JP5833952B2 - 集電装置と電車線との接触電圧測定装置および接触電圧測定方法 - Google Patents

集電装置と電車線との接触電圧測定装置および接触電圧測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気鉄道車両の集電装置と電車線との接触電圧を測定する集電装置と電車線との接触電圧測定装置および接触電圧測定方法に関する。
主な国内外の集電システム性能評価は、電車線の高さや偏位などの設備状態測定や、パンタグラフ接触力や離線などの相互作用を測定する方法である(例えば、特許文献1参照)。それらの測定データにより、パンタグラフとトロリ線のダイナミクスを解析することにより、集電系材料の摩耗対策を提案している。
特開2010−288353号公報
しかしながら、電車線の波状摩耗やすり板の段付摩耗、力行区間における異常摩耗などの多くの摩耗現象は、ダイナミクスのみで説明できなかった。また、これらの摩耗現象の発生原因は特定されず、その摩耗対策は提案されてこなかった。
そこで、本発明の目的は、摩耗の支配因子である集電装置と電車線との間の接触電圧を高精度で測定する集電装置と電車線との接触電圧測定装置および接触電圧測定方法を提供することにある。
以下、符号を付して本発明の特徴を説明する。なお、符号は参照のためであり、本発明を実施形態に限定するものでない。
本発明の第1の特徴に係わる集電装置と電車線との接触電圧測定装置(60、60A、60B)は、電車線(12)と電気的に接触すると共に電車線(12)から集電電流を集電して電気鉄道車両(13)の主回路(23)へ集電電流を供給する集電装置(24、24A、24B、24C)と、電車線(12)と電気的に接触すると共に主回路から電気的に絶縁された測定用電極(44、44A、38)を有し、集電装置(24、24A、24B、24C)と電車線(12)との接触電圧として集電装置(24、24A、24B、24C)と測定用電極(44、44A、38)との電位差を測定する。
以上の第1の特徴において、前記集電装置はパンタグラフ(24、24A、24B)を有し、パンタグラフ(24、24A、24B)は、主回路(23)と電気的に接続した舟体(33、34、35、37)と、電車線(12)と電気的に接触すると共に舟体(33、34、35、37)と電気的に接続した集電すり板(41、42、43)を有し、測定用電極(44,44A)は舟体(33、34、35、37)から電気的に絶縁され、電車線(12)とパンタグラフ(24、24A、24B)との接触電圧として集電すり板(41、42、43)と測定用電極(44、44A)との電位差を測定する。
測定用電極(44A)は舟体(35)に取り付けられた。
前記測定用電極は測定すり板(44A)を有し、測定すり板(44A)は、電車線(12)と電気的に接触する電圧感知すり板(44a)と、電圧感知すり板(44a)と舟体(35)とを電気的に絶縁する絶縁体(44b)を有し、電圧感知すり板(44a)と舟体(35)との間に電気的に接続すると共に電圧感知すり板(44a)と舟体(35)との間の電圧が閾値を超えたことを条件に電圧感知すり板(44a)から舟体(35)への集電電流の流れを許容する保護回路(54)を有する。
前記集電装置は主回路(23)と電気的に接続した舟支え(39)を有するパンタグラフ(24C)を有し、パンタグラフ(24C)は電車線(12)と電気的に接触すると共に舟支え(39)に電気的に接続した集電舟体(37)を有し、前記測定用電極は電車線(12)と電気的に接触すると共に舟支え(39)から電気的に絶縁された測定舟体(38)を有し、電車線(12)とパンタグラフ(24C)との接触電圧として集電舟体(37)と測定舟体(38)との電位差を測定する。
本発明の第2の特徴に係わる集電装置と電車線との接触電圧測定装置(60C)は、電車線(12)と電気的に接触すると共に電車線(12)から集電電流を集電して母線(L1)を経由して第1の電気鉄道車両(13A)の第1の主回路(23A)および第2の電気鉄道車両(13B)の第2の主回路(23B)へ集電電流を供給する集電装置(29A)と、電車線(12)と電気的に接触すると共に第1の主回路(23A)および第2の主回路(23B)から電気的に絶縁された測定用集電装置(29B)を有し、集電装置(29A)と電車線(12)との接触電圧として集電装置(29A)と測定用集電装置(29B)との電位差を測定する。
本発明の第3の特徴に係わる集電装置と電車線との接触電圧測定装置(60D)は、電車線(12)と電気的に接触すると共に電車線(12)から集電電流を集電して第1の電気鉄道車両(13C)の第1の主回路(23A)へ集電電流を供給する集電装置(29C)と、電車線(12)と電気的に接触すると共に第2の電気鉄道車両(13D)の第2の主回路(23B)から電気的に絶縁された測定用集電装置(29B)を有し、集電装置(29A)の電圧および測定用集電装置(29B)の電圧のそれぞれを測定し、集電装置(29A)と電車線(12)との接触電圧として集電装置(29A)の電圧と測定用集電装置(29B)の電圧との差を測定する。
本発明の第4の特徴に係る集電装置と電車線との接触電圧測定方法は、集電装置(24、24A、24B)を電車線(12)と電気的に接触させると共に電車線(12)から集電電流を集電して主回路(23)へ集電電流を供給し、測定用電極(44、44A)を電車線(12)と電気的に接触させると共に測定用電極(44、44A)を主回路から電気的に絶縁させ、集電装置(24、24A、24B)と電車線(12)との接触電圧として集電装置(24、24A、24B)と測定用電極(44、44A)との電位差を測定する。
以上の第4の特徴にあって、主回路(23)と電気的に接続した舟体(33、34、35)と、舟体(33、34、35)に電気的に接続される集電すり板(41、42、43)を有する前記集電装置としてのパンタグラフ(24、24A、24B)を用意し、舟体(33、34、35)から電気的に絶縁される前記測定用電極としての測定すり板(44、44A)を用意し、電車線(12)に集電すり板(41、42、43)を電気的に接触させ、電車線(12)に測定すり板(44、44A)を電気的に接触させ、パンタグラフ(24、24A、24B)と電車線(12)との接触電圧として集電すり板(41、42、43)と測定すり板(44、44A)との電位差を測定する。
電圧感知すり板(44a)と、電圧感知すり板(44a)と舟体(35)とを電気的に絶縁する絶縁体(44b)とを有する前記測定すり板を用意し、電圧感知すり板(44a)と舟体(35)との間に電気的に接続した保護回路(54)を用意し、電車線(12)に電圧感知すり板(44a)を電気的に接触させ、電圧感知すり板(44a)と舟体(35)との間の電圧が保護回路(54)の閾値を超えたことを条件に保護回路(54)を経由して電圧感知すり板(44a)から舟体(35)への集電電流の流れを許容する。
本発明の第5の特徴に係る集電装置と電車線との接触電圧測定方法は、電車線(12)から集電電流を集電して母線(L1)を経由して第1の電気鉄道車両(13A)の第1の主回路(23A)および第2の電気鉄道車両(13B)の第2の主回路(23B)へ集電電流を供給する集電装置(29A)を用意し、第1の主回路(23A)および第2の主回路(23B)から電気的に絶縁した測定用集電装置(29B)を用意し、電車線(12)に集電装置(29A)を電気的に接触させ、電車線(12)に測定用集電装置(29B)を電気的に接触させ、集電装置(29A)と電車線(12)との接触電圧として集電装置(29A)と測定用集電装置(29B)との電位差を測定する。
本発明の第6の特徴に係る集電装置と電車線との接触電圧測定方法は、電車線(12)から集電電流を集電して第1の電気鉄道車両(13C)の第1の主回路(23A)へ集電電流を供給する集電装置(29A)を用意し、第2の電気鉄道車両(13D)の第2の主回路(23B)から電気的に絶縁した測定用集電装置(29B)を用意し、電車線(12)に集電装置(29A)を電気的に接触させ、電車線(12)に測定用集電装置(29B)を電気的に接触させ、集電装置(29A)の電圧と測定用集電装置(29B)の電圧のそれぞれを測定し、電車線(12)と集電装置(29A)との接触電圧として集電装置(29A)の電圧と測定用集電装置(29B)の電圧との差を測定する。
本発明によれば、これまで測定不可能であった摺動中の集電装置と電車線との間の接触電圧が高精度で測定可能となる。これにより、集電装置単位、または集電すり板単位での現象解明が可能となる。
第1の実施形態に係る電気鉄道システムの概要図である。 図1に示すパンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置の概要図である。 第2の実施形態に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置の概要図である。 第3の実施形態に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置の概要図である。 第4の実施形態に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置の概要図である。 図4に示す接触電圧測定装置の作用を示す概念図である。 第4の実施形態に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置の概要図である。 第5の実施形態に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置の概要図である。 第6の実施形態に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置の概要図である。 実施例に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧の測定結果を示すグラフである。 実施例に係るパンタグラフとトロリ線との接触電圧の測定結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
第1の実施形態
図1に示すように、電気鉄道システム10は、変電所11に電気的に接続した電車線としてのトロリ線12と、トロリ線12と電気的に接続した電気鉄道車両13と、電気鉄道車両13および変電所11と電気的に接続したレール14を有する。
電気鉄道車両13は、車体21と、車体21を支持すると共にレール14上に配置された車輪22と、車体21に搭載されたインバータ23を含む主回路と、車体21に支持された集電装置としてのパンタグラフ24と、インバータ23に接続すると共に車輪22を回転させる、例えば、モータとしての負荷26を有する。集電装置は、パンタグラフの他に、低速路面電車のビューゲル、トロリーポール、地下鉄の集電靴を用いてもよい。電車線は、トロリ線の他に、導電鋼レール、第三軌条を用いてもよい。
主回路は、インバータ23によって直流から交流へ集電電流を変換し、負荷26を作動させ、車輪22を回転させる。
パンタグラフ24は、車体21の上に配置された台枠31と、台枠31の上に支持された、例えば、菱形の枠32と、枠32に支持される舟体33を有する。
図2に示すように、パンタグラフ24は、舟支え39と、舟支え39に設置された舟体33、33の上に並列に配置された第1の集電すり板41、第2の集電すり板42、第3の集電すり板43、測定用電極としての測定すり板44を有する。第1の集電すり板41、第2の集電すり板42、第3の集電すり板43のそれぞれは、トロリ線12と電気的に接触する。測定すり板44は、トロリ線12と電気的に接触する導体としての電圧感知すり板44aと、舟体33から電圧感知すり板44aを絶縁する絶縁体としてのベーク板44bを有する。
第1の集電すり板41、第2の集電すり板42、第3の集電すり板43のそれぞれと測定すり板44との間に、電圧を測定するための第1、第2および第3の測定器51、52、53が接続されている。
パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置60は、第1の集電すり板41、第2の集電すり板42および第3の集電すり板43と、測定すり板44と、第1の集電すり板41と測定すり板44の電圧感知すり板44aとの間に接続された第1の測定器51と、第2の集電すり板42と電圧感知すり板44aとの間に接続された第2の測定器52と、第3の集電すり板43と電圧感知すり板44aとの間に接続された第3の測定器53を有する。同測定装置60は、第1、第2および第3の測定器51、52、53によって集電すり板41、42、43のそれぞれとトロリ線12との電位差、すなわち、接触電圧を測定する。
次に、集電すり板41、42、43とトロリ線12との接触電圧の測定原理を説明する。
図3に示すように、測定回路100は、トロリ線12と舟体34と間に直列に接続した電源15、抵抗器16と、舟体34上に2列に配置される集電すり板41および測定すり板44を有する。集電すり板41は、トロリ線12と導通する。
測定回路100は、電圧感知すり板44aと集電すり板41との間に接続した測定器54を有する。
集電電流は、電源15からトロリ線12、集電すり板41を通って、舟体34へ流れる。これにより、電圧降下がトロリ線12と集電すり板41の接触部に発生する。一方、測定すり板44と舟体34とは絶縁されており、集電電流は流れない。このため、トロリ線12と電圧感知すり板44aとの間の電圧降下は無く、電圧感知すり板44aとトロリ線12とは同電位とみなすことができる。従って、集電すり板41と測定すり板44との間の電位差を測定することにより、集電すり板41とトロリ線12との間の電位差を測定可能である。
次に、電気鉄道システム10の使用方法を説明する。
図1において、集電電流は、変電所11で直流に変換され、トロリ線12へ流れる。集電電流は、パンタグラフ24からインバータ23へ流れ、インバータ23によって直流から交流に変換される。集電電流は、負荷26を作動させ、車輪22を経由してレール14へ流れる。これにより、車輪22を回転させ、電気鉄道車両13を進行させる。
ここで、図2において、第1の集電すり板41、第2の集電すり板42、第3の集電すり板43および測定すり板44はトロリ線12と接触又は摺動する。集電電流は、第1の集電すり板41、第2の集電すり板42および第3の集電すり板43へ流れ、舟体33、舟支え39、枠32を経由して負荷26へ到達する。一方、集電電流はベーク板44bによって絶縁されているため電圧感知すり板44aから舟体33へ流れない。このため、トロリ線12と電圧感知すり板44aとの間の電圧降下はなく、電圧感知すり板44aは測定用電極として機能する。
このとき、第1の測定器51は、第1の集電すり板41とトロリ線12との接触電圧として第1の集電すり板41と電圧感知すり板44aとの間の電位差を測定する。第2の測定器52は、第2の集電すり板42とトロリ線12との接触電圧として第2の集電すり板42と電圧感知すり板44aとの間の電位差を測定する。第3の測定器53は、第3の集電すり板43とトロリ線12との接触電圧として第3の集電すり板43と電圧感知すり板44aとの間の電位差を測定する。
本実施形態によれば、測定すり板44を測定用電極として用いたので、第1、第2および第3の集電すり板41、42、43のそれぞれとトロリ線12との接触電圧を正確に測定することができる。
第2の実施形態
図4に示すように、パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置60Aは、パンタグラフ24Aの舟体35に2列に配置されると共にトロリ線12と接触する第1の集電すり板41および第2の集電すり板42と、舟体35に取り付けられた取付板36と、取付板36に設置されると共にトロリ線12に電気的に接触する測定すり板44Aと、第1の集電すり板41と電圧感知すり板44aとの電位差を測定する測定器51を有する。
本実施の形態によれば、同測定装置60Aは、第1の集電すり板41と電圧感知すり板44aとの電位差から第1の集電すり板41とトロリ線12との間の電位差、すなわち、接触電圧を測定することができる。
また、パンタグラフ24Aに測定すり板44Aを後から追加するので、パンタグラフ24Aの集電容量を低下させずに、維持することができる。
第3の実施形態
図5に示すように、パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置60Bは、集電すり板41と測定すり板44の電圧感知すり板44aとの間に接続したインピーダンス変換用のオペアンプ27と、オペアンプ27の出力端子に接続したテレメータ28と、電圧感知すり板44aと舟体35との間に接続したクランプ回路としての保護回路54を有する。保護回路54は、直列に接続したダイオード54a、54bと、ダイオード54a、54bと逆向きに並列に配置したダイオード54c、54dを有する。ダイオード54a、54b、54c、54dは、オン電圧Vfに設定され、オン電圧Vfを超えると電流の通過を許容する。
同測定装置60Bによれば、図6(A)に示すように、通常時に、集電電流は集電すり板41、舟体35、枠32を流れる。集電すり板41と測定すり板44との電位差はオペアンプ27に入力される。オペアンプ27は、インピーダンス変換機能により入力された電位差と同じ大きさの電位差を出力する。出力された電位差は、集電すり板31とトロリ線12との接触電圧として、テレメータ28によって記録される。
図6(B)に示すように、集電すり板41がトロリ線12から離線すると、舟体35とトロリ線12との間の電圧が上昇する。この電圧がダイオード54aとダイオード54bのオン電圧の和2Vf(閾値)を超えると、ダイオード54a、54bが導通する。集電電流は、トロリ線12、電圧感知すり板44a、保護回路54、舟体35の順で流れる。
一方、ダイオード54a、54bに、それぞれVf以上の電圧が印加されないので、測定路にも2Vf以上の電圧が印加されず、測定器は保護され、集電も継続する。また、回生時、すなわち、電流の向きが逆の場合は、同様にダイオード54c、54dが導通し、測定器は保護される。
本実施形態によれば、測定回路にクランプダイオードを用いた保護回路54を適用することにより、集電すり板41の離線時に測定器に対する過大な電圧の印加を防止し、安全な測定を実現する。
第4の実施形態
図7に示すように、第1の電気鉄道車両13Aは、第1の車体21Aに搭載された第1のインバータ23Aを含む第1の主回路と接続した集電装置としての集電パンタグラフ29Aを有する。第2の電気鉄道車両13Bは、第2の車体21Bに搭載された第2のインバータ23Bを含む第2の主回路から切り離し、電気的に絶縁した測定用パンタグラフ29Bを有する。集電パンタグラフ29Aと第2のインバータ23Bを含む第2の主回路とは、母線L1を用いて母線引き通しとなっている。集電パンタグラフ29Aと測定用パンタグラフ29Bとは測定器55で接続している。
パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置60Cは、トロリ線12と電気的に接触する集電パンタグラフ29Aおよび測定用パンタグラフ29Bと、集電パンタグラフ29Aと測定用パンタグラフ29Bとの電位差を測定する測定器55から構成される。
この実施形態によれば、集電パンタグラフ29Aはトロリ線12から集電電流を集電して第1の主回路のインバータ23Aおよび第2の主回路のインバータ23Bへ集電電流を供給する。一方、測定用パンタグラフ29Bは、母線および第2の主回路から切り離されているので、トロリ線12と同電位となっている。集電パンタグラフ29Aと測定用パンタグラフ29Bとの間の電位差を測定器55によって測定することにより、集電パンタグラフ29Aのすり板とトロリ線12との間の接触電圧を測定することができる。
第5の実施形態
図8に示すように、第1の電気鉄道車両13Cは、第1の車体21Cに搭載された第1のインバータ23Aを含む第1の主回路と電気的に接続した集電装置としての集電パンタグラフ29Aと、集電パンタグラフ29Aと第1のインバータ23Aの出力側との間に接続した分圧器56Aを有する。
第2の電気鉄道車両13Dは、第2の車体21Dに搭載された第2のインバータ23Bを含む第2の主回路から切り離し、電気的に絶縁された測定用集電装置としての測定用集電パンタグラフ29Bと、測定用パンタグラフ29Bと第2のインバータ23Bの出力側との間に電気的に接続した第2の分圧器56Bを有する。
集電パンタグラフ29Aと測定用パンタグラフ29Bとは、母線引き通しになっていない。
パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置60Dは、トロリ線12と電気的に接触する集電パンタグラフ29Aおよび測定用パンタグラフ29Bと、集電パンタグラフ29Aに設置した第1の分圧器56Aと、測定用パンタグラフ29Bに設置した第2の分圧器56Bとからなる。
第1の分圧器56Aは集電パンタグラフ29Aの電圧を測定し、第2の分圧器56Bは測定用パンタグラフ29Bの電圧を測定する。集電パンタグラフ29Aの電圧と測定用パンタグラフ29Bの電圧との差から集電パンタグラフ29Aとトロリ線12との接触電圧を測定することができる。
第6の実施形態
図9に示すように、パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置60Eは、パンタグラフ24Cの舟支え39に取り付けられると共にトロリ線12と接触する集電舟体37と、測定用電極としての測定舟体38を有する。集電舟体37は、トロリ線12と電気的に接触する。測定舟体38は、舟体38aを絶縁する絶縁体としてのベーク板38bを有する。集電舟体37と測定舟体38との間に、電圧を測定するための測定器57を有する。
パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置60Eは、集電舟体37と、測定舟体38と、集電舟体37と測定舟体38との間に接続された測定器57を有する。
本実施形態によれば、同測定装置60Eは、測定器57によって集電舟体37とトロリ線12との電位差、すなわち、接触電圧を測定できる。
図3に示す測定回路100を模擬した装置を用いて、集電すり板45のすり板45aと測定すり板44の電圧感知すり板44aとの間の電位差、トロリ線12と集電すり板45のすり板45aとの間の電位差、通電電流を測定した。通電電流は、0〜5Aまでの1A毎とした。電位差は絶縁アンプを介して測定した。
図10および図11に示すように、測定すり板44と集電すり板45との間の電位差は、トロリ線12と集電すり板45との間の電位差と一致する。すなわち、集電すり板45と測定すり板44との間の電位差を測定することにより、集電すり板45とトロリ線12との接触電圧を測定できることが確認された。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、また、各実施形態は発明の趣旨を変更しない範囲で変更、修正可能である。
10 電気鉄道システム
11 変電所
12 トロリ線(電車線)
13 電気鉄道車両
14 レール
21 車体
22 車輪
23 インバータ
24 パンタグラフ(集電装置)
26 負荷
33 舟体
39 舟支え
41、42、43 集電すり板
44、44A 測定すり板
51、52、53、55 測定器
56A、56B 分圧器
60、60A、60B、60C、60D、60E パンタグラフとトロリ線との接触電圧測定装置

Claims (12)

  1. 電車線と電気的に接触すると共に電車線から集電電流を集電して電気鉄道車両の主回路へ集電電流を供給する集電装置と、
    電車線と電気的に接触すると共に主回路から電気的に絶縁された測定用電極を有し、
    集電装置と電車線との接触電圧として集電装置と測定用電極との電位差を測定する、
    集電装置と電車線との接触電圧測定装置。
  2. 前記集電装置はパンタグラフを有し、
    パンタグラフは、前記主回路と電気的に接続した舟体と、電車線と電気的に接触すると共に舟体と電気的に接続した集電すり板を有し、
    前記測定用電極は前記舟体から電気的に絶縁され、
    電車線とパンタグラフとの接触電圧として集電すり板と測定用電極との電位差を測定する、
    請求項1に記載の接触電圧測定装置。
  3. 前記測定用電極は前記舟体に取り付けられた、
    請求項2に記載の接触電圧測定装置。
  4. 前記測定用電極は測定すり板を有し、
    前記測定すり板は、電車線と電気的に接触する電圧感知すり板と、電圧感知すり板と舟体とを電気的に絶縁する絶縁体を有し、
    電圧感知すり板と舟体との間に電気的に接続すると共に電圧感知すり板と舟体との間の電圧が閾値を超えたことを条件に電圧感知すり板から舟体への集電電流の流れを許容する保護回路を有する、
    請求項2又は3に記載の接触電圧測定装置。
  5. 前記集電装置は主回路と電気的に接続した舟支えを有するパンタグラフを有し、
    パンタグラフは電車線と電気的に接触すると共に舟支えに電気的に接続した集電舟体を有し、
    前記測定用電極は電車線と電気的に接触すると共に舟支えから電気的に絶縁された測定舟体を有し、
    電車線とパンタグラフとの接触電圧として集電舟体と測定舟体との電位差を測定する、
    請求項1乃至4の何れか1つに記載の接触電圧測定装置。
  6. 電車線と電気的に接触すると共に電車線から集電電流を集電して母線を経由して第1の電気鉄道車両の第1の主回路および第2の電気鉄道車両の第2の主回路へ集電電流を供給する集電装置と、
    前記電車線と電気的に接触すると共に前記第1の主回路および第2の主回路から電気的に絶縁された測定用集電装置を有し、
    集電装置と電車線との接触電圧として集電装置と測定用集電装置との電位差を測定する、
    集電装置と電車線との接触電圧測定装置。
  7. 電車線と電気的に接触すると共に電車線から集電電流を集電して第1の電気鉄道車両の第1の主回路へ集電電流を供給する集電装置と、
    電車線と電気的に接触すると共に第2の電気鉄道車両の第2の主回路から電気的に絶縁された測定用集電装置を有し、
    集電装置の電圧および測定用集電装置の電圧のそれぞれを測定し、
    集電装置と電車線との接触電圧として集電装置の電圧と測定用集電装置の電圧との差を
    測定する、
    集電装置と電車線との接触電圧測定装置。
  8. 集電装置を電車線と電気的に接触させると共に電車線から集電電流を集電して主回路へ集電電流を供給し、
    測定用電極を電車線と電気的に接触させると共に測定用電極を主回路から電気的に絶縁させ、
    集電装置と電車線との接触電圧として集電装置と測定用電極との電位差を測定する、
    集電装置と電車線との接触電圧測定方法。
  9. 主回路と電気的に接続した舟体と、舟体に電気的に接続される集電すり板を有する前記集電装置としてのパンタグラフを用意し、
    前記舟体から電気的に絶縁される前記測定用電極としての測定すり板を用意し、
    前記電車線に前記集電すり板を電気的に接触させ、
    前記電車線に前記測定すり板を電気的に接触させ、
    パンタグラフと電車線との接触電圧として集電すり板と測定すり板との電位差を測定する、
    請求項8に記載の接触電圧測定方法。
  10. 電圧感知すり板と、電圧感知すり板と舟体とを電気的に絶縁する絶縁体とを有する前記測定すり板を用意し、
    電圧感知すり板と舟体との間に電気的に接続した保護回路を用意し、
    電車線に電圧感知すり板を電気的に接触させ、
    電圧感知すり板と舟体との間の電圧が保護回路の閾値を超えたことを条件に保護回路を経由して電圧感知すり板と舟体との間の集電電流の流れを許容する、
    請求項9に記載の接触電圧測定方法。
  11. 電車線から集電電流を集電して母線を経由して第1の電気鉄道車両の第1の主回路および第2の電気鉄道車両の第2の主回路へ集電電流を供給する集電装置を用意し、
    前記第1の主回路および第2の主回路から電気的に絶縁した測定用集電装置を用意し、
    電車線に集電装置を電気的に接触させ、
    電車線に測定用集電装置を電気的に接触させ、
    集電装置と電車線との接触電圧として集電装置と測定用集電装置との電位差を測定する、
    集電装置と電車線との接触電圧測定方法。
  12. 電車線から集電電流を集電して第1の電気鉄道車両の第1の主回路へ集電電流を供給する集電装置を用意し、
    第2の電気鉄道車両の第2の主回路から電気的に絶縁した測定用集電装置を用意し、
    電車線に集電装置を電気的に接触させ、
    電車線に測定用集電装置を電気的に接触させ、
    集電装置の電圧と前記測定用集電装置の電圧のそれぞれを測定し、
    電車線と集電装置との接触電圧として集電装置の電圧と測定用集電装置の電圧との差を測定する、
    集電装置と電車線との接触電圧測定方法。
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