JP5837399B2 - トラック・バス用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Description
前記ベルトの最内層ベルト層が、長手方向に直行する断面が扁平形状である金属線が撚り合わされることなく扁平形状の長径とベルト幅方向とが一致するようにベルト幅方向に平行かつ平面に間隔を空けてゴムに埋設されてなり、
前記扁平形状の金属線の幅W(mm)と厚みT(mm)とが下記式(1)、
2.0≦W/T≦6.0 (1)
で表される関係を満足し、
前記扁平形状の金属線の幅方向曲げ剛性WS(N・mm2)と、厚み方向曲げ剛性TS(N・mm2)とが下記式(2)、
5.0≦WS/TS≦35.0 (2)
で表される関係を満足し、かつ、
前記最内層ベルト層に対する前記扁平形状の金属線の打込み本数P(本/50mm)が下記式(3)、
−24.9×Ln(W/T)+53.7≦P≦−34.4×Ln(W/T)+83.3 (3)
(式中、前記と同じものであり、Lnは自然対数を示す)で表される関係を満足することを特徴とするものである。
図1に、本発明の一好適な実施の形態に係るトラック・バス用空気入りラジアルタイヤの幅方向片側断面図を示す。図示するように、本発明のトラック・バス用空気入りラジアルタイヤ10は、左右一対のビード部6に設けられたビードコア1と、クラウン部から両サイドウォール部5を経て両ビード部6に延び、ビードコア1に巻回されてビード部6に係留されたラジアルカーカス2と、ラジアルカーカス2のクラウン部タイヤ径方向外側に配置された、少なくとも3層(図示例では4層)のベルト層からなるベルト3と、で強化されたトレッド部4を備えている。本発明においては、最内層ベルト層は、長手方向に直行する断面が扁平形状である金属線が撚り合わされることなく、扁平形状の長径とベルト幅方向とが一致するようにベルト幅方向に平行かつ平面に間隔を空けてゴムに埋設されてなる。
2.0≦W/T≦6.0 (1)
で表される関係を満足する必要がある。W/Tが2.0未満では、後述するWS/TSが低過ぎて耐折れ性が低下してしまう。一方、W/Tが6.0を越えると、金属線の製造が困難となる。
5.0≦WS/TS≦35.0 (2)
で表される関係を満足する必要もある。WS/TSが5.0未満では、金属線に圧縮ひずみが加わったときに金属線の変形が大きくなり、耐折れ性が低下してしまう。一方、WS/TSが35.0を超えると、上記W/Tも必然的に大きくなり、金属線の製造が困難となる。
−24.9×Ln(W/T)+53.7≦P≦−34.4×Ln(W/T)+83.3 (3)
(式中、WおよびTは前記と同じものであり、Lnは自然対数を示す)で表される関係を満足する必要もある。打込み本数Pが−24.9×Ln(W/T)+53.7未満では、軽量化し過ぎるため耐折れ性が低下してしまう。一方、打込み本数Pが−34.4×Ln(W/T)+83.3超えると、軽量化に不利となる。
0.6354×T≦R≦0.77×T+0.019 (4)
で表される関係を満足するものとする。円弧部12の曲率半径Rが0.6354×T未満では、曲率半径が小さ過ぎるために金属線とゴムとの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなるおそれがある。一方、曲率半径Rが0.77×T+0.019を超えると、直線部11と円弧部12との境界領域において金属線とゴムとの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなるおそれがある。
0.5×T≦Ra≦0.77×T+0.019 (5)
で表される関係式を満足するものとする。この曲率半径Raが0.5×T未満では、曲率半径が小さすぎるために金属線とゴムの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなる。一方、曲率半径Raが0.77×T+0.019を超えると、円弧部23との境界領域において金属線とゴムとの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなる。
T≦Rb≦2.5×T (6)
で表される関係式を満足するものとする。円弧の曲率半径RbがT未満では、曲率半径が小さすぎるために曲げ大変形時に円弧部23の局所歪が大きくなって、車両の急旋回時などの際にワイヤの折れが発生しやすくなってしまう。一方、曲率半径Rbが2.5×Tを超えると、ワイヤの円弧部22との境界領域において金属線とゴムとの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなる。また、直線部21との境界領域において曲げ大変形時に発生する歪が局所的に大きくなって、車両の急旋回時などの際に金属線の折れが発生しやすくなってしまう。
<実施例1〜4、比較例1〜4および従来例1,2>
図1に示す構造を有するトラック・バス用空気入りラジアルタイヤ(タイヤサイズ:11R22.5)に、タイヤ赤道面に対し右52°の角度で傾斜する最内層ベルトを適用して作製した。実施例1〜4および比較例1〜4のタイヤの最内層ベルトには、下記表1および2のコード仕様欄に示されたスペックに従う金属線をそれぞれ用いた。従来例1、2のタイヤは、図4に示すように、断面が円形である従来の金属線を1+6構造に撚り合せた金属コードである。なお、最内層ベルト層以外のベルト層は1+6構造の撚りコードを用いた。
各供試タイヤに用いた最内層ベルトの単位面積あたりの質量を測定し、従来例1を100として指数表示した。この数値が小さいほど最内層ベルトの質量が小さく、軽量であるが、社会的要請に応えるには75以下が必要となる。
各供試タイヤを正規リムに装着し充填内圧1気圧のもとで室内ドラム試験機上で1000kgの荷重を負荷して5000km走行後、タイヤを解剖して最内層ベルトのコードを50本採取し、金属線の折れ本数を測定した。耐折れ性は、採取本数に対する折れ発生本数を%で表示したもので、数字が大きいほど耐折れ性が劣っていることを示す。
2 ラジアルカーカス
3 ベルト
4 トレッド部
5 サイドウォール部
6 ビード部
10 トラック・バス用空気入りラジアルタイヤ
11,21 直線部
12,22,23 円弧部
20,30,40 金属線
W 金属線の幅
T 金属線の厚み
R 金属線の円弧部12の曲率半径
Ra 金属線の円弧部22の曲率半径
Rb 金属線の円弧部23の曲率半径
Claims (3)
- 左右一対のビードコア間に跨ってトロイド状をなすラジアルカーカスのクラウン部のタイヤ半径方向外側に、少なくとも3層のベルト層からなるベルトを備えたトラック・バス用空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記ベルトの最内層ベルト層が、長手方向に直行する断面が扁平形状である金属線が撚り合わされることなく扁平形状の長径とベルト幅方向とが一致するようにベルト幅方向に平行かつ平面に間隔を空けてゴムに埋設されてなり、
前記扁平形状の金属線の幅W(mm)と厚みT(mm)とが下記式(1)、
2.0≦W/T≦6.0 (1)
で表される関係を満足し、
前記扁平形状の金属線の幅方向曲げ剛性WS(N・mm2)と、厚み方向曲げ剛性TS(N・mm2)とが下記式(2)、
5.0≦WS/TS≦35.0 (2)
で表される関係を満足し、かつ、
前記最内層ベルト層に対する前記扁平形状の金属線の打込み本数P(本/50mm)が下記式(3)、
−24.9×Ln(W/T)+53.7≦P≦−34.4×Ln(W/T)+83.3 (3)
(式中、前記と同じものであり、Lnは自然対数を示す)で表される関係を満足することを特徴とするトラック・バス用空気入りラジアルタイヤ。 - 前記扁平形状の金属線の断面形状が、一対の平行な直線部と、その外側に凸となって対向する一対の円弧部と、を有するトラック形状である請求項1記載のトラック・バス用空気入りラジアルタイヤ。
- 前記扁平形状の金属線の断面形状が、一対の平行な直線部と、その外側に凸となって対向する一対の円弧部と、さらに該直線部から該円弧部に推移する部位にもう一対の円弧部と、を有するトラック形である請求項2記載のトラック・バス用空気入りラジアルタイヤ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011248231A JP5837399B2 (ja) | 2011-11-14 | 2011-11-14 | トラック・バス用空気入りラジアルタイヤ |
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2011
- 2011-11-14 JP JP2011248231A patent/JP5837399B2/ja not_active Expired - Fee Related
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