっている。この上壁14にはスリット14aが形成されており、このスリット14aは、前記スライド方向に互いに離間した位置からそれぞれ後方に延び、かつ、それぞれの終端同士がつながった形状を有する。これにより可撓部15が上壁14に対して上下方向に相対的に撓み変形することが可能となっている。
可撓部15は、上壁14につながるように当該上壁14と一体的に成形されている。この可撓部15は、可撓片16と、第一係合部17とを有する。可撓片16は、前記スライド規制方向の一端側(前側)で上壁14につながる基端部と、この基端部とは反対側(後側)の端部であって自由端となった変位端部とを有する。つまり、可撓片16は、上壁14から前後方向に片持ち梁状に延びており、上壁14に対してその自由端側が上下方向に相対的に変位するように撓み変形する。第一係合部17は、可撓片16の変位端部に設けられている。この第一係合部17は、前記スライド方向における中央から当該スライド方向の外側に向かうにしたがって上下方向の寸法が増大する形状を有する。第一係合部17は、前記スライド方向における中央に形成された係止部17aと、この係止部17aから左右方向の両外側に向かって連続的に延びる形状の摺動面17bとを有する。係止部17aは、第二係合部35に対して前記スライド方向の両側から当接して当該第二係合部35を係止することにより、スライダー30を中立位置に保持する。摺動面17bは、係止部17aから前記スライド方向の外側に向かうにしたがって上方に向かって直線状に延びる形状を有する。
案内部18は、操作部材50及びスライダー30が確実に前記スライド方向にスライドされるように案内するものである。具体的には、案内部18は、後述の被案内部と嵌合した嵌合状態で当該被案内部を前記スライド規制方向の両側から拘束することにより、スライダー30の前記スライド規制方向についての変位を拘束しながら、当該スライダー30の前記スライド方向へ変位を許容する。すなわち、案内部18は、被案内部と嵌合した状態で当該被案内部を前記スライド規制方向の第一の側から拘束する第一案内面と、被案内部と嵌合した状態で当該被案内部を前記スライド規制方向の第一の側とは反対の第二の側から拘束する第二案内面とを有する。
本実施形態では、図2及び図3に示すように、案内部18は、前記回転軸を挟んで前記スライド規正方向に互いに離間した位置に形成された第一案内部19と第二案内部20とを有する。各案内部19,20は、それぞれ対向面12aからスライダー30側(上側)に向かって突出し、かつ、前記スライド方向に長い形状を有する。第一案内部19は、外側レール部と、この外側レール部よりも前記回転軸側に形成されており、外側レール部との間に所定間隔を有して当該外側レール部と対向する内側レール部とを有する。第二案内部20も第一案内部19と同様に、外側レール部及び内側レール部を有する。すなわち、各案内部19,20は、それぞれスライダー30側に向かって開口する凹状を呈する。第一案内部19は、外側レール部と内側レール部との間に後述の第一被案内部43を挟み込む。第二案内部20は、外側レール部と内側レール部との間に後述の第二被案内部44を挟み込む。つまり、本実施形態では、第一案内部19の外レール部の内面19aが前記第一案内面を構成し、第二案内部20の外レール部の内面20aが前記第二案内部を構成する。あるいは、第一案内部の内レール部の外面が前記第一案内面を構成し、第二案内部20の内レール部の外面20aが前記第二案内部を構成する。
拘束部は、スライダー30のベース本体11から離間する方向(上方向)への変位を拘束するものである。より具体的には、拘束部は、当該拘束部に対してスライダー30が前記スライド方向へスライドすることを許容しながら、当該スライダー30がベース本体11から離間する方向へ変位するのを防止するものである。
本実施形態では、拘束部は、第一拘束部21〜第四拘束部24を含む。これら第一拘束部21〜第四拘束部24は、それぞれ案内部18よりも前記スライド規制方向の外側の位置で対向面12aからスライダー30側(上側)に向かって突出する形状を有する。図3に示すように、第一拘束部21は、前記スライド規制方向について第一案内部19の外側(第一案内部19よりも前側)に形成されており、第二拘束部22は、前記スライド規制方向について第二案内部20の外側に形成されており、第三拘束部23は、前記スライド規制方向について第一案内部19の外側であって前記スライド方向について第一拘束部21から右側に離間した位置に形成されており、第四拘束部24は、前記スライド規制方向について第二案内部20の外側であって前記スライド方向について第二拘束部22から右側に離間した位置に形成されている。
第一拘束部21は、対向面12aからスライダー30側に向かって起立する第一起立片21aと、この第一起立片21aから前記スライド規制方向の内側(後側)に向かって突出する第一摺接部21b(摺接部)とを有する。第一起立片21aは、第一摺接部21bが前記スライド方向の外側(前側)に変位するのを許容するように撓み変形することが可能な形状を有する。図2及び図7に示すように、第一摺接部21bは、前記スライド規制方向と平行な方向に延びる中心軸を有する円柱状である。この第一摺接部21bは、後述の第一被拘束面37aに対して線接触しながらこの第一被拘束面37a上を前記スライド方向に摺動する。つまり、第一摺接部21bは、第一被拘束面37aに対して対向面12aと反対の側(上側)から接触することによりスライダー30のベース10から離間する方向への変位を拘束するとともに、当該第一被拘束面37aに対して前記スライド方向へ摺接することによりスライダー30のスライドを許容する。
第二拘束部22は、前記スライド方向と平行であり、かつ前記回転軸を通る平行平面を対称面として、第一拘束部21と面対称となっている。すなわち、第二拘束部22は、対向面12aからスライダー30側に向かって起立する第二起立片22aと、この第二起立片22aから前記スライド規制方向の内側(第一拘束部21側)に向かって突出する第二摺接部22b(摺接部)とを有する。なお、第二起立片22a及び第二摺接部22bは、ともに前記平行平面を対称面として第一起立片21a及び第一摺接部21bと面対称となっているので、その説明を省略する。
第三拘束部23は、前記直交平面を対称面として、第一拘束部21と面対称となっており、第四拘束部24は、前記直交平面を対称面として、第二拘束部22と面対称となっている。換言すれば、第三拘束部23は、第一拘束部21を右方向に平行移動させたものに相当し、第四拘束部24は、第二拘束部22を右方向に平行移動させたものに相当するので、これら第三拘束部23及び第四拘束部24の説明は省略する。
なお、本実施形態では、拘束部は第一拘束部21〜第四拘束部24を有するが、拘束部は少なくとも一つの拘束部を有していればよい。
第一伝達部材保持部25は、前記平行平面よりも前側で、かつ、第三拘束部23よりも右側に形成されている。より具体的には、この第一伝達部材保持部25は、スライダー30と第一孔12bとの間に形成されている。第一伝達部材保持部25は、前記スライド規制方向に延びる形状の中心軸25aを有している。第二伝達部材保持部26は、前記直交平面を対称面として、第一伝達部材保持部25と面対称となっている。すなわち、第二伝達部材保持部26は、前記スライド規制方向に延びる形状の中心軸26aを有している(図1及び図6を参照)。
第一ストッパ部27は、対向面12aからスライダー30側(上側)に向かって突出する形状を有する。図3に示すように、第一ストッパ部27は、前記平行平面よりも後側で、かつ、スライダー30よりも右側に形成されている。この第一ストッパ部27は、スライダー30の前記スライド方向の右側へのスライドの終端(操作部材50のストロークエンド)を規定する。すなわち、第一ストッパ部27は、スライダー30が右側へスライドしたときに当該スライダー30と当接することにより、このスライダー30のスライドを規制する。第二ストッパ部28は、前記直交平面を対称面として、第一ストッパ部27と面対称となっている。そのため、この第二ストッパ部28の説明は省略する。
スライダー30は、操作部材50を保持する保持部31と、保持部31の内側に形成された内筒部32と、底壁33と、上壁14と対向する対向壁34と、第一係合部17と係合する形状の第二係合部35と、操作部材50を取り付けるための取付筒部36と、拘束部に拘束される被拘束壁と、第一伝達部材71を押圧する第一伝達部材押圧部39と、第二伝達部材72を押圧する第二伝達部材押圧部40と、第一ストッパ部27と当接する第一当接壁41と、第二ストッパ部28と当接する第二当接壁42と、案内部18に案内される被案内部と、第一伝達部材71を挟み込む第一挟込部45と、第二伝達部材72を挟み込む第二挟込部46とを有する。
保持部31は、前記回転軸と同じ軸を有する円筒状を呈し、操作部材50が前記回転軸回りに回転可能となるように当該操作部材50を外側から保持する。この保持部31は、操作部材50よりも一回り大きな形状を有する。つまり、操作部材50は、保持部31の内側で回転可能に保持される。
内筒部32は、保持部31の内側に形成されている。この内筒部32は、前記回転軸と同じ軸を有し保持部31よりも一回り小さな円筒状を呈する。
底壁33は、保持部31の下端と内筒部32の下端とを接続する。この底壁33は、平板状であり、対向面12aと平行となる姿勢で当該対向面12aと対向している。
対向壁34は、内筒部32の上端を塞ぐ円板状を呈し、底壁33と平行となっている。
第二係合部35は、対向壁34から上壁14側(下側)に向かって突出し、かつ、対向壁34の中心を通るとともに前記スライド規制方向に長い形状を有する。本実施形態では、第二係合部35は、第一係合部17の係止部17aに係止される被係止部を含む。操作部材50に前記スライド方向の操作力が加えられていないとき、この第二係合部35の被係止部は係止部17aに係止されるので、操作部材50及びスライダー30が前記中立位置に保持される(図4)。そして、操作部材50が前記スライド方向に操作されることにより、この被係止部は摺動面17b上を前記スライド方向に摺動しながら第一係合部17を対向面12a側(下側)に押圧することによって可撓片16を撓み変形させる(図5)。
取付筒部36は、前記回転軸と同じ軸を有し内筒部32よりも一回り小さな円筒状を呈する。この取付筒部36は、対向壁34から上側に向かって延びている。
被拘束壁は、スライダー30のうち前記拘束部による拘束を受ける部位である。具体的には、この被拘束壁は、対向面12aと反対の側(上側)を向くとともに前記スライド方向と平行に延びる面であって前記拘束部に拘束される面である被拘束面を有する。この被拘束面は、前記嵌合状態において、摺接部に対し当該摺接部の下側から接触する。
本実施形態では、被拘束壁は、第一拘束部21及び第三拘束部23に拘束される第一被拘束壁37と、第二拘束部22及び第四拘束部24に拘束される第二被拘束壁38とを含む。第一被拘束壁37は、前記スライド方向と平行な方向に長い形状を有する。この第一被拘束壁37は、保持部31の前側の端部で当該保持部31と接している。図2、図3及び図7に示すように、第一被拘束壁37は、第一摺接部21bを受け入れ可能であり前記スライド方向に長い形状の第一長孔を有する。スライダー30は、その第一長孔内に第一摺接部21bを受け入れた状態で前記スライド方向へのスライドが可能である。つまり、第一長孔の長手方向(左右方向)の寸法は、スライダー30の左右方向のスライドが許容される寸法に設定されている。そして、第一被拘束壁37の第一長孔を取り囲む内周面は、スライダー30がベース10から離れる方向に変位しようとしたときに第一摺接部21bの下端と接触する第一被拘束面37aを有する。すなわち、第一被拘束壁37の第一長孔を取り囲む内周面のうちの下面が、第一被拘束面37aを構成する。この第一被拘束面37aが第一摺接部21bと接触することにより、スライダー30のベース10から離れる方向への変位が拘束される。また、図7〜図9に示すように、第一被拘束壁37は、第一被拘束壁37の外面のうち前記第一長孔の下方に形成された第一傾斜部37bを有する。この第一傾斜部37bは、スライダー30のベース10への取り付けを容易にするために形成される。具体的には、第一傾斜部37bは、第一長孔から下方に向かうにしたがって第一被拘束壁37の厚さ寸法(前後方向の寸法)が小さくなる形状を有する。これらのことは、第三拘束部23側についても同様である。
第二被拘束壁38は、前記スライド方向と平行な方向に長い形状を有する。この第二被拘束壁38は、保持部31の後側の端部で当該保持部31と接している。図2及び図3に示すように、第二被拘束壁38は、第二摺接部22bを受け入れ可能な第二長孔と、第二摺接部22bと接触する第二被拘束面38aと、第二傾斜部とを有する。これら第二被拘束壁38の第二長孔、第二被拘束面38a及び第二傾斜部は、前記平行平面を対称面として第一被拘束壁37の第一長孔、第一被拘束面37a及び第一傾斜部37bと面対称となっている。このことは、第四拘束部24側についても同様である。
第一伝達部材押圧部39は、前記スライド規制方向と平行な方向に長い形状を有し、第一被拘束壁37の右側の端部と保持部31の外周面とを接続している。この第一伝達部材押圧部39は、保持部31の右側の端部よりも内側で保持部31の外周面につながっているとともに、対向面12aに垂直となっている。第一伝達部材押圧部39は、操作部材50が右側へのスライド操作を受けたときに第一伝達部材71を右側に押圧する。第二伝達部材押圧部40は、前記直交平面を対称面として第一伝達部材押圧部39と面対称となっているため、この第二伝達部材押圧部40の説明は省略する。
第一当接壁41は、前記スライド規制方向と平行な方向に長い形状を有し、第二被拘束壁38の右側の端部と保持部31の外周面とを接続している。この第一当接壁41は、保持部31の右側の端部で当該保持部31と接している。この第一当接壁41が第一ストッパ部27と当接するまで操作部材50の前記スライド方向の右側へのスライドが許容される。第二当接壁42は、前記直交平面を対称面として第一当接壁41と面対称となっているため、この第二当接壁42の説明は省略する。
被案内部は、前記案内部18に嵌合することにより、当該案内部18によって前記スライド方向へスライドするように案内を受けるものである。この被案内部は、案内部18に対して前記回転軸と平行な方向に着脱可能に嵌合可能で、かつその嵌合状態で当該案内部18により前記スライド方向に案内される形状を有する。
本実施形態では、被案内部は、第一案内部19に案内される第一被案内部43と、第二案内部20に案内される第二被案内部44とを含む。第一被案内部43は、第一案内部19に対して前記回転軸と平行な方向に着脱可能に嵌合可能で、かつ、その嵌合状態(図2の状態)で第一案内部19により前記スライド方向に案内される形状を有する。具体的には、第一被案内部43は、底壁33から対向面12a(下側)に向かって突出し、かつ、前記スライド方向に長い形状を有する。第一被案内部43が第一案内部19に嵌合した状態では、この第一被案内部43は、前記スライド規制方向の両側から第一案内部19の外側レール部と内側レール部とで挟み込まれることにより前記スライド規制方向に変位しないように拘束される一方、これらレール部に対して相対的に前記スライド方向にスライドすることが許容される。
第二被案内部44は、前記平行平面を基準として第一被案内部43と対称な位置に形成されている。そして、図3に示すように、この第二被案内部44は、前記スライド方向の寸法が第一被案内部43の寸法よりも大きい点を除いて、前記平行平面を基準として第一被案内部43と対称な形状を有する。そのため、この第二被案内部44の説明は省略する。
なお、第一案内部19の内側レール部及び第二案内部20の内側レール部は、それぞれ省略が可能である。この場合、第一案内部19の外側レール部の内面(第一案内面)19aにより第一被案内部43が前記スライド規制方向について外側から拘束され、かつ、第二案内部20の外側レール部の内面(第二案内面)20aにより第二被案内部44が前記スライド規制方向について外側から拘束される。あるいは、第一案内部19の外側レール部及び第二案内部20の外側レール部は、それぞれ省略が可能である。この場合、第一案内部19の内側レール部の外面(第一案内面)により第一被案内部43が前記スライド規制方向について内側から拘束され、かつ、第二案内部20の内側レール部の外面(第二案内面)により第二被案内部44が前記スライド規制方向について内側から拘束される。
第一挟込部45は、第一伝達部材押圧部39との間で前記スライド方向の両側から第一伝達部材71、より詳細には、後述の被押圧部71aを挟み込む形状を有する。具体的には、第一挟込部45は、第一伝達部材押圧部39との間で被押圧部71aを挟み込むのに必要な寸法だけ当該第一伝達部材押圧部39と離間した位置でこの第一伝達部材押圧部39と対向する対向片45aと、第一伝達部材押圧部39の上端と対向片45aの上端とを接続する接続片45bとを有する。対向片45aは、対向面12aに垂直となっており、接続片45bは、対向面12aと平行となっている。第二挟込部46は、前記直交平面を対称面として第一挟込部45と面対称となっているため、この第二挟込部46の説明は省略する。
操作部材50は、スライダー30に前記回転軸回りに回転可能に保持され、かつ、当該スライダー30と一体に前記スライド方向にスライドするようにスライド操作を受ける。この操作部材50は、操作者により回転操作及びスライド操作されるダイアル51と、このダイアル51と共回りするように当該ダイアル51と接続されるインナー55とを有する。なお、本実施形態では、ダイアル51とインナー55とは別部材により構成されているが、これらは一体成形されてもよい。また、ダイアル51は省略されてもよい。この場合、インナー55の上端は塞がれた形状とされることが好ましい。
ダイアル51は、操作者に把持される円筒状の被把持部52と、被把持部52の上端を塞ぐ円板状の天壁53と、インナーと接続されるインナー接続部54とを有する。被把持部52は、前記回転軸と同じ中心軸を有する。インナー接続部54は、被把持部52よりも一回り小さく、かつ前記回転軸と同じ中心軸を有する円筒状である。このインナー接続部54は、被把持部52よりも内側(回転軸側)の位置で天壁53の下面から下方に向かって延びている。
インナー55は、ダイアル51と接続される筒状のダイアル接続部56と、このダイアル接続部56の下端から径方向の外側に向かって全周にわたって張り出す第一張出部57と、第一張出部57の外縁から下方に向かって延びる筒状の外筒部58と、外筒部58の下端から径方向の外側に向かって張り出す第二張出部59とを有する。ダイアル接続部56は、インナー接続部54よりも一回り大きな形状を有する。このダイアル接続部56は、インナー接続部54に対して相対回転しないように当該インナー接続部54に接続される。外筒部58は、内筒部32よりも一回り大きな径を有する。第二張出部59は、保持部31の内面と内筒部32の外面との間に収まる形状を有し、底壁33上に支持される。
第一検出素子61は、操作部材50が前記スライド方向の右側における特定のスライド操作位置までスライド操作されたことを検出する。この第一検出素子61は、第一伝達部材71の対向面12a側(素子押圧方向)への変位を検出可能な姿勢で第一孔12b内に固定されている。本実施形態では、この第一検出素子61として、タクティールスイッチが用いられている。第二検出素子62は、操作部材50が前記スライド方向の左側における特定のスライド操作位置までスライド操作されたことを検出する。この第二検出素子62は、第二伝達部材72の前記素子押圧方向への変位を検出可能な姿勢で第二孔12c内に固定されている。本実施形態では、この第二検出素子62として、第一検出素子61と同じタクティールスイッチが用いられている。
第一伝達部材71は、第一伝達部材押圧部39に押圧される被押圧部71aと、第一検出素子61を前記素子押圧方向に押圧する素子押圧部71bと、前記スライド規制方向に互いに対向する一対の板部71cとを有する。被押圧部71aは、第一伝達部材保持部25の中心軸25aと平行な方向(前後方向)に延びる軸を有する円柱状を呈する。この被押圧部71aは、第一伝達部材押圧部39と対向片45aとの間に挟み込まれる。素子押圧部71bは、被押圧部71aと同じ形状を有する。被押圧部71a及び素子押圧部71bは、一対の板部71c間に接続されている。一対の板部71cは、中心軸25aを挿通可能な軸受孔71dを有する。この軸受孔71dは、一対の板部71cのうち被押圧部71aと素子押圧部71bとを結ぶ直線から離間した位置に形成されている。すなわち、被押圧部71a、素子押圧部71b及び軸受孔71dは三角形状に配置されている。このため、第一伝達部材71は、第一伝達部材保持部25に保持された状態で、中心軸25aを中心に回転可能となっている。
第二伝達部材72は、第一伝達部材71と同様に、被押圧部72aと、素子押圧部72bと、軸受孔72dが形成された一対の板部72cとを有する(図6及び図7を参照)。この第二伝達部材72は、前記直交平面を基準として、第一伝達部材71と対称な形状を有するため、当該第二伝達部材72の説明は省略する。
パネル80は、ダイアル51を外部に露出させ、その他の部材、すなわち、ベース10、スライダー30、各検出素子61,62、各伝達部材71,72及びインナー55を覆う形状を有する。具体的には、パネル80は、ダイアル接続部56の直径よりも大きく、被把持部52の直径よりも小さな直径の開口を有する。図1及び図2に示すように、パネル80の下端は、ベース10に取り付けられる。
次に、本実施形態の複合操作スイッチの組み付け工程を説明する。
まず、ベース10を準備し、このベース10の第一孔12b内に第一検出素子61を固定し、第二孔12c内に第二検出素子62を固定する。
次に、第一伝達部材71を第一伝達部材保持部25に取り付け、第二伝達部材72を第二伝達部材保持部26に取り付ける。具体的には、第一伝達部材71の軸受孔71d内に第一伝達部材保持部25の中心軸25aが挿通されるように第一伝達部材71を第一伝達部材保持部25に取り付け、同様に、第二伝達部材72の軸受孔72d内に第二伝達部材保持部26の中心軸26aが挿通されるように第二伝達部材72を第二伝達部材保持部26に取り付ける。
続いて、ベース10にスライダー30を組み付ける。具体的には、第二係合部35が第一係合部17と対向し、かつ、各被案内部43,44がそれぞれ各案内部19,20と対向する姿勢で、ベース10に対してスライダー30を近付ける。このとき、第一被案内部43は第一案内部19と嵌合する嵌合方向に近づくが、この第一被案内部43が第一案内部19と嵌合するに至るまでの過程において、第一被拘束壁37の下端が第一摺接部21bの上端に接触する(図8を参照)。なお、第二被案内部44は第一被案内部43と同様の挙動を示し、また、第二拘束部22から第四拘束部24は第一拘束部21と同様の挙動を示すので、ここでは、第一被案内部43及び第一拘束部21側を例に説明する。この状態(図8の状態)からさらにスライダー30をベース10に対して前記嵌合方向に近付けると、第一摺接部21bがスライダー30の第一傾斜部37bによって前記スライド規制方向の外側に向かって押圧され、これにより、第一起立片21aは、当該第一摺接部21aの前記外側への変位を許容するように撓み変形する(図9)。ここで、第一傾斜部37bは、第一長孔から下方に向かうにしたがって第一被拘束壁37の厚さ寸法(前後方向の寸法)が小さくなる形状を有するので、スライダー30の前記嵌合方向への移動が容易となる。そして、第一被案内部43が第一案内部19に嵌合したときに、第一起立片21aが弾性復帰することによって第一摺接部21bは第一長孔内に嵌まり込んで第一被拘束面37aと当接する。すなわち、スライダー30をベース10に対して前記嵌合方向に近付けるという簡便な作業でありながら、その嵌合方向と直交する方向へのスライダー30のスライドを許容し、かつ、その嵌合方向と反対方向へのスライダー30の離脱を阻止するように当該スライダー30を組み付けることができる。つまり、ベース10の各案内部19,20及びスライダー30の各被案内部43,44によって操作部材50及びスライダー30が確実に前記スライド方向へ案内される構造、及びベース10の各拘束部21〜24がスライダー30の各被拘束面に接触することによる当該スライダー30の抜け止め構造が同時に構築される。
そして、このとき、すなわち、ベース10へのスライダー30の組み付けが完了したとき、第二係合部35が第一係合部17と係合するので、スライダー30が中立位置に保持される。そして、それと同時に、第一挟込部45は被押圧部71aを挟み込み、かつ、第二挟込部46は被押圧部72aを挟み込む。
その後、インナー55をスライダー30に組み付ける。具体的には、取付筒部36にダイアル接続部56が外嵌するようにインナー55をスライダー30に近付ける。そして、第二張出部59が底壁33上で受けられることにより、インナー55のスライダー30への組み付けが完了する。
なお、インナー55のスライダー30への組み付けは、スライダー30のベース10への組み付けと同時であってもよく、あるいは、スライダー30のベース10への組み付けよりも先に行われてもよい。
続いて、インナー55の上部がパネル80の開口から露出するように当該パネル80をベース10に固定する。
最後に、インナー接続部54をダイアル接続部56に内嵌するようにしてダイアル51をインナー55に組み付ける。
以上の工程により、本実施形態の複合操作装置が組み立てられる。
次に、この複合操作装置の動作について、操作部材50をスライド操作したとき、回転操作したときの順に説明する。
図4に示すように、操作部材50にスライド方向の操作力が加えられていないときは、可撓部15の係止部17aが第二係合部35の被係止部を係止することにより、当該操作部材50は中立位置に保持されている。
この中立位置から操作部材50がスライド方向の例えば左側にスライド操作されると、スライダー30も同方向にスライドする。このとき、図5に示すように、第二係合部35の被係止部が係止部17aから離脱して摺動面17bを下方に押圧することにより、可撓片16の変位端部が下方に撓み変形する。この撓み変形に伴う可撓片16の弾性復帰力により、操作部材50は中立位置に戻される方向(右方向)の付勢力を受ける。そして、このとき、図7に示すように、第二伝達部材72の被押圧部72aが第二伝達部材押圧部40により左側に押圧されることにより、第二伝達部材72は中心軸26aを中心として左回りに回動する。これにより、素子押圧部72bが素子押圧方向に変位し、当該素子押圧部72bにより第二検出素子62が押圧されるので、操作部材50の左側へのスライド操作が検知される。また、このとき、第一伝達部材71の被押圧部71aは第一挟込部45(対向片45a)により左側に押圧されるので、第一伝達部材71は中心軸25aを中心として左回りに回動する。
ここで、このスライド操作時、第一被案内部43は第一案内部19により前記スライド規制方向の両側から拘束されるとともに、第二被案内部44は第二案内部20により前記スライド規制方向の両側から拘束されるので、操作部材50及びスライダー30は、確実に前記スライド方向にスライドするように案内される。加えて、このスライド操作時、各拘束部21〜24の各摺接部が対応する被拘束面に上側から当接するので、スライダー30の上方への変位が規制される。
この状態、すなわち、操作部材50が左側にスライド操作された状態から、当該操作部材50に対する左方向へのスライド操作力が取り除かれると、可撓片16の弾性復帰力によってスライダー30及び操作部材50が中立位置に戻されるが、このときも、スライダー30及び操作部材50は、確実に前記スライド方向に案内され、かつ、スライダー30の上方への変位が規制される。以上のことは、操作部材50がスライド方向の右側にスライド操作された場合も同様である。
次に、この中立位置で操作部材50が回転操作されると、保持部31の内側でインナー55が前記回転軸回りに回転する。このとき、第二張出部59が図示しない回転検出素子(操作部材50の正逆回転を検知可能なユニットスイッチ)を押圧するので、操作部材50の回転操作が検知される。この回転操作時、第一係合部17と第二係合部35との係合により、操作部材50が確実に中立位置に保持される。
以上説明したように、本実施形態の複合操作装置によれば、スライダー30をベース10に対して前記嵌合方向に組み付けることにより、ベース10の案内部18及びスライダー30の被案内部によって操作部材50及びスライダー30が確実に前記スライド方向へ案内される構造、及びベース10の拘束部がスライダー30の被拘束面に接触することによる当該スライダー30の抜け止め構造が同時に構築される。具体的には、スライダー30は、案内部18に対して前記回転軸と平行な方向に着脱可能に嵌合可能で、かつその嵌合状態で当該案内部18により前記スライド方向に案内される形状を有する被案内部を有し、ベース30の案内部18は、前記スライド方向と平行な方向に延び、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について第一の側から拘束する第一案内面と、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について前記第一の側と反対の側から拘束する第二案内面とを有するので、案内部18と被案内部とが嵌合状態となるようにスライダー30をベース10に対して組み付けることにより、操作部材50及びスライダー30がベース10に対して前記スライド規制方向に相対変位することなく確実に前記スライド方向へ案内される構造が構築される。そして、スライダー30は、ベース10の対向面12aと反対の側(上側)を向くとともに前記スライド方向と平行に延びる面であって前記拘束部に拘束される面である被拘束面を有し、スライダー30の拘束部は、前記嵌合状態で前記被拘束面に対して上側から接触することによりスライダー30を拘束するとともに当該被拘束面に対する前記スライド方向への摺接によりスライダー30のスライドを許容する摺接部を有し、かつ、被案内部が案内部18と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向にスライダー30が対向面12aに近づくのに伴って当該スライダー30と接触することによりスライダー30から退避する方向に撓み変形して当該スライダー30の前記嵌合方向の移動を許容する形状を有するので、案内部18と被案内部とが嵌合状態となるようにスライダー30をベース10に対して組み付けることにより、前記拘束部が前記被拘束面に接触することによるスライダー30の抜け止め構造が構築される。
また、この複合操作装置では、第一拘束部21と第二拘束部22とにより、前記スライド規制方向について各案内部19,20を挟んだ両側からスライダー30が拘束されるので、前記嵌合状態におけるスライダー30の抜け止めが一層確実となる。
さらに、この複合操作装置では、第一拘束部21と第三拘束部23とが前記直交平面を対称面として面対称となっており、第二拘束部22と第四拘束部24とが前記直交平面を対称面として面対称となっているので、前記直交平面内における前記スライド規制方向と平行な直線のうちスライダー30を通る直線回りのスライダー30の回動が抑制される。よって、操作部材50及びスライダー30のスライド時のがたつきが抑制される。
また、上記実施形態では、第一被拘束壁37は、保持部31の接線のうち前記スライド方向と平行な方向に延びるものの一方を含むように当該スライド方向に長い形状を有し、第二被拘束壁38は、保持部31の接線のうち前記スライド方向と平行な方向に延びるものの他方を含むように当該スライド方向に長い形状を有するので、第一被拘束壁37と第二被拘束壁38との間の寸法は、保持部31の直径、すなわち、操作部材50を回転可能に保持するのに必要となる最小の寸法と略同一になる。よって、スライダー30の前記スライド規制方向の寸法を最小とすることができる。
また、各摺接部は、それぞれ対応する被拘束面に線接触するので、当該摺接部と被拘束面との間に働く摩擦力が低減する。よって、操作部材50のスライド操作時における操作抵抗が低減される。
また、上記実施形態では、ベース10の第一係合部17とスライダー30の第二係合部35との係合により操作部材50を中立位置に保持し、かつ、可撓部15の撓み変形によって操作部材50のスライドを許容する構造が構築されるため、部品点数が削減され、かつ、組立工程が簡素化される。具体的には、ベース10は、スライダー30に対して上下方向に相対的、かつ弾性的に撓み変形することが可能な可撓部15を含み、この可撓部15は、スライダー30の第二係合部35に係合する第一係合部17を有し、スライダー30は、第一係合部17と係合する第二係合部35を有するので、操作部材50に対し前記スライド方向の操作力が加えられていない状態では、第一係合部17の係止部17aと第二係合部35の被係止部との係合により操作部材50は中立位置に保持され、操作部材50に対し前記スライド方向の操作力が加えられたときは、第二係合部35に押圧される第一係合部17が下方に変位するのを許容するように可撓片16が撓み変形することで、操作部材50を前記中立位置に保持しようとする抵抗を付与しながらこの操作部材50のスライドを許容する構造が構築される。
また、本実施形態の可撓部15は、ベース本体11から前後方向に延び、かつ、その変位端部が上下方向に変位することを許容するように弾性変形する可撓片16と、前記中立位置から前記スライド方向の外側に向かうにしたがって上下方向の寸法が増大する形状の第一係合部17とを有する。よって、操作部材50を前記スライド方向に操作して可撓片16を弾性変形させた際、第一係合部17から第二係合部35に対して、可撓片16がその弾性変形を解消しようとすることによって生じる抵抗力、すなわち、第一係合部17の上下方向の変位(可撓片16の撓み変形)を解消しようとすることによって生じる抵抗力と、前後方向と平行な直線のうち可撓部15を横切りかつ前記回転軸と交差する交差軸回りの第一係合部17の変位(可撓片16のねじり変形)を解消しようとすることによって生じる抵抗力とが作用するため、操作部材50の前記中立位置での保持が一層確実となる。
さらに、本実施形態の可撓片16は、ベース本体11につながる基端部と、この基端部とは反対側の端部であって自由端となった変位端部とを有する片持ち梁状であり、第一係合部17は、変位端部に形成されているので、変位端部の変位量、すなわち、操作部材50を中立位置に保持する保持力を調整しやすくなる。
また、本実施形態では、スライダー30の前記スライド方向の変位が各伝達部材71,72の素子押圧方向の変位に変換され、この変位を利用して各検出素子61,62が押圧されるので、当該複合操作装置の前記スライド方向についての総必要寸法が短縮される。具体的には、第一伝達部材71は、スライダー30の前記スライド方向の変位が当該第一伝達部材71の上下方向の変位に変換されるように第一伝達部材保持部25に保持されており、第一検出素子61は、第一伝達部材71の上下方向の変位を検知可能な姿勢でベース10に固定されているので、スライダー30の前記スライド方向の変位を検知するのに必要な前記スライド方向の総必要寸法が短縮される。このことは、第二伝達部材72及び第二検出素子62側についても同様である。
また、各伝達部材押圧部39,40は、保持部31の前記スライド規制方向の両端を通りかつ前記スライド方向と平行な方向に延びる一対の直線により挟まれる領域内に形成されているので、スライダー30の前記スライド規制方向の寸法を大きくすることなく、当該スライダー30の前記スライド方向の寸法を短縮することができる。
さらに、各伝達部材押圧部39,40は、保持部31の前記スライド方向の両端を通りかつ前記スライド直交方向と平行な方向に延びる一対の直線により挟まれる領域内に形成されているので、当該複合操作装置の前記スライド方向の総必要寸法がさらに短縮される。
加えて、第一伝達部材71の被押圧部71aは、中心軸25aと平行な方向に延びる軸を有する円柱状であり、スライダー30は、第一伝達部材押圧部39との間で前記スライド方向の両側から被押圧部71aを挟み込む第一挟込部45を有するので、第一伝達部材71は、スライダー30のスライド時に当該スライダー30と常に一体となって中心軸25a回りに回動する。よって、第一伝達部材71がスライダー30に対してがたつくといった不具合の発生が抑制される。さらに、第一伝達部材71により第一検出素子61が押圧された状態からスライダー30が中立位置に復帰するときは、第一伝達部材71の素子押圧部71bは第一検出素子61を押圧しない姿勢に復帰するので、スライダー30が中立位置に位置しているにもかかわらず第一検出素子61が第一伝達部材71によって押圧され続けるといった不具合の発生が抑制される。このことは、第二伝達部材72及び第二検出素子62側でも同様である。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態について、図10を参照しながら説明する。なお、この第二実施形態では、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第一実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。この第二実施形態の複合操作装置における第一実施形態のそれとの異なる点は、各摺接部の形状及び各被拘束壁の形状である。以下、第一拘束部21及び第一被拘束壁37側を例に説明する。
本実施形態の第一摺接部21bは、図10に示すように、第一起立片21aからの内側への突出量が、対向面12aから離れる方向に向かうにしたがって、小さくなる形状を有する。また、図示を省略するが、この第一摺接部21bの下面は、第一被拘束面37aと点接触または線接触する形状となっている。
第一被拘束壁37は、その上面が第一被拘束面37aを構成する。この第一被拘束壁37の上面は、保持部31の上面よりも低い(対向面12aに近い)位置に設定されている。なお、各被案内部43,44がそれぞれ対応する案内部19,20に嵌合したときに、第一摺接部21bが第一被拘束面37aと当接する点は、第一実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記各実施形態では、案内部18が、第一案内部19及び第二案内部20を有し、スライダー30が第一被案内部43及び第二被案内部44を有する例を示したが、第一案内部19及び第二案内部20のいずれか一方は省略されてもよい。この場合、省略された案内部と対応する側の被案内部も省略される。ここで、第二案内部20及び第二被案内部44が省略された場合、第一案内部19の外側レール部の内面が第一案内面を構成するとともに、内側レール部の外面が第二案内面を構成する。
また、上記各実施形態では、各拘束部21〜24がスライド規制方向について各被拘束壁37,38の外側からこれら被拘束壁37,38を拘束する例を示したが、これら拘束部21〜24は、スライド規制方向について各被拘束壁37,38の内側からこれら被拘束壁37,38を拘束する構成とされてもよい。この場合、各摺接部の起立片からの突出方向は、上記実施形態と反対方向となる。
10 ベース
11 ベース本体
12 平板部
12a 対向面
15 可撓部
16 可撓片
17 第一係合部
17a 係止部
17b 摺動面
18 案内部
19 第一案内部
20 第二案内部
21 第一拘束部
21a 起立片
21b 第一摺接部
22 第二拘束部
23 第三拘束部
24 第四拘束部
25 第一伝達部材保持部
25a 中心軸
26 第二伝達部材保持部
26a 中心軸
27 第一ストッパ部
28 第二ストッパ部
30 スライダー
31 保持部
35 第二係合部
37 第一被拘束壁
37a 第一被拘束面
38 第二被拘束壁
38a 第二被拘束面
39 第一伝達部材押圧部
40 第二伝達部材押圧部
43 第一被案内部
44 第二被案内部
45 第一挟込部
45a 対向片
45b 接続片
46 第二挟込部
50 操作部材
51 ダイアル
52 被把持部
55 インナー
61 第一検出素子
62 第二検出素子
71 第一伝達部材
71a 被押圧部
71b 素子押圧部
71d 軸受孔
72 第二伝達部材
80 パネル

Claims (4)

  1. 特定の回転軸回りの回転操作及び当該回転軸に対して直交する特定のスライド方向へのスライド操作が可能な複合操作装置であって、
    ベースと、
    このベースに対して前記スライド方向へのスライドが可能となるように当該ベースに支持されるスライダーと、
    このスライダーに前記回転軸回りに回転可能に保持され、かつ、当該スライダーと一体に前記スライド方向にスライドするようにスライド操作を受ける操作部材と、を備え、
    前記ベースは、前記回転軸と平行な方向に前記スライダーと対向する対向面を有するベース本体と、この対向面から前記スライダーに向かって突出し、当該スライダーを前記スライド方向に案内する案内部と、この案内部から前記スライド方向と直交するスライド規制方向に離れた位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出するとともに前記スライダーの前記ベース本体から離間する方向への変位を拘束する少なくとも一つの拘束部と、を有し、
    前記スライダーは、前記案内部に対して前記回転軸と平行な方向に着脱可能に嵌合可能でかつその嵌合状態で当該案内部により前記スライド方向に案内される形状を有する被案内部と、前記対向面と反対の側を向くとともに前記スライド方向と平行に延びる面であって前記拘束部に拘束される面である少なくとも一つの被拘束面と、を有し、
    前記案内部は、前記スライド方向と平行な方向に延び、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について第一の側から拘束する第一案内面と、前記嵌合状態で前記被案内部を前記スライド規制方向について前記第一の側と反対の側から拘束する第二案内面と、を有し、
    前記スライダーはその被案内部が前記第一及び第二案内面による拘束を受けながら前記スライド方向にスライド可能であり、
    前記拘束部は、前記嵌合状態で前記被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する摺接部を有し、かつ、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより当該スライダーから退避する方向に撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有し、
    前記ベースは、前記拘束部として、第一拘束部と、前記スライド規制方向について前記案内部を挟んで前記第一拘束部と反対側の位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出する第二拘束部と、を有し、
    前記スライダーは、前記被拘束面として、前記第一拘束部及び前記第二拘束部にそれぞれ対応して設けられる第一被拘束面及び第二被拘束面を有し、
    前記第一拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第一被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第一被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第一摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記スライダーから退避する方向に撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有し、前記第二拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第二被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第二被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第二摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記第一拘束部の撓み変形の向きと逆の向きに撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有し、
    前記スライダーは、前記操作部材を回転可能に保持する円筒状の保持部と、前記第一被拘束面を有する第一被拘束壁と、前記第二被拘束面を有する第二被拘束壁とを有し、
    前記保持部は、前記操作部材が当該保持部の内側で回転可能となるように前記操作部材をその外側から保持する円筒状に形成されており、
    前記第一被拘束壁は、前記保持部の接線のうち前記スライド方向と平行な方向に延びるものの一方を含むように当該スライド方向に延びる形状を有し、
    前記第二被拘束壁は、前記保持部の接線のうち前記スライド方向と平行な方向に延びるものの他方を含むように当該スライド方向に延びる形状を有する、複合操作装置。
  2. 請求項に記載の複合操作装置において、
    前記ベースは、前記拘束部として、前記スライド方向について前記回転軸を含み前記スライド方向と直交する直交平面を挟んで前記第一拘束部と反対側の位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出する第三拘束部と、前記スライド方向について前記直交平面を挟んで前記第二拘束部と反対側の位置で前記対向面から前記スライダーに向かって突出する第四拘束部とをさらに有し、
    前記スライダーは、前記被拘束面として、前記第三拘束部及び前記第四拘束部にそれぞれ対応して設けられる第三被拘束面及び第四被拘束面をさらに有し、
    前記第三拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第三被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第三被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第三摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記スライダーから退避する方向に撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有し、前記第四拘束部は、前記摺接部として、前記嵌合状態で前記第四被拘束面に対して前記対向面と反対の側から接触することにより前記スライダーを拘束するとともに当該第四被拘束面に対する前記スライド方向への摺接により前記スライダーのスライドを許容する第四摺接部を有するとともに、前記被案内部が前記案内部と嵌合するに至るまでの過程においてその嵌合方向に前記スライダーが前記対向面に近づくのに伴って当該スライダーと接触することにより前記第三拘束部の撓み変形の向きと逆の向きに撓み変形して当該スライダーの当該嵌合方向の移動を許容する形状を有する、複合操作装置。
  3. 請求項1又は2に記載の複合操作装置において、
    前記案内部は、前記スライド規制方向に前記回転軸から離間した位置に設けられており前記第一案内面を有する第一案内部と、前記第一案内部との間で前記回転軸を挟む位置に設けられており前記第二案内面を有する第二案内部とを有する複合操作装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の複合操作装置において、
    前記摺接部は、前記被拘束面に点接触あるいは線接触する形状を有する複合操作装置。
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