JP5829553B2 - 高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法 - Google Patents

高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポリプロピレンやナイロン等の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法に関し、特に、溶媒や高電圧を使用しないで、加熱溶融による高分子材料のナノファイバー積層体を製造する製造方法に関する。
近時、一般的に直径が1ミクロン(=1,000nm)以下の太さの繊維であると定義されるナノファイバーが開発され、ナノファイバーの製造法としては、ESD(Electro−Spray Deposition)法、或いは、エレクトロ・スピンニング法と呼ばれる技法が最も注目され、その技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
このESD法によるナノファイバーの製造は、先ず溶剤で溶解した各種生体高分子やポリマー(以下、単に「高分子」ということもある。)溶液をシリンジに充填し、シリンジに装着されているニードル型電極と、ナノ繊維を堆積させるコレクター電極との間に、高圧直流電源から数kV〜数十kVの直流高電圧を印加して、ニードル型電極とコレクター電極との間に強い電界場を発生させる。
この環境下で、ニードル型電極から紡糸溶液をコレクター電極に向けて放出すると、高分子を溶解していた溶剤等は電界場中で瞬間的に蒸発し、高分子は凝固しながらクーロン力で延伸され、ナノオーダーのファイバーが、室温、大気圧下というおだやかな条件で形成される。
ナノファイバーにおいては、ナノ構造による特異な機能発現が期待でき、例えば、ナノファイバーは、同一体積での表面積が通常の繊維に比べ非常に大きいことから、従来の繊維が持つポリマー固有の性質の他に、吸着特性や接着特性などの新機能が発現し、従来にない新素材の開発が期待できる。警察官、消防士、医師、看護師が着用する多機能な特殊な防護服の研究が始められており、軍需用途は、従来より軽量で従来にない機能を持つ軍服、ナノメートル単位の集まりで、異なる機能をもつ積層新素材の開発が進んでいる。さらに、特許文献4に示すように、ナノファイバーで作ったフィルターは、繊維の占有面積が小さい割に空間を大きくすることができるので、低圧力損失で高捕集効率の良い特性が期待できることから、エアフィルターやマスク等が開発され、また、ナノファイバーを応用したバイオケミカルハザード防御用超軽量高機能防御服やナノファイバーを培地にした再生医療の開発も活発に行なわれている。
従来の合成繊維のマイクロオーダーの製造法として、非特許文献1には、前掲のエレクトロ・スピンニング法の他に、現在、海島複合紡糸法、低粘度の溶融ポリマーを吹き飛ばすメルトブロー紡糸法、ポリマー溶液を急激に膨脹させてポリマーを吹き飛ばしながら固化・繊維化させるフラッシュ紡糸法が開発されていることが開示されている。
ところで、高分子繊維のナノファイバーを製造するには、開発が進んでいる前掲のエレクトロ・スピンニング法においては、高分子材料を溶剤に溶かして、低粘度にして使用しなければならいないが、ポリプロピレン(PP)については適当な溶剤がないので、溶融だけで紡糸しなければならない。
この溶融だけの極細繊維の製造方法として、上記の非特許文献1には、溶液に溶かして紡糸する方法としてポリマーブレンド紡糸法があり、これは2種のポリマーをブレンドしておき、これを繊維化した後に、海ポリマーを溶出する極細紡糸法であり、μmが限界とされている。
また、非特許文献2には、高電圧を印加するエレクトロ・スピンニング法によって、ポリプロピレン(PP)の繊維製作を試みたが、平均直径が1μm以下の繊維が得られないことが記載されている。
特開2011−127234号公報
SEN'I GAKKAISHI(繊維と工業)Vol.63,No.12(2007)423〜425P[溶融紡糸型ナノファイバーの開発]越智隆志 SEN'I GAKKAISHI(繊維と工業)Vol.64,No.2(2008)81〜84P[エレクトロ・スピンニング法(溶融法)]小杉信男・島田直樹
上述したように、エレクトロ・スピンニング法によるナノファイバーの製造は開発されているものの、高分子材料の溶媒は引火性のものが多く、エレクトロ・スピンニング法では高電圧を取り扱うことから、発火等を防止する構造にしなければならす、取り扱いがやっかいであった。特に、適当な溶媒(溶液)がないポリプロピレン(PP)についてはエレクトロ・スピンニング法のポリプロピレン(PP)では、満足な結果が得られていないといった問題点があった。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたもので、高電圧を使用せず、また、溶媒を用いず、加熱溶融だけで高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法を提供しようとするものであり、特に、適当な溶媒(溶液)がないポリプロピレン(PP)についても、従来のエレクトロ・スピンニング法のポリプロピレン(PP)のように高電圧をする紡糸方法ではなく、高電圧を使用しないでポリプロピレン(PP)のナノファイバー積層体の製造方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、長分子配列を有する高分子材料を高温加熱して溶融し、溶融した前記高分子材料を加圧して紡糸ノズルの中心吐出口から紡糸し、
該紡糸ノズルの前記中心吐出口を囲むように該中心吐出口と同軸にリング状の熱風吹出口を設け、該熱風吹出口からの熱風が前記中心吐出口の直後の紡糸した前記高分子材料繊維を延伸するように高分子材料繊維と交差する方向に吹出し、
前記交差範囲で紡糸された高分子材料繊維が高温を保ち溶融状態を維持しながら高分子材料繊維を吹飛して延伸する溶融状態維持手段を設け、
該溶融状態維持手段は、前記紡糸ノズルの中心吐出口の先端より更に下流に前記熱風吹出口を包むように延びる熱風収束円筒部を設け、
該溶融状態維持手段を経て更に吹飛ばされた高分子材料のナノファイバーを捕集する捕集部を設けたことを特徴とする高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の高分子材料繊維のナノファイバー積層体の製造方法において、前記高分子材料は、ポリプロピレンであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の高分子材料繊維のナノファイバー積層体の製造方法において、前記高分子材料は、ナイロンであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法において、前記熱風吹出口の吹出方向は、前記中心吐出口の中心軸線に対して15°〜25°の角度であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項5に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法において、前記熱風収束円筒部は、前記紡糸ノズルの中心吐出口の先端より更に下流に15mmから30mmまで延びることを特徴とする請求項に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法において、前記溶融状態維持手段は、前記紡糸した高分子材料繊維と前記熱風との交差範囲の近傍に、別途に更に前記中心吐出口からの吐出方向と直交する方向から熱風を吹き出す熱風吹出ノズルを設けて、該熱風吹出ノズルからの熱風により高分子材料繊維の溶融状態を維持しながら高分子材料繊維を吹飛ばして延伸することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、従来のように高電圧を使用することなく、溶媒(溶剤)を用いることなしに加熱溶融だけで製造するので危険性が少なく、さらに引火性の溶媒(溶剤)液を一切使用しないことと相俟って、取り扱いが極めて容易となる。
また、従来のようなエレクトロ・スピンニング法ではないので、高価な高電圧を用いなくてすみ、さらにナノファイバーに静電気等が帯電していなので、無理なく捕集帯から離脱して、所望の基材に移すことができ、所望の基材として通気性のある基材は勿論のこと、通気性の小さな不織布や、或いは、通気性のないフィルムを基材として用いることができる。
このように、熱だけで溶融するので、危険で有害な溶媒を使用しないばかりか、高電圧を使用しないので、ポリプロピレンやナイロン等の高分子材料のナノファイバー積層体を安価で大量生産が可能となる。
請求項2の発明によれば、従来製造が難しいとされていたポリプロピレン(PP)のナノファイバーを製造することができ、また、引火性の溶液を一切使用することなく、ポリプロピレンを加熱により溶融して、加圧と高熱吹き出し風より延伸して繊維とするので、取り扱いが容易な製造方法で高分子材料であるポリプロピレン(PP)のナノファイバー積層体が得られる。
請求項3の発明によれば、蟻酸のように環境に悪影響のある溶媒(溶剤)や、ベンゼン等の引火点の低い危険な溶剤を必要するナイロン(Nylon)において、このように有害な溶媒や危険な溶剤を使用しないで、熱溶融だけでのナノファイバー積層体の製造方法が可能となる。
請求項4の発明によれば、熱風吹出口の高速高温気流の吹出方向を、中心吐出口の中心軸線に対して15°〜25°の角度の範囲にすることによって、溶融ポリプロピレン(N)との接触力を適切に作用し、溶融ポリプロピレン(N)に延伸作用が効率的に作用する。
請求項5及び6の発明によれば、請求項7のように別途に熱風吹出ノズルを設ける必要がなく、コンパクトな構成にすることができ、更に効率的に紡糸ノズルからの高分子材料を溶融状態に維持し、高速熱風により更に高分子材料をナノファイバー状に延伸させることができる。
請求項7の発明によれば、溶融状態維持手段として、中心吐出口からの吐出方向と直交する方向から熱風を吹き出す熱風吹出ノズルを設けたので、簡単に紡糸ノズルからの高分子材料を高温の溶融状態に維持して更に高分子材料を延伸させることができる。
本発明の実施例1のポリプロピレンのナノファイバー積層体の製造方法の概念概略図、 図1の実施例1の紡糸ノズルと高熱風吹出ノズルの断面図、 図2の実施例1の紡糸ノズルと高熱風吹出ノズルの先端部分の拡大図、 本発明の実施例2のポリプロピレンのナノファイバー積層体の製造方法の概念概略図、 図4の実施例2の紡糸ノズルと高熱風吹出ノズルの断面図、 図5の実施例2の紡糸ノズル及びその先端部分の熱風収束円筒部の拡大図、 本発明の実施例1のポリプロピレンのナノファイバー積層体の×1000の電子顕微鏡写真、 本発明の実施例1のポリプロピレンのナノファイバー積層体の×200の電子顕微鏡写真、 本発明の実施例2のポリプロピレンのナノファイバー積層体の×1000の電子顕微鏡写真、 本発明の実施例2のポリプロピレンのナノファイバー積層体の×200の電子顕微鏡写真、 本発明の実施例3のナイロンのナノファイバー積層体の×1000の電子顕微鏡写真、 本発明の実施例3のナイロンのナノファイバー積層体の×200の電子顕微鏡写真である。
本発明の特徴の1つは、紡糸ノズルから紡糸する高分子材料繊維のファイバーに、所定の角度で加熱風を添えるとともに、さらに温度が下がらないように溶融状態維持手段を設けて、紡糸ノズルからの高分子材料を溶融状態に維持して更に高分子材料繊維を延伸させ、高分子材料繊維の溶融状態を維持さながら高分子材料を吹飛ばすもので、高電圧を印加することなく、溶媒を用いず加熱による溶融だけで高分子材料のナノファイバー積層体の製造を実現した。
以下に、本発明の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法の実施例を図面を参照して説明する。
本発明の実施例1の高分子材料としてポリプロピレンを使用したナノファイバー積層体Nの製造方法を説明するが、実施例1の図1の概略を示した概念説明図に示すように、図1に示すように、上流の主にナノファイバーの生成部Aで、基本的には紡糸ノズル1の中心吐出口11から高熱で溶融したポリプロピレンを延伸し、溶融状態維持手段としてこれに直角方向に高熱風吹出ノズル4からの高熱風を当てた溶融紡糸法であり、吹き飛ばされたポリプロピレンのナノファイバーを下流の捕集部Bのネット5で捕集する。
[ナノファイバー生成部A]
前述したように、ナノファイバー生成部Aは主に紡糸ノズル1と高熱風吹出ノズル4から構成されるが、先ず、紡糸ノズル1から説明する。
[紡糸ノズル1]
図2の紡糸ノズル1の拡大図に示すように、金属製の紡糸ノズル1はその中心に先端の吐出口11に続く中心軸孔12が設けられ、中心軸孔12の反対側には送給口13が設けられ、この送給口13には溶融したポリプロピレン(N)が供給される。送給口13までのポリプロピレン(N)の送給経路は、図1に示すように、材料供給容器2でポリプロピレン(N)を190℃程度に加熱し、その後、ギヤポンプ3までの供給配管31の周りをヒーター等の加熱手段で240℃程度に加熱してギヤポンプ3によって送給し、さらに、送給後の送給配管32も270℃に加熱して、この270℃に加熱した溶融したポリプロピレン(N)を前述した送給口13に供給している。
図2に示すように、紡糸ノズル1は中心軸孔12の周りには、中心軸孔12を包むように同軸状にリング状の熱風吹出通路14が設けられ、熱風吹出通路14の先端には所定の吹出角度を有したリング状の熱風吹出口15が設けられ、この熱風吹出口15は前記吐出口11より僅かにX3=2mm程度(-2〜3mm)突出している。また、紡糸ノズル1の中間部には熱風吹出通路14の他端に繋がる熱風供給部16が設けられ、熱風供給部16には350〜380℃程度の熱風が供給され、中心軸孔12を温めるとともに、吐出口11でのポリプロピレン(N)を包むように270℃に保ちながら、高速気流でポリプロピレン(N)を更に延伸する。
このことは高速高温気流で、ポリプロピレン(N)を更に延伸するのでリング状の熱風吹出口15の吹出角度(中心軸孔12の軸を中心としての左右の合算角度)が重要であるが、実験の結果、角度30°〜50°程度、すなわち、熱風吹出口15の高速高温気流の吹出方向は、前記中心吐出口11の中心軸線に対して15°〜25°の角度の範囲が好ましく、角度30°(中心軸と角度15°)以下だとポリプロピレン(N)との接触力が小さく延伸作用が小さく、角度50°(中心軸と角度25°)以上だと接触しての負圧が生じないのでやはり延伸作用が少なく、本実施例1では角度38°(中心軸と角度19°)することで延伸作用が効率的に作用した。
また、ポリプロピレン(N)を効率よく延伸するのは、溶融状態のポリプロピレン(N)を高温により低粘度にすることも重要であり、このため図2に示すようように、熱風吹出通路14を周りにヒーター171による加熱器17aを配置し、中心軸孔12の外周部121及び吐出口11側の外周部111と熱風吹出通路14の内周壁141a,141bとの間には通路隙間を維持するスペーサー部122a,bが適所に設けられており、送給口13側の中心軸孔12の周りにもヒーター171による加熱器17bを配置している。
このように、本発明の実施例1では、ギヤポンプ3で直径0.1mmの吐出口11から溶融ポリプロピレン(N)の吐出を可能にしなければならないが、加熱が重要であり、吐出口11でもポリプロピレン(N)を270℃以上を保持しなければならい。
[高熱風吹出ノズル4]
上述したように、吐出口11でもポリプロピレン(N)を270℃以上に保持するが、吐出口11から紡糸後も延伸させる必要があるが、そのままでは吐出口11直後に急激に温度が低下するので、これを防ぐ必要がある。
このために溶融状態維持手段として金属製の高速高熱気流の高熱風吹出ノズル4を設けた。高熱風吹出ノズル4の高熱風が適正に紡糸ポリプロピレン(N)に当たらないと、μオーダーの極細繊維で終わってしまいナノファイバーにはならない。
図2、図3に示すように、高熱風吹出ノズル4は先端のノズル開口41の内径は4mm程度で、ノズル開口41の位置は吐出口11から水平距離で3mm、吐出口11の軸延長線と3mmの距離に配置され、350〜400℃の熱風を吐出量110m3/min(分)でポリプロピレン(N)に吹き付けている。この時の風速は、吐出量110m3/min(分)であるが、余り風速が遅いと紡糸中のポリプロピレン(N)の雰囲気の温度が下がってしまい延伸を阻害し、余り風速が速くても風速で紡糸中のポリプロピレン(N)を冷ましてしまい延伸を阻害する。
[捕集部B]
図1に示すように、紡糸ノズル1及びこれに直角方向からの高熱風吹出ノズル4から吹き飛ばされたポリプロピレンのナノファイバー(N)を下流の捕集部Bで捕集する。
捕集部Bは、ナノファイバー捕集装置5とナノファイバー(N)を保持する基材Cとから構成され、ナノファイバー捕集装置5は吹き付けられるナノファイバー(N)に対向して細かな貫通孔を有する平面保持用グリッド(或いは金網)51を設け、ナノファイバー(N)が吹き付けられる裏側には吸引ダクト52が設けられている。
この上記の平面保持用グリッド(或いは金網)51の両端にはフィードローラ53が、一方には基材繰出ローラ軸54、他方には基材・製品巻取軸55が配置されている。
そして、ナノファイバー(N)を仮に担持する基材Cのローラを、基材繰出ローラ軸54に取り付け、フィードローラ53aを介して不織布等の引き出した基材Cを平面保持用グリッド(或いは金網)51に載せ、ナノファイバー(N)の積層体を基材Cの上面に載置しながら移動させ、フィードローラ53b,cを介して基材C及び製品であるナノファイバー積層体を製品巻取軸55で巻き取る。
[実施例1の製品]
こうして、溶融だけでポリプロピレンのナノファイバー積層体の製造を完成する。
なお、紡糸ノズル1と高熱風吹出ノズル4との組み合わせを複数にすれば生産量は増加するが、本実施例1では平行に6組設けた。
本実施例1の下記条件で製造したのが、図7の×1000倍の電子顕微鏡写真、及び、図8の×200倍の電子顕微鏡写真であるが、写真中のμmのスケールに対して、ナノオーダーのナノファイバーが積層させていることが判る。
設定条件(実施例1)
材料:ポリプロピレン(PP)(サンアロマー社製:品番PLB00A)
紡糸ノズル1のノズル径0.1(0.1〜0.2mm)
吐出口温度:270°
熱風吹出口内径:5mm(1.4〜6mm)(外径8mm)
熱風吹出口温度:350〜370°
熱風吹出角度:38°(中心軸と角度19°)(30°〜50°)
高速気流の圧力:70l/min
高熱風吹出ノズル4のノズル径1.8mm
風速:110m3/min
高熱風温度:350〜400°
ノズル位置:熱風吹吐出口15から水平距離でX2=3mm(3〜5mm)、
吐出口11の軸延長線からX1=3mm(3〜5mm)、
以上説明したように、本発明の実施例1のポリポロピレンのナノファイバー積層体Nの製造方法では、従来製造が難しいとされていたポリプロピレン(PP)のナノファイバーを溶剤なしで製造することができ、また、引火性の溶液を一切使用することなく、ポリプロピレンを加熱により溶融して、加圧と高熱吹き出し風より防糸するので、取り扱いが容易な製造方法でポリプロピレン(PP)のナノファイバー積層体が得られる。
また、従来のように高電圧を使用することなく、溶融だけで製造するので高圧電源を使用することによる危険性がなく、また、溶融だけで引火性の溶媒も使用しないので、極めて取り扱いが容易となり、また、静電気等が帯電していなので、無理なく捕集帯から離脱して、所望の基材に移すことができ、所望の基材として通気性のある基材は勿論のこと、通気性の小さな不織布や、或いは、通気性のないフィルムを基材として用いることができる。
このように、ポリプロピレンのナノファイバー積層体を安価で大量生産が可能となる。
次に、本発明の高分子材料としてポリプロピレン(PP)のナノファイバー積層体の製造方法の実施例2を図面を参照して説明する。
本発明の実施例2のポリプロピレンのナノファイバー積層体Nの製造方法を説明するが、図4の概略を示した概念説明図に示すように、図4に示すように、上流の主にナノファイバー(N)の生成部Aで、基本的には金属製の紡糸ノズル1の中心吐出口11から高熱で溶融したポリプロピレンを紡糸し、溶融状態維持手段として紡糸ノズル1の中心吐出口11の先端より更に下流に前記熱風吹出口15を包むように延びる熱風収束円筒部6を設け、この熱風収束円筒部6は紡糸ノズル1の中心吐出口11の先端より更に下流に15mmから30mmの下流まで延び、更に好ましくは16.5mm突出した円筒部内でポリプロピレンの溶融状態を維持さながら更に延伸し、開口部からポリプロピレンを、水平方向に配置され下流の捕集部Bのネット5に吹飛ばして捕集するもので、高電圧を印加することなく、溶融だけでポリプロピレンのナノファイバー積層体の製造を実現した。
[ナノファイバー生成部A]
前述したように、実施例2のナノファイバー生成部Aは、実施例1と同様に、主に紡糸ノズル1と高熱風吹出ノズル4から構成されるが、溶融状態維持手段として直交する方向から熱風を吹き出す熱風吹出ノズル4は無く、溶融状態維持手段として熱風吹出口15を包むように延びる熱風収束円筒部6が設けられている。先ず、紡糸ノズル1から説明する。
[紡糸ノズル1]
実施例2は、図5の紡糸ノズル1の拡大図に示すように、大部分は実施例1と同様の構成であり、紡糸ノズル1はその中心に先端の吐出口11に続く中心軸孔12が設けられ、中心軸孔12の反対側には送給口13が設けられ、この送給口13には溶融したポリプロピレン(N)が供給させる。送給口13までのポリプロピレン(N)の送給経路は、図5に示すように、材料供給容器2でポリプロピレン(N)を190℃程度に加熱し、その後、ギヤポンプ2までの供給配管31の周りをヒーター等の加熱手段で240℃程度に加熱してギヤポンプ3によって送給し、さらに、送給後の送給配管32も270℃に加熱して、この270℃に加熱した溶融したポリプロピレン(N)を前述した送給口13に供給している。
図5及び図6に示すように、紡糸ノズル1は中心軸孔12の周りには、中心軸孔12を包むように同軸状にリング状の熱風吹出通路14が設けられ、熱風吹出通路14の先端には所定の吹出角度を有したリング状の高速高温気流の熱風吹出口15が設けられ、この熱風吹出口15は前記吐出口11より大きく突出し、後述する溶融状態維持手段を構成されている。また、紡糸ノズル1の中間部には熱風吹出通路14の他端に繋がる熱風供給部16が設けられ、熱風供給部16には200〜300℃程度、好ましくは220℃の熱風が供給され、中心軸孔12を温めるとともに、吐出口11でのポリプロピレン(N)を包むように220℃に保ちながら、高速気流でポリプロピレン(N)を更に延伸する。
このことは高速高温気流で、ポリプロピレン(N)を更に延伸するのでリング状の熱風吹出口15の吹出角度(中心軸孔12の軸を中心としての左右の合算角度)が重要であるが、実験の結果、実施例1と同様、角度30°〜50°程度の範囲が好ましく、すなわち、熱風吹出口15の高速高温気流の吹出方向は、前記中心吐出口11の中心軸線に対して15°〜25°の角度の範囲が好ましく、角度30°(中心軸と角度15°)以下だとポリプロピレン(N)との接触力が小さく延伸作用が小さく、角度50°(中心軸と角度25°)以上だと接触しての負圧が生じないのでやはり延伸作用が少なく、本実施例1では角度38°(中心軸と角度19°)することで延伸作用が効率的に作用した。
また、ポリプロピレン(N)を効率よく延伸するのは、溶融状態のポリプロピレン(N)を高温により低粘度にすることも重要であり、このため図5に示すようように、熱風吹出通路14を周りにヒーター171による加熱器17aを配置し、中心軸孔12の外周部121及び吐出口11側の外周部111と熱風吹出通路14の内周壁141a,141bとの間には通路隙間を維持するスペーサー部122a,bが適所に設けられており、送給口13側の中心軸孔12の周りにもヒーターによる加熱器17bを配置している。
このように、本発明の実施例2では、ギヤポンプ3で直径0.1mmの吐出口11から溶融ポリプロピレン(N)の吐出を可能にしなければならないが、加熱が重要であり、吐出口11でもポリプロピレン(N)を270℃以上を保持しなければならい。
[溶融状態維持手段:熱風収束円筒部6]
上述したように、吐出口11でもポリプロピレン(N)を220℃以上に保持するが、吐出口11から紡糸後も延伸させる必要があるが、そのままでは吐出口11直後に急激に温度が低下するので、これを防ぐ必要がある。
実施例2の前記溶融状態維持手段は、金属製の紡糸ノズル1の中心吐出口11の先端より更に下流に熱風吹出口15を包むように延びる熱風収束円筒部6を設け、この円筒の内周円筒部61内を高温の雰囲気に維持するもので、この高速高温気流を吹き出す熱風収束円筒部6は、紡糸ノズル1の中心吐出口11の先端より更に下流にX4=15mmから30mmの下流まで延び、好ましくは、X4=16.5mm程度が良い。
すなわち、X4=15mm以下であると、吐出口11から紡糸されたポリプロピレンの周囲温度が急速に低下し、溶融状態からポリプロピレンの固化が進み、延伸しなくなりナノレベルの繊維が出来ず、この場合には実施例1のような高熱風吹出ノズル4(図2参照)が必要となる。逆にX4=30mm以上となると熱風収束円筒部6の内周円筒部61の内壁に紡糸した繊維が付着したり、ナノファイバー自体がカールして絡み合うという不都合が生じるので、X4=16.5mm程度がナノファイバーの形成に適していた。こうして、溶融状態維持手段である熱風収束円筒部61内での高速熱風による延伸が適切に行われナノオーダーのナノファイバーが形成される。逆に、溶融状態維持手段6が適切に作動しないと、紡糸ノズル1の吐出口11の直径0.1〜0.2mm(100〜200μ)からの繊維はμオーダーの極細繊維で終わってしまい、高速熱風による延伸が適切に行われずナノファイバーにはならない。
このように構成することで、中心吐出口11から紡糸したポリプロピレン(PP)の繊維は溶融状態にあるので、紡糸したポリプロピレン(PP)は熱風収束円筒部6の下流の開口部62に向かって流出する熱風に引っ張られ、更に延伸されて効率良くナノファイバーを形成しながら、開口部62からポリプロピレンを、水平方向に配置された捕集部Bのネット5に吹飛ばして捕集する。
実施例2の熱風収束円筒部6では、実施例1のように別途に熱風吹出ノズル4を設ける必要がなく、熱風吹出ノズル4の設定をする必要もなく、内周円筒部61の内径が5mmの熱風収束円筒部6内で効率的に高温を維持でき、熱風供給部16からの熱風も、実施例1の350〜380℃程度よりも低い200〜300℃程度、好ましくは220℃の熱風でよく、実施例1のような高熱風吹出ノズル4が必要がなく、極めてコンパクトな構成とすることができる。
なお、熱風収束円筒部6の内周円筒部61の内径も1.4〜6mmが良く、6mm以上であると熱風収束円筒部6内での高温雰囲気が難しく、1.4mm以下であると、熱風収束円筒部6の内周円筒部61に紡糸した繊維が内壁に付着する。
[捕集部B]
図4に示すように、紡糸ノズル1及び熱風収束円筒部6の内周円筒部61からの水平方向から吹き飛ばされたポリプロピレンPPのナノファイバー(N)を下流の捕集部Bで捕集する。
捕集部Bは、実施例1とは垂直方向か水平方向かの違いだけであるので、実施例1の説明を援用することで、詳しい説明は省略する。
[実施例2の製品]
こうして、溶融だけでポリプロピレンのナノファイバー積層体の製造を完成する。
なお、紡糸ノズル1と高熱風吹出ノズル4との組み合わせを複数にすれば生産量は増加するが、実施例1と同様では平行に6組設けた。
本実施例2の下記条件で製造したのが、図9の×1000倍の電子顕微鏡写真、及び、図10の×200倍の電子顕微鏡写真であるが、写真中のμmのスケールに対して、ナノオーダーのナノファイバーが積層され、実施例1と同等、或いは更に細いナノファイバーが積層されていることが判る。
設定条件(実施例2)
材料:ポリプロピレン(PP)(サンアロマー社製:品番PLB00A)
紡糸ノズル1のノズル径0.1mm(0.1〜0.2mm)
吐出口温度:270°
熱風吹出口内径:5mm(1.4〜6mm)(外径8mm)
熱風吹出口温度:200〜300°
熱風吹出角度:38°(中心軸と角度19°)(30°〜50°)
高速気流の圧力:70l/min
熱風収束円筒部長(6:X4):
吐出口11から開口部62の距離X4=16.5mm(15〜30mm)
以上説明したように、本発明の実施例2のポリポロピレンのナノファイバー積層体Nの製造方法では、従来製造が難しいとされていたポリプロピレン(PP)のナノファイバーを溶媒等の溶剤を用いないで製造することができ、また、引火性の溶液を一切使用することなく、ポリプロピレンを加熱により溶融して、加圧と高熱吹き出し風により延伸紡糸するので、取り扱いが容易な製造方法でポリプロピレン(PP)のナノファイバー積層体が得られる。
また、従来のように高電圧を使用することなく、溶媒(溶剤)を用いず熱による溶融だけでナノファイバーを製造するので、高圧電源を使用することによる危険性がなく、取り扱いが容易となり、また、静電気等が帯電していなので、無理なく捕集帯から離脱して、所望の基材Cに移すことができ、所望の基材Cとして通気性のある基材Cは勿論のこと、通気性の小さな不織布や、或いは、通気性のないフィルムを基材C(この場合は吹き付けるだけ)として用いることができる。
このように、ポリプロピレンのナノファイバー積層体を安価で大量生産が可能となる。
更に、実施例1のように別途に熱風吹出ノズルを設ける必要がなく、熱風収束円筒部6内で効率的に高温を維持でき、実施例1の熱風供給部16からの熱風の350〜380℃程度よりも低い200〜300℃程度、好ましくは220℃の熱風でよく、更に効率的に紡糸ノズル1からのポリプロピレン(PP)を溶融状態に維持して更にポリプロピレン(PP)をナノファイバー状に延伸させることができ、かつ、極めてコンパクトな構成とすることができる。
次に、本発明の高分子材料としてナイロン(Nylon)を使用したナノファイバー積層体の製造方法の実施例3を説明する。
実施例3の製造装置は、基本的には実施例2の溶融状態維持手段として熱風収束円筒部6を用いた製造装置を用い、材料としてナイロン(Nylon)を用いた。
本実施例3の下記条件で製造したのが、図11の×1000倍の電子顕微鏡写真、及び、図12の×200倍の電子顕微鏡写真であるが、写真中のμmのスケールに対して、ナノオーダーのナノファイバーが積層され、細いナノファイバーが積層されていることが判る。
設定条件(実施例3)
材料:ナイロン(Nylon)(宇部興産社製:品番1022B)
紡糸ノズル1のノズル径0.1mm(0.1〜0.2mm)
吐出口温度:280°
熱風吹出口内径:3mm(1.4〜6mm)(外径8mm)
熱風吹出口温度:300〜380°
熱風吹出角度:38°(中心軸と角度19°)(30°〜50°)
高速気流の圧力:70l/min
熱風収束円筒部長(6:X4):
吐出口11から開口部62の距離X4=16.5mm(15〜30mm)
[実施例3の製品]
本発明の実施例3のナイロン(Nylon)のナノファイバー積層体Nの製造方法は、実施例2の図4の概略を示した概念説明図と原則的に同じであるの省略するが、突出した円筒部内でナイロン(Nylon)の溶融状態を維持しながら更に延伸し、開口部62からナイロン(Nylon)を、水平方向に配置され下流の捕集部Bのネット5に吹飛ばして捕集するもので、高電圧を印加することなく、加熱による溶融だけでナイロン(Nylon)のナノファイバー積層体の製造を実現した。
以上説明したように、本発明の実施例3のナイロン(Nylon)のナノファイバー積層体Nの製造方法では、蟻酸のように環境に悪影響のある溶媒(溶剤)や、ベンゼン等の引火点の低い危険な溶剤を必要するナイロン(Nylon)において、このように有害な溶媒や危険な溶剤を使用しないで、熱溶融だけでのナノファイバー積層体の製造方法が可能となる。
また、高圧電源を使用することによる危険性がなく、取り扱いが容易となり、また、静電気等が帯電していなので、無理なく捕集帯から離脱して、所望の基材に移すことができ、所望の基材として通気性のある基材は勿論のこと、通気性の小さな不織布や、或いは、通気性のないフィルムを基材として用いることができる。
このように、ナイロン(Nylon)のナノファイバー積層体を安価で大量生産が可能となる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、前述した各実施例に限定されないことは勿論であり、ポリプロピレン(PP)やナイロン(Nylon)以外の危険な溶剤を必要する高分子材料等においても、加熱溶融する高分子材料であれば、危険な溶剤を使用しないで、加熱溶融だけでナノファイバー積層体の製造方法にも適用可能である。
A・・ナノファイバー生成部、B・・(ナノファイバー積層体Nの)捕集部、
C・・基材、N・・材料およびその加工品
1・・紡糸ノズル、11・・吐出口、111・・外周部、12・・中心軸孔、
121・・外周部、122a,122b・・・スペーサー部、13・・送給口、
14・・熱風吹出通路、141a、141b・・内周壁、
15・・熱風吹出口、16・・熱風供給部、17,17a,17b・・加熱器、
171・・ヒーター、
2・・材料供給容器、
3・・ギヤポンプ(吐出手段)、
31・・供給配管、32・・送給配管、
4・・高熱風吹出ノズル(溶融状態維持手段)、41・・ノズル開口、
5・・ナノファイバー捕集装置(ネット)、
51・・平面保持用グリッド(又は金網)、52・・吸引ダクト、
53,53a,53b,53c・・フィードローラ、
54・・基材繰出ローラ軸、55・・基材・製品巻取軸、
6・・熱風収束円筒部(溶融状態維持手段)、61・・内周円筒部、62・・開口部

Claims (6)

  1. 長分子配列を有する高分子材料を高温加熱して溶融し、溶融した前記高分子材料を加圧して紡糸ノズルの中心吐出口から紡糸し、
    該紡糸ノズルの前記中心吐出口を囲むように該中心吐出口と同軸にリング状の熱風吹出口を設け、該熱風吹出口からの熱風が前記中心吐出口の直後の紡糸した前記高分子材料繊維を延伸するように高分子材料繊維と交差する方向に吹出し、
    前記交差範囲で紡糸された高分子材料繊維が高温を保ち溶融状態を維持しながら高分子材料繊維を吹飛して延伸する溶融状態維持手段を設け、
    該溶融状態維持手段は、前記紡糸ノズルの中心吐出口の先端より更に下流に前記熱風吹出口を包むように延びる熱風収束円筒部を設け、
    該溶融状態維持手段を経て更に吹飛ばされた高分子材料のナノファイバーを捕集する捕集部を設けたことを特徴とする高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法。
  2. 前記高分子材料は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1に記載の高分子材料繊維のナノファイバー積層体の製造方法。
  3. 前記高分子材料は、ナイロンであることを特徴とする請求項1に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法。
  4. 前記熱風吹出口の吹出方向は、前記中心吐出口の中心軸線に対して15°〜25°の角度であることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法。
  5. 前記熱風収束円筒部は、前記紡糸ノズルの中心吐出口の先端より更に下流に15mmから30mmまで延びることを特徴とする請求項に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法。
  6. 前記溶融状態維持手段は、前記紡糸した高分子材料繊維と前記熱風との交差範囲の近傍に、別途に更に前記中心吐出口からの吐出方向と直交する方向から熱風を吹き出す熱風吹出ノズルを設けて、該熱風吹出ノズルからの熱風により高分子材料繊維の溶融状態を維持しながら高分子材料繊維を吹飛ばして延伸することを特徴とする請求項1又は2に記載の高分子材料のナノファイバー積層体の製造方法。
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