JP5828517B2 - 多気筒エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は多気筒エンジンの吸気制御に関し、特に、電気式スロットルと機械式スロットルの二系統を備えた多気筒エンジンにおけるスロットル制御装置に関する。
従来、気筒休止制御が行われる多気筒エンジンにおいて、電気式スロットルと機械式スロットルの二系統を備え、電気式スロットルに不都合が発生した場合、フェール処理としての燃料カットを規制して機関停止を回避(リンプホーム(F/S)に対応)するため、機械式スロットルの操作でエンジン制御を行う技術が特許文献1に提案されている。
特開2005−282464号公報
上述したエンジンの吸気制御によれば、二系統のスロットル操作を備えているが、通常のエンジン制御では電子式スロットルによる制御のみが実行される。アイドリング回転数の制御は、気筒数が多くなればなるほど微小なスロットルバルブ開度が要求され、制御が難しくなるという傾向にある。
また、機械式スロットルをリンプホーム(F/S)に対応する専用機構として用いているので、システム効率が良好ではないことが考えられる。
本発明は上記実情に鑑みて提案されたもので、二系統のスロットルの制御を工夫することにより、アイドリング制御をよりシンプルにし、且つ、リンプホーム(F/S)対応を効率良く行うことができるスロットル制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため請求項1は、多気筒エンジンが有する第1の吸気系と第2の吸気系のそれぞれに設けられるスロットルバルブと、第1のスロットルバルブ(21)を運転者のアクセル操作に連動して作動させる機械式スロットル操作系と、第2のスロットルバルブ(22)をアクチュエータ(35)により作動させる電気式スロットル操作系とを備えた多気筒エンジンの吸気制御装置において、次の構成を含むことを特徴としている。
前記機械式スロットル操作系と前記電気式スロットル操作系を連動動作させる連動機構を備えている。
前記連動機構は、前記電気式スロットル操作系の前記第2のスロットルバルブ(22)の開方向の回転動作により、前記第1のスロットルバルブ(21)を開方向に連動動作させるとともに、前記機械式スロットル操作系の前記第1のスロットルバルブ(21)の開方向の回転動作に対して前記第2のスロットルバルブ(22)の開方向の回転動作は独立して動作するロストモーション機構を含むものである。
また、前記電気式スロット操作系が前記第2のスロットルバルブ(22)を略全閉に維持している状態で、前記機械式スロットル操作系の前記第1のスロットルバルブ(21)を前記多気筒エンジン全体のアイドリング開度に保持する機構を有している。
そして、前記機械式スロットル操作系は、前記第1のスロットルバルブ(21)のスロットル開度を検出する開度センサ(34)を備え、該開度センサ(34)の出力により前記アクチュエータ(35)を駆動して前記第2のスロットルバルブ(22)のスロットル開度を前記第1のスロットルバルブ(21)のスロットル開度に追従させる。
請求項2は、請求項1の多気筒エンジンの吸気制御装置において、多気筒エンジンがアイドリング状態で全閉位置となるスロットル開度は、前記機械式スロットル操作系の前記第1のスロットルバルブ(21)のスロットル開度を、前記電気式スロットル操作系の前記第2のスロットルバルブ(22)のスロットル開度に一致させる制御を行うことを特徴としている。
請求項3は、請求項1の多気筒エンジンの吸気制御装置において、多気筒エンジンがアイドリング状態を脱し低出力領域までは、前記機械式スロットル操作系でエンジン出力を制御し、前記電気式スロットル操作系側は全閉状態に保持する制御を行うことを特徴としている。
請求項4は、請求項1の多気筒エンジンの吸気制御装置において、多気筒エンジンの高出力要求時は、前記機械式スロットル操作系側を優先して駆動させ、その後に前記電気式スロットル操作系側が追従する駆動制御を行うことを特徴としている。
請求項5は、請求項1の多気筒エンジンの吸気制御装置において、多気筒エンジンは直列又はV型4気筒で、2気筒毎にグループ化して制御を行うことを特徴としている。
請求項6は、請求項1の多気筒エンジンの吸気制御装置において、前記電気式スロットル操作系の異常検出時は、前記機械式スロットル操作系でエンジンの制御を行うことを特徴としている。
請求項1の構成によれば、電気式スロットル操作系の第2のスロットルバルブ(22)の開方向の回転動作により、第1のスロットルバルブ(21)を開方向に連動動作させる連動機構を備えることで、電気式スロットル操作系にて機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ(21)を駆動させながら、機械式のスロットル操作をスロットルバルブ開度の開度センサ(34)で検出し、アクチュエータ(35)にて電気式スロットル操作系の第2のスロットルバルブ(22)を機械式に追従させる。
一方、電気式スロットル操作系の第2のスロットルバルブ(22)が全閉状態の時には、機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ(21)を第2のスロットルバルブ(22)と同じ少し開け状態のアイドリング開度に保持できるので、第2のスロットルバルブ(22)をアイドリング状態の微小開度で制御することがなく、アイドリング回転数を機械式の比較的小開度なスロットルバルブ開度で燃焼状態が高められた気筒でのアイドリングを実現することができる。
また、経年変化でアイドリング時におけるスロットル開度が変化した場合には、アクチュエータ(35)にて機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ(21)を開方向に連動制御できるので、経年変化に対するアイドリング安定性を確保することができる。
更に、電気式スロットル操作系に異常が発生(フェール)したとしても、機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ(21)は第2のスロットルバルブ(22)に対して独立して開方向の回転動作を行うことができる連動機構であるので、第1のスロットルバルブ(21)を機械的に操作可能とすることで、電気式スロットル操作系のフェールに対する最低限の運転操作を維持することができる。
従って、多気筒エンジンの全ての吸気系をアクチュエータ(35)で制御することに対して、アイドリング制御やフェール制御における良好な制御を実現することができる。
請求項2の構成によれば、多気筒エンジンがアイドリング状態において、機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ(21)のスロットル開度について、電気式スロットル操作系の第2のスロットルバルブ(22)のスロットル開度に一致させるように制御することで、スロットル操作のないアイドリング時においてエンジン回転の安定性が向上する。
請求項3の構成によれば、アイドリング状態を脱し低出力領域までは、機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ(21)のみでエンジン出力を制御するので、例えば4気筒エンジンであっても2気筒エンジンのトルクフィーリングが得られる。
請求項4の構成によれば、高出力要求時においては、機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ(21)のスロットル開度に対して、電気式スロットル操作系の第2のスロットルバルブ(22)側が追従する制御が行われることで、高出力側でのエンジンの吹け上がり感が向上する。
請求項5の構成によれば、4気筒エンジンについて、2気筒毎にグループ化し、アイドリング状態から低出力領域までは2気筒エンジンの出力、高出力要求時においては4気筒エンジンの出力が得られることで、二輪車に適した効率の良い出力特性を得ることができる。
請求項6の構成によれば、電気式スロットル操作系の異常検出時において、機械式スロットル操作系でエンジンの制御が可能となるので、リンプホーム(F/S)対応を考慮した吸気制御システムとすることができる。
本発明の多気筒エンジンの吸気制御装置におけるシリンダヘッド及びその近傍の側断面説明図である。 (a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る多気筒エンジンの吸気制御装置の構造を示すモデル図である。 本発明の多気筒エンジンの吸気制御装置の概略制御系ブロック図である。 本発明の多気筒エンジンの吸気制御装置で得られる出力特性曲線を示すグラフである。 (a)〜(c)は本発明の他の実施形態に係る多気筒エンジンの吸気制御装置の構造を示すモデル図である。
本発明の多気筒エンジンの吸気制御装置の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る多気筒エンジンの吸気制御装置は、例えば自動二輪車に搭載される水冷4ストロークの直列4気筒エンジンに適用される。直列4気筒エンジンは、4つの気筒が車幅方向(図1の表裏方向)に並ぶように配置されている。
エンジン1のシリンダブロック2には、図1の裏面方向に4つのシリンダボア(気筒)3が構成され、各シリンダボア3にピストン4が昇降自在に嵌挿されている。シリンダブロック2に対して重ねて結合されるシリンダヘッド5には、ピストン4の頂面に対向して凹出した燃焼室6が形成され、この燃焼室6に開口する吸気ポート7と排気ポート8が、ともに2本ずつ形成されている。
2本の吸気ポート7は、燃焼室6の開口から後方へ斜め上向きに延出しており、2本の排気ポート8は、燃焼室6の開口から前方へ斜め上向きに延出している。吸気ポート7の燃焼室6への開口は、昇降自在に摺動する吸気バルブ9の弁体の開閉動作により行われ、排気ポート8の燃焼室6への開口は、昇降自在に摺動する排気バルブ10の弁体の開閉動作により行われる。各吸気ポート7には吸気管11が連通され、吸気管11内に装着されバルブ軸12の回動により吸気通路を塞ぐように動作するスロットルバルブ20の開度(スロットル開度)調整により、吸気ポート7への空気量の調整が行われる。また、吸気管11のスロットルバルブ20の下流側には、燃料噴射を行うためのインジェクタ13が配設されている。
次に、本発明の多気筒エンジンの吸気制御装置の特徴的な構成について、図2に示したエンジン(4気筒)の吸気管部分のモデル図を参照しながら説明する。図2において、図1と同じ構成を採る部分については同一符号を付している。
多気筒(4気筒)エンジンを構成する複数個の吸気管11は、2気筒分の制御を行う第1の吸気系と、残り2気筒の制御を行う第2の吸気系とに(2気筒ごとに)分割して構成されている。第1の吸気系を構成する各吸気管11には、円盤状の第1のスロットルバルブ21,21が配置され、第2の吸気系を構成する各吸気管11には、円盤状の第2のスロットルバルブ22,22が配置されている。
第1のスロットルバルブ21による第1の吸気系は、運転者のアクセル操作に連動して作動される機械式スロットル操作系を構成している。各スロットルバルブ(第1のスロットルバルブ)21,21はバルブ軸12Aで連結され、バルブ軸12Aは吸気管11の側壁を貫通して突出し、その端部に円板状の作動板31が装着されている。作動板31の円周部には、スロットルグリップ(図示せず)から延びる2本の開き側と閉じ側の各ワイヤ32,33が互いに反対方向に巻き掛けられ、各ワイヤ先端が作動板31に結着されている。
また、作動板31は、バルブ軸12Aを介して一体のスロットルバルブ21,21が吸気管11の吸気通路を閉じる方向にスプリング(図示せず)によって付勢されている。
したがって、スロットルグリップのアクセル操作で開き側スロットルワイヤ32が引かれ、閉じ側スロットルワイヤ33が押されると、作動板31がスプリングの付勢力に抗して回動し、作動板31と一体のスロットルバルブ21,21が吸気通路を開く方向に回動し、各吸気管11に対してスロットルバルブ21の傾斜(スロットル開度)が調整される。したがって、スロットルグリップの操作加減でスロットルワイヤ32,33を介してスロットルバルブ21のスロットル開度が制御される機械式スロットル操作系が構成される。
また、作動板31のバルブ軸12A側には、バルブ軸の回動状態を検出することでスロットルバルブ開度を検知するAPSセンサ(アクセルポジションセンサ)34が配置されている。
第2のスロットルバルブ22による第2の吸気系は、電気的制御によるアクチュエータにより作動される電気式スロットル操作系を構成している。
各スロットルバルブ(第2のスロットルバルブ)22,22はバルブ軸12Bで連結され、その端部がTBWモータ(アクチュエータ)35の回転軸に固定されている。したがって、バルブ軸12Bの回動動作により吸気管11に対してスロットルバルブ22が傾斜することで、スロットル開度が調整されるようになっている。
電気式スロットル操作系の各スロットルバルブ(第2のスロットルバルブ)22は、TBWモータ(アクチュエータ)35の回転軸近傍に装着されたスロットルバルブ開度センサ41によりスロットル開度が検出され、この情報がフィードバックされる駆動手段により駆動されるTBWモータ35でスロットルバルブ開度の制御が行われるとともに、スロットル開度が僅かに開いた状態で第2のスロットルバルブが全閉時となるよう制御される。
また、上述した第1のスロットルバルブ21の開度を検出するAPSセンサ34の出力によりTBWモータ35を駆動して第2のスロットルバルブ22が第1のスロットルバルブ21のスロットル開度に追従する制御がなされる。
機械式スロットル操作系のバルブ軸12Aの端部に装着された円板部51と、電気式スロットル操作系の端部に装着された円板部52とは相対向するように対峙し、各円板部には円板面に対して垂直に突出する突起部53,54が互いに当接可能な位置となる外周近くに形成することで連動機構を形成している。
連動機構は、電気式スロットル操作系の円板部52が時計回りの方向(スロットルバルブ開側)に回転する場合、及び、機械式スロットル操作系の円板部51が反時計回りの方向(スロットルバルブ閉側)に回転する場合に突起部53,54同士が当接するように構成されている。
機械式スロットル操作系の円板部51は、時計回りの方向(スロットルバルブ開側)については、電気式スロットル操作系と関係なく独立して回転できるロストモーション機構を備えて構成されている。電気式スロットル操作系の円板部52の反時計回りの方向(スロットルバルブ閉側)へは、機械式スロットル操作系と関係なく独立して回転できるが、上述した全閉時の制御により、スロットルバルブ22のスロットル開度が僅かに開いた状態で全閉となる。
続いて、上述した吸気制御装置における機械式スロットル操作系及び電気式スロットル操作系の動作について説明する。
(アイドリング時)
スロットルグリップのアクセル操作がされない状態であると、スプリングの付勢力により閉じ側スロットルワイヤ33が引かれ、開き側スロットルワイヤ32が押されるので、作動板31及びバルブ軸12Aと一体をなすスロットルバルブ21,21が吸気通路を閉じる方向(反時計回りの方向)に回動し、各吸気管11の吸気通路が閉鎖される方向にスロットルバルブ21が動作するが、円板部51に設けた突起部53が電気式スロットル操作系の円板部52に設けた突起部54に当接することで、円板部52が追従して回動し、電気式スロットル操作系の全開状態で回動が規制される(図2(a))。
電気式スロットル操作系の全閉状態では、TBWモータ35の制御により第2のスロットルバルブ22,22は僅かに開いた状態で保持されるので、回動が規制された第1のスロットルバルブ21,21についても第2のスロットルバルブ22,22と同じスロットル開度に保持され(突起部54が突起部53に対してストッパ機構となる)、このスロットル開度が多気筒エンジン全体のアイドリング開度となる。
すなわち、多気筒エンジンがアイドリング状態で全閉位置となるスロットル開度は、機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ21のスロットル開度を、電気式スロットル操作系の第2のスロットルバルブ22のスロットル開度に一致させる制御が行われる。
機械式スロットル操作系と電気式スロットル操作系とを独自に動作させた場合は、機械式スロットル操作系のスロットルバルブ位置によるリーク量が機構的に決まるので、電気式スロットル操作系(TBW側出力)との出力差が生じ、気筒間出力バランスが崩れアイドリング回転数の安定性が悪化するという現象が生じていたが、上述したように、アイドリング時において機械式スロットル操作系のスロットルバルブが電気式スロットル操作系のスロットルバルブと同じスロットル開度で維持できる構造とすることで、アイドリング回転数の安定性を確保することができる。
(スロットル開口時)
スロットルグリップのアクセル操作を行うと、開き側スロットルワイヤ32が引かれ、閉じ側スロットルワイヤ33が押されるので、作動板31がスプリングの付勢力に抗して回動し、作動板31と一体のスロットルバルブ21,21が吸気通路を開く方向(時計回りの方向)に回動し、各吸気管11に対してスロットルバルブ21の傾斜(スロットル開度)が調整される。この時、機械式スロットル操作系は電気式スロットル操作系に関係なく独立して回転できる(図2(b))。
(TBW追従)
スロットルグリップのアクセル操作により、機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ21,21のスロットル開度が調整された場合、APSセンサ34によりスロットル開度が検出され、TBWモータ35を制御することで、第2のスロットルバルブ22,22のスロットル開度を第1のスロットルバルブ21,21のスロットル開度に追従動作させる(図2(c))。
機械式スロットル操作系及び電気式スロットル操作系によりスロットルバルブを制御する制御装置の制御系ブロック図の概略を図3に示す。
車両に搭載される電子制御ユニットECU80によりTBWモータ35が駆動制御される。ECU80のスロットル制御手段81は、スロットルグリップの操作量を検出する開度センサ34の検出値により機械式スロットル操作系の第1のスロットルバルブ21,21のスロットル開度を制御するとともに、開度センサ34の検出値により第2のスロットルバルブ22,22のスロットル開度を制御する。また、TBWモータ35の駆動に際しては、スロットルバルブ開度センサ41の検出値が入力されることでフィードバック制御が行われる。
スロットル制御手段81においては、スロットルグリップのアクセル操作が少ない(低出力側)場合は(多気筒エンジンがアイドリング状態を脱し低出力領域まで)、機械式スロットル操作系でエンジン出力を制御して電気式スロットル操作系側は全閉状態に保持する制御を行い、スロットルグリップのアクセル操作が所定以上(高出力側)の場合は、機械式スロットル操作系側を優先して駆動させ、その後に電気式スロットル操作系側が追従する駆動制御が行われる。
また、ECU80は、電気式スロットル操作系が正常に機能しているか否か、制御系の異常の有無を判定する異常判定手段82を備えるとともに、この異常判定手段82により異常有りと判定されたときに、電気式スロットル操作系のフェール処理(リンプホーム対応)を実行するフェール処理実行手段83を有する。
異常判定手段82には、スロットルバルブ開度センサ41、車速センサ42及びエンジン回転数センサ43、更にはスロットルグリップの開度センサ34から各検出信号が入力され、異常の有無が判定される。
以上の動作について、スロットルグリップのアクセル操作によるスロットル開度(TH)に対するトルク特性をグラフに示すと図4のようになる。
機械式スロットル操作系の(ワイヤによる)手動操作による第1のスロットルバルブ21,21のスロットルグリップのアクセル操作開度(TH)に対する2気筒分の出力は、点線のようなトルク曲線(手動気筒出力特性)が得られる。電気式スロットル操作系のTBWモータ35による第2のスロットルバルブ22,22のスロットルグリップのアクセル操作開度(TH)に対する2気筒分の出力は、一点鎖線のようなトルク曲線(TBW気筒出力特性)が得られる。TBW気筒出力が手動気筒出力に追従するよう出力特性が得られることから、4気筒エンジン全体では、両者を加算した実線のような出力特性が得られる。
このグラフより、スロットルグリップのアクセル操作開度(TH)が小さい低出力側、すなわち多気筒エンジンがアイドリング状態を脱し低出力領域までは、機械式スロットル操作系でエンジン出力を制御して電気式スロットル操作系側は全閉状態に保持する制御を行うことで、手動駆動のみで出力が決定されるため、2気筒的なトルクフィーリングを得ることができる。
多気筒エンジンの高出力要求時は、機械式スロットル操作系側を優先して駆動させ、その後に電気式スロットル操作系側が追従する駆動制御を行うことで、高出力側ではTBWモータ35により電気式スロットル操作系が駆動するので4気筒らしい吹き上がり感を有するトルクフィーリングを得ることができる。
なお、上述した構造においては、1番気筒#1と2番気筒#2に連結される吸気管11に機械制御式のスロットルバルブ21,21を設けることでこれらを常用稼動気筒とするとともに、3番気筒#3と4番気筒#4に連結される吸気管11に電気制御式のスロットルバルブ22,22を設けることで、TBWモータ35の異常発生時においては3番気筒#3及び4番気筒#4を休止可能気筒とし、機械式スロットル操作系でエンジン制御を行う(フェール処理としての燃料カットを規制して機関停止を回避する)ことができる。
図5は、他の実施例を示すもので、気筒がV字に配列されたV型4気筒エンジンに適用したものである。図5において、図2と同一部分については同一符号を付している。
4つの気筒が2気筒ずつグループ化され、機械式スロットル操作系のバルブ軸12Aの端部に円板部51が、電気式スロットル操作系のバルブ軸12Bの端部に円板板52をそれぞれ形成する。ワイヤ操作に応じて回動する作動板31に形成された作動軸37の先端にワイヤ側円板部61が装着されている。電気式スロットル操作系のバルブ軸12Bの端部に装着された円板部52とワイヤ側円板部61とが相対向するように対峙し、円板部52の円板面に対して垂直に突出する突起部54に対してワイヤ側円板部61に設けた突起部63が各円板部の外周近くで当接可能なように形成するとともに、ワイヤ側円板部61と円板部51との間に、両者が連動して同一方向に回動するリンク機構70が設けられることで機械式スロットル操作系と電気式スロットル操作系との間に連動機構を形成している。リンク機構70は、円板部51に形成された支持部71と、ワイヤ側円板部61に形成された支持部72との間に、両端が各支持部に対して回動自在に軸支された長尺状の連結体73を備えて構成されている。
連動機構70は、電気式スロットル操作系の円板部52が時計回りの方向(スロットルバルブ開側)に回転する場合、突起部54と突起部63が当接し、電気式スロットル操作系の円板部52の回転がワイヤ側円板部61及びリンク機構70を介して機械式スロットル操作系の円板部51が回転する。また、機械式スロットル操作系の円板部51が反時計回りの方向(スロットルバルブ閉側)に回転する場合についても、リンク機構70及びワイヤ側円板部61を介して突起部63,54同士が当接し、電気式スロットル操作系の円板部52が回転する。
機械式スロットル操作系の円板部51は、時計回りの方向(スロットルバルブ開側)については、電気式スロットル操作系と関係なく独立して回転できるようになっている。電気式スロットル操作系の円板部52の反時計回りの方向(スロットルバルブ閉側)へは、機械式スロットル操作系と関係なく独立して回転できるが、TBWモータ35の制御により、スロットルバルブ22のスロットル開度が僅かに開いた状態で全閉となる。
この例の場合、APSセンサ34は、作動軸37の回動状態を検出することで、第1のスロットルバルブ21のスロットル開度を検知するように構成されている。
この例の構成においても、図2の構造と同じように、スロットルグリップのアクセル操作によるスロットル開度に対するトルク特性は、図4で示した出力特性を得ることができる。
上述した各例においては、4気筒エンジンを例に説明したが、6気筒や8気筒のエンジン、又は奇数気筒のエンジン等、気筒を複数のグループに分割可能な多気筒エンジンに適用することができる。
1…エンジン、 2…シリンダブロック、 3…シリンダボア(気筒)、 4…ピストン、 5…シリンダヘッド、 6…燃焼室、 7…吸気ポート、 8…排気ポート、 9…吸気バルブ、 10…排気バルブ、 11…吸気管、 12…バルブ軸、 21…第1のスロットルバルブ、 22…第2のスロットルバルブ、 32,33…スロットルワイヤ、 34…APSセンサ(開度センサ)、 35…TBWモータ(アクチュエータ)、 41…スロットルバルブ開度センサ、 51,52…円板部、 53,54…突起部、 61…ワイヤ側円板部、 63…突起部、 70…リンク機構、 80…ECU、 81…スロットル制御手段、 82…異常判定手段、 83…フェール処理実行手段。

Claims (5)

  1. 多気筒エンジンが有する第1の吸気系に設けられる第1のスロットルバルブ(21)および第2の吸気系に設けられる第2のスロットルバルブ(22)と、前記第1のスロットルバルブ(21)を運転者のアクセル操作に連動して作動させる機械式スロットル操作系と、前記第2のスロットルバルブ(22)をアクチュエータ(35)により作動させる電気式スロットル操作系とを備えた多気筒エンジンの吸気制御装置において、
    前記機械式スロットル操作系と前記電気式スロットル操作系を連動動作させる連動機構を備え、
    前記連動機構は、
    前記電気式スロットル操作系の前記第2のスロットルバルブ(22)の開方向の回転動作により、前記第1のスロットルバルブ(21)を開方向に連動動作させるとともに、前記機械式スロットル操作系の前記第1のスロットルバルブ(21)の開方向の回転動作に対して前記第2のスロットルバルブ(22)の開方向の回転動作は独立して動作するロストモーション機構を含み、
    前記ロストモーション機構により、前記電気式スロット操作系が前記第2のスロットルバルブ(22)を僅かに開いたアイドリング開度に維持している状態で、前記機械式スロットル操作系が前記アクセル操作により作動していない場合でも前記第1のスロットルバルブ(21)が前記アイドリング開度に保持され、
    前記機械式スロットル操作系は、
    前記第1のスロットルバルブ(21)のスロットル開度を検出する開度センサ(34)を備え、該開度センサ(34)の出力により前記アクチュエータ(35)を駆動して前記第2のスロットルバルブ(22)のスロットル開度を前記第1のスロットルバルブ(21)のスロットル開度に追従させる
    ことを特徴とする多気筒エンジンの吸気制御装置。
  2. 前記多気筒エンジンがアイドリング状態を脱し低出力領域までは、前記機械式スロットル操作系でエンジン出力を制御し、前記電気式スロットル操作系側は前記アイドリング開度に保持する制御を行う請求項1に記載の多気筒エンジンの吸気制御装置。
  3. 前記多気筒エンジンの高出力要求時は、前記機械式スロットル操作系側を優先して駆動させ、その後に前記電気式スロットル操作系側が追従する駆動制御を行う請求項1または2に記載の多気筒エンジンの吸気制御装置。
  4. 前記多気筒エンジンは直列又はV型4気筒で、前記第1の吸気系に対応する2気筒と前記第2の吸気系に対応する2気筒とをそれぞれグループ化して制御を行う請求項1に記載の多気筒エンジンの吸気制御装置。
  5. 前記電気式スロットル操作系の異常検出時は、前記機械式スロットル操作系でエンジンの制御を行う請求項1に記載の多気筒エンジンの吸気制御装置。
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